JPH069473Y2 - 筒形チツプコンデンサ - Google Patents

筒形チツプコンデンサ

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JPH069473Y2
JPH069473Y2 JP1986098076U JP9807686U JPH069473Y2 JP H069473 Y2 JPH069473 Y2 JP H069473Y2 JP 1986098076 U JP1986098076 U JP 1986098076U JP 9807686 U JP9807686 U JP 9807686U JP H069473 Y2 JPH069473 Y2 JP H069473Y2
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JP
Japan
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cap
dielectric
cylindrical
surface electrode
electrode
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JP1986098076U
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JPS635621U (ja
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益作 奥村
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は筒形チップコンデンサに関し、特にたとえば
基板に直接、装着できる筒形チップコンデンサに関す
る。
(従来技術) 第4図はこの考案の背景となる従来の筒形チップコンデ
ンサの一例を示す断面図である。この筒形チップコンデ
ンサ1では、円筒状の誘電体2の内周面および外周面に
内面電極3および外面電極4がそれぞれ形成され、さら
に、誘電体2の両端に内面電極3および外面電極4の接
続端子となる金属のキャップ5および6がそれぞれ形成
されている。
また、この考案の背景となる従来の円筒形セラミックコ
ンデンサが、特公昭59−22368号公報に開示され
ている。この円筒形セラミックコンデンサでは、第4図
に示す従来例と比べて、特に内面電極および外面電極が
半田層を介してそれぞれのキャップに接続されている。
さらに、この考案の背景となる従来の筒形セラミックコ
ンデンサが、実開昭50−128641号公報に開示さ
れている。この筒形セラミックコンデンサは、内周面に
内部対向電極を外周面に外部対向電極をそれぞれ形成し
た筒形のセラミック素子の一端より一端にターミナル部
を有する第1接続端子を嵌挿し、かつ上記セラミック素
子の他端よりカップ状の第2接続端子を被嵌して上記外
部対向電極を覆うとともに導電性固着剤により上記内部
対向電極と第1接続端子ならびに上記外部対向電極と第
2接続端子とを電気的および機械的にかつ気密に結合し
たものである。
また、この考案の背景となる従来の筒形コンデンサが、
実開昭59−3523号公報に開示されている。この筒
形コンデンサは、筒形誘電体の内周面および外周面に、
それ自身に流れる電流の方向が互いに逆となるような一
対の電極を、その筒形誘電体を介して対面するように付
与したものである。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、第4図に示す従来の筒形チップコンデンサ1
では、残留インダクタンスが大きくなり、これによって
挿入損失が大きくなるという問題点を有していた。これ
は、たとえば第4図に1点鎖線で示したように、電流経
路が、キャップ5,内面電極3,誘電体2,外面電極
4,キャップ6と一方向を向いていることによると考え
られる。
同様に、特公昭59−22368号公報に開示されてい
る円筒形セラミックコンデンサおよび実開昭50−12
8641号公報に開示されている筒形セラミックコンデ
ンサにおいても、それぞれ、電流経路が一方向のみに向
くので、残留インダクタンスが大きくなり、挿入損失が
大きくなるという問題点を有していた。
一方、実開昭59−3523号公報に開示されているの
筒形コンデンサでは、筒形誘電体の内周面および外周面
に付与した一対の電極に流れる電流の方向が互いに逆と
なるので、残留インダクタンスが小さくなる。
しかしながら、実開昭59−3523号公報に開示され
ている筒形コンデンサのように残留インダクタンスを小
さくする従来の構造では、たとえばプリント基板などの
基板上に安定して装着することができないという問題点
を有していた。
それゆえに、この考案の主たる目的は、残留インダクタ
ンスが小さく、しかも、基板上に安定して装着すること
ができる筒形チップコンデンサを提供することである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、筒形の誘電体と、誘電体の内周面から誘電
体の外周面の一方端にわたって形成される内面電極と、
誘電体の外周面の他方端から一方端の近傍にわたって形
成され、誘電体を挟んで内面電極に対向する外面電極
と、誘電体の一方端に形成されかつ内面電極に接続さ
れ、誘電体の径より大きい径の第1のキャップと、誘電
体の他方端に形成されかつ外面電極に接続され、第1の
キャップの径とほぼ同じ径の第2のキャップと、第1の
キャップに近接した外面電極の外周に形成され、しか
も、外面電極に接続され、第1のキャップの径とほぼ同
じ径の接続電極とを含む、筒形チップコンデンサであ
る。
(作用) 接続電極は、誘電体の端部に形成されずに、第1のキャ
ップに近接して形成される。このため、接続電極から第
1のキャップへの電流経路、あるいは第1のキャップか
ら接続電極への電流経路において、内面電極での電流の
向きと外面電極での電流の向きとが逆方向にとなる。こ
れらの逆向き電流によって生じるインダクタンスは、電
流が互いに逆方向に流れる長さに応じて、相殺される。
さらに、第2のキャップの径および接続電極の径は、そ
れぞれ、第1のキャップの径とほぼ同じ径に形成される
ため、第1のキャップの表面と第2のキャップの表面と
接続電極の表面とが、ほぼ平坦な一面にそろう。
(考案の効果) この考案によれば、内面電極での電流の向きと外面電極
での電流の向きとが逆方向になることによって、インダ
