JP2643193B2 - 3端子型複合機能素子 - Google Patents

3端子型複合機能素子

Info

Publication number
JP2643193B2
JP2643193B2 JP62264853A JP26485387A JP2643193B2 JP 2643193 B2 JP2643193 B2 JP 2643193B2 JP 62264853 A JP62264853 A JP 62264853A JP 26485387 A JP26485387 A JP 26485387A JP 2643193 B2 JP2643193 B2 JP 2643193B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
varistor
terminal
capacitor
surge
internal electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62264853A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01107511A (ja
Inventor
政彦 川瀬
和敬 中村
浩明 平
国三郎 伴野
行雄 坂部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP62264853A priority Critical patent/JP2643193B2/ja
Publication of JPH01107511A publication Critical patent/JPH01107511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2643193B2 publication Critical patent/JP2643193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子機器に発生する高周波・低周波
のノイズを吸収するために採用される電子部品素子に関
し、特に上記高周波・低周波のノイズ吸収機能を1つの
素子によって実現でき、しかも実装スペースを縮小でき
るように開発された新規な複合機能素子に関する。
〔従来の技術〕
一般に、IC,LSI等の半導体素子が多数採用される低電
圧機器では、該機器の回路や半導体素子に規定値を越え
た過電圧が加わるのを防止したり、電源ラインから入り
込む高周波数・低周波のノイズを除去したりする、いわ
ゆるサージ対策,ノイズ対策が不可欠になっている。な
お、通常ノイズにはサージ成分が含まれている。このよ
うな低電圧回路における高周波・低周波のノイズ吸収素
子として、ディスクタイプのバリスタ,コンデンサ,ツ
ェナーダイオード等が採用されている。ところが、上記
バリスタはサージ耐量が大きいことから低周波サージ吸
収には強いものの高周波ノイズ吸収には弱く、またコン
デンサ,ツェナーダイオードは高周波ノイズ吸収には適
しているものの低周波サージ吸収保護には弱いという特
性を有している。従って、従来、上記高周波・低周波の
ノイズ,サージの両方の吸収能力を向上させるために、
上記バリスタ,コンデンサ,ツェナーダイオードを2
段,又は3段階に組み合わせて使用するようにしてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記高周波・低周波のノイズ,サージの両吸収能力を
向上させるために、例えば、ディスク型バリスタとコン
デンサとをリード線を用いて並列接続することが考えら
れるが、この場合、このような単なる並列接続体では低
周波ノイズから高周波ノイズまでを効果的に吸収するの
は困難である。即ち、例えばこの並列接続体に50V/1μs
ec程度の矩形波を印加した場合、先頭波が生じるととも
に、続流が大きくなるる。これは両者を接続するリード
線のリアクタンスLが起因してそれぞれの機能がバラバ
ラに作用し、特性がアンバランスになるためと考えら
れ、結局上記単なる並列接続ではそれほどの効果が期待
できない。
また、近年、上記電子機器の小型化,薄形化が進むな
かで、該機器を構成する電子部品等についても小形,薄
形化あるいは複合化が要請されている。ところが、上記
従来のサージ,ノイズ対策用としてバリスタやコンデン
サ,ツェナダイオードを並列接続等によって組み合わせ
た場合、それだけ部品点数が増えるとともに、回路基板
上に実装する場合のスペースが拡大し、上記小形化等の
要請に充分応えられないという問題点もある。
本発明の目的は、上記要請に応えるためになされたも
