JP2841349B2 - 積層コンデンサ - Google Patents
積層コンデンサInfo
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Description
外部に流出するノイズを吸収するのに適したノイズ吸収
用の積層コンデンサに関する。
起こしたり破壊される恐れがあり、また逆に電子機器内
部から発生するノイズが機器に接続される各種ラインか
ら外部に流出して他の電子機器に障害を引き起こすこと
があり大きな問題となっていた。
ノイズ成分を吸収する目的てコンデンサが用いられてい
る。
サを並列接続する訳であるが、回路基板に実装する部品
点数が多くなり、機器の小形化指向に逆行し、またリー
ド線長さによるコンデンサのリードインダクタンスによ
りノイズ吸収効果が劣る効果となっていた。
部からリード線を2本づつ引出し4端子形構造とした
り、あるいは、リードレス化してチップ化構造とするこ
とにより一定の成果を得ていたが、対向電極間の長さに
起因するインダクタンス成分は依然として残ることにな
り、自己共振周波数以上のノイズ吸収ができなく必ずし
も満足すべきものとはなっていなかった。
性を高めるために講じられている対策を持ってしても、
コンデンサの対向電極間の長さに起因するインダクタン
ス成分は残る結果満足すべきノイズ吸収ができなかっ
た。
子でより広いノイズ吸収が可能なノイズ吸収用の積層コ
ンデンサを提供することを目的とするものである。
面の四周辺中相対する二辺に絶縁マージン部を設け、こ
の絶縁マージン部それぞれから対向する絶縁マージン部
に向かって交互に対向する絶縁マージン部に達すること
のないスリットを設けて前記絶縁マージン部を設けない
他方の二辺まで延長して内部電極を設けた誘電体シート
を用い、前記内部電極が交互に直交するように前記誘電
体シートを複数枚積層し形成した積層体の四側面に前記
内部電極と接続して外部電極を設けたことを特徴とする
もので、更に、このような積層コンデンサにおいて、誘
電体シートとして、高分子フィルム又はセラミックスを
用い、内部電極として金属ペースト印刷又は金属蒸着に
よるものを含むことを特徴とするものである。
の外部電極対を入力端子とし、もう一方の互いに隣り合
う外部電極対を出力端子としての使用が可能で、かつ、
それぞれの内部電極には交互にスリットが入っているた
めに、入力端子が流入した電流はジグザグに内部電極を
流れ出力端子に到達するため電流経路を極めて長く取る
ことができ、ラインインピーダンスを非常に大きくする
ことができると共に、CとRの分布定数的な4端子フィ
ルタ回路が形成され、高周波成分は出力に現われ難くな
り、容易に低インダクタンス化が可能となり、自己共振
周波数より高い成分のノイズ吸収ができる。
る。
バリウム等の誘電体を原料とするセラミックグリーンシ
ートからなる誘電体シートで、この誘電体シート1の片
面には、四周辺中相対する一方の二辺に絶縁マージン部
2,3を設け、この絶縁マージン部2,3を設けた二辺それぞ
れの辺側から交互に相対する他の辺側に向かって前記絶
縁マージン部と連設したスリット4,5を設けて前記マー
ジン部2,3を設けない他方の二辺6,7まで延長して内部電
極8を設けている。この内部電極8は、誘電体シート1
上に例えば白金や銀パラジウム等の金属ペーストをスク
リーン印刷することで形成する。
形成した誘電体シート1を複数枚用い、一枚毎に内部電
極8が他の誘電体シート1の内部電極8形成面の反対側
に接し、かつ、内部電極8が交互に直交するように複数
枚積層し、第5図に示すように上下それぞれにカバーシ
ート9を積層した後、加圧焼結し四側面にそれぞれ内部
電極露出部10を有する積層体11を形成し、しかる後、第
1図に示すように前記積層体11の四側面に内部電極露出
部10と接続して金属ペーストを塗布焼成し、外部電極1
2,13,14,15を形成してなるものである。第2図は、この
ように形成してなる積層セラミックコンデンサの等価回
路である。
を電子回路の電源ノイズ吸収用として使用する場合、外
部電極12を正極側入力端子として電子回路に供給される
電源に接続し、外部電極13を電子回路の電極入力に接続
すると共に、外部電極14を負極側入力端子として電源の
もう一方の端子に接続し、外部電極15を負極側出力端子
として電子回路のもう一方の電源入力に接続する。
り、外部電極12,13,14,15を必ずしも上記のように限定
して機能させることはない。
デンサからなる本発明Aと従来一般化している構造で本
発明Aと同一静電容量の積層セラミックコンデンサから
なる従来例Bのノイズ吸収特性を比較した結果である。
明Aは、ノイズの減衰量が大きく、かつ共振周波数も高
く良好な特性を示した。
ックを用いるものを例示して説明したが、例えばポリエ
ステルフィルムの片面にアルミ又は亜鉛等の金属を蒸着
して金属皮膜を形成した後、例えばレーザビームによっ
て上記実施例にて説明した第3図に示すと同様な絶縁マ
ージンとスリットを設けた内部電極構造とした高分子フ
ィルムシートを複数枚用い、上記実施例にて説明したと
同様に複数枚を積層し加熱圧着して積層体を形成し、こ
の積層体の四側面に金属吹付け等によって外部電極を形
成したものでも同様の効果を得ることができる。
として、電源回路への応用について述べたが、特に電源
回路に限らず、電子回路内でノイズ除去が必要とされる
ラインに使用できることは言うまでもない。
を例示したが、第7図に示すように外部電極それぞれに
リード線16を接続し、樹脂外装17化したものでも良いこ
とは言うまでもない。
ンインピーダンスの増加及びラインに対する分布静電容
量の効果で優れたノイズ吸収効果が発揮できると共に、
単一素子化による実装密度の向上によって電子機器の小
形化に貢献できる実用的価値の高いノイズ吸収用積層コ
ンデンサを得ることができる。
層コンデンサを示す斜視図、第2図は等価回路、第3図
は誘電体シートの構成状態を示す平面図、第4図は第3
図に示す誘電体シートの積層状態を示す斜視図、第5図
は積層体を示す斜視図、第6図は周波数−減衰量の関係
を示す特性図、第7図は本発明の他の実施例に係る積層
コンデンサを示す斜視図である。 1……誘電体シート 2,3……絶縁マージン部 4,5……スリット 6,7……他方の二辺 8……内部電極 10……内部電極露出部 11……積層体 12,13,14,15……外部電極
Claims (5)
- 【請求項1】一方面の四周辺中相対する二辺に絶縁マー
ジン部を設け、この絶縁マージン部それぞれから対向す
る絶縁マージン部に向かって交互に対向する絶縁マージ
ン部に達することのないスリットを設けて前記絶縁マー
ジン部を設けない二辺まで延長した内部電極を片面に設
けた誘電体シートと、この誘電体シートを前記内部電極
が交互に直交するように複数枚積層し形成した積層体
と、この積層体の四側面に前記内部電極と接続して設け
た外部電極とを具備したことを特徴とする積層コンデン
サ。 - 【請求項2】誘電体シートがセラミックスであることを
特徴とする請求項(1)記載の積層コンデンサ。 - 【請求項3】誘電体シートが高分子フィルムであること
を特徴とする請求項(1)記載の積層コンデンサ。 - 【請求項4】内部電極が金属ペーストの印刷で形成され
たことを特徴とする請求項(2)記載の積層コンデン
サ。 - 【請求項5】内部電極が蒸着金属で形成されたことを特
徴とする請求項(3)記載の積層コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33599890A JP2841349B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 積層コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33599890A JP2841349B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 積層コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04199807A JPH04199807A (ja) | 1992-07-21 |
JP2841349B2 true JP2841349B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=18294641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33599890A Expired - Fee Related JP2841349B2 (ja) | 1990-11-29 | 1990-11-29 | 積層コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2841349B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100775107B1 (ko) * | 2006-11-23 | 2007-11-08 | 삼성전자주식회사 | 커패시터 구조물 및 이의 제조 방법 |
-
1990
- 1990-11-29 JP JP33599890A patent/JP2841349B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04199807A (ja) | 1992-07-21 |
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