JPH0380509A - 積層トランス - Google Patents

積層トランス

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JPH0380509A
JPH0380509A JP21811789A JP21811789A JPH0380509A JP H0380509 A JPH0380509 A JP H0380509A JP 21811789 A JP21811789 A JP 21811789A JP 21811789 A JP21811789 A JP 21811789A JP H0380509 A JPH0380509 A JP H0380509A
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隆 小林
Haruhisa Isoda
磯田 治久
Satoshi Murata
諭 村田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明はハイブリッド回路やバルン回路に用いられる
伝送トランス等の積層トランス(モノリシックトランス
)に関するものである。
〈従来の技術〉 従来のハイブリッド回路やバルン回路に用いられる伝送
トランスは、第1O図に示すようなリング状のコア1に
導電体からなる平行細線を手巻きしてコイル2を形成し
たものである。
また、モノリシックトランスとしては第11図に示すよ
うなものがある。この従来のトランスは、導電体を全く
有しない磁性体グリーンシート3.7と、平行する2列
のコイル部8を印刷した磁性体グリーンシート4と、同
じく平行する2列の導電体からなるコイル部9を印刷し
た磁性体グリーンシート5と同じく平行する2列のコイ
ル部10を印刷した磁性体グリーンシート6とを積層し
、これを圧縮して焼成し、各コイル部8.9.10に通
じる外部電極を設けたものである。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記のような従来のトランスにおいて、第10図に示す
ものは、そのコア1が小さいもので、外径3mm程度で
あり、この小さいコア1に平行細線を手巻きしたのち巻
始めおよび巻終りで平行細線を分割し、半田引き処理を
施す必要がある。
このため、非常に細かい作業となり、手作業のために熟
練を要し、生産時のミス、使用時の配線ミス等の問題が
少なからず発生する。
又、コア1がリング状でしかも小さいため、機械化が困
難である。コイル2の端末がコア1に固着されていない
ので、回路基板への接続時も手作業とならざるを得ない
。コイル2が固定されていないこと、配線長が一定しな
いこと、振動衝撃などにより配線やコイル2の位置が変
わるなどの問題があり、回路特性のバラツキが大きくな
る。
また、第11図に示すモノシリツクトランスではリング
状コアを使用するもののような手作業による問題点は解
消されるが、コイルを形成するために各グリーンシート
に形成する導電体からなるコイル部のパターンが平面的
に平行するものであるため、内外の導電体の長さが異な
るため1対又は複数のコイルが同一のインダクタンス、
インピーダンスをもたなくなるなど、伝送トランスとし
ての特性を果たさない。
この発明は、上記のような従来の積層トランスの問題点
を解決して製造容易で、量産に適し、しかも、特性のバ
ラツキの少ない積層トランスを得ることを課題とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記の課題を解決するために、この発明は、導電体から
なるうず巻状コイル部を、入出力を除くほぼ全磁路を通
じて、磁性体層を介ルて平行になるように、磁性体層の
表面および裏面に同一巾、同一パターンで形成して一対
のコイルとし、これら一対のコイルを、導電体層を有し
ない磁性体層で上下よりはさみ込んで形成し、これに外
部電極を設けたものである。
又、コイル部を磁性体層の片面に設け、これを2枚積層
し一対のコイルとし、これら一対のコイルを、導電体層
を有しない磁性体層で上下よりはさみ込んで形成し、こ
れに外部電極を設けた構成としたものである。
〈実施例〉 以下、この発明の実施例を添付図面の第1図乃至第6図
