JP3197249B2 - 積層lcハイパスフィルタ - Google Patents

積層lcハイパスフィルタ

Info

Publication number
JP3197249B2
JP3197249B2 JP07643598A JP7643598A JP3197249B2 JP 3197249 B2 JP3197249 B2 JP 3197249B2 JP 07643598 A JP07643598 A JP 07643598A JP 7643598 A JP7643598 A JP 7643598A JP 3197249 B2 JP3197249 B2 JP 3197249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitance
capacitor
pass filter
conductor pattern
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07643598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11261361A (ja
Inventor
健二 高師
宣明 村松
繁 小宮山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Toko Inc
Original Assignee
NEC Corp
Toko Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp, Toko Inc filed Critical NEC Corp
Priority to JP07643598A priority Critical patent/JP3197249B2/ja
Publication of JPH11261361A publication Critical patent/JPH11261361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197249B2 publication Critical patent/JP3197249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波領域で用い
られるハイパスフィルタの構造に係るもので、特にセラ
ミック積層体中に形成された導体パターンによって構成
する積層LCハイパスフィルタの電極配置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器等のフィルタとして各種
の積層LCフィルタの利用が検討され、実用化されつつ
ある。この積層LCフィルタには、バンドパスフィル
タ、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタあるいはバン
ドエリミネーションフィルタ等がある。その中で、ハイ
パスフィルタは一定の周波数以上の信号のみを通過させ
るもので、デュアルバンドの移動体通信機器等で利用さ
れている。
【0003】図6は、そのようなハイパスフィルタの回
路構成の一例を示すもので、入出力端の間に直列にコン
デンサC1 とC3 が接続され、C1 とC3 の中間にイン
ダクタンスL2 を接続してこれに容量C2 を直列に接続
して接地した回路配置としたものである。
【0004】上記の回路を積層LCフィルタで構成する
と、図4に示したようにセラミックの積層体10の内部に
導体パターンを形成してこれらの導体パターンによって
インダクタンスや容量を得る。図4の例ではシールド電
極41で内部の導体パターンをシールドし、その間に回路
素子を構成する。インダクタンスを得る導体パターン42
は直線、ミアンダ、スパイラルあるいは積層方向に重畳
するヘリカル形状として所定のインダクタンスを得る。
図6で示した直列の容量C1 は導体パターン43と44で、
容量C3 は導体パターン43と45で得ている。容量C2
シールド電極となる導体パターン41とこれに近接して形
成された導体パターン46とによって得られる。それぞれ
の導体パターンは端面に引き出されて端子電極によって
接続されて上記の回路構成を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】積層体内部に導体パタ
ーンを形成した場合には、導体パターン間の浮遊容量が
発生することは避けられない。特開平8-330143号公報や
特開平7-201592号公報には浮遊容量を積極的に利用して
LC並列共振回路を得ることが示されているが、特性に
影響を及ぼす浮遊容量に対する有効な対策はなかった。
特に、高い周波数帯域ではこの浮遊容量の影響を無視で
きない。
【0006】図4に示した積層構造を採用した場合、入
力側の容量の電極44とアースされる容量の電極46との間
に浮遊容量が発生する。すなわち,図5に示したように
入力端と容量C2 との間に浮遊容量CS1が必然的に発生
する。この浮遊容量を少なくするためには、電極間の距
離を大きくすればよいが、小型化や薄型化の面で障害と
なる。
【0007】この浮遊容量の発生によってリターンロス
が悪化して通過帯域内の挿入損失が増加する等の問題が
生じる。本発明は、この浮遊容量の影響を除去して、リ
ターンロスの良好な積層LCハイパスフィルタを提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、容量を形成す
る電極(導体パターン)の配置を改良することによっ
て、上記の課題を解決するものである。
【0009】すなわち、入出力端間に直列に接続された
入力側の第一の容量と出力側の第二の容量、その中間か
らアース電位間に直列に接続されたインダクタンスと第
三の容量とをセラミック積層体の絶縁層間に形成された
導体パターンによって構成する積層LCハイパスフィル
タにおいて、共通電極の一方の面側に絶縁体層を介して
第一の容量を形成する電極を対向させると共に、共通電
極の他方の面側に絶縁体層を介して第二の容量を形成す
る電極を対向させることにより第一の容量を形成する電
極と第二の容量を形成する電極が積層体の中央部で積層
方向に配列され、第一の容量を形成する電極が配置され
た側に、絶縁体層と導体パターンを積層してインダクタ
ンスが形成され、第二の容量を形成する電極が配置され
た側において、第三の容量を形成する電極を積層体表面
近くに配置されたシールド電極に絶縁体層を介して対向
させたことに特徴を有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】積層体内に形成される容量形成用
の導体パターンのうち、入力側とアース接続される側の
導体パターンの間隔を、出力側のそれよりも大きくする
とともに、アース接続側に出力側の電極が対向すること
になって、入力側とアース側の浮遊容量を大幅に減少さ
せることができる。また、多段に接続する構造やローパ
スフィルタと一体に形成されるハイパスフィルタ等にお
いても同様に採用することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0012】図1は本発明の実施例を示す正面断面図で
ある。この例ではシールド電極11で内部の導体パターン
をシールドし、その間に回路素子を構成する。インダク
タンスを得る導体パターン12は直線、ミアンダ、スパイ
ラルあるいは積層方向に重畳するヘリカル形状として所
定のインダクタンスを得る。図6で示した直列の容量C
1 は導体パターン13と14で、容量C3 は導体パターン13
と15で得ている。容量C2 はシールド電極となる導体パ
ターン11とこれに近接して形成された導体パターン16と
によって得られる。それぞれの導体パターンは端面に引
き出されて端子電極によって接続されて上記の回路構成
を得る。
【0013】この積層LCハイパスフィルタはセラミッ
ク誘電体のグリーンシートに導体ペーストを印刷して積
層するか、セラミック誘電体ペーストと導体ペーストを
印刷するかして製造することができ、積層ののち焼成
し、端子電極を焼き付けて外部回路との接続とともに内
部の素子の間の接続を行う。
【0014】図1に示した容量形成用の電極の配置を行
うと、図2に示したように、接地される容量C2 と出力
端との間に浮遊容量CS3が発生することになるが、入力
端と容量C2 との間の浮遊容量は大幅に減少してほとん
ど無視できる程度となる。
【0015】上記の電極配置を採用した積層LCハイパ
スフィルタの特性を図3に示す。図3の(a)は本発明
による積層LCハイパスフィルタの特性を示すもので、
曲線17は減衰特性を示し、極性18はリターンロスを示し
ている。比較例として図3の(b)に図4に示した積層
LCハイパスフィルタの特性を示した。曲線19が減衰特
性、曲線20がリターンロスを示している。
【0016】図に示したように、本発明による積層LC
ハイパスフィルタにおいては、挿入損失が0.82dB、リタ
ーンロスが25.8dBとなり、特にリターンロスは従来に比
較して大幅に改善されていた。
【0017】なお、本発明による積層LCハイパスフィ
ルタは上記の例に限られず、容量を3段以上接続するも
のなどにも適用できる。また、積層体の中にローパスフ
ィルタなどの他の素子と一体に形成することも可能であ
る。そして、浮遊容量による特例の劣化が顕著となる移
動体通信機器等の高い周波数帯域に適した積層LCハイ
パスフィルタとなる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、入力端とアース側のコ
ンデンサ間の浮遊容量の影響を殆どなくすことができる
ので、フィルタとしての各種の特性の改善が可能とな
り、特に、リターンロスは大幅に改善される。
【0019】また、積層LCフィルタの容量形成用電極
の位置関係の調整のみでよいので、製造工数を増加させ
る必要もなく、また素子のサイズも最小限とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す正面断面図
【図2】 その等価回路図
【図3】 その特性の説明図
【図4】 従来の積層LCハイパスフィルタの一例の正
面断面図
【図5】 その等価回路図
【図6】 ハイパスフィルタの一例の回路図
【符号の説明】
13、14、15:(直列)容量形成用導体パターン 16:(接地)容量形成用導体パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮山 繁 埼玉県比企郡玉川村大字玉川字日野原 828番地 東光株式会社 玉川工場内 (56)参考文献 特開 平9−181549(JP,A) 特開 昭61−87408(JP,A) 実開 平4−110022(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 7/01 - 7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力端間に直列に接続された入力側の
