JP2524326Y2 - 電磁波干渉除去フィルタ - Google Patents

電磁波干渉除去フィルタ

Info

Publication number
JP2524326Y2
JP2524326Y2 JP1990101693U JP10169390U JP2524326Y2 JP 2524326 Y2 JP2524326 Y2 JP 2524326Y2 JP 1990101693 U JP1990101693 U JP 1990101693U JP 10169390 U JP10169390 U JP 10169390U JP 2524326 Y2 JP2524326 Y2 JP 2524326Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductance elements
capacitor
inductance
coil
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990101693U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0459618U (ja
Inventor
哲郎 熊洞
孝 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP1990101693U priority Critical patent/JP2524326Y2/ja
Publication of JPH0459618U publication Critical patent/JPH0459618U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2524326Y2 publication Critical patent/JP2524326Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、2個のインダクタンス素子とコンデンサを
用いてT型LCフィルタを構成した電磁波干渉除去フィル
タに関する。
(従来の技術) 従来、この種のフィルタに用いられるインダクタンス
素子a1,a2は、第6図に示すように、ドラム形フェライ
トコアbに絶縁被覆した線材を右ねじのねじ溝のように
巻回してコイルCを巻装したものが用いられており、こ
のインダクタンス素子2個a1,a2をコンデンサdを介在
させて並列に配置し、2個のインダクタンス素子a1,a2
のリード端子e1e2とコンデンサdのリード端子e3を導電
部材fに半田接続してT型フィルタを構成している。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来のフィルタは、一方のインダクタンス素
子a1のリード端子e1から信号電流を流したとき、フィル
タとしての高い減衰特性が得られない(第3図のB)と
いう課題があった。
本考案は、従来のフィルタの課題を解決することをそ
の目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上述の目的を達成するために、2個のイン
ダクタンス素子と1個のコンデンサを用いてT形LCフィ
ルタを構成した電磁波干渉除去フィルタにおいて、前記
インダクタンス素子は、コイルが巻回されたドラム形コ
アの両端面に該コイルの端末を接続するリード端子が立
設されたものであり、前記コンデンサは、貫通孔を有す
る筒形誘電体の外周面及び内周面にそれぞれ外部電極及
び内部電極が設けられた貫通形コンデンサであり、該貫
通形コンデンサの筒形誘電体の両端面に、それぞれ前記
インダクタンス素子のドラム型コアの端面を接触させる
とともに前記筒形誘電体の貫通孔に前記リード端子を挿
入し該リード端子を前記内部電極に電気的及び機械的に
接続して2個のインダクタンス素子とコンデンサを一体
化させ、前記2個のインダクタンス素子のそれぞれのド
ラム型コアの外側の端面にリード端子に接続する電極を
設けて成り、前記2個のインダクタンス素子のコイルの
巻回方向を互いに逆方向にし、前記2個のインダクタン
ス素子のコイルにより発生する磁束が、2個のインダク
タンス素子間において同方向となるように前記2個のイ
ンダクタンス素子を接続したことを特徴とする。
(作用) 第6図示の従来のフィルタにおいて、2個のインダク
タンス素子a1,a2のコイルCに発生する磁束φa1とφa2
は、第7図示のように2個のインダクタンス素子a1とa2
の間において逆方向で互いに打ち消そうとするため、2
個のインダクタンス素子a1,a2のインピーダンスZa1,Za2
は、Za1=Za2=Z−Zx(但しZはインピーダンス素子a
1,a2のコイルCの有するインピーダンス、Zxは2個のイ
ンダクタンス素子の磁束が互いに打消し合うことによる
インダクタンスの減少に対応するインピーダンスの減少
分)となる。
しかるに、第2図に示すように、従来のフィルタと同
様に平行に配置し、コンデンサ4と共にリード端子5、
5、5を導電部材6に接続した2個のインダクタンス素
子11,12のコイル3、3を、その巻回方向を互いに逆方
向にすると、2個のインダクタンス素子11,12のコイル
に発生する磁束φ11とφ12は第1図示のように2個のイ
