JPH0735377Y2 - デルタ結線用コンデンサブロック - Google Patents

デルタ結線用コンデンサブロック

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JPH0735377Y2
JPH0735377Y2 JP1988071237U JP7123788U JPH0735377Y2 JP H0735377 Y2 JPH0735377 Y2 JP H0735377Y2 JP 1988071237 U JP1988071237 U JP 1988071237U JP 7123788 U JP7123788 U JP 7123788U JP H0735377 Y2 JPH0735377 Y2 JP H0735377Y2
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capacitor
capacitor units
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益作 奥村
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はデルタ結線用コンデンサブロックに関し、特
にたとえばEMI除去回路などに用いられ得る、デルタ結
線用コンデンサブロックに関する。
〔従来技術〕
第5図に示すように、従来のデルタ結線用コンデンサブ
ロック1は、フィルムコンデンサ2および3を直列的に
配置し、それぞれの一方端面のメタリコン電極を共通接
続してそこから共通端子4を引出し、それぞれの他方端
面のメタリコン電極から引き出される端子5および6の
間に別のフィルムコンデンサ7を接続したものであっ
た。このデルタ結線用コンデンサブロック1では、第6
図等価回路に示すそれぞれの経路で電流ia,ibおよびic
が流れる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述の従来のデルタ結線用コンデンサブロック1の代表
例では、フィルムコンデンサ2および3としては2,200
〜3,300pF/125V程度のものが、またフィルムコンデンサ
7としては0.1μF/250V程度のものが使用される。この
程度の容量のフィルムコンデンサでは、第6図図示の経
路で電流ia,ibおよびicが流れると、その残留インダク
タンスは、フィルムコンデンサ2および3については10
nH程度になり、フィルムコンデンサ7についても15〜20
nHと大きくなる。そのため、フィルムコンデンサ2およ
び3は、第4図の周波数f2(たとえば30MHz)以上、フ
ィルムコンデンサ7は、第4図の周波数f1(たとえば3M
Hz)以上では、周波数特性が劣化する、したがって、従
来のデルタ結線用コンデンサブロック1では、高周波領
域において、その使用が制限されてしまうという問題点
があった。
それゆえに、この考案の主たる目的は、残留インダクタ
ンスが小さく、高周波領域での使用範囲を拡大し得る、
デルタ結線用コンデンサブロックを提供することであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、それぞれ対応する端面電極が同じ側になる
ように並置される第1および第2のコンデンサユニッ
ト、第1および第2のコンデンサユニットのそれぞれの
一方端面電極から引き出される第1および第2の端子、
第1および第2のコンデンサユニットに挟まれて配置さ
れ、かつその一方端が第1および第2のコンデンサユニ
ットのそれぞれの他方端面電極に虚通接続され、その他
方端が一方端面電極側から引き出される共通端子、およ
び第1および第2のコンデンサユニットと端面電極が同
じ側になるように近接並置され、かつ第1および第2の
端子間に接続される第3のコンデンサユニットを備え
る、デルタ結線用コンデンサブロックである。
〔作用〕
共通端子をたとえばアース端子とした場合、第1および
第2の端子からの電流は、それぞれの一方端面電極から
それぞれのコンデンサユニットを通過し、共通端子が接
続されているそれぞれの他方端面電極に向かって流れ
る。そのそれぞれの電流はともに共通端子に流れ込む。
虚通端子は第1および第2のコンデンサユニットに挟ま
れてかつその他方端が一方端面電極側、すなわち第1お
よび第2の端子と同じ方向から引き出されるので、この
共通端子を流れる電流の方向は各コンデンサユニット中
を流れる電流とは逆方向でありかつ近接して流れる。そ
のため、それぞれの電流の方向に従って発生する磁束の
方向も逆方向になり、その磁束が互いに相殺しあうの
で、全体として発生する磁束が減少し、その結果残留イ
ンダクタンスが小さくなる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、残留インダクタンスを小さくできる