にもとづいて説明する。
第1図乃至第3図は、この発明の第1の例で分配器の例
を示すものである。
第1図の11乃至16は磁性体グリーンシートである。
この各グリーンシートは、例えばフェライト等の粉末お
よび有機溶媒、バインダーなどを混練してなる泥しよう
を押出法、引き上げ法、あるいはブレード法などにより
シート状にしたものである。
グリーンシート11乃至16は絶縁性のある磁性体であ
り、グリーンシート12は中央のスルーホール17と、
第1の外部接続用電極18とスルーホール接続用パター
ン19とを持った引出し部20と、点線で示す裏面のス
ルーホール接続用パターン21とを導電ペーストの印刷
により形成したものである。
グリーンシート13は接続用中央電極22、コイル部2
3、第2の外部接続用電極24、引出し部25を印刷し
たもの、グリーンシート14は、スルーホール26、ス
ルーホール接続用パターン27、コイル部28、第3の
外部接続用電極29、引出し部30、裏面のスルーホー
ル接続用パターン31を印刷したものである。そして、
コイル部28は前記のグリーンシート13のコイル部2
3と平行するように同じパターンで同じ幅である。
グリーンシート15は接続用中央電極32、第4の外部
接続用電極33、引出し部34を形成したものである。
上記の各スルーホール上のパターンは、グリーンシート
の表面からの金属を主体とする導電ペーストによるパタ
ーン印刷時と、裏面からのパターン印刷時に双方からス
ルーホール内にペーストを押し込むように塗布するため
、スルーホール内でペーストどうしが融合し、裏表面の
パターンは確実に接続される。
上記のような6枚のグリーンシート11〜16を第1図
の順序に積層することにより、シート12の裏面パター
ン21と、シート13の中央パターン22が、また、シ
ート14の裏面パターン31と、シート15の中央パタ
ーン32がそれぞれ接続される。
上記の各グリーンシートは製品1個の図を示しているが
、実際の製造に際しては広い面積のグリーンシート上に
数百個分のパターンを同時に印刷して平面加圧したのち
、個々に切断する。従って、積層後に平面加圧、切断、
焼成、バレル研磨、外部電極塗布、焼付けの各工程を経
て製品とする。
外部電極18.24.29.33はそれぞれグリーンシ
ート12.13.14.15の端面まで印刷しであるの
で、個々に切断することにより、該各電極の端部断面が
露出する。従って、各外部接続用電極の断面と、塗布し
た外部電極が接続され、内部コイルが外部に引出される
第2図は外部電極を塗布した後の外観を示すもので、外
部電極35は外部接続用電極18と、外部電極36は外
部接続用電極24および33と、外部電極37は外部接
続用電極29とそれぞれ接続されている。
尚、シート14に印刷しているパターンはシート13の
裏面に印刷してもよく、また、外部接続用電極24.3
3は前記の説明では外部電極で接続するようにしたが、
スルーホールにより接続し、一方だけ外部に露出させて
もよい。
第3図はこれらの構成を電気回路(分配器)で示したも
のであり、◆印は巻線の巻き始めを示している。
第4図に示す第2の例は、例えば300Ωと75Ωを変
換するバルンコイルと称するインピーダンス変換器を示
すものであり、第1図の例と同様にグリーンシート41
.50を除く8枚のグリーンシート42乃至49に図に
示すような導電ペーストによるパターンを印刷して積層
し、加圧、焼成、バレル研磨、外部電極塗布、焼付けの
各工程を経て第5図のような外観となる。
この第5図に示す外部電極51は、シート45.49の
外部接続用電極56.57と、外部電極52はシート4
2.46の外部接続用電極58.59と、外部電極53
はシート48の外部接続用電極60と、外部電極54は
シート43の外部接続用電極61と、外部電極55はシ
ート44.47の外部接続用電極62.63とそれぞれ
接続されている。第6図は上記の構成を示す電気回路図
である。
第7図に示す第3の例は、コモンモードチョークコイル
と称するもので、第1図の例と同様にグリーンシート6
4.69を除く4枚のグリーンシート65乃至68に図
に示すような導電ペーストによるパターンを印刷して積
層し、加圧、焼成、バレル研摩、外部電極塗布、焼付け
の各工程を経て第8図の様な外観となる。
