JPH0653078A - バリスタ機能付き積層コンデンサアレイ - Google Patents

バリスタ機能付き積層コンデンサアレイ

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JPH0653078A
JPH0653078A JP21972392A JP21972392A JPH0653078A JP H0653078 A JPH0653078 A JP H0653078A JP 21972392 A JP21972392 A JP 21972392A JP 21972392 A JP21972392 A JP 21972392A JP H0653078 A JPH0653078 A JP H0653078A
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JP
Japan
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sheet
conductor
sides
dielectric
dielectric sheet
Prior art date
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Application number
JP21972392A
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English (en)
Inventor
Masaru Shimura
優 志村
Hideaki Wada
秀晃 和田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波ノイズとサージを吸収し複数の信号線
路に接続する内部導体をより高密度に設けても各信号線
路間のクロストークを確実に防止する。 【構成】 容量性とバリスタ特性をもつ誘電体シート1
0と20と30との積層体65であって、シート10は
1つの辺に接続され残りの3つの辺とは互いに電気的に
絶縁される間隔をもつ内部導体11a,11bをシート
表面に備える。シート30はシート10と同様に内部導
体31をシート表面に備える。中間シートとしてのシー
ト20は内部導体が接続されるシート10と30に対応
する一対の辺とは絶縁され別の一対の辺に接続される接
地導体23をシート表面に備え、シート20又は30を
介して内部導体と接地導体との間でキャパシタンスを形
成する。内部導体に接続する信号用電極51,52と接
地導体に接続する一対の接地用電極53,54とを積層
体の側面に互いに独立して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の信号線路におけ
る高周波ノイズとサージ電圧を吸収するバリスタ機能付
き積層コンデンサアレイに関する。更に詳しくは複数の
信号線路間のクロストークを防止するに適したバリスタ
機能付き積層コンデンサアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等のデジタル機器では、異
常電圧(サージ)や高周波のノイズが混入すると誤動作
を生じ易く、しかも他の電子機器等に障害をもたらす恐
れのある不要な電波を配線から放射する問題点がある。
このため、信号線路にはサージ電圧を除去するサージア
ブソーバと、高周波ノイズを除去するノイズフィルタが
用いられている。サージアブソーバにはバリスタ、ツェ
ナダイオード、放電素子等が用いられ、ノイズフィルタ
にはコンデンサ素子が用いられている。これらのサージ
アブソーバやノイズフィルタ等の電子部品はそれぞれ信
号線路毎に設けられ、図10の回路図に示すようにサー
ジ対策とノイズ対策を個別に施している。しかし、これ
らの対策を別々の電子部品で行うと、部品スペースが増
大し、コストの上昇を招く。
【0003】これらの点を解消するために、「高周波及
びサージ吸収フィルタ」が開示されている(特開平1−
102874)。このフィルタは容量性及びバリスタ特
性をもつ誘電材料からなる平板の一方の面に電気信号伝
達用の細長い信号線路を設け、他方の面のほぼ全体に接
地用電極を設け、信号線路と接地用電極との間に分布定
数型コンデンサ及びバリスタを形成することにより、高
周波ノイズ、サージ電圧を吸収するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−10287
4号公報に示されるフィルタを用いて、複数の信号線路
における高周波ノイズとサージ電圧を吸収する場合に、
平板の一方の面に複数配列した信号線路間の間隔があま
り狭いと、信号線路に高周波信号が流れたときに、配線
間に存在する浮遊キャパシタンスのために、所定の周波
数以上のノイズが他の信号線路に伝搬され、クロストー
クを生じ易い。このため、上記フィルタでは高密度に複
数の信号線路を設けることが困難な問題点があった。
【0005】本発明の目的は、高周波ノイズを除去しか
つバリスタ特性によりサージを吸収し、複数の信号線路
に接続する内部導体をより高密度に設けても各信号線路
を流れる信号の他の線路へのクロストークを確実に防止
できるバリスタ機能付き積層コンデンサアレイを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を図1〜図4に基づいて説明する。な
お、図1、図2及び図4は説明を容易にするためにセラ
ミックシート部分を厚さ方向に拡大して示している。本
発明のバリスタ機能付き積層コンデンサアレイは、方形
状の容量性及びバリスタ特性を有する第2誘電体シート
20を中間シートとして前記シート20と同形同大の容
量性及びバリスタ特性を有する第1誘電体シート10と
前記シート20と同形同大の容量性及びバリスタ特性を
有する第3誘電体シート30を積層して一体化された積
層体65を含む。第1誘電体シート10は、1つの辺に
電気的に接続され残りの3つの辺とは互いに電気的に絶
縁される間隔14を有する第1内部導体11a,11b
をシート表面に備える。また第3誘電体シート30は、
第1内部導体11a,11bが電気的に接続される第1
誘電体シート10に対応する1つの辺に対向する1つの
辺に電気的に接続され残りの3つの辺とは電気的に絶縁
される間隔32を有する第2内部導体31をシート表面
に備える。更に第2誘電体シート20は、第1及び第2
内部導体11a,11b,31が電気的に接続される第
1及び第3誘電体シート10,30に対応する一対の辺
とは電気的に絶縁される間隔21,22を有しかつこの
一対の辺とは別の一対の辺に電気的に接続される接地導
体23をシート表面に備える。第2誘電体シート20を
介して第1内部導体11a,11bと接地導体23との
間でかつ第3誘電体シート30を介して第2内部導体3
1と接地導体23との間でそれぞれキャパシタンスを形
成するように構成される。積層体65の側面に露出した
第1及び第2内部導体11a,11b,31にそれぞれ
接続する第1及び第2信号用電極51,51,52がこ
の側面に形成され、積層体65の別の両側面に露出した
接地導体23に接続する一対の第1及び第2接地用電極
53,54がこの両側面に形成される。なお、本明細書
で「容量性及びバリスタ特性を有する誘電体シート」と
は、バリスタ特性によるサージ吸収機能を有し、バリス
タ電圧以下の電圧範囲では誘電体の特性を兼備したシー
トをいう。
【0007】
【作用】第1誘電体シート10上の第1内部導体11
a,11bと第3誘電体シート30上の第2内部導体3
1の間に、接地用電極53,54を介して接地される接
地導体23を配置することにより、隣接した信号線路間
の浮遊キャパシタンスが実質的になくなり、信号やノイ
ズの線路間のクロストークを解消できる。また、第2誘
電体シート20を介して第1内部導体11a,11bと
接地導体23との間でかつ第3誘電体シート30を介し
て第2内部導体31と接地導体23との間でキャパシタ
ンスが形成されるため、通電状態にある内部導体11
a,11b,31と接地導体23との間に電位差が生
じ、バリスタ電圧以下の電圧範囲においてはコンデンサ
として機能し高周波ノイズは吸収される。更に、サージ
電圧が信号線路に印加されると、内部導体11a,11
bと接地導体23との間の誘電体シート20と、内部導
体11a,11bとの間の誘電体シート10と、内部導
体31と接地導体23との間にそれぞれバリスタ電圧以
上の電位差が生じ、誘電体シート10,20のバリスタ
特性によりサージ電流はそれぞれ接地導体23を通り接
地用電極53,54を経由して除去される。サージ電圧
が印加された信号線路に接続される内部導体とそれ以外
の内部導体との間に接地導体23が存在し、内部導体間
には定常の信号によって生じる電位差以外は発生しない
ので、伝達されたサージによる影響はサージ電圧が印加
された内部導体以外の内部導体には起こらない。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。本発明はこ
れらの実施例に限られるものではない。 <実施例1>実施例1の積層コンデンサアレイを図1〜
図5に基づいて説明する。先ず、容量性及びバリスタ特
性を有する誘電材料、例えば酸化亜鉛系、チタン酸スト
ロンチウム系、酸化チタン系等の半導体バリスタ材料か
ら作られた、同形同大のセラミックグリーンシートを4
枚用意した。それぞれ1枚ずつを第1セラミックグリー
ンシート、第2セラミックグリーンシート、第3セラミ
ックグリーンシート、及び第4セラミックグリーンシー
トとした。
【0009】次いで第1セラミックグリーンシートと、
第2セラミックグリーンシート及び第3セラミックグリ
ーンシートの各表面にそれぞれ別々のパターンでPdを
主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷し、80
℃で4分間乾燥した。即ち、図3に示すように第1セラ
ミックグリーンシート10には、1つの辺に電気的に接
続され残りの3つの辺とは電気的にそれぞれ絶縁される
間隔14を有する第1内部導体11a,11bが印刷形
成される。また、第2セラミックグリーンシート20に
は、積層した後に第1セラミックグリーンシート10上
に形成された内部導体11a,11bと重なり部分を有
し、一対の辺とは電気的に絶縁される間隔21,22を
有しかつこの一対の辺とは別の一対の辺に電気的に接続
される接地導体23が印刷形成される。更に、第3セラ
ミックグリーンシート30には、積層した後に第2セラ
ミックグリーンシート上に形成された接地導体23と重
なり部分を有し、かつ第1内部導体11a,11bが電
気的に接続される第1セラミックグリーンシート10に
対応する1つの辺に対向する1つの辺に電気的に接続さ
れ、残りの3つの辺とは電気的にそれぞれ絶縁される間
隔32を有する第2内部導体31が印刷形成される。
【0010】スクリーン印刷した第1、第2及び第3セ
ラミックグリーンシート10,20,30の3枚のシー
トをこの順に積層し、更に最上層には導電性ペーストを
全く印刷していない第4セラミックグリーンシート40
を重ね合わせた。これらのグリーンシートはそれぞれ本
発明の誘電体シートになる。図4に示される積層体65
を熱圧着して一体化した後、1300℃で約1時間焼成
して厚さ約1mmの焼結体を得た。図4に示すようにこ
の焼結体をバレル研磨して焼結体の周囲側面に第1内部
導体11a,11b、第2内部導体31(図4には図示
せず)、及び接地導体23を露出させた。
【0011】次に図5に示すように焼結体の周囲側面の
内部導体11a,11b,31及び接地導体23が露出
した部分にAgを主成分とする導電性ペーストをそれぞ
れ塗布し、焼付けてそれぞれ信号用電極51,51,5
2及び接地用電極53,54を形成した。これにより第
1内部導体11a,11bが第1信号用電極51に、第
2内部導体31が第2信号用電極52に、及び接地導体
23が第1及び第2接地用電極53,54にそれぞれ電
気的に接続された積層コンデンサアレイが得られた。
【0012】この積層コンデンサアレイの特性を調べる
ために、別途用意したプリント基板55上にこの積層コ
ンデンサアレイを実装した。プリント基板55の上面に
は3本の信号線路56a,56b及び57がプリント配
線され、これらの両側には接地用電極58及び59が形
成される。電極58及び59にはそれぞれスルーホール
58a及び59aが設けられ、電極58及び59はスル
ーホール58a及び59aを介して基板55の下面のほ
ぼ全面に形成された接地用電極55aに電気的に接続さ
れる。接地用電極55aは接地される。信号線路56
a,56bに信号用電極51,51をそれぞれはんだ付
けし、信号線路57に信号用電極52をはんだ付けし、
接地用電極58,59に接地用電極53,54をそれぞ
れはんだ付けした。
【0013】この状態で信号線路56a,56b及び5
7の各一端から高周波信号を入力し、その他端で出力信
号を測定し、挿入損失を求めた。その結果、周波数が高
くなるに従って、急峻に挿入損失が大きくなり、この積
層コンデンサアレイは良好なフィルタ特性を有すること
が判った。また隣接する信号線路56aと57の各他端
で、また信号線路56bと57の各他端で出力信号を測
定して、クロストークの有無を調べたところ、このクロ
ストークは検出できない程小さく、従来の高周波及びサ
ージ吸収フィルタの測定例と比較して非常に改善されて
いることが確認された。また、信号線路56a,56b
及び57の各一端に誘電体シート10、20及び30の
バリスタ電圧を超えるサージ電圧を印加し、その信号線
路の他端及びこれに隣接した信号線路の各電圧を調べ
た。その結果、印加した信号線路の他端ではバリスタ特
性のサージ制限電圧に相当する電圧が吸収され、サージ
吸収機能が確認された。隣接した信号線路にはサージ電
圧に影響されない定常の電圧が検出された。
【0014】<実施例2>実施例2の積層コンデンサア
レイを図6〜図9に基づいて説明する。図6〜図9にお
いて、実施例1に対応する構成部品の各符号は実施例1
の各符号に50を加えている。先ず、実施例1と同様に
して、4枚の同形同大のセラミックグリーンシートを用
意し、それぞれ1枚ずつを第1セラミックグリーンシー
ト、第2セラミックグリーンシート、第3セラミックグ
リーンシート、及び第4セラミックグリーンシートとし
た。
【0015】次いで第1セラミックグリーンシートと、
第2セラミックグリーンシート及び第3セラミックグリ
ーンシートの各表面にそれぞれ別々のパターンでPdを
主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷し、80
℃で4分間乾燥した。即ち、図7に示すように第1セラ
ミックグリーンシート60には、1つの辺に電気的に接
続され残りの3つの辺とは互いに電気的に絶縁される間
隔62,63,64を有する第1内部導体61が印刷形
成される。また、第2セラミックグリーンシート70に
は、積層した後に第1セラミックグリーンシート60上
に形成された第1内部導体61と重なり部分を有し、一
対の辺とは電気的に絶縁される間隔62,63を有しか
つこの一対の辺とは別の一対の辺に電気的に絶縁される
間隔71,72を有する接地導体73が印刷形成され
る。更に、第3セラミックグリーンシート80には、第
1内部導体61が電気的に接続される第1誘電体シート
60に対応する1つの辺に対向する1つの辺に電気的に
接続され残りの3つの辺とは電気的に絶縁される間隔8
2,83,84を有し、かつ第2セラミックグリーンシ
ート70の接地導体73とは重なり部を有する第2内部
導体81が印刷形成される。
【0016】実施例1と同様にして、スクリーン印刷し
た第1、第2及び第3セラミックグリーンシート60,
70,80の3枚のシートをこの順に積層し、更に最上
層には導電性ペーストを全く印刷していない第4セラミ
ックグリーンシート90を重ね合わせた。この積層体を
熱圧着して一体化した。図8に示される積層体115を
実施例1と同様に焼成し、かつ焼結体をバレル研磨して
焼結体の周囲側面に第1内部導体61及び第2内部導体
81(図8には図示せず)、接地導体73を露出させ
た。
【0017】次に実施例1と同様にして、図9に示すよ
うに焼結体の周囲側面の内部導体61,81、及び接地
導体73が露出した部分にAgを主成分とする導電性ペ
ーストをそれぞれ塗布し、焼付けて信号用電極101,
102及び接地用電極103,104を形成した。これ
により第1内部導体61と第2内部導体81が第1及び
第2信号用電極101,102に、及び接地導体73が
第1及び第2接地用電極103,104にそれぞれ電気
的に接続された積層コンデンサアレイが得られた。
【0018】この積層コンデンサアレイを別途用意した
プリント基板上に実装して、実施例1と同様にその特性
を調べた。信号用電極101又は102に接続した図外
の信号線路の一端から高周波信号を入力し、その他端で
出力信号を測定し、挿入損失を求めた。その結果、周波
数が高くなるに従って、急峻に挿入損失が大きくなり、
この積層コンデンサアレイも良好なフィルタ特性を有す
ることが判った。また信号用電極101及び102にそ
れぞれ接続した図外の信号線路の各他端で出力信号を測
定して、クロストークの有無を調べたところ、このクロ
ストークは検出できない程小さく、従来の高周波及びサ
ージ吸収フィルタの測定例と比較して非常に改善されて
いることが確認された。また、信号用電極101及び1
02にそれぞれ接続した図外の信号線路の各一端に誘電
体シート60、70及び80のバリスタ電圧を超えるサ
ージ電圧を印加し、その他端と隣接した信号線路の各電
圧を調べた。その結果、印加した信号線路の他端ではバ
リスタ特性のサージ制限電圧に相当する電圧が吸収さ
れ、サージ吸収機能が確認された。隣接した信号線路に
はサージ電圧に影響されない定常の電圧が検出された。
【0019】なお、実施例1及び実施例2では、第1、
第2、第3セラミックグリーンシートをそれぞれ1枚ず
つ積層したが、本発明の第1セラミックグリーンシート
と第2セラミックグリーンシートと第3セラミックグリ
ーンシートの積層数はこれに限るものではない。この積
層数を適宜増加させることにより、内部導体と接地導体
で形成されるキャパシタンスが変化して挿入損失を変化
させることができ、同時にサージ耐量を増大することが
できる。また、実施例1では2つの第1内部導体と、1
つの第2内部導体を示したが、第1及び第2内部導体の
数はこれに限らず、更に増やすこともできる。各シート
に複数の内部導体を設ける場合には、隣接する内部導体
間に別のシートの内部導体が位置するように設けること
がクロストークを防止する上で好ましい。更に、最上層
の第4誘電体シートは第3誘電体シート上に別の保護手
段を設ける場合には、特に積層しなくてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、信
号伝達のために用いられる信号線路や信号リードに少な
くとも2個以上の信号用電極を電気的に接続し、接地用
電極を接地することにより、第1誘電体シートの第1内
部導体と第2誘電体シートの接地導体の間でかつ第3誘
電体シートの第2内部導体と第2誘電体シートの接地導
体の間でキャパシタンスが形成されるため、信号線路等
に侵入する高周波ノイズを除去することができる。ま
た、信号用電極にサージ電圧が印加されたときには、内
部導体と接地導体の間の第2誘電体シートと第3誘電体
シートとにそれぞれバリスタ電圧以上の電位差が生じ、
サージ電流が接地導体を通り接地用電極を経由して除去
される。サージ吸収時には、接地導体の存在によりサー
ジ電圧が印加された内部導体以外の内部導体はサージの
影響を受けない。更に、第1内部導体と第2内部導体と
の間に接地導体を配置し、この接地導体を接地用電極を
介して接地することにより、信号線路に高周波信号が流
れてもより確実に浮遊キャパシタンスを除去し、隣接す
る信号線路間相互のクロストークを防止することができ
る。この結果、高周波ノイズの除去とサージの吸収の両
機能を備え、更に複数の信号線路に接続する内部導体を
より高密度に設けても各信号線路を流れる信号の他の線
路へのクロストークを確実に防止して小型化できるバリ
スタ機能付き積層コンデンサアレイが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の積層コンデンサアレイの図5の
A−A線断面図。
【図2】そのB−B線断面図。
【図3】その積層体の積層前の斜視図。
【図4】その積層体を焼成した焼結体の斜視図。
【図5】プリント基板に実装された積層コンデンサアレ
イの斜視図。
【図6】本発明の別の実施例の積層コンデンサアレイの
図9のC−C線断面図。
【図7】その積層体の積層前の斜視図。
【図8】その積層体を焼成した焼結体の斜視図。
【図9】その積層コンデンサアレイの斜視図。
【図10】従来のノイズフィルタとサージアブソーバの
等価回路図。
【符号の説明】
10,60 第1誘電体シート(第1セラミックグリー
ンシート) 11a,11b,61 第1内部導体 14,64 電気的に絶縁される間隔 20,70 第2誘電体シート(第2セラミックグリー
ンシート) 21,22,71,72 電気的に絶縁される間隔 23,73 接地導体 30,80 第3誘電体シート(第3セラミックグリー
ンシート) 31,81 第2内部導体 32,82,83,84 電気的に絶縁される間隔 40,90 第4誘電体シート(第4セラミックグリー
ンシート) 51,101 第1信号用電極 52,102 第2信号用電極 53,103 第1接地用電極 54,104 第2接地用電極 65,115 積層体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状の容量性及びバリスタ特性を有す
    る第2誘電体シート(20,70)を中間シートとして前記シ
    ート(20,70)と同形同大の容量性及びバリスタ特性を有
    する第1誘電体シート(10,60)と前記シート(20,70)と同
    形同大の容量性及びバリスタ特性を有する第3誘電体シ
    ート(30,80)を積層して一体化された積層体(65,115)を
    含み、 前記第1誘電体シート(10,60)は、1つの辺に電気的に
    接続され残りの3つの辺とは互いに電気的に絶縁される
    間隔(14,62,63,64)を有する第1内部導体(11a,11b,61)
    をシート表面に備え、 前記第3誘電体シート(30,80)は、前記第1内部導体(11
    a,11b,61)が電気的に接続される第1誘電体シート(10,6
    0)に対応する1つの辺に対向する1つの辺に電気的に接
    続され残りの3つの辺とは電気的に絶縁される間隔(32,
    82,83,84)を有する第2内部導体(31,81)をシート表面に
    備え、 前記第2誘電体シート(20,70)は、前記第1及び第2内
    部導体(11a,11b,31,61,81)が電気的に接続される第1及
    び第3誘電体シート(10,30,60,80)に対応する一対の辺
    とは電気的に絶縁される間隔(21,22,71,72)を有しかつ
    前記一対の辺とは別の一対の辺に電気的に接続される接
    地導体(23,73)をシート表面に備え、 前記第2誘電体シート(20,70)を介して前記第1内部導
    体(11a,11b,61)と前記接地導体(23,73)との間でかつ前
    記第3誘電体シート(30,80)を介して前記第2内部導体
    (31,81)と前記接地導体(23,73)との間でそれぞれキャパ
    シタンスを形成するように構成され、 前記積層体(65,115)の側面に露出した前記第1及び第2
    内部導体(11a,11b,31,61,81)にそれぞれ接続する第1及
    び第2信号用電極(51,51,52,101,102)がこの側面に形成
    され、 前記積層体(65,115)の別の両側面に露出した前記接地導
    体(23,73)に接続する一対の第1及び第2接地用電極(5
    3,54,103,104)がこの両側面に形成されたことを特徴と
    するバリスタ機能付き積層コンデンサアレイ。
  2. 【請求項2】 積層体(65,115)はその最上層にシート表
    面に導体の形成されない第4誘電体シート(40,90)が積
    層して一体化された請求項1記載のバリスタ機能付き積
    層コンデンサアレイ。
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