ので、使用できる周波数範囲を従来に比べて大幅に拡大
できる。
この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
〔実施例〕
第1A図から第1D図を参照して、この実施例のデルタ結線
用コンデンサブロック10は、たとえばフィルムシートを
巻回することによって形成される第1および第2のコン
デンサユニット12および14を含む。これら第1および第
2のコンデンサユニット12および14は並置される。
すなわち、第1および第2のコンデンサユニット12およ
び14の一方端面にはそれぞれメタリコン電極16および18
が形成され、他方端面にはそれぞれメタリコン電極24お
よび26が形成される。それぞれのメタリコン電極16およ
び18からは第1および第2の端子20および22が引き出さ
れ、それぞれのメタリコン電極24および26はたとえばは
んだ等によって共通接続される。この共通接続は、両コ
ンデンサユニット12および14を並置した状態でメタリコ
ン電極により行ってもよい。
そして、メタリコン電極24および26には共通端子28の一
方端が接続され、この虚通端子28は第1および第2のコ
ンデンサユニット12および14に挟まれ、その他方端が上
述の第1および第2の端子20および22と同じ方向に引き
出される。
そして、第1および第2のコンデンサユニット12および
14との間に絶縁板30を挟んで、第3のコンデンサユニッ
ト32が近接配置される。第3のコンデンサユニット32は
同じように並置されたコンデンサユニット34および36を
含む。コンデンサユニット34および36の一方端面にはそ
れぞれメタリコン電極38および40が形成され、他方端面
にはそれぞれメタリコン電極42および44が形成される。
メタリコン電極38および40はそれぞれメタリコン電極16
および18と、メタリコン電極42および44はそれぞれメタ
リコン電極24および26と、同じ側になるように形成され
る。メタリコン電極38は上述のメタリコン電極16と、ま
たメタリコン電極40は上述のメタリコン電極18と、たと
えばはんだなどによってそれぞれ接続され、それによっ
て、第1,第2および第3のコンデンサユニット12,14お
よび32がデルタ結線回路を構成する。この場合において
も、第3のコンデンサユニット32を配置した後にメタリ
コン電極によって第1および第2のコンデンサユニット
12および14と導電接続させてもよい。
そして、必要に応じて、図示しないが、たとえばディッ
プ外装を施したり、またはプラスチックケースに入れら
れる。
この実施例のデルタ結線用コンデンサブロック10に電流
を流すと、第2図に示す経路を経て電流i1,i2およびi3
が流れる。すなわち、第1および第2のコンデンサユニ
ット12および14には、メタリコン電極16から24へ向かう
電流i1およびメタリコン電極18から26に向かう電流i2
流れる。そして、電流i1およびi2はともに共通端子28に
流れ込み、電流i3となる。
ここで、共通端子28は上述のように第1および第2のコ
ンデンサユニット12および14に挟まれてかつ第1および
第2の端子と同じ側から引き出されるので、電流i3は、
各電流i1およびi2とは逆方向にかつ近接して流れる。し
たがって、電流i1およびi2による磁束と電流i3による磁
束とが互いに逆方向に発生する。そのために、それぞれ
の逆方向の磁束は相殺しあい、このデルタ結線用コンデ
ンサユニット10全体として発生する磁束は減少し、残留
インダクタンスが減少する。
このようにして、この実施例によれば、第1および第2
のコンデンサユニット12および14の使用範囲は第4図に
示す周波数f′まで、またコンデンサユニット32の使
用範囲は第4図に示す周波数f′まで、それぞれ拡大
される。或る例では、周波数f′および周波数f
は、従来の周波数fおよび周波数fに比べて1.5〜
2倍となり、したがって、このデルタ結線用コンデンサ
ユニット10の使用可能周波数範囲としては従来の3倍以
上にまで拡大され得る。
先の実施例では第3のコンデンサユニット32が第1およ
び第2のコンデンサユニット12および14の後方に配置さ
れたが、第3図に示す他の実施例のデルタ結線用コンデ
ンサブロック10′では、第3のコンデンサユニット64
が、第1および第2のコンデンサユニット46および48の
外側に近接配置される、すなわち、第1および第2のコ
ンデンサユニット46および48の一方端面にはそれぞれメ
タリコン電極50および52が形成され、それぞれのメタリ
コン電極50および52からは第1の端子54および第2の端
子56が引き出される。また、第1および第2のコンデン
サユニット46および48の他方端面にはそれぞれメタリコ
ン電極58および60が形成され、そこから共通端子62が上
述の実施例と同様にして引き出される。
そして、第1および第2のコンデンサユニット46および
48の外側に、第3のコンデンサユニット64が配置され
る。第3のコンデンサユニット64は、それぞれが第1お
よび第2のコンデンサユニット46および48より大きい、
2つのコンデンサユニット66および68を含む。コンデン
サユニット66および68のそれぞれの両端面にはメタリコ
ン電極70および72、およびメタリコン電極74および76が
形成される。メタリコン電極70および72はそれぞれメタ
リコン電極58および60と、メタリコン電極74および76は
それぞれメタリコン電極50および52と、同じ側になるよ
うに形成される。メタリコン電極70および72は接続片78
によって共通接続され、メタリコン電極74および76は第
1および第2のコンデンサユニット46および48のメタリ
コン電極50および52にそれぞれ接続される。
この実施例のデルタ結線用コンデンサブロック10′によ
れば、第3のコンデンサユニット64を第1および第2の
コンデンサユニット46および48の外側に配置したので、
占積率を小さくして小型化が可能である。しかしなが
ら、この実施例によっても先の実施例と同様の効果を生
じることはいうまでもない。
なお、上述の実施例では、いずれも、第1および第2の
端子ならびに共通端子をそれぞれ1つしか用いなかっ
た。しかしながら、必要に応じて、そのような端子の数
を増加してもよい。
また、各端子は、実施例のような棒状のものではなく、
板状のものとして形成されてもよい。
さらに、第1および第2のコンデンサユニットにバリス
タ性コンデンサを使用すると、ラインサージの吸収も低
残留インダクタンスで実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1A図から第1D図はこの考案の一実施例を示す図解図で
あり、第1A図は斜視図、第1B図は正面図、第1C図は左側
面図、第1D図は背面図である。 第2図は第1図実施例の等価回路図である。 第3A図から第3C図はこの考案の他の実施例を示す図解図
であり、第3A図は斜視図、第3B図は正面図、第3C図は左
側面図である。 第4図は各コンデンサユニットの挿入損失と周波数との
関係を示すグラフである。 第5図は従来技術を示す図解図である。 第6図は第5図に示す従来技術の等価回路図である。 図において、10,10′はデルタ結線用コンデンサブロッ
ク、12,46は第1のコンデンサユニット、14,48は第2の
コンデンサユニット、20,54は第1の端子、22,56は第2
の端子、28,62は共通端子、32,64は第3のコンデンサユ
ニットを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ対応する端面電極が同じ側になる
    ように並置される第1および第2のコンデンサユニッ
    ト、 前記第1および第2のコンデンサユニットのそれぞれの
    一方端面電極から引き出される第1および第2の端子、 前記第1および第2のコンデンサユニットに挟まれて配
    置され、かつその一方端が前記第1および第2のコンデ
    ンサユニットのそれぞれの他方端面電極に共通接続さ
    れ、その他方端が前記一方端電極側から引き出される共
    通端子、および 前記第1および第2のコンデンサユニットと端面電極が
    同じ側になるように近接並置され、かつ前記第1および
    第2の端子間に接続される第3のコンデンサユニットを
    備える、デルタ結線用コンデンサブロック。
JP1988071237U 1988-05-30 1988-05-30 デルタ結線用コンデンサブロック Expired - Lifetime JPH0735377Y2 (ja)

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JPH0267626U JPH0267626U (ja) 1990-05-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5828119B2 (ja) * 2010-12-22 2015-12-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 樹脂封止型コンデンサ
JP7042729B2 (ja) * 2018-10-26 2022-03-28 ニチコン株式会社 金属化フィルムコンデンサ

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JPS55173132U (ja) * 1979-05-30 1980-12-12
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