JPH07192931A - コイル部品 - Google Patents

コイル部品

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JPH07192931A
JPH07192931A JP5330128A JP33012893A JPH07192931A JP H07192931 A JPH07192931 A JP H07192931A JP 5330128 A JP5330128 A JP 5330128A JP 33012893 A JP33012893 A JP 33012893A JP H07192931 A JPH07192931 A JP H07192931A
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JP
Japan
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ferrite core
pedestal
adhesive
coil component
winding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5330128A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Aoki
青木秀憲
Mamoru Sakamoto
坂本守
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェライトコアと台座との接着強度を高めた
構造のコイル部品を提供する。 【構成】 高周波トランス30は、巻線8が捲回された
ドラム型のフェライトコア24と、該フェライトコア2
4の下鍔部23と嵌合する窪み22(所定の位置へのフ
ェライトコア24の座りを安定にするために下鍔部底面
形状と嵌合する円盤形状の窪み)を有するとともに前記
巻線8の端部を半田接続する複数のリード端子9…を固
着した合成樹脂製の台座26と、を備えており、前記フ
ェライトコア24の台座26との接着面である下鍔部底
面23a及び前記台座26のフェライトコア24との接
着面31の双方が従来のように平滑面でなく、多数の凹
凸を有する表面形状であって、フェライトコア24と台
座26との接着剤5による接着強度が高められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェライトコアを使用
したトランス、インダクタ等のコイル部品の構造に関
し、特にフェライトコアと合成樹脂製ないしセラミック
製の台座との接着強度の強化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器等に対する小型・高性能
化の消費者ニーズは強く、これに伴い電子回路基板に搭
載される電子部品において比較的大きい容積を占めるコ
イル部品のトランスやチョークコイル等も小型・薄型化
を図りつつ高インダクタンスの得られるフェライトコア
を用いたトランス、高周波チョークコイル等のコイル部
品が多数開発されている。
【0003】例えば、トランスでは特にDC/DCコン
バーター、インバーター等で使用されるパルストランス
において、一般に垂直方向に配設された柱状のコイル巻
軸部の上端及び下端にそれぞれ鍔部を配設した形状の磁
性材料からなるドラム型コアの前記コイル巻軸部に巻線
を捲回した面実装型のものが多く使用されている。
【0004】尚、上記コイル部品のフェライトコアの材
料であるフェライトは、鉄、ニッケル、亜鉛等の酸化物
の粉末を加圧成型し、焼結することによって作られる酸
化物磁性体であって、ニッケル亜鉛系フェライト、マン
ガン亜鉛系フェライト等がある。
【0005】図3は上記フェライトコアを用いたコイル
部品の典型例としての面実装型高周波トランスの構造を
説明するための斜視図であり、図4は同面実装型高周波
トランスの縦断面図である。
【0006】図中、面実装型高周波トランス10は、巻
軸部1と上鍔部2及び下鍔部3とから構成されるドラム
型フェライトコア4を合成樹脂製の台座6の上面7に接
着剤5によって接着固定し、前記フェライトコア4の巻
軸部1に巻線8(一次側巻線及び二次側巻線を含む)を
捲回して各々巻線端部を台座6に埋植されたリード端子
9a…にからげ半田接続した構造である。
【0007】上記台座6とフェライトコア4は各々放電
加工及びフライス加工にて平面加工された金型によって
成形されるので、台座6の上面7の接着面11(所定の
位置へのフェライトコア4の座りを安定にするために下
鍔部底面形状と嵌合する円盤形状の窪み12が設けられ
ている。)とフェライトコア4の下鍔部底面3aは、比
較的平滑になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような、平滑な接着面(3a、11)のフェライトコア
4及び台座6に接着剤5を塗布して両者を接着結合した
構造では、一般に接着強度が弱い。
【0009】したがって、半田リフロー時の温度上昇や
洗浄時の洗浄剤の影響、さらには振動その他の衝撃で接
着剤5の接着力が落ちてしまい、最悪フェライトコア4
と台座6の剥離が生じてしまうという問題点があった。
【0010】上記問題点は当該コイル部品の信頼性低下
の原因につながる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、フェライトコアと合成樹脂製またはセラミック
製の台座を用いたコイル部品におけるフェライトコアと
台座との接着面の接着強度を高める表面処理を施した構
造のコイル部品を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻線が捲回さ
れる巻軸部を有するフェライトコアと、該フェライトコ
アを接着剤にて接着固定するとともに前記巻軸部に捲回
された巻線端部を導電接続する外部電極を配設した合成
樹脂製またはセラミック製の台座と、を備えたコイル部
品において、前記フェライトコアの台座との接着面及び
前記台座のフェライトコアとの接着面の双方または何れ
か一方が平滑でない多数の凹凸を有する表面形状である
ことを特徴とするコイル部品を提供することにより、上
記目的を達成するものである。
【0013】
【作用】本発明においては、合成樹脂製またはセラミッ
ク製の台座の上面と、該上面に載置されたフェライトコ
アとの両接着面または何れか一方の接着面が平滑でな
く、多数の凹凸部を有する表面形状を構成しているの
で、接着剤の接着面積が平滑な場合に比べて広くなる。
【0014】また、上記凹凸部が鋭いくさび形を成す場
合には、該くさび形凹部の底まで接着剤が入り込んで接
着剤とフェライトコアまたは台座との噛み合いによると
ころの所謂「くさび効果」が得られ、さらに接着強度が
増すことになる。
【0015】上記接着強度が強化されると、半田リフロ
ー時や洗浄時の工程、その他振動を伴う状態においても
フェライトコアと台座との剥離現象は生じず、延いては
コイル部品の信頼性(耐衝撃性、耐湿性、耐熱性等)が
向上することになる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。尚、前記従来例と同様の部材については同符号を
用いることとする。
【0017】図1は本発明に係わるコイル部品の典型例
としての面実装型高周波トランスの構造を説明するため
の縦断面図である。図2は同高周波トランスのフェライ
トコアと台座との接合面に設けた凹凸の各種断面形状例
を示す断面図である。
【0018】図1において、高周波トランス30は、巻
線8が捲回されたドラム型フェライトコア24と、該ド
ラム型フェライトコア24の下鍔部23と嵌合する窪み
22(所定の位置へのフェライトコア24の座りを安定
にするために下鍔部底面形状と嵌合する円盤形状の窪
み)を有するとともに前記巻線8の端部を半田接続する
複数のリード端子9…を固着した合成樹脂製の台座26
と、を備えており、前記フェライトコア24の台座26
との接着剤5による接着面である下鍔部底面23a及び
前記台座26のフェライトコア24との接着面31の双
方が従来のように平滑面でなく、表面粗さRaが数μm
〜数十μm程度の多数の凹凸を有する表面形状であるこ
とを特徴とする。
【0019】上記フェライトコア24と台座26の接着
面であるフェライトコア24の下鍔部底面23aと台座
26の上面の窪み22の接着面31の凹凸加工は、以下
に記す(1)〜(3)の方法の何れかの方法またはこれ
らを併用して行われる。
【0020】(1)金型自体の当該接着面に凹凸加工を
施す。
【0021】(2)コアないし台座を成形後に当該接着
面をサンドブラスト法によって粗面加工する。ここに、
サンドブラスト法とは、一般にアブレッシブ法とも称さ
れ、抵抗素子等のトリミングに利用される方法であり、
通常は適切な寸法、形状のノズルから、5〜50μm程
度のアルミナ微粉末(サンド)を高圧空気とともに高速
で噴射して粗面に加工する方法をいう。
【0022】(3)コアないし台座を成形後に当該接着
面を粗面に研磨する。換言すれば、接着面に傷を付け
る。
【0023】以上の方法で凹凸加工を施された接着面
(23a、31)の接着面積は当然ながら従来の平滑面
よりも増大することは明らかである。
【0024】さらに、上記凹凸がくさび形のように鋭く
切り込んだ形状であれば、該くさび形凹部の底まで接着
剤が入り込んで接着剤とフェライトコアまたは台座との
噛み合いによるところの所謂「くさび効果」が得られ、
さらに接着強度が増すことになる。
【0025】尚、上記凹凸形状は図2の(A)〜(E)
のような各種形状が考えられる。何れも接着面積が増大
するが、特に(E)の如く鋭いくさび形形状の場合で接
着面が互いに噛み合っているような場合は所謂「くさび
効果」による接合効果が付加することになり、接着強度
は非常に強固になる。
【0026】上記構造のコイル部品では従来の平滑な接
着面のコイル部品と比較して半田リフロー工程や洗浄工
程におけるフェライトコア24と台座26との剥離現象
が格段に低減し、延いては当該コイル部品の耐熱性、耐
湿性、耐衝撃性等の信頼性が向上することは言うまでも
ない。
【0027】尚、前記ドラム型フェライトコア24の材
料であるフェライトは従来と同じく酸化物磁性体であっ
て、加工しやすく、また電気抵抗率が大きいのでうず電
流損、高周波損失が小さいことから、特に高周波用の磁
性体コアの材料として汎用されているものであって、使
用する磁性体によりニッケルフェライト、ニッケルコバ
ルトフェライト、ニッケル亜鉛フェライト、マンガン亜
鉛フェライトなどの種類がある。
【0028】また、台座26は一般に合成樹脂製であ
り、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)やポ
リエチレンテレフタレート(PET)、フェノール樹脂
等を金型に射出成形して作られるが、他にセラミック製
も考えられる。
【0029】また、リード端子9はコバール、42アロ
イ等の鉄系ないしリン青銅、鉄入り銅等の銅系の金属を
半田メッキしたものである。
【0030】また、巻線8はエナメル被覆導線ないしポ
リウレタン被覆導線等の絶縁被覆導線であり、一次巻線
及び二次巻線として重複巻きまたは分割巻きで捲回され
る。
【0031】さらに、接着剤5は一般にエポキシ系等の
合成樹脂接着剤を用いるが、例えばセラミック粉末を混
ぜたレジンのような結合材であってもよい。
【0032】念のために付言すれば、本発明に係わるコ
イル部品は上述したドラム型のフェライトコア24と外
部に突出するリード端子9を埋植した面実装型の台座2
6とから構成される高周波トランスの例に限られるもの
ではなく、他の形状のフェライトコア及び台座の組み合
わせであってもよい。換言すれば、フェライトコア及び
これを接着剤で固定する合成樹脂製台座を構成要素とす
るトランス以外のコイル部品の全てに及ぶことは勿論で
ある。
【0033】
【発明の効果】本発明に係わるコイル部品は上記のよう
に構成されているため、半田リフロー、洗浄時において
もコアと台座との剥がれが生じる恐れがなく、信頼性が
向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコイル部品の典型例としての面
実装型高周波トランスの構造を説明するための縦断面図
である。
【図2】上記高周波トランスのフェライトコアと台座と
の接着面に設けた凹凸の各種断面形状例を示す断面図で
ある。
【図3】フェライトコアを用いたコイル部品の典型例と
しての面実装型高周波トランスの構造を説明するための
斜視図である。
【図4】同面実装型高周波トランスの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ドラム型コア 2 上鍔部 3、23 下鍔部 4、24 フェライトコア 5 接着剤 6、26 台座 7 (台座の)上面 8 巻線 9、9a、… リード端子 10、30 (面実装型)高周波トランス 11、31 接着面 12、22 窪み 23a 下鍔部底面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線が捲回される巻軸部を有するフェラ
    イトコアと、該フェライトコアを接着剤にて接着固定す
    るとともに前記巻軸部に捲回された巻線端部を導電接続
    する外部電極を配設した合成樹脂製またはセラミック製
    の台座と、を備えたコイル部品において、前記フェライ
    トコアの台座との接着面及び前記台座のフェライトコア
    との接着面の双方または何れか一方が平滑でない多数の
    凹凸を有する表面形状であることを特徴とするコイル部
    品。
JP5330128A 1993-12-27 1993-12-27 コイル部品 Withdrawn JPH07192931A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306