JPH06163269A - チップコイル - Google Patents

チップコイル

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JPH06163269A
JPH06163269A JP31165192A JP31165192A JPH06163269A JP H06163269 A JPH06163269 A JP H06163269A JP 31165192 A JP31165192 A JP 31165192A JP 31165192 A JP31165192 A JP 31165192A JP H06163269 A JPH06163269 A JP H06163269A
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JP
Japan
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coil
width
conductor
chip
chip coil
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Pending
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JP31165192A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
Hiroshi Tadano
宏 多々納
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はチップコイルに関し、チップコイル
の端部の構成を改善する事により、コイルのQを向上さ
せることを目的とする。 【構成】 積層体を構成する絶縁体層1−2〜1−4上
に、導体のコイルパターン2を設け、コイルパターン2
の端部に、端部導体3を接続し、端部導体3を、外部電
極に接続したチップコイルにおいて、端部導体3の幅T
Wを、コイルパターン2の幅CWと、略等しい幅に設定
した。また、外部電極の幅を、積層体の幅Xよりも、狭
く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップコイルの端部を
改善する事により、コイルのQを向上させたチップコイ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のチップコイルの構成図で
あり、図5Aはチップコイルの分解斜視図、図5Bはチ
ップコイルの斜視図(完成品の外観図)である。
【0003】図5中、1は積層体、1−1〜1−4は積
層体を構成する第1の絶縁体層〜第4の絶縁体層、2は
コイルパターン、3は端部導体、4は外部電極(外部端
子)を示す。
【0004】また、CWはコイルパターン2の幅、Xは
積層体1の幅(端部導体3の幅と等しい)、Yは積層体
1の長さ、Zは積層体の高さ、DWは端部導体3の長さ
を示す。
【0005】従来、チップコイルとして、例えば、図5
に示した構成のものが知られていた。このチップコイル
は、積層体を構成する絶縁体層上に、コイルパターン
(導体パターン)を形成して、ヘリカルコイルとした例
である。
【0006】図5に示したように、積層体の第1の絶縁
体層1−1には、コイルパターンを形成せず、第2の絶
縁体層1−2、第3の絶縁体層1−3、第4の絶縁体層
1−4上には、それぞれ、導体によるコイルパターン
(導体パターン)2が形成してある。
【0007】そして、各層のコイルパターン2間は、ビ
ア(Via)により接続し(図の点線部分)、全体とし
てヘリカル状のコイルパターンとしている。また、第2
の絶縁体層1−2、及び第4の絶縁体層1−4上には、
幅の広い(積層体の幅Xと同じ幅)端部導体3を形成
し、これらの端部導体3に、各コイルパターン2の端部
(ヘリカルコイルの端部)を接続してある。
【0008】そして、上記各パターンを形成した積層体
1の両端部には、外部電極(外部端子)4を形成し、こ
の外部電極4に、上記各端部導体3を接続して、チップ
コイルとしている。なお、外部電極4は、積層体1の両
端部の周囲に設けてある。
【0009】1例として、各部の寸法は、次の通りであ
る。CW(コイルパターン2の幅)=200μm、X
(積層体1の幅=端部導体3の幅)=1.25mm、Y
(積層体1の長さ)=2.0mm、Z(積層体の高さ)
