JP2019075402A - 巻線用コアおよびその製造方法ならびに巻線付き電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】底面からこれに隣接する端面にまで延びる状態で形成された端子電極を備える巻線用コアを高い量産性をもって製造することができるようにする。【解決手段】端子電極17,18は、鍔部底面11に沿って膜状に延びる導体からなる底面電極部19と、外側端面16に設けられた凹部21内の導体からなる端面電極部20と、を有する。巻線用コアを得るため、x方向分割線およびy方向分割線にそれぞれ沿う分割によって複数の巻線用コアを取り出すことができるマザーブロックが作製される。マザーブロックは、第1のマザーシートと、端面電極部となる導体が配置された貫通孔が設けられた第2のマザーシートと、同様の貫通孔が設けられかつ底面電極部となる導体膜が設けられた第3のマザーシートとを積層したものである。マザーブロックを分割することによって、貫通孔内の導体を分断して得られた端面電極部を有する、複数の巻線用コアが取り出される。【選択図】図1

Description

この発明は、巻線用コアおよびその製造方法ならびに巻線用コアを備える巻線付き電子部品に関するもので、特に、巻線用コアに設けられる端子電極の形態および端子電極の形成方法についての改良に関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、たとえば特開2003−243226号公報(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1に記載の技術は、コアの量産が容易となり、インダクタンス値のばらつきが小さく、プリント基板に実装した場合のプリント基板への固着強度も安定した巻線型電子部品とその製造方法を提供することを課題としている。特許文献1では、この課題を解決するため、以下のような構成が記載されている。
コアは、磁性体または非磁性体からなるシートの縦横の切断によりほぼ矩形に切り出される。コアの底面の両端部には、端子電極が設けられる。コアの底面における端子電極の間およびコアの天面には、それぞれ、巻線の太さより深い凹部が切削により形成される。巻線の周回部の一部は、上記各凹部に収容される。また、巻線の両端の端末は、端子電極にそれぞれ固着される。
特開2003−243226号公報
上述したようなコアを備える電子部品において、実装基板への実装状態での電気的接続および機械的固定の信頼性を高めるためには、端子電極が与える、はんだ付けされるべき面積が広い方がよい。さらに言うならば、端子電極は、たとえば、コアの底面だけでなく、コアの底面からこれに隣接する端面にまで延びる状態で形成される方が望ましい。
一方、特許文献1において、端子電極に注目すると、それらは、量産性を高めるため、個々のコアを切り出す前のシートの段階で形成される。より具体的には、端子電極は、導電性粉末を含んだ導体グリーンシートを絶縁体グリーンシートとともに積層することによって形成されたり(段落0044〜0046)、導体ペーストを塗布し、焼き付けることによって形成されたり(段落0067)、銅張りシートを用いることによって形成されたり(段落0069)することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の端子電極は、個々のコアを切り出す前のシートの段階で、上述の方法が適用されて形成されたものであるので、コアの底面にのみ沿って延びる膜状の形態となっているにすぎない。すなわち、コアの底面に隣接する端面は、シートの切断によって現れる面であるので、個々のコアを切り出す前のシートの段階で、端子電極を形成する限り、コアの底面からこれに隣接する端面にまで延びる状態の端子電極を形成することは不可能である。
なお、コアの底面にのみ沿って延びる端子電極であっても、その厚みを増すことにより、コアの底面から端面にまで延びる状態の端子電極の場合と実質的に同等の効果を得ることが可能かもしれない。しかしながら、端子電極の厚みを増すには限界があり、実際には、コアの底面から端面にまで延びる状態の端子電極の場合と同等の効果を期待することはほとんど不可能である。また、端子電極の厚みが増すほど、磁束鎖交による渦電流損失が大きくなり、そのための特性劣化は避けることができない。
また、特許文献1の段落0067には、シートから切り出した後に、導体ペーストを塗布し、焼き付けることによって端子電極を形成してもよい旨が記載されている。しかし、この方法は、量産性に劣るばかりでなく、コアの小型化が進むほど、その実施が困難になることが容易に推測できる。
また、上述のように、導体ペーストを塗布する場合、通常、ディップ法が適用されるが、この場合には、コアの端面に隣接する4つの側面、すなわち、2つの側面および2つの端面にも導体ペーストが塗布されるため、端面側に形成できる電極部分の高さには制約がある。なぜなら、端面側に形成される電極部分は、巻芯部側の巻線と接しない高さに抑える必要があるからである。
なお、導体ペーストにコアを斜めにディップすれば、電極部分を端面側だけ高くすることはできるが、この場合には、コアの各端部について別々にディップする必要があるので、一層、量産性に劣ることになる。
そこで、この発明の目的は、上述した問題を解決し得る、すなわち、得ようとする巻線用コアが小型化されても、底面からこれに隣接する端面にまで延びる状態で形成された端子電極を備える巻線用コアを高い量産性をもって製造することができる、巻線用コアの製造方法およびこの方法によって製造された巻線用コアを提供しようとすることである。
この発明の他の目的は、上述した巻線用コアを備える巻線付き電子部品を提供しようとすることである。
この発明は、巻線を配置すべきものであって、長手方向での中央部に位置する巻芯部と、巻芯部の長手方向における互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ連接して設けられた第1および第2の鍔部と、第1および第2の鍔部の各々に設けられた少なくとも1つの端子電極と、を備える、巻線用コアにまず向けられる。
巻芯部ならびに鍔部は、巻芯部の長手方向に直交する面に沿って切断した断面の形状が矩形状である。
したがって、巻芯部は、実装時において実装基板側に向けられる巻芯部底面と、巻芯部底面の反対側の巻芯部天面と、巻芯部底面と巻芯部天面とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の巻芯部側面と、を有する。
また、各鍔部は、実装時において実装基板側に向けられかつ巻芯部底面よりも実装基板の近くに位置する鍔部底面と、鍔部底面の反対側の鍔部天面と、実装基板に対して直交する方向に延びるものであって、鍔部底面と鍔部天面とを連結しながら、互いに逆の側方に向く第1および第2の鍔部側面と、巻芯部側に向きかつ巻芯部の各端部を位置させる内側端面と、内側端面の反対側の外側に向く外側端面と、外側端面において鍔部底面にまで届くように設けられた凹部と、を有する。
そして、前述した技術的課題を解決するため、この発明では、端子電極は、鍔部底面に沿って膜状に延びる導体からなる底面電極部と、上記凹部を埋める導体からなりかつ底面電極部に連なる端面電極部と、を有していることを特徴としている。なお、底面電極部に連なる端面電極部は、底面電極部と一体である場合に限らず、底面電極部と単に接している場合もあり得る。
上述した特徴的構成を備える端子電極は、後述するこの発明に係る製造方法を用いれば、得られた巻線用コアにおいて、容易かつ能率的に実現することができる。
この発明に係る巻線用コアにおいて、巻芯部天面は、必要に応じて、鍔部天面と同一面としたり、鍔部天面より低くしたりすることができる。なお、巻芯部天面が鍔部天面より低いということは、言い換えると、巻芯部天面が鍔部天面に比べて実装基板により近いということである。
また、この発明に係る巻線用コアにおいて、第1および第2の巻芯部側面は、必要に応じて、それぞれ、第1および第2の鍔部側面と同一面としたり、第1および第2の鍔部側面より低くしたりすることができる。なお、第1および第2の巻芯部側面が第1および第2の鍔部側面より低いということは、第1および第2の巻芯部側面が、第1および第2の鍔部側面に比べて、巻芯部の中心軸線により近いということである。
また、この発明に係る巻線用コアにおいて、典型的には、外側端面と、端面電極部の外側端面から露出する面とは、ともに平面であり、かつ同一面である。
また、この発明に係る巻線用コアにおいて、典型的には、上記凹部の鍔部天面側の端部は、鍔部天面と平行な平面によって規定されている。
この発明に係る巻線用コアにおいて、一実施態様では、第1および第2の鍔部側面が対向する方向を幅方向としたとき、第1および第2の鍔部の少なくとも一方において、底面電極部は、鍔部底面の幅方向の全域にわたって設けられ、端面電極部は、外側端面の幅方向の両端部を除いた中央部に設けられる。
また、この発明に係る巻線用コアにおいて、他の実施態様では、第1および第2の鍔部側面が対向する方向を幅方向としたとき、第1および第2の鍔部の少なくとも一方において、複数の端子電極が幅方向に配列される。
上述した実施態様において、巻線用コアは、第1および第2の鍔部の少なくとも一方において配列された複数の端子電極の間に接続されかつ当該鍔部に内蔵された受動素子をさらに備えていてもよい。受動素子がたとえばコンデンサ素子である場合、この巻線用コアを用いることによって、π型フィルタやT型フィルタのようなノイズ除去効果の優れたフィルタを実現することができる。
この発明に係る巻線用コアにおいて、巻芯部の長手方向に延びる中心軸線の垂直二等分面を対称面としたとき、第1の鍔部に設けられる端子電極と第2の鍔部に設けられる端子電極とは面対称であっても、面対称でなくてもよい。
以上記載したような多様な実施態様は、後述するこの発明に係る巻線用コアの製造方法を適用することにより、巻線用コアが小型化されても、容易に実現することができる。
この発明は、また、上述したこの発明に係る巻線用コアと、巻線用コアの巻芯部に巻回されかつ両端が端子電極に電気的に接続された巻線と、を備える、巻線付き電子部品にも向けられる。
さらに、この発明は、上述したこの発明に係る巻線用コアを製造する方法にも向けられる。この発明に係る巻線用コアの製造方法は、以下の工程を備えることを特徴としている。
まず、以下のようなマザーブロックを作製する工程が実施される。マザーブロックは、互いに直交するx方向分割線およびy方向分割線にそれぞれ沿う分割によって複数の巻線用コアを取り出すことができるものであって、非導電性材料からそれぞれなる、所定数の第1のマザーシートと、所定数の第2のマザーシートと、1つの第3のマザーシートとを備えている。これら第1のマザーシートと、第2のマザーシートと、第3のマザーシートとは、第3のマザーシートの第1の主面を外側に向けて、この順に積層された状態にある。
第1のマザーシートには、特に導体などが付与されなくてもよい。
第2のマザーシートには、上記端面電極部を規定する凹部のための複数の第1の貫通孔が設けられ、これら第1の貫通孔内に端面電極部のための第1の導体が配置されている。
第3のマザーシートには、上記端面電極部を規定する凹部のための複数の第2の貫通孔が設けられ、これら第2の貫通孔内に端面電極部のための第2の導体が配置され、かつ第1の主面上に上記底面電極部となるべき導体膜が設けられている。
次いで、マザーブロックにおいて、巻芯部の巻芯部底面となるべき面を露出させるため、第3のマザーシートの第1の主面側からマザーブロックに第1の溝を形成する工程が実施される。
そして、マザーブロックを複数のx方向分割線および複数のy方向分割線に沿って分割することによって、第1および第2の貫通孔内の第1および第2の導体を分断して得られた端面電極部を有する、複数の巻線用コアが取り出される。
上述したマザーブロックを作製するため、基本的には、2つの実施態様がある。
第1の実施態様は、予めシート状に成形された複数のマザーシートを積層する方法を用いるもので、まず、第1のマザーシート、上記第1の貫通孔が設けられ、第1の貫通孔内に第1の導体が配置された第2のマザーシート、および、上記第2の貫通孔が設けられ、第2の貫通孔内に第2の導体が配置され、かつ第1の主面上に上記導体膜が設けられた第3のマザーシートがそれぞれ用意される。次いで第1のマザーシート、第2のマザーシートおよび第3のマザーシートが積層されることによって、マザーブロックが作製される。
第2の実施態様は、印刷を繰り返すことにより、複数のマザーシートを積層した状態とする方法を用いるものである。より詳細には、第1のマザーシートを印刷により形成する工程と、複数の上記第1の貫通孔が設けられ、第1の貫通孔内に第1の導体が配置された、所定数の積層された第2のマザーシートを印刷により形成する工程と、複数の上記第2の貫通孔が設けられ、第2の貫通孔内に第2の導体が配置され、かつ上記第1の主面上に導体膜が形成された第3のマザーシートを印刷により形成する工程と、を備える。そして、第1のマザーシートを形成する工程と、第2のマザーシートを形成する工程と、第3のマザーシートを形成する工程とが、既に形成されたいずれかのマザーシート上で実施されることによって、マザーブロックが作製される。
この発明に係る製造方法において、x方向分割線およびy方向分割線のいずれかに沿う分割は、上記導体膜を分断するようにされてもよい。この場合、第1および第2の鍔部側面が対向する方向を幅方向としたとき、第1および第2の鍔部の少なくとも一方において、底面電極部は、鍔部底面の幅方向の全域にわたって延びる状態となる。
この発明に係る製造方法において、第1および第2の巻芯部側面を、それぞれ、第1および第2の鍔部側面より低くするための第3の貫通孔をすべての複数のマザーシートに設ける工程をさらに備えていてもよい。
また、この発明に係る製造方法において、巻芯部天面を鍔部天面より低くするため、マザーブロックにおいて、巻芯部天面となるべき面を露出させるため、第3のマザーシートの第1の主面側とは逆の側からマザーブロックに第2の溝を形成する工程をさらに備えていてもよい。
また、この発明に係る製造方法において、少なくとも1つのマザーシートに受動素子のためのパターン導体を設ける工程をさらに備えていてもよい。
この発明に係る巻線用コアは、鍔部底面からこれに隣接する外側端面にまで面方向に広がりを持って延びる状態で形成された端子電極を備える。したがって、実装状態での電気的接続および機械的固定の信頼性を高めることができる。
この発明に係る巻線用コアの製造方法では、大まかに言えば、複数のマザーシートを積層した状態のマザーブロックを得る工程と、マザーブロックに溝を形成する工程と、マザーブロックを分割する工程とを経て、巻線用コアが製造される。
ここで、マザーブロックを得るにあたって、それを構成する個々のマザーシートに対して、複数の貫通孔を打抜いたり、これら貫通孔に導体を配置したり、導体膜を形成したりすることは、たとえ巻線用コアが小型化されても、高い精度をもって能率的に行なうことができる。すなわち、たとえば金型を用いた成形によって巻線用コアを得ようとする場合に比べて、巻線用コアのより小型化に対応することができる。
また、マザーブロックに溝を形成することも高い精度をもって能率的に行なうことができる。
また、マザーブロックを分割するまでの段階で、巻線用コアを得るためのほとんどの工程を終えている。したがって、マザーブロックの分割は、同時に多数の巻線用コアを得ることを可能にするので、高い量産性を実現することができる。また、得ようとする巻線用コアが小型化されるほど、1つのマザーブロックから取り出される巻線用コアの数が増えるため、巻線用コアのコストダウンを期待できる。
さらに、マザーブロックを分割すると同時に、貫通孔内の導体が分断され、その結果、分割された巻線用コアの各々において、端面電極部が実現される。
また、マザーシートへの貫通孔の形成、貫通孔への導体の配置および導体膜の形成、マザーブロックへの溝の形成、ならびにマザーブロックの分割などは、各々の加工のプログラムを変えるだけで、加工条件を変えることができる。したがって、多様な設計変更に対して迅速に対応することができる。
この発明の第1の実施形態による巻線用コア1を備える巻線付き電子部品2の外観を、実装基板に向けられる面を上方にして示す斜視図である。 図1に示した巻線用コア1を製造するために用意される加工前のマザーシート25を示す斜視図である。 図2に示した加工前のマザーシート25に複数の貫通孔26を設けた状態を示す斜視図である。 マザーブロック27を得るために積層される、第1ないし第3のマザーシート25a〜25cを積層順に示す斜視図である。 図4に示した第1ないし第3のマザーシート25a〜25cを積層して得られたマザーブロック27を示す斜視図である。 図5に示したマザーブロック27に第1の溝31を形成した状態を示す斜視図である。 図6に示したマザーブロック27をx方向分割線32に沿って分割した状態を示す斜視図である。 図7に示したマザーブロック27をy方向分割線33に沿ってさらに分割した状態を示す斜視図である。 図7に示したマザーブロック27の一部を拡大して示すもので、図7の線VIII−VIIIに沿う断面図である。 この発明の第2の実施形態による巻線用コア1aの外観を、実装基板に向けられる面を上方にして示す斜視図である。 図10に示した巻線用コア1aを製造するための工程を説明するためのもので、図6に示したマザーブロック27において、第1の溝31に加えて第2の溝34を形成した状態を示す斜視図である。 この発明の第3の実施形態による巻線用コア1bの外観を、実装基板に向けられる面を上方にして示す斜視図である。 図12に示した巻線用コア1bを製造するための工程を説明するためのもので、図4に対応する図である。 この発明の第4の実施形態による巻線用コア1cの外観を、実装基板に向けられる面を上方にして示す斜視図である。 図14に示した巻線用コア1cを製造するために用意されるものであって、加工前のマザーシート37に貫通孔38を設けた状態を示す斜視図である。 図15に示した貫通孔38に相当する第1の貫通孔38a内に第1の導体39aを配置した状態の第2のマザーシート37bを示す斜視図である。 図16に示した第2のマザーシート37bに導体膜41を設けたものに相当する第3のマザーシート37cを示す斜視図である。 この発明の第5の実施形態による巻線用コア1dの外観を、実装基板に向けられる面を上方にして示す斜視図である。 図18に示した巻線用コア1dを製造するために作製されたマザーブロック43の一部を示す平面図である。 この発明の第6の実施形態による巻線用コア1eの外観を、実装基板に向けられる面を上方にして示す斜視図である。 図20に示した巻線用コア1eの一部を拡大して示すもので、(A)は図20の線A−Aに沿う断面図、(B)は図20の線B−Bに沿う断面図である。 図20に示した巻線用コア1eを製造するために用意される2種類の第2のマザーシート49aおよび49bの各一部を示す平面図であり、(A)は図21(A)の線C−Cに沿う断面を与えるマザーシート49aを示し、(B)は図21(B)の線D−Dに沿う断面を与えるマザーシート49bを示している。 図20に示した巻線用コア1eによって実現され得るπ型フィルタ55の等価回路図である。 図20に示した巻線用コア1eの変形例によって実現され得るT型フィルタ56の等価回路図である。 図20に示した巻線用コア1eの他の変形例によって実現され得るL型フィルタ57の等価回路図である。
[第1の実施形態]
まず、図1を参照して、この発明の第1の実施形態による巻線用コア1を備える巻線付き電子部品2について説明する。図1では、巻線付き電子部品2が、実装基板に向けられる面を上方にして示されている。図示した巻線付き電子部品2は、たとえば単一のコイルを有するコイル部品を構成するものである。
巻線付き電子部品2に備える巻線用コア1は、巻線3を配置した巻芯部4を備えている。巻芯部4は、巻線用コア1の長手方向での中央部に位置している。巻線用コア1には、巻芯部4の長手方向における互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ連接して、第1および第2の鍔部5および6が設けられる。
巻線用コア1は、非導電性材料、より具体的には、アルミナのような非磁性体、フェライトのような磁性体、ガラス、または樹脂などから構成される。巻線用コア1が、後述する製造方法によって製造される場合には、好ましくは、アルミナまたはフェライトのようなセラミックまたはガラスから構成される。
巻芯部4ならびに鍔部5および6は、巻芯部4の長手方向に直交する面に沿って切断した断面の形状が矩形状である。
したがって、巻芯部4は、実装時において実装基板側Mに向けられる巻芯部底面7と、巻芯部底面7の反対側の巻芯部天面8と、巻芯部底面7と巻芯部天面8とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の巻芯部側面9および10と、を有する。
また、鍔部5および6の各々は、実装時において実装基板側Mに向けられかつ巻芯部底面7よりも実装基板の近くに位置する鍔部底面11と、鍔部底面11の反対側の鍔部天面12と、実装基板に対して直交する方向に延びるものであって、鍔部底面11と鍔部天面12とを連結しながら、互いに逆の側方に向く第1および第2の鍔部側面13および14と、巻芯部4側に向きかつ巻芯部4の各端部を位置させる内側端面15と、内側端面15の反対側の外側に向く外側端面16と、を有する。
なお、図示しないが、巻線用コア1の外形に現れる稜線部分および角部分には、アール面取りが施されることが好ましい。したがって、前述したように、巻芯部4ならびに鍔部5および6の断面の形状が矩形状であるということは、このようなアール面取りが施された形状も含み、さらには、C面取りが施された形状、面内に多少の凹凸や曲面が存在する形状もふくむ。
第1および第2の鍔部5および6には、それぞれ、第1および第2の端子電極17および18が設けられる。端子電極17および18の各々は、鍔部底面11に沿って形成される底面電極部19と、外側端面16に沿って形成される端面電極部20と、を有する。底面電極部19は、鍔部底面11上において膜状に延びる導体からなる。端面電極部20は、鍔部底面11にまで届くように設けられた凹部21を埋める導体からなりかつ底面電極部19に連なっている。
なお、第1の鍔部5の外側端面16に沿って形成された端面電極部20については、図1に図示されないが、第2の鍔部6の外側端面16に沿って形成された端面電極部20と同様な形態を有している。
端子電極17および18は、たとえば、銀、金、銅、ニッケル等の金属を導電成分として含んでいる。
巻線3は、たとえば、ポリウレタンやポリイミドなどの樹脂で絶縁被覆された銅線からなる。巻線3は、巻芯部4に螺旋状に巻回された状態とされる。巻線3の第1端3aは第1の端子電極17に接続され、巻線3の第1端3aとは逆の第2端3bは第2の端子電極18に接続される。端子電極17および18と巻線3との接続には、たとえば熱圧着が適用される。
前述したように、鍔部底面11は、巻芯部底面7よりも実装基板の近くに位置する、言い換えると、鍔部底面11は、巻芯部底面7より高く位置するので、巻線3は、実装基板側Mにおいて、鍔部5および6より外方へはみ出さないようにすることができる。したがって、実装基板側Mからの応力の印加に対して、巻線3を保護することができる。また、実装時において、端子電極17および18に付与されるはんだと巻線3との間に一定以上の距離を保つことができ、はんだが巻線3に付着したりして、巻線3に悪影響を及ぼすことを防止できる。
次に、図2ないし図9を参照して、図1に示した巻線用コア1の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、非導電性材料、たとえば、アルミナまたはフェライトのようなセラミック材料を含むスラリーをシート状に成形して得られた未焼成のマザーシート25が用意される。マザーシート25には、この段階では、何らの加工も施されていない。
次に、図3に示すように、マザーシート25に貫通孔26が設けられる。貫通孔26は、前述した端子電極17および18における端面電極部20となる導体が配置される凹部21を与えるものである。複数の貫通孔26は、マザーシート25の面方向において行および列をなすように配列される。貫通孔26は、たとえば矩形の開口形状を有していて、マザーシート25に対して、型抜き加工またはレーザ加工などが適用されることによって形成される。
次に、マザーシートの積層工程が実施される。図4には、図5に示したマザーブロック27を得るために積層される、第1のマザーシート25a、第2のマザーシート25bおよび第3のマザーシート25cが積層順で示されている。
図4を参照して、第1のマザーシート25aは、図2に示したマザーシート25そのものであり、所定数積層される。
第1のマザーシート25a上に積層される第2のマザーシート25bには、複数の第1の貫通孔26aが設けられ、これら第1の貫通孔26a内に第1の導体28aが配置されている。第1の導体28aは、たとえば、印刷により第1の貫通孔26a内に充填された導電性ペーストによって構成される。導電性ペーストとしては、たとえば、銀、金、銅、ニッケル等の金属を導電成分として含むものが用いられる。以下の説明において登場する導電性ペーストについても、同様の組成のものが用いられる。
第2のマザーシート25bは、図3に示したマザーシート25を用いて構成されたものである。図3のマザーシート25における貫通孔26は、第2のマザーシート25bにおける上記第1の貫通孔26aとして用いられる。第1の貫通孔26aは、端子電極17および18の各々における端面電極部20を規定する凹部21を与えるもので、上記第1の導体28aは、端面電極部20を与えるものである。第2のマザーシート25bは、所定数積層される。
なお、第2のマザーシート25bにおける第1の貫通孔26aは、図2に示したマザーシート25を複数積層した後、複数のマザーシート25に対して一挙に形成してもよい。また、第1の導体28aとなるべき導電性ペーストは、複数の第2のマザーシート25bが積層された状態で整列している複数の第1の貫通孔26aに対して一挙に充填するようにしてもよい。
第2のマザーシート25b上に1枚の第3のマザーシート25cが、第1の主面29を外側に向けた状態で積層される。第3のマザーシート25は、第1の主面29上においてストライプ状に形成された複数の導体膜30を備えている。第3のマザーシート25cは、導体膜30が形成されることを除けば、第2のマザーシート25bと同様の構成を有している。すなわち、第3のマザーシート25cには、図4において、右端の導体膜30の一部を除去して図示するように、第2の貫通孔26bが設けられ、かつそこに第2の導体28bが配置されている。
第2の導体28bは、第1の導体28aの場合と同様、たとえば、印刷により第2の貫通孔26b内に充填された導電性ペーストによって構成される。また、導体膜30は、たとえば、導電性ペーストの印刷によって形成される。なお、第2の導体26bとなる導電性ペーストの第2の貫通孔26b内への充填は、導体膜30の形成のための導電性ペーストの印刷と同時に達成されることが好ましい。
以上のような積層工程を経て、図5に示すマザーブロック27が得られる。マザーブロック27は、必要に応じて、積層方向にプレスされる。
次に、図6に示すように、マザーブロック27において、巻芯部4の巻芯部底面7(図1参照)となるべき面を露出させるため、第3のマザーシート25cの第1の主面29側からマザーブロック27に複数の第1の溝31を形成する工程が実施される。第1の溝31は、ストライプ状に形成された複数の導体膜30に挟まれた領域に形成される。第1の溝31は、たとえば、ダイサーを用いた切削加工によって形成される。ここで、第1の溝31の深さを変更することによって、巻芯部4の径を適宜変更することができる。このことは、巻芯部4の寸法精度の向上にも寄与し得る。
次に、図7および図8に示すように、マザーブロック27を複数のx方向分割線32および複数のy方向分割線33に沿って分割することによって、複数の巻線用コア1が取り出される。この実施形態では、まず、図7に示すように、x方向分割線32に沿う分割が実施され、次いで、図8に示すように、y方向分割線33に沿う分割が実施される。
上述のx方向分割線32およびy方向分割線33に沿う分割によって、導体膜30が分断され、それによって、個々の巻線用コア1のための端子電極17および18の各々の底面電極部19が得られる。図7の線VIII−VIIIに沿う断面図である図9では、y方向分割線33に沿う分割によって、導体膜30が分断される様子が示されている。
また、図9では、y方向分割線33に沿う分割によって、第1および第2の貫通孔26aおよび26b内の第1および第2の導体28aおよび28bが分断される様子が示されている。この分断により、個々の巻線用コア1のための端子電極17および18の各々の端面電極部20が得られる。
以上のような分割によって、個々の巻線用コア1のための端子電極17および18の各々の底面電極部19および端面電極部20を得るようにすれば、図1に示されるように、第1および第2の鍔部側面13および14が対向する方向を幅方向としたとき、底面電極部19は、鍔部底面11の幅方向の全域にわたって設けられ、端面電極部20は、外側端面16の幅方向の両端部を除いた中央部に設けられる。
なお、x方向分割線32に沿う分割とy方向分割線33に沿う分割とは、いずれが先に実施されてもよい。
以上のようにして得られた巻線用コア1は焼成される。これによって、アルミナまたはフェライトのようなセラミック材料を含む未焼成のマザーシート25a〜25cが焼結するとともに、導電性ペーストからなる端子電極17および18が焼結する。なお、マザーブロック27の分割には、通常、切断が適用されるが、予め折り曲げ破断用の溝を形成しておき、焼成後に上記溝に沿って折り曲げ破断する方法が適用されてもよい。
巻線用コア1は、上述した製造方法の結果として、以下のような構造上の特徴を有している。
まず、鍔部5および6の各々の外側端面16と、端子電極17および18の各々の端面電極部20の外側端面16から露出する面とは、ともに平面であり、かつ同一面である。図9からわかるように、y方向分割線33に沿って分割したとき、上記外側端面1と、端面電極部20の外側端面16から露出する面とは、ともに分割によって現れる面であるからである。
なお、端子電極17および18には、必要に応じて、NiめっきおよびSnめっきなどのめっきが施される。このようなめっきが施される場合、めっき膜の存在により、端子電極17および18の各々の端面電極部20の外側端面16から露出する面は、鍔部5および6の各々の外側端面16より盛り上がることになる。したがって、めっきが施される場合には、めっき膜の無い状態で、外側端面16と、端面電極部20の外側端面16から露出する面と、を比較して、これらが同一面であるということである。
また、凹部21の鍔部天面12側の端部は、鍔部天面12と平行な平面によって規定されている。図4からわかるように、凹部21の鍔部天面12側の端部に位置する第1の貫通孔26aを規定する底面は、第1のマザーシート25aの平らな主面によって与えられるからである。
なお、上述した実施形態では、マザーシート25a〜25cはアルミナまたはフェライトのようなセラミック粉末を含むスラリーから構成されたが、これに代えて、誘電率のより低いガラス粉末を含むスラリーからマザーシート25a〜25cが構成され、これを加熱してガラスからなる巻線用コア1を得るようにすれば、巻線用コア1の分布容量が低減し、図1に示した巻線付き電子部品2のインダクタとしての高周波特性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、図10を参照して、この発明の第2の実施形態による巻線用コア1aについて説明する。図10以降の図面において、図1ないし図9に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
前述した第1の実施形態では、巻線用コア1における巻芯部天面8は、鍔部天面12と同一面であったが、第2の実施形態では、巻線用コア1aにおける巻芯部天面8は、鍔部天面12より低いこと、すなわち、巻芯部天面8が鍔部天面12に比べて実装基板により近いということを特徴としている。このような構成が採用されると、巻線3(図1参照)は、巻芯部天面8側において、鍔部5および6より外方へはみ出さないようにすることができる。したがって、巻芯部天面8側からの応力の印加に対して、巻線3を保護することができる。
第2の実施形態に係る巻線用コア1aは、前述した第1の実施形態に係る巻線用コア1の製造方法の一部を以下のように変更するだけで製造することができる。すなわち、図11に示すように、マザーブロック27において、巻芯部天面8となるべき面を露出させるため、第3のマザーシート25c(図4参照)の第1の主面29側とは逆の側からマザーブロック27に第2の溝34を形成する工程がさらに実施される。簡単に言えば、図6に示した状態にあるマザーブロック27において、図11に示すように、第1の溝31に加えて第2の溝34を形成しておけばよい。
なお、第1の溝31と第2の溝34の形成順はどちらが先であってもよい。また、第1の溝31の深さと第2の溝34の深さは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
得られた巻線用コア1aにおける巻芯部天面8は、上記第2の溝34の底面によって与えられる。したがって、第1の溝31の深さを変更することによるだけでなく、第2の溝34の深さを変更することによっても、巻芯部4の径を適宜変更することができる。これらのことは、巻芯部4の寸法精度の向上にも寄与し得る。
[第3の実施形態]
次に、図12を参照して、この発明の第3の実施形態による巻線用コア1bについて説明する。
第3の実施形態は、まず、上述した第2の実施形態の場合と同様、巻線用コア1bにおける巻芯部天面8が、鍔部天面12より低いという特徴を有している。これによって、巻線3(図1参照)は、まず、巻芯部天面8側において、鍔部5および6より外方へはみ出さないようにすることができる。
上述した第2の実施形態では、巻線用コア1における第1および第2の巻芯部側面9および10は、それぞれ、第1および第2の鍔部側面13および14と同一面であったが、第3の実施形態では、巻線用コア1bにおける第1および第2の巻芯部側面9および10は、それぞれ、第1および第2の鍔部側面13および14より低いことをさらなる特徴としている。言い換えると、第3の実施形態では、第1および第2の巻芯部側面9および10が、第1および第2の鍔部側面13および14に比べて、巻芯部4の中心軸線により近いということ、簡単に言えば、より内側にあるということをさらなる特徴としている。このような構成が採用されると、巻線3は、巻芯部側面9および10側においても、鍔部5および6より外方へはみ出さないようにすることができる。
したがって、第3の実施形態によれば、巻芯部天面8側からの応力の印加に対しても、巻芯部側面9および10側からの応力の印加に対しても、巻線3を保護することができる。
第3の実施形態に係る巻線用コア1bを製造するにあたっては、第1および第2の巻芯部側面9および10を、それぞれ、第1および第2の鍔部側面13および14より低くするため、図13に示すように、第3の貫通孔35がすべての複数のマザーシート25a〜25cに設けられる。第3の貫通孔35は、x方向分割線(図7参照)を跨ぐように位置している。第3の貫通孔35は、積層前のマザーシート25a〜25cの各々に予め形成しても、マザーシート25a〜25cの積層後のマザーブロック27の状態で、マザーシート25a〜25cのすべてに一挙に形成してもよい。ここで、第3の貫通孔35の形状および寸法を変更することによって、巻芯部4の径を適宜変更することができる。
また、第3の実施形態に係る巻線用コア1bを製造する場合にも、第2の実施形態において採用された図11に示す工程、すなわち、マザーブロック27において、巻芯部天面8となるべき面を露出させるため、マザーブロック27に第2の溝34を形成する工程が実施される。
その他の工程については、第1の実施形態の場合と同様に実施される。
なお、第3の実施形態の変形例として、第1および第2の巻芯部側面9および10が、それぞれ、第1および第2の鍔部側面13および14より低い、という特徴を備えるが、巻芯部天面8が、鍔部天面12と同一面である実施形態も可能である。
[第4の実施形態]
次に、図14を参照して、この発明の第4の実施形態による巻線用コア1cについて説明する。
前述した第1ないし第3の実施形態では、第1の鍔部5に1つの第1の端子電極17が設けられ、第2の鍔部6に1つの第2の端子電極18が設けられたが、第4の実施形態では、第1の鍔部5に2つの第1の端子電極17aおよび17bが幅方向に配列されて設けられ、第2の鍔部6に2つの第2の端子電極18aおよび18bが幅方向に配列されて設けられている。
第1の端子電極17aおよび17bならびに第2の端子電極18aおよび18bの各々は、鍔部底面11に沿って膜状に延びる導体からなる底面電極部19と、外側端面16において鍔部底面11にまで届くように設けられた凹部21を埋める導体からなりかつ底面電極部19に連なる端面電極部20と、を有している。なお、底面電極部19に連なる端面電極部20は、底面電極部19と一体化していても、底面電極部19と単に接していてもよい。
第4の実施形態に係る巻線用コア1cは、たとえば、コモンモードチョークコイルやトランスなどの2本の巻線および4つの端子電極を備えるコイル部品のような巻線付き電子部品において有利に用いることができる。たとえば、コモンモードチョークコイルの場合には、巻芯部4に2本の巻線が同方向に巻回される。そして、第1の巻線の第1端が端子電極17aに接続され、同じく第2端が端子電極18aに接続される。他方、第2の巻線の第1端が端子電極17bに接続され、同じく第2端が端子電極18bに接続される。
第4の実施形態に係る巻線用コア1cは、前述した第1の実施形態に係る巻線用コア1の製造方法の一部を以下のように変更するだけで製造することができる。
すなわち、図3に示した、貫通孔26を設けたマザーシート25に代えて、図15に示すようなマザーシート37が用いられる。図15では、マザーシート37の一部が拡大されて示されている。マザーシート37には、複数の貫通孔38が設けられる。図15において、x方向分割線32およびy方向分割線33が1点鎖線で示されている。貫通孔38は、隣り合う2本のx方向分割線32に挟まれた領域内で、y方向分割線33に沿って、かつy方向分割線33を跨ぐように、2つずつ配列されている。貫通孔38は、端子電極17aおよび17bならびに端子電極18aおよび18bの各々における端面電極部20となる導体が配置される凹部21を与えるものである。
マザーシート37の積層にあたって、第4の実施形態では、第1の実施形態について図4に示した第2および第3のマザーシート25bおよび25cの代わりとして、それぞれ、図16に示した第2のマザーシート37bおよび図17に示した第3のマザーシート37cが用いられる。図16に示した第2のマザーシート37bおよび図17に示した第3のマザーシート37cは、いずれも、図15に示したマザーシート37を用いて構成されたものである。
図16に示した第2のマザーシート37bにおいては、図15に示したマザーシート37の貫通孔38を第1の貫通孔38aとして用い、第1の貫通孔38a内に第1の導体39aが配置されている。第1の導体39aは、たとえば、印刷により第1の貫通孔38a内に充填された導電性ペーストによって構成される。
図17に示した第3のマザーシート37cは、第1の主面40上において複数の導体膜41を備えている。図17における最も右下の導体膜40の一部を除去して図示するように、図17に示した第1のマザーシート37cにおいては、図15に示したマザーシート37の貫通孔38を第2の貫通孔38bとして用い、第2の貫通孔38b内に第2の導体39bが配置されている。導体膜41の各々は、第2の貫通孔38b内の第2の導体39bを覆う位置に設けられる。
第2の導体39bは、第1の導体39aの場合と同様、たとえば、印刷により第2の貫通孔38b内に充填された導電性ペーストによって構成される。また、導体膜41は、たとえば、導電性ペーストの印刷によって形成される。なお、第2の導体39bとなる導電性ペーストの第2の貫通孔38b内への充填は、導体膜41の形成のための導電性ペーストの印刷と同時に達成されることが好ましい。
以上説明したような第2および第3のマザーシート37bおよび37cを、図4に示した第2および第3のマザーシート25bおよび25cの代わりに用い、第1のマザーシート25aとともに、第2および第3のマザーシート37bおよび37cを積層することによって、マザーブロックが得られる。その後、第1の実施形態の場合と同様の工程を実施すれば、図14に示した巻線用コア1cが得られる。
巻線用コア1cにおいて、第1の端子電極17aおよび17bならびに第2の端子電極18aおよび18bの各々の底面電極部19は、上述した導体膜41の分断によって与えられる。また、端面電極部19は、第1および第2の貫通孔38aおよび38bを分断して得られた凹部21を埋める第1および第2の導体39aおよび39bによって与えられる。
仮に、1つの鍔部に複数の配列された端子電極を導電性ペーストの塗布のみによって形成しようとすると、端子電極が微細であり、かつ端子電極間の間隔も狭いため、煩雑な塗布工程を必要とするが、上述したような方法を適用すれば、複数の微細な端子電極が狭い間隔で配列されても、容易に形成することができる。
[第5の実施形態]
次に、図18を参照して、この発明の第5の実施形態による巻線用コア1dについて説明する。
前述した第1ないし第4の実施形態では、巻芯部4の長手方向に延びる中心軸線の垂直二等分面を対称面としたとき、第1の鍔部5に設けられる端子電極17または端子電極17aおよび17bと、第2の鍔部6に設けられる端子電極18または端子電極18aおよび18bと、は面対称であったが、第5の実施形態では、第1の鍔部5に設けられる端子電極17cおよび17dと、第2の鍔部6に設けられる端子電極18c、18dおよび18eと、は面対称でないことを特徴としている。
より具体的には、第5の実施形態では、第1の鍔部5に2つの第1の端子電極17cおよび17dが幅方向に配列されて設けられ、第2の鍔部6に3つの第2の端子電極18c、18dおよび18eが幅方向に配列されて設けられる。しかも、第1の鍔部5に設けられる端子電極17dは、端子電極17cより大きい幅方向寸法を有している。
第5の実施形態に係る巻線用コア1dによれば、幅広の端子電極17dは、ここに2本以上のワイヤの各端部を接続するのに十分な面積を提供することができるので、たとえば、中間タップを有するパルストランスのようなコイル部品を有利に構成することができる。
第5の実施形態に係る巻線用コア1dは、上述した第4の実施形態に係る巻線用コア1cの製造方法の一部を以下のように変更するだけで製造することができる。
図19は、第5の実施形態に係る巻線用コア1dを製造するために作製されたマザーブロック43の一部を平面図で示している。図19には、x方向分割線32およびy方向分割線33が1点鎖線で示されている。マザーブロック43の積層方向での一方端に位置する第3のマザーシート37cの第1の主面40には、第1の鍔部5に設けられる第1の端子電極17cおよび17dの各々における底面電極部19となる導体膜41aおよび41bが、ならびに第2の鍔部6に設けられる第2の端子電極18c、18dおよび18eの各々における底面電極部19となる導体膜41c、41dおよび41eが、それぞれ、y方向分割線33に沿って、かつy方向分割線33を跨ぐように設けられる。図19には、第1の端子電極17cおよび17dの各々における端面電極部20を規定する凹部21のための貫通孔26、ならびに第2の鍔部6に設けられる第2の端子電極18c、18dおよび18eの各々における端面電極部20を規定する凹部21のための貫通孔26が破線で示されている。
図19からわかるように、端子電極の底面電極部のための導体膜の数、位置、寸法および/または形状や、端面電極部を規定する凹部のための貫通孔の数、位置、寸法および/または形状を変えることにより、端子電極の形態に対する種々の変形が可能になる。
[第6の実施形態]
次に、図20を参照して、この発明の第6の実施形態による巻線用コア1eについて説明する。
第6の実施形態に係る巻線用コア1eは、図14に示した第4の実施形態に係る巻線用コア1cと同様の外観を有している。したがって、図20において、図14に示した要素に付した参照符号と同じ参照符号を用いる。
第6の実施形態に係る巻線用コア1eは、鍔部5および6に受動素子が内蔵されていることを特徴としている。図21は、巻線用コア1eの一部を拡大して示すもので、(A)は図20の線A−Aに沿う断面図、(B)は図20の線B−Bに沿う断面図である。
第6の実施形態では、受動素子としてコンデンサが内蔵される。そのため、図21に示すように、第1の鍔部5には、互いに対向する第1のコンデンサ電極45および46が設けられ、第2の鍔部6には、互いに対向する第2のコンデンサ電極47および48が設けられる。
第1の端子電極17aおよび17bならびに第2の端子電極18aおよび18bの各々の端面電極部20は、コンデンサ電極45〜48の電気的接続にも寄与する。より具体的には、コンデンサ電極45および46は、それぞれ、第1の端子電極17aおよび17bと電気的に接続される。コンデンサ電極47および48は、それぞれ、第2の端子電極18aおよび18bと電気的に接続される。したがって、端子電極17aおよび17bの間には、互いに対向するコンデンサ電極45および46による静電容量が形成される。同様に、端子電極18aおよび18bの間には、互いに対向するコンデンサ電極47および48による静電容量が形成される。
図22は、巻線用コア1eを製造するために用意される2種類の第2のマザーシート49aおよび49bの各一部を示す平面図であり、(A)は図21(A)の線C−Cに沿う断面を与えるマザーシート49aを示し、(B)は図21(B)の線D−Dに沿う断面を与えるマザーシート49bを示している。
図22には、x方向分割線32およびy方向分割線33が1点鎖線で示されている。図22に図示された部分について説明すると、図22(A)に示すマザーシート49aには、y方向分割線33によって分割されたとき、コンデンサ電極45または47となるべきパターン導体51および52が設けられ、図22(B)に示すマザーシート49bには、y方向分割線33によって分割されたとき、コンデンサ46または48となるべきパターン導体53および54が設けられている。
図22(A)に示すように、パターン導体51は、端子電極17aにおける端面電極部20を与える導体39aと接続され、パターン導体52は、端子電極18aおよび17aの各々における端面電極部20を与える導体39aと接続されている。図22(B)に示すように、パターン導体53は、端子電極17bにおける端面電極部20を与える導体39aと接続され、パターン導体54は、端子電極18bおよび17bの各々における端面電極部20を与える導体39aと接続されている。
したがって、前述した第4の実施形態による巻線用コア1cの製造方法において、第2のマザーシート37bの少なくともいくつかを、マザーシート49aおよび49bで置き換えることにより、第5の実施形態に係る巻線用コア1eを得ることができる。
第6の実施形態に係る巻線用コア1eによれば、図23に等価回路を示すπ型フィルタ55のようなノイズ除去効果に優れたフィルタを構成することができる。
図23に示したπ型フィルタ55を構成するには、たとえば、巻線用コア1eの巻芯部4に配置された巻線によってインダクタL1が実現され、巻線の第1端が第1の端子電極17aに接続され、巻線の第2端が第2の端子電極18aに接続されればよい。その結果、図23に示すように、端子電極17aと端子電極18aとの間にインダクタL1が接続され、端子電極17aと端子電極17bとの間にキャパシタC1が接続され、端子電極18aと端子電極18bとの間にキャパシタC2が接続された、π型フィルタ55が構成される。
また、第6の実施形態に係る巻線用コア1eにわずかな変形を加えれば、図24および図25にそれぞれ等価回路を示すT型フィルタ56およびL型フィルタ57などのフィルタを構成することができる。
図24に示したT型フィルタ56を構成するには、巻線用コア1eにおいて、一方の組をなす、たとえばコンデンサ電極45および46が省略される。巻芯部4には、2本の巻線が配置され、第1の巻線の第1端が第1の端子電極17aに接続され、第1の巻線の第2端が第2の端子電極18aに接続され、他方、第2の巻線の第1端が第1の端子電極17bに接続され、第2の巻線の第2端が第2の端子電極18aに接続される。その結果、端子電極17aと端子電極18aとの間にインダクタL2が接続され、端子電極17bと端子電極18aとの間にインダクタL3が接続され、端子電極18aと端子電極18bとの間にキャパシタC3が接続された、T型フィルタ56が構成される。
図25に示したL型フィルタ57を構成するには、巻線用コア1eにおいて、一方の組をなす、たとえばコンデンサ電極45および46が省略される。また、たとえば、端子電極17bが省略されてもよい。巻芯部4に配置された巻線によってインダクタL4が実現され、巻線の第1端が第1の端子電極17aに接続され、巻線の第2端が第2の端子電極18aに接続される。その結果、図25に示すように、端子電極17aと端子電極18aとの間にインダクタL4が接続され、端子電極18aと端子電極18bとの間にキャパシタC4が接続された、L型フィルタ57が構成される。
上述した巻線用コア1eでは、第1および第2の鍔部5および6の各々において配列された2つの端子電極17aおよび17bの間ならびに2つの端子電極18aおよび18bの間に接続されかつ内蔵された受動素子がコンデンサであったが、上記受動素子はたとえば抵抗素子のような他の機能を有する素子であってもよい。
[他の実施形態]
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の実施形態が可能である。
たとえば、マザーシートの積層順に関して、図4に示すように、下から、第1のマザーシート25a、第2のマザーシート25b、第3のマザーシート25cの順に積層するのではなく、逆の積層順が採用されてもよい。
また、マザーブロック27を作製するため、上述したように、予めシート状に成形された複数のマザーシートを積層する方法を適用するのではなく、印刷を繰り返すことにより、複数のマザーシートを積層した状態とする方法を適用してもよい。すなわち、第1のマザーシートを印刷により形成する工程と、複数の上記第1の貫通孔が設けられ、第1の貫通孔内に第1の導体が配置された、所定数の積層された第2のマザーシートを印刷により形成する工程と、複数の上記第2の貫通孔が設けられ、第2の貫通孔内に第2の導体が配置され、かつ上記第1の主面上に導体膜が形成された第3のマザーシートを印刷により形成する工程と、を備え、第1のマザーシートを形成する工程と、第2のマザーシートを形成する工程と、第3のマザーシートを形成する工程とが、既に形成されたいずれかのマザーシート上で実施される、といった方法が適用されてもよい。
また、巻線用コアに複数の端子電極が存在する場合、すべての端子電極が、この発明の特徴的構成を備えていなくてもよい。言い換えると、この発明の特徴的構成を備えない端子電極が存在していてもよい。したがって、たとえば、一方の鍔部に設けられる端子電極のみが、この発明の特徴的構成を備えていてもよい。
また、端子電極における底面電極部を構成する膜状に延びる導体は、前述した実施形態では、導電性ペーストを用いて形成されたが、たとえば、めっき膜、金属箔など、他の態様により形成されてもよい。
また、端子電極における端面電極部となる導体は、前述した実施形態では、導電性ペーストを用いて形成されたが、たとえば、凹部を埋める導電性金属片によって構成されるなど、他の態様により形成されてもよい。
以上、いくつかの異なる実施形態について説明したが、この発明を実施するにあたり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせも可能である。
1,1a,1b,1c,1d,1e 巻線用コア
2 巻線付き電子部品
3 巻線
4 巻芯部
5,6 鍔部
7 巻芯部底面
8 巻芯部天面
9,10 巻芯部側面
11 鍔部底面
12 鍔部天面
13,14 鍔部側面
15 内側端面
16 外側端面
17,17a,17b,17c,17d,18,18a,18b,18c,18d,18e 端子電極
19 底面電極部
20 端面電極部
21 凹部
25,25a,25b,25c,37,37b,37c,49a,49b マザーシート
26,26a,26b,38,38a,38b 貫通孔
27,43 マザーブロック
28a,28b,39a,39b 導体
29,40 第1の主面
30,41,41a,41b,41c,41d,41e 導体膜
31 第1の溝
32 x方向分割線
33 y方向分割線
34 第2の溝
35 第3の貫通孔
45〜48 コンデンサ電極
51〜54 パターン導体

Claims (20)

  1. 巻線を配置すべきものであって、長手方向での中央部に位置する巻芯部と、
    前記巻芯部の前記長手方向における互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ連接して設けられた第1および第2の鍔部と、
    前記第1および第2の鍔部の各々に設けられた少なくとも1つの端子電極と、
    を備える、巻線用コアであって、
    前記巻芯部ならびに前記鍔部は、前記巻芯部の前記長手方向に直交する面に沿って切断した断面の形状が矩形状であり、
    前記巻芯部は、実装時において実装基板側に向けられる巻芯部底面と、前記巻芯部底面の反対側の巻芯部天面と、前記巻芯部底面と前記巻芯部天面とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の巻芯部側面と、を有し、
    各前記鍔部は、実装時において実装基板側に向けられかつ前記巻芯部底面よりも実装基板の近くに位置する鍔部底面と、前記鍔部底面の反対側の鍔部天面と、実装基板に対して直交する方向に延びるものであって、前記鍔部底面と前記鍔部天面とを連結しながら、互いに逆の側方に向く第1および第2の鍔部側面と、前記巻芯部側に向きかつ前記巻芯部の各端部を位置させる内側端面と、前記内側端面の反対側の外側に向く外側端面と、前記外側端面において前記鍔部底面にまで届くように設けられた凹部と、を有し、
    前記端子電極は、前記鍔部底面に沿って膜状に延びる導体からなる底面電極部と、前記凹部を埋める導体からなりかつ前記底面電極部に連なる端面電極部と、を有している、
    巻線用コア。
  2. 前記巻芯部天面は、前記鍔部天面と同一面である、請求項1に記載の巻線用コア。
  3. 前記巻芯部天面は、前記鍔部天面より低い、請求項1に記載の巻線用コア。
  4. 前記第1および第2の巻芯部側面は、それぞれ、前記第1および第2の鍔部側面と同一面である、請求項1ないし3のいずれかに記載の巻線用コア。
  5. 前記第1および第2の巻芯部側面は、それぞれ、前記第1および第2の鍔部側面より低い、請求項1ないし3のいずれかに記載の巻線用コア。
  6. 前記外側端面と、前記端面電極部の前記外側端面から露出する面とは、ともに平面であり、かつ同一面である、請求項1ないし5のいずれかに記載の巻線用コア。
  7. 前記凹部の前記鍔部天面側の端部は、前記鍔部天面と平行な平面によって規定されている、請求項1ないし6のいずれかに記載の巻線用コア。
  8. 前記第1および第2の鍔部側面が対向する方向を幅方向としたとき、前記第1および第2の鍔部の少なくとも一方において、前記底面電極部は、前記鍔部底面の前記幅方向の全域にわたって設けられ、前記端面電極部は、前記外側端面の前記幅方向の両端部を除いた中央部に設けられる、請求項1ないし7のいずれかに記載の巻線用コア。
  9. 前記第1および第2の鍔部側面が対向する方向を幅方向としたとき、前記第1および第2の鍔部の少なくとも一方において、複数の前記端子電極が前記幅方向に配列されている、請求項1ないし8のいずれかに記載の巻線用コア。
  10. 前記第1および第2の鍔部の少なくとも一方において配列された複数の前記端子電極の間に接続されかつ当該鍔部に内蔵された受動素子をさらに備える、請求項9に記載の巻線用コア。
  11. 前記巻芯部の前記長手方向に延びる中心軸線の垂直二等分面を対称面としたとき、前記第1の鍔部に設けられる前記端子電極と前記第2の鍔部に設けられる前記端子電極とは面対称である、請求項1ないし10のいずれかに記載の巻線用コア。
  12. 前記巻芯部の前記長手方向に延びる中心軸線の垂直二等分面を対称面としたとき、前記第1の鍔部に設けられる前記端子電極と前記第2の鍔部に設けられる前記端子電極とは面対称でない、請求項1ないし10のいずれかに記載の巻線用コア。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の巻線用コアと、
    前記巻線用コアの前記巻芯部に巻回されかつ両端が前記端子電極に電気的に接続された巻線と、
    を備える、巻線付き電子部品。
  14. 請求項1ないし12のいずれかに記載の巻線用コアの製造方法であって、
    互いに直交するx方向分割線およびy方向分割線にそれぞれ沿う分割によって複数の前記巻線用コアを取り出すことができるものであって、非導電性材料からなる所定枚数の第1のマザーシートと、非導電性材料からなり、前記端面電極部を規定する前記凹部のための複数の第1の貫通孔が設けられ、前記第1の貫通孔内に前記端面電極部のための第1の導体が配置された、所定枚数の第2のマザーシートと、非導電性材料からなり、前記端面電極部を規定する前記凹部のための複数の第2の貫通孔が設けられ、前記第2の貫通孔内に前記端面電極部のための第2の導体が配置され、かつ第1の主面上に前記底面電極部となるべき導体膜が設けられた、1枚の第3のマザーシートとが、前記第3のマザーシートの前記第1の主面を外側に向けて、この順に積層された状態にある、マザーブロックを作製する工程と、
    前記マザーブロックにおいて、前記巻芯部の前記巻芯部底面となるべき面を露出させるため、前記第3のマザーシートの前記第1の主面側から前記マザーブロックに第1の溝を形成する工程と、
    前記マザーブロックを複数の前記x方向分割線および複数の前記y方向分割線に沿って分割することによって、前記第1および第2の貫通孔内の前記第1および第2の導体を分断して得られた前記端面電極部を有する、複数の前記巻線用コアを取り出す工程と、
    を備える、巻線用コアの製造方法。
  15. 前記マザーブロックを作製する工程は、前記第1のマザーシートと、前記第1の貫通孔が設けられ、前記第1の貫通孔内に前記第1の導体が配置された前記第2のマザーシートと、前記第2の貫通孔が設けられ、前記第2の貫通孔内に前記第2の導体が配置され、かつ前記第1の主面上に前記導体膜が設けられた前記第3のマザーシートとをそれぞれ用意する工程と、前記第1のマザーシート、前記第2のマザーシートおよび前記第3のマザーシートを積層する工程と、を備える、請求項14に記載の巻線用コアの製造方法。
  16. 前記マザーブロックを作製する工程は、
    前記第1のマザーシートを印刷により形成する工程と、
    複数の前記第1の貫通孔が設けられ、前記第1の貫通孔内に前記第1の導体が配置された、所定枚数の積層された前記第2のマザーシートを印刷により形成する工程と、
    複数の前記第2の貫通孔が設けられ、前記第2の貫通孔内に前記第2の導体が配置され、かつ前記第1の主面上に前記導体膜が形成された前記第3のマザーシートを印刷により形成する工程と、
    を備え、
    前記第1のマザーシートを形成する工程と、前記第2のマザーシートを形成する工程と、前記第3のマザーシートを形成する工程とが、既に形成されたいずれかのマザーシート上で実施される、
    請求項14に記載の巻線用コアの製造方法。
  17. 前記x方向分割線および前記y方向分割線のいずれかに沿う分割は、前記導体膜を分断する、請求項14ないし16のいずれかに記載の巻線用コアの製造方法。
  18. 前記第1および第2の巻芯部側面を、それぞれ、前記第1および第2の鍔部側面より低くするための第3の貫通孔をすべての前記複数のマザーシートに設ける工程をさらに備える、請求項12ないし17のいずれかに記載の巻線用コアの製造方法。
  19. 前記巻芯部天面を前記鍔部天面より低くするため、前記マザーブロックにおいて、前記巻芯部天面となるべき面を露出させるため、前記第3のマザーシートの前記第1の主面側とは逆の側から前記マザーブロックに第2の溝を形成する工程をさらに備える、請求項12ないし18のいずれかに記載の巻線用コアの製造方法。
  20. 少なくとも1枚の前記マザーシートに受動素子のためのパターン導体を設ける工程をさらに備える、請求項12ないし19のいずれかに記載の巻線用コアの製造方法。
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