JP6816619B2 - フロート格納装置 - Google Patents

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本発明は、作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートを格納するフロート格納装置に関する。
クローラクレーンなどの大型の作業機械においては、現場間などで輸送する際に機体を分解する必要があり、分解にあたって機体をジャッキアップする必要がある。そこで、この種の作業機械は、機体をジャッキアップするジャッキシリンダと、ジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートとを複数備えている。
ジャッキシリンダにフロートが装着され、ジャッキシリンダが起立した姿勢のままでは、走行時や輸送時にフロートやジャッキシリンダが障害物にぶつかる恐れがある。そこで、ジャッキアップを行わないときには、フロートをジャッキシリンダから取り外して、機体の適所に収納するとともに、ジャッキシリンダを傾倒した姿勢にしている。
特許文献1には、ジャッキシリンダに対するフロートの取り付け及び取り外しを、レバー部材を介して行う建設機械のフロート取付装置が開示されている。フロートを取り付ける際には、持ち上げたフロートをジャッキシリンダに当接させる。すると、フロートに設けられたレバー部材がジャッキシリンダに設けられた溝部に係合し、以降、フロートから手を離してもフロートは落下しなくなる。一方、フロートを取り外す際には、レバー部材を上方に回動させる。すると、レバー部材がジャッキシリンダに干渉しなくなるので、フロートは自重でジャッキシリンダから外れる。
また、特許文献2には、ジャッキシリンダの上端とシリンダロッドの先端とを連結するロープと、ビームに固定されたシーブとを用いた、建設機械のジャッキアップ装置およびジャッキアップシリンダの回動方法が開示されている。ロープ及びシーブを用いて、ジャッキシリンダを自身の伸縮により傾倒および起立させている。
特開2009−173376号公報 特開平11−100191号公報
しかしながら、特許文献1では、30Kg以上の質量があるフロートを人力で持ち上げたり保持したりする必要があり、作業者の負担が大きい。また、特許文献2においても、フロートを人力でジャッキシリンダから取り外して適所に格納し、そこから取り出してジャッキシリンダに取り付ける必要があり、作業者の負担が大きい。
そこで、本発明は、作業者の負担を軽減させることが可能なフロート格納装置を提供することを目的とする。
本発明は、作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートを格納するフロート格納装置であって、前記ジャッキシリンダの両側にそれぞれ設けられて、下部から上部にかけて溝が形成されたガイド部材と、前記フロートの両面にそれぞれ取り付けられ、水平方向に延びた軸部材と、前記ジャッキシリンダから取り外された前記フロートを、前記軸部材が前記溝内に配置されて前記溝の上側の端に位置された状態、且つ、前記フロートの底面が前記ジャッキシリンダの側面とは反対側を向いた状態で、前記ガイド部材に固定することが可能な固定機構と、を有し、前記溝は、前記ガイド部材の側面における、前記ジャッキシリンダのロッドの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に前記軸部材に対向する個所に開口を有して水平方向に延びる第1の溝と、上下方向に延びる第2の溝と、湾曲しながら前記第1の溝の前記開口とは反対側の端と前記第2の溝の下端とをつなぐ第3の溝と、前記第2の溝の上端から前記第2の溝の側方にかけて上に凸な形状に形成された第4の溝と、を有し、前記ロッドの伸縮長さが前記所定の長さまで収縮されて、前記フロートが前記ジャッキシリンダから取り外された状態で、前記第1の溝の前記開口から前記溝内に挿入された前記軸部材が前記第4の溝の端まで移動されながら、前記フロートの前記底面が前記ジャッキシリンダの前記側面とは反対側を向くように前記フロートが回動されることを特徴とする。
