JP3693471B2 - サブブーム格納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所作業車の吊り上げ装置に用いられるサブブームを格納するためのサブブーム格納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業車は、起伏・伸縮・旋回作動が自在なブームを車体上に設け、このブームの先端に、垂直ポストを介して作業者搭乗用の作業台を取り付けている。そして、ブームの各作動を行うことによって作業台を高所に移動させ、所望の位置での高所作業を行う。ここで、高所作業車には、高所作業時における作業者の労力の軽減を図るとともに、作業を迅速に行うために、垂直ポストの上部に吊り上げ装置を取り付けているものがある。
【0003】
吊り上げ装置は、垂直ポストに旋回および起伏自在に取り付けられた支持ブラケットと、この支持ブラケットにスライドおよび脱着自在に取り付けられて先端にシーブが設けられたサブブームと、支持ブラケット内に設けられたウィンチ装置とから構成されている。そして、ウィンチ装置から繰り出されたロープをサブブーム先端のシーブを介して下方に垂れ下げ、ロープの先端に取り付けられたフックを用いて吊上対象物の吊り上げを行う。
【0004】
このように構成された高所作業車によれば、作業台を所望の高所に移動させた後、吊り上げ装置を作動させることにより、吊上対象物を地上から高所へ吊り上げることができる。しかしながら、吊り上げ装置は、高所作業時に常時使用するとは限らず、また、サブブームを取り付けたままにしておくと高所作業車の全高が法規上の制限の範囲を越える場合もあるため、吊り上げ装置を使用しないときは支持ブラケットからサブブームを取り外しておく。
【0005】
取り外したサブブームは、ブームの側面や車体上の工具箱の上面に配設されたサブブームブラケット内に格納する。そして、吊り上げ装置を使用するときは、サブブームブラケットからサブブームを外して吊り上げ装置の支持ブラケットに取り付ける。ここで、サブブームの支持ブラケットへの取り付けは、作業台が格納位置にある状態で行われるが、高所作業車の構成によっては、作業台および垂直ポストが運転キャビンの上部に位置した状態で格納されるタイプのものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなタイプの高所作業車においては、作業者が作業台に搭乗する際に、併せてサブブームの取り付けも行うため、サブブームを持って運転キャビン上に登らなければならず、また、作業終了後も、サブブームを持って運転キャビン上から降りなければならないため、作業者の労力が大きいという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、吊り上げ装置のサブブーム着脱作業に伴うサブブームの取り扱いを容易に行うことにより作業者の労力を軽減させることができるサブブーム格納装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のサブブーム格納装置は、高所作業車の運転キャビン上に取り付けられる基台と、この基台に対して起伏自在に構成されて、サブブームの収納保持が可能に構成されたサブブーム保持部材とからなる。サブブーム保持部材は、内部にサブブームを収納保持したまま、基台上に倒伏することによりサブブームを格納する。また、サブブーム保持部材を起仰させた状態においては、サブブーム保持部材に収納保持されたサブブームの先端部が、運転キャビン上である作業台格納位置に位置した作業台の上部近傍に位置するようになっている。
【0009】
このように構成されたサブブーム格納装置によれば、サブブームを格納した場合には、運転キャビン上にサブブーム保持部材が倒伏した状態となる。また、サブブーム保持部材を起仰させることにより、サブブームの先端部が作業台格納位置にある作業台の上部近傍に位置するため、作業台に搭乗した作業者が作業台内からでも簡単にサブブーム保持部材内に収納保持されたサブブームを取り出すことができる。
【0010】
なお、上記のサブブーム格納装置においては、サブブーム保持部材の起仰に伴ってサブブーム保持部材の基端側をサブブーム保持部材の先端側に向かって移動させる垂直上昇手段によって基台とサブブーム保持部材とを繋ぐことが好ましい。これにより、サブブーム保持部材を起仰させたときは、サブブーム保持部材に保持されたサブブームの先端部をほぼ垂直に上昇する軌跡を描いて移動させることができる。
【0011】
従って、サブブーム保持部材からサブブームを取り出すためにサブブーム保持部材を起仰させても、サブブームの先端部が作業台から離れていくことがないため、作業台に搭乗した作業者は、起仰した状態にあるサブブーム保持部材からサブブームを容易に取り出すことができる。
【0012】
さらに、上記のサブブーム格納装置においては、基台とサブブーム保持部材とを繋いでサブブーム保持部材を起仰させる方向の補助力を付与する補助力付与部材を設けることが好ましい。このような補助力付与部材を設けた場合には、サブブーム保持部材を起仰させる力を軽減させることができるとともに、サブブーム保持部材の倒伏も容易に行うことができる。なお、この場合には、サブブームの取り出しを容易に行うために、サブブーム保持部材を起仰させた状態で保持する起仰状態保持手段を設けることが好ましい。
【0013】
さらに、補助力付与部材の補助力をサブブーム保持部材を起仰させた状態で保持することができる強さの補助力としてもよく、このような構成とした場合には、サブブーム保持部材を起仰させる力を不要とすることができる。なお、この場合には、倒伏状態保持手段を設けることにより、簡単にサブブーム保持部材を倒伏させた状態で保持することができるようにすることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図を参照して説明する。まず、図2を参照して本発明のサブブーム格納装置を備えた高所作業車1について説明する。高所作業車1は、車体31の前部に運転キャビン34を有するとともに、車体31の後部には旋回台32が旋回自在に設けられている。この旋回台32には複数のブーム部材によって伸縮自在に構成されたブーム(メインブーム)33が起伏自在に枢支されている。
【0015】
ブーム33の先端には、レベリング機構(図示せず)により常時垂直に保持される垂直ポスト35が設けられており、垂直ポスト35には作業者搭乗用の作業台36が首振り(水平旋回)自在に取り付けられている。作業台36は、FRP等の絶縁材料によって形成され、作業者が搭乗可能な有底箱状に形成されている。
【0016】
垂直ポスト35の上部には、吊り上げ装置20が取り付けられている。吊り上げ装置20は、垂直ポスト35に旋回および起伏可能に取り付けられた支持ブラケット21と、この支持ブラケット21に設けられたウィンチ装置22と、支持ブラケット21に脱着自在なサブブーム23とから構成されている。サブブーム23は、支持ブラケット21に取り付けられた状態で支持ブラケット21に対してスライド移動自在に構成され、その先端にはサブブームヘッド(シーブ)23aが取り付けられている。
【0017】
ウィンチ装置22には、先端に吊上フック25が取り付けられたロープ24が巻き回されており、このロープ24はサブブームヘッド23aに掛け回されて吊上フック25が下方に垂れ下がる。そして、垂れ下がっている吊上フック25に吊上対象物を引っ掛け、ウインチ装置22によってロープ24の巻き取りを行うことにより、吊上対象物を地上から高所へ吊り上げることができる。
【0018】
このように構成された吊り上げ装置20を備えた高所作業車1においては、ブーム33の起伏・伸縮・旋回作動を行うことにより、作業台36を所望の高所に移動させて高所作業を行う。そして、走行時や駐車時等、高所作業を行わない時には、図1および図3に示すように、ブーム33を車体31の前方に倒伏させるとともに、作業台36を左旋回させて、作業台36が運転キャビン34の上方に位置する状態である格納状態とする。
【0019】
そして、吊り上げ装置20を使用して高所作業を行う場合には、支持ブラケット21へのサブブーム23の取り付けを行い、走行時や吊り上げ装置20を使用しない高所作業を行うときには、支持ブラケット21からサブブーム23を取り外しておく。なお、このようなサブブーム23の支持ブラケット21への着脱および、作業者の作業台36への搭乗は、ブーム33および作業台36が格納状態にあるときになされる。
【0020】
このため、運転キャビン34の上部には、作業台36への作業者の搭乗を容易に行うことができるように、作業者が搭乗可能に構成されたルーフステップ37が取り付けられている。さらに、このルーフステップ37には、取り外したサブブーム23を格納しておくためのサブブーム格納装置10が取り付けられている。
【0021】
サブブーム格納装置10は、図4および図5において詳細を示すように、ルーフステップ37への取り付けが可能に構成されたベース(基台)11と、サブブーム23の収納保持が可能なサブブーム保持部材12と、ハンドル13と、ベース11とサブブーム保持部材12とを繋ぐ第一リンク14および第二リンク15と、着脱姿勢保持用フック(起仰状態保持手段)16と、補助ダンパ(補助力付与部材)17と、抜け止めピン18と、固定用パチン錠19とから構成されている。
【0022】
サブブーム保持部材12は、先端部および前部の上面が開口した長尺の矩形箱状に形成され、先端部および上面の開口からサブブーム23の挿入および取り出しが可能に構成されている。このように構成されたサブブーム保持部材12は、前後方向のほぼ中央部においてベース11の前端部と第一リンク14によって繋がれ、後部においてベース11の後端部と第二リンク15によって繋がれている。
【0023】
第一リンク14は、第二リンク15よりも長さが長く形成され、ベース11に枢支された基端部に対して反対側に位置する先端部(サブブーム保持部材12に枢支される側)が、図5に示す倒伏状態においてはベース11の後方に向いており、図4に示すように起仰させた状態においては先端部がベース11の前方に移動するように起伏自在に枢支されている。また、第二リンク15も、第一リンク14と同一の起伏方向に起伏自在に枢支されている。
【0024】
ベース11と第一リンク14との間には、補助ダンパ(ガスダンパ)17が配設されており、第一リンク14を起仰させる方向に補助力を付与するように構成されている。なお、この補助ダンパ17は、詳細を後述するように、サブブーム保持部材12内にサブブーム23を収納した状態においてのみならず、サブブーム23を収納していない状態においても、サブブーム保持部材12の重量に抗して第一リンク14を起仰させる伸長力(補助力)は有していない。
【0025】
サブブーム保持部材12の先端部の側面には、上方に伸びるハンドル13が取り付けられており、作業台36に搭乗した作業者が、このハンドル13を掴んで上下動させることにより、サブブーム保持部材12の起伏作動を行うことができるようになっている。
【0026】
また、サブブーム保持部材12の先端部の下面には、着脱姿勢保持用フック16が設けられている。着脱姿勢保持用フック16は、サブブーム保持部材12の先端部の下面に取り付けられた2本の支持パイプ16bと、この支持パイプ16bに対して伸縮自在に構成されたフック本体16aとからなる。フック本体16aは、棒状部材を略U字状に折り曲げることによって形成され、その二股に分かれた先端部を各々支持パイプ16b内に挿入することにより、収納部材12に対して伸縮自在(引出し・収納自在)に保持されることとなる。なお、フック本体16aの先端部は、下方に折曲げられており、サブブーム保持部材12に対して引き出した状態で作業台36の上縁部36aへの係止が可能に構成されている。
【0027】
抜け止めピン18は、サブブーム保持部材12の側面に形成されたサブブーム保持部材側貫通孔(図示せず)および、サブブーム保持部材12に収納された状態でこのサブブーム保持部材側貫通孔に開口してサブブーム23の側面に形成されたサブブーム側貫通孔(図示せず)内に挿入可能に構成されている。従って、サブブーム23をサブブーム保持部材12内に収納した状態において、両貫通孔に抜け止めピン18を挿入することにより、サブブーム保持部材12からサブブーム23が抜け出ないようにしっかりと保持させることができる。
【0028】
固定用パチン錠19は、本体部19aと係止部19bとからなり、本体部19aはサブブーム保持部材12の側面に取り付けられ、係止部19bはベース11の側面に取り付けられている。そして、図5に示すように、両リンク14,15を倒伏させることにより、ベース11上にサブブーム保持部材12を水平に位置させた倒伏状態で、本体部19aと係止部19bとを係止させれば、サブブーム保持部材12を倒伏状態で保持することができる。
【0029】
このように構成されたサブブーム格納装置10においては、走行時や吊り上げ装置20を使用しない高所作業を行うときには、支持ブラケット21から取り外したサブブーム23をサブブーム保持部材12内に収納し、両貫通孔に抜け止めピン18を挿入する。そして、着脱姿勢保持用フック16を作業台36の上縁部36aから外した後、ハンドル13を持ってサブブーム保持部材12を倒伏状態とした後に固定用パチン錠19を係止させる。
【0030】
これにより、不必要なサブブーム23が高所作業時や走行時にじゃまになることがなく、走行時の振動等によってサブブーム格納装置10からサブブーム23が飛び出してしまうこともない。また、ルーフステップ37上においては倒伏した状態となっているため、作業者が作業台36に搭乗する際にもじゃまになるようなことがない。
【0031】
そして、サブブーム23を支持ブラケット21に取り付けて高所作業を行う場合には、まず、ルーフステップ37上に登った作業者が、作業台36に搭乗する前に固定用パチン錠19を外す。なお、前記のように、固定用パチン錠19を外しただけではサブブーム保持部材12が起仰することはない。その後、作業者は作業台36に搭乗し、作業台36内からハンドル13を持ち上げる。
【0032】
ハンドル13を持ち上げると、ベース11に対してサブブーム保持部材12が起仰するが、第一リンク14の先端部(サブブーム保持部材12との枢支部)は前方に移動しながら上動するため、サブブーム保持部材12は前方に移動しながら起仰することとなる。すなわち、単にサブブーム保持部材12の後端部を枢支して起仰させるように構成すると、サブブーム保持部材12の起仰に伴ってサブブーム保持部材12の前端部が作業台36から離れていってしまう。しかしながら、サブブーム格納装置10においては、サブブーム保持部材12の前端部がほぼ垂直に上昇するようにサブブーム保持部材12が起仰していく。
【0033】
このため、図1において鎖線で示すように、サブブーム保持部材12に収納されたサブブーム23のサブブームヘッド23aは、ほぼ垂直な軌跡を描いて上方に移動していくため、サブブームヘッド23aが作業台36から離れていったり、逆に、サブブームヘッド23aが作業台36と干渉することもない。従って、サブブーム保持部材12に収納されているサブブーム23のサブブームヘッド23aを、簡単に作業台36の上縁部36aの近傍に位置させることができる。
【0034】
なお、サブブーム格納装置10においては、第一リンク14を起仰させる方向に補助力(付勢力)を付与する補助ダンパ17が配設されているため、サブブーム保持部材12にサブブーム23が収納された状態であっても、軽い力でサブブーム保持部材12を起仰させることができる。
【0035】
また、サブブーム格納装置10においては、第一リンク14および第二リンク15によって、サブブーム保持部材12の起仰時にサブブーム保持部材12を作業台36側に移動させる垂直移動手段を構成することとしているが、垂直移動手段は、このような構成に限られるものではない。例えば、ベース11とサブブーム保持部材12との間に、サブブーム保持部材12を作業台36の方に水平移動させるスライド部材を設け、サブブーム保持部材12の起仰に伴ってこのスライド部材を移動させ、サブブーム保持部材12の基端部側をサブブーム保持部材12の先端部側に水平移動させるようにしてもよい。
【0036】
そして、上縁部36aの近傍にサブブームヘッド23aが位置するまでサブブーム保持部材12を起仰させた後は、着脱姿勢保持用フック16におけるフック本体16aをサブブーム保持部材12から引き出して上縁部36aへ係止し、サブブーム保持部材12が倒伏しないように起仰状態で保持させる。
【0037】
なお、サブブーム保持部材12を起仰状態で保持させるための起仰状態保持手段は、着脱姿勢保持用フック16のような構成に限られるものではなく、サブブーム保持部材12を起仰状態で保持させることができればよい。例えば、サブブーム保持部材12にワイヤを取り付け、このワイヤを作業台36に引っ掛けた後にレバー等を用いて締上げることにより固定するようにしてもよい。
【0038】
このようにして、サブブーム保持部材12を起仰状態で保持させた後は、抜け止めピン18を引き抜いて、サブブーム保持部材12からサブブーム23を引き出せる状態にする。そして、図1において鎖線で示すように、有る程度(サブブーム保持部材12の上面の切り欠きにサブブーム23が露出する程度)サブブーム23を引き出せば、サブブーム保持部材12の先端部や作業台36の上縁部36aを支点として、てこの原理を用いることにより簡単に作業台36上にサブブーム23を載せることができる。
【0039】
サブブーム保持部材12からサブブーム23を取り出した後は、支持ブラケット21に形成されたサブブーム保持孔21a内にサブブーム23を挿入して、支持ブラケット21にサブブーム23を保持させる。そして、サブブーム23を取り出した後のサブブーム保持部材12は、着脱姿勢保持用フック16を作業台36から外して倒伏させることにより、図5に示すような格納状態とする。
【0040】
なお、サブブーム格納装置10においては、第一リンク14を起仰させる方向に補助力を付与する補助ダンパ17が配設されているため、着脱姿勢保持用フック16を外した状態で、もしハンドル13から手を離したとしても、サブブーム保持部材12が急に倒伏(急落下)することがない。なお、ベース11の上面には、当りゴム11aが設けられており、サブブーム保持部材12を倒伏させたときのベース11とサブブーム保持部材12との緩衝を図っている。そして、サブブーム23を使用した高所作業が終了した後は、上記と逆の操作を行ってサブブーム格納装置10内にサブブーム23を格納する。
【0041】
このように構成されたサブブーム格納装置10によれば、作業者が作業台36内に搭乗した状態で、サブブーム23のサブブーム保持部材12からの取り出しおよび収納を行うことができるため、作業者による車体31上からルーフステップ37までのサブブーム23の運搬はもとより、ルーフステップ37から作業台36までのサブブーム23の運搬を行う必要がなくなる。
【0042】
さらに、作業者はハンドル13を掴んで作業台36内からサブブーム保持部材12の起伏作動を行うことができるため、作業者の作業台36への昇降時にはサブブーム保持部材12を倒伏させて格納しておくことにより、作業台36への昇降のじゃまになることがなく、作業台36の搭乗後にサブブーム保持部材12を倒伏させておけばブーム33の作動のじゃまになることもない。従って、作業者の労力の軽減を図ることができるとともに、サブブーム23を使用した高所作業を行うときの作業効率の向上を図ることができる。
【0043】
なお、サブブーム格納装置10においては、補助ダンパ17は必ずしも設ける必要はなく、作業者の力のみでサブブーム保持部材12の起伏作動を行わせるようにしてもよい。
【0044】
次に、図6を参照して、本発明の異なる実施形態であるサブブーム格納装置50について説明する。サブブーム格納装置50は、基本的な構成および作動は前記のサブブーム格納装置10と同様であり、ルーフステップ37への取り付けが可能に構成されたベース51と、サブブーム23′の収納が可能なサブブーム保持部材52と、ハンドル53と、ベース51とサブブーム保持部材52とを繋ぐリンク54と、第一補助ダンパ(ガススプリング)56と、第二補助ダンパ57と、抜け止めピン58とから構成されている。なお、サブブーム格納装置50においては、第一補助ダンパ56と、第二補助ダンパ57とが請求の範囲に記載の補助力付与部材を構成する。
【0045】
サブブーム保持部材52は、サブブーム保持部材12と同様に先端部および前部の上面が開口した長尺の矩形箱状に形成され、先端部および上面の開口からサブブーム23′の挿入および取り出しが可能に構成されている。そして、前後方向の中央部から後方よりの位置においてベース51とリンク54によって繋がれている。
【0046】
ベース51とリンク54との間には第一補助ダンパ56が配設されており、ベース51に対してリンク54を起仰させる方向の付勢力を付与するようになっている。また、リンク54とサブブーム保持部材52との間には第二補助ダンパ57が配設されており、リンク54に対してサブブーム保持部材52を起仰させる方向に補助力を付与するようになっている。
【0047】
なお、この第一補助ダンパ56および第二補助ダンパ57は、前記の補助ダンパ17とは異なり、サブブーム保持部材52内にサブブーム23を収納していない状態においてのみならず、サブブーム23′を収納している状態においても、図6(B)に鎖線で示すようにサブブーム保持部材52を起仰させた状態を維持することができる強さの伸長力(補助力)を有している。
【0048】
サブブーム保持部材52の先端部近傍における側面には、ハンドル53が取り付けられており、ルーフステップ37に搭乗した作業者が、このハンドル13を掴んで下動させることにより、サブブーム保持部材52の倒伏作動を行うことができるようになっている。
【0049】
また、ハンドル53の前方には、抜け止めピン58が設けられている。この抜け止めピン58は、サブブーム保持部材52の側面に形成されたサブブーム保持部材側貫通孔(図示せず)、サブブーム23′の側面に形成されたサブブーム側貫通孔(図示せず)および、ベース51の前方において上方に伸びて形成された保持板51aに形成され、サブブーム保持部材52を倒伏させた状態で両貫通孔に開口するベース側貫通孔(図示せず)内に挿入可能に構成されている。
【0050】
サブブーム貫通孔は、サブブーム保持部材52に収納された状態でサブブーム保持部材側貫通孔に開口して形成され、ベース側貫通孔は、サブブーム保持部材52を倒伏させた状態で両貫通孔に開口するように形成されている。従って、サブブーム23′をサブブーム保持部材52内に収納し、かつ、第一補助ダンパ56および第二補助ダンパ57の付勢力に抗した力でサブブーム保持部材52を倒伏させた状態において、各貫通孔に抜け止めピン58を挿入することにより、サブブーム保持部材52を倒伏状態で保持させることができるとともに、サブブーム保持部材52からサブブーム23′が抜け出ないようにしっかりと保持させることができる。
【0051】
このように構成されたサブブーム格納装置50においては、走行時や吊り上げ装置20を使用しない高所作業を行うときには、支持ブラケット21から取り外したサブブーム23′をサブブーム保持部材52内に収納し、上記のように、サブブーム保持部材52を倒伏状態として各貫通孔に抜け止めピン58を挿入し、サブブーム格納装置50に格納しておく。
【0052】
これにより、サブブーム格納装置10にサブブーム23を格納したときと同様に、走行時等や作業者が作業台36に搭乗する際にもじゃまになることがなく、サブブーム格納装置50からサブブーム23′が飛び出してしまうこともない。
【0053】
そして、サブブーム23′を支持ブラケット21に取り付けて高所作業を行う場合には、まず、ルーフステップ37上に登った作業者が、作業台36に搭乗する前に抜け止めピン58を引き抜く。抜け止めピン58を引き抜くと、第一補助ダンパ56および第二補助ダンパ57の付勢力によりベース51に対してサブブーム保持部材52が起仰するが、リンク54の先端部(サブブーム保持部材52との枢支部)は前方に移動しながら上動するため、サブブーム保持部材52は前方に移動しながら起仰し、サブブーム23′のサブブームヘッド23a′をほぼ垂直な軌跡で上方に移動させることができる。
【0054】
このため、図6(B)において鎖線で示すように、サブブーム保持部材52の前端部はほぼ垂直に上昇していくため、サブブーム保持部材52に収納されたサブブーム23′のサブブームヘッド23a′が作業台36から離れていったり干渉したりすることもない。従って、サブブーム保持部材52に収納されているサブブーム23′のサブブームヘッド23a′を、簡単に作業台36の近傍に位置させることができる。
【0055】
このようにして、サブブーム保持部材52を起仰状態とした後は、前記と同様にサブブーム23′を引き出して作業台36上にサブブームを載せ、支持ブラケット21に形成されたサブブーム保持孔21a内にサブブーム23′を挿入することにより、支持ブラケット21にサブブーム23′を保持させる。
【0056】
なお、サブブーム格納装置50においては、リンク54を起仰させた状態で保持することができる補助力を有する第一補助ダンパ56および第二補助ダンパ57が配設されているため、サブブーム保持部材52は起仰状態で保持される。そして、サブブーム23′を使用した高所作業が終了した後は、上記と逆の操作を行ってサブブーム格納装置50内にサブブーム23′を格納する。
【0057】
このように構成されたサブブーム格納装置50においても、作業者が作業台36内に搭乗した状態で、サブブーム保持部材52からのサブブーム23′の取り出しおよび収納を行うことができるため、作業者の労力の軽減を図ることができるとともに、サブブーム23′を使用した高所作業を行うときの作業効率の向上を図ることができる。
【0058】
さらに、サブブーム格納装置50においては、サブブーム23′をサブブーム保持部材52内に収納した状態においても、抜け止めピン58を引き抜くことにより、第一補助ダンパ56および第二補助ダンパ57の補助力によって、サブブーム保持部材52を起仰状態とすることができるため、サブブーム格納装置50からサブブーム23′を取り出すときの作業者の労力をより軽減させることができる。
【0059】
また、両補助ダンパ56,57によって、サブブーム保持部材52を起仰状態で保持させることができるため、サブブーム保持部材52が倒伏しないようにする着脱姿勢保持用フック16等のような着脱姿勢保持装置が不要となり、サブブーム格納装置50の構成を簡素化することができる。
【0060】
なお、上記のサブブーム格納装置10,50においては、リンク14,54等によって垂直上昇手段を構成し、ベース11,51に対してサブブーム保持部材12,52が前方に移動しながら起仰することにより、サブブーム保持部材12,52の先端部がほぼ垂直に昇降しながら起伏するように構成した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、単にベースに対してサブブーム保持部材が起伏作動を行うような構成としてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明のサブブーム格納装置は、サブブームの収納保持が可能なサブブーム保持部材を運転キャビン上に取り付けられる基台に対して起伏自在に配設し、サブブーム保持部材を起仰させた状態においては、サブブーム保持部材に収納保持されたサブブームの先端部が、作業台格納位置に位置した作業台の上部近傍に位置するようになっている。
【0062】
これにより、サブブーム保持部材を倒伏させてサブブームを格納した場合には、作業台格納位置にある作業台へ作業者が搭乗するときや、メインブームを作動させて作業台に搭乗した作業者を所望の高所に移動させる場合のさまたげになることがない。また、吊り上げ装置の高さを高所作業車の走行時において規制される車両の所定高さ内に納めることができる。
【0063】
また、サブブーム保持部材を起仰させた場合には、作業台に搭乗した作業者が作業台内からでも簡単にサブブーム保持部材内に収納保持されたサブブームを取り出すことができる。これにより、作業者が作業台に搭乗する度にサブブームを持って乗り込む必要がなくなり、作業者の労力が軽減される。
【0064】
なお、本発明のサブブーム格納装置においては、垂直上昇手段を設けてサブブーム保持部材を起仰させたときにサブブーム保持部材に保持されたサブブームの先端部をほぼ垂直に上昇させるように構成することが好ましい。これにより、サブブームを取り出すためにサブブーム保持部材を起仰させても、サブブームの先端部が作業台から離れていくことがないため、作業台に搭乗した作業者がサブブームの取り出しを容易に行うことができる。
【0065】
さらに、本発明のサブブーム格納装置においては、基台とサブブーム保持部材とを繋いで補助力付与部材を設けることが好ましく、補助力付与部材を設けることにより、サブブーム保持部材を起仰させる力を軽減させることができる。さらに、この補助力付与部材の補助力を、サブブーム保持部材を起仰させた状態で保持することができる強さとすれば、サブブーム保持部材を起仰させる力を不要とすることができるため、作業者の労力をより軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサブブーム格納装置およびこの格納装置を取り付けた高所作業車の前部を示す側面図である。
【図2】前記サブブーム格納装置を取り付けた高所作業車の斜視図である。
【図3】図1におけるIII矢視図である。
【図4】前記サブブーム格納装置の起仰状態を示す側面図である。
【図5】前記サブブーム格納装置の格納状態であり、上面図を(A)に示し、側面図を(B)に示す。
【図6】本発明に係るサブブーム格納装置の異なる実施形態であり、上面図を(A)に示し、側面図を(B)に示す。
【符号の説明】
1 高所作業車
10,50 サブブーム格納装置
11,51 ベース(基台)
12,52 サブブーム保持部材
17,56,57 補助ダンパ(補助力付与部材)
21 支持ブラケット
22 ウインチ
23 サブブーム
24 ロープ
33 ブーム(メインブーム)
36 作業台

Claims (4)

  1. 車体上に運転キャビンと起伏等の作動が自在なメインブームとを有し、このメインブームの先端に作業者搭乗用の作業台と着脱自在なサブブームを有する吊り上げ装置とが設けられ、前記メインブームを作動させて前記作業台を前記運転キャビン上の作業台格納位置へ位置させる高所作業車に設けられるサブブーム格納装置であって、
    前記運転キャビン上に取り付けられる基台と、
    この基台に起伏自在に取り付けられるとともに、前記サブブームの収納保持が可能なサブブーム保持部材とからなり、
    このサブブーム保持部材内に前記サブブームを収納保持したまま、前記サブブーム保持部材を前記基台上に倒伏させて前記サブブームを格納し、
    前記サブブーム保持部材を起仰させた状態で、前記サブブーム保持部材に収納保持された前記サブブームの先端部が、前記作業台格納位置に位置した前記作業台の上部近傍に位置することを特徴とするサブブーム格納装置。
  2. 前記サブブーム保持部材の基端側を枢支して前記基台と前記サブブーム保持部材とを繋いで設けられ、前記サブブーム保持部材の起仰に伴って前記サブブーム保持部材の基端側を前記サブブーム保持部材の先端側に移動させて前記サブブーム保持部材に保持された前記サブブームの先端部をほぼ垂直な軌跡で上方に移動させる垂直上昇手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のサブブーム格納装置。
  3. 前記基台と前記サブブーム保持部材とを繋いで設けられ、前記サブブーム保持部材を起仰させる方向の補助力を付与する補助力付与部材を有していることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のサブブーム格納装置。
  4. 前記補助力付与部材が、前記サブブーム保持部材を起仰させた状態で保持することができる強さの補助力を有していることを特徴とする請求項3に記載のサブブーム格納装置。
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