    第一の容量と出力側の第二の容量、その中間からアース
    電位間に直列に接続されたインダクタンスと第三の容量
    とをセラミック積層体の絶縁層間に形成された導体パタ
    ーンによって構成する積層LCハイパスフィルタにおい
    て、共通電極の一方の面側に絶縁体層を介して該第一の容量
    を形成する電極を対向させると共に、該共通電極の他方
    の面側に絶縁体層を介して該第二の容量を形成する電極
    を対向させることにより 該第一の容量を形成する電極と
    該第二の容量を形成する電極積層体の中央部で積層方
    向に配列され、該第一の容量を形成する電極が配置された側に、絶縁体
    層と導体パターンを積層して該インダクタンスが形成さ
    れ、 第二の容量を形成する電極が配置された側において、該
    第三の容量を形成する電極を積層体表面近くに配置され
    たシールド電極に絶縁体層を介して対向させた ことを特
    徴とする積層LCハイパスフィルタ。
JP07643598A 1998-03-11 1998-03-11 積層lcハイパスフィルタ Expired - Fee Related JP3197249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07643598A JP3197249B2 (ja) 1998-03-11 1998-03-11 積層lcハイパスフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07643598A JP3197249B2 (ja) 1998-03-11 1998-03-11 積層lcハイパスフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11261361A JPH11261361A (ja) 1999-09-24
JP3197249B2 true JP3197249B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=13605083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07643598A Expired - Fee Related JP3197249B2 (ja) 1998-03-11 1998-03-11 積層lcハイパスフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197249B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4635302B2 (ja) * 2000-07-03 2011-02-23 Tdk株式会社 積層lcハイパスフィルタと移動体通信機器用周波数分波回路およびフロントエンドモジュール
JP4924490B2 (ja) * 2008-03-10 2012-04-25 Tdk株式会社 貫通型積層コンデンサ
CN111654255B (zh) * 2020-05-25 2023-03-31 中国电子科技集团公司第二十九研究所 一种基于GaAs材料的可重构超宽带直通/高通滤波器电路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11261361A (ja) 1999-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5051712A (en) LC filter
JP3115149B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP3126155B2 (ja) 高周波フィルタ
US6335663B1 (en) Multiplexer/branching filter
JPH07263908A (ja) チップ型高周波ローパスフィルタ
JP3197249B2 (ja) 積層lcハイパスフィルタ
JP2890985B2 (ja) バンドパスフィルタ
JP3219670B2 (ja) 積層lcバンドパスフィルタ
JP2002204136A (ja) 積層型ローパスフィルタ
JP3135443B2 (ja) 積層セラミックコンデンサー
JP2863387B2 (ja) 積層型誘電体フィルター
JP4051252B2 (ja) ノイズフィルタ
KR100961500B1 (ko) 노이즈 필터
JP2721626B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP3988101B2 (ja) 積層小型ローパスフィルタ
JP2000124068A (ja) 積層型ノイズフィルタ
JP2880073B2 (ja) 積層lcローパスフィルタとその特性調整方法
JPH11225033A (ja) 積層型バンドパスフィルタ
JP3176859B2 (ja) 誘電体フィルタ
JP2773590B2 (ja) ローパスフィルタ
JP2819923B2 (ja) 積層型ノイズフィルタ
JP3191560B2 (ja) 共振器およびフィルタ
JP2003249832A (ja) Emiフィルタ
JP2561607Y2 (ja) 誘電体帯域阻止フィルタ
JPH10190304A (ja) 誘電体フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees