JP2553597Y2 - 作業車両のステップ装置 - Google Patents
作業車両のステップ装置Info
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- JP2553597Y2 JP2553597Y2 JP751192U JP751192U JP2553597Y2 JP 2553597 Y2 JP2553597 Y2 JP 2553597Y2 JP 751192 U JP751192 U JP 751192U JP 751192 U JP751192 U JP 751192U JP 2553597 Y2 JP2553597 Y2 JP 2553597Y2
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- Japan
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- vehicle
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、デッキや運転室の地上
高が高いクレーン車や高所作業車等の作業車両に備えら
れるステップに関するものである。
高が高いクレーン車や高所作業車等の作業車両に備えら
れるステップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーン車に例をとり、図4に基いて説
明する。クレーン車は、車両1に旋回自在な旋回台2を
設け、旋回台2には運転室4とともに伸縮および起伏自
在なブーム3を備えている。はしご5は、はしご状の本
体5a、取付け部5b、車両1のデッキ6上面に対して
平行な軸を持ち本体5aと取付け部5bを折曲げ自在に
接続するヒンジ5cからなるとともに、デッキ6上にデ
ッキ6に対して直角に固定されたピン7によって水平回
動自在に取付けられている。
明する。クレーン車は、車両1に旋回自在な旋回台2を
設け、旋回台2には運転室4とともに伸縮および起伏自
在なブーム3を備えている。はしご5は、はしご状の本
体5a、取付け部5b、車両1のデッキ6上面に対して
平行な軸を持ち本体5aと取付け部5bを折曲げ自在に
接続するヒンジ5cからなるとともに、デッキ6上にデ
ッキ6に対して直角に固定されたピン7によって水平回
動自在に取付けられている。
【0003】クレーン車がクレーン作業をする現場で作
業に取り掛かるとき、はしご5の本体5aを車両1の外
側に引くと、はしご5はピン7の回りに車両1側接続部
分である取付け部5bによって水平回動し本体5aが車
両1の外側に振出される。この状態でヒンジ5cは車両
1の外側面よりやや外側に位置するようになっているの
で、ヒンジ5cによって本体5aを下方に折曲げるとは
しご5が設置される。設置されたはしご5は、車両1の
外側面に沿って位置させるものにおいては本体5aが垂
直なはしご状になり、本体5aの長さを充分に取って本
体5aの下端が接地するようにしたものでは本体5aを
斜めに張出したものにすることができる。
業に取り掛かるとき、はしご5の本体5aを車両1の外
側に引くと、はしご5はピン7の回りに車両1側接続部
分である取付け部5bによって水平回動し本体5aが車
両1の外側に振出される。この状態でヒンジ5cは車両
1の外側面よりやや外側に位置するようになっているの
で、ヒンジ5cによって本体5aを下方に折曲げるとは
しご5が設置される。設置されたはしご5は、車両1の
外側面に沿って位置させるものにおいては本体5aが垂
直なはしご状になり、本体5aの長さを充分に取って本
体5aの下端が接地するようにしたものでは本体5aを
斜めに張出したものにすることができる。
【0004】はしご5を設置することによって、オペレ
ータが地面とデッキ6あるいは運転室4との間を昇降す
るのにずいぶん楽になるので、オペレータの疲労軽減と
安全に効果があるものである。
ータが地面とデッキ6あるいは運転室4との間を昇降す
るのにずいぶん楽になるので、オペレータの疲労軽減と
安全に効果があるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】はしご5は、車両1の
外側面に沿って設置してもいくらかの効果があるが、車
両1から斜めに地面に接地させればさらにオペレータの
昇降が楽になる。このようにはしご5を車両1から斜め
に地面に接地させようとすると、地上高が高いデッキ6
がさらにジャッキ8によって高くなっているため、はし
ご5の本体5aをより長くする必要があり、デッキ6の
適当な位置に載置できないあるいは重たくなり操作し難
くなるという問題点があった。またはしご5の引出し時
および格納時にはその操作手順中に本体5aを頭上で支
えておく時があり、扱い難いという問題点もあった。さ
らにはしご5は、本体5aの厚さがないため本体5aの
横桟は棒状になるので、はしご5の昇降に際しては、バ
ランスをとるために手で本体5aの支柱あるいは車両1
の適所をつかんで行わなければならないという問題点も
あった。
外側面に沿って設置してもいくらかの効果があるが、車
両1から斜めに地面に接地させればさらにオペレータの
昇降が楽になる。このようにはしご5を車両1から斜め
に地面に接地させようとすると、地上高が高いデッキ6
がさらにジャッキ8によって高くなっているため、はし
ご5の本体5aをより長くする必要があり、デッキ6の
適当な位置に載置できないあるいは重たくなり操作し難
くなるという問題点があった。またはしご5の引出し時
および格納時にはその操作手順中に本体5aを頭上で支
えておく時があり、扱い難いという問題点もあった。さ
らにはしご5は、本体5aの厚さがないため本体5aの
横桟は棒状になるので、はしご5の昇降に際しては、バ
ランスをとるために手で本体5aの支柱あるいは車両1
の適所をつかんで行わなければならないという問題点も
あった。
【0006】本考案は、上記の問題点を解決した引出し
時および格納時に軽い操作でかつ扱いやすく、そのうえ
昇降に際しては手で適所をつかまなくてもよい作業車両
のステップ装置を提供することを目的とするものであ
る。
時および格納時に軽い操作でかつ扱いやすく、そのうえ
昇降に際しては手で適所をつかまなくてもよい作業車両
のステップ装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の作業車両のステップ装置は、ステップ本体
を、前側支柱および前側支柱に平行な後側支柱とからな
る踏板端部支持機構、およびその踏面がほぼ水平となる
よう上下方向に離隔して配置した複数段の踏板であって
各踏板はその支柱側側縁を前記踏板端部支持機構の前側
支柱および後側支柱に枢着連結した複数段の踏板とでも
って構成し、前記ステップ本体の最上段の踏板を、当該
踏板の踏面がほぼ水平を維持しながら上下方向に所定量
移動可能に連結する連結装置を介して車両の一側適所に
連結するとともに、前記最上段の踏板よりも下方のステ
ップ本体適所と前記連結装置よりも下方の車両適所間を
リンクで連結し、当該リンクにより、最上段の踏板の前
記連結装置に沿う上下方向への移動に連動してステップ
本体が、ほぼ垂直な格納位置とステップ本体の下端部が
車両の一側外方へ振出された使用位置との間で揺動する
よう構成したのである。
め、本考案の作業車両のステップ装置は、ステップ本体
を、前側支柱および前側支柱に平行な後側支柱とからな
る踏板端部支持機構、およびその踏面がほぼ水平となる
よう上下方向に離隔して配置した複数段の踏板であって
各踏板はその支柱側側縁を前記踏板端部支持機構の前側
支柱および後側支柱に枢着連結した複数段の踏板とでも
って構成し、前記ステップ本体の最上段の踏板を、当該
踏板の踏面がほぼ水平を維持しながら上下方向に所定量
移動可能に連結する連結装置を介して車両の一側適所に
連結するとともに、前記最上段の踏板よりも下方のステ
ップ本体適所と前記連結装置よりも下方の車両適所間を
リンクで連結し、当該リンクにより、最上段の踏板の前
記連結装置に沿う上下方向への移動に連動してステップ
本体が、ほぼ垂直な格納位置とステップ本体の下端部が
車両の一側外方へ振出された使用位置との間で揺動する
よう構成したのである。
【0008】
【作用】以上の如く構成した本考案の作業車両のステッ
プ装置は、ステップ装置を格納状態から張出し状態にす
るにはステップの本体の適所を持って車両の外側に向か
って引出せば本体の下端が振出されると同時に本体が降
下し連結装置が下端に当接した状態で停止する。これで
ステップ装置は階段状の張出し状態になったので、オペ
レータがステップ装置を使って自由に昇降できる。ステ
ップ装置を張出し状態から格納状態に戻すにはステップ
の本体の適所を持って車両側に向かって押込めば本体の
下端が車両側に格納されると同時に本体が上昇し連結装
置が上端に位置した状態で停止する。これでステップ装
置は、格納状態になった。この格納状態でもステップ装
置は、垂直なはしごとして、オペレータが昇降すること
ができる。
プ装置は、ステップ装置を格納状態から張出し状態にす
るにはステップの本体の適所を持って車両の外側に向か
って引出せば本体の下端が振出されると同時に本体が降
下し連結装置が下端に当接した状態で停止する。これで
ステップ装置は階段状の張出し状態になったので、オペ
レータがステップ装置を使って自由に昇降できる。ステ
ップ装置を張出し状態から格納状態に戻すにはステップ
の本体の適所を持って車両側に向かって押込めば本体の
下端が車両側に格納されると同時に本体が上昇し連結装
置が上端に位置した状態で停止する。これでステップ装
置は、格納状態になった。この格納状態でもステップ装
置は、垂直なはしごとして、オペレータが昇降すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下本考案の作業車両のステップ装置を高所
作業車に例をとり図1および図2に基いて説明する。従
来の技術として図4に用い説明した符号1,6,8は、
本説明においても同義であるので説明を省略し用いる。
11は、ステップ本体、12は、踏板端部支持機構、13は、
前側支柱、14は、後側支柱、13a・14aは、枢着連結、
15は、踏板、15aは、踏面、16は、連結装置、17は、ブ
ラケット、18は、長孔、19は、延長部、19a・19bは、
連結支持部、20は、リンク、20a・20bは、枢着連結、
21は、ストッパである。
作業車に例をとり図1および図2に基いて説明する。従
来の技術として図4に用い説明した符号1,6,8は、
本説明においても同義であるので説明を省略し用いる。
11は、ステップ本体、12は、踏板端部支持機構、13は、
前側支柱、14は、後側支柱、13a・14aは、枢着連結、
15は、踏板、15aは、踏面、16は、連結装置、17は、ブ
ラケット、18は、長孔、19は、延長部、19a・19bは、
連結支持部、20は、リンク、20a・20bは、枢着連結、
21は、ストッパである。
【0010】ステップ本体11は、前側支柱13および前側
支柱13に平行な後側支柱14とからなる踏板端部支持機構
12、およびその踏面15aがほぼ水平となるよう上下方向
に離隔して配置されその支柱側側縁を踏板端部支持機構
12の前側支柱13および後側支柱14に枢着連結13a・14a
した複数段の踏板15とでもって構成されている。
支柱13に平行な後側支柱14とからなる踏板端部支持機構
12、およびその踏面15aがほぼ水平となるよう上下方向
に離隔して配置されその支柱側側縁を踏板端部支持機構
12の前側支柱13および後側支柱14に枢着連結13a・14a
した複数段の踏板15とでもって構成されている。
【0011】ステップ本体11の最上段の踏板15は、当該
踏板15の車両1側の端部を下方に延長した延長部19を持
ち、この延長部19に上下に離隔した連結支持部19a・19
bを持っている。また車両1側にはその上端が最上昇し
た最上段の踏板15の踏面15aとほぼ同一高さに取付けら
れたブラケツト17が備えられている。そしてブラケツト
17には上下方向に長孔18が設けられ、この長孔18に連結
支持部19a・19bが係合されている。連結装置16は、こ
れら延長部19、連結支持部19a・19b、ブラケツト17、
長孔18によって構成されており、最上段の踏板15の踏面
15aがほぼ水平を維持しながら上下方向に、連結支持部
19a・19bが長孔18に許容される所定量だけ移動可能
に、車両1の一側適所に連結されているのである。
踏板15の車両1側の端部を下方に延長した延長部19を持
ち、この延長部19に上下に離隔した連結支持部19a・19
bを持っている。また車両1側にはその上端が最上昇し
た最上段の踏板15の踏面15aとほぼ同一高さに取付けら
れたブラケツト17が備えられている。そしてブラケツト
17には上下方向に長孔18が設けられ、この長孔18に連結
支持部19a・19bが係合されている。連結装置16は、こ
れら延長部19、連結支持部19a・19b、ブラケツト17、
長孔18によって構成されており、最上段の踏板15の踏面
15aがほぼ水平を維持しながら上下方向に、連結支持部
19a・19bが長孔18に許容される所定量だけ移動可能
に、車両1の一側適所に連結されているのである。
【0012】前記最上段の踏板15よりも下方のステップ
本体11適所と連結装置16よりも下方の車両1適所間をリ
ンク20で枢着連結20a・20bし、最上段の踏板15の長孔
18に沿う上下方向への移動に連動する当該リンク20の揺
動により、ステップ本体11が、連結支持部19a・19bが
長孔18の上方にあるときにはほぼ垂直な格納位置Aに、
連結支持部19a・19bが長孔18の下方にあるときにはス
テップ本体11の下端部が車両1の一側外方へ振出された
使用位置Bに位置し、格納位置Aと使用位置Bとの間で
揺動するよう構成されている。また格納位置Aにおいて
は、リンク20は、枢着連結20aが枢着連結20bより図2
において右側に位置するようになっており、ストッパ21
に後側支柱14の側面が当接するようになっている。
本体11適所と連結装置16よりも下方の車両1適所間をリ
ンク20で枢着連結20a・20bし、最上段の踏板15の長孔
18に沿う上下方向への移動に連動する当該リンク20の揺
動により、ステップ本体11が、連結支持部19a・19bが
長孔18の上方にあるときにはほぼ垂直な格納位置Aに、
連結支持部19a・19bが長孔18の下方にあるときにはス
テップ本体11の下端部が車両1の一側外方へ振出された
使用位置Bに位置し、格納位置Aと使用位置Bとの間で
揺動するよう構成されている。また格納位置Aにおいて
は、リンク20は、枢着連結20aが枢着連結20bより図2
において右側に位置するようになっており、ストッパ21
に後側支柱14の側面が当接するようになっている。
【0013】格納位置Aから使用位置Bにする場合の作
用について説明する。格納位置Aにあるステップ本体11
の適所(最上段の踏板15を除く)を持ってステップ本体
11を車両1の一側外方へ引出すと、踏板端部支持機構12
のうち前側支柱13および後側支柱14と最上段の踏板15と
の枢着連結13a・14aを揺動中心として、ステップ本体
11が斜め下方向に車両1から車両1の一側外方へ振出さ
れる。この時、リンク20が最上段の踏板15よりも下方の
ステップ本体11適所と連結装置16よりも下方の車両1適
所間を枢着連結20a・20bしているため、リンク20は、
枢着連結20bを揺動中心として車両1の一側外方へ揺動
し、リンク20の枢着連結20aの位置は車両1の一側外方
へ移動するとともに高さが低い位置になる。一方最上段
の踏板15の一端を延長した延長部19の連結支持部19a・
19bは、長孔18に係合しているので長孔18に沿って降下
し長孔18の下端に連結支持部19bが当接した位置で降下
が止まる。この降下量に見合ったところまでリンク20は
揺動する。これらの一連の作動の結果、ステップ装置は
ステップ本体11の下端部が車両1の一側外方へ振出され
た使用位置Bになるのである。
用について説明する。格納位置Aにあるステップ本体11
の適所(最上段の踏板15を除く)を持ってステップ本体
11を車両1の一側外方へ引出すと、踏板端部支持機構12
のうち前側支柱13および後側支柱14と最上段の踏板15と
の枢着連結13a・14aを揺動中心として、ステップ本体
11が斜め下方向に車両1から車両1の一側外方へ振出さ
れる。この時、リンク20が最上段の踏板15よりも下方の
ステップ本体11適所と連結装置16よりも下方の車両1適
所間を枢着連結20a・20bしているため、リンク20は、
枢着連結20bを揺動中心として車両1の一側外方へ揺動
し、リンク20の枢着連結20aの位置は車両1の一側外方
へ移動するとともに高さが低い位置になる。一方最上段
の踏板15の一端を延長した延長部19の連結支持部19a・
19bは、長孔18に係合しているので長孔18に沿って降下
し長孔18の下端に連結支持部19bが当接した位置で降下
が止まる。この降下量に見合ったところまでリンク20は
揺動する。これらの一連の作動の結果、ステップ装置は
ステップ本体11の下端部が車両1の一側外方へ振出され
た使用位置Bになるのである。
【0014】この使用位置Bでは、ステップ本体11の下
端部が車両1の一側外方へ振出されて前側支柱13および
後側支柱14が傾斜していると同時に前側支柱13と後側支
柱14および踏板15で形成する平行四辺形によって板状の
踏板15によるほぼ水平な踏面15aが構成されているた
め、ステップ本体11は階段状になっているのである。そ
こでオペレータが手を使わずとも安定して昇降できるの
で、たいへん便利でまた安全である。
端部が車両1の一側外方へ振出されて前側支柱13および
後側支柱14が傾斜していると同時に前側支柱13と後側支
柱14および踏板15で形成する平行四辺形によって板状の
踏板15によるほぼ水平な踏面15aが構成されているた
め、ステップ本体11は階段状になっているのである。そ
こでオペレータが手を使わずとも安定して昇降できるの
で、たいへん便利でまた安全である。
【0015】また使用位置Bにおける最下段の踏板15の
高さは、格納位置Aにおける高さとほぼ同一になるた
め、地上から最下段の踏板15に足を掛け難くなることが
ないのである。
高さは、格納位置Aにおける高さとほぼ同一になるた
め、地上から最下段の踏板15に足を掛け難くなることが
ないのである。
【0016】次に使用位置Bから格納位置Aにする場合
の作用について説明する。使用位置Bにあるステップ本
体11の適所(最上段の踏板15を除く)を持って、ステッ
プ本体11を持上げながら車両1側に押込むと、踏板端部
支持機構12のうち前側支柱13および後側支柱14と最上段
の踏板15との枢着連結13a・14aを揺動中心として、斜
め下方向に車両1から車両1の一側外方へ振出されてい
たステップ本体11が車両1の一側に格納される。この
時、リンク20は、枢着連結20bを揺動中心として車両1
の一側外方から車両1側へ揺動し、リンク20の枢着連結
20aの位置は車両1側へ移動するとともに高さが高い位
置になる。一方最上段の踏板15の一端を延長した延長部
19の連結支持部19a・19bは、長孔18に係合しているの
で長孔18に沿って上昇し、ストッパ21に後側支柱14の側
面が当接した位置(長孔18の上端付近に連結支持部19a
は位置する)で上昇が止まる。この上昇量に見合ったと
ころまでリンク20は揺動する。これらの一連の作動の結
果、ステップ装置はステップ本体11が車両1の一側へほ
ぼ垂直に格納された格納位置Aになるのである。
の作用について説明する。使用位置Bにあるステップ本
体11の適所(最上段の踏板15を除く)を持って、ステッ
プ本体11を持上げながら車両1側に押込むと、踏板端部
支持機構12のうち前側支柱13および後側支柱14と最上段
の踏板15との枢着連結13a・14aを揺動中心として、斜
め下方向に車両1から車両1の一側外方へ振出されてい
たステップ本体11が車両1の一側に格納される。この
時、リンク20は、枢着連結20bを揺動中心として車両1
の一側外方から車両1側へ揺動し、リンク20の枢着連結
20aの位置は車両1側へ移動するとともに高さが高い位
置になる。一方最上段の踏板15の一端を延長した延長部
19の連結支持部19a・19bは、長孔18に係合しているの
で長孔18に沿って上昇し、ストッパ21に後側支柱14の側
面が当接した位置(長孔18の上端付近に連結支持部19a
は位置する)で上昇が止まる。この上昇量に見合ったと
ころまでリンク20は揺動する。これらの一連の作動の結
果、ステップ装置はステップ本体11が車両1の一側へほ
ぼ垂直に格納された格納位置Aになるのである。
【0017】この格納位置Aにおいても、ステップ本体
11は、水平な踏面15aを持つほぼ垂直なはしごとして、
オペレータの昇降に利用できるものである。
11は、水平な踏面15aを持つほぼ垂直なはしごとして、
オペレータの昇降に利用できるものである。
【0018】なお本実施例において前側支柱13および後
側支柱14は、ステップ本体11の昇降面から見て左右一対
のものであってよいことはもちろんである。ストッパ21
は、ブラケツト17あるいは車両1に後側支柱14の側面が
当接するようにすれば別個に設ける必要はないし、また
図2の位置でなくリンク20の枢着連結20b近傍のブラケ
ツト17に設けてもよい。また枢着連結14aと連結支持部
19aを重合させ、長孔18に係合させることが可能なこと
はもちろんである。さらに連結支持部19a・19bは、そ
の反力点が離隔している構造であれば、連結支持部19a
・19bが連続した一体のものでよいことももちろんであ
る。
側支柱14は、ステップ本体11の昇降面から見て左右一対
のものであってよいことはもちろんである。ストッパ21
は、ブラケツト17あるいは車両1に後側支柱14の側面が
当接するようにすれば別個に設ける必要はないし、また
図2の位置でなくリンク20の枢着連結20b近傍のブラケ
ツト17に設けてもよい。また枢着連結14aと連結支持部
19aを重合させ、長孔18に係合させることが可能なこと
はもちろんである。さらに連結支持部19a・19bは、そ
の反力点が離隔している構造であれば、連結支持部19a
・19bが連続した一体のものでよいことももちろんであ
る。
【0019】上記実施例においては、手動によって格納
位置Aと使用位置Bとの間を揺動させるようにしたが、
図3に示すように油圧シリンダ22等を長孔18に平行に配
置して動力化することは簡単にでき、油圧シリンダ22を
用いる場合にはその一端をブラケツト17にその他端を延
長部19に連結すればよい。そして格納位置Aにおける枢
着連結20aは枢着連結20bより図2において左側に位置
するようにしておく。ストッパ21はなくてもよいが、備
えておけばオペレータの昇降時における振止めとして作
用する。またこのように動力作動にした場合には、手動
の場合オペレータが地上に降りて格納位置Aと使用位置
Bとの間を揺動させるのに対し、運転室4や車両1に設
けられた操作盤を運転室4や地上から操作して格納位置
Aと使用位置Bとの間の揺動作動を行うことが可能にな
るため、さらに便利なものとなる。
位置Aと使用位置Bとの間を揺動させるようにしたが、
図3に示すように油圧シリンダ22等を長孔18に平行に配
置して動力化することは簡単にでき、油圧シリンダ22を
用いる場合にはその一端をブラケツト17にその他端を延
長部19に連結すればよい。そして格納位置Aにおける枢
着連結20aは枢着連結20bより図2において左側に位置
するようにしておく。ストッパ21はなくてもよいが、備
えておけばオペレータの昇降時における振止めとして作
用する。またこのように動力作動にした場合には、手動
の場合オペレータが地上に降りて格納位置Aと使用位置
Bとの間を揺動させるのに対し、運転室4や車両1に設
けられた操作盤を運転室4や地上から操作して格納位置
Aと使用位置Bとの間の揺動作動を行うことが可能にな
るため、さらに便利なものとなる。
【0020】
【考案の効果】以上の如く構成した本考案の作業車両の
ステップ装置は、使用位置においては階段状になるので
安定して昇降でき、格納位置においても垂直なはしごと
して昇降でき、さらに引出し時および格納時にも扱いや
すいものであるので、その効果の大きいものである。
ステップ装置は、使用位置においては階段状になるので
安定して昇降でき、格納位置においても垂直なはしごと
して昇降でき、さらに引出し時および格納時にも扱いや
すいものであるので、その効果の大きいものである。
【図1】本考案の作業車両のステップ装置を示す概略説
明図である。
明図である。
【図2】本考案の作業車両のステップ装置を示す詳細説
明図である。
明図である。
【図3】本考案の作業車両のステップ装置の他の実施例
を示す概略説明図である。
を示す概略説明図である。
【図4】従来の作業車両のステップ装置を示す概略説明
図である。
図である。
11 ステップ本体 12 踏板端部支
持機構 13 前側支柱 14 後側支柱 15 踏板 16 連結装置 17 ブラケツト 18 長孔 19 延長部 20 リンク
持機構 13 前側支柱 14 後側支柱 15 踏板 16 連結装置 17 ブラケツト 18 長孔 19 延長部 20 リンク
Claims (1)
- 【請求項1】 クレーン車や高所作業車等の作業車両に
備えられる昇降用のステップであって、 ステップ本体を、前側支柱および前側支柱に平行な後側
支柱とからなる踏板端部支持機構、およびその踏面がほ
ぼ水平となるよう上下方向に離隔して配置した複数段の
踏板であって各踏板はその支柱側側縁を前記踏板端部支
持機構の前側支柱および後側支柱に枢着連結した複数段
の踏板とでもって構成し、 前記ステップ本体の最上段の踏板を、当該踏板の踏面が
ほぼ水平を維持しながら上下方向に所定量移動可能に連
結する連結装置を介して車両の一側適所に連結するとと
もに、前記最上段の踏板よりも下方のステップ本体適所
と前記連結装置よりも下方の車両適所間をリンクで連結
し、当該リンクにより、最上段の踏板の前記連結装置に
沿う上下方向への移動に連動してステップ本体が、ほぼ
垂直な格納位置とステップ本体の下端部が車両の一側外
方へ振出された使用位置との間で揺動するよう構成した
ことを特徴とする作業車両のステップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP751192U JP2553597Y2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 作業車両のステップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP751192U JP2553597Y2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 作業車両のステップ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561200U JPH0561200U (ja) | 1993-08-10 |
JP2553597Y2 true JP2553597Y2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=11667813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP751192U Expired - Lifetime JP2553597Y2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | 作業車両のステップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553597Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP751192U patent/JP2553597Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0561200U (ja) | 1993-08-10 |
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