=0.8mm、DW(端部導体3の長さ)=200μm
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1)、端部導体3は、幅の広い導体(積層体の幅Xと
同じ幅)を用いていた。
【0011】このような構成にしたのは、コイルパター
ンの端部が、外部電極(外部端子)と確実に接続出来る
ようにし、かつ、電気抵抗を下げて、コイルのQを高く
するためであった。
【0012】しかし、実際には、上記の構成のチップコ
イルでは、あまりQは向上しない事が分かった。本発明
は、このような従来の課題を解決し、チップコイルの端
部の構成を改善する事により、コイルのQを向上させる
ことを目的とする。
【0013】本発明者らは、チップコイルのパターン設
計を種々検討した結果、従来一般に信じられていた構成
とは異なり、以下の様に構成する事により意外にもQが
向上する事を発見した。
【0014】本発明はこの知見に基づき完成されたもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、図5と同じものは、同一符号で示し
てある。
【0016】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 (1)、積層体を構成する絶縁体層1−2〜1−4上
に、導体のコイルパターン2を設け、該コイルパターン
2の端部に、端部導体3を接続し、該端部導体3を、外
部電極に接続したチップコイルにおいて、上記端部導体
3の幅TWを、コイルパターン2の幅CWと、略等しい
幅に設定した。
【0017】(2)、構成(1)のチップコイルにおい
て、外部電極の幅を、上記積層体の幅Xよりも、狭く設
定した。
【0018】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。端部導体3の幅TWを、コイルパターン
2の幅CWと略等しく設定すると、チップコイルのQが
向上する。その理由は、次の通りである。
【0019】すなわち、チップコイルの端部に、端部導
体3のような金属物があると、コイルにより形成される
磁界が、該金属物を通過する際に、その金属物に電流を
誘起する(誘導電流)。そして該電流(誘導電流)がコ
イルで発生した磁界の障害となり磁気的損失となってコ
イルのインダクタンス値を低下させ結果的にコイルのQ
(Q=ωL/R:ただし、L:インダクタンス、R:内
部抵抗、ω:角周波数)を劣化させる。
【0020】従って、図1に示したように、上記金属物
である端部導体3の幅TWを、上記のような幅に設定す
れば(従来例に比べて狭くする)、上記の電流(誘導電
流)が少なくなる。その結果、上記損失が少なくなり、
コイルのQが向上する。
【0021】また、外部電極の幅も狭く(従来例に比べ
て狭く)すれば、上記と同じ理由により、更にQが向上
する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例の説明)図2は、本発明の第1実施例の構
成図であり、図2Aは、チップコイルの分解斜視図、図
2Bはチップコイルの斜視図(完成品の外観図)であ
る。図2中、図1、及び図5と同じものは、同一符号で
示してある。
【0023】第1実施例は、従来例のチップコイル(図
5参照)における端部導体3を改善したものであるが、
その他の構成は、従来例と同じである。従って、第1実
施例のチップコイルも、積層体に、コイルパターン(導
体パターン)を形成して、ヘリカルコイルとした例であ
る。
【0024】:チップコイルの構成の説明 図2に示したように、積層体の第1の絶縁体層1−1に
は、コイルパターンを形成せず、第2の絶縁体層1−
2、第3の絶縁体層1−3、第4の絶縁体層1−4上に
は、それぞれ、導体によるコイルパターン(導体パター
ン)2を形成する。
【0025】そして、各層のコイルパターン2間は、ビ
ア(Via)により接続し(図の点線部分)、全体とし
てヘリカル状のコイルパターンとする。また、第2の絶
縁体層1−2、及び第4の絶縁体層1−4上には、コイ
ルパターン2の幅CWと略同じ幅TWの端部導体3を形
成し、これらの端部導体3に、コイルパターン2の端部
(ヘリカルコイルの端部)を接続する。
【0026】そして、上記各絶縁体層1−1〜1−4を
積層した積層体1の両端部(積層体の外側)には、外部
電極(外部端子)4を形成し、この外部電極4に、上記
各端部導体3を接続して、チップコイルとする。なお、
