JP4993800B2 - 電子部品 - Google Patents

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JP4993800B2
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    • H03H1/02Constructional details of impedance networks whose electrical mode of operation is not specified or applicable to more than one type of network of RC networks, e.g. integrated networks

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、導体膜を有する電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高周波ノイズ対策用として、例えば、コンデンサとインダクタが内蔵されたチップ型のフィルタ装置が知られている。そのチップ型のフィルタ装置は、例えば以下のようにして形成される。
【0003】
先ず、セラミックを主成分とする誘電体ペーストを形成し、その誘電体シートに導体膜を形成することにより、導体膜が形成された誘電体シートを製造する。このように、導体膜が形成された誘電体シートを複数枚用意し、これら誘電体シートを、導体膜が形成されていない誘電体シートを間に挟んで積層し、その後プレスする。このプレスにより、誘電体シートどうしが圧着され、誘電体シートが積層された構造を有する積層体が製造される。この積層体を焼結し、外部電極を形成することにより、チップ型のフィルタ装置が作製される。
【0004】
図10は、上記の製造方法により製造されたフィルタ装置の、誘電体シートの厚さ方向に関する一部断面を概略的に示す図である。
【0005】
図10には、導体膜100(ハッチングで示した部分)を間に挟む2枚の誘電体シート101,102が示されている。
【0006】
この図から明らかなように導体膜100は、その側端部100aが鋭い先細りの形状を有している。これは、積層された誘電体シート101,102をプレスするときに、導体膜100に圧力が加えられる結果生じる。従って、導体膜100の側端部100aの断面積は、中央部100bの断面積よりも小さくなる。
【0007】
ところで、導体膜100に電流が流れると、表皮効果によりその導体膜100の内部の電流は小さくなり、その導体膜100の外表面部に電流が集まる傾向がある。この傾向は、電流の周波数が高くなればなるほど顕著に表れる。従って、電流の周波数が高くなればなるほど、側端部100aの電流密度が増大する。つまり、断面積の大きい中央部bを流れる電流の割合よりも、断面積の小さい側端部100aを流れる電流の割合が大きくなる。このため、電流の周波数が高くなるほど、見かけ上電気抵抗が増大し、電流の高周波成分については多大なオーム損失が生じる。従って、電流の直流成分及び低周波成分は効率よくその導体膜100を流れるが、一方、電流の高周波成分については効率よく減衰させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のことから、導体膜100の側端部100aの断面積を小さくすることにより、その導体膜100に高周波ノイズが混入しても、その高周波ノイズを効率よく減衰させることができる。従って、導体膜100の側端部100aの断面積をさらに小さくすることができれば、高周波ノイズをさらに効率よく減衰させることができるが、導体膜100の側端部100aの断面積を小さくするのにも限界があり、高周波ノイズをさらに減衰することは難しい。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑み、高周波成分をさらに効率よく減衰させることができる電子部品を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の電子部品は、誘電体材料を有する基体と、該基体の内部に形成された導体膜とを備えた電子部品において、
【0011】
前記基体が有する誘電体材料のうちの、前記導体膜側端部の周辺に存在する誘電体材料が、前記導体膜上下面の周辺に存在する誘電体材料よりも誘電率の大きい誘電体材料であることを特徴とする。
【0012】
本発明では、上記のように、基体が有する誘電体材料のうちの、上記導体膜側端部の周辺に存在する誘電体材料が、上記導体膜上下面の周辺に存在する誘電体材料よりも誘電率の大きい誘電体材料である。一般に、導体膜の側端部に接触もしくは近接する位置に誘電体が存在する場合、その誘電体の誘電率が大きいほど、その導体膜の側端部に電荷が集中する傾向があるため、本発明の電子部品では、導体膜の周辺全域に渡って誘電体材料の誘電率が一定である電子部品よりも、導体膜側端部を流れる電流密度を増大させることができる。従って、導体膜の側端部の断面積が、その導体膜の中央部の断面積よりも小さくなるようにしておき、その導体膜に電流を流すと、その電流の直流成分及び低周波成分は効率よく流れるとともに、高周波成分は効率よく減衰させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の電子部品の一例であるEMIフィルタの斜視図である。
【0015】