ので、電子機器に発生する高周波・低周波のノイズ,サ
ージ吸収能力に優れ、かつ小型化,薄形化の要請に応え
られる全く新規な構造の3端子型複合機能素子を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明は、バリスタ機能を有するバリスタセ
ラミック層とコンデンサ機能を有するコンデンサセラミ
ック層とが内部電極を介して交互に積層され一体焼成さ
れた積層体であって、上記内部電極として第1〜第3内
部電極を備え、該各第1〜第3内部電極はそれぞれ上記
積層体の第1〜第3表面に導出されるととともに、該各
導出部にそれぞれ第1〜第3端子電極が形成されている
ことを特徴とする3端子型複合機能素子である。
また、本発明の3端子型複合機能素子には、上記各セ
ラミクス層の積層順序及び内部電極の導出位置の組み合
わせによって、例えば第4図(a),第5図(b)に示
すような各種の等価回路を有するものが考えられる。
〔作用〕
本発明に係る3端子型複合機能素子によれば、各セラ
ミクス層として、バリスタセラミクス層及びコンデンサ
セラミクス層を備えたので、高周波・低周波のノイズ吸
収,サージ吸収の能力を1つの素子によって実現でき
る。つまり、コンデンサセラミクス層が高周波ノイズ吸
収素子として機能し、バリスタセラミクス層が低周波の
サージ吸収素子として機能することとなる。この場合、
コンデンサセラミクス層と、バリスタセラミクス層との
境界部分では両素子が内部電極を共用するので、上述の
並列接続体のようなリード線のLに起因する問題が生じ
ることはない。その結果、単体で高周波・低周波のノイ
ズ,サージの両方を確実に吸収でき、先頭波形の発生を
防止できるとともに、続流を抑制できる。
また、本発明は、上記第1〜第3内部電極をそれぞれ
積層体の第1〜第3表面に導出するとともに、該各導出
部に第1〜第3端子電極を形成したので、該素子を回路
基板上に実装する場合は、上記各端子電極と配線パター
ンとを直接接続すればよいから、表面実装型のチップ化
が実現できる。また、これにより上述のバリスタとコン
デンサ等とを組み合わせて使用した場合に比べて、部品
点数を削減できるとともに、各部品を接続するリード線
を省略できる分だけ実装スペースを縮小でき、その結果
上述した電子機器の小型化,薄形化の要請に応えられ
る。
また、本発明は上述のように、各セラミクス層の積層
順序等によって各種の等価回路を有するものが容易に得
られ、サージ,ノイズの侵入方向,大きさ等に応じた最
適の回路設計が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例による3端
子型複合機能素子を説明するための図である。
図において、1は本実施例の3端子型複合機能素子で
あり、これの外形は幅w1.6mm,高さh1.2mm,長さl3.2mm程
度の直方体状のものである。この複合機能素子1は、セ
ラミクス層と内部電極とを交互に積層して、一体焼成さ
れたセラミクス焼結体4の表面にそれぞれ第1〜第3端
子電極5,6,7を被覆形成して構成されている。
上記セラミクス層は、バリスタとして機能するバリス
タセラミクス層8又はコンデンサとして機能するコンデ
ンサセラミクス層9のいずれかであり、また、上記内部
電極は、上から順に第1〜第3内部電極3a,3b,3cとなっ
ており、一対の電極によって上記各セラミクス層8,又は
9を挟んでいる。なお、上記焼結体4の上,下面部分は
ダミーとしてのセラミクス層10で覆われている。
上記第1内部電極3aは一辺部は上記焼結体4の第1端
面4aに導出され、上記第2内部電極3bの一辺部は焼結体
4の上記第1端面4aと対向する第2端面4bに導出され、
上記第3内部電極3cの一辺部は上記焼結体4の第3端面
4cに導出されている。これにより上記焼結体4の第1,第
2端面4a,4b及び第3端面4cの表面には、上記各第1〜
第3内部電極3a,3b,3cの一辺部が露出しており、残りの
辺部分は全て焼結体4内に埋設されていることになる。
さらに、上記焼結体4の第1,第2端面4a,4bにはそれ
ぞれ第1,第2端子電極5,6が該各端面4a,4bを覆うように
形成されており、第3端面4cには第3端子電極7が上記
焼結体4の外表面を巻回して形成されている。これによ
り上記各第1〜第3内部電極3a〜3cは各第1〜第3端子
電極5,6,7に接続されており、第4図(a)にその等価
回路を示すように上記第2端子電極6を有するバリスタ
と、第3端子電極7を有するコンデンサとの接続部に第
1端子電極5が接続された3端子型複合機能素子1が構
成されている。
次に本実施例の3端子型複合機能素子1の製造方法に
ついて説明する。
まず、ZnOを主成分とし、これにBi2O3,CoO,MnO,Sb2
O5等の粉末を目的に応じてブレンドし、バインダで練り
合わせてなるスラリー状のバリスタ用セラミクス材料を
生成し、該各セラミクス材料をドクターブレード法によ
って、所定の均一厚さ(例えば10〜200μm)のグリー
ンシートに形成する。また、同様にして、ZnOを主成分
とするコンデンサ用セラミクス材料でグリーンシートを
形成する。
次に、上記各グリーンシートの上面に、ペースト状
のAg−Pd膜,Pt膜をスクリーン印刷して内部電極を形成
した後、該各シートを所定の大きさに切断する。
そして、上記切断された各グリーンシートを、コン
デンサ用セラミクスシートとバリスタ用セラミクスシー
トとが交互に重なり、かつ上記内部電極が該各シートを
挟んで対向するとともに、上記シートの両端面及び側端
面に交互に露出するように積層する。そしてさらにこの
積層されたシートの上,下にダミーとしてのセラミクス
シートを重ね合わせて積層体を形成する。次に、この積
層体をプレスによって積層方向に圧着した後、所定寸法
に切断する。するとこれにより、内部電極は、該積層体
の両端面及び側面に位置する部分のみが外方に露出し、
残りの部分は上記各シート内に完全に埋設され(第2図
(a),(b)参照)、一体化されることとなる。
次に、上記積相体を高温雰囲気中(例えば950〜130
0℃)にて焼成し、焼結体を生成する。しかる後、該焼
結体の内部電極が導出された両端面及び側端面にAg膜を
塗布した後焼き付けて端子電極を形成する。これにより
本実施例の3端子型複合機能素子1が製造される。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の3の端子型複合機能素子1によれば、バリ
スタとして機能するバリスタセラミクス層8とコンデン
サとして機能するコンデンサセラミクス層9とが交互に
配設された焼結体4とするとともに、該焼結体4の第1,
第2端面4a,4b及び第3端面4cに各第1〜第3内部電極
3を導出する第1〜第3端子電極5,6,7を形成したの
で、以下のような効果がある。
I.上記バリスタセラミクス層8が低周波のサージ,ノイ
ズ吸収素子として機能するとともに、コンデンサセラミ
クス層9が高周波ノイズ吸収素子として機能するので、
1つの単体素子でもって低周波ノイズから高周波ノイズ
までの広範囲のノイズ対策ができる。この場合、従来の
バリスタとコンデンサとをリード線で並列接続したもの
では、このリード線のLに起因して高周波サージによる
先頭波形の発生,続流の増大等の問題があった。これに
対して本実施例では、各内部電極をバリスタとコンデン
サとで共用して両者が一体化されており、従って上記L
に起因する問題は解消され、サージ,ノイズ吸収能力を
大幅に向上できる。
II.また、本実施例の3端子型複合機能素子1を回路基
板上に実装する場合は、第1〜第3端子電極5,6,7と配
線パターンとを直接半田付けすればよいから、表面実装
型のチップ化が実現できる。その結果、従来のバリスタ
とコンデンサ等とをリード線を用いた並列接続によって
組み合わせた場合に比べて部品点数を削減できるととも
に、端子やリード線を省略できる分、実装スペースを縮
小でき、それだけ電子機器の小型化,薄形化の要請に応
えられる。
III.本実施例の各セラミクス層2は、例えば10〜20μm
の厚さに調整することも容易であるので、この厚みを薄
くすることにより1mAの電流が流れたときの立ち上がり
電圧V1mA値を3.5Vまで低下させることも可能であり、制
限電圧を大幅に低減できる。このことは、近年、7V以下
の低電圧で使用される電子機器が増大してきているなか
で、従来構造のディスクタイプのバリスタを採用するに
は困難があったのを解消できるものである。即ち、従来
構造のバリスタを低電圧機器に採用するには、該バリス
タの厚みを薄くすることが考えられるが、この場合、極
端に薄くすると製造時あるいは使用時に破損し易く、し
かも表面に電極を形成する際に表面層が変質して特性が
悪化するという問題点があった。
IV.また、本実施例では、コンデンサセラミクス層9
とバリスタセラミクス層8とを交互に積層した構造とし
たので、つまりコンデンサの容量を分散できるから、ノ
イズ吸収効果を高めることができ、しかもバリスタの発
熱を素子全体で均一に負担することとなるから、エネル
ギー,サージ耐量を向上できる。
第5図は上記実施例素子1の変形例を示す。これは第
5図(b)に等価回路を示すように、コンデンサと第1
のバリスタa又は第2バリスタbとの接続点をそれぞれ
第1,第2端子電極5,6とするとともに、第1,第2バリス
タa,bの接続点を第3端子電極7としたものである。
この変形例は、第5図(a)に示すように、コンデン
サセラミクス層9の上,下にバリスタセラミクス層8を
サンドウィッチ状に積層し、この積層体を順次重ね合わ
せて構成されている。
第6図及び第7図は上記実施例及び変形例による3端
子型複合機能素子の効果を説明するための実験方法及び
その結果を示す図である。
まず、本実験採用した3端子型複合機能素子について
説明する。本実験では、上記実施例の製造方法によって
作成したL型及びπ型の各回路構成からなる2個の3端
子型複合機能素子を準備した。このL型とは、第4図
(a)に示す等価回路を有する上記実施例のものをい
い、またπ型とは、第5図(b)に示す等価回路を有す
る上記変形例のものをいう。また、上記各3端子型複合
機能素子の大きさは3.2×1.6×1.25mmとし、バリスタ電
圧はV1mA=22V、コンデンサ容量は10nFとした。さらに
また、本実験では、上記L型,π型の両3端子型複合機
能素子と比較するために、10nFのコンデンサ、V1mA=22
Vのバリスタ、10nFコンデンサとV1mA=22Vバリスタとの
並列接続体を採用し、同様の実験を行った。
次に実験方法について説明する。
本実験は、上記各素子に±50V/1μsecの矩形波形のサ
ージ電圧(第6図(a))を印加した時のサージ吸収能
力及び立ち上がり時の先頭波,応答速度について測定し
た。なお、第4図(b)は、上記L型の3端子型複合機
能素子を抵抗と並列に接続したテスト回路を示す。
第6図にその結果を示す。なお、第6図(d)〜
(f)では、負側の波形は相似形となる図示は省略して
いる。同図からも明らかなように、本実施例のL型(第
6図(b)),π型(第6図(c))の各3端子型複合
機能素子,バリスタのみ(第6図(e)),及び並列接
続体(第6図(f))のいずれにおいても、+50Vの印
加に対し立ち上がり後はサージ電圧を吸収しており、バ
リスタ能力を有している。また、上記L型の場合は−50
Vの印加に対してサージ電圧はほとんど吸収できていな
いが、π型の場合は両サージ電圧をよく吸収しており、
相似波形を示している。
また、バリスタのみにサージ電圧を印加した場合は、
立ち上がり時に大きな先頭波Aがでている。この先頭波
Aは回路内のICやLSIを破損する恐れがあるので、でき
るだけ小さくする必要がある。また、バリスタとコンデ
ンサとの並列接続体の先頭波A′は、コンデンサの働き
により上記バリスタのみと比べて小さくなっているもの
の完全には解消されていない。これに対して、本実施例
によれば、先頭波Aを完全にカットしており、上記破損
の問題を確実に解消できる。
さらに、応答速度につては、バリスタのみ,並列接続
した場合、それぞれ先頭波A,A′に応じた応答速度B,B′
となっているのに対し、本実施例では先頭波形が全く存
在しないことから直ちに応答し、、応答速度が極めて速
くなっていることがわかる。さらに、本実施例の3端子
型複合機能素子では、1μsec後の続流が並列接続体に
比べ少なくなっている。これらは、単にコンデンサとバ
リスタとの並列接続した場合と異なり、一体焼結したこ
とによる相乗効果が得られているものと考えられる。
第7図はサージ耐量の実験結果を示す。この実験は上
記実施例の複合機能素子を10個採用し、それぞれに8/20
μsecのサージ電流を印加して、V1mAの変化量を調べ、
各素子の測定値を点で示した。なお、8/20μsecのサー
ジ電流とは、8μsecでピーク電流となり、20μsecでピ
ークの50%となる電流をいう。同図からも明らかなよう
に、本実施例の3端子型複合機能素子によれば、サージ
耐量は100A以上であることがわかる。このサージ耐量10
0Aは、従来の5mmφのディスク形バリスタのサージ耐量
に相当する。
なお、第8図(a)〜(d),第9図は、上記L型,
π型の各3端子型複合機能素子の接続方法を変えた場合
の各等価回路図を示す。また、第9図の場合は、バリス
タ電圧をZ1≧Z2の関係にすることにより、1つのサージ
電圧を3つのバリスタで吸収することができ、さらにサ
ージ吸収を向上できる。
また、上記実施例では、いわゆるドクターブレード法
により形成されたグリーンシートを積層して、しかる後
焼結する製造方法を例にとって説明したが、本発明は勿
論この方法に限られるものではない。例えば、セラミク
ス材料に有機バインダーを含有させてペースト状にし、
該セラミクスペーストをスクリーン印刷法によりフィル
