JP2005294975A - ノイズフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 コモンモードノイズを効率良く低減できるノイズフィルタを提供する。
【解決手段】 第1のラインバイパスコンデンサ9の他端から、ケース1に接続するスルーホール40cに至る第1の導電パターン30と、第2のラインバイパスコンデンサ13の他端から、前記ケース1に接続するスルーホール40aに至る第2の導電パターン36を、配線基板17にそれぞれ別個に設ける。こうすると、第1または第2のラインバイパスコンデンサ9,13を通過したコモンモードノイズは、それぞれの導電パターン30,36を介してケース1に移動せざるを得なくなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1のラインバイパスコンデンサ9の他端から、ケース1に接続するスルーホール40cに至る第1の導電パターン30と、第2のラインバイパスコンデンサ13の他端から、前記ケース1に接続するスルーホール40aに至る第2の導電パターン36を、配線基板17にそれぞれ別個に設ける。こうすると、第1または第2のラインバイパスコンデンサ9,13を通過したコモンモードノイズは、それぞれの導電パターン30,36を介してケース1に移動せざるを得なくなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コモンモードチョークコイルやラインバイパスコンデンサを配線基板に実装したノイズフィルタに関する。
従来、通信機器等に組み込まれる電子機器(例えばスイッチング電源装置)からのノイズが外部の電源供給部に漏洩し、これに接続する他の機器へ影響を与えることを防いだり、逆に他の機器から電子機器へのノイズの入り込みを防いだりするために、電源供給部と電子機器との間には、コモンモードチョークコイルとラインバイパスコンデンサとをパイ(π)型に接続したノイズフィルタが設けられている。こうしたノイズフィルタは、例えば特許文献1に示すように、箱型ケースの一側に電源ラインの入力端子を配設し、箱型ケースの他側に電源ラインの出力端子および接地端子をそれぞれ配置すると共に、これらの入力端子,出力端子および接地端子を利用して、箱型ケースの内部にコモンモードチョークコイルやラインバイパスコンデンサなどの各回路素子のリード線を空中配線にて接続するようにしている。
一方、ノイズフィルタを構成する各回路素子を、ケース内で空中配線せずにパターン配線基板上に実装し、このパターン配線基板の導電パターンを利用して、各回路素子を電気的に接続する方法も知られている。
図5は従来のノイズフィルタにおける回路図を示すもので、同図において、1はノイズフィルタの外郭をなすフレームグランドとしての金属製のケース、4および5はこのケース1に絶縁した状態で取り付けられる一対の入力端子、7および8は同様にケース1に絶縁した状態で取り付けられる一対の出力端子である。またケース1の内部には、ノイズフィルタの各回路素子、すなわち共通のコア6aに巻線6b,6cを巻装して構成されるコモンモードチョークコイル6と、各巻線6b,6cの入力側端子6d,6eおよび出力側端子6f,6gにそれぞれ一端を接続してなるラインバイパスコンデンサ9,10,13,14が、配線基板17(図6参照)に実装された状態で収容される。
前記一方の入力端子4から出力端子7に至る電源ラインには、コモンモードチョークコイル6を構成する第1の巻線6bが接続されると共に、他方の入力端子5から出力端子8に至る電源ラインには、コモンモードチョークコイル6を構成する第2の巻線6cが挿入接続される。また、入力端子4に接続する第1の巻線6bの入力側端子6dと、入力端子5に接続する第2の巻線6cの入力側端子6eには、それぞれ容量の大きいラインバイパスコンデンサ9,10の一端が接続され、出力端子7に接続する第1の巻線6bの出力側端子6fと、出力端子8に接続する第2の巻線6cの出力側端子6gには、それぞれ容量の小さいラインバイパスコンデンサ13,14の一端が接続される。そして、第1の巻線6bの入力側および出力側にそれぞれ一端を接続したラインバイパスコンデンサ9,13の他端どうしが、配線基板17に設けられた共通のフレームグランド端子15に繋がって、このフレームグランド端子15と前記ケース1がねじ(図示せず)などにより導通接続される。また、第2の巻線6cの入力側および出力側にそれぞれ一端を接続したラインバイパスコンデンサ10,14の他端どうしが、配線基板17に設けられた別な共通のフレームグランド端子16に繋がって、このフレームグランド端子16とケース1もねじ(図示せず)などにより導通接続される。
