JP3319697B2 - 巻線型電子部品及びその製造方法 - Google Patents

巻線型電子部品及びその製造方法

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信浩 梅山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インダクタ,ト
ランス,チョークコイルなどの巻線型の電子部品にかか
り、更に具体的には、巻芯(コイルボビン)の鍔部と巻
線の接合に対する改良に関するものである。
【0002】
【背景技術と発明が解決しようとする課題】巻線型電子
部品としては、既に各種のものが実用化されており、ま
た各種の改良も行われている。例えば実開昭51−11
5547号公報には、端部に鍔部を有する巻芯のコア部
にコイルを巻くとともに、鍔部の周面に導電層を形成
し、この導電層にコイルのリード線の端部を接続し、且
つ、プリント基板の導電部にも接続するようにした固定
インダクタンス素子が開示されている。実開昭56−1
10612号公報には、鍔部に溝を形成し、この溝内に
コイル端部を収納するようにしたインダクタンス素子が
開示されている。
【0003】特開昭57−73916号公報には、コア
中央に巻回されたコイルの端末をコア端部の鍔部に形成
された導電体層に接続するとともに、樹脂封止後端面に
電極を形成した小型インダクタが開示されている。更
に、実開昭61−144616号公報には、四角形の鍔
部に巻線引出溝を設けてリード線を引出すとともに、鍔
部側面にも電極を設けるようにしたチップコイルが開示
されている。
【0004】以上のように、巻線型電子部品は、コア部
にコイルを巻回するとともに、このコイルの引出し線を
鍔部の電極に接合した構成となっている。鍔部に対する
コイル引出し線の接合は、例えば熱圧着などの手法で行
われる。図7には、電極部分形成の主要工程における鍔
部断面が示されている。まず、四角形の鍔部900を有
する巻芯を用意する(同図(A)参照)。次に、鍔部9
00にディップ法などの適当な方法で銀ペーストなどに
よって電極902を形成する(同図(B)参照)。そし
て、コイル(図示せず)をコア部(図示せず)に巻回す
るとともに、その引出し線904を鍔部900の電極9
02上に位置させ(同図(C)参照)、熱圧着を行う
(同図(D)参照)。そして更に、電極部分にメッキ9
06を施す。
【0005】ところで、上述したメッキ工程などでは、
通常多数の巻線型電子部品が槽内に投入されて擦れ合う
ため、電極902とコイル引出し線904の結合が弱い
と引出し線904が電極902から剥がれてしまう可能
性がある。特に最近では、巻線型電子部品もいわゆるバ
ルク対応となっており、容器内に多数の巻線型電子部品
を収納して吸着により取り出すようになってきている。
この場合にも、巻線型電子部品同士が擦れ合うため、同
様の不都合が生ずる。更に、巻線型電子部品は、上述し
た公報に指摘されているように、基板に対する実装の観
点から、電極902に対するコイル引出し線904の取
付け構造を工夫する必要もある。
【0006】この発明は、以上の点に着目したもので、
その目的は、電極とコイル引出し線との間で、電気的,
材料的に良好な強度を得ることである。他の目的は、基
板上の導体パターンとの接合を良好に行うことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、端部に鍔部を有する巻芯のコア部に巻
回されたコイルの引出し導体を、前記鍔部に形成された
電極に接合する場合に、結合剤としてガラスフリットを
含む銀ペーストの焼き付けによって前記鍔部に前記電極
を形成するとともに、前記銀ペースト中の結合剤を、鍔
部側で高く、引出し線導体と接合される表面側で低くな
るように濃度調整して、前記電極表面側に銀粒による凹
凸を形成し、このようにして得た電極に前記コイルの引
出し線導体を接合することを特徴とする。
【0008】あるいは、前記電極が、鍔部側に形成した
鍔部との密着性が高い層と、引出し線導体側に形成した
引出し線との接合性が高い層とを含むとともに、前記各
層を、組成の異なる導電体で形成したことを特徴とす
る。
【0009】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、実施例を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】最初に、図1を参照しながら実施例1につ
いて説明する。コイルとして使用される線は、図1
(A)に示すように、導体10に絶縁物による被覆12
を施した構成となっている。従って、コイル引出し線を
電極に接続するときは、被覆12を何らかの方法で除去
する。
【0011】このとき、本実施例では、同図(B)に示
すように導体10の表面を荒して凹凸(粗面)14を形
成する。凹凸14は、例えば、被覆12を剥ぐときに導
体10の表面を機械的に擦るようにすれば簡単に形成で
きる。凹凸14が形成された導体10は、同図(C)に
長手方向断面,(D)に長手方向垂直断面を示すよう
に、鍔部16に形成された電極18上に置かれ、導体1
0は熱圧着,溶接,超音波圧着などの方法で電極18と
接合される。導体10と電極18との接合状態は、同図
(E),(F)に示すように、いわゆるアンカー効果によ
り凹凸14によって電極18に対する導体10の食い付
きがよくなり、結合の強度が向上する。
【0012】なお、鍔部16を端部に備えた巻芯は、例
えばフェライトやアルミナを焼成することで形成され
る。そして、端部の鍔部16の表面に形成された電極1
8は、Ag,Ag−Pd,Ag−Pt,Cuなどによる1〜3
0μmの薄膜層もしくは厚膜層と、その上に形成された
Ni,Sn,Sn−Pbなどによる1〜10μmのメッキ層
によって形成されている。また、寸法の一例を示すと、
巻芯の長さは1.6mm程度,幅及び高さは0.8mm程度
である。巻芯中央のコア部の径は0.2〜0.7mmであ
り、鍔部16の幅は0.2〜0.5mmである。
【0013】同図(G)〜(K)には変形例が示されてい
る。この例は、鍔部16に断面U字状の溝20を形成し
たものである(同図(G),(H)参照)。導体10は、
溝20内において電極18と接合されるが、このとき、
導体10の凹凸14と、電極18が絡まるようになり、
両者の結合の強度が前記実施例と同様に向上する(同図
(I),(J)参照)。なお、導体10が、同図(K)に
示すように溝20内に収まるようにしてもよい。このよ
うにすると、実装面で好都合である。
【0014】本実施例によれば、溝20を形成したた
め、導体10と電極18との接合面積が増大し、これに
よっても接合強度が増加するようになる。更に、導体1
0が溝20内に収まるようになって電極18からの突出
が低減される。このため、基板(図示せず)の電極パタ
ーンとの接合性が向上し、取付けが安定するという利点
もある。
【0015】
【実施例2】次に、図2を参照しながら実施例2につい
て説明する。同図(A)はコイルボビンの長手方向断面
で、この#2−#2線に沿って矢印方向に見た断面主要
部が(B),(C)にそれぞれ示されている。巻芯30の
鍔部32には、その側面及び端面に電極34がそれぞれ
形成される。
【0016】ところで、電極34を形成する導電性ペー
スト,例えば銀ペーストには、結合剤としてガラスフリ
ットが含まれている。また、導電性接着剤(ないしは導
電性樹脂)の場合には、結合剤として有機成分(例え
ば、エポキシ樹脂,フェノール樹脂,アクリル樹脂)が
含まれている。そこで本実施例では、同図(B)に矢印
で方向を示すように、鍔部32側ほどガラスフリット濃
度が高く、表面側ほどガラスフリット濃度が低くなるよ
うに、電極34が形成される。別言すれば、鍔側でガラ
スフリット34Aの濃度が高く、逆に表面側で銀粒34
Bの濃度が高くなっており、表面側の凹凸が大となる。
このような濃度勾配は、焼き付け温度を調整する,ある
いは鍔部素体とのぬれ性を調整するなどの方法で形成す
ることができる。このような電極34に対し、同図
(C)に示すように、コイルの引出し線導体36が熱圧
着などによって結合される。
【0017】一般に銀ペーストは、ガラスフリット濃度
が高くなるほど接合強度が増大する傾向にある。従っ
て、鍔部32を形成するコア材と電極34を形成する銀
ペーストは、高いガラスフリット濃度により大きな強度
で接合することとなる。他方、銀ペーストとコイル引出
し線導体36との接合は、同図(B),(C)に示すよう
に銀粒34Bによる凹凸が存在するため、上述した実施
例1と同様にアンカー効果によって強力なものとなる。
【0018】以上のように、本実施例2によれば、電極
と鍔部との密着性と、電極とコイル引出し線導体との接
合性の両方がいずれも向上し、良好な信頼性を得ること
ができる。なお、この実施例でも、鍔部32に溝を形成
して結合力を強化するようにしてよい。
【0019】なお、電極を複数の層で形成するようにし
てもよい。例えば、図3(A)に示すように、鍔部32
上に銀電極31を形成するとともに、更にその上にSn
−Pbメッキ33を施し、これに引出し線導体36を超
音波及び加熱により熔融接合(合金接合を含む)するよ
うにしても、図2の例と同様の効果を得ることができ
る。接合の手法としては、図2に示した機械的接合,図
3(A)に示した熔融接合の他に、導体と下地の材料が
拡散して結合する拡散接合がある。もちろん、それらの
機械的接合,熔融接合,拡散接合を2以上組み合わせて
もよい。
【0020】更に、同図(B)に示すように、鍔部32
の側面における電極34の端位置34Pを矢印で示すよ
うに変更することで、結果的に電極34と引出し線36
との結合強度を調整することができる。なお、この例で
は、溝38が幅広に形成されており、引出し線36を、
巻芯長手方向(図中の矢印方向)に対して斜めの方向に
電極34に接合することができる。これにより、引出し
線36の曲げ角度が緩和され、断線が防止される。
【0021】
【実施例3】次に、図4を参照しながら実施例3につい
て説明する。同図(A)には巻芯が示されており、中央
の円柱状のコア部40の端部に四角柱状の鍔部42がそ
れぞれ形成されている。鍔部42には、各側面の略中央
に逆テーパ形状の溝44がそれぞれ形成されている。同
図(B)には、矢印FA方向から見た溝44の断面が示
されており、鍔部42の表面には電極48が形成され
る。そして、コイル引出し線導体46が溝44内に挿入
されて電極48に圧着される。
【0022】ところで、本実施例では、上述したように
溝44が逆テーパ形状となっている。このため、圧着後
のコイル引出し線導体46が、同図(C)に示すように
溝44に食い込むようになる。電極とコイル引出し線導
体との接合強度は、接合時の条件によってばらつき、場
合によっては引出し線導体が剥がれてしまう可能性があ
る。しかし、本実施例によれば、接合時の条件が多少ば
らついても、逆テーパ形状の溝44に対する引出し線導
体の食い込みによって結合状態が維持され、引出し線の
剥がれが防止される。
【0023】
【実施例4】次に、図5を参照しながら実施例4につい
て説明する。同図(A)には実施例4の外観が示されて
おり、その#4−#4線に沿って矢印方向に見た断面が
(B)に示されている。また、コイル引出し線導体と電
極との接合部分が(C)に拡大して示されている。
【0024】巻芯中央のコア部50には、コイル52が
巻回されている。そして、巻芯端部の鍔部54には、巻
芯内側から外側に向かって貫通孔56がそれぞれ設けら
れており、また側面及び端面に電極58が形成されてい
る。コイル52の引出し線導体60は、それぞれ鍔部5
4の貫通孔56に挿通されている。コイル引出し線導体
60の先端は、電極58に対して例えば導電性ペースト
により接合される。
【0025】このように、本実施例によれば、コイル引
出し線導体60が鍔部54内に挿通され、鍔部54の側
面には設けられない。従って、コイル引出し線導体60
に対する外力の作用が低減され、電極58との結合は良
好に保持される。また、鍔部54の側面が良好に平坦に
保持されるので、基板側導体パターン(図示せず)との
接合も良好となる。更に、貫通孔56がコア部50に近
いほど、コイル引出し線導体60に対する外力の影響が
低下し、コイル引出し線導体60の断線も防止されるよ
うになる。
【0026】
【実施例5】次に、図6を参照しながら実施例5につい
て説明する。まず、同図(A)に示す実施例から説明す
ると、鍔部70の側面にそれぞれ断面U字状の溝72が
形成されており、更に鍔部70の側面及び端面に電極7
4が形成されている。そして、本実施例では、電極74
の表面に凹凸76が形成されている。凹凸76は、例え
ばサンドブラスト,選択エッチングなどの方法で形成す
ることができる。コイル引出し線導体(図示せず)は、
溝72内において電極74と圧着接合されるが、このと
き、電極74の凹凸76が絡まるようになり、両者の結
合の強度が向上する。なお、この実施例と図1の実施例
を組み合わせ、引出し線導体側と電極側の双方に凹凸を
形成すれば、更に両者の結合強度の向上を図ることがで
きる。
【0027】また、上述したように、溝72を形成した
ため、引出し線導体と電極74との接合面積が増大し、
これによっても接合強度が増加するようになる。更に、
引出し線導体が溝72内に収まるようになって電極74
からの突出が低減される。このため、基板(図示せず)
の電極パターンとの接合性が向上し、取付けも安定す
る。
【0028】次に、同図(B)に示す実施例について説
明する。鍔部80には溝82が形成されており、その側
面及び端面には電極84が形成されている。この実施例
では、コイル引出し線導体86の先端が鍔部80の端面
80Aより内側の位置で、電極84に接合される。コイ
ル引出し線導体86の先端が鍔部80の端面80Aまで
くると、メッキ時やバルク実装時に先端部分が擦れてコ
イル引出し線86が電極84から剥離することがある
が、本実施例によればそのような剥離が良好に防止され
る。
【0029】次に、同図(C)の実施例について説明す
る。鍔部90には溝92が形成されており、その側面及
び端面には電極94が形成されている。この実施例で
は、コイル引出し線導体96の先端が溝92よりも突出
しており、その先端が鍔部90の角部R形状に沿って端
面側に回り込み、電極94に接合されている。コイル引
出し線導体96の先端が鍔部端面まで回り込んでいるた
め、電極94との接合面積が増大し、両者の結合強度が
向上する。従って、メッキ時や実装時におけるコイル引
出し線導体96の先端部分の剥離が良好に防止される。
【0030】
【他の実施例】この発明には数多くの実施の形態があ
り、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例では、コア中央が円柱状,鍔部が四角
状の巻芯を示したが、コア中央部を四角柱状とするなど
各種の巻芯形状としてよい。コイル引出し線導体を接合
する鍔部の溝は一個所でもよいが、鍔部の側面にそれぞ
れ設けると実装や特性調整に好都合である。各部に使用
する材料も、必要に応じて適宜選択してよい。
【0031】(2)また、前記実施例を組み合わせるよ
うにしてもよい。例えば、図1の実施例と図6(B)や
(C)の実施例を組み合わせるなどである。 (3)前記実施例では、銀ペーストなどで電極を形成し
たが、メッキ,スパッタ,蒸着など、各種の方法を用い
てよい。 (4)前記実施例では、本発明を主としてインダクタに
適用したが、それ以外にコモンモードチョークコイル,
トランス,ビーズアレイなど、各種の巻線型電子部品に
適用可能である。また、コア部の一端にのみ鍔部を備え
た縦型の巻線型電子部品にも同様に適用可能である。 (5)前記実施例では銀ぺーストを用いたが、他に、C
u,Ni,Ni−Crなどのペーストや導電性樹脂を用
いてよい。
【0032】以上説明したように、本発明によれば次の
ような効果がある。 (1)結合剤としてガラスフリットを含む銀ペーストの
焼き付けによって電極を形成する際に、前記結合剤を、
鍔部側で高く、引出し線導体と接合される表面側で低く
なるように濃度調整して、電極表面側に銀粒による凹凸
を形成することとした。これにより、コイル引出し線導
体の接合時に凹凸が引出し線導体にくい込むようになっ
て、電極とコイル引出し線導体との接合性が強化される
とともに、電極と鍔部との密着性の向上を図ることがで
きる。
【0033】(2)組成の異なる導電体によって、鍔部
側に形成した鍔部との密着性が高い層と、引出し線導体
側に形成した引出し線との接合性が高い層よりなる電極
を形成することとしたので、電極と鍔部との密着性と、
コイル引出し線導体と電極との接合性の両方が向上し、
良好な信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す図である。(A)及
び(B)はコイル引出し線の断面図,(C)〜(K)は巻
芯鍔部の断面図である。
【図2】この発明の実施例2を示す図である。(B)及
び(C)は(A)の#2−#2線に沿って矢印方向に見た
断面を拡大した図である。
【図3】実施例2の変形例を示す図である。
【図4】この発明の実施例3を示す図である。(A)は
巻芯の斜視図,(B)及び(C)は、(A)の矢印FA方
向から見た導体接合時の断面図である。
【図5】この発明の実施例4を示す図である。(A)は
斜視図,(B)は(A)の#4−#4線に沿って矢印方向
に見た断面図,(C)は導体結合部分を拡大した図であ
る。
【図6】この発明の実施例5の主要部を示す斜視図であ
る。
【図7】鍔部に対するコイル引出し線の接合手順を示す
図である。
【符号の説明】
10,36,46,60,86,96…コイル引出し線
導体 12…被覆 14,76…凹凸 16,32,42,54,70,80,90…鍔部 18,34,48,58,74,84,94…電極 20,38,44,72,82,92…溝 30…巻芯 31…銀電極 33…Sn−Pbメッキ 34A…ガラスフリット 34B…銀粒 34P…端位置 40,50…コア部 52…コイル 56…貫通孔 80A…鍔部の端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 一彦 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽 誘電株式会社内 (72)発明者 梅山 信浩 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽 誘電株式会社内 (72)発明者 上原 孝行 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽 誘電株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−192931(JP,A) 特開 平8−298359(JP,A) 特開 平4−364009(JP,A) 特開 平7−192924(JP,A) 実開 昭61−144616(JP,U) 実開 昭56−126833(JP,U) 実開 昭56−110612(JP,U) 実開 昭62−190322(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 - 17/08 H01F 41/00 - 41/10 H01F 27/28 - 27/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部に鍔部が設けられた巻芯のコア部に
    コイルが巻回されており、結合剤としてガラスフリット
    を含む銀ペーストの焼き付けによって前記鍔部に形成さ
    れた電極に、前記コイルの引出し線導体が接合されてい
    る巻線型電子部品において、 前記銀ペースト中の結合剤を、鍔部側で高く、引出し線
    導体と接合される表面側で低くなるように濃度調整し
    て、前記表面側に銀粒による凹凸を形成したことを特徴
    とする巻線型電子部品。
  2. 【請求項2】 端部に鍔部が設けられた巻芯のコア部に
    コイルが巻回されており、このコイルの引出し線導体
    が、前記鍔部の電極に接合されている巻線型電子部品に
    おいて、 前記電極が、鍔部側に形成した鍔部との密着性が高い層
    と、引出し線導体側に形成した引出し線との接合性が高
    い層とを含むとともに、前記各層を、組成の異なる導電
    体で形成したことを特徴とする巻線型電子部品。
  3. 【請求項3】 機械的接合,溶融接合,拡散接合のいず
    れか,もしくはそれらの組み合わせで、前記電極に前記
    引出し線導体を接合したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の巻線型電子部品。
  4. 【請求項4】 前記鍔部の少なくとも1つの面に溝を形
    成し、この溝において前記電極に前記コイルの引出し線
    導体を接合したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の巻線型電子部品。
  5. 【請求項5】 端部に鍔部を有する巻芯のコア部に巻回
    されたコイルの引出し線導体を、前記鍔部に形成された
    電極に接合する巻線型電子部品の製造方法であって、 結合剤としてガラスフリットを含む銀ペーストの焼き付
    けによって前記鍔部に前記電極を形成するステップ, 前記銀ペースト中の結合剤を、鍔部側で高く、引出し線
    導体と接合される表面側で低くなるように濃度調整し
    て、前記表面側に銀粒による凹凸を形成するステップ, これらのステップによって形成した電極に、前記コイル
    の引出し線導体を接合するステップ, を含むことを特徴とする巻線型電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記濃度調整を、前記結合剤の焼き付け
    温度の調整もしくは前記鍔部素体に対する前記結合剤の
    ぬれ性の調整によって行うことを特徴とする請求項5記
    載の巻線型電子部品の製造方法。
JP33497396A 1996-05-15 1996-11-29 巻線型電子部品及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3319697B2 (ja)

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