また、本発明は、作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートを格納するフロート格納方法であって、前記ジャッキシリンダのロッドの伸縮長さを所定の長さまで収縮させ、前記フロートを前記ジャッキシリンダから取り外しながら、前記フロートの両面にそれぞれ取り付けられて水平方向に延びた軸部材を、前記ジャッキシリンダの両側にそれぞれ設けられたガイド部材の下部から上部にかけて形成された溝のうち、水平方向に延びる第1の溝の、前記軸部材に対向する開口から前記溝内に挿入する第1ステップと、前記第1の溝、上下方向に延びる第2の溝、湾曲しながら前記第1の溝の前記開口とは反対側の端と前記第2の溝の下端とをつなぐ第3の溝、および、前記第2の溝の上端から前記第2の溝の側方にかけて上に凸な形状に形成された第4の溝を、前記第1の溝、前記第3の溝、前記第2の溝、前記第4の溝の順番で、前記第4の溝の端まで前記軸部材を移動させながら、前記フロートの底面が前記ジャッキシリンダの側面とは反対側を向くように前記フロートを回動させる第2ステップと、前記軸部材が前記溝内に配置されて前記第4の溝の端に位置された状態、且つ、前記フロートの前記底面が前記ジャッキシリンダの前記側面とは反対側を向いた状態で、前記フロートを前記ガイド部材に固定する第3ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によると、ジャッキシリンダのロッドの伸縮長さを所定の長さまで収縮させると、第1の溝の開口から溝内に軸部材を挿入することが可能になる。ロッドの伸縮長さを所定の長さまで収縮させて、フロートをジャッキシリンダから取り外した状態で、第1の溝の開口から溝内に挿入した軸部材を第4の溝の端まで移動させながら、フロートの底面がジャッキシリンダの側面とは反対側を向くようにフロートを回動させる。第1の溝内、第3の溝内、第4の溝内で軸部材を移動させるとき、ガイド部材によってフロートの全質量の一部が支持されるので、フロートの全質量を支える必要がない。第2の溝内で軸部材を移動させるとき、フロートの全質量を支える必要があるが、移動距離が短いため、作業者にとって大きな負担にはならない。そして、軸部材を第4の溝の端まで移動させると、フロートの全質量はガイド部材によって支持される。これにより、作業者の負担を軽減させることができる。
クローラクレーンの側面図である。 図1のA−A断面図である。 図2をB方向から見た図である。 図2をB方向から見た図である。 図3の要部Cの拡大図である。 図5をD方向から見た図である。 図5のF−F断面図である。 第1実施形態において、図2をB方向から見た図である。 第1実施形態において、図2をB方向から見た図である。 第1実施形態において、図2をB方向から見た図である。 第1実施形態において、図2をB方向から見た図である。 第1実施形態において、図2をB方向から見た図である。 図3のI−I断面図である。 第2実施形態において、図2をB方向から見た図である。 第2実施形態において、図2をB方向から見た図である。 第2実施形態において、図2をB方向から見た図である。 第2実施形態において、図2をB方向から見た図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(クローラクレーンの構成)
第1の実施形態のフロート格納装置は、作業機械であるクローラクレーンに設けられている。クローラクレーン10の側面図である図1に示すように、クローラクレーン10は、クローラ式の下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、作業機械は、クローラクレーン10に限定されず、クローラ式のショベル等であってもよい。
上部旋回体12の前部には、運転室13が設けられるとともに、ブーム14が上部旋回体12に対して起伏可能に連結されている。ブーム14の先端部には、ガイドシーブ15が設けられている。このガイドシーブ15からは巻上ロープ16を介してフック17が吊り下げられている。
上部旋回体12の後部には、カウンタウエイト18及びガントリ19が取り付けられている。また、上部旋回体12の後部には、少なくとも2個のドラム、つまりフック用ドラム(図示せず)とブーム起伏用ドラム(図示せず)とが前から後ろに並んで搭載されている。
フック用ドラムは、巻上ロープ16を巻き取り又は繰り出してフック17の巻き上げ又は巻き下げを行うものである。
ガントリ19の上端に取り付けた下部スプレッダ20と、ブームガイライン21の一端に連結した上部スプレッダ22との間には、ブーム起伏用ロープ23が掛け渡されている。ブーム起伏用ドラムには、ブーム起伏用ロープ23の一端が巻き付けられている。ブームガイライン21の他端は、ブーム14の先端に接続されている。ブーム起伏用ドラムによりブーム起伏用ロープ23を巻き取り又は繰り出すと、ブーム14がその支点であるブームフットピン回りに起伏するようになっている。
