JP6468297B2 - 建設機械の足場の取付構造及び取付方法 - Google Patents

建設機械の足場の取付構造及び取付方法 Download PDF

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本発明は、クレーンや油圧ショベルなどの建設機械の足場の取付構造及び取付方法に関する。
クレーンや油圧ショベルなどの建設機械は、下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体に設けられた作業アタッチメントと、上部旋回体の側壁面に取り付けられた乗降用、歩行用又は作業用などの足場とを備える。
足場は、その使用時には上部旋回体の側壁面から外方に張り出した状態にあるが、建設機械をトレーラやトラックなどの運搬車両で運搬するときに外方に張り出した状態のままであると、道路法上の荷幅制限をオーバーする可能性がある。このため、特許文献1に記載されているように、足場の踏み面を上部旋回体の側壁面に沿って立設させて格納可能な構造とすることにより、運搬車両の荷幅制限内に収めるようにしている。
また、運搬車両の荷幅制限内に収めるための別の方法として、足場を上部旋回体から取り外し可能な構造とすることがある。このような構造としては、従来、下記のようなものが知られている。
すなわち、例えば図11に示すように、足場101の一端側に、係合ピン102と、この係合ピン102よりも下側の部位に足場101に自重などの垂直荷重が作用するとき作用点として機能する作用点部103とを設ける一方、上部旋回体の側壁面にブラケット104を固定する。このブラケット104に、係合ピン102と係合可能なU字型の係合溝105を形成するとともに、作用点部103からの力を受ける受け部106を形成する。そして、足場101の取付状態では、係合ピン102が係合溝105に係合しかつ受け部106が作用点部103からの力を受けることで足場101が支持されるようになっている。
特開2013−64239号公報
ところで、前記従来の構造では、足場101上における作業者の立ち位置などにより係合ピン102が係合溝105に係合した状態から上方に移動して係合溝105から抜け出る可能性がある。また、足場101に対し上下方向の振動が作用した場合にも同様に係合ピン102が係合溝105から抜け出る可能性がある。
そこで、足場101の一端側とブラケット104とが重なり合う位置にこれらを貫通する貫通孔107を設け、この貫通孔107に結合ピン108を挿入して足場101の一端側とブラケット104とを結合することが必要であった。
このため、足場101の取付時又は取り外し時には、係合ピン102と係合溝105との係合又はその係合の解除とは別に、結合ピン108の貫通孔107への挿入又は引き抜きを行わなければならず、その分作業が煩わしくなるという問題がある。また、部品点数が多くなるという問題もある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題は、従来の如き結合ピンを要することなく、係合ピンが係合溝から不必要に抜け出るのを防止することにより、足場の取付時又は取り外し時の作業時間や手間を減らし、また部品点数も減らし得る建設機械の足場の取付構造及び取付方法を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、建設機械として、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の側壁面に外方に張り出した状態でかつ着脱可能に取り付けられた足場とを備えることを前提とする。そして、建設機械の足場の取付構造として、前記足場は、一端側に係合ピンと、この係合ピンよりも下側の部位に前記足場に自重などの垂直荷重が作用するとき作用点として機能する作用点部とを有している。前記側壁面側には、前記作用点部からの力を受ける受け部とブラケットとが設けられ、このブラケットには、前記係合ピンと係合可能な係合溝が形成されている。前記係合溝は、鉛直方向に延びかつ上端が開口する溝導入部と、この溝導入部の下端から前記側壁面側と反対側に屈折して延びる溝深部とを有している。前記足場の取付状態では、前記係合ピンが前記係合溝の前記溝深部に係合しかつ前記受け部が前記作用点部からの力を受けることで前記足場が支持される構成にする。
この構成によれば、足場の取付状態では、係合ピンが係合溝の溝深部、つまり係合溝の鉛直方向に延びかつ上端が開口する溝導入部の下端から上部旋回体の側壁面側と反対側に屈折して延びる部分に係合しているため、足場上における作業者の立ち位置などにより係合ピンに対し上方に移動させる力が作用したり、足場に対し上下方向の振動が作用したりしたときでも係合ピンが係合溝の溝深部から溝導入部を通して抜け出ることはない。このため、従来の如く足場の一端側とブラケットとが重なり合う位置にこれらを貫通する貫通孔を設け、この貫通孔に結合ピンを挿入して足場の一端側とブラケットとを結合することは必要ではない。それに伴い、足場の取付時又は取り外し時に、結合ピンの貫通孔への挿入又は引き抜きを行うことが不要となり、作業時間や手間を減らすことができる。また、部品点数を減らすこともできる。
ここで、前記ブラケットは、前記側壁面に固定されており、前記受け部は、前記ブラケットの前記係合溝よりも下側の部位に形成されていることが好ましい。この場合、受け部が、係合溝が形成されたブラケットとは別のブラケットに形成される場合に比べて部品点数を少なくすることができる。また、受け部が、上部旋回体の側壁面に直接形成される場合に比べて上部旋回体側の設計変更などを要することなく容易に実施することができる。
また、前記作用点部と前記受け部との間に、その間の間隔を調整することで前記足場の取付状態を水平にするための角度調整機構を介在することが好ましい。この場合、角度調整機構により足場の取付状態を水平にすることができ、足場の安全性の向上に寄与することができる。
本発明における建設機械の足場の取付方法は、本発明における建設機械の足場の取付構造と同じく、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の側壁面に外方に張り出した状態でかつ着脱可能に取り付けられた足場とを備えることを前提とする。また、前記足場は、一端側に係合ピンと、この係合ピンよりも下側の部位に前記足場に自重などの垂直荷重が作用するとき作用点として機能する作用点部とを有し、他端側に吊り上げ部を有している。前記側壁面側には、前記作用点部からの力を受ける受け部とブラケットとが設けられ、このブラケットには、前記係合ピンと係合可能な係合溝が形成されている。前記係合溝は、鉛直方向に延びかつ上端が開口する溝導入部と、この溝導入部の下端から前記側壁面側と反対側に屈折して延びる溝深部とを有している。そして、前記吊り上げ部を吊り上げた状態で、前記係合ピンを前記係合溝の前記溝導入部から前記溝深部に挿入して係合させた後、前記吊り上げ部を下ろすことにより、前記受け部が前記作用点部からの力を受ける状態になり、前記足場を支持するように構成する。
この構成によれば、本発明における建設機械の足場の取付構造の場合と同様に、従来の如き結合ピンを要することなく、係合ピンが係合溝から不必要に抜け出るのを防止することができるので、足場の取付時又は取り外し時の作業時間や手間を減らすことができ、また部品点数を減らすこともできる。その上、吊り上げ部を吊り上げた状態で、係合ピンを係合溝の溝導入部から溝深部に挿入して係合させることができるので、足場の取付作業をより容易にかつ迅速に行うことができる。
ここで、前記ブラケットは、前記側壁面に固定されており、前記受け部は、前記ブラケットの前記係合溝よりも下側の部位に形成されていることが好ましい。この場合、受け部が、係合溝が形成されたブラケットとは別のブラケットに形成される場合に比べて部品点数を少なくすることができる。また、受け部が、上部旋回体の側壁面に直接形成される場合に比べて上部旋回体側の設計変更などを要することなく容易に実施することができる。
また、前記吊り上げ部を吊り上げた状態では、前記係合ピンが前記足場の踏み面よりも前記ブラケット側に突出してバランスするようになることが好ましい。この場合、吊り上げ部を取り上げた状態で係合ピンをブラケットの係合溝に挿入して係合させるときに、足場の踏み面がブラケット側に当たることはなく、足場の取付作業をより一層容易にかつ迅速に行うことができる。
本発明における建設機械の足場の取付構造によれば、従来の如き結合ピンを要することなく、係合ピンが係合溝から不必要に抜け出るのを防止することができるので、足場の取付時又は取り外し時の作業時間や手間を減らすことができ、また部品点数を減らすこともできる。
また、本発明における建設機械の足場の取付方法によれば、本発明における建設機械の足場の取付構造の場合と同様な効果を奏する上、吊り上げ部を吊り上げた状態で、係合ピンを係合溝の溝導入部から溝深部に挿入して係合させることができるので、足場の取付作業をより容易にかつ迅速に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るクローラクレーンの全体構成を示す側面図である。 図2は、前記クローラクレーンの上部旋回体のフレーム構造を示す平面図である。 図3は、同じく右側面図である。 図4は、図3のX−X線における断面図である。 図5は、図3のY−Y線における断面図である。 図6は、図2のZ部の拡大図である。 図7は、図4のE部の拡大図である。 図8は、図5のF部の拡大図である。 図9は、前記クローラクレーンに装備された足場の取付構造の一構成部材であるブラケットの取付状態を示す側面図である。 図10は、前記足場の取付方法を説明するための説明図である。 図11は、従来の足場の取付構造を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る建設機械としてのクローラクレーン1の全体構成を示す。クローラクレーン1は、下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回装置3を介在して旋回可能に搭載された上部旋回体4とを備えている。
上部旋回体4の前部側には、運転室を構成するキャブ5が設けられているとともに、作業アタッチメントとしてのブーム6の基端部及びマスト7の基端部がそれぞれ回動可能に支持されている。一方、上部旋回体4の後部側にはカウンタウエイト8が設けられている。
ブーム6の先端部とマスト7の先端部とは、ブームガイライン11を介して連結されている。マスト7の先端部には上部スプレッダ12が設けられ、この上部スプレッダ12と上部旋回体4の後端側に設けた下部スプレッダ(図示せず)との間にはブーム起伏ロープ13が巻き掛けられており、ブーム起伏ロープ13の一端部は、上部旋回体4に設けたブーム起伏ウインチ14に巻き付けられている。そして、ブーム起伏ウインチ14によりブーム起伏ロープ13を巻き取ると上部スプレッダ12と下部スプレッダ(つまり上部旋回体4の後端側)との間の距離が短くなり、ブーム6が起立方向に回動する一方、ブーム起伏ウインチ14からブーム起伏ロープ13を送り出すと上部スプレッダ12と下部スプレッダとの間の距離が長くなり、ブーム6が前側に倒伏方向に回動するようになっている。
ブーム6の先端部にはブームポイントシーブ15、補助シーブ16及びアイドラシーブ17が設けられている。ブームポイントシーブ15からは主巻上ロープ18を介して主フック19が吊り下げられており、主巻上ロープ18の一端部はアイドラシーブ17を通して、上部旋回体4に設けた主巻上ウインチ20に巻き付けられている。そして、主巻上ウインチ20により主巻上ロープ18を巻き取り又は送り出すと主フック19が巻き上げ又は巻き下げられるようになっている。
また、補助シーブ16からは補巻上ロープ21を介して補フック22が吊り下げられており、補巻上ロープ21の一端部はアイドラシーブ17を通して、上部旋回体4に設けた補巻上ウインチ23に巻き付けられている。そして、補巻上ウインチ23により補巻上ロープ21を巻き取り又は送り出すと補フック22が巻き上げ又は巻き下げられるようになっている。
クローラクレーン1は、上部旋回体4の側壁面に外方に張り出した状態でかつ着脱可能に取り付けられた足場30をさらに備えている。本実施形態の場合、足場30は、図2ないし図5に示すように、上部旋回体4のブーム支持部40にブーム6の基端部を連結したり、上部旋回体4のマスト支持部41にマスト7の基端部を連結したりするときに使用される作業用のものであり、上部旋回体4のマスト支持部41の下側位置で上部旋回体4の側壁面を構成するフレーム構造9の左右両側の側壁板42にそれぞれ取り付けられている。なお、以下の説明では、足場30は、左側の側壁板42に取り付けられたものと、右側の側壁板42に取り付けられたものとを区別するときには符号30L又は30Rを使用する。
足場30は、右側の足場30Rの場合図6に拡大詳示するように、前後方向に長い矩形状のものである。右側の足場30Rは、その前側にキャブ5が設置されることから、前後方向(つまり長手方向)の長さが、左側の足場30Lのそれよりも短くなっている。
足場30の上面である踏み面30aには滑り止めのための凸部31が複数形成されている。また、足場30は、左右方向の一端側の2箇所にそれぞれ係合ピン32と作用点部33(図7参照)とを有し、他端側の2箇所にそれぞれ吊り上げ部34を有している。
足場30の左右方向の一端側には、図6ないし図8に拡大詳示するように、2箇所でそれぞれ上下方向に延びる取付部材35の下端部が固定されている。取付部材35は、奥壁部35aと、奥壁部35aから前後方向に互いに所定の間隔を隔てた状態でかつ上部旋回体4の側壁板42側に向かって延びる一対の側壁部35bとを有している。係合ピン32は、一対の側壁部35bの上端部間に水平に架設されている。また、作用点部33は、係合ピン32の架設位置よりも下側の位置で一対の側壁部35b間に跨がって固定された小片部材からなる。作用点部33は、足場30にその自重や作業者の重量などの垂直荷重が作用するとき、係合ピン32を支点としながら、作用点として機能するものである。このとき、作用点部33から上部旋回体3の側壁板42(詳しくは後述のブラケット43の受け部46)に対しては、支持反力としての力が作用する。
吊り上げ部34は、一端部が足場30の他端部に固定された一対の支持片36と、この一対の支持片36の他端部間に架設された棒状部材37とを有する。支持片36は、図4に示すように、棒状部材37が足場30の踏み面30aと略同じ高さ位置となるように棒状部材37側の端部が上向き傾斜した状態で足場30の他端部に固定されている。
一方、上部旋回体4の側壁板42には、図7及び図8に示すように、足場30に対応して、外方に突出するブラケット43がボルトとナットにより固定されている。ブラケット43の上部には、係合ピン32と係合可能な係合溝44が形成されているとともに、ブラケット43の下部(つまり係合溝44よりも下側の部位)には、作用点部33からの力を角度調整機構45を介して受ける受け部46が形成されている。係合溝44は、図9にも示すように、鉛直方向に延びかつ上端が開口する溝導入部44aと、この溝導入部44aの下端から側壁板42側と反対側に屈折して延びる溝深部44bとを有している。溝導入部44aの上端部は、係合ピン32を嵌め込みやすくするために、上側(つまり開口側)に向かうに従って溝幅が次第に大きくなっている。
そして、足場30の取付状態では、係合ピン32が係合溝44の溝深部44bに係合しかつ受け部46が作用点部33からの力を角度調整機構45を介して受けることで足場30が支持される。
角度調整機構45は、作用点部33と受け部46との間に介在され、その間の間隔を調整することで足場30の取付状態を水平にするためのものである。本実施形態の場合、角度調整機構45は、作用点部33に貫通して設けられたボルト孔47と、ボルト孔47にねじ込まれた調整ボルト48と、調整ボルト48の軸部に螺合された調整ナット49とを有する。調整ボルト48は、ボルト孔47へのねじ込み量を変更することで作用点部33と受け部46との間の間隔を調整するようになっている。そして、調整ボルト48により作用点部33と受け部46との間の間隔を調整した後に、調整ナット49を締め付けることにより、調整ボルト48が調整した位置に固定される。
次に、前記実施形態の作用効果を説明するに、足場30の取付状態では、係合ピン32が係合溝44の溝深部44b、つまり係合溝44の鉛直方向に延びかつ上端が開口する溝導入部44aの下端から上部旋回体4の側壁板42側と反対側に屈折して延びる部分に係合しかつ受け部46が作用点部33からの力を受けることで足場30が支持される。このため、足場30上における作業者の立ち位置などにより係合ピン32に対し上方に移動させる力が作用したり、足場30に対し上下方向の振動が作用したりしたときでも係合ピン32が係合溝44の溝深部44bから溝導入部44aを通して抜け出ることはない。このため、従来の如く足場30の一端側(例えば取付部材35の側壁部35b)とブラケット43とが重なり合う位置にこれらを貫通する貫通孔を設け、この貫通孔に結合ピンを挿入して足場30の一端側とブラケット43とを結合することは必要ではない。それに伴い、足場30の取付時又は取り外し時に、結合ピンの貫通孔への挿入又は引き抜きを行うことが不要となり、作業時間や手間を減らすことができる。また、部品点数を減らすこともできる。
特に、本実施形態の場合、ブラケット43は、上部旋回体4の側壁板42に固定されており、受け部46は、ブラケット43の係合溝44よりも下側の部位に形成されている。このため、受け部46が、係合溝44が形成されたブラケット43とは別のブラケットに形成される場合に比べて部品点数を少なくすることができるので、実施化を図る上で有利である。また、受け部46が、上部旋回体4の側壁板42に直接形成される場合に比べて上部旋回体4の側壁板42などの設計変更などを要することなく容易に実施することができ、実施化を図る上で有利である。
また、作用点部33と受け部46との間に、その間の間隔を調整することで足場30の取付状態を水平にするための角度調整機構45が介在されているため、角度調整機構45により足場30の取付状態を水平にすることができ、足場30の安全性の向上に寄与することができる。
次に、足場30の取付方法について、図10A〜10Cを参照しながら説明する。
先ず初めに、図10Aに示すように、足場30の吊り上げ部34をロープ51を介して補助クレーンで吊り上げ、足場30の取付部材35を、上部旋回体4の側壁板42に取り付けられたブラケット43に対しその上方から近付ける。
続いて、図10Bに示すように、足場30の吊り上げ部34を吊り上げた状態のままで、足場30の取付部材35側の係合ピン32を、ブラケット43の係合溝44の溝導入部44aから溝深部44bに挿入して係合させる。
その後、図10Cに示すように、足場30の吊り上げ部34を下ろし、足場30を係合ピン32回りに回動させる。これにより、図7に拡大詳示するように、足場30の取付部材35側の作用点部33とブラケット43の受け部46とが角度調整機構45を介して接触して受け部46が作用点部33からの力を受ける状態になり、足場30が支持される。
このような足場30の取付方法によれば、足場30の吊り上げ部34を吊り上げた状態で、係合ピン32を係合溝44の溝導入部44aから溝深部44bに挿入して係合させることができるので、足場30の取付作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
その上、足場30の吊り上げ部34を吊り上げた状態では、係合ピン32が足場30の踏み面30aよりもブラケット43側に突出してバランスするようになっている。このため、足場30の吊り上げ部34を取り上げた状態で係合ピン32をブラケット43の係合溝44に挿入して係合させるときに、足場30の踏み面30aがブラケット43側に当たることはなく、足場30の取付作業をより容易にかつ迅速に行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、足場30は、左右方向の一端側の2箇所にそれぞれ係合ピン32と作用点部33とを有し、他端側の2箇所にそれぞれ吊り上げ部34を有する構成にしたが、本発明は、足場30の一端側に設ける係合ピン32及び作用点部33の個数と、足場30の他端側に設ける吊り上げ部34の個数を、実施形態の如く2個に限定するものではなく、1個又は3個以上設けてもよい。特に、足場30が小型軽量で足場30を補助クレーンなどで吊り上げる必要がない場合には、吊り上げ部34を設けなくてもよい。
また、作用点部33からの力を受ける受け部46としては、前記実施形態の如く係合溝44が形成されたブラケット43に設けるだけでなく、上部旋回体4の側壁面側の別のブラケットに設けたり、あるいは側壁面に直接設けたりしてもよい。
また、前記実施形態では、足場30側の作用点部33と上部旋回体4側のブラケット43の受け部46との間に、その間の間隔を調整することで足場30の取付状態を水平にするための角度調整機構45を介在する構成にしたが、本発明は、場合によっては、角度調整機構45を省略し、作用点部33と受け部46とを直接接触させる構成にしてもよい。
さらに、前記実施形態では、上部旋回体4のブーム支持部40にブーム6の基端部を連結するときなどに使用される作業用の足場30について述べたが、本発明は、これに限らず、キャブ5の側壁面又はエンジン室の側壁面などに取り付けられる乗降用や歩行用などの足場にも同様に適用することができる。
加えて、本発明は、前記実施形態の如きクローラクレーン1に限らず、ホイールクレーンなどの走行クレーンや油圧ショベルなどの建設機械の足場の取付構造又は取付方法として広く適用することができる。
1 クローラクレーン(建設機械)
2 下部走行体
4 上部旋回体
30,30L,30R 足場
30a 踏み面
32 係合ピン
33 作用点部
34 吊り上げ部
42 側壁板(側壁面)
43 ブラケット
44 係合溝
44a 溝導入部
44b 溝深部
45 角度調整機構
46 受け部

Claims (6)

  1. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の側壁面に外方に張り出した状態でかつ着脱可能に取り付けられた足場とを備えた建設機械の足場の取付構造であって、
    前記足場は、一端側に係合ピンと、この係合ピンよりも下側の部位に前記足場に自重などの垂直荷重が作用するとき作用点として機能する作用点部とを有しており、前記側壁面側には、前記作用点部からの力を受ける受け部とブラケットとが設けられ、このブラケットには、前記係合ピンと係合可能な係合溝が形成されており、前記係合溝は、鉛直方向に延びかつ上端が開口する溝導入部と、この溝導入部の下端から前記側壁面側と反対側に屈折して延びる溝深部とを有しており、前記足場の取付状態では、前記係合ピンが前記係合溝の前記溝深部に係合しかつ前記受け部が前記作用点部からの力を受けることで前記足場が支持されることを特徴とする建設機械の足場の取付構造。
  2. 前記ブラケットは、前記側壁面に固定されており、前記受け部は、前記ブラケットの前記係合溝よりも下側の部位に形成されていることを特徴とする請求項1記載の建設機械の足場の取付構造。
  3. 前記作用点部と前記受け部との間には、その間の間隔を調整することで前記足場の取付状態を水平にするための角度調整機構が介在されていることを特徴とする請求項1又は2記載の建設機械の足場の取付構造。
  4. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の側壁面に外方に張り出した状態でかつ着脱可能に取り付けられた足場とを備えた建設機械の足場の取付方法であって、
    前記足場は、一端側に係合ピンと、この係合ピンよりも下側の部位に前記足場に自重などの垂直荷重が作用するとき作用点として機能する作用点部とを有し、他端側に吊り上げ部を有しており、前記側壁面側には、前記作用点部からの力を受ける受け部とブラケットとが設けられ、このブラケットには、前記係合ピンと係合可能な係合溝が形成されており、前記係合溝は、鉛直方向に延びかつ上端が開口する溝導入部と、この溝導入部の下端から前記側壁面側と反対側に屈折して延びる溝深部とを有しており、
    前記吊り上げ部を吊り上げた状態で、前記係合ピンを前記係合溝の前記溝導入部から前記溝深部に挿入して係合させた後、前記吊り上げ部を下ろすことにより、前記受け部が前記作用点部からの力を受ける状態になり、前記足場を支持するようにしたことを特徴とする建設機械の足場の取付方法。
  5. 前記ブラケットは、前記側壁面に固定されており、前記受け部は、前記ブラケットの前記係合溝よりも下側の部位に形成されていることを特徴とする請求項4記載の建設機械の足場の取付方法。
  6. 前記吊り上げ部を吊り上げた状態では、前記係合ピンが前記足場の踏み面よりも前記ブラケット側に突出してバランスするようになっていることを特徴とする請求項4又は5記載の建設機械の足場の取付方法。
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