外部電極4は、積層体1の両端部の周囲に設けてある。
【0027】:端部導体3の詳細な説明 上記のように、第2の絶縁体層1−2、第4の絶縁体層
1−4上には、それぞれ端部導体3を設け、これらの各
端部導体3を、ヘリカル状に形成したコイルパターン2
の端部と接続する。
【0028】そして、各端部導体3の幅TWを、コイル
パターン2の幅CWと略等しい幅に設定する。なお、こ
の例では、積層体1の両側に設けた外部電極4(図2B
参照)は、上記従来例と同じ幅(略Xの幅)の導体で構
成する。
【0029】1例として、各部の寸法は、次の通りであ
る。CW(コイルパターン2の幅)=200μm、TW
(端部導体3の幅)=200μm、X(積層体1の幅=
端部導体3の幅)=1.25mm、Y(積層体1の長
さ)=2.0mm、Z(積層体の高さ)=0.8mm、
である。
【0030】:Qが向上する理由の説明 上記のように、各端部導体3の幅TWを、コイルパター
ン2の幅CWと略等しく設定すると、チップコイルのQ
が向上する。その理由は、次の通りである。
【0031】すなわち、チップコイルの端部に、端部導
体3のような金属物があると、コイルにより形成される
磁界が、該金属物を通過する際に、その金属物に電流を
誘起する(誘導電流)。そして該電流(誘導電流)がコ
イルで発生した磁界の障害となり磁気的な損失となっ
て、コイルのインダクタンス値を成果させ、結果的にコ
イルのQを劣化させる。
【0032】従って、図2に示したように、上記金属物
である端部導体3の幅TWを、上記のような幅に設定す
れば(従来例に比べて狭くする)、上記の電流(誘導電
流)が少なくなる。その結果、上記損失が少なくなり、
コイルのQが向上する。
【0033】(第2実施例の説明)図3は、本発明の第
2実施例の構成図であり、図3Aはチップコイルの分解
斜視図、図3Bはチップコイルの斜視図(完成品の外観
図)である。図3中、図1、及び図2と同じものは、同
一符号で示してある。また、SWは端部導体3の幅を示
す。
【0034】:チップコイルの構成の説明 第2実施例のチップコイルは、図2に示した第1実施例
のチップコイルにおける外部電極4の構成を改善したも
のであるが、その他の構成は、第1実施例と同じであ
る。従って、外部電極4以外の説明は省略する。
【0035】:外部電極(外部端子)の説明・・・図
3B参照 図3Bに示したように、第2実施例では、外部電極(外
部端子)4の幅SWを、積層体1の幅Xよりも狭く(S
W<X)した例である。
【0036】この構成により、第1実施例のチップコイ
ルよりも、更に、コイルのQが向上する。その理由とし
ては、上記第1実施例で説明した理由と同じであると考
えられる。
【0037】すなわち、チップコイルの端部に端部導体
3のような金属物があると、コイルのQを劣化させる原
因になることは、上述の通りである。従って、コイルの
Qを向上させるには、外部電極4の幅を狭くして、出来
るだけ、上記金属物を少なくする必要がある。
【0038】しかし、実際には、チップコイルをマザー
ボード上に実装する際、上記外部電極4は、半田等によ
り、マザーボード上に固着する必要がある。このため、
外部電極4の幅SWを、あまり狭くすると、マザーボー
ド上へ固着する際の固着強度が小さくなってしまう。
【0039】このような点を考慮し、適当な固着強度を
確保した上で、コイルのQを向上させるには、外部電極
4の幅SWは、例えば、SW=X/2〜3X/4程度が
適当な幅である。このようにすると、特に、空芯コイル
では、Qの向上が大きい。
【0040】1例として、各部の寸法は、次の通りであ
る。CW=200μm、TW=200μm、X=1.2
5mm、Y=2.0mm、Z=0.8mm、SW=60
0μmである。
【0041】(実施例の特性例の説明)上記第1、第2
実施例のチップコイルについて、Qが向上したか否かを
実証するため、実験を行い、特性データを得た。また、
比較のため、上記従来例のチップコイルについても、同
様の実験を行い特性データを得た。
【0042】図4は、上記実験結果による特性(Q−f
特性)例を示した図である。なお、図4の横軸は周波数
f(MHZ )、縦軸はコイルのQを示す。この実験は、
次の条件で行った。
【0043】:各部の寸法 −1:従来例の各部の寸法 CW(コイルパターン2の幅)=200μm、X(積層
体1の幅=端部導体3の幅)=1.25mm、Y(積層
体1の長さ)=2.0mm、Z(積層体の高さ)=0.