図6は、上記図5のノイズフィルタにおける配線基板17の平面図である。配線基板17は周知のように、基板の表面に後述の導電パターン27,31,34,36,37,39,41,42を印刷形成して構成される。また、部品基板17の上面には、各部品の実装位置を識別するためのシルク表示部18〜22が印刷形成される。ここで、シルク表示部18はラインバイパスコンデンサ9の実装位置を示し、シルク表示部19はラインバイパスコンデンサ10の実装位置を示し、シルク表示部20はコモンモードチョークコイル6の実装位置を示し、シルク表示部21はラインバイパスコンデンサ13の実装位置を示し、さらにシルク表示部22はラインバイパスコンデンサ14の実装位置を示している。
23,24は入力端子4,5をはんだ付け固定するためのスルーホールで、また25,26は出力端子7,8をそれぞれはんだ付け固定するためのスルーホールである。その他、28a,28b,28c,28dは、コモンモードチョークコイル6の入力側端子6d,6eと、出力側端子6f,6gをそれぞれはんだ付け固定するためのスルーホールであり、29a,29bはラインバイパスコンデンサ9の一端と他端をそれぞれはんだ付け固定するスルーホールであり、32a,32bはラインバイパスコンデンサ10の一端と他端をそれぞれはんだ付け固定するスルーホールであり、35a,35bはラインバイパスコンデンサ13の一端と他端をそれぞれはんだ付け固定するスルーホールであり、38a,38bはラインバイパスコンデンサ14の一端と他端をそれぞれはんだ付け固定するスルーホールである。
27は、入力端子4からコモンモードチョークコイル6の入力側端子6dに至る一方の電源ラインを形成する銅箔等の導電パターンで、この導電パターン27には前記スルーホール23,28a,29aが設けられる。31は、入力端子5からコモンモードチョークコイル6の入力側端子6eに至る他方の電源ラインを形成する導電パターンで、この導電パターン31にはスルーホール24,28b,32aが設けられる。34は、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6fから出力端子7に至る一方の電源ラインを形成する導電パターンで、この導電パターン34にはスルーホール25,28c,35aが設けられる。37は、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6gから出力端子8に至る他方の電源ラインを形成する導電パターンで、この導電パターン37にはスルーホール26,28d,38aが設けられる。
36は、ラインバイパスコンデンサ9,13の他端をフレームグランド端子15であるねじが挿通可能なスルーホール40aに接続する導電パターンであり、この導電パターン36にはスルーホール40aの他に、スルーホール29b,35bが設けられる。さらに39は、ラインバイパスコンデンサ10,14の他端をフレームグランド端子16であるねじが挿通可能なスルーホール40bに接続する導電パターンであり、この導電パターン39にはスルーホール40bの他に、スルーホール32b,38bが設けられる。その他、配線基板17にはねじが挿通可能なスルーホール40cを設けたベタ導電パターン41と、同じくねじが挿通可能なスルーホール40dを設けたベタ導電パターン42が形成されるが、これらのものはノイズフィルタの回路素子と電気的に接続するものではなく、配線基板17をケース1にねじ止め固定した際に接地するようになっている。
