JP3451862B2 - ホイールクレーンのジブ格納装置 - Google Patents

ホイールクレーンのジブ格納装置

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JP3451862B2
JP3451862B2 JP32188396A JP32188396A JP3451862B2 JP 3451862 B2 JP3451862 B2 JP 3451862B2 JP 32188396 A JP32188396 A JP 32188396A JP 32188396 A JP32188396 A JP 32188396A JP 3451862 B2 JP3451862 B2 JP 3451862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラフテレーンクレ
ーン、トラッククレーン等のホイールクレーンに用いら
れるジブ格納装置に関し、さらに詳しくは、本発明は、
ブームの側面にジブを格納するホイールクレーンのジブ
格納装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のホイールクレーンの一例
を、その側面図の図9を参照しながら説明すると、図に
示す符号51は下部走行体で、この下部走行体51の前
後には各1対のフロントタイヤ52とリヤタイヤ53と
が設けられている。また、この下部走行体51の後部側
にはエンジンルーム56が設けられ、このエンジンルー
ム56の内部に設置されたエンジンで前記フロントタイ
ヤ52とリヤタイヤ53またはリヤタイヤ53を駆動す
ることによってこの下部走行体51が走行するように構
成されている。さらに、下部走行体51の前後には、ク
レーン作業時にこのホイールクレーンの転倒を防止する
ための各1対の前部アウトリガ55と後部アウトリガ5
4とが設けられている。前記下部走行体51の上部に
は、上部旋回体57が旋回自在に搭載されており、この
上部旋回体57の一側の上部には、ウインドー77を有
する運転室76が設置されている。クレーン運転者は、
前記運転室7内にてホイールクレーンの走行操作とク
レーン操作とを行う。なお、図9に示す符号Pは、クレ
ーン運転者のアイポイントである。
【0003】また、前記上部旋回体57には、この上部
旋回体57の後部に設けられたブームフットピン58を
支点として俯仰されるブーム59が設けられている。こ
のブーム59は、基本ブーム61と、第二段ブーム62
と、第三段ブーム63と、第四段ブーム64と、ブーム
ヘッド65を有する第五段ブームとから構成されてい
て、多段伸縮式である。前記ブームヘッド65には、主
巻フック70と補巻フック71とが格納されている。こ
の主巻フック70は主巻ウインチ66によって、また補
巻フック71は補巻ウインチ67によって吊り上げ、吊
り下げされ、この主巻ウインチ66と補巻ウインチ67
は、前記ブーム59の上面後部に設けられている。この
主巻ウインチ66と、補巻ウインチ67とから繰り出さ
れるワイヤロープ69(1本しか示されていないが実際
には2本である。)は、シーブ68を経て前記主巻フッ
ク70と補巻フック71に達する。
【0004】前記ブーム59の左側面にはジブ72が格
納されている。このジブ72は、基端側にジブフット7
4を有し、先端側にジブヘッド73を有する。また、こ
のジブ72は、張出状態では、前記ジブフット74が前
記ブームヘッド65に接続されて前記ジブヘッド73が
前方に張り出され、このジブヘッド73から補巻フック
71が吊り下げられる。一方、このジブ72は、格納状
態では、基端側がブーム先端側に向けられると共に、先
端側がブーム基端側に向けられた状態となる。このジブ
72は、このジブ72の先端側にてこのジブ72を支持
する先端支持手段2と、このジブ72の中間部にてこの
ジブ72を回動可能に支持する中間支持手段3と、この
ジブ72の基端側にてこのジブ72を支持する基端支持
手段4との三箇所で、前記ブーム59に支持される。
【0005】なお、前記中間支持手段3は、ブーム59
の左側上面であって、ジブ72の重心よりこのジブ72
の先端寄りの位置に設けられている。これは、運転室7
6内のアイポイントPから、左側方を視認する際に前記
中間支持手段3が邪魔にならないようにするためであ
る。つまり、前記中間支持手段3をブームの先端側に移
動させると、この中間支持手段3がクレーン運転者の視
界を妨げるからである。
【0006】図9に示されているホイールクレーンのジ
ブ格納装置においては、ジブ72の先端側を、ブーム5
9の中間側面に設けられたジブ張出格納ウインチ7に巻
回されているジブ張出格納ワイヤ10によって引き寄せ
ることで、ジブ72がブーム59の側面に引き寄せられ
る。このようなジブの格納操作については、例えば特開
平5−139692号公報に開示されている。なお、こ
のジブ張出格納ウインチ7は、ジブ72の格納位置を微
調整するのにも用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
ホイールクレーンにおけるジブ格納装置においては、ジ
ブを格納した状態で走行する際にジブが動かないよう
に、先端、中間、基端の3点でジブを支持している。一
般的にいって、3点の位置決めをするには、どこか1点
を基準にして他の2点の位置を微調整することが必要で
ある。従来のホイールクレーンにおけるジブ格納装置に
おいては、重量バランスの問題から、中間支持手段3で
ジブ72を回動可能に支持して基準とし、ジブ先端側を
ジブ張出格納ウインチ7に巻回されているジブ張出格納
ワイヤ10によって引き寄せることで、他の2点(先端
と基端)の位置を微調整していた。
【0008】ところが、上記のとおり、従来のホイール
クレーンでは、運転室からの走行視界を確保するため、
前記中間支持手段3が、ジブ72の重心よりジブ72の
基端寄りの位置に設けられている。このため、ジブ基端
側がジブ中間支持手段を支点として自重によって下がろ
うとする。一旦、基端支持手段4における正規の固定位
置よりジブ72の基端が下がってしまった場合、ジブ張
出格納ウインチ7ではジブ72を引き寄せることはでき
ても、ジブ72を押し下げることはできないので、基端
支持手段2でジブ72を固定することができない。
【0009】そこで、このような事態になることを避け
るため、基端支持手段2における正規の固定位置よりジ
ブ72の基端が上方に来るようにジブ72をブーム59
の側面に移動させ、その状態からジブ張出格納ウインチ
7でジブ72の先端側を少しずつ引き寄せることで、ジ
ブ格納のための位置決めを行っていた。しかし、このよ
うな位置関係にジブを移動させるのは、ある程度の習熟
を要する。また、位置決めに失敗してジブの基端を下げ
すぎてしまった場合、再度位置合わせをやり直すか、人
力でジブを移動させる必要があった。当然、位置決めを
やり直すのは煩雑である。また、ジブ自体の重量が相当
あるので、人力でジブを移動させるのは容易でなかっ
た。
【0010】ところで、ジブを張り出すときには基端支
持手段4のピンを抜き取るが、基端支持手段4のピンを
抜き取るとこのジブの重心位置に基づいてこのジブがブ
ームから離れる方向に振れ、張出作業をしている作業者
(クレーン運転者)等に当たる恐れがあって危険である
ばかりでなく、ジブの位置ずれのためにブームポイント
ピンの挿脱作業が不可能になるという問題もあった。さ
らに、走行時に格納されているジブがブームの側面方向
で揺れ動き、がたつくという問題もあった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑み、運転室
からの良好な走行視界を確保することができ、容易、安
全かつ迅速にジブの格納作業ができると共に、クレーン
走行時のジブのがたつきを抑制することを可能ならしめ
るホイールクレーンのジブ格納装置の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、上記課題を解決したホイールクレーンのジブ格納
装置であって、下部走行体と、この下部走行体の上に旋
回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体に設
けられた運転室と、この運転室のアイポイントより下方
位置を横切るように設けられたブームであって前記上部
旋回体に起伏自在に設けられたブームと、このブームの
側面にその先端側が前記ブームの基端側に向けられると
共にその基端側が前記ブームの先端側に向けられた状態
で格納されるジブとからなるホイールクレーンのジブ格
納装置において、前記ジブの基端側にてこのジブを支持
する基端支持手段と、前記ジブの重心よりこのジブの先
端寄りのこのジブの中間部にてこのジブを回動可能に支
持する中間支持手段と、前記ジブの先端側にてこのジブ
を支持する先端支持手段とを有し、この先端支持手段
が、前記ジブに連結されるジブ張出格納ワイヤによって
このジブを吊り上げるジブ張出格納ウインチと、前記ジ
ブに当接してこのジブを下方に押し下げる押下手段とか
らなることを特徴とするものである。
【0013】これにより、請求項1に記載された発明で
は、ジブの重心よりジブの先端寄りのジブの中間部にて
中間支持手段によりジブを支持することで、中間支持手
段が運転者の視界を邪魔することなく、運転室からの良
好な走行視界を確保できる。また、先端支持手段が、ジ
ブに連結されるジブ張出格納ワイヤによってジブを吊り
上げるジブ張出格納ウインチと、ジブに当接してジブを
下方に押し下げる押下手段との組み合わせからなるの
で、ジブの先端を上方にも下方にも自在に移動させるこ
とができ、ジブの格納作業を容易かつ迅速に行うことが
できる。
【0014】請求項2に記載された発明では、請求項1
に記載のホイールクレーンのジブ格納装置において、前
記押下手段が、上下方向に揺動可能に設けられたレバー
と、このレバーの先端に設けられたストッパと、前記レ
バーを下方に引き下げる付勢体とからなることを特徴と
するものである。
【0015】この場合、簡単な機構で構成できるだけで
なく、特別な駆動源を必要とすることがないので、信頼
性が高く安価なジブ格納装置を構成することができる。
【0016】請求項3に記載された発明では、請求項2
に記載のホイールクレーンのジブ格納装置において、前
記ストッパが、前記ジブの上側に設けたこのジブの長手
方向向きの当接部材を挟むように、この当接部材の上端
面に当接する押圧溝を有する押下ローラであることを特
徴とするものである。
【0017】これにより、ジブの先端側のブームの側面
方向のがたつきを抑制することができる。
【0018】請求項4に記載された発明では、請求項1
に記載のホイールクレーンのジブ格納装置において、前
記基端支持手段に、前記ブームの側面に設けた係止部に
下側から離合自在に係合する係合部を設けたことを特徴
とするものである。
【0019】これにより、ジブの基端側がブームから離
反しようとする動きを規制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
るホイールクレーンのジブ格納装置を、その全体構成を
示す側面図の図1と、図1のジブ張出格納ワイヤガイド
部の拡大図の図2と、その押下手段を示す正面図の図3
と、図3の押下手段の側面図の図4と、図1のC−C線
断面図(この図は基端支持手段を示すもので、図1にお
けるジブの最も下側の横部材は省略されている。)の図
5とを参照しながら説明する。なお、これらの図1〜5
において、図9に示した従来例に係るホイールクレーン
のジブ格納装置の構成要素と同一のものならびに同一機
能を有するものに同一の参照符号を付して説明する。
【0021】図1に示す符号59はブームであり、この
ブーム59の側面にジブ72が格納されている。ジブ7
2の先端側にはジブヘッド73が設けられており、この
ジブヘッド73の近傍で、前記ブーム59の中間部の側
面に設けられたジブ張出格納ウインチ7に巻回されたジ
ブ張出格納ワイヤ10が着脱可能に連結されている。ま
た、このジブ張出格納ワイヤ10は、ジブ張出格納ワイ
ヤガイド部17を経由して、ジブ72の先端側に達し、
後述するジブ張出格納フックにてジブ72の先端近傍に
連結され、ジブ72の先端側を支持する。このジブ張出
格納ウインチ7とジブ張出格納ワイヤ10とが、前記先
端支持手段2の一構成要素となる。
【0022】ブーム59の先端側には基端支持手段4が
設けられており、この基端支持手段4は、ジブ72の下
側ロッドの基端側を前部固定ピン8にて固定して支持す
る。また、ブーム59の中間部には中間支持手段3が設
けられており、この中間支持手段3は、ジブ72の上側
ロッドの中間部を中間固定ピン9にて、中間支持手段3
を支点としてジブ72を回動可能な状態に支持する。こ
のように、ジブ72の上下両ロッドを支持することで、
ジブ72がブームの長さ方向を軸として回転させること
なく、ジブ72を支持することができる。
【0023】前記ジブ72の重心Wは、その三脚状の形
状からジブ72の基端側に寄った位置にある。前記中間
支持手段3は、上記のとおり、運転室からの視界確保の
ために、前記重心Wの位置よりもジブ72の先端側寄り
の位置に設けざるを得ない。従って、このジブ72は、
このジブ72の自重によって、前記中間支持手段3を回
転中心として、このジブ72の基端側が下がる方向(図
1中に矢印Aで示す方向)に回動しようとする。
【0024】次に、図2に基づいて、この実施の形態1
に係るジブ張出格納ワイヤガイド部17を詳細に説明す
る。即ち、前記ジブ張出格納ウインチ7から繰り出され
たジブ張出格納ワイヤ10はブーム59の上面に沿って
第1シーブ12に達し、この第1シーブ12により約9
0°偏向されて第2シーブ14に達すると共に、この第
2シーブ14により下方に偏向されている。このジブ張
出格納ワイヤ10の先端には、ジブ張出格納フック16
が取付けられており、このジブ張出格納フック16がジ
ブ72の先端部付近に着脱自在に掛けられる。前記第1
シーブ12はブーム59に突設されたジブ張出格納ブラ
ケット11に第1シーブピン13を介して、また前記第
2シーブ14は第2シーブピン15を介してそれぞれ回
転自在に取付けられている。
【0025】さらに、図3および図4に基づいて、この
実施の形態に係る押下手段20を詳細に説明する。即
ち、前記ジブ張出格納ブラケット11の側面に、左右一
対のボルト23a,23bと長穴22a,22bとによ
ってストッパ用ブラケット21が上下方向に位置調整自
在に固定されている。このストッパ用ブラケット21の
下部には、下方に幅広がりに形成されたジブガイド部材
28が設けられている。一方、ジブ72の上面には、断
面L字状の案内部材72aが設けられており、この案内
部材72aは前記ジブガイド部材28にガイドされなが
ら受容され、ジブ72の左右方向の位置が定められる。
【0026】前記ストッパ用ブラケット21の右側方に
は張出部が形成されており、この張出部には一対のレバ
ー用ブラケット22が突設されている。この一対のレバ
ー用ブラケット22には、レバー24がピン23を軸心
として上下方向に揺動可能に設けられている。このレバ
ー24の先端部は屈曲形成されており、屈曲部25とな
っている。この屈曲部25には、先端部に凸曲面が形成
されたストッパ26が凸曲面を下側に向けた状態で固定
されており、このストッパ26の先端部にジブ72が当
接するようになっている。なお、このストッパ26の材
質としては弾性があるものが好ましい。
【0027】前記レバー24の屈曲部25と、前記スト
ッパ用ブラケット21との間には、コイルばね27(付
勢体)が張り渡されており、このコイルばね27の伸縮
力によって前記レバー24が下方(図4中で二点鎖線で
示される状態)に押し下げられるようになっている。こ
の実施の形態1においては、前記レバー24と、ストッ
パ26と、コイルばね27とで押下手段20が構成され
る。なお、この押下手段20も先端支持手段2の構成要
素の一つである。
【0028】上記実施の形態1においては、押下手段2
0として、コイルばね27を用いたが、これに限定され
るものではない。即ち、案内部材72aの上部にばね等
の付勢体を取付け、この案内部材72aを介してジブ7
2を下方に押し下げるように構成しても良い。この場
合、ジブ72の傷付きが抑制される。また、コイルばね
27の代わりにシリンダ等を用いて付勢するようにして
も良い。さらに、上記実施の形態1においては、先端部
が面取りされたストッパ26を用いているが、このスト
ッパに代えてローラを設けても良い。この場合、たとえ
ローラとジブ72との位置関係がずれてもローラが転動
するので、ジブ72が傷付けられるようなことがない。
【0029】図5に基づいて、この実施の形態1に係る
基端支持手段4を詳細に説明する。即ち、この実施の形
態1に係る基端支持手段4は、ブーム59の側面に設け
たガイドプレート41に前部固定ピン8が挿脱されるピ
ン穴を有する基端支持ブラケット42が突設されると共
に、ジブ72に前部固定ピン8が挿脱されるピン穴を有
する基端取付ブラケット43が突設されている。つま
り、ジブ72の基端側は、基端支持ブラケット42のピ
ン穴に基端取付ブラケット43のピン穴を合わせた後
に、前部固定ピン8を共通しすることによりブーム59
の側面に固定されて支持されるように構成されている。
【0030】次に、図1〜図5に示す実施の形態1に係
るホイールクレーンのジブ格納装置の動作を説明する。
先ず、ジブ72をブーム59の側面側に引き寄せる。こ
の引き寄せ移動には、ジブ張出格納ウインチ7が用いら
れる。即ち、図1に示すように、ジブ72を引き寄せた
状態で、中間固定ピン9を挿入することによって中間固
定手段3にてジブ72を支持する。この状態では、ジブ
72は前記中間固定手段3を回動中心として、図1中に
示す矢印AおよびBの方向に回動可能である。この際、
ジブ72はその自重によって矢印Aの方向に回動しよう
とするが、ジブ72の先端側の部分が押下手段20によ
り押し下げられるので、ジブ72の基端側が基端支持手
段4における正規の固定位置よりも上方で保持される。
【0031】この状態で、ジブ張出格納ウインチ7を作
動させることにより、ジブ72の先端側を上向きの矢印
A方向に引き寄せ、基端支持手段4の前部固定ピン8が
容易に挿入することができる位置に位置決めすると共
に、この状態にて前部固定ピン8を基端支持ブラケット
42のピン穴と基端取付ブラケット43のピン穴とに挿
入する。このように、ジブ72をブーム59の側面に3
点で支持するための位置決め操作を、人力に頼ることな
くジブ張出格納ウインチ7を操作するだけで容易に行う
ことができる。
【0032】ところで、この実施の形態1の場合には、
ジブ格納装置の押下手段20を、上下方向に揺動可能に
設けられたレバー24と、このレバー24の先端部に設
けられたストッパ26と、前記レバー24を下方に引き
下げるコイルばね27とにより構成しているが、この構
成に限定されるものではない。例えば、ストッパ26を
鉛直方向に上下動し得るように支持すると共に、ばねに
より下方に付勢する構成にすることもできる。
【0033】次に、本発明の実施の形態2に係るホイー
ルクレーンのジブ格納装置を、その押下手段の正面図の
図6(a)と、押下手段の側面図の図6(b)とを参照
しながら、上記実施の形態と同一のものならびに同一機
能を有するものを同一の参照符号を付して説明すると、
これらの図6(a),(b)から良く理解されるよう
に、前記実施の形態1における押下手段20のストッパ
26を後述する押下ローラ36に代えたものである。
【0034】より詳しくは、前記ジブ72の上面に、こ
のジブ72の長手方向に沿って平板状の当接部材72b
が突設されている。そして、この当接部材72bの上端
面には、この当接部材72bを挟むように、前記レバー
24の先端に水平なローラ支持ピン33を介して支持さ
れた押下ローラ36の外周に周設されてなる横断断面が
三角状の押圧溝36aが当接するように構成されてい
る。
【0035】従って、この実施の形態2に係るホイール
クレーンのジブ格納装置によれば、上記実施の形態1と
同様に、ジブ72はその自重によってその基端側が下が
る方向に回動しようとするが、ジブ72の先端側の部分
が押下手段20の押下ローラ36、ジブ72に設けた当
接部材72bを介して押し下げられ、ジブ72の基端側
が基端支持手段4における正規の固定位置よりも上方で
保持されるから、本実施の形態2に係るジブ格納装置
は、上記実施の形態1に係るジブ格納装置と同効であ
る。但し、この場合には、当接部材72bが押下ローラ
36の押圧溝36aで固定されていて、ジブ72の先端
側のブーム59の側面方向のがたつきが抑制されるの
で、クレーン走行時のジブ72のがたつきの抑制に関し
て上記実施の形態1よりも優れている。
【0036】次に、本発明の実施の形態3に係るホイー
ルクレーンのジブ格納装置を、その全体構成を示す側面
図の図7と、図7のD−D線断面図の図8とを参照しな
がら、上記実施の形態と同一のものならびに同一機能を
有するものを同一の参照符号を付して説明する。この実
施の形態3に係るホイールクレーンのジブ格納装置は、
これらの図7と図8から良く理解されるように、本実施
の形態3が上記実施の形態1と相違するところは、基端
支持手段4の構成が相違するところにある。
【0037】即ち、上記実施の形態1に係るホイールク
レーンのジブ格納装置の基端支持手段4では、上記のと
おり、ブーム59の側面に設けたガイドプレート41に
突設した基端支持ブラケット42のピン穴に、ジブ72
に設けた基端取付ブラケット43のピン穴を合わせた
後、両ピン穴に前部固定ピン8を共通してジブ72の
基端側を支持する構成であった。
【0038】これに対して、この実施の形態3に係るホ
イールクレーンのジブ格納装置の基端支持手段4では、
ガイドプレート41の上側に、上下に貫通する係止部で
ある長穴41bを有するロック用プレート41aを突設
し、ジブ72に設けた基端取付ブラケット43の端部
に、下側方向から前記長穴41bに挿脱自在に係合する
係合部である突起43aを設けて、ジブ72の基端側を
前部固定ピン8により支持すると共に、長穴41bに係
合した突起43aによってジブ72の重心Wの位置に基
づいて生じるジブ72がブーム59の側面から離反する
向きの力を受持たせるように構成にしたものである。
【0039】従って、この実施の形態3に係るホイール
クレーンのジブ格納装置によれば、ジブ72を張り出す
ときに基端支持手段4の前部固定ピン8を抜き取って
も、長穴41bに突起43aが係合しているので、この
ジブ72の重心位置に基づいてこのジブ72がブーム5
9から離れる方向に振れたりすることがなく、張出作業
をしている作業者等に当たる恐れがないので、安全にジ
ブ72の張出作業を行うことができる。また、上記のと
おり、前部固定ピン8を抜き取ってもジブ72が位置ず
れしないため、ブームポイントピン18の挿脱作業を容
易に行うことができ、ジブ張出作業の時間短縮にも寄与
することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明は、下部走行体と、この下部走行体の上に旋回自在に
搭載された上部旋回体と、この上部旋回体に設けられた
運転室と、この運転室のアイポイントより下方位置を横
切るように設けられたブームであって前記上部旋回体に
起伏自在に設けられたブームと、このブームの側面にそ
の先端側が前記ブームの基端側に向けられると共にその
基端側が前記ブームの先端側に向けられた状態で格納さ
れるジブとからなるホイールクレーンのジブ格納装置に
おいて、前記ジブの基端側にてこのジブを支持する基端
支持手段と、前記ジブの重心よりこのジブの先端寄りの
このジブの中間部にてこのジブを回動可能に支持する中
間支持手段と、前記ジブの先端側にてこのジブを支持す
る先端支持手段とを有し、この先端支持手段が、前記ジ
ブに連結されるジブ張出格納ワイヤによってこのジブを
吊り上げるジブ張出格納ウインチと、前記ジブに当接し
てこのジブを下方に押し下げる押下手段とからなるもの
である。従って、この構成によれば、運転室からの良好
な走行視界を確保することができると共に、ジブの格納
作業が容易かつ迅速にできるという極めて優れた効果を
奏することができる。
【0041】また、請求項2に記載された発明は、前記
押下手段が、上下方向に揺動可能に設けられたレバー
と、このレバーの先端に設けられたストッパと、前記レ
バーを下方に引き下げる付勢体とからなるものである。
従って、この構成によれば、簡単な機構で構成できるだ
けでなく、信頼性が高く安価なジブ格納装置を構成する
ことができる。また、この構成によれば、特別な駆動源
を必要としないので、配管や配線を可動部分であるブー
ムに施す必要がなく、この点からも信頼性の向上とコス
トダウンを図ることができる。
【0042】また、請求項3に記載された発明は、請求
項2に記載のホイールクレーンのジブ格納装置におい
て、前記ストッパが、前記ジブの上側に設けた当接部材
を挟むように、この当接部材の上端面に当接する押圧溝
を有する押下ローラであることを特徴とするものであ
る。これにより、ジブの先端側のブームの側面方向のが
たつきを抑制することができるので、クレーン走行時の
ジブのがたつきの程度が少なくなるという効果がある。
【0043】さらに、請求項4に記載された発明は、請
求項1に記載のホイールクレーンのジブ格納装置におい
て、前記基端支持手段に、前記ブームの側面に設けた係
止部に下側から離合自在に係合する係合部を設けたこと
を特徴とするものである。これにより、ジブの基端側が
ブームから離反しようとする動きを規制することができ
る。従って、張出作業をしている作業者等に当たる恐れ
がなく、安全にジブの張出作業を行うことができ、かつ
ブームポイントピンの挿脱作業を容易に行うことができ
るので、ジブ張出作業の時間短縮に寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るホイールクレーン
のジブ格納装置の全体構成を示す側面図である。
【図2】図1のジブ張出格納ワイヤガイド部の拡大図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態1に係るホイールクレーン
のジブ格納装置の押下手段を示す正面図である。
【図4】図3の押下手段の側面図である。
【図5】図1のC−C線断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係り、図6(a)はホ
イールクレーンのジブ格納装置の押下手段の正面図、図
6(b)は押下手段の側面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係るホイールクレーン
のジブ格納装置の全体構成を示す側面図である。
【図8】図のD−D線断面図である。
【図9】従来例のホイールクレーンの一例を示す側面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 23/00 - 23/94

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、この下部走行体の上に旋
    回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体に設
    けられた運転室と、この運転室のアイポイントより下方
    位置を横切るように設けられたブームであって前記上部
    旋回体に起伏自在に設けられたブームと、このブームの
    側面にその先端側が前記ブームの基端側に向けられると
    共にその基端側が前記ブームの先端側に向けられた状態
    で格納されるジブとからなるホイールクレーンのジブ格
    納装置において、前記ジブの基端側にてこのジブを支持
    する基端支持手段と、前記ジブの重心よりこのジブの先
    端寄りのこのジブの中間部にてこのジブを回動可能に支
    持する中間支持手段と、前記ジブの先端側にてこのジブ
    を支持する先端支持手段とを有し、この先端支持手段
    が、前記ジブに連結されるジブ張出格納ワイヤによって
    このジブを吊り上げるジブ張出格納ウインチと、前記ジ
    ブに当接してこのジブを下方に押し下げる押下手段とか
    らなることを特徴とするホイールクレーンのジブ格納装
    置。
  2. 【請求項2】 前記押下手段が、上下方向に揺動可能に
    設けられたレバーと、このレバーの先端に設けられたス
    トッパと、前記レバーを下方に引き下げる付勢体とから
    なることを特徴とする請求項1に記載のホイールクレー
    ンのジブ格納装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパが、前記ジブの上側に設け
    たこのジブの長手方向向きの当接部材を挟むように、こ
    の当接部材の上端面に当接する押圧溝を有する押下ロー
    ラであることを特徴とする請求項2に記載のホイールク
    レーンのジブ格納装置。
  4. 【請求項4】 前記基端支持手段に、前記ブームの側面
    に設けた係止部に下側から離合自在に係合する係合部を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のホイールクレ
    ーンのジブ格納装置。
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