ム上に所定厚み印刷し、次にこの印刷されたセラミクス
ペースト上に内部電極をスクリーン印刷する。これを順
次繰り返して積層体を形成し、しかる後一体焼結する方
法も採用できる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明に係る3端子型複合機能素子に
よれば、セラミクス層と内部電極とを交互に積層してな
る積層体において、このセラミクス層として、バリスタ
機能を有するバリスタセラミクス層及びコンデンサ機能
を有するコンデンサセラミクス層を設け、内部電極とし
て、第1〜第3内部電極を備え、該各第1〜第3内部電
極をそれぞれ上記積層体の第1〜第3表面に導出すると
ともに、該各導出部にそれぞれ第1〜第3端子電極を形
成したので、高周波・低周波のサージノイズ吸収を1つ
の素子によって実現できる効果があり、また実装スペー
スを縮小でき、電子機器の小型化,薄形化の要請に応え
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例による3端子
型複合機能素子を説明するための図であり、第1図はそ
の斜視図、第2図(a)は第1図のII a−II a線断面
図、第2図(b)は第1図のII b−II b線断面図、第3
図はその各セラミクス層の分解斜視図、第4図(a)は
L型の3端子型複合機能素子の等価回路図、第4図
(b)はその回路内接続図、第5図(a)は上記実施例
の変形例であるπ型の3端子型複合機能素子の構造を示
す断面側面図、第5図(b)はその等価回路図、第6図
及び第7図は上記実施例,変形例の効果を説明するため
の実験方法及びその結果を示し、第6図(a)〜(f)
はそれぞれ上記実施例,変形例のサージ吸収効果を説明
するための特性図、第7図はそのサージ電流とV1mA変化
量との関係を示す特性図、第8図(a)〜(d)及び第
9図は上記L型,π型の使用例を示す回路図である。 図において、1は3端子型複合機能素子、3a,3b,3cはそ
れぞれ第1〜第3内部電極、4は焼結体、4a,4bは焼結
体の第1,第2端面(第1,第2表面)、4cは第3端面(第
3表面)、5,6,7はそれぞれ第1,第2,第3端子電極、8
はバリスタセラミクス層、9はコンデンサセラミクス層
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伴野 国三郎 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 坂部 行雄 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭57−157513(JP,A) 実開 昭62−76526(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バリスタ機能を有するバリスタセラミック
    ス層とコンデンサ機能を有するコンデンサセラミックス
    層とが内部電極を介して交互に積層され一体焼成された
    積層体であって、上記内部電極として第1〜第3内部電
    極を備え、該各第1〜第3内部電極はそれぞれ上記積層
    体の第1〜第3表面に導出されるとともに、該各導出部
    にそれぞれ第1〜第3端子電極が形成されていることを
    特徴とする3端子型複合機能素子。
JP62264853A 1987-10-20 1987-10-20 3端子型複合機能素子 Expired - Fee Related JP2643193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62264853A JP2643193B2 (ja) 1987-10-20 1987-10-20 3端子型複合機能素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62264853A JP2643193B2 (ja) 1987-10-20 1987-10-20 3端子型複合機能素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01107511A JPH01107511A (ja) 1989-04-25
JP2643193B2 true JP2643193B2 (ja) 1997-08-20

Family

