JP2018127319A - ジブ係留装置の取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態のジブ係留装置の取付構造(取付構造)は、タワークレーンに設けられている。タワークレーン10の側面図である図1に示すように、タワークレーン10は、クローラ式の下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、タワークレーン10は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、本発明の適用対象はタワークレーンに限定されず、例えば、ラッフィングクレーンに本発明を適用することも可能である。
タワークレーン10は、ジブ15をタワー14にロックするためのジブ係留装置32を有している。ジブ係留装置32は、係止装置40と、被係止装置50と、を有している。係止装置40は、タワー14側に配置されており、後述する取付構造によってタワー14の前面部に着脱可能に取り付けられている。被係止装置50は、ジブ15に取り付けられている。係止装置40は、ジブ15を折り畳んだ際に被係止装置50に対向する位置に取り付けられている。ジブ15が折り畳まれた状態で被係止装置50が係止装置40によって係止されることで、ジブ15をタワー14にロックすることができる。
ジブ係留装置32の詳細について説明する。図2〜図4は、ジブ係留装置32の拡大側面図であり、図5は、ジブ係留装置32の拡大平面図である。係止装置40は、ロックピン41を有する。このロックピン41が、被係止装置50の係止軸51を係止する係止位置(図2に示す位置)と、係止軸51の係止を解除する係止解除位置(図3、図4に示す位置)との間で移動することによって、ジブ15のロックおよびロック解除を実現することができる。
ジブ15に設けられた被係止装置50は、係止軸51を有しており、この係止軸51がロックピン41によって係止されることで、折り畳まれた状態のジブ15がタワー14にロックされる。ジブ15に取り付けられたジブ側ブラケット52には、左右一対の軸支持ブラケット53が突設されている(図5参照)。軸支持ブラケット53の先端にはベアリング53aが設けられており、左右一対のベアリング53aによりロックピン41と交差する係止軸51が支持されている。
取付構造は、タワークレーン10にジブ係留装置32を取り付けるためのものである。取付構造1は、図5に示すように、左右一対の取付治具2と、第1の突片3と、第2の突片4と、ピン5と、を有している。
次に、取付構造1の動作について、図面を参照しつつ説明する。まず、係止装置40をタワー14から取り外す動作について説明する。図1に示すように、タワー14が起立し、ジブ15が斜め上前方に延びた作業状態で、ジブ起伏用ロープ24を繰り出して、ジブ15を鉛直方向に垂下した状態にする。すると、図4に示すように、係止軸51がピンブロック部材48に当接し、ピンブロック部材48をタワー14側に押し込む。これにより、図2に示すように、ロック解除レバー44がロック位置に移動するのと同時に、ロックピン41が係止位置に移動し、ジブ15がタワー14にロックされる。
なお、ジブ係留装置32の拡大平面図である図7に示すように、左右一対の第3の突片7および第4の突片8のうち、少なくとも運転室13側(図中左側)の第3の突片7および第4の突片8は、ジブ15の外側に配置されていてもよい。運転室13側の第3の突片7および第4の突片8を、ジブ15の外側に配置することで、第3の突片および第4の突片にピン5や他のピンが挿通されているか否かを運転室13から視認することが可能になる。よって、運転室13からの目視を行うことで、ジブ係留装置32の取り付け及び取り外しを安全に行うことができる。
以上に述べたように、本実施形態に係る取付構造1によると、係止装置40をタワー14に取り付ける際には、まず、取付治具2をタワー14に取り付け、取付治具2から突出した第1の突片3と、係止装置40から突出した第2の突片4とを重なり合わせた上で、第1の突片3および第2の突片4にピン5を挿通させる。このように、第1の突片3および第2の突片4にピン5を挿通させるだけで、係止装置40を簡単にタワー14に取り付けることができるので、100kg程度の重量がある係止装置40を支持しながら複数のボルトを1つずつ取り付ける作業を行う必要がない。また、取付治具2をタワー14に取り付ける位置を調整すれば、タワー14の所望の位置に係止装置40を取り付けることができるので、100kg程度の重量がある係止装置40を移動させながら位置決めを行う必要がない。一方、係止装置40をタワー14から取り外す際には、第1の突片3および第2の突片4に挿通されているピン5を抜く。このように、第1の突片3および第2の突片4に挿通されているピン5を抜くだけで、係止装置40を簡単にタワー14から取り外すことができるので、100kg程度の重量がある係止装置40を支持しながら複数のボルトを1つずつ取り外す作業を行う必要がない。よって、ジブ係留装置32の取り付け及び取り外しの作業性を向上させることができる。
2 取付治具
3 第1の突片
4 第2の突片
5 ピン
6 抜け止めピン
7 第3の突片
8 第4の突片
9 クッション部材
10 タワークレーン
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 運転室
14 タワー(ブーム)
15 ジブ
16 ジブポイントシーブ
17 巻上ロープ
18 フック
19 カウンタウエイト
20 ガントリ
21 ジブ起伏用下部スプレッダ
22 ジブガイライン
23 ジブ起伏用上部スプレッダ
24 ジブ起伏用ロープ
25 ストラット
26 ジブガイライン
27 ブーム起伏用下部スプレッダ
28 ブームガイライン
29 ブーム起伏用上部スプレッダ
30 ブーム起伏用ロープ
31 ブームフットピン
32 ジブ係留装置
40 係止装置
41 ロックピン
42 タワー側ブラケット
43 レバー支持ブラケット
44 ロック解除レバー
45 解除ロープ
46 ロックフレーム
47 ロックスプリング
48 ピンブロック部材
50 被係止装置
51 係止軸
52 ジブ側ブラケット
53 軸支持ブラケット
61,63 ボルト
62,64 ナット
71 補助クレーン
Claims (3)
- ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンに設けられて、前記ジブが折り畳まれた際に、前記ブーム側に配置された係止装置で、前記ジブに取り付けられた被係止装置を係止することで、前記ジブを前記ブームにロックするジブ係留装置を、前記クレーンに取り付けるためのジブ係留装置の取付構造であって、
前記ブームに着脱可能に取り付けられる取付治具と、
前記取付治具から前記係止装置に向かって突出した第1の突片と、
前記係止装置から前記取付治具に向かって突出した第2の突片と、
前記第1の突片と前記第2の突片とが重なり合った際に、前記第1の突片および前記第2の突片に挿通されることで、前記取付治具と前記係止装置とを連結するピンと、
を有することを特徴とするジブ係留装置の取付構造。 - 前記係止装置は、前記ブームよりも前記被係止装置側に配置されており、
前記係止装置から前記被係止装置に向かって突出した第3の突片と、
前記被係止装置から前記係止装置に向かって突出した第4の突片と、
をさらに有し、
前記第3の突片と前記第4の突片とが重なり合った際に、前記第1の突片および前記第2の突片に挿通されていない前記ピン、または、他のピンが、前記第3の突片および前記第4の突片に挿通されることで、前記係止装置と前記被係止装置とが連結されることを特徴とする請求項1に記載のジブ係留装置の取付構造。 - 前記第3の突片および前記第4の突片は、前記ジブの外側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のジブ係留装置の取付構造。
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