クタンスは相殺されるため、残留インダクタンスが小さ
くなり、これによって挿入損失も小さくできる。
さらに、第1のキャップの表面と第2のキャップの表面
と接続電極の表面とが、ほぼ平坦な一面にそろうため、
筒形チップコンデンサを基板上に安定して装着すること
ができる。
この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
(実施例) 第1図はこの考案の一実施例を示す断面図である。この
筒形チップコンデンサ10は、たとえば磁器で形成され
た円筒状の誘電体12を含む。この誘電体12には、た
とえば塗布やめっきによって、その内周面の一方端から
他方端の近傍にわたって、内面電極14が形成されてい
る。この内面電極14はその一方端が誘電体12の一方
端面を経て外周面の一方端にまで導出されている。ま
た、この誘電体12には、たとえばめっきによって、そ
の外周面の他方端から一方端の近傍にわたって、外面電
極16が形成されている。
誘電体12の一方端には、金属からなる第1のキャップ
18が、内面電極14に電気的に接続されるように形成
されている。この第1のキャップ18の直径は、誘電体
12の直径より第1のキャップ18の厚みのほぼ2倍だ
け大きい。また、誘電体12の他方端にも、第1のキャ
ップ18と同様の第2のキャップ20が形成されてい
る。なお、このキャップ20は、筒形チップコンデンサ
10が基板上により安定して装着されるように、たとえ
ばはんだ付けによって基板に固定するために用いられる
ためのもので接続端子としては利用しない。
キャップ18に近接した外面電極16の外周には、金属
で形成された接続電極としてのリング22が電気的に接
続されて形成されている。なお、この筒形チップコンデ
ンサ10が基板上に安定して装着されるように、リング
22の直径の大きさはキャップ18および20の直径と
ほぼ同じ大きさに形成される。
この筒形チップコンデンサ10では、第1図に1点鎖線
で示したように内面電極14内をキャップ20に向か
い、誘電体を介して、外面電極16内をリング22に向
かう電流が生じる。この場合、内面電極14での電流の
向きと、外面電極16での電流の向きとは逆方向となる
ので、これらの電流によって生じるインダクタンスは、
電流が互いに逆方向に流れる長さに応じて相殺される。
このため、この筒形チップコンデンサ10の残留インダ
クタンスは第4図に示す従来の同容量の筒形チップコン
デンサより小さくなる。
たとえば、第4図に示す従来の筒形チップコンデンサと
この実施例と同じ構成の筒形チップコンデンサとの寸法
を、直径2.5mm,長さ5mmにしてその残留インダクタ
ンスを測定すると、従来のものでは1.5nHであった
が、この実施例と同じ構成のものでは0.5nHであっ
て、残留インダクタンスは従来の1/3になっていること
がわかった。なお、この実施例はその長さが比較的短い
ため相殺されるインダクタンスが少ないが、たとえば容
量を大きくするために、この考案の筒形チップコンデン
サの長さ(正確には電極の長さ)をもっと長くすると、
相殺されるインダクタンスが多くなるため、残留インダ
クタンスを第4図に示す従来例より1/5程度まで小さく
することができる。
この筒形チップコンデンサは、たとえば第2図に示すよ
うに、キャップ18およびリング22が、プリント基板
の配線部24および26に、それぞれはんだ付けされて
装着されるので、残留インダクタンスの大きい従来の筒
形チップコンデンサやチップ型積層コンデンサなどと同
様に基板に安定して装着することができる。
なお、キャップ20はこの筒形チップコンデンサ10を
安定して基板上に装着させるためのものである。
また、この実施例では、基板上の占有面積を小さくする
ために、第3図に示すように、両面に配線部24および
26を有する基板28に挿通し、キャップ18およびリ
ング22に、配線部24および26をそれぞれ接続して
装着することもできる。
なお、この実施例では円筒状の誘電体を用いたが、これ
は筒状ならばどのような形状のものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図である。 第2図はこの実施例の一装着例を示す平面図である。 第3図はこの実施例の他の装着例を示す図解図である。 第4図はこの考案の背景となる従来の筒形チップコンデ
ンサを示す断面図である。 図において、10は筒形チップコンデンサ、12は誘電
体、14は内面電極、16は外面電極、18および20
はキャップ、22はリングを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒形の誘電体、 前記誘電体の内周面から前記誘電体の外周面の一方端に
    わたって形成される内面電極、 前記誘電体の外周面の他方端から前記一方端の近傍にわ
    たって形成され、前記誘電体を挟んで前記内面電極に対
    向する外面電極、 前記誘電体の一方端に形成されかつ前記内面電極に接続
    され、前記誘電体の径より大きい径の第1のキャップ、 前記誘電体の他方端に形成されかつ前記外面電極に接続
    され、前記第1のキャップの径とほぼ同じ径の第2のキ
    ャップ、および 前記第1のキャップに近接した前記外面電極の外周に形
    成され、しかも、前記外面電極に接続され、前記第1の
    キャップの径とほぼ同じ径の接続電極を含む、筒形チッ
    プコンデンサ。
JP1986098076U 1986-06-25 1986-06-25 筒形チツプコンデンサ Expired - Lifetime JPH069473Y2 (ja)

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JPS635621U JPS635621U (ja) 1988-01-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS50128641U (ja) * 1974-04-06 1975-10-22
JPS593523U (ja) * 1982-06-29 1984-01-11 株式会社村田製作所 筒形コンデンサ
JPS5922368A (ja) * 1982-07-28 1984-02-04 Hitachi Ltd ツエナ−ダイオ−ドおよびその製造方法

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