8mm、DW(端部導体3の長さ)=200μmであ
る。また、外部電極4は、積層体1の両端部の周囲に設
けてある。
【0044】−2:第1実施例の各部の寸法 CW=200μm、TW(端部導体3の幅)=200μ
m、X=1.25mm、Y=2.0mm、Z=0.8m
m、である。また、外部電極4は、積層体1の両端部の
周囲に設けてある。
【0045】−3:第2実施例の各部の寸法 CW=200μm、TW=200μm、X=1.25m
m、Y=2.0mm、Z=0.8mm、SW(端部導体
3の幅)=600μmである。
【0046】:各部の材料 コイルパターン2:銀ペースト 端部導体3:銀ペースト 外部電極4:銀ペースト 積層体の第1〜第4の絶縁体層1−1〜1−4:セラミ
ックス+ガラスの複合体 :チップコイルのインダクタンスの値(両側の外部電
極4間で測定したインダクタンスの値)=10nH 上記の各条件で、特性を測定した結果、図4に示した特
性データを得た。
【0047】図4において、P1は従来例のチップコイ
ルの特性、P2は第1実施例のチップコイルの特性、P
3は第2実施例のチップコイルの特性を示す。図から明
らかなように、第1実施例のチップコイル(図2参照)
では、従来例のチップコイル(図5参照)よりも、コイ
ルのQが向上している。
【0048】また、第2実施例のチップコイル(図3参
照)は、第1実施例のチップコイルよりも、更にQが向
上している。図4の特性データにおいて、例えば、周波
数f=100MHZ の時、P1ではQ=11.5で、P
2ではQ=14.5で、P2ではQ=15.6であっ
た。
【0049】従って、この特性より、上記第1、第2実
施例のチップコイルが、従来例のチップコイルよりも、
Qが向上していることが、実証出来た事になる。 (他の実施例)以上実施例について説明したが、本発明
は次のようにしても実施可能である。
【0050】(1)、積層体を構成する絶縁体層の層数
は、任意の数で良い。また、コイルのターン数も任意で
良い。 (2)、コイルパターンや、端部導体等の寸法は、上記
の例に限らず、任意の寸法で実施可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1)、上記第1実施例のように、端部導体の幅TW
を、コイルパターンの幅CWと略等しく設定することに
より、コイルのQが向上する(高Q化が出来る)。
【0052】(2)、上記第2実施例のように、端部導
体の幅TWを、コイルパターンの幅CWと略等しく設定
すると共に、外部電極(外部端子)の幅SWを、積層体
の幅Xより狭くする事により、更に、コイルのQが向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の構成図である。
【図3】本発明の第2実施例の構成図である。
【図4】本発明の第1、第2実施例の特性例である。
【図5】従来のチップコイルの構成図である。
【符号の説明】
1−1〜1−4 絶縁体層 2 コイルパターン(導体パターン) 3 端部導体 TW 端部導体の幅 CW コイルパターンの幅 X 積層体の幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層体(1)を構成する絶縁体層(1−
    2〜1−4)上に、導体のコイルパターン(2)を設
    け、 該コイルパターン(2)の端部に、端部導体(3)を接
    続し、 該端部導体(3)を、外部電極(4)に接続したチップ
    コイルにおいて、 上記端部導体(3)の幅(TW)を、コイルパターン
    (2)の幅(CW)と、略等しい幅に設定したことを特
    徴とするチップコイル。
  2. 【請求項2】 上記外部電極(4)の幅(SW)を、上
    記積層体(1)の幅(X)よりも、狭く(SW<X)設
    定したことを特徴とする請求項1記載のチップコイル。
JP31165192A 1992-11-20 1992-11-20 チップコイル Pending JPH06163269A (ja)

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JP31165192A JPH06163269A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 チップコイル

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005159223A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Tdk Corp 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
JP2005159222A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Tdk Corp 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
US20130271251A1 (en) * 2012-04-12 2013-10-17 Cyntec Co., Ltd. Substrate-Less Electronic Component
CN108231334A (zh) * 2016-12-15 2018-06-29 三星电机株式会社 电感器及电感器的制造方法

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JPH0380509A (ja) * 1989-08-23 1991-04-05 Murata Mfg Co Ltd 積層トランス

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