JPH0536265Y2 - - Google Patents

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JPH0536265Y2
JPH0536265Y2 JP16292387U JP16292387U JPH0536265Y2 JP H0536265 Y2 JPH0536265 Y2 JP H0536265Y2 JP 16292387 U JP16292387 U JP 16292387U JP 16292387 U JP16292387 U JP 16292387U JP H0536265 Y2 JPH0536265 Y2 JP H0536265Y2
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capacitor
electrode
insulating member
film
capacitor unit
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はパルスジエネレータ等に使用される残
留インダクタンスの小さいコンデンサに関する。
(従来技術) 一般に、高い誘電率を有する樹脂フイルムを誘
電体として使用するフイルムコンデンサは、セラ
ミツクを誘電体として使用するセラミツクコンデ
ンサとともに、各種の電子機器に使用されてい
る。
樹脂フイルムを誘電体として使用する従来のフ
イルムコンデンサの一例の外観を第10図に示
す。
上記フイルムコンデンサ1は、偏平形状に成形
されたコンデンサユニツト2と、その両端面に形
成された端面電極3,4に夫々半田付けされたリ
ード端子5a,5bとからなる。
上記コンデンサユニツト2は、いわゆる無誘導
タイプのもので、第11図に示すように、ほぼ一
定幅を有し、一つの主面に電極膜6が形成されて
なるテープ状の第1の誘電体フイルム7と、この
第1の誘電体フイルム7とほぼ等しい幅を有し、
一つの主面に電極膜8が形成されてなるテープ状
の第2の誘電体フイルム9とからなる。そして、
上記第1の誘電体フイルム7のいま一つの主面
に、第2の誘電体フイルム9の上記電極膜8が重
ね合わされて巻装したものである。
上記第1の誘電体フイルム7の電極膜6および
上記第2の誘電体フイルム9の電極膜8はいずれ
もアルミニウム(Al)もしくは亜鉛(Zn)の蒸
着もしくはスパツタ等により形成される。そし
て、上記第1の誘電体フイルム7の電極膜6は、
第1の誘電体フイルム7の一辺から一定のマージ
ン11をおいて他辺に達し、コンデンサユニツト
2の一端面に引き出される。また、上記第2の誘
電体フイルム9の電極膜8は、第1の誘電体フイ
ルム7の上記他辺に対応する第2の誘電体フイル
ム9の辺から一定のマージン12をおいて第1の
誘電体フイルム7の上記一辺に対応する第2の誘
電体フイルム9の辺に達し、コンデンサユニツト
2の他端面に引き出される。
上記コンデンサユニツト2の一端面および他端
面には、第10図に示すように、溶融金属の溶射
により、端面電極3および4が夫々形成される。
そして端面電極3は第1の誘電体フイルム7の電
極膜6に電気的に接続され、いま一つの端面電極
4は第2の誘電体フイルム9の電極膜8に電気的
に接続される。上記端面電極3および4には、リ
ード端子5aおよび5bが夫々半田付けされる。
なお、セラミツクを誘電体とするコンデンサで
は、上記コンデンサユニツト2に代えて、セラミ
ツクチツプコンデンサが使用される。
上記構成を有するフイルムコンデンサ1の等価
回路を第12図に示す。
ところで、上記フイルムコンデンサ1では、第
1の誘電体フイルム7の電極膜6はコンデンサユ
ニツト2の一端面への引出し部分全体が端面電極
3に電気的に接続され、また、第2の誘電体フイ
ルム9の電極膜8はコンデンサユニツト2の他端
面への引出し部分全体が端面電極4に電気的に接
続されるので、電流iはコンデンサユニツト2内
をほぼ均一に流れ、誘導タイプのフイルムコンデ
ンサに比較して残留インダクタンスが小さくなつ
ている。しかし、上記フイルムコンデンサ1で
は、コンデンサユニツト2内を流れる電流iに伴
う磁束φにより発生するインダクタンスを有して
おり、耐電圧が50ボルトないし600ボルトで、静
電容量Cが0.01μFないし1μFのもので、20nHな
いし50nH程度の残留インダクタンスを有してお
り、一般に、残留インダクタンスは、最良の条件
のもとでも、上記値よりも小さくすることは困難
であつた。
(考案の目的) 本考案の目的は、残留インダクタンスが小さ
く、使用可能周波数の拡大を図つたコンデンサを
提供することである。
(考案の構成) このため、本考案は、ほぼ一定幅を有する厚肉
の絶縁部材と、この絶縁部材の上記幅よりもやや
短い長さを有し、各一端面に形成された端面電極
にはコンデンサ電極が引き出されるとともに、各
他端面に形成された端面電極には上記コンデンサ
電極との間に静電容量を形成しているいま一つの
コンデンサ電極が引き出され、上記絶縁部材を間
にして互いに隣接するコンデンサユニツトと、こ
れらコンデンサユニツトの外側面を一体に囲繞す
る金属製のシヨート電極チユーブと、コンデンサ
端子とを備え、上記各コンデンサユニツトの上記
一端面の各端面電極が相互に電気的に接続される
一方、各コンデンサユニツトの上記各他端面の端
面電極には夫々上記コンデンサ端子が電気的に接
続されていることを特徴としている。
上記絶縁部材を間にして互いに隣接するコンデ
ンサユニツトは、リード端子間に直列に接続され
る一方、上記絶縁部材の一側および他側で各コン
デンサユニツトに流れる電流の向きが互いに逆向
きになる。これにより、コンデンサの残留インダ
クタンスが小さくなる。
(考案の効果) 本考案によれば、絶縁部材を間にして隣接する
各コンデンサユニツトを流れる電流の向きが逆に
なるので、各コンデンサユニツトを流れる電流に
より発生するインダクタンスが相殺し合いコンデ
ンサの残留インダクタンスが大幅に小さくなり、
コンデンサの使用可能周波数の範囲も大幅に拡大
される。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本考案の実施例を
説明する。
本考案に係るコンデンサの一実施例の内部構造
を示す一部断面側面図、一部破断斜視図、および
全体の外観を示す斜視図を夫々第1図、第2図お
よび第3図に示す。
上記コンデンサ11は、ほぼ一定幅を有する厚
肉のシート状の絶縁部材からなる絶縁部材12
と、2つのコンデンサユニツト13,14と、金
属製のシヨート電極チユーブ15と、コンデンサ
端子としてのリード端子16a,16b,17
a,17bとからなる。
上記コンデンサユニツト13,14はいずれ
も、第8図において説明したコンデンサユニツト
2と全く同じ電極構成を有しており、対応する電
極膜および誘電体フイルムには対応する符号を付
して示している。上記コンデンサユニツト13,
14は、上記絶縁部材12の幅よりもやや短い長
さを有する。
上記コンデンサユニツト13は、その一端面を
絶縁部材12の一つの主面の一辺に合致させて上
記絶縁部材12の一つの主面上に配置される。ま
た、いま一つの上記コンデンサユニツト14は、
絶縁部材12のいま一つの主面上の、上記コンデ
ンサユニツト13に対向する位置に配置される。
上記コンデンサユニツト13,14の各一端面
およびこの各一端面の間に位置している絶縁部材
12の上端面には、溶融金属の溶射により、端面
電極19が形成される。この端面電極19には、
コンデンサユニツト13の電極膜6と、コンデン
サユニツト14の電極膜6とが引き出されて電気
的に接続される。
上記コンデンサユニツト13の他端面にも、溶
融金属の溶射により、端子電極21が形成され
る。この端子電極21には、コンデンサユニツト
13の電極膜8が引き出されて電気的に接続され
る。同様に、上記コンデンサユニツト14の他端
面にも、溶融金属の溶射により、端子電極22が
形成される。そして、この端子電極22には、コ
ンデンサユニツト14の電極膜8が引き出されて
電気的に接続される。
上記絶縁部材12、コンデンサユニツト13お
よび14は、その外側面にてシヨート電極チユー
ブ15により一体的に囲繞される。そして、上記
コンデンサユニツト13の端面電極21にはリー
ド端子16a,16bが半田付けされ、また、上
記コンデンサユニツト14の端面電極22にはリ
ード端子17a,17bが半田付けされる。
上記コンデンサユニツト13および14は、一
端開口状の外装ケース25内に収容され、この外
装ケース25内にエポキシ系等の絶縁性の樹脂2
6が充填される。
以上に説明した構成を有するコンデンサ11の
等価回路図を第4図に示す。
上記第4図から分かるように、コンデンサユニ
ツト13を流れる電流i1の向きと、コンデンサユ
ニツト14を流れる電流i2の向きとは互いに逆と
なつている。これにより、上記電流i1によりコン
デンサユニツト13内に発生する磁束φ1の向き
と、上記電流i2によりコンデンサユニツト14内
に発生する磁束φ2の向きとは互いに逆になり、
しかもコンデンサユニツト13とコンデンサユニ
ツト14とは、第1図および第2図において説明
したように、シート状の絶縁部材12を間にし
て、互いに近接して配置されているので、上記磁
束φ1,φ2は相殺し合う。これにより、電流i1,i2
により生じるインダクタンスが互いに相殺され、
コンデンサ11の残留インダクタンスが小さくな
る。
さらに、上記コンデンサユニツト13と14と
の製造時のばらつきにより、上記磁束φ1,φ2
差が生じるが、この差φ1−φ2により生じるもれ
磁束φ′はシヨート電流チユーブ15内にうず電流
を発生させ、残留インダクタンスの発生を抑え
る。
上記のことから、上記コンデンサ11が有して
いる残留インダクタンスは、0.01μFないし1μF、
50ボルトないし600ボルトのもので、2nHないし
10nHとなり、従来比で、1/2ないし1/3と
なる。
上記実施例において、コンデンサユニツト13
の端面電極21およびコンデンサユニツト14の
端面電極22に半田付けされるリード端子の数が
多いほど、残留インダクタンスは小さくなるが、
第5図に示すように、上記端面電極21および2
2からは夫々1本のリード端子16および17が
半田付けされていてもよい。
また、上記実施例において、フイルムコンデン
サからなるコンデンサユニツト13および14に
代えて、たとえば第6図に示すように、セラミツ
クの積層コンデンサからなるコンデンサユニツト
13a,14aを使用することもできる。なお、
この第6図において、第1図および第2図に実質
的に対応する部材には対応する符号を付して示
し、重複した説明は省略する。
さらに、第1図および第2図のコンデンサユニ
ツト13および14は、第7図に示すように、そ
の巻装時の内径を極端に大きくして偏平形状に成
形し、これらコンデンサユニツト13および14
をU字状に湾曲させた状態で、第8図に示すよう
に、シート状の絶縁部材12を間にして配置する
ようにしてもよい。
さらにまた、コンデンサユニツト13,14は
一方が他方の内部に同軸に配置されていてもよ
い。
以上の実施例において、リード端子16a,1
6b,17a,17b等に代えて、第9図に示す
ように、金属板をL字状に折曲した端子部材3
1,32を使用すれば、サーフエースマウントタ
イプのコンデンサを得ることもできる。
本考案は、高い周波数成分を有するノイズの吸
収用、パルス発生等のコンデンサの他に、高周波
を取り扱う電子回路に使用されるコンデンサに広
く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るコンデンサの一実施例の
一部破断側面図、第2図は第1図のコンデンサの
構成を示す一部破断斜視図、第3図は第1図のコ
ンデンサの外観を示す斜視図、第4図は第1図の
コンデンサの等価回路図、第5図および第6図は
夫々本考案に係るコンデンサの他の実施例の斜視
図および一部破断斜視図、第7図はコンデンサユ
ニツトの変形例の斜視図、第8図は第7図のコン
デンサユニツトを使用したコンデンサの説明図、
第9図は本考案に係るコンデンサの変形例の斜視
図、第10図は従来のコンデンサの構造を示す斜
視図、第11図はコンデンサユニツトの構成の説
明図、第12図は第10図のコンデンサの等価回
路図である。 11……コンデンサ、12……絶縁部材、1
3,13a,14,14a……コンデンサユニツ
ト、15……シヨート電極チユーブ、16,16
a,16b,17,17a,17b……リード端
子、19,21,22……端面電極、31,32
……端子部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ほぼ一定幅を有する厚肉の絶縁部材と、各々が
    この絶縁部材の上記幅よりもやや短い長さを有
    し、各一端面に形成された端面電極にはコンデン
    サ電極が引き出されるとともに、各他端面に形成
    された端面電極には上記コンデンサ電極との間に
    静電容量を形成しているいま一つのコンデンサ電
    極が引き出され、上記絶縁部材を間にして互いに
    隣接するコンデンサユニツトと、これらコンデン
    サユニツトの外側面を一体に囲繞する金属製のシ
    ヨート電極チユーブと、コンデンサ端子とを備
    え、上記各コンデンサユニツトの上記一端面の各
    端面電極が相互に電気的に接続される一方、各コ
    ンデンサユニツトの上記各他端面の端面電極には
    夫々上記コンデンサ端子が電気的に接続されてい
    ることを特徴とするコンデンサ。
JP16292387U 1987-10-23 1987-10-23 Expired - Lifetime JPH0536265Y2 (ja)

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