EMIフィルタ1は、セラミックを主成分とする直方体形状のセラミック基体(本発明にいう基体の一例)2を備えている。このセラミック基体2の左右の側面には、端子電極3,4が形成され、前後の側面には接地電極5,6が形成されている。
【0016】
図2は、図1に示すEMIフィルタが備えているセラミック基体を4層に分割して示す分解斜視図である。
【0017】
このセラミック基体2は平板形状の4層のセラミック層21_1,22_1,23_1,24_1を備えている。これら4枚のセラミック層は、いずれの層も、誘電率ε1のセラミックを主成分とするセラミックシートが複数枚積層されて構成されている。
【0018】
これら4枚のセラミック層21_1,22_1,23_1,24_1のうちの最下層のセラミック層21_1表面には、十字形状のアース電極21_2が形成されている。このアース電極21_2の端部21_2a,21_1bは、それぞれ、セラミック層21_1の側端面21_1a,21_1bにまで延在している。十字形状のアース電極21_2が形成されているそのセラミック層21_1の直上にはセラミック層22_1が積層される。
【0019】
図3は、図2に示すセラミック層22_1をB−B方向から見た断面図である。
【0020】
セラミック層22_1の表面には、そのセラミック層22_1の端面22_1a(図2参照)から反対側の端面22_1b(図2参照)にまで延在するように、誘電率ε2(>ε1)のセラミックを主成分とする2つのセラミック膜22_3,22_4が形成されている。これら2つのセラミック膜22_3,22_4は、それぞれ、後述する信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの形状に沿うように形成されている。
【0021】
また、セラミック層22_1の表面には、図2に示すように、そのセラミック層22_1を横切る信号線22_2が形成されている。その信号線22_2の端部22_2a,22_2bは、セラミック層22_1の端面22_1a,22_1bにまで延在するとともに、図3に示すように、その側端部22_2d,22_2eそれぞれが、セラミック膜22_3,22_4それぞれの一部に重なるように形成されている。この信号線22_2の側端部22_2d,22_2eは先細りの形状を有しており、その信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの断面積は、信号線22_2の中央部22_2cの断面積よりも小さくなっている。さらに、セラミック層22_1には、誘電率ε2(>ε1)のセラミックを主成分とする2つのセラミック膜22_5,22_6が形成されている。それら2つのセラミック膜22_5,22_6は、それぞれ、セラミック層22_1の表面に直接に形成された2つのセラミック膜22_3,22_4との間で、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eそれぞれを挟むように形成されている。
【0022】
そのセラミック層22_1の直上には、セラミック層23_1が積層される。そのセラミック層23_1表面には、最下層のセラミック層21_1の表面に形成された十字形状のアース電極21_2と同一形状のアース電極23_2が形成されている。このアース電極23_2の端部23_2a,23_2bは、それぞれ、セラミック層23_1の側端面23_1a,23_1bにまで延在している。このセラミック層23_1の直上には最上層のセラミック層24_1が積層される。
【0023】
図1に示すセラミック基体2は、これらセラミック層21_1,22_1,23_1,及び24_1が順に積層されて構成されるものである。
【0024】
図2に示すセラミック層22_1表面に形成された信号線22_2は、その端部22_2a,22_2bがセラミック層22_1の端面22_1a,22_1bにまで延在しているため、図1に示す端子電極3,4は、それぞれ、信号線22_2の端部22_2a,22_2bに接続されている。また、図2に示すセラミック層21_1,23_1に形成されたアース電極21_2,23_2それぞれは、セラミック層21_1,23_1の側端面にまで延在しているため、図1に示す接地電極5,6は、いずれも、それらアース電極21_2,23_2双方のアース電極に接続されている。
【0025】
図4は、図1に示すフィルタ装置1のA−A方向から見た断面を模式的に示す図である。
【0026】
図4に示すように、信号線22_2の上面22_2f及び下面22_2gの周辺には、誘電率ε1のセラミック層22_1,23_1が存在しているが、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの周辺には、誘電率ε2(>ε1)のセラミック膜22_3,22_4,22_5,22_6が存在している。
【0027】
以下に、このように構成されたEMIフィルタ1の製造方法について、図5〜図7とともに必要に応じて図1〜図4を参照しながら説明する。尚、ここでは、説明の便宜上、1個のEMIフィルタ1を製造するときの製造方法について説明するが、以下に説明する方法を応用することにより、同時に多数のEMIフィルタを製造することができる。
【0028】
先ず、誘電率ε1のセラミックを主成分とする第1の誘電体ペースト、誘電率ε2(>ε1)のセラミックを主成分とする第2の誘電体ペースト、及びニッケル(Ni)を含有する導電ペーストを用意する。さらに、多数枚のPETフィルムを用意し、それらPETフィルムそれぞれに、第1の誘電体ペーストを塗布してセラミックシートを形成する。
【0029】
次いで、別々のPETフィルムに形成されたセラミックシートに、アース電極21_2,23_2及び信号線22_2それぞれのパターン通りに導電ペーストを印刷し、別々のセラミックシートに、アース電極21_2,23_2及び信号線22_2それぞれを成す導体膜を形成する。このとき、アース電極21_2,23_2については、セラミックシートに直接導電ペーストを印刷することにより形成されるが、一方、信号線22_2については、アース電極21_2,23_2とは異なる方法で形成される。
【0030】
図5〜図7は、信号線22_2を形成する様子を示す図である。
【0031】
先ず、図5に示すように、PETフィルム30上に第1の誘電体ペーストを塗布して形成されたセラミックシート31(誘電率ε1)に、第2の誘電体ペーストを用いてセラミック膜22_3,22_4(図4参照)を形成する。次いで、図6に示すように、セラミック膜22_3の長手方向の右半分22_3a、及びセラミック膜22_4の長手方向の左半分22_4aが覆われるように、セラミックシート31の中央部に導電ペーストで信号線22_2のパターンを印刷する。このようにして、信号線22_2を成す導体膜が形成される。
【0032】
その後、セラミック膜22_3,22_4それぞれとの間で、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eそれぞれを挟むように、セラミック膜22_5,22_6を形成する(図7参照)。
【0033】
上記のようにして、セラミックシートにアース電極21_2,23_2及び信号線22_2を形成した後、各PETフィルムからセラミックシートを剥離する。また、導電ペーストが印刷されていないセラミックシートもPETフィルムから剥離しておく。
【0034】
その後、アース電極21_2が形成されたセラミックシート、信号線22_2が形成されたセラミックシート、及びアース電極23_2が形成されたセラミックシートそれぞれを、導電ペーストが印刷されていないセラミックシートが複数枚重ねられたものと交互に積層してプレスし、熱圧着する。これにより、セラミック基体2(図1参照)が形成される。このとき、積層されたセラミックシートをプレスすることにより、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eは、図4に示すように、先細りの形状となる。
【0035】
次に、セラミック基体2を焼成し、そのセラミック基体2に、端子電極3,4、接地電極5,6を形成する。このようにして、図1に示すEMIフィルタ1が製造される。
【0036】
図8は、EMIフィルタ1の等価回路図である。
【0037】
EMIフィルタ1の等価回路は、抵抗50と、キャパシタ51とにより表される。抵抗50は、信号線22_2(図2参照)により形成されるものであり、抵抗50の大きさは、その抵抗50を流れる電流の周波数に依存する。キャパシタ51はアース電極21_2,23_2(図2参照)に相当する電極51a,51bにより形成される。抵抗50は、これら2枚の電極51a,51bの間に位置している。その抵抗50は、端子電極3(図1参照)に相当する端子52と、端子電極4に相当する端子53とに接続され、一方、キャパシタ51は、接地電極5,6(図2参照)に相当するアース端子54に接続されている。このキャパシタ51は、アース端子54に接続されているため、そのアース端子54を経由させて高周波ノイズをEMIフィルタ1の外部に排出する役割を有している。
【0038】
さらに、本実施形態では、図4に示すように、信号線22_2は、その側端部22_2dがセラミック膜22_3,22_5で挟まれ、もう一方の側端部22_2eがセラミック膜22_4,22_6で挟まれている。これらセラミック膜22_3,22_4,22_5,22_6の誘電率ε2は、信号線22_2を上下から挟むように積層されたセラミック層22_1,23_1の誘電率ε1よりも大きい。信号線22_2に電流を流すと、その電流の直流成分及び低周波成分は、ほとんど信号線22_2の中心部22_2cを流れるが、高周波成分は表皮効果により信号線22_2の側端部22_2d,22_2eに集中する傾向があるため、上記のように、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの周辺に位置するセラミック膜22_3,22_4,22_5,22_6として、セラミック層22_1,23_1よりも誘電率の大きいものを用いることにより、信号線22_2を流れる高周波成分はさらに信号線22_2の側端部22_2d,22_2eに集中し、側端部22_2d,22_2eの電流密度が大きくなる。
【0039】
図9は、信号線22_2を流れる高周波電流の電流密度を示すグラフである。
【0040】
図9に示すグラフの横軸は信号線22_2の幅方向の部位を示し、縦軸は信号線22_2の各部位を流れる電流の電流密度を示す。
【0041】
グラフの実線は、本実施形態のEMIフィルタ1の信号線22_2を流れる電流の電流密度であり、グラフの破線は、セラミック膜22_3,22_4,22_5,22_6の誘電率ε2を、セラミック層22_1,23_1の誘電率ε1と同じ値にしたときの、信号線22_2を流れる電流の電流密度である。
【0042】
このグラフから、セラミック膜22_3,22_4,22_5,22_6の誘電率ε2を、セラミック層22_1,23_1の誘電率ε1よりも大きくしておくことにより、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの電流密度が大きくなることがわかる。つまり、断面積の小さい側端部22_2d,22_2eに電流が集中するため、高周波成分のオーム損失が増大する。