この第8図に示す外部電極73はシート68の外部接続
用電極73と、外部電極74はシート65の外部接続用
電極70と、外部電極75はシート67の外部接続用電
極72と、外部電極76はシート66の外部接続用電極
71とそれぞれ接続されている。第9図は上記の構成を
示す電気回路図である°。
尚、この例はパルストランス等にも応用できる。
又、本案実施例ではグリーンシート使用のものを示した
が、焼成済のフェライトシートや、磁性体シートなどに
も同一巾、同一パターンの導体印刷を行ない積層すれば
同様の効果を得ることができる。
更に、上記の例以外にパルストランスなどにも応用でき
る。
〈発明の効果〉 この発明は、上記の構成であるから下記に列記する効果
がある。
従来のリングコアを用いる自動マウント不可の電子部品
と異なり、モノリシック化されているからプリント基板
への自動マウントが可能である。
従来のリングコアを用いるものはコイルが平行細線で、
しかも固定されていないから、配線の仕方により特性に
バラツキが発生するが、この発明のものは特性のバラツ
キを最小にできる。
この発明では同一のコイルパターンなどを一度に大量に
印刷できるため、機械化による量産性に優れている。
2つのコイル間の分布容量がどの位置においても一定に
することができ、かつ、2つのコイル間のシート厚みや
材質、導体の幅を選択することで容易に周辺回路のイン
ピーダンスにマツチさせることができる。
2つのコイルにおいて、同一線路長が得られ、2つのコ
イルは同じ値のインピーダンスやインダクタンスが得ら
れるために、入力信号がバランスよく分配される。
ワイヤーが外にないため、振動に強く信頼性が高められ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の第1の例を構成する各グリーンシ
ートの平面図、第2図は同上の積層品の外部電極を形成
した状態の斜視図、第3図は同上の回路図、第4図は第
2の例を構成する各グリ、−ンシートの平面図、第5図
は同上の積層品に外部電極を形成した状態の斜視図、第
6図は同上の回路図、第7図は第3の例を構成する各グ
リーンシートの平面図、第8図は同上の積層品に外部電
極を形成した状態の斜視図、第9図は同上の回路図、第
1O図は従来の伝送トランスの平面図、第11図は従来
例を構成する各グリーンシートの平面図である。 11〜16・・・磁性体グリーンシート17.26・・
・スルーホール 18.24.29.33.56.57.58.59.6
0.61.62.63・・・外部接続用電極 19.27・・・スルーホール接続用パターン21.3
1・・・裏面スルーホール接続用パターン23.28・
・・コイル部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電体からなるうず巻状コイル部を、入出力を除
    くほぼ全磁路を通じて、磁性体層を介して平行になるよ
    うに、磁性体層の表面および裏面に同一巾、同一パター
    ンで形成して一対のコイルとし、これら一対のコイルを
    、導電体層を有しない磁性体層で上下よりはさみ込んで
    形成し、これに外部電極を設けた積層トランス。
  2. (2)導電体からなるうず巻状コイル部を片面に形成し
    た磁性体層を2枚積層し、前記うず巻状コイル部が、入
    出力を除くほぼ全磁路を通じて、磁性体層を介して平行
    、同一巾、同一パターンとなるように配置して一対のコ
    イルとし、これら一対のコイルを、導電体層を有しない
    磁性体層で上下よりはさみ込んで形成し、これに外部電
    極を設けた積層トランス。
  3. (3)磁性体層として、磁性体グリーンシートを用いた
    請求項1又は2に記載の積層トラン ス。
  4. (4)一対のコイルを、導電体層を有しない磁性体グリ
    ーンシートで上下よりはさみ込み積層し、その全体を圧
    縮して一体焼成し、外部電極を設けた請求項1又は2に
    記載の積層トランス。
  5. (5)一対のコイル層を複数個設けた請求項1乃至4に
    記載の積層トランス。
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