下部走行体11は、トラックフレーム24を有している。トラックフレーム24の左右には、走行体25がそれぞれ取り付けられている。また、トラックフレーム24には、水平方向に延びるビーム26が連結されている。ビーム26の先端部には、シリンダロッドを鉛直方向に伸縮可能なジャッキシリンダ27が固定されている。
図1のA−A断面図である図2に示すように、ビーム26は、トラックフレーム24の前面部および後面部に2つずつ設けられている。ビーム26は、その端部がトラックフレーム24にピン28で連結されることで、水平方向に回動可能にされている。ジャッキシリンダ27の下端部には、フロート29が着脱可能に取り付けられている。鉛直方向に見て、フロート29の外形は、ジャッキシリンダ27の外形よりも大きい。
このような構成において、油圧駆動によりジャッキシリンダ27のシリンダロッドの伸縮長さを所定の長さよりも伸長させると、フロート29が地面に接地し、機体(下部走行体11および上部旋回体12)がジャッキアップされる。フロート29を用いることで、ジャッキシリンダ27の下端部の接地面積が大きくなるので、ジャッキアップした機体を安定した状態で支持することができる。
(フロート格納装置の構成)
図2をB方向から見た図である図3、図4に示すように、クローラクレーン10は、フロート29を格納するフロート格納装置1を有している。フロート格納装置1は、支持機構2を有している。支持機構2は、ジャッキシリンダ27を、起立した状態と、傾倒した状態との間で移動可能に支持するものである。
支持機構2は、固定ピン51と、2つのピン孔52a,52bと、ロックピン53と、を有している。
固定ピン51は、ビーム26の端部に設けられ、ビーム26を構成する一対の板部材の間に水平に配置されている。ジャッキシリンダ27のシリンダ本体31には、一対の板状の取付部32が溶接により固定されている。この取付部32には、固定ピン51が挿通する孔が設けられており、この孔を固定ピン51が挿通することで、ジャッキシリンダ27が固定ピン51を中心に回動可能にビーム26に連結されている。
2つのピン孔52a,52bは、ビーム26の端部にそれぞれ設けられ、固定ピン51を中心とする同一円周上に互いに間隔をあけてそれぞれ配置されている。ジャッキシリンダ27の取付部32には、ピン孔32aが設けられており、このピン孔32aは、図3に示すように、ジャッキシリンダ27が起立した状態のときに、ピン孔52aに連通し、図4に示すように、ジャッキシリンダ27が傾倒した状態のときに、ピン孔52bに連通する。
ロックピン53は、2つのピン孔52a,52bのどちらか一方に挿通される。図3に示すように、ジャッキシリンダ27が起立した状態のときに、互いに連通するピン孔52aおよび取付部32のピン孔32aにロックピン53が挿通されることで、ジャッキシリンダ27が起立した状態に固定される。一方、図4に示すように、ジャッキシリンダ27が傾倒した状態のときに、互いに連通するピン孔52bおよび取付部32のピン孔32aにロックピン53が挿通されることで、ジャッキシリンダ27が傾倒した状態に固定される。
ジャッキアップを行わないときに、図4に示すように、フロート29が側方に配置されたジャッキシリンダ27を傾倒した状態にすることで、ジャッキシリンダ27の下端を地面から遠ざけることができる。これにより、走行時や輸送時にジャッキシリンダ27やフロート29が障害物にぶつからないようにすることができる。
また、フロート格納装置1は、ガイド部材3と、軸部材4と、を有している。図3の要部Cの拡大図である図5、および、図5をD方向から見た図である図6に示すように、ガイド部材3は、E方向におけるジャッキシリンダ27の両側にそれぞれ設けられている。図5において、ガイド部材3は、ジャッキシリンダ27の右側の側面側に配置されている。なお、図3では、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の伸縮長さを所定の長さよりも伸長させた状態を図示しており、図5、図6では、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の伸縮長さを所定の長さまで収縮させた状態を図示している。なお、所定の長さは、シリンダロッド33の伸縮長さが最短となる長さであってよい。
軸部材4は、E方向におけるフロート29の両面にそれぞれ取り付けられており、E方向に延びている。
ここで、図5、図6に示すように、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の下端部は、下方に凸な球面を備えた頭部33aとなっている。フロート29の上端部であるボス部41の上面には、下方に凹な球面41aが形成されている。機体がジャッキアップされているときに、シリンダロッド33の頭部33aはフロート29のボス部41の球面41aに摺動自在に当接する。