【0043】
従って、本実施形態のEMIフィルタ1を用いることにより、信号線22_2に高周波ノイズが混入しても、その高周波ノイズを効率よく減衰させることができる。
【0044】
尚、本実施形態では、セラミック層21_1,22_1,23_1,24_1の誘電率はいずれもε1であるが、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの電流密度が高くなる現象を妨げるのでなければ、セラミック層21_1,22_1,23_1,24_1の全域に渡ってそれらセラミック層の誘電率を一定値ε1にする必要はなく、それらセラミック層の誘電率にばらつきがあってもよい。つまり、本発明は、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの周辺に存在する誘電体材料が、信号線22_2上下面の周辺に存在する誘電体材料よりも大きい誘電率を有するのであれば、本発明にいう基体は、誘電率ε1、ε2の他に別の誘電率ε3の誘電体材料を有していてもよい。
【0045】
また、本実施形態では、セラミック層22_1,23_1の誘電率ε1よりも大きい誘電率ε2を有するセラミック膜22_3,22_4,22_5,22_6を、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eに接触するように形成しているが、そのセラミック膜22_3,22_4,22_5,22_6は、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの周辺に形成されるのであれば、その側端部22_2d,22_2eに対し非接触であってもよい。さらに、本実施形態では、本発明にいう基体の一例としてセラミック基体2を用いているが、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの周辺に存在する誘電体材料が、信号線22_2の上下面の周辺に存在する誘電体材料よりも大きい誘電率を有するのであれば、セラミック以外の誘電体材料を用いて形成された基体に信号線22_2を形成してもよい。つまり、本発明は、信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの周辺に存在する誘電体材料が、信号線22_2上下面の周辺に存在する誘電体材料よりも大きい誘電率を有するのであれば、本発明にいう基体を構成する誘電体材料の種類は何でもよく、さらに、その信号線22_2の側端部22_2d,22_2eの周辺に存在する誘電体材料は、信号線22_2に対し接触、非接触どちらであってもよい。
【0046】
さらに、本実施形態では、本発明の電子部品としてEMIフィルタ1を取り挙げたが、EMIフィルタ以外の電子部品についても、導体膜側端部の周辺の誘電体材料として、その導体膜の上下面の誘電体材料よりも誘電率の大きい材料を用いることにより、高周波成分をさらに効率よく減衰させることができる電子部品が得られる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子部品によれば、高周波成分をさらに効率よく減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品の一例であるEMIフィルタの斜視図である。
【図2】図1に示すEMIフィルタが備えているセラミック基体を4層に分割して示す分解斜視図である。
【図3】図2に示すセラミック層22_1をB−B方向から見た断面図である。
【図4】図1に示すフィルタ装置1のA−A方向から見た断面を模式的に示す図である。
【図5】セラミックシートに形成されたセラミック膜を示す図である。
【図6】セラミックシートに形成された信号線を示す図である。
【図7】信号線に重なるように形成されたセラミック膜を示す図である。
【図8】EMIフィルタ1の等価回路図である。
【図9】信号線22_2を流れる高周波電流の電流密度を示すグラフである。
【図10】フィルタ装置の、誘電体シートの厚さ方向に関する一部断面を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 EMIフィルタ
2 セラミック基体
3,4 端子電極
5,6 接地電極
21_1,22_1,23_1,24_1 セラミック層
21_2,23_2 アース電極
21_2a,21_1b,22_2a,22_2b,23_2a,23_2b 端部
21_1a,21_1b,23_1a,23_1b 側端面
22_1a,22_1b 端面
22_2 信号線
22_2c 中央部
22_2d,22_2e 側端部
22_2f 上面
22_2g 下面
22_3,22_4,22_5,22_6 セラミック膜
22_3a 右半分
22_4a 左半分
23_1c 裏面
30 PETフィルム
31 セラミックシート
50 抵抗
51 キャパシタ
51a,51b 電極
52,53 端子
54 アース端子

Claims (1)

  1. 誘電体材料を有する基体と、
    該基体の内部に形成された信号線となる導体膜とを備えた、前記信号線に流れる信号の高周波成分を減衰させる電子部品において、
    前記基体が有する誘電体材料のうちの、前記導体膜の先細りの形状を有する側端部の周辺に存在する誘電体材料が、前記導体膜上下面の中央部の周辺に存在する誘電体材料よりも誘電率の大きい誘電体材料であることを特徴とする電子部品。
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