JP4155520B2 - フィルタ - Google Patents

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本発明は、2本の導電線上を伝搬するコモンモードノイズを抑制可能なフィルタに関するものである。
この種のフィルタとして、特許第2784783号公報に開示されたフィルタが知られている。このフィルタは、同公報中の第6図に示すように、2本の導電線のそれぞれに挿入された2つのコイルと、各コイルの巻線の中間部位とアース間に設けられた2つのキャパシタとで構成されている。
特許第2784783号公報(第6図)
ところが、このフィルタには、以下の問題点がある。すなわち、このフィルタでは、インダクタンスおよびキャパシタンスで決まる固有の共振周波数を有しているため、所望の減衰量を狭い周波数範囲でしか得ることができないという問題点がある。
また、電力輸送用の導電線に挿入されるフィルタに対しては、電力輸送用の電流が流れている状態で所望の特性が得られることと、温度上昇に対する対策とが要求される。このため、通常、電力変換回路用のフィルタにおけるインダクタンス素子では、磁芯として、ギャップ付きのフェライト磁芯が用いられている。しかしながら、このようなインダクタンス素子では、その特性が空芯のインダクタンス素子の特性に近づくため、所望の特性を実現するためには巻線の巻回数を増加させる必要が生じる。その結果、インダクタンス素子が大型化し、ひいてはフィルタ自体が大型化するという問題点がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、広い周波数範囲においてノイズを安定して抑制でき、かつ小形化が可能なフィルタを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るフィルタは、中間タップを有する第1の巻線と、中間タップを有すると共に前記第1の巻線と磁気的に結合する第2の巻線と、一端が前記第1の巻線の前記中間タップに接続された第1のキャパシタと、一端が前記第2の巻線の前記中間タップに接続された第2のキャパシタと、前記第1および第2のキャパシタの他端同士の接続点に一端が接続されたコイルとをプリント配線基板上に実装して構成されると共に、第1導電線の中間への前記第1の巻線の挿入、第2の導電線の中間への前記第2の巻線の挿入、および前記コイルの他端の接地が可能に構成され、前記第1のキャパシタの前記一端および前記第1の巻線の前記中間タップを接続する第1のプリントパターン並びに前記第2のキャパシタの前記一端および前記第2の巻線の前記中間タップを接続する第2のプリントパターンと、前記他端同士の接続点および前記コイルの前記一端を接続する第3のプリントパターンとが前記プリント配線基板に形成され、前記プリント配線基板の一面側には、アースパターンと、アースパターンの非形成部位とが存在し、前記第1および第2のプリントパターンと前記第3のプリントパターンとの一方は、前記プリント配線基板の前記一面側における前記アースパターンの前記非形成部位に対向する当該プリント配線基板の他面側の部位に形成されている。
この場合、前記一面側における前記アースパターンの前記非形成部位に対向する前記他面側の部位に前記第1から前記第3までのプリントパターンをそれぞれ形成するのが好ましい。
本発明に係るフィルタによれば、第1および第2のキャパシタとコイルとを一対の導電線に挿入される第1の巻線および第2の巻線の中間タップに付加しただけの簡単な構成のため、フィルタを小形化しつつ、広い周波数範囲においてコモンモードノイズを効果的に抑制することができる。しかも、第1および第2のプリントパターンと第3のプリントパターンの一方をプリント配線基板の一面側におけるアースパターンの非形成部位に対向する他面側の部位に形成したことにより、第1〜第3のプリントパターンをアースパターンと対向する他面側の部位に形成する構成と比較して、第1および第2のプリントパターンとアースパターンとの間に生じる浮遊容量、または、第3のプリントパターンとアースパターンとの間に生じる浮遊容量を簡易な構造でありながら大幅に低減することができる。このため、大きな浮遊容量に起因して第1および第2の巻線のインダクタンスとコイルのインダクタンスとの間でバランスが崩れることを有効に防止することができる。したがって、フィルタ特性の劣化を回避することができる結果、コモンモードノイズを安定して抑制することができる。
また、本発明に係るフィルタによれば、第1から第3までのプリントパターンのすべてをプリント配線基板の一面側におけるアースパターンの非形成部位に対向する他面側の部位にそれぞれ形成したことにより、第1および第2のプリントパターンとアースパターンとの間に生じる浮遊容量、および、第3のプリントパターンとアースパターンとの間に生じる浮遊容量を簡易な構造でありながらさらに低減することができる。このため、大きな浮遊容量に起因して第1および第2の巻線のインダクタンスとコイルのインダクタンスとの間でバランスが崩れることを一層有効に防止することができる。したがって、フィルタ特性の劣化をより確実に回避することができる結果、コモンモードノイズを一層安定して抑制することができる。この場合、若干の浮遊容量を必要とするときには、第1〜第3のプリントパターンの任意の一部を、プリント配線基板の一面側におけるアースパターンの形成部位に対向する他面側の部位に形成することができる。
以下、本発明に係るフィルタの最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、フィルタ1の構成について、図面を参照して説明する。
フィルタ1は、図1に示すように、一対の端子部2a,2b、他の一対の端子部3a,3b、第1の巻線4、第2の巻線5、直列回路6、コイル7およびプリント配線基板(以下、「基板」ともいう)8を備えて構成されている。基板8は、図2に示すように、表面側ほぼ全面にアースパターン8aが形成されている。また、基板8は、絶縁被膜(例えばレジスト被膜)がアースパターン8aの表面に形成されることにより、半田付けで固定される第1の巻線4、第2の巻線5およびコイル7等の電子部品をこの表面に実装可能に構成されている。なお、各電子部品を実装するために基板8に形成するプリント配線パターンの配置については、使用する電子部品に応じて適宜規定することができる。したがって、以下、プリント配線パターンの一例を参照して説明するものとする。
第1の巻線4は、例えば、磁芯(一例としてトロイダルコア)9に線材が同じ回数だけ巻回されて構成された巻線4aおよび巻線4bを備えて構成されている。同様にして、第2の巻線5も、磁芯9に線材が同じ回数(巻線4aと同じ回数)だけ巻回されて構成された巻線5aおよび巻線5bを備えて構成されている。また、磁芯9は、各巻線4a,4b,5a,5bが巻回された状態で基板8の表面に実装されている。また、巻線4aの他端(巻線4b側の端部)と巻線4bの一端は、図2に示すように、基板8に形成された2個の貫通孔を経由して基板8の裏面に突出しており、基板8の裏面側に形成されたプリント配線パターン10a内のランド12aに半田付けされることにより、プリント配線パターン10aに接続されている。また、巻線4aの一端は端子部2aに接続され、巻線4bの他端は端子部3aに接続されている。これにより、巻線4aおよび巻線4bは互いに直列に接続された状態で、端子部2aと端子部3aとの間に挿入された状態となる。また、プリント配線パターン10aは、第1の巻線4の中間タップとして機能する。
一方、巻線5aの他端(巻線5b側の端部)と巻線5bの一端は、図2に示すように、基板8に形成された2個の貫通孔を経由して基板8の裏面に突出しており、基板8の裏面側に形成されたプリント配線パターン10b内のランド12bに半田付けされることにより、プリント配線パターン10bに接続されている。また、巻線5aの一端は端子部2bに接続され、巻線5bの他端は端子部3bに接続されている。これにより、巻線5aおよび巻線5bは互いに直列に接続された状態で、端子部2bと端子部3bとの間に挿入された状態となる。また、プリント配線パターン10bは、第2の巻線5の中間タップとして機能する。この場合、プリント配線パターン10aが本発明における第1のプリントパターンに相当し、プリント配線パターン10bが本発明における第2のプリントパターンに相当する。また、プリント配線パターン10a,10bは、同図に示すように、基板8の表面(一面)側におけるアースパターン8aの非形成部位13a,13bに対向する基板8の裏面(他面)側の部位に形成されている。以上の構成により、第1の巻線4および第2の巻線5は、互いに磁気的に結合されて、磁芯9と相俟って、コモンモードノイズを抑制し、かつノーマルモード信号を通過させる一般的なコモンモードコイルを構成する。
直列回路6は、図1に示すように、互いに直列に接続された一対のキャパシタ(第1のキャパシタ6aおよび第2のキャパシタ6b)で構成されている。この場合、第1のキャパシタ6aおよび第2のキャパシタ6bは、図2に示すように、基板8の裏面に実装されている。また、第1のキャパシタ6aおよび第2のキャパシタ6bは、基板8の裏面に形成されたプリント配線パターン11を介して互いに直列に接続されている。また、直列回路6は、その一端(第1のキャパシタ6aの一端)がプリント配線パターン(第1の巻線4の中間タップ)10aに接続されると共に、その他端(第2のキャパシタ6bの一端)がプリント配線パターン(第2の巻線5の中間タップ)10bに接続されている。コイル7は、例えば、磁芯(一例としてトロイダルコア)7a、および磁芯7aに線材を巻回して形成した巻線7bを備えて構成されている。この場合、コイル7のインダクタンスは、各巻線4a,4b,5a,5bのインダクタンスと同等となるように設定されている。また、コイル7は、基板8の表面に実装されて、その巻線7bの一端および他端が基板8に形成された貫通孔を経由して基板8の裏面側に突出している。なお、巻線7bの一端については、例えば、図2に示すように、基板8の裏面側に形成されているプリント配線パターン11内のランド15に半田付けされることによってプリント配線パターン11と接続されている。したがって、巻線7bの一端は、プリント配線パターン11を介して、第1のキャパシタ6aおよび第2のキャパシタ6bの他端同士の接続点に接続されている。ここで、プリント配線パターン11が、本発明における第3のプリントパターンに相当する。また、プリント配線パターン11は、同図に示すように、基板8の表面側におけるアースパターン8aの非形成部位14に対向する基板8の裏面側の部位に形成されている。また、巻線7bは、その他端が基板8に形成されたアースパターン(接地用端子)16に接続されて接地可能に構成されている。なお、アースパターン16は、基板8に形成された複数のスルーホールを介して基板8の表面に形成されたアースパターン8aに接続されている。
次に、フィルタ1の動作について図1を参照して説明する。なお、フィルタ1は、コモンモードノイズ抑制対象の導電線21a(本発明における第1の導電線)の中間に第1の巻線4が挿入され、導電線21b(本発明における第2の導電線)の中間に第2の巻線5が挿入された状態で装着されている。また、基板8のアースパターン16は、接地されている。
この状態において、コモンモードの電圧(コモンモードノイズ)Viが端子部2a,2b間に印加された際には、第1の巻線4の左端と接地間、および第2の巻線5の左端と接地間にそれぞれ電圧Viが発生する。この場合、第1の巻線4側に発生した電圧Viは巻線4aとコイル7とによって分圧されて、巻線4aの両端間とコイル7の両端間にそれぞれ1/2Viの電圧が発生する。同様にして、第2の巻線5側に発生した電圧Viは巻線5aとコイル7とによって分圧されて、巻線5aの両端間とコイル7の両端間にそれぞれ1/2Viの電圧が発生する。なお、同図中の矢印は、矢印方向がより高い電位であることを表している。また、巻線4aの両端間に発生した電圧1/2Viに応じて、巻線4bの両端間にも電圧1/2Viが発生する。その結果、端子部3aと接地間の電圧Vo1は、巻線4bの両端間の電圧1/2Viとコイル7の両端間の電圧1/2Viとが相殺されることにより、原理的にゼロボルトとなる。同様にして、端子部3bと接地間の電圧Vo2は、巻線5bの両端間の電圧1/2Viとコイル7の両端間の電圧1/2Viとが相殺されることにより、原理的にゼロボルトとなる。また、逆に、各端子部3a,3bにコモンモードの電圧が印加されたときも、上記と同様にして、端子部2a,2bに発生するコモンモードの電圧は、原理的にゼロボルトになる。
また、フィルタ1は、上記したように、一方の端子部2a,2b(または端子部3a,3b)にコモンモードの電圧Viが印加されたときに、他方の端子部3a,3b(または端子部2a,2b)に生じるコモンモードの電圧を原理的にはゼロボルトにするように作動するが、発明者が鋭利研究することで、以下のことが判明した。つまり、プリント配線パターン10a(つまり巻線4の中間タップ)および接地の間に生じる浮遊容量Cf1(図1参照)と、プリント配線パターン10b(つまり巻線5の中間タップ)および接地の間に生じる浮遊容量Cf2(同図参照)とが大きいとき、または、プリント配線パターン11(つまり、第1のキャパシタ6aと第2のキャパシタ6bとの接続点(本発明における「他端同士の接続点」に相当する。以下、「直列回路6の中点」ともいう))および接地の間に生じる浮遊容量Cf3(同図参照)が大きいときには、巻線4a,4bとコイル7との間でのバランス、および巻線5a,5bとコイル7との間でのバランスが崩れることに起因して原理通りに作動しなくなり、その結果、他方の端子部3a,3b(または端子部2a,2b)に生じるコモンモードの電圧をゼロボルトにすることが困難となる。したがって、浮遊容量Cf1〜Cf3をある程度小容量に抑えるのが好ましい。この点に関して、このフィルタ1では、巻線4の中間タップとして機能するプリント配線パターン10a、巻線5の中間タップとして機能するプリント配線パターン10b、および直列回路6の中点としてのプリント配線パターン11を、基板8におけるアースパターン8aの非形成部位13a,13b,14に対向する裏面側の部位に形成することにより、プリント配線パターン10a,10b,11をアースパターン8aに対向する裏面側の部位に形成する構成と比較して、浮遊容量Cf1〜Cf3を低減(小容量化)している。このため、このフィルタ1では、上記の原理通りにほぼ作動して、他方の端子部3a,3b(または端子部2a,2b)に生じるコモンモードの電圧がほぼゼロボルトに抑えられている。
このように、このフィルタ1によれば、第1および第2のキャパシタ6a,6bで構成される直列回路6とコイル7とを一対の導電線21a,21bにそれぞれ挿入される第1の巻線4および第2の巻線5の中間タップに付加しただけの簡単な構成のため、フィルタ1を小形化しつつ、広い周波数範囲においてコモンモードノイズを効果的に抑制することができる。しかも、アースパターン8aの非形成部位13a,13b,14に対向する裏面側の部位にプリント配線パターン10a,10b,11を形成することにより、プリント配線パターン10a,10b,11をアースパターン8aに対向する裏面側の部位に形成する構成と比較して、簡易な構造でありながら浮遊容量Cf1〜Cf3を大幅に低減することができる。このため、大きな値の浮遊容量Cf1〜Cf3に起因して第1および第2の巻線4,5のインダクタンスとコイル7のインダクタンスとの間でのバランスが崩れることを有効に防止することができる。したがって、フィルタ特性の劣化を回避することができる結果、コモンモードノイズを安定してほぼゼロボルトに抑制することができる。
具体的に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
図2に示すように、プリント配線パターン10a,10b,11と対向する部位を除いた表面全面にアースパターン8aを形成した基板8を使用して、上記のフィルタ1と同じ構成のサンプルを作製して実施例とした。また、プリント配線パターン10a,10b,11と対向する部位を含む基板8の表面全面にアースパターン8aを形成した基板8を使用したサンプルを作製して比較例とした。また、実施例および比較例に係るフィルタでは、30mm×30mmの大きさで、厚みが1.6mmのガラスエポキシ樹脂製基板(誘電率:約4.0)を基板8として使用した。また、比較例に係るフィルタについてのプリント配線パターン10aおよびアースパターン8aの間の浮遊容量Cf1、並びにプリント配線パターン10bおよびアースパターン8aの間の浮遊容量Cf2はそれぞれ約0.4pFであり、プリント配線パターン11およびアースパターン8aの間の浮遊容量Cf3は約1.6pFであった。一方、実施例に係るフィルタについてのプリント配線パターン10aおよびアースパターン8aの間の浮遊容量Cf1、プリント配線パターン10bおよびアースパターン8aの間の浮遊容量Cf2、並びにプリント配線パターン11およびアースパターン8aの間の浮遊容量Cf3は上記の容量値を十分に下回る値であった。
次いで、実施例および比較例に係るフィルタについて、コモンモードノイズ(コモンモード信号)の減衰量の周波数特性を測定した。この測定結果を図3に示す。なお、同図では、ゲインが小さいほど、コモンモード信号の減衰量が大きいことを表している。また、同図中の符号Aで示す線は、CISPR22のクラスB(ノイズに対する規格)で規定されるリミットを表している。
図3によれば、比較例のフィルタでは、約8MHz以上30MHz以下の周波数帯域において、CISPR22のクラスBのリミットを満足する減衰量を確保できないのに対して、実施例のフィルタでは、CISPR22のクラスBで規定される150kHz以上30MHz以下の周波数帯域の全域に亘ってリミット以下となる高い減衰量を確保できる性能を有することが確認された。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、プリント配線パターン10a,10b,11のすべてをアースパターン8aの非形成部位13a,13b,14に対向する裏面側の部位に形成することによって浮遊容量Cf1〜Cf3を低減させる例について上記したが、プリント配線パターン10a,10bおよびプリント配線パターン11のいずれか一方をアースパターン8aの非形成部位13a,13bまたは非形成部位14に対向する裏面側の部位に形成することによって浮遊容量Cf1,Cf2または浮遊容量Cf3を低減させる構成を採用することもできる。この構成によれば、フィルタ1と比較してフィルタ特性を改善する度合いが若干低くなる可能性があるものの、プリント配線パターン10a,10b,11に対向するすべての部位にアースパターン8aを形成する構成と比較して、大きな値の浮遊容量Cf1,Cf2,Cf3に起因して第1および第2の巻線4,5のインダクタンスとコイル7のインダクタンスとの間でのバランスが崩れることを有効に防止することができる。したがって、フィルタ特性の劣化を回避することができる結果、コモンモードノイズを安定してゼロボルト近くに抑制することができる。
フィルタ1の回路図である。 フィルタ1の巻線4,5、キャパシタ6a,6bおよびコイル7の接続状態の一例を示す基板8の表面側から見た平面図である。 実施例および比較例についてのコモンモード信号の減衰量の周波数特性図である。
符号の説明
1 フィルタ
4 第1の巻線
5 第2の巻線
6a,6b キャパシタ
7 コイル
8 基板
10a,10b,11 プリント配線パターン
13a,13b,14 アースパターンの非形成部位
21a,21b 導電線

Claims (2)

  1. 中間タップを有する第1の巻線と、
    中間タップを有すると共に前記第1の巻線と磁気的に結合する第2の巻線と、
    一端が前記第1の巻線の前記中間タップに接続された第1のキャパシタと、
    一端が前記第2の巻線の前記中間タップに接続された第2のキャパシタと、
    前記第1および第2のキャパシタの他端同士の接続点に一端が接続されたコイルとをプリント配線基板上に実装して構成されると共に、第1導電線の中間への前記第1の巻線の挿入、第2の導電線の中間への前記第2の巻線の挿入、および前記コイルの他端の接地が可能に構成され、
    前記第1のキャパシタの前記一端および前記第1の巻線の前記中間タップを接続する第1のプリントパターン並びに前記第2のキャパシタの前記一端および前記第2の巻線の前記中間タップを接続する第2のプリントパターンと、前記他端同士の接続点および前記コイルの前記一端を接続する第3のプリントパターンとが前記プリント配線基板に形成され、
    前記プリント配線基板の一面側には、アースパターンと、アースパターンの非形成部位とが存在し、
    前記第1および第2のプリントパターンと前記第3のプリントパターンとの一方は、前記プリント配線基板の前記一面側における前記アースパターンの前記非形成部位に対向する当該プリント配線基板の他面側の部位に形成されているフィルタ。
  2. 前記第1から前記第3までのプリントパターンは、前記一面側における前記アースパターンの前記非形成部位に対向する前記他面側の部位にそれぞれ形成されている請求項1記載のフィルタ。
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