JP2000281281A - タワークレーンの折畳みロック装置 - Google Patents

タワークレーンの折畳みロック装置

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JP2000281281A
JP2000281281A JP11088824A JP8882499A JP2000281281A JP 2000281281 A JP2000281281 A JP 2000281281A JP 11088824 A JP11088824 A JP 11088824A JP 8882499 A JP8882499 A JP 8882499A JP 2000281281 A JP2000281281 A JP 2000281281A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タワークレーンのタワーを起立、かつ倒伏さ
せるに際して、折畳まれたタワージブをタワーの前面部
にロックする折畳みロック装置の係止装置に対する被係
止装置の位置ずれによるロックピンへの作用力を小さく
してロックピンの位置ずれを防止すると共に、ロックピ
ンと係止軸との摩耗量を少なくする。 【解決手段】 タワー52側に設けられた係止装置2の
ロックピン26により係止されるタワージブ53側の被
係止装置3の係止軸33をベアリング32aを介して軸
支持ブラケット32により回転可能に支持すれば、タワ
ークレーンのタワー52を起立、かつ倒伏させるに際し
て、係止装置2に対する被係止装置3が位置ずれしても
係止軸33が回転するので、ロックピン26への作用力
が小さくなってロックピン26の位置ずれが防止される
と共に、このロックピン26と係止軸33との摩耗量が
少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タワークレーンの
タワー側に折畳まれたタワージブを折畳み状態に保持す
るタワークレーンの折畳みロック装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、タワークレーンは、不使
用時にはタワージブがタワーの前面側に折畳まれ、折畳
まれたタワージブは折畳みロック装置によりタワーの前
面部にロックされる。タワージブをロックする折畳みロ
ック装置としては、例えば実公平7−8544号に開示
されてなるものが公知である。以下、この従来例に係る
折畳みロック装置を、タワーが起立している状態と、タ
ワーが倒されている状態とを併せて示すタワークレーン
の模式的側面図の図6(a)と、図6(a)のC部拡大
図の図6(b)と、図6(a)のD部拡大図の図6
(c)とを順次参照しながら説明する。
【0003】図6(a)に示す符号51は、クローラ走
行式のクレーン本体で、このクレーン本体51の前部に
はタワー起伏ロープ54の巻取り、巻戻しによって起
立、かつ倒伏されるタワー52が設けられている。ま
た、このタワー52のタワーヘッド52aには、ジブ起
伏ロープ55の巻取り、巻戻しによりストラット56を
介して起伏、かつ前記タワー52と平行になるように折
畳まれるタワージブ53が設けられている。そして、前
記タワー52の前面部には、折畳まれたタワージブ53
をタワー52の前面部にロックする後述する構成になる
折畳みロック装置1が設けられている。この折畳みロッ
ク装置1は、図6(b)または(c)に示すように、タ
ワー52の前面部に設けられる係止装置2と、タワージ
ブ53のタワー52の前記係止装置2に相対する位置に
設けられる被係止装置3とから構成されている。
【0004】前記係止装置2は、タワー52に設けられ
たタワー側ブラケット21に突設されたレバー支持ブラ
ケット22に支点ピンを介してロック解除部材であるロ
ック解除レバー23が回動可能に取付けられている。こ
のロック解除レバー23の一端側には、人力により引っ
張られるロック解除ロープ24が連結され、他端側には
前記被係止装置3をロックする位置と、ロック解除位置
との間で、タワー側ブラケット21に取付けられたロッ
クフレーム25に設けられたガイド筒25aにガイドさ
れて摺動するロックピン26の先端部が連結されてい
る。また、前記ロック解除レバー23の前記ロックピン
26の連結位置と前記レバー支持ブラケット22との間
と、前記タワー側ブラケット21との間に、前記ロック
ピン26をロック位置の方向に付勢するロックスプリン
グ27が介装されている。
【0005】前記被係止装置3は、前記タワージブ53
に設けられたジブ側ブラケット31に設けられており、
このジブ側ブラケット31に突設されてなる軸支持ブラ
ケット32と、この軸支持ブラケット32の先端付近に
端部が支持され、前記ロックピン26と交差する係止軸
33とから構成されている。つまり、ロックスプリング
27により付勢されて、ロックピン26の先端が前記ロ
ックフレーム25の前記ガイド筒25aに相対する側に