ンダクタンス素子11,12間において同一方向であるた
め、互いに打消されることがない。その結果、インダク
タンス素子11,12のインピーダンスZ11=Z12=Zとな
り、Z11=Z12>Za1=Za2となる。
T型LCフィルタをインピーダンス的にみると第5図示
の通りであり(Zcはコンデンサのインピーダンス)、イ
ンダクタンス素子11,12(a1,a2)のインピーダンスZ11,
Z12(Za1,Za2)が大きいほどコンデンサに流れる電流が
大きくなるため、インダクタンス素子11,12(a1,a2)の
インピーダンスが大きいほど信号減衰量 (20log V2/V1,V1は入力信号電圧、V2は出力信号電
圧)は大きくなる。
したがって、第2図と同様に2個のインダクタンス素
子のコイルをその巻回方向を互いに逆方向にし、2個の
インダクタンス素子のコイルにより発生する磁束が、2
個のインダクタンス素子間において同方向となるように
し前記2個のインダクタンス素子を接続したことにより
インピーダンスZ11,Z12の大きい本考案のフィルタは従
来のものに比べて減衰量が大となる。
又、本考案は、貫通形コンデンサの筒形誘電体の両端
面に、それぞれインダクタンス素子のドラム型コアの端
面を接触させるとともに前記筒形誘電体の貫通孔に前記
コアの端面に設けたリード端子を挿入して該リード端子
を前記内部電極に電気的及び機械的に接続させ、前記2
個のインダクタンス素子のそれぞれのドラム型コアの外
側の端面にリード端子に接続する電極を設けて成るの
で、インダクタンス素子のリード端子とコンデンサの電
極を接続するための導電部材が不要であり、又インダク
タンス素子の電極とコンデンサの外部電極を直接はんだ
付けすることによりプリント基板に実装される。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面につき説明する。
第4図は本考案の一実施例の断面図である。
同図において、11a及び12aはインダクタンス素子で、
このインダクタンス素子11a,12aはそれぞれドラム型フ
ェライトコア2の両端面にコイル3の端末を接続するリ
ード端子8を有する。4aは貫通形コンデンサで、これは
周知のように、貫通孔9を有する筒形誘電体10の外周面
及び内周面にそれぞれ外部電極11及び内部電極12が設け
られており、筒形誘電体10の径はドラム型フェライトコ
ア2の鍔と同じである。
この貫通形コンデサ4aの両端面にそれぞれインダクタ
ンス素子11a,12aのドラム型フェライトコア2の端面を
接触させ、貫通孔9にリード端子8を挿入し、これを内
部電極12に電気的及び機械的に接続することによりイン
ダクタンス素子11a,12aと貫通形コンデンサ4aとが一体
化され、フィルタとして相互に電気的接続が行なわれ
る。このフィルタはチップ型で、インダクタンス素子1
1a,12aの外側のリード端子8には、ドラム型フェライト
コア2の鍔の径と同じ大きさの円盤状の電極13が取付け
られ、この電極13と貫通形コンデンサ4aの外部電極11と
が直接プリント基板(図示せず)に半田付けされる。
インダクタンス素子11a,12aに信号電流を流すと、各
コイル3に発生する磁束φ1a及びφ2aはインダクタンス
素子11a,12aの間で矢印で示すように同方向であり、互
いに打ち消し合うことがない。したがってインダクタン
ス素子11a,12aはいずれも独立のインダクタンス素子と
して働く。
尚、コアとしてフェライトコアを用いたが、非磁性の
コアを用いることができ、またコイルボビンでもよい。
第3図は、本考案のフィルタと磁束に関して同様の構
成を有する第2図に示すフィルタと、第6図に示す従来
のフィルタの挿入損失特性を示す。
両者のインダクタンス素子は1μH,コンデンサは470P
Fで、第2図に示すフィルタ(A)は従来のフィルタ
(B)と比べてピーク減衰周波数において約−20dB以上
の減衰量が向上するという高い減衰特性が得られた。
(考案の効果) 本考案は、上述の通りの構成を有するから、従来のも
のと比べて減衰特性が優れたフィルタが得られるととも
に従来のフィルタのようなインダクタンス素子のリード
端子とコンデンサの電極を接続するための導電部材が不
要であり、LCフィルタを構成するための2個のインダク
タンス素子とコンデンサの組み立て及び電気接続が容易
であり、またインダクタンス素子の電極とコンデンサの
外部電極とでプリント基板に直接はんだ付けして実装す
ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の作用説明図、第2図は本考案の作用効
果を従来のフィルタと対比して説明するためのフィルタ
の平面図、第3図は従来のフィルタと比較した本考案の
フィルタの挿入損失特性を示す図、第4図は本考案の実
施例の断面図、第5図は本考案及び従来のフィルタの等
価回路図、第6図は従来のフィルタの平面図、第7図は
従来のフィルタの作用説明図である。 11,12,11a,12a……インダクタンス素子 3……コイル 4……コンデンサ 4a……貫通形コンデンサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個のインダクタンス素子と1個のコンデ