そして製造に際しては、配線基板17上に識別表示されたシルク表示部18〜22を参照して、コモンモードチョークコイル6の入力側端子6d,6eと出力側端子6f,6gを、それぞれスルーホール28a〜28dに挿入し、かつラインバイパスコンデンサ9,10,13,14の一端と他端を、スルーホール29a,29bと、スルーホール32a,32bと、スルーホール35a,35bと、スルーホール38a,38bにそれぞれ挿入する。また、入力端子4,5をスルーホール23,24に挿入し、出力端子7,8をスルーホール25,26に挿入し、ねじ挿通用のスルーホール40a〜40dを除く各スルーホール23,24,25,26,28a〜28d,29a,29b,32a,32b,35a,35b,38a,38bにはんだを流し込む。これにより、コモンモードチョークコイル6やラインバイパスコンデンサ9,10,13,14、および入力端子4,5や出力端子6,7と配線基板17との電気的接続が図られる。後は、ねじ挿通用のスルーホール40a〜40dにねじを挿通して、はんだ接続済みの配線基板17をケース1に取付け固定することで、ノイズフィルタとしての組立てが終了すると共に、フレームグランド端子15,16がケース1に接地される。
上記構成のノイズフィルタ回路の作用を図5に基づき説明すると、コモンモードチョークコイル6の入力側において、電源ラインとグランド間に生じる高域のコモンモードノイズが、ラインバイパスコンデンサ9,10により除去され、また、コモンモードチョークコイル6の出力側においても、電源ラインとグランド間に生じる高域のコモンモードノイズが、ラインバイパスコンデンサ13,14により除去される。さらにコモンモードチョークコイル6は、ノーマルモード電流に対して磁束が打ち消されインピーダンスが発生しない。しかし、コモンモード電流に対しては磁束が足し合わされるため、インピーダンスが発生し、減衰作用を持ち、雑音端子電圧を低減させる効果を持つ。
特開平7−272942号公報
上記構成においては、コモンモードチョークコイル6の前後に設けられるラインバイパスコンデンサ9,13(またはラインバイパスコンデンサ10,14)の他端を、同じフレームグランド端子15に接続することで、配線基板17における導電パターン36の共通化を図れると共に、単独のねじでケース1への接地を行なうことができる。しかし、ラインバイパスコンデンサ9,13の他端を一点で接地した場合、図7に示すように、出力端子7,8に接続する電子機器(例えばスイッチング電源装置)をノイズ源として、ここからのコモンモードノイズNがノイズフィルタに侵入すると、コモンモードチョークコイル6の後段にあるラインバイパスコンデンサ13を通過したノイズ成分は、共通の導電パターン36からフレームグランド端子15に至る接地抵抗43よりもインピーダンスの低いコモンモードチョークコイル6の前段にあるラインバイパスコンデンサ9を通過して、入力端子4,5に接続する外部の電源供給部(図示せず)へ漏洩する。
特に、入力端子4,5から直流電圧が供給されるノイズフィルタでは、リーク電流が流れないため、大きな容量のコンデンサを付けられる。また、入力側のラインバイパスコンデンサ9,10と出力側のラインバイパスコンデンサ13,14の容量が異なる場合もある。そのため、接地抵抗43や出力側ラインバイパスコンデンサ13,14のインピーダンスに対し、入力側のラインバイパスコンデンサ9,10のインピーダンスが小さくなり易く、ノイズフィルタによりコモンモードノイズNを有効に減衰できない問題が顕著に発生する。
本願発明は上記問題点に鑑み、ラインバイパスコンデンサのインピーダンスを考慮しなくても、ラインバイパスコンデンサを通過したコモンモードノイズをフレームグランドに確実に逃がして、コモンモードノイズの低減を図ることができるノイズフィルタを提供することをその目的とする。
本発明における好ましいノイズフィルタは、上記目的を達成するために、電源ラインに挿入接続されるコモンモードチョークコイルと、前記コモンモードチョークコイルの一側に一端を接続した第1のラインバイパスコンデンサと、前記コモンモードチョークコイルの他側に一端を接続した第2のラインバイパスコンデンサとを配線基板に実装してなるノイズフィルタにおいて、前記第1のラインバイパスコンデンサの他端からフレームグランドに接続する第1の接続部に至る第1の導電パターンと、前記第2のラインバイパスコンデンサの他端から前記フレームグランドに接続する第2の接続部に至る第2の導電パターンを、前記配線基板にそれぞれ別個に設けて構成される。
上記構成により、コモンモードチョークコイルの一側に配置される第1のラインバイパスコンデンサと、コモンモードチョークコイルの他側に配置される第2のラインバイパスコンデンサが、配線基板にそれぞれ設けられた第1の導電パターンと第2の導電パターンにより、フレームグランドに別個に接地されるので、第1または第2のラインバイパスコンデンサを通過したコモンモードノイズは、それぞれの導電パターンを介してフレームグランドに移動せざるを得なくなる。したがって、第1および第2のラインバイパスコンデンサのインピーダンスを考慮しなくても、配線基板のパターン配線を僅かに変更するだけで、ラインバイパスコンデンサを通過したコモンモードノイズをフレームグランドに確実に逃がして、コモンモードノイズの低減を図ることができる。
本発明のノイズフィルタによれば、ラインバイパスコンデンサのインピーダンスを考慮しなくても、配線基板のパターン配線を僅かに変更するだけで、ラインバイパスコンデンサを通過したコモンモードノイズをフレームグランドに確実に逃がして、コモンモードノイズの低減を図ることが可能になる。
以下、本発明の好ましいノイズフィルタ基板のパターン設計について、図1および図2を参照して説明する。尚、図5〜図7の従来例と構成が重複するものについては同一の符号を付し、共通する部分の説明を極力省略する。
先ず、ノイズフィルタの回路図を図1に示すと、ここでは各ラインバイパスコンデンサ9,10,13,14における他端の接続が、従来例で示すものと異なっている。すなわち、コモンモードチョークコイル6の入力側端子6dに一端を接続したラインバイパスコンデンサ9の他端が、配線基板17に設けられた第1の接続部であるフレームグランド端子11に接続される一方で、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6fに一端を接続したラインバイパスコンデンサ13の他端は、配線基板17に別に設けられる第2の接続部としてのフレームグランド端子15に接続される。同様に、コモンモードチョークコイル6の入力側端子6eに一端を接続したラインバイパスコンデンサ10の他端が、配線基板17に設けられた第1の接続部であるフレームグランド端子12に接続される一方で、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6gに一端を接続したラインバイパスコンデンサ14の他端は、配線基板17に別に設けられる第2の接続部としてのフレームグランド端子16に接続される。このように配線基板17には、ラインバイパスコンデンサ9,10,13,14の他端が接続される別個のフレームグランド端子11,12,15,16がそれぞれ設けられる。なお、その他の構成は図6に示すものと共通している。
図2は、上記図1のノイズフィルタにおける配線基板17の平面図である。同図において、シルク表示部18〜22は、従来例のものと同様に、ラインバイパスコンデンサ9の実装位置と、ラインバイパスコンデンサ10の実装位置と、コモンモードチョークコイル6の実装位置と、ラインバイパスコンデンサ13の実装位置と、ラインバイパスコンデンサ14の実装位置をそれぞれ示している。一方、本実施例では、従来例におけるベタ導電パターン41,42に代わって、ねじが挿通可能なスルーホール40cを設けた導電パターン30と、同じくねじが挿通可能なスルーホール40dを設けた導電パターン33がそれぞれ配設される。ここで、各フレームグランド端子11,12,15,16は、スルーホール40a〜40dに相当する。
各導電パターン27,30,31,33,34,36,37,39について着目すると、導電パターン27は、入力端子4からコモンモードチョークコイル6の入力側端子6dに至る一方の電源ラインを形成するもので、ここには入力端子4を接続するためのスルーホール23と、コモンモードチョークコイル6の入力側端子6dを接続するためのスルーホール28aと、ラインバイパスコンデンサ9の一端を接続するためのスルーホール29aが設けられる。また導電パターン31は、入力端子5からコモンモードチョークコイル6の入力側端子6eに至る他方の電源ラインを形成するもので、ここには入力端子5を接続するためのスルーホール24と、コモンモードチョークコイル6の入力側端子6eを接続するためのスルーホール28bと、ラインバイパスコンデンサ10の一端を接続するためのスルーホール32aが設けられる。導電パターン34は、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6fから出力端子7に至る一方の電源ラインを形成するもので、ここには出力端子7を接続するためのスルーホール25と、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6fを接続するためのスルーホール28cと、ラインバイパスコンデンサ13の一端を接続するためのスルーホール35aが設けられる。さらに導電パターン37は、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6gから出力端子8に至る他方の電源ラインを形成するもので、ここには出力端子8を接続するためのスルーホール26と、コモンモードチョークコイル6の出力側端子6gを接続するためのスルーホール28dと、ラインバイパスコンデンサ14の一端を接続するためのスルーホール38aが設けられる。このように、ラインバイパスコンデンサ9,10,13,14の一端がそれぞれ接続される導電パターン27,31,34,37については、従来例とその構成が共通している。
一方、本実施例では、ラインバイパスコンデンサ9の他端を接続するためのスルーホール29bと、フレームグランドであるケース1への接続用のスルーホール40cとを設けた導電パターン30が、ラインバイパスコンデンサ13の他端を接続するためのスルーホール35bと、ケース1への接続用のスルーホール40aとを設けた導電パターン36と別々に配線基板17上に設けられる。同様に、ラインバイパスコンデンサ10の他端を接続するためのスルーホール32bと、フレームグランドであるケース1への接続用のスルーホール40dとを設けた導電パターン33が、ラインバイパスコンデンサ14の他端を接続するためのスルーホール38bと、ケース1への接続用のスルーホール40bとを設けた導電パターン39と別々に配線基板17上に設けられる。
そして製造に際しては、配線基板17上に識別表示されたシルク表示部18〜22を参照して、コモンモードチョークコイル6の入力側端子6d,6eと出力側端子6f,6gを、それぞれスルーホール28a〜28dに挿入し、かつラインバイパスコンデンサ9,10,13,14の一端と他端を、スルーホール29a,29bと、スルーホール32a,32bと、スルーホール35a,35bと、スルーホール38a,38bにそれぞれ挿入する。また、入力端子4,5をスルーホール23,24に挿入し、出力端子7,8をスルーホール25,26に挿入し、ねじ挿通用のスルーホール40a〜40dを除く各スルーホール23,24,25,26,28a〜28d,29a,29b,32a,32b,35a,35b,38a,38bにはんだを流し込む。これにより、コモンモードチョークコイル6やラインバイパスコンデンサ9,10,13,14、および入力端子4,5や出力端子7,8と配線基板17との電気的接続が図られる。後は、ねじ挿通用のスルーホール40a〜40dにねじを挿通して、はんだ接続済みの配線基板17をケース1に取付け固定することで、ノイズフィルタとしての組立てが終了すると共に、図1に示す各フレームグランド端子11,12,15,16がケース1に接地される。
上記構成のノイズフィルタ回路の作用を説明すると、コモンモードチョークコイル6の入力側において、電源ラインとグランド間に生じる高域のコモンモードノイズが、ラインバイパスコンデンサ9,10により除去される。また、コモンモードチョークコイル6の出力側においても、電源ラインとグランド間に生じる高域のコモンモードノイズが、ラインバイパスコンデンサ13,14により除去される。さらに、電源ラインとグランド間に生じるコモンモードノイズに対して、コモンモードチョークコイル6にインピーダンスが発生するため、このコモンモードノイズがコモンモードチョークコイル6により減衰除去される。以上の作用は、従来例に示すノイズフィルタと共通している。
また、例えば出力端子7,8に接続する電子機器(例えばスイッチング電源装置)をノイズ源として、ここからコモンモードノイズがノイズフィルタに侵入すると、コモンモードチョークコイル6の後段にあるラインバイパスコンデンサ13を通過したノイズ成分は、このラインバイパスコンデンサ13の他端に接続したスルーホール35bから導電パターン36に至り、ここでスルーホール35b以外の唯一の接続部であるスルーホール40aを通過して、フレームグランドであるケース1から電子機器側に戻される。そのため、ラインバイパスコンデンサ13を通過したノイズ成分が、導電パターン36から別のラインに侵入することはなく、配線基板17のパターン配線を僅かに変更しただけで、コモンモードノイズの外部への漏洩を確実に防止できる。なお、こうした作用は、他のラインバイパスコンデンサ9,10,14を通過するノイズ成分に対しても同様である。
図3は、本実施例のノイズフィルタにおける周波数と雑音端子電圧との関係を示す波形図である。また比較のために、従来のノイズフィルタにおける周波数と雑音端子電圧との関係を図4に示す。これらの各図からも明らかなように、とりわけ0.5MHz〜5MHzの帯域において、従来例のノイズフィルタでは60dBμVを超える雑音端子電圧が観測されていたものの、本実施例のノイズフィルタでは雑音端子電圧が60dBμV以下に低減されていることが分かる。
以上のように本実施例では、電源ラインに挿入接続されるコモンモードチョークコイル6と、コモンモードチョークコイル6の一側に一端を接続した第1のラインバイパスコンデンサ9(またはラインバイパスコンデンサ10)と、コモンモードチョークコイル6の他側に一端を接続した第2のラインバイパスコンデンサ13(またはラインバイパスコンデンサ14)とを配線基板17に実装してなるノイズフィルタにおいて、第1のラインバイパスコンデンサ9の他端から、フレームグランドであるケース1に接続する第1の接続部としてのスルーホール40c(またはスルーホール40d)に至る第1の導電パターン30(または導電パターン33)と、第2のラインバイパスコンデンサ13の他端から、前記ケース1に接続する第2の接続部としてのスルーホール40a(またはスルーホール40b)に至る第2の導電パターン36(または導電パターン39)を、配線基板17にそれぞれ別個に設けている。
この場合、コモンモードチョークコイル6の一側に配置される第1のラインバイパスコンデンサ9と、コモンモードチョークコイル6の他側に配置される第2のラインバイパスコンデンサ13が、配線基板17にそれぞれ設けられた第1の導電パターン30と第2の導電パターン36により、フレームグランドであるケース1に別個に接地されるので、第1または第2のラインバイパスコンデンサ9,13を通過したコモンモードノイズは、それぞれの導電パターン30,36を介してケース1に移動せざるを得なくなる。したがって、第1および第2のラインバイパスコンデンサのインピーダンスを考慮しなくても、配線基板17のパターン配線を僅かに変更するだけで、ラインバイパスコンデンサ9,13を通過したコモンモードノイズをケース1に確実に逃がして、コモンモードノイズの低減を図ることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば配線基板上における各導電パターンの配置は、実施例中のものに限定されず、コモンモードチョークコイルやラインバイパスコンデンサの形状などを考慮して、適宜変更してよい。
1 ケース(フレームグランド)
6 コモンモードチョークコイル
9,13 ラインバイパスコンデンサ(第1のラインバイパスコンデンサ)
10,14 ラインバイパスコンデンサ(第2のラインバイパスコンデンサ)
17 配線基板
30,33 導電パターン(第1の導電パターン)
36,39 導電パターン(第2の導電パターン)
40a,40b スルーホール(第2の接続部)
40c,40d スルーホール(第1の接続部)
6 コモンモードチョークコイル
9,13 ラインバイパスコンデンサ(第1のラインバイパスコンデンサ)
10,14 ラインバイパスコンデンサ(第2のラインバイパスコンデンサ)
17 配線基板
30,33 導電パターン(第1の導電パターン)
36,39 導電パターン(第2の導電パターン)
40a,40b スルーホール(第2の接続部)
40c,40d スルーホール(第1の接続部)
Claims (1)
- 電源ラインに挿入接続されるコモンモードチョークコイルと、前記コモンモードチョークコイルの一側に一端を接続した第1のラインバイパスコンデンサと、前記コモンモードチョークコイルの他側に一端を接続した第2のラインバイパスコンデンサとを配線基板に実装してなるノイズフィルタにおいて、
前記第1のラインバイパスコンデンサの他端からフレームグランドに接続する第1の接続部に至る第1の導電パターンと、前記第2のラインバイパスコンデンサの他端から前記フレームグランドに接続する第2の接続部に至る第2の導電パターンを、前記配線基板にそれぞれ別個に設けたことを特徴とするノイズフィルタ。
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