シリンダロッド33における頭部33aの上方は、頭部33aよりも径が小さい首部33bとなっている。フロート29は、ボス部41の上方に、鍔部42を有している。図5のF−F断面図である図7にも示すように、この鍔部42は、図5の紙面左側のみが開口したU字状に形成されており、内部にシリンダロッド33の頭部33aを収容することが可能である。また、鍔部42の上端部は、水平方向内側に折れ曲がって首部33bのまわりに位置するとともに、上方から頭部33aに当接する凸部42aとなっている。
図5の紙面右側から左側に向かってG方向にフロート29を移動させて、鍔部42の内部に頭部33aを収容しながら、凸部42aの内側に首部33bを嵌合させることで、シリンダロッド33の下端部にフロート29が取り付けられる。逆に、図5の紙面左側から右側に向かってH方向にフロート29を移動させて、凸部42aと首部33bとの嵌合を解除することで、シリンダロッド33の下端部からフロート29が取り外される。
図7における鍔部42の左側(開口側)の両端部には、ピン孔42bがそれぞれ形成されている。図7に示すように、凸部42aと首部33bとが嵌合した状態で固定ピン5bの両端部が2つのピン孔42bにそれぞれ挿通され、抜け止めピン(図示せず)が固定ピン5bの端部に挿通される。これにより、凸部42aが首部33bから抜けるのが防止される。
図6に示すように、軸部材4は、鍔部42の側方に取り付けられている。図5に示すように、ガイド部材3には、下部から上部にかけて溝61が形成されている。
溝61は、水平方向に延びた第1の溝61aと、上下方向に延びた第2の溝61bと、湾曲した第3の溝61cと、上に凸な形状に形成された第4の溝61dと、を有している。第1の溝61aは、ガイド部材3の側面における、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に軸部材4に対向する個所に、開口を有している。第3の溝61cは、第1の溝61aの開口とは反対側の端と第2の溝61bの下端とをつないでいる。第4の溝61dは、第2の溝61bの上端から第2の溝61bのシリンダロッド33側の側方にかけて形成されている。
図5に示すように、フロート29を格納する際には、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の伸縮長さが所定の長さまで収縮される。これにより、第1の溝61aの開口が、軸部材4に対向する。
また、フロート格納装置1は、固定機構5を有している。固定機構5は、ジャッキシリンダ27から取り外されたフロート29をガイド部材3に固定するものである。固定機構5は、ピン孔5aと、固定ピン5b(図7参照)と、抜け止めピンと、を有している。
ピン孔5aは、ガイド部材3における第4の溝61dの端の下方に設けられている。図5に点線で示すように、ジャッキシリンダ27から取り外されたフロート29が、軸部材4が溝61内に配置されて第4の溝61dの端に位置された状態、且つ、フロート29の底面45aがジャッキシリンダ27の右側の側面とは反対側を向いた状態で、ピン孔5aはフロート29の鍔部42のピン孔42bに連通する。
固定ピン5bは、ピン孔5aと鍔部42のピン孔42bとが連通した状態で、ピン孔5aに挿通される。抜け止めピンは、固定ピン5bの端部に挿通されることで、固定ピン5bがガイド部材3から抜けるのを防止する。これにより、ジャッキシリンダ27から取り外されたフロート29が、軸部材4が溝61内に配置されて第4の溝61dの端に位置された状態、且つ、フロート29の底面45aがジャッキシリンダ27の右側の側面とは反対側を向いた状態で、ガイド部材3に固定される。
なお、本実施形態では、固定機構5の固定ピン5bおよび抜け止めピンが、凸部42aが首部33bから抜けるのを防止するためにも使用される構成である。即ち、フロート29の使用時には、図7に示すように、固定ピン5bおよび抜け止めピンが、凸部42aと首部33bとの嵌合が外れるのを防止するために使用され、フロート29の格納時には、固定ピン5bおよび抜け止めピンが、フロート29をガイド部材3に固定するために使用される。しかし、これらは別々に設けられていてもよい。
(フロート格納装置の動作)
次に、図面を参照しながら、フロート格納装置の動作(フロート格納方法)について説明する。