ID=17409127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62264853A Expired - Fee Related JP2643193B2 (ja) 1987-10-20 1987-10-20 3端子型複合機能素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2643193B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101638053B1 (ko) * 2015-09-18 2016-07-20 주식회사 아모텍 컨택터 및 이를 구비한 휴대용 전자장치
WO2017003001A1 (ko) * 2015-07-01 2017-01-05 주식회사 아모텍 감전보호용 컨택터 및 이를 구비한 휴대용 전자장치

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4811164A (en) * 1988-03-28 1989-03-07 American Telephone And Telegraph Company, At&T Bell Laboratories Monolithic capacitor-varistor
DE10064447C2 (de) * 2000-12-22 2003-01-02 Epcos Ag Elektrisches Vielschichtbauelement und Entstörschaltung mit dem Bauelement

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57157513A (en) * 1981-03-23 1982-09-29 Murata Manufacturing Co Capacitor
JPS6276526U (ja) * 1985-10-31 1987-05-16

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017003001A1 (ko) * 2015-07-01 2017-01-05 주식회사 아모텍 감전보호용 컨택터 및 이를 구비한 휴대용 전자장치
US10188019B2 (en) 2015-07-01 2019-01-22 Amotech Co., Ltd. Electric shock protection contactor and portable electronic device including the same
KR101638053B1 (ko) * 2015-09-18 2016-07-20 주식회사 아모텍 컨택터 및 이를 구비한 휴대용 전자장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01107511A (ja) 1989-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3900104B2 (ja) 静電気対策部品
KR100799475B1 (ko) 서지 흡수 소자
JPH05275958A (ja) ノイズフィルタ
JPH02137212A (ja) 複合電子部品
JPH06251981A (ja) 放電ギャップ付き積層チップコンデンサ
JPH07235406A (ja) チップ容量性バリスタ
KR20210146452A (ko) 커패시터 및 이산 배리스터를 포함하는 통합 컴포넌트
JPH0653078A (ja) バリスタ機能付き積層コンデンサアレイ
JPH0653077A (ja) バリスタ機能付き積層コンデンサアレイ
JPH04257112A (ja) 積層チップt型フィルタ
JP2643193B2 (ja) 3端子型複合機能素子
JPH03274815A (ja) 複合積層電子部品
JPH0514103A (ja) ノイズフイルタ
JPH10199709A (ja) 積層型バリスタ
JP2932768B2 (ja) 抵抗付チップバリスタ
JP2000077265A (ja) バリスタ機能付lcフィルタ
JP3232713B2 (ja) ノイズフィルタ
JPH04277601A (ja) バリスタ部品
JPH01107512A (ja) 複合機能素子
JPS61102006A (ja) サ−ジ吸収器
JP3343464B2 (ja) 積層チップバリスタ
JPS63102218A (ja) 積層形多端子電子部品
JP2841349B2 (ja) 積層コンデンサ
JP3099503B2 (ja) ノイズフィルタ
JPH0714704A (ja) 貫通型バリスタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees