JPH0748417B2 - 積層トランス - Google Patents

積層トランス

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JPH0748417B2
JPH0748417B2 JP1218117A JP21811789A JPH0748417B2 JP H0748417 B2 JPH0748417 B2 JP H0748417B2 JP 1218117 A JP1218117 A JP 1218117A JP 21811789 A JP21811789 A JP 21811789A JP H0748417 B2 JPH0748417 B2 JP H0748417B2
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小林  隆
治久 磯田
諭 村田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明はハイブリッド回路やバルン回路に用いられる
伝送トランス等の積層トランス(モノリシックトラン
ス)に関するものである。
<従来の技術> 従来のハイブリッド回路やバルン回路に用いられる伝送
トランスは、第10図に示すようなリングのコア1に導電
体からなる平行細線を手巻きしてコイル2を形成したも
のである。
また、モノリシックトランスとしては第11図に示すよう
なものがある。この従来のトランスは、導電体を全く有
しない磁性体グリーンシート3、7と、平行する2列の
コイル部8を印刷した磁性体グリーンシート4と、同じ
く平行する2列の導電体からなるコイル部9を印刷した
磁性体グリーンシート5と同じく平行する2列のコイル
部10を印刷した磁性体グリーンシート6とを積層し、こ
れを圧縮して焼成し、各コイル部8、9、10に通じる外
部電極を設けたものである。
<発明が解決しようとする課題> 上記のような従来のトランスにおいて、第10図に示すも
のは、そのコア1が小さいもので、外径3mm程度であ
り、この小さいコア1に平行細線を手巻きしたのち巻始
めおよび巻終りで平行細線を分割し、半田引き処理を施
す必要がある。
このため、非常に細かい作業となり、手作業のために熟
練を要し、生産時のミス、使用時の配線ミス等の問題が
少なからず発生する。
又、コア1がリング状でしかも小さいため、機械化が困
難である。コイル2の端末がコア1に固着されていない
ので、回路基板への接続時も手作業とならざるを得な
い。コイル2が固定されていないこと、配線長が一定し
ないこと、振動衝撃などにより配線やコイル2の位置が
変わるなどの問題があり、回路特性のバラツキが大きく
なる。
また、第11図に示すモノシリックトランスではリング状
コアを使用するもののような手作業による問題点は解消
されるが、コイルを形成するために各グリーンシートに
形成する導電体からなるコイル部のパターンが平面的に
平行するものであるため、内外の導電体の長さが異なる
ため1対又は複数のコイルが同一のインダクタンス、イ
ンピーダンスをもたなくなるなど、伝送トランスとして
の特性を果たさない。
この発明は、上記のような従来の積層トランスの問題点
を解決して製造容易で、量産に適し、しかも、特性のバ
ラツキの少ない積層トランスを得ることを課題とする。
<課題を解決するための手段> 上記の課題を解決するために、この発明は、導電体から
なるうず巻状コイル部を、入出力を除くほぼ全磁路を通
じて、磁性体層を介して平行になるように、磁性体層の
表面および裏面に同一巾、同一パターンで形成して一対
のコイルとし、これら一対のコイルを、導電体層を有し
ない磁性体層で上下よりはさみ込んで形成し、これに外
部電極を設けたものである。
又、コイル部を磁性体層の片面に設け、これを2枚積層
し一対のコイルとし、これら一対のコイルを、導電体層
を有しない磁性体層で上下よりはさみ込んで形成し、こ
れに外部電極を設けた構成としたものである。
<実施例> 以下、この発明の実施例を添付図面の第1図乃至第6図
にもとづいて説明する。
第1図乃至第3図は、この発明の第1の例で分配器の例
を示すものである。
第1図の11乃至16は磁性体グリーンシートである。