図2をB方向から見た図である図8〜図12を参照しつつ、ジャッキシリンダ27の下端部に装着されたフロート29をジャッキシリンダ27の側方に格納する手順について説明する。図8に示すように、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の伸縮長さを所定の長さまで収縮させる。このとき、フロート29の鍔部42の凸部42aは、シリンダロッド33の首部33bと嵌合している。シリンダロッド33の伸縮長さを所定の長さまで収縮させることで、第1の溝61aの開口が、軸部材4に対向する。
次に、図9に示すように、フロート29の鍔部42から固定ピン5bを取り外し、フロート29をH方向に移動させて、フロート29をジャッキシリンダ27から取り外しながら、第1の溝61aの開口から軸部材4を溝61内に引き込む(第1ステップ)。このとき、フロート29の鍔部42の凸部42aと、シリンダロッド33の首部33bとの嵌合が完全に解除されていない状態であり、嵌合部でフロート29を支持しながら軸部材4を溝61内に引き込むので、フロート29の全質量を人力で支える必要がない。よって、小さな操作力で軸部材4を溝61内に引き込むことができる。
次に、図10に示すように、第1の溝61a内で軸部材4を移動させながら、フロート29の鍔部42の凸部42aと、シリンダロッド33の首部33bとの嵌合を完全に解除する。これにより、フロート29はジャッキシリンダ27から取り外されて、ガイド部材3に支持された状態になる。
次に、図11に示すように、溝61内で軸部材4を第1の溝61a、第3の溝61c、第2の溝61b、第4の溝61dの順番に移動させながら、フロート29の底面45aが図中右側を向くようにフロート29を回動させる。そして、軸部材4を第4の溝61dの端まで移動させる(第2ステップ)。図9から図11までは、一気に行う。
ここで、第1の溝61a内、第3の溝61c内、第4の溝61d内で軸部材4を移動させるとき、ガイド部材3によってフロート29の全質量の一部が支持されるので、フロート29の全重量を支える必要がない。第2の溝61b内で軸部材4を移動させるとき、フロート29の全重量を支える必要があるが、移動距離が短いため、作業者にとって大きな負担にはならない。そして、軸部材4を第4の溝61dの端まで移動させると、フロート29はガイド部材3によって支持される。
次に、図12に示すように、軸部材4が溝61内に配置されて第4の溝61dの端に位置された状態、且つ、フロート29の底面45aがジャッキシリンダ27の右側の側面とは反対側を向いた状態で、固定機構5によりフロート29をガイド部材3に固定する(第3ステップ)。具体的には、鍔部42のピン孔42bと連通したピン孔5aに固定ピン5bを挿通し、固定ピン5bの端部に抜け止めピンを挿通する。
次に、互いに連通するピン孔52aおよび取付部32のピン孔32aからロックピン53を抜く。そして、図4に示すように、フロート29が側方に配置されたジャッキシリンダ27を傾倒した状態にする。そして、互いに連通するピン孔52bおよび取付部32のピン孔32aにロックピン53を挿通することで、ジャッキシリンダ27を傾倒した状態に固定する。
なお、ジャッキシリンダ27の側方に格納されたフロート29をジャッキシリンダ27の下端部に装着する手順は、上記の手順の逆であるので、その説明を省略する。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るフロート格納装置1によると、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の伸縮長さを所定の長さまで収縮させると、第1の溝61aの開口から溝61内に軸部材4を挿入することが可能になる。シリンダロッド33の伸縮長さを所定の長さまで収縮させて、フロート29をジャッキシリンダ27から取り外した状態で、第1の溝61aの開口から溝61内に挿入した軸部材4を第4の溝61dの端まで移動させながら、フロート29の底面45aがジャッキシリンダ27の側面とは反対側を向くようにフロート29を回動させる。第1の溝61a内、第3の溝61c内、第4の溝61d内で軸部材4を移動させるとき、ガイド部材3によってフロート29の全質量の一部が支持されるので、フロート29の全質量を支える必要がない。第2の溝61b内で軸部材4を移動させるとき、フロート29の全質量を支える必要があるが、移動距離が短いため、作業者にとって大きな負担にはならない。そして、軸部材4を第4の溝61dの端まで移動させると、フロート29の全質量はガイド部材3によって支持される。これにより、作業者の負担を軽減させることができる。
また、ジャッキシリンダ27を、起立した状態と、傾倒した状態との間で移動可能である。よって、ジャッキアップを行わないときに、フロート29が側方に配置されたジャッキシリンダ27を傾倒した状態にすることで、ジャッキシリンダ27の下端を地面から遠ざけることができる。これにより、走行時や輸送時にジャッキシリンダ27やフロート29が障害物にぶつからないようにすることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のフロート格納装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と共通する構成およびそれにより奏される効果については説明を省略し、主に、第1実施形態と異なる点(付勢手段等)について説明する。なお、第1実施形態と同じ部材については、第1実施形態と同じ符号を付している。
(フロート格納装置の構成)
本実施形態のフロート格納装置101は、図3のI−I断面図である図13に示すように、付勢手段6を有している。付勢手段6は、ジャッキシリンダ27を傾倒させる方向に付勢するものである。付勢手段6は、具体的には、固定ピン51に巻回されたぜんまいばねであり、一端が固定ピン51を介してビーム26に、他端が取付部32に、それぞれ係合されている。
付勢手段6の付勢力は、ジャッキシリンダ27を起立した状態に維持できないほどの強さではないため、付勢手段6の付勢力に抗して、ジャッキシリンダ27を起立した状態に維持することが可能である。ジャッキシリンダ27を起立した状態から傾倒した状態に移動させる際には、付勢手段6の付勢力により操作力がアシストされる。よって、ジャッキシリンダ27を、起立した状態から傾倒した状態に、小さな操作力で移動させることができる。
(フロート格納装置の動作)
次に、図2をB方向から見た図である図14〜図17を参照しつつ、ジャッキシリンダ27の下端部に装着されたフロート29をジャッキシリンダ27の側方に格納する手順について説明する。
まず、図14に示すように、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33の伸縮長さを所定の長さまで収縮させる。そして、互いに連通するピン孔52aおよび取付部32のピン孔32aからロックピン53を抜く。
次に、図15に示すように、フロート29の鍔部42から固定ピン5bを取り外し、フロート29をH方向に移動させて、第1の溝61aの開口から溝61内に引き込んだ軸部材4を第1の溝61a、第3の溝61c、第2の溝61b、第4の溝61dの順番に移動させながら、フロート29の底面45aが図中右側を向くようにフロート29を回動させる。これと同時に、ジャッキシリンダ27を回動させる。このとき、付勢手段6の付勢力により操作力がアシストされるので、ジャッキシリンダ27を、起立した状態から傾倒した状態に、小さな操作力で移動させることができる。そして、図16に示すように、軸部材4を第4の溝61dの端まで移動させるとともに、ジャッキシリンダ27を傾倒した状態にする。
次に、図17に示すように、固定機構5によりフロート29をガイド部材3に固定するとともに、支持機構2によりジャッキシリンダ27を傾倒した状態に固定する。具体的には、鍔部42のピン孔42bと連通したピン孔5aに固定ピン5bを挿通し、固定ピン5bの端部に抜け止めピンを挿通する。また、互いに連通するピン孔52bおよび取付部32のピン孔32aにロックピン53を挿通することで、ジャッキシリンダ27を傾倒した状態に固定する。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るフロート格納装置101によると、付勢手段6で、ジャッキシリンダ27を傾倒させる方向に付勢することで、ジャッキシリンダ27を、起立した状態から傾倒した状態に、小さな操作力で移動させることができる。これにより、作業者の負担をさらに軽減させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、特許文献2(特開平11−100191号公報)に開示されているようなロープ及びシーブを用いて、フロート29をジャッキシリンダ27の側方まで移動させるとともに、ジャッキシリンダ27を回動させて傾倒した状態にする構成であってもよい。具体的には、ジャッキシリンダ27のシリンダロッド33を伸長させると、フロート29に固定したロープが引っ張られることで、フロート29がジャッキシリンダ27の側方まで移動され、さらにシリンダロッド33を伸長させると、ロープがさらに引っ張られることで、ジャッキシリンダ27が回動されて傾倒した状態になるような構成であってもよい。
1,101 フロート格納装置
2 支持機構
3 ガイド部材
4 軸部材
5 固定機構
5a ピン孔