設けられたロック孔25bに嵌合しており、そして係止
軸33がロックピン26よりもタワー52側に位置して
いるときに、タワージブ53がタワー52の前面部にロ
ックされるものである。一方、タワージブ53のロック
を解除する場合には、ロックスプリング27の付勢力に
抗して前記ロック解除ロープ24を引っ張る。すると、
ロックピン26がロック孔25bから抜出すと共に係止
軸33から外れ、そして軸支持ブラケット32の先端が
スプリング29の弾発力によってロックフレーム25に
設けられているピンブロック部材28が押されるので、
タワージブ53がピンブロック部材28により押されて
タワー52から離れ、ジブ起伏ロープ55の巻取りによ
りタワージブ52を起伏させ得る状態となるものであ
る。
【0006】従って、上記構成になる折畳みロック装置
1によれば、ロックピン26をピンブロック部材28に
よってロック解除位置に保持しておき、タワージブ53
の折畳み時に、ピンブロック部材28が軸支持ブラケッ
ト32の先端部で押されて後退すると同時に、ロックピ
ン26がロック位置に移動して係止軸33を係止すると
いう自動ロック機能を有しているので、被係止機構3の
係止軸33と係止機構2の位置に多少の狂いが生じて
も、前記ピンブロック部材28が軸支持ブラケット32
で押される状態さえ確保することができれば、初期のロ
ック作用が果たすことができるという優れた利点があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】タワークレーンのタワ
ーは、タワージブが折畳まれた状態で倒伏させられるこ
とがある。タワーは両端で支えられていて倒伏中に撓む
ので、タワージブ側の被係止装置がタワー側の係止装置
に対してタワーのタワーヘッド方向に移動する。ところ
が、係止軸は固定されており、そしてピンブロック部材
によりロックピンの方向に付勢されているために、ロッ
クピンが抜出し方向の作用力を受けて抜出そうとする。
勿論、タワーの倒伏中に係止装置と被係止装置とのずれ
量が大きくなるとロック孔からロックピンが外れ、係止
装置を構成するロックフレームが破損し、折畳みロック
装置のロック機能が失われて大変危険な事態を招くこと
になるので、このようなことがないように長いロックピ
ンが使用されている。
【0008】また、通常ロックピンがロック位置にある
ことを検出するロックピン位置検出手段が設けられてい
る。これは、通常ロックピンの先端が完全にロックフレ
ームに設けられているロック孔に嵌合している状態を検
出して、クレーン本体に搭載されている運転室内に設け
たパイロットランプ等により運転者等に対してロック状
況を知らせるものである。しかしながら、倒伏中にタワ
ーの撓みによりロックピンが抜出し方向に移動する上記
従来例に係る折畳みロック装置の場合には、上記のとお
り、長いロックピンの使用によりロック孔から外れるこ
とがないように配慮されてはいるものの、倒伏中にロッ
クピン位置検出手段が作動しなくなり、ロック状態を確
認し得なくなってしまうので、運転者等に対して不信感
や不安感を与えるという解決すべき課題がある。
【0009】一方、タワージブを折畳んだ状態でタワー
を起立させると、逆にタワージブ側の被係止装置がタワ
ー側の係止装置に対してタワーの基端側方向に移動す
る。そのため、係止軸とロックピンとの間に滑りが生
じ、係止軸とロックピンとが摩耗するばかりでなく、被
係止装置の係止軸の移動量が係止装置ロックフレームの
ロック孔までの距離より大きくなると、係止軸によって
ロックフレームが破損し、折畳みロック装置のロック機
能が失われるので、上記の場合と同様に、大変危険な状
態となる恐れがある。
【0010】さらに、係止装置のロックフレームでは、
ロックピンと係止軸との間の摩擦抵抗に起因する力が作
用するので、それに耐得るように各フレームを高剛性に
する必要があり、コスト的に不利になるのに加えて、タ
ワージブの重量増により吊荷能力の低下を来すという解
決すべき課題もある。
【0011】従って、本発明の目的は、係止装置のロッ
クピンに対して被係止装置の移動力を伝達させることな
く、しかもロックピンと係止軸との間の滑りをなくし
て、ロックピンと係止軸との摩耗を少なくすると共に、
係止軸によるロックフレームの破損を事前に防止し得る
クレーンの折畳みロック装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑み
てなされたものであって、従って上記課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に係るタワークレーンの折畳み
ロック装置が採用した手段は、タワークレーンのタワー
の前面部に設けられる係止装置と、タワージブに設けら
れ、前記係止装置に係合して折畳まれたタワージブをタ
ワーの前面部にロックする被係止装置とからなり、前記
係止装置が、前記被係止装置の係止軸を係止するロック
ピンと、このロックピンを手動操作によりロック解除位
置に移動させ、かつこのロックピンを前記ロック位置に
付勢するロック解除部材と、タワージブが張出されてい
るときには前進して前記ロックピンのロック位置への移
動を阻止し、またタワージブが折畳まれるときには後退
してロックピンのロック位置への移動を許容するピンブ
ロック部材とからなるタワークレーンの折畳みロック装
置において、前記係止軸を、その長手方向の軸心回りに
回転自在にしたことを特徴とする。
【0013】上記請求項1に係るタワークレーンの折畳
みロック装置によると、被係止装置の係止軸は、その長
手方向の軸心回りに回転自在である。そのため、係止装
置に対して被係止装置が移動すると、係止軸がロックピ
ンの長手方向に転動し、ロックピンの長手方向に作用す
る抜出し力が小さくなるので、ロックピンがロック孔か
ら抜出すようなことがない。従って、タワー倒伏中を継
続してロックピン位置検出手段が作動し続け、ロックピ
ンのロック状態を確認し続けることができるので、運転
者等に対して不信感や不安感を与えるようなことがない
のに加えて、転がり摩擦であるため、係止軸とロックピ
ンとの摩耗量を低減させることができ、さらにロックピ
ンと係止軸との間の摩擦抵抗が小さいので、フレームを
低剛性にすることができる。
【0014】また、本発明の請求項2に係るタワークレ
ーンの折畳みロック装置が採用した手段は、請求項1に
記載のタワークレーンの折畳みロック装置において、前
記係止装置または被係止装置に、相対する側の被係止装
置または係止装置の好ましい位置範囲を示す範囲マーク
を設けたことを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項3に係るタワークレ
ーンの折畳みロック装置が採用した手段は、請求項2に
記載のタワークレーンの折畳みロック装置において、前
記範囲マークの指示範囲が、前記折畳みロック装置によ
りタワージブがロックされているタワーの起立により、
係止装置に対して被係止装置が位置ずれしたとしても、
この被係止装置の係止軸が係止装置のロックピンの先端
部分を支える部分に当接しないことを保証する範囲であ
ることを特徴とする。
【0016】上記請求項2または3に係るタワークレー
ンの折畳みロック装置によると、タワーの起立前に、被
係止装置または係止装置が係止装置または被係止装置に
設けられた好ましい位置範囲を示す範囲マーク内に位置
しているか否かを確認することによって、タワーの起立
時に被係止装置の係止軸が係止装置のロックピンの先端
部分を支える部分に当接するかしないかを事前に知るこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
るタワークレーンの折畳みロック装置を、タワーが起立
している状態を実線で示し、タワーが倒されている状態
を想像線で示すタワークレーンの模式的側面図の図1
と、その折畳みロック装置の平面図の図2と、図2のA
−A線断面図の図3と、図3のB−B線断面図の図4と
を参照しながら、上記従来例と同一のものならびに同一
機能を有するものに同一符号を付して説明する。但し、
タワークレーンの構成は上記従来例に係るものと全く同
構成であるから、タワークレーン自体の構成に係る説明
は割愛する。
【0018】折畳まれたタワージブ53を、タワー52
の前面部にロックする折畳みロック装置1は、従来と同
様にタワーに設けられる係止装置2と、タワージブ53
に設けられる被係止装置3とから構成されており、この
折畳みロック装置1の係止装置2と被係止装置3とは図
2乃至図4に示すように構成されている。
【0019】前記係止装置2は、タワー52に設けられ
たタワー側ブラケット21に突設されたレバー支持ブラ
ケット22に支点ピンを介してロック解除部材であるロ
ック解除レバー23が回動可能に取付けられている。こ
のロック解除レバー23の一端側には、人力により引っ
張られるロック解除ロープ24が連結され、他端側には
前記被係止装置3をロックする位置と、ロック解除位置
との間で、タワー側ブラケット21に取付けられたロッ
クフレーム25に設けられたガイド筒25aにガイドさ
れて摺動するロックピン26の先端部が連結されてい
る。
【0020】また、前記ロック解除レバー23の前記ロ
ックピン26の連結位置と前記レバー支持ブラケット2
2の間と、前記タワー側ブラケット21との間に、前記
ロックピン26をロック位置の方向に付勢するロックス
プリング27が介装されている。以上の構成に係る説明
ならびに図3と図6(b),(c)との比較において良
く理解されるように、この実施の形態1に係る係止装置
2は、従来例に係るものと同構成になるものである。
【0021】前記被係止装置3は、前記タワージブ53
に設けられたジブ側ブラケット31に設けられており、
このジブ側ブラケット31に突設されてなる軸支持ブラ
ケット32と、この軸支持ブラケット32の先端に設け
たピローブロックと呼ばれるベアリング32aにより端
部が支持され、前記ロックピン26と交差する係止軸3
3とから構成されている。以上の説明から良く理解され
るように、本実施の形態1に係る折畳みロック装置1の
被係止装置3と従来例に係る被係止装置との相違は、係
止軸33がベアリング32aにより長手方向の軸心回り
に回転自在に支持されてなるところにある。
【0022】以下、上記実施の形態1に係るタワークレ
ーンの折畳みロック装置1の作用態様を説明する。タワ
ー52を倒伏させると、当然、被係止装置3が係止装置
2に対してタワーヘッド52a側方向に移動する。とこ
ろが、本実施の形態1に係る被係止装置3の係止軸33
は、上記のとおり、ベアリング32aにより長手方向の
軸心回りに回転自在に支持されている。
【0023】従って、タワー52の倒伏により、係止装
置2に対して被係止装置3が移動すると、この被係止装
置3の係止軸33が係止装置2のロックピン26の長手
方向に転動する。この場合、転がり摩擦だけであってロ
ックピン26の長手方向に作用する抜出し力が小さいの
で、係止軸33を係止しているロックピン26がロック
孔25bから抜出すようなことがない。このように、ロ
ックピン26がロック孔25bから抜出すことがなく、
殆どその位置が変化しないので、タワー52の倒伏中を
継続して、図示しないロックピン位置検出手段が作動し
続ける。
【0024】従って、ロックピン26のロック状態を確
認し続けることができるので、従来のように運転者等に
対して不信感や不安感を与えるようなことがないのに加
えて、係止軸33とロックピン26との摩耗量を低減さ
せることができ、さらにロックピン26と係止軸33と
の間の摩擦抵抗が小さく、各フレームを低剛性にするこ
とができるので、コスト的に有利になるのに加えて、被
係止装置3を含むタワージブ53の重量低減が可能にな
る結果、このタワージブ53の吊荷能力の低下を防ぐこ
とができるという優れた効果を発揮することができる。
【0025】次に、本発明の実施の形態2に係るタワー
クレーンの折畳みロック装置を、上記実施の形態1に係
る折畳みロック装置の図3に相当するその一部省略縦断
断面図の図5を参照しながら、上記実施の形態1と同一
のものには同一符号を付して、その相違する点について
説明する。
【0026】即ち、ピンブロック部材28の、このピン
ブロック部材28を被係止装置3の方向に付勢するスプ
リング29の配設側に、このスプリング29の付勢力を
ピンブロック部材28に伝達する後述する範囲表示プレ
ート41を設け、この範囲表示プレート41に、折畳み
ロック装置1によりタワージブ53がロックされている
タワー52の起立により、係止装置2に対してこの被係
止装置3が位置ずれしたとしても、この被係止装置3の
係止軸33が係止装置2のロックピン26の先端部分が
嵌合しているロックフレーム25のロック孔25bが設
けられている部分に当接しないことを保証する範囲マー
ク42を塗料を塗布して表示したものである。なお、こ
の実施の形態2では、上記のとおり、範囲マーク42を
塗料で塗布して表示したが、範囲表示プレート41にラ
ベルを貼着しても良い。
【0027】以下、この実施の形態2に係るタワークレ
ーンの折畳みロック装置1の作用態様を説明すると、タ
ワージブ53を折畳んだ状態でタワー52を起立させる
前に、被係止装置3の係止軸33が範囲マーク42内に
位置していれば、タワー52の起立により、係止装置2
に対してこの被係止装置3が位置ずれしたとしても、こ
の被係止装置3の係止軸33が係止装置2のロックピン
26の先端部分が嵌合しているロックフレーム25のロ
ック孔25bが設けられている部分に当接するようなこ
とがない。
【0028】従って、被係止装置3の係止軸33によっ
てロックフレーム25が破損するようなことがなく、折
畳みロック装置1のロック機能が失われる恐れがないの
で、従来のように、タワー52の起立中において被係止
装置3が係止装置2から外れる、つまりタワー52から
タワージブ53が外れるという大変危険な事態が発生す
るような恐れがない。
【0029】なお、上記実施の形態2においては、範囲
マークを係止装置2側に設けた場合を例として説明した
が、係止装置2と被係止装置3との相対的な位置が適正
な範囲内にあれば良い。例えば、被係止装置3側に係止
装置2の適切な範囲を示す範囲マークを設けることもで
きるので、上記実施の形態2によって本発明の技術的思
想の範囲が限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係るタワークレーンの折畳みロック装置によれば、被
係止装置の係止軸は、その長手方向の軸心回りに回転自
在である。そのため、係止装置に対して被係止装置が移
動すると、係止軸がロックピンの長手方向に転動し、ロ
ックピンの長手方向に作用する抜出し力が小さくなるの
で、ロックピンがロック孔から抜出すようなことがな
い。従って、タワー倒伏中を継続してロックピン位置検
出手段が作動し続け、ロックピンのロック状態を確認し
続けることができるので、運転者等に対して不信感や不
安感を与えるようなことがないのに加えて、転がり摩擦
であるため、係止軸とロックピンとの摩耗量を低減させ
ることができ、さらにロックピンと係止軸との間の摩擦
抵抗が小さいので、フレームを低剛性にすることができ
るという優れた効果がある。
【0031】また、本発明の請求項2または3に係るタ
ワークレーンの折畳みロック装置によれば、折畳まれた
タワージブが前面部にロックされている状態のタワーを
起立させる前に、被係止装置または係止装置が係止装置
または被係止装置に設けられた好ましい位置範囲を示す
範囲マーク内に位置しているか否かを確認することによ
り、タワーの起立時に被係止装置の係止軸が係止装置の
ロックピンの先端部分を支える部分に当接するか否かを
事前に知ることができる。
【0032】従って、前記被係止装置の係止軸が範囲マ
ーク内に位置していれば、タワーの起立により、係止装
置に対してこの被係止装置が位置ずれしたとしても、こ
の被係止装置の係止軸が係止装置のロックピンの先端部
分を支える部分に当接しないので係止軸によってロック
フレームが破損するようなことがなく、折畳みロック装
置のロック機能が失われることがないので、従来のよう
に、起立中において被係止装置が係止装置から外れると
いう大変危険な事態が発生するような恐れがなくなると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、タワーが起立し
ている状態を実線で示し、タワーが倒されている状態を
想像線で示すタワークレーンの模式的側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るタワークレーンの
折畳みロック装置の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係り、タワークレーン
の折畳みロック装置の一部省略縦断断面図である。
【図6】従来例に係り、図6(a)はタワーが起立して
いる状態と、タワーが倒されている状態とを併せて示す
タワークレーンの模式的側面図であり、図6(b)は図
6(a)のC部拡大図であり、図6(c)は図6(a)
のD部拡大図である。
【符号の説明】
51…クレーン本体,52…タワー,52a…タワーヘ
ッド,53…タワージブ,54…タワー起伏ロープ,5
5…ジブ起伏ロープ,56…ストラット 1…折畳みロック装置,2…係止装置,21…タワー側
ブラケット,22…レバー支持ブラケット,23…ロッ
ク解除レバー,24…ロック解除ロープ,25…ロック
フレーム,25a…ガイド筒,25b…ロック孔,26
…ロックピン,27…ロックスプリング,28…ピンブ
ロック部材,29…スプリング,3…被係止装置,31
…ジブ側ブラケット,32…軸支持ブラケット,32a
…ベアリング,33…係止軸,41…範囲表示プレー
ト,42…範囲マーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タワークレーンのタワーの前面部に設け
    られる係止装置と、タワージブに設けられ、前記係止装
    置に係合して折畳まれたタワージブをタワーの前面部に
    ロックする被係止装置とからなり、前記係止装置が、前
    記被係止装置の係止軸を係止するロックピンと、このロ
    ックピンを手動操作によりロック解除位置に移動させ、
    かつこのロックピンを前記ロック位置に付勢するロック
    解除部材と、タワージブが張出されているときには前進
    して前記ロックピンのロック位置への移動を阻止し、ま
    たタワージブが折畳まれるときには後退してロックピン
    のロック位置への移動を許容するピンブロック部材とか
    らなるタワークレーンの折畳みロック装置において、前
    記係止軸を、その長手方向の軸心回りに回転自在にした
    ことを特徴とするタワークレーンの折畳みロック装置。
  2. 【請求項2】 前記係止装置または被係止装置に、相対
    する側の被係止装置または係止装置の好ましい位置範囲
    を示す範囲マークを設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のタワークレーンの折畳みロック装置。
  3. 【請求項3】 前記範囲マークの指示範囲が、前記折畳
    みロック装置によりタワージブがロックされているタワ
    ーの起立により、係止装置に対して被係止装置が位置ず
    れしたとしても、この被係止装置の係止軸が係止装置の
    ロックピンの先端部分を支える部分に当接しないことを
    保証する範囲であることを特徴とする請求項2に記載の
    タワークレーンの折畳みロック装置。
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