この各グリーンシートは、例えばフェライト等の粉末お
よび有機溶媒、バインダーななどを混練してなる泥しよ
うを押出法、引き上げ法、あるいはブレード法などによ
りシート状にしたものである。
グリーンシート11乃至16は絶縁性のある磁性体であり、
グリーンシート12は中央のスルーホール17と、第1の外
部接続用電極18とスルーホール接続用パターン19とを持
った引出し部20と、点線で示す裏面のスルーホール接続
用パターン21とを導電ペーストの印刷により形成したも
のである。
グリーンシート13は接続用中央電極22、コイル部23、第
2の外部接続用電極24、引出し部25を印刷したもの、グ
リーンシート14は、スルーホール26、スルーホール接続
用パターン27、コイル部28、第3の外部接続用電極29、
引出し部30、裏面のスルーホール接続用パターン31を印
刷したものである。そして、コイル部28は前記のグリー
ンシート13のコイル部23と平行するように同じパターン
で同じ幅である。
グリーンシート15は接続用中央電極32、第4の外部接続
用電極33、引出し部34を形成したものである。
上記の各スルーホール上のパターンは、グリーンシート
の表面からの金属を主体とする導電ペーストによるパタ
ーン印刷時と、裏面からのパターン印刷時に双方からス
ルーホール内にペーストを押し込むように塗布するた
め、スルーホール内でペーストどうしが融合し、裏表面
のパターンは確実に接続される。
上記のような6枚のグリーンシート11〜16を第1図の順
序に積層することにより、シート12の裏面パターン21
と、シート13の中央パターン22が、また、シート14の裏
面パターン31と、シート15の中央パターン32がそれぞれ
接続される。
上記の各グリーンシートは製品1個の図を示している
が、実際の製造に際しては広い面積のグリーンシート上
に数百個分のパターンを同時に印刷して平面加圧したの
ち、、個々に切断する。従って、積層後に平面加圧、切
断、焼成、バレル研磨、外部電極塗布、焼付けの各工程
を経て製品とする。
外部電極18、24、29、33はそれぞれグリーンシート12、
13、14、15の端面まで印刷してあるので、個々に切断す
ることにより、該各電極の端部断面が露出する。従っ
て、各外部接続用電極の断面と、塗布した外部電極が接
続され、内部コイルが外部に引出される。
第2図は外部電極を塗布した後の外観を示すもので、外
部電極35は外部接続用電極18と、外部電極36は外部接続
用電極24および33と、外部電極37は外部接続用電極29と
それぞれ接続されている。
尚、シート14に印刷しているパターンはシート13の裏面
に印刷してもよく、また、外部接続用電極24、33は前記
の説明では外部電極で接続するようにしたが、スルーホ
ールにより接続し、一方だけ外部に露出させてもよい。
第3図はこれらの構成を電気回路(分配器)で示したも
のであり、◆印は巻線の巻き始めを示している。
第4図に示す第2の例は、例えば300Ωと75Ωを変換す
るバルンコイルと称するインピーダンス変換器を示すも
のであり、第1図の例と同様にグリーンシート41、50を
除く8枚のグリーンシート42乃至49に図に示すような導
電ペーストによるパターンを印刷して積層し、加圧、焼
成、バレル研磨、外部電極塗布、焼付けの各工程を経て
第5図のような外観となる。
この第5図に示す外部電極51は、シート45、49の外部接
続用電極56、57と、外部電極52はシート42、46の外部接
続用電極58、59と、外部電極53はシート48の外部接続用
電極60と、外部電極54はシート43の外部接続用電極61
と、外部電極55はシート44、47の外部接続用電極62、63
とそれぞれ接続されている。第6図は上記の構成を示す
電気回路図である。
第7図に示す第3の例は、コモンモードチョークコイル
と称するもので、第1図の例と同様にグリーンシート6
4、69を除く4枚のグリーンシート65乃至68に図に示す
ような導電ペーストによるパターンを印刷して積層し、
加圧、焼成、バレル研摩、外部電極塗布、焼付けの各工
程を経て第8図の様な外観となる。
この第8図に示す外部電極73はシート68の外部接続用電
極73と、外部電極74はシート65の外部接続用電極70と、