5b 固定ピン
6 付勢手段
10 クローラクレーン
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 運転室
14 ブーム
15 ガイドシーブ
16 巻上ロープ
17 フック
18 カウンタウエイト
19 ガントリ
20 下部スプレッダ
21 ブームガイライン
22 上部スプレッダ
23 ブーム起伏用ロープ
24 トラックフレーム
25 走行体
26 ビーム
27 ジャッキシリンダ
28 ピン
29 フロート
31 シリンダ本体
32 取付部
33 シリンダロッド
33a 頭部
33b 首部
41 ボス部
41a 球面
42 鍔部
42a 凸部
42b ピン孔
45a 底面
51 固定ピン
52a,52b ピン孔
53 ロックピン
61 溝
61a 第1の溝
61b 第2の溝
61c 第3の溝
61d 第4の溝

Claims (5)

  1. 作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートを格納するフロート格納装置であって、
    前記ジャッキシリンダの両側にそれぞれ設けられて、下部から上部にかけて溝が形成されたガイド部材と、
    前記フロートの両面にそれぞれ取り付けられ、水平方向に延びた軸部材と、
    前記ジャッキシリンダから取り外された前記フロートを、前記軸部材が前記溝内に配置されて前記溝の上側の端に位置された状態、且つ、前記フロートの底面が前記ジャッキシリンダの側面とは反対側を向いた状態で、前記ガイド部材に固定することが可能な固定機構と、
    を有し、
    前記溝は、前記ガイド部材の側面における、前記ジャッキシリンダのロッドの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に前記軸部材に対向する個所に開口を有して水平方向に延びる第1の溝と、上下方向に延びる第2の溝と、湾曲しながら前記第1の溝の前記開口とは反対側の端と前記第2の溝の下端とをつなぐ第3の溝と、前記第2の溝の上端から前記第2の溝の側方にかけて上に凸な形状に形成された第4の溝と、を有することを特徴とするフロート格納装置。
  2. 前記ロッドの伸縮長さが前記所定の長さまで収縮されて、前記フロートが前記ジャッキシリンダから取り外された状態で、前記第1の溝の前記開口から前記溝内に挿入された前記軸部材が前記第4の溝の端まで移動されながら、前記フロートの前記底面が前記ジャッキシリンダの前記側面とは反対側を向くように前記フロートが回動されることを特徴とする請求項1に記載のフロート格納装置。
  3. 前記ジャッキシリンダを、起立した状態と、傾倒した状態との間で移動可能に支持する支持機構をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のフロート格納装置。
  4. 前記ジャッキシリンダを傾倒させる方向に付勢する付勢手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のフロート格納装置。
  5. 作業機械に設けられて機体をジャッキアップするジャッキシリンダの下端部に装着されるフロートを格納するフロート格納方法であって、
    前記ジャッキシリンダのロッドの伸縮長さを所定の長さまで収縮させ、前記フロートを前記ジャッキシリンダから取り外しながら、前記フロートの両面にそれぞれ取り付けられて水平方向に延びた軸部材を、前記ジャッキシリンダの両側にそれぞれ設けられたガイド部材の下部から上部にかけて形成された溝のうち、水平方向に延びる第1の溝の、前記軸部材に対向する開口から前記溝内に挿入する第1ステップと、
    前記第1の溝、上下方向に延びる第2の溝、湾曲しながら前記第1の溝の前記開口とは反対側の端と前記第2の溝の下端とをつなぐ第3の溝、および、前記第2の溝の上端から前記第2の溝の側方にかけて上に凸な形状に形成された第4の溝を、前記第1の溝、前記第3の溝、前記第2の溝、前記第4の溝の順番で、前記第4の溝の端まで前記軸部材を移動させながら、前記フロートの底面が前記ジャッキシリンダの側面とは反対側を向くように前記フロートを回動させる第2ステップと、
    前記軸部材が前記溝内に配置されて前記第4の溝の端に位置された状態、且つ、前記フロートの前記底面が前記ジャッキシリンダの前記側面とは反対側を向いた状態で、前記フロートを前記ガイド部材に固定する第3ステップと、
    を有することを特徴とするフロート格納方法。
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