    ンサを用いてT形LCフィルタを構成した電磁波干渉除去
    フィルタにおいて、前記インダクタンス素子は、コイル
    が巻回されたドラム形コアの両端面に該コイルの端末を
    接続するリード端子が立設されたものであり、前記コン
    デンサは、貫通孔を有する筒形誘電体の外周面及び内周
    面にそれぞれ外部電極及び内部電極が設けられた貫通形
    コンデンサであり、該貫通形コンデンサの筒形誘電体の
    両端面に、それぞれ前記インダクタンス素子のドラム型
    コアの端面を接触させるとともに前記筒形誘電体の貫通
    孔に前記リード端子を挿入し該リード端子を前記内部電
    極に電気的及び機械的に接続して2個のインダクタンス
    素子とコンデンサを一体化させ、前記2個のインダクタ
    ンス素子のそれぞれのドラム型コアの外側の端面にリー
    ド端子に接続する電極を設けて成り、前記2個のインダ
    クタンス素子のコイルの巻回方向を互いに逆方向にし、
    前記2個のインダクタンス素子のコイルにより発生する
    磁束が、2個のインダクタンス素子間において同方向と
    なるように前記2個のインダクタンス素子を接続したこ
    とを特徴とする電磁波干渉除去フィルタ。
JP1990101693U 1990-09-28 1990-09-28 電磁波干渉除去フィルタ Expired - Fee Related JP2524326Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990101693U JP2524326Y2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 電磁波干渉除去フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990101693U JP2524326Y2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 電磁波干渉除去フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0459618U JPH0459618U (ja) 1992-05-21
JP2524326Y2 true JP2524326Y2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=31845377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990101693U Expired - Fee Related JP2524326Y2 (ja) 1990-09-28 1990-09-28 電磁波干渉除去フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2524326Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56165425U (ja) * 1980-04-11 1981-12-08
JPS6315619U (ja) * 1986-07-14 1988-02-02
JPS6393608U (ja) * 1986-12-05 1988-06-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0459618U (ja) 1992-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0522981Y2 (ja)
JP5120373B2 (ja) コイル部品
JPH04144212A (ja) プリント配線板を使用した高周波用トランスおよびコイル
JPH06302437A (ja) 電力用コイル部品
JPH10308315A (ja) インダクタンス要素部品
CA2026048C (en) Line filter
JPH056829A (ja) 薄型トランス
JP2524326Y2 (ja) 電磁波干渉除去フィルタ
JP2019220665A (ja) コイル部品
JPH02224212A (ja) インダクタンス部品
JPH0998045A (ja) ノイズフィルタ
JPH01289228A (ja) ノイズフィルタ
JPH0227533Y2 (ja)
JPS61182309A (ja) ノイズフイルタ
JPS5934115Y2 (ja) デレ−ライン
JPH0445287Y2 (ja)
JPS6039910A (ja) チツプ型ノイズ除去フイルタ
JPS6226912A (ja) ノイズフイルタ
JPH0748430B2 (ja) ノイズフィルタ
JPH03749Y2 (ja)
JP2001285005A (ja) ノイズフィルタ
JPH0411382Y2 (ja)
JPS6025873Y2 (ja) 多連インダクタンス素子
JPH0479305A (ja) インダクタンス素子
TW201711064A (zh) 磁性元件及製造磁性元件的方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees