JP3068453B2 - 閉塞空間内用高所作業装置 - Google Patents

閉塞空間内用高所作業装置

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JP3068453B2
JP3068453B2 JP8035975A JP3597596A JP3068453B2 JP 3068453 B2 JP3068453 B2 JP 3068453B2 JP 8035975 A JP8035975 A JP 8035975A JP 3597596 A JP3597596 A JP 3597596A JP 3068453 B2 JP3068453 B2 JP 3068453B2
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喜世史 安田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油備蓄タンクの
内部空間等、閉塞されている空間内において作業を行う
ときに用いる閉塞空間内用の高所作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような石油備蓄用のタンクをはじ
め、火力発電所用のボイラ、サイロあるいはタンカー等
は、通常は内部に石油等を充満させておくため内部空間
をほぼ閉塞した形状に形成しているが、タンクの安全確
保や保守点検のため上部に開口部を有して形成されてい
る。このような閉塞空間を有する設備においては、定期
的に内部空間に充填させているものを排出し、内部の保
守点検を行うようにしていることが多い。
【0003】例えば、石油備蓄タンクにおいては、5年
に一度程度、中の石油を抜いて内壁の清掃やペンキの塗
り直しを行う。このような作業を行う場合には、内部に
充満した気体を排出するためにタンクの上部に形成され
ている放爆ハッチ(開口部)から足場用の機材を搬入
し、タンク内部で足場を組み立ててタンク内における高
所作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように足場を用い
た作業では、足場の搬入・組立・撤去に多数の作業者と
多大な作業時間を要するとともに、作業者が足場を登り
降りしなければならないため、作業効率が悪いという問
題があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、上記のような上部に開口部を有している
閉塞空間内における高所作業を容易に行うことができる
閉塞空間内用高所作業装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の閉塞空間内用高所作業装置は、上部に開
口部を有して形成された閉塞空間内での高所作業を行う
ための装置であり、前後輪を有して走行可能であるとと
もに前後に延びた形状の車体と、この車体の上面に少な
くとも起伏作動が自在に取り付けられたブームと、車体
の左右側部に側方に張り出しおよび格納自在に設けられ
るとともに伸長接地した状態で車体を持ち上げ支持する
ジャッキ装置と、ブームの先端に配設された作業台とか
ら構成される。
【0007】さらに、この閉塞空間内用高所作業装置
は、ブームを基端側を後方に向けて車体上に前後に延び
て倒伏格納させるとともにジャッキ装置を車体の左右側
部に近接して縮小収納した状態で、ブームの先端もしく
は車体の前端を吊り上げ、閉塞空間内用高所作業装置の
前方を上方に向けて垂直に吊り上げ可能に構成されてお
り、このように垂直に吊り上げた状態で上部開口部から
閉塞空間内に搬入可能に構成されている。
【0008】このように構成された閉塞空間内用高所作
業装置によれば、前後に延びた形状の車体の上面にブー
ムを前後に延びて倒伏格納するとともに車体の左右側部
に近接してジャッキ装置を格納した状態で、ブームの先
端もしくは車体の前端を吊り上げて高所作業装置の前方
を上方に向けて垂直に吊り上げると、この高所作業装置
は垂直に細長く延びた状態となり、上部開口が小さな開
口であっても容易に閉塞空間内に搬入することができ
る。そして、閉塞空間内に搬入した後においては、元の
状態に戻して閉塞空間内において広い範囲の高所作業を
行うことができる。
【0009】なお、上記のように構成された閉塞空間内
用高所作業装置において、ブームを基端側を後方に向け
て車体上に前後に延びて倒伏格納させた状態において、
ブームが車体の前端より前方に伸び、ブームの先端側で
あって車体の前方の空間において作業台がブームに近接
して格納されるように構成することが好ましい。
【0010】このような構成とすることにより、格納時
における作業装置の幅および高さ方向の寸法をより小さ
く抑えることができる(すなわち、垂直に吊り下げたと
きの平面視における投影寸法を小さく抑えることができ
る)ため、格納時のスペースを小さくすることができる
という効果は無論のこと、この作業装置をより小さな上
部開口からでも閉塞空間内に容易に搬入を行うことがで
きる。
【0011】さらに、ブームを基端側を後方に向けて車
体上に前後に延びて倒伏格納させた状態において、ブー
ムの後端部が車体の後端部より後方に突出するように構
成するとともにこのように突出するブームの後端部に接
地用車輪もしくはガード部材を設けるのが好ましい。こ
のようにすると、閉塞空間内用高所作業装置がその前方
を上方に向けて垂直に吊り上げられた状態で地面に降ろ
されるときに接地用車輪もしくはガード部材が最初に接
地する。このため、例えば、垂直に吊り上げられた状態
の閉塞空間内用高所作業装置を閉塞空間内に下降させた
ときに、閉塞空間の底面にまずブーム後端部が接地し、
さらに下降作動を続けることにより閉塞空間内用高所作
業装置の車体が下方になる方向に倒伏して前後輪が接地
する。すなわち、車体上に倒伏格納されて後方に突出す
るブーム後端をまず接地させるように構成したことによ
り、閉塞空間内用高所作業装置を垂直に吊り上げたまま
降下させるだけで、前後輪を有した車体が下側になるよ
うにして高所作業装置を水平に接地させることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。まず、図1か
ら図3を参照しながら本発明に係る閉塞空間内用高所作
業装置の一例である高所作業車1について説明する。な
お、図1は高所作業車1の前方が上になるようにして縦
に吊った状態を表している。高所作業車1は、ブーム1
0と車体20とジャッキ装置30とから構成されてお
り、ブーム10は、伸縮ブーム11と先端アーム12と
から構成され、基端側が旋回台13に枢支されるととも
に、先端には作業台14が取り付けられている。
【0013】伸縮ブーム11は、基端ブーム11aや先
端ブーム11bをはじめとする複数のブーム部材からな
り、各ブーム部材がテレスコピックに(入れ子式に)伸
縮自在に構成されている。基端ブーム11aは基端側が
旋回台13に揺動自在に枢支されている。先端ブーム1
1bの先端部には、先端アーム12の基端部が揺動自在
に枢支されており、先端アーム12の先端部には作業台
14が揺動自在に枢支されている。さらに、基端ブーム
11aの先端部近傍には詳細を後述するフック16が配
設されている。
【0014】伸縮ブーム11は、伸縮ブーム11内に配
設された伸縮シリンダ(図示せず)を伸縮作動させるこ
とによって伸縮する。また、基端ブーム11aと旋回台
13との間には起伏シリンダ15が配設されており、こ
の起伏シリンダ15の伸縮作動を行うことにより、伸縮
ブーム11が旋回台13に対して起伏作動を行う。ここ
で、基端ブーム11aは基端部が旋回台13から突出し
て配設されており、その最基端部には接地用車輪17が
配設されている。これにより、高所作業車1の後端部に
おいて上側部分が下側部分より後方(図1においては下
方)に突出していることとなる。このようにして伸縮ブ
ーム11が枢支された旋回台13は、車体20上に水平
旋回自在に配設される。
【0015】車体20は、上面に旋回台13が配設され
た車体本体21と、この車体本体21の下部における後
方の左右に配設された後輪22,22と、前方の左右に
配設された前輪23,23とから構成されている。な
お、車体20の全長(前後方向の寸法)は、ブーム10
の全長よりも短く形成されている。
【0016】このため、車体21の上方において枢支さ
れたブーム10は、俯角を有して倒伏格納することによ
り、車体本体21の上面21aよりも基端ブーム11a
の下面を下方(図1においては右方)に位置させること
ができ、伸縮ブーム11の格納状態における伸縮ブーム
11の先端部に配設された作業台14の上面までの高さ
を低く抑えることができる。
【0017】なお、図2からも明かなように、先端ブー
ム11bに取り付けられた先端アーム12の左側には作
業台14の右側面14bが取り付けられている。このた
め、高所作業車1の全高H1を低く抑えることができる
とともに、ブーム10の格納状態において作業台14と
車体20とが干渉することもないため、全長L1も短く
抑えることができる。
【0018】さらに、車体20の前後左右の4箇所には
ジャッキ装置30…も設けられている。ジャッキ装置3
0は、車体本体21に対して水平旋回自在に配設された
第一アーム部材31と、この第一アーム部材31に上下
方向に屈伸自在に枢支された第二アーム部材32と、こ
の第二アーム部材32に対して同じく屈伸自在に枢支さ
れた第三アーム部材33と、この第三アーム部材33の
先端部に配設されたローラ34とから構成されている。
第二および第三アーム部材32,33の屈伸作動は、第
二アーム部材32に沿って配設された屈伸シリンダ35
の伸縮作動によってなされる。
【0019】屈伸シリンダ35が全縮状態にある場合に
は、図1に示すとともに図2において実線で示すよう
に、第二アーム部材32および第三アーム部材33が上
下方向に伸びるとともに前後に並んで位置している。こ
の状態が、占有スペースが最も小さくなるジャッキ装置
30の縮小収納状態となる。なお、本高所作業車1にお
いては、縮小収納状態における第二アーム部材32の上
端部32aの位置が、旋回台13の上端部の位置13a
よりも低くなるように形成されている。
【0020】そして、図3に示すように、伸縮ブーム1
1の作動を行って高所作業を行う場合には、高所作業車
1を水平状態とした後図2において鎖線で示すように、
まず第一アーム部材31を各々外側に向かって旋回させ
る。その後、屈伸シリンダ35の伸長作動を行うことに
より、図3に示すように両アーム部材32,33の伸長
作動を行い、車体20を持ち上げるようにしてジャッキ
装置30を伸長接地させて車体20を安定支持する。
【0021】このようにして、ジャッキ装置30を伸長
接地させた後は、伸縮ブーム11の伸縮作動や起伏作動
をはじめ先端アーム12の揺動作動、さらには旋回台1
3の旋回作動を行うことにより、図3において実線およ
び鎖線で示すように作業台14を所望の高所に移動させ
ることができる。
【0022】なお、図2および図3においては、車体2
0を最も安定した状態とすべく、第一アーム部材31の
開き角を約45°とするとともに、屈伸シリンダ35を
最も伸長させた状態とした場合を表している。しかしな
がら、ジャッキ装置30は必ずしもこのような伸長接地
状態とする必要はなく、伸縮ブーム11の作動範囲や接
地スペースに応じて、第一アーム部材31の開き角や屈
伸シリンダ35の伸長量を適宜調節すればよい。
【0023】このように構成された高所作業車1を用い
て石油備蓄タンク内(閉塞空間内)の作業を行う場合に
ついて図4から図9を加えて説明する。まず、タンクT
の内部空間Taへの高所作業車1の搬入について説明す
る。タンクTの上部には放爆ハッチBが形成されてお
り、高所作業車1はこのハッチBから搬入される。
【0024】ハッチBの直径φは高所作業車1の全長L
1よりも小さいため、高所作業車1を作業状態である水
平状態のまま搬入することはできない。従って、ハッチ
Bからの搬入は高所作業車1を縦にして行う必要があ
り、縦にするために高所作業車1をワイヤロープRによ
って吊り下げることとしている。車体本体21の前端お
よび基端ブーム11aの先端にはフック26,16が配
設され、各フック26,16にはワイヤロープRにおい
て二股に分かれたワイヤロープR1およびR2が係止さ
れる。
【0025】そして、図示しないクレーン等を用いてハ
ッチBの上方に吊り上げた後、ワイヤロープRを繰り出
すことにより図6に示すようにハッチB内に縦に吊った
高所作業車1を挿入する。その後、さらにワイヤロープ
Rの繰り出しを行うと、図7に示すように高所作業車1
が内部空間Taを下降し、接地用車輪17が底面Fに当
接する。
【0026】この状態においては、高所作業車1の重心
は接地用車輪17よりも高所作業車1の下方側(図にお
いては右側)に位置するため、続けてワイヤロープRの
繰り出しを行うと図4に示すように接地用車輪17を支
点として高所作業車1は下側から倒れていき後輪22が
底面Fと接地する。この状態においても、高所作業車1
の重心は下方側にあるため、さらにワイヤロープRの繰
り出しを行うと今度は後輪22を支点として図5に示す
ように倒れていき前輪23も底面Fに接地する。
【0027】このように構成された高所作業車1におい
ては、ワイヤロープRによって吊り上げるとともにワイ
ヤロープRの繰り出しを行うことにより、高所作業車1
を縦にしてハッチBから搬入した後に底面F上に水平に
高所作業車1を接地させることができる。そして、図8
に示すように底面F上に水平に高所作業車1を位置させ
た後は、ワイヤロープRを引き上げ、図9に示すように
高所作業車1を走行させて所定の作業位置へ移動させた
後に各ジャッキ装置30…を伸長接地させる。その後、
伸縮ブーム11の各作動を行い、作業者が搭乗した作業
台14を内部空間Taにおける所望の高所に移動させ
る。
【0028】なお、上記の高所作業車1においては、ワ
イヤロープRによる吊り上げ時にブーム10にのみ荷重
が作用しないように、車体20にもワイヤロープR1を
係止させることにより荷重がかかる箇所を2箇所に分散
させるようにしているが、高所作業車1においてワイヤ
ロープRを係止させる箇所は、いずれか一箇所であって
もよく、逆に3箇所以上の複数箇所としてもよい。
【0029】また、上記の高所作業車1においては、高
所作業車1の後端部において上側部分を下側部分より後
方に突出させるために、基端ブーム11aの基端部を旋
回台13から突出して配設するとともに接地用車輪17
を設けることとしているが、本発明はこのような構成に
限られるものではない。すなわち、図10に示すよう
に、旋回台113の上部における後端部113aを車体
本体121よりも後方に突出させるようにし、この後端
部113aに接地用車輪117を設けるように構成して
もよい。また、旋回台の上部後端部を突出させる代わり
に、車体本体からブラケットを伸ばし、接地用車輪1
7,117が配設されている位置と同様の位置に接地用
車輪を設けるように構成してもよい。
【0030】さらに、本発明においては、必ずしも高所
作業車の後端部において基端ブームを車体本体より後方
に突出させる必要はない。また、基端ブームを突出させ
た場合であっても、基端ブームに必ずしも接地用車輪を
設ける必要はないが、基端ブームを接地させたときに最
基端部を保護するため、図11に示すように基端ブーム
311aの最基端部にはゴム等の弾性部材によって形成
されたガード317を設けることが望ましい。
【0031】また、上記の実施の形態においては、本発
明に係る閉塞空間内用高所作業装置が高所作業車である
場合について説明したが、本発明はこれに限られるもの
ではなく、請求の範囲に記載の基台は必ずしも車体であ
る必要はない。さらに、高所作業車1においては、ジャ
ッキ装置30を複数のアーム部材31等から屈伸自在な
構成とし、各アーム部材を屈折させた縮小収納状態から
各アーム部材を伸長させた伸長接地状態との間で接地・
収納作動が自在に構成した場合について説明したが、ジ
ャッキ装置はこのような構成に限られるものではなく、
車体に対して水平方向に伸縮自在なアウトリガビームを
有するとともに、下方に伸縮自在なジャッキを有したい
わゆるアウトリガジャッキ装置のような他の構成のジャ
ッキ装置であってもよい。
【0032】次いで、図12および図13を参照しなが
ら、本発明に係る他の構成の高所作業車2について説明
する。この高所作業車2における車体20およびジャッ
キ装置30…は、前記高所作業車1における車体20お
よびジャッキ装置30と比して個々の部材の形状が若干
異なるもののその構成は同じであるため、同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0033】また、ブーム210も、伸縮ブーム211
と先端アーム212とからなり、伸縮ブーム211は、
旋回台213に起伏作動が自在に枢支されている。先端
アーム212の先端部にも作業台214が配設されてい
るが、高所作業車2においては、作業台214の後側の
面214aに取り付けられた作業台取付部材215を介
して取り付けられている。
【0034】このように構成された高所作業車2によれ
ば、基端側が旋回台213に枢支されたブーム210を
倒伏格納させた状態において、ブーム210が車体20
上において前方に向かって伸びることとなり、作業台2
14は、ブーム210の先端側の下方であって車体20
の前方の空間に格納されることとなる。このため、格納
状態における高所作業車2全体の幅方向の寸法を、前記
の高所作業車1よりも小さくすることができる。
【0035】なお、上記の各高所作業車1,2におい
て、ブーム10および210に対して作業台14および
214(あるいは伸縮ブーム11および211に対して
先端アーム12および212)を着脱自在な構成として
もよい。このような構成とすれば、高所作業車1におい
ては、搬入時に作業台14を取り外すことにより、より
小さい開口から高所作業車1の搬入を行うことができ
る。また、高所作業車2においては、作業台214より
も幅寸法の大きな作業台を設けることが可能となる。
【0036】
【実施例】上記の石油備蓄タンクTは、放爆ハッチBの
直径φが2257mmに形成されるとともに、内法高さ
が約20mで形成されている。このため、タンクT内で
の高所作業を行うための高所作業車1および高所作業車
2においては、全高H1およびH2をそれぞれ2000
mmに形成するとともに、車体20の幅W1,W2をそ
れぞれ900mmに形成している。なお、高所作業車2
においては作業台14の幅も900mmに形成している
ため、作業台14が車体20から突出することがない。
また、高所作業車1においては、ブーム10を車体20
上に倒伏格納させるとともにジャッキ装置30を縮小収
納した状態における全長L1を6600mmに形成する
とともに、高所作業車2においては、全長L2を835
0mmに形成している。
【0037】このような構成としたうえで縦に吊ること
により、放爆ハッチBからの搬入を行うことができると
ともに、ブーム10,210を起仰・伸長させたときに
作業台14,214の揚程H3を20m以上得ることが
できるため、タンクTの内部空間Taにおける作業を効
率よく行うことができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の閉塞空間内用高
所作業装置によれば、前後に延びた形状の車体の上面に
ブームを前後に延びて倒伏格納するとともに車体の左右
側部に近接してジャッキ装置を格納した状態で、ブーム
の先端もしくは車体の前端を吊り上げて閉塞空間内用高
所作業装置の前方を上方に向けて垂直に吊り上げると、
この高所作業装置は垂直に細長く延びた状態となり、上
部開口が小さな開口であっても容易に閉塞空間内に搬入
することができる。そして、閉塞空間内に搬入した後に
おいては、元の状態に戻して閉塞空間内において広い範
囲の高所作業を行うことができる。
【0039】なお、ブームを基端側を後方に向けて車体
上に前後に延びて倒伏格納させた状態において、ブーム
が車体の前端より前方に伸び、ブームの先端側であって
車体の前方の空間において作業台がブームに近接して格
納されるように構成することが好ましい。このような構
成とすることにより、格納時における作業装置の幅およ
び高さ方向の寸法をより小さく抑えることができるた
め、格納時のスペースを小さくすることができるという
効果は無論のこと、この作業装置をより小さな上部開口
からでも閉塞空間内に容易に搬入を行うことができると
いう効果が得られる。
【0040】さらに、ブームを基端側を後方に向けて車
体上に前後に延びて倒伏格納させた状態において、ブー
ムの後端部が車体の後端部より後方に突出するように構
成するとともにこのように突出するブームの後端部に接
地用車輪もしくはガード部材を設けるのが好ましい。こ
のようにすると、閉塞空間内用高所作業装置がその前方
を上方に向けて垂直に吊り上げられた状態で降ろされる
ときに接地用車輪もしくはガード部材が最初に接地して
ブームの保護を行わせることができる。さらに、垂直に
吊り上げられた状態の閉塞空間内用高所作業装置を閉塞
空間内に下降させたときに、閉塞空間の底面にまずブー
ム後端部が接地し、さらに下降作動を続けることにより
高所作業装置の車体が下方に倒伏して前後輪を接地させ
ることができ、高所作業装置を垂直に吊り上げたまま降
下させるだけで、前後輪を有した車体が下側になるよう
に水平に接地させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る閉塞空間内用高所作業装置の一例
である高所作業車の側面図である。
【図2】上記高所作業車の図1におけるII方向からの
矢視図である。
【図3】上記高所作業車の作業状態を表す側面図であ
る。
【図4】上記高所作業車の側面図である。
【図5】上記高所作業車の側面図である。
【図6】上記高所作業車のタンク内への搬入状態を示す
側面図である。
【図7】上記高所作業車のタンク内への搬入状態を示す
側面図である。
【図8】上記高所作業車のタンク内への搬入状態を示す
側面図である。
【図9】上記高所作業車のタンク内での作業状態を示す
側面図である。
【図10】本発明に係る閉塞空間内用高所作業装置の一
例である高所作業車の異なる構成を示す部分側面図であ
る。
【図11】本発明に係る閉塞空間内用高所作業装置の一
例である高所作業車の異なる構成を示す部分側面図であ
る。
【図12】本発明に係る閉塞空間内用高所作業装置の一
例である高所作業車の異なる構成を示す側面図である。
【図13】上記高所作業車の図12におけるXIII方
向からの矢視図である。
【符号の説明】 1,2 高所作業車 10,210 ブーム 13,213 旋回台 14,214 作業台 20 車体(基台) 30 ジャッキ装置 T タンク R ワイヤロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−56427(JP,A) 特開 平5−319790(JP,A) 特開 昭49−2303(JP,A) 特開 平7−215691(JP,A) 実開 昭53−26011(JP,U) 実開 昭63−96098(JP,U) 実開 平1−118994(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/06 B63B 25/00 B63B 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後輪を有して走行可能であるとともに
    前後に延びた形状の車体と、この車体の上面に少なくと
    も起伏作動が自在に取り付けられたブームと、前記車体
    の左右側部に側方に張り出しおよび格納自在に設けられ
    るとともに伸長接地した状態で前記車体を持ち上げ支持
    するジャッキ装置と、前記ブームの先端に配設された作
    業台とからなり、 上部に開口部を有して形成された閉塞空間内での高所作
    業を行う閉塞空間内用高所作業装置であって、 前記ブームを基端側を後方に向けて前記車体上に前後に
    延びて倒伏格納させるとともに前記ジャッキ装置を前記
    車体の左右側部に近接して縮小収納した状態で、前記ブ
    ームの先端もしくは前記車体の前端を吊り上げて前記閉
    塞空間内用高所作業装置の前方を上方に向けて垂直に吊
    り上げ可能に構成され、このように垂直に吊り上げた状
    態で前記開口部から前記閉塞空間内に搬入可能に構成さ
    れていることを特徴とする閉塞空間内用高所作業装置。
  2. 【請求項2】 前記ブームを基端側を後方に向けて前記
    車体上に前後に延びて倒伏格納させた状態において、前
    記ブームが前記車体の前端より前方に伸び、前記車体の
    前方の空間において前記作業台が前記ブームに近接して
    格納されることを特徴とする請求項1に記載の閉塞空間
    内用高所作業装置。
  3. 【請求項3】 前記ブームを基端側を後方に向けて前記
    車体上に前後に延びて倒伏格納させた状態において、前
    記ブームの後端部が前記車体の後端部より後方に突出
    し、前記ブームの後端部に接地用車輪もしくはガード部
    材が設けられ、前記閉塞空間内用高所作業装置がその前
    方を上方に向けて垂直に吊り上げられた状態で地面に降
    ろされるときに前記接地用車輪もしくはガード部材が最
    初に接地するように構成されていることを特徴とする請
    求項1もしくは請求項2に記載の閉塞空間内用高所作業
    装置。
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