外部電極75はシート67の外部接続用電極72と、外部電極
76はシート66の外部接続用電極71とそれぞれ接続されて
いる。第9図は上記の構成を示す電気回路図である。
尚、この例はパルストランス等にも応用できる。
又、本案実施例ではグリーンシート使用のものを示した
が、焼成済のフェライトシートや、磁性体シートなどに
も同一巾、同一パターンの導体印刷を行ない積層すれば
同様の効果を得ることができる。
更に、上記の例以外にパルストランスなどにも応用でき
る。
<発明の効果> この発明は、上記の構成であるから下記に列記する効果
がある。
従来のリングコアを用いる自動マウント不可の電子部品
と異なり、モノリシック化されているからプリント基板
への自動マウントが可能である。
従来のリングコアを用いるものはコイルが平行細線で、
しかも固定されていないから、配線の仕方により特性に
バラツキが発生するが、この発明のものは特性のバラツ
キを最小にできる。
この発明では同一のコイルパターンなどを一度に大量に
印刷できるため、機械化による量産性に優れている。
2つのコイル間の分布容量がどの位置においても一定に
することができ、かつ、2つのコイル間のシート厚みや
材質、導体の幅を選択することで容易に周辺回路のイン
ピーダンスにマッチさせることができる。
2つのコイルにおいて、同一線路長が得られ、2つのコ
イルは同じ値のインピーダンスやインダクタンスが得ら
れるために、入力信号がバランスよく分配される。
ワイヤーが外にないため、振動に強く信頼性が高められ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の第1の例を構成する各グリーンシ
ートの平面図、第2図は同上の積層品の外部電極を形成
した状態の斜視図、第3図は同上の回路図、第4図は第
2の例を構成する各グリーンシートの平面図、第5図は
同上の積層品に外部電極を形成した状態の斜視図、第6
図は同上の回路図、第7図は第3の例を構成する各グリ
ーンシートの平面図、第8図は同上の積層品に外部電極
を形成した状態の斜視図、第9図は同上の回路図、第10
図は従来の伝送トランスの平面図、第11図は従来例を構
成する各グリーンシートの平面図である。 11〜16……磁性体グリーンシート 17、26……スルーホール 18、24、29、33、56、57、58、59、60、61、62、63……
外部接続用電極 19、27……スルーホール接続用パターン 21、31……裏面スルーホール接続用パターン 23、28……コイル部 35、36、37、51、52、53、54、55……外部電極 41〜50……磁性体グリーンシート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電体からなるうず巻状コイル部を、入出
    力を除くほぼ全磁路を通じて、磁性体層を介して平行に
    なるように、磁性体層の表面および裏面に同一巾、同一
    パターンで形成して一対のコイルとし、これら一対のコ
    イルを、導電体層を有しない磁性体層で上下よりはさみ
    込んで形成し、これに外部電極を設けた積層トランス。
  2. 【請求項2】導電体からなるうず巻状コイル部を片面に
    形成した磁性体層を2枚積層し、前記うず巻状コイル部
    が、入出力を除くほぼ全磁路を通じて、磁性体層を介し
    て平行、同一巾、同一パターンとなるように配置して一
    対のコイルとし、これら一対のコイルを、導電体層を有
    しない磁性体層で上下よりはさみ込んで形成し、これに
    外部電極を設けた積層トランス。
  3. 【請求項3】磁性体層として、磁性体グリーンシートを
    用いた請求項1又は2に記載の積層トランス。
  4. 【請求項4】一対のコイルを、導電体層を有しない磁性
    体グリーンシートで上下よりはさみ込み積層し、その全
    体を圧縮して一体焼成し、外部電極を設けた請求項1又
    は2に記載の積層トランス。
  5. 【請求項5】一対のコイル層を複数個設けた請求項1乃
    至4に記載の積層トランス。
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