JP3696325B2 - 杭打機のリーダ起伏方法とその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、杭打機本体に起立して用いるリーダを、別途のクレーンを用いて起伏する杭打機のリーダ起伏方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
杭打機本体にリーダが長尺のまま取付いていると、杭打機を搬送する際の支障となるため、杭打機の搬送時にはリーダを杭打機本体から取外し、また杭打ち作業現場ではリーダを杭打機本体に起立する作業が行なわれており、リーダを起伏する際の吊りロープとクレーンのフックとの玉掛け作業を地上付近で行なえるようにした従来例として、例えば特開平7−197460号公報に示されるものがある。
【0003】
この技術は、一端にクレーンのフックに対する接続部を有し、他端に杭打機本体またはリーダに対する接続部を有する吊りロープと、リーダの背面部に設けられ、前記吊りロープの一端を摺動または転動自在に掛け回すシーブ等の支持部材と、リーダ下部または杭打機本体に設けられ、前記吊りロープ他端の接続部を着脱自在に掛け留めるブラケットと、前記吊りロープに接続され、該吊りロープの他端側を引き降ろす引き降ろしロープとを備えた構成となっており、クレーンのフックを地上付近の低位置へ下降することによって、吊りロープとフックとの玉掛け作業を、地上の作業員が容易に行なえるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成にあっては、クレーンのフックに吊りロープを玉掛けしたままフックを地上付近へ下降させた場合に、吊りロープがリーダ上部の支持部材を通して上方へ引き上げられて行くため、リーダ下部または杭打機本体のブラケットに掛け留めた吊りロープ他端の接続部を、玉掛け作業の度に切り離さなければならなかった。
【0005】
また、リーダを杭打機本体に起立した作業状態では、吊りロープに接続された引き降ろしロープが、リーダから長く垂れ下がったままとなるため、目障りであるばかりか、杭打ち作業の支障となる虞がある。更に、この引き降ろしロープをいたずらに引いてしまうと、吊りロープの一端の接続部が、リーダ上部の支持部材近傍引き上げられてしまい、従来と同様、作業者がリーダを登って高位置で作業しなければならなかった。
【0006】
本発明は、かかる実情を背景にしてなされたもので、その目的とするところは、吊りロープとクレーンのフックとの玉掛け作業を常に地上付近の低位置で行なうことができ、更に玉掛けする度に吊りロープを切り離しする必要がなく、また杭打ち作業に吊りロープが支障となることのない杭打機のリーダ起伏方法とその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明に係る杭打機のリーダ起伏方法は、杭打機の本体前部にリーダの下端を枢支して、該リーダを杭打機本体に起伏可能に支持し、該リーダに連結される吊りロープを別途のクレーンに吊持されるフックに玉掛けし、該フックの上昇または下降作動によって、前記リーダを倒伏位置からリーダ起伏ロープの巻き上げによる引き起こし可能な傾斜位置までの範囲を起伏させる杭打機のリーダ起伏方法において、前記リーダに並設されたガイドレールや索条等のスライダ案内手段に、前記吊りロープを連結したスライダをスライド可能に設け、前記リーダの起伏時には、前記スライダをスライダ案内手段のリーダ先端側の上部ストッパに当接させ、吊りロープを玉掛けした前記クレーンのフックを上昇または下降作動して、リーダの起伏を行なうと共に、前記吊りロープとクレーンのフックとを切り離す際に、前記スライダをリーダの傾斜によってスライダ案内手段を自重で下降させて、前記吊りロープと前記フックとの玉掛け及び切り離し作業を行なうことを特徴としている。
【0008】
また、上述の目的を達成する本発明の杭打機のリーダ起伏装置として、杭打機の本体前部にリーダの下端を枢支して、該リーダを杭打機本体に起伏自在に支持し、該リーダに連結される吊りロープを別途のクレーンに吊持されるフックに玉掛けし、該フックの上昇または下降作動によって、前記リーダを倒伏位置からリーダ起伏ロープの巻き上げによる引き起こし可能な傾斜位置までの範囲を起伏させる杭打機のリーダ起伏装置において、前記リーダにガイドレールや索条等のスライダ案内手段を並設し、該スライダ案内手段に、前記吊りロープを連結したスライダをスライド可能に設けると共に、スライダ案内手段のリーダ先端側に、リーダ先端方向へスライドするスライダを支承し、前記吊りロープを玉掛けしたクレーンのフックの上昇または下降作動によってリーダの起伏を可能とする上部ストッパを設けたことを特徴としている。
【0009】
上述のリーダ起伏装置では、前記上部ストッパの近傍に、前記スライダ案内手段をリーダ先端方向へスライドするスライダが上部ストッパに当接したことを検知するスライダ検知手段と、上部ストッパに当接したスライダと係合し、該スライダと上部ストッパの当接状態を保持するスライダロック手段とを設けることもできる。
【0010】
本発明によって、倒伏状態のリーダを起立するには、スライダをスライダ案内手段のリーダ先端側へスライドして、リーダ先端側の上部ストッパに当接させる。そして、吊りロープをクレーンのフックに玉掛けしたのち、フックを上昇すると、倒伏状態のリーダが、スライダと上部ストッパとの当接によって徐々に引き起こされて行く。
上記リーダは、フックの上昇によって、リーダ起伏ロープの巻き上げによる引き起こし可能な所定の傾斜位置まで引き起こされ、リーダをリーダ起伏ロープに引き渡しする。
【0011】
次に、リーダをリーダ起伏ロープに引き渡したクレーンのフックを下降すると、スライダ案内手段のリーダ先端側で上部ストッパに当接していたスライダは、吊りロープによる上方への牽引力が弱められ、スライダ案内手段を自重で下降して、リーダ下端側の下部ストッパに当接する。吊りロープは、スライダの下降によって地上付近の低位置まで下げられ、地上の作業員が吊りロープとフックとを切り離しする。
【0012】
一方、リーダ起伏ロープに引き渡されたリーダは、リーダ起伏ロープの巻き上げによって起立位置へ引き起こされたのち、バックステーを用いて起立状態に保持される。吊りロープとクレーンのフックとを切り離したリーダの起立状態では、吊りロープが、スライダの下降によって地上または地上付近の低位置にあるため、杭打ち作業の支障とならない。
【0013】
また、起立状態のリーダを倒伏するには、クレーンのフックを地上付近の低位置まで下降して、地上の作業員が吊りロープをフックに玉掛けする。起立状態のリーダは、吊りロープの玉掛け作業に前後して、バックステーを切離したのち、リーダ起伏ロープを緩めて、起立吊りロープに引き渡し可能な角度まで傾けられる。そして、フックを上昇してスライダをスライダ案内手段の上方へ牽引して行き、該スライダをリーダ先端側の上部ストッパに当接したのち、上述の起立作動とは逆の手順によって、リーダを倒伏する。
【0014】
また、リーダ起伏装置に、スライダが上部ストッパと当接して、スライダの上動が規制されたことを検知するスライダ検知手段と、該スライダ検知手段の検知信号に基づいて上限位置に到達したスライダに係合し、該スライダを上限位置に保持するスライダロック手段とを設けることにより、スライダの固定状態を掌握できるので、リーダの起伏作動を短時間で手順よく行なうことができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態例を図1乃至図5に基づいて説明する。
図中、図1(A),(B),(C),(D)は、リーダを起立する手順を説明する図、図2はリーダを起立した状態の杭打機前部の正面図、図3は倒伏したリーダの上部ストッパ近傍を示す正面図、図4は図3の平面図、図5はリーダを傾斜状態に引き起こした際の上部ストッパ近傍を示す正面図である。
【0016】
杭打機1は、下部走行体2と上部旋回体3とで杭打機本体4が構成され、上部旋回体3から前方へ突出するリーダブラケット5に、リーダ6の下端がリーダピン7を用いて枢支されており、リーダ6は、リーダ起伏装置8によって、図1(A)に示す杭打機本体4の前方へ略水平に倒伏した状態から、図1(D)及び図2に示す起立状態の範囲を、リーダピン7を支点に起伏可能に支持される。
【0017】
上部旋回体3の後部側上面にはAフレーム9が設けられ、該Aフレーム9の頂部とリーダ6の先端側とにリーダ起伏ロープ10が連結されると共に、同じくリーダ6の先端側にバックステー11の上端が枢着されている。杭打機本体4の前後部両側にはアウトリガ12,12が設けられており、杭打機1の杭打ち作業時には、バックステー11の下端を後部側のアウトリガ12の近傍に枢着して、図1(D)及び図2に示すリーダ6の起立状態が保持される。
【0018】
リーダ6の起立側面には、本発明のスライダ案内手段となる一対のガイドレール13,13が、両端の上部ストッパ14,14と下部ストッパ15とをリーダ6に固着して並設されており、該ガイドレール13,13に、吊りロープ16を連結したスライダ17がスライド可能に設けられている。
【0019】
上部ストッパ14,14は、リーダ6の先端側に長手方向に沿って立設された板状体で、ガイドレール13,13の上方へ突出する突片14a,14aにはピン孔14b,14bが同軸上に穿設されている。
一方の上部ストッパ14には、リミットスイッチを用いたスライダ検知手段18が設けられ、他方の上部ストッパ14には、スライダロック手段19とリミットスイッチ20とが設けられている。スライダロック手段19は、基端を他方の上部ストッパ14に枢支される油圧または空気圧シリンダ等のアクチュエータ21と、一端をアクチュエータ21のロッド21aに連結し、該ロッド21aの伸縮によって、支軸22を支点に回動するL字状のリンク23と、該リンク23の他端に枢支され、リンク23の回動によって前記ピン孔14b,14bを出没するロックピン24とからなっている。
【0020】
前記スライダ17は、ガイドレール13,13を包持する一対のホルダ17a,17aと、該ホルダ17a,17aをつなぐ連結板17bと、該連結板17bに立設されるブラケット17cとからなっており、ブラケット17cには、中央にピン孔17dが穿設され、先端に吊りロープ16のリンク16aが、支軸25を用いて回動可能に連結されている。ガイドレール13,13に案内されるスライダ17のスライド量は、スライダ17がガイドレール両端の上部ストッパ14,14と下部ストッパ15との当接によって規制されるようになっており、スライダ17が下部ストッパ15と当接した際には、スライダ17と一体の吊りロープ16をリーダ下端近傍のフック26に掛け留めしておくと、杭打機1の搬送や杭打ち作業の支障とならず、好ましい。
【0021】
また、スライダ17が上部ストッパ14,14と当接すると、連結板17bがスライダ検知手段18の作動子18aに接触し、スライダ17と上部ストッパ14,14との当接で、双方のピン孔14b,14b,17dが同一軸上に合致したことを、運転室のインジケータランプやブザーによって報知する。運転室のオペレータは、この報知に基づいてスライダロック手段19を遠隔操作し、アクチュエータ21を作動して、リンク23に枢支したロックピン24をピン孔14b,14b,17dに挿通し、スライダ17を上部ストッパ14,14と当接した位置に固定する。
スライダ検知手段18のリンク23には突片23aが設けられていて、スライダ17がロックピン24によって固定された際には、突片23aがリミットスイッチ20の作動子20aと接触して、スライダ17の固定状態を運転室のインジケータランプやブザーで報知するようになっている。
【0022】
このように構成される杭打機1は、リーダ6の起伏が、図示しない別途のクレーンからワイヤロープ27を介して吊持されたフック28を用いて行なわれる。本形態例によって、倒伏状態のリーダ6を起立する手順を図1に基づいて説明すると、まずスライダ17をガイドレール13,13のリーダ先端側へスライドして、上部ストッパ14,14に当接させ、スライダ検知手段18とスライダロック手段19とによってスライダ17を固定する{図1(A)}。
【0023】
次に、スライダロック手段19のロックピン24によるスライダ17の固定を、リミットスイッチ20からの信号に基づくインジケータランプやブザーによって確認したのち、吊りロープ16をクレーンのフック28に玉掛けし、該フック28を上昇すると、スライダ17と上部ストッパ14,14との当接によって、倒伏状態のリーダ6が、リーダピン7を支点に徐々に引き起こされて行く。そして、リーダ6がクレーのフック28の上昇によって、リーダ起伏ロープ10の巻き上げによる引き起こし可能な所定の傾斜位置まで引き起こされて行き{図1(B)}、当該位置においてリーダ6をリーダ起伏ロープ10に引き渡しする。
【0024】
上部ストッパ14,14と当接するスライダ17は、リーダ6を吊りロープ16からリーダ起伏ロープ10へ引き渡したのち、オペレータの遠隔操作によってスライダロック手段19による固定が解除される。そして、クレーンのフック28を下降すると、上限位置のスライダ17がガイドレール13,13を自重で下降して、リーダ下端側の下部ストッパ15に当接する{図1(C)}。吊りロープ16は、フック28とスライダ17の下降によってリーダ6の下端近傍に吊り下げられ、この状態において、地上の作業員が吊りロープ16をフック28から切り離して、該吊りロープ16をリーダ側のフック26に再び掛け留めする。
【0025】
一方、リーダ起伏ロープ10に引き渡されたリーダ6は、リーダ起伏ロープ10の巻き上げによって起立状態に引き起こされたのち、バックステー11の下端を後部側のアウトリガ12の近傍に枢着して、リーダ6の起立状態が保持される{図1(D)}。
【0026】
また、起立状態のリーダ6{図1(D)}を倒伏するには、バックステー11の下端を後部側のアウトリガ12の近傍から取外し、リーダ起伏ロープ10の巻き上げを緩めて、リーダ6を図1(C)の引き渡し位置まで傾ける。そして、クレーンのフック28を地上付近の低位置まで下降し、地上の作業員が吊りロープ16をリーダ側のフック26からクレーンのフック28に玉掛けする。
【0027】
次に、クレーンのフック28を上昇してスライダ17をガイドレール13,13の上方へ牽引して行き、該スライダ17をリーダ先端側の上部ストッパ14,14に当接させ、スライダ検知手段18とスライダロック手段19とによって、スライダ17を固定する{図1(B)}。そして、リーダ起伏ロープ10の巻き上げを更に緩め、クレーンのフック28を下降すると、傾斜状態のリーダ6がスライダ17と上部ストッパ14,14と当接によって徐々に倒されて行き、図1(A)に示す倒伏状態となる。
【0028】
リーダ倒伏後のスライダ17は、上部ストッパ14,14と当接したままでも差支えないが、スライダロック手段19による固定を解除し、ガイドレール13,13をリーダ6の基端側へスライドして下部ストッパ15に当接させ、吊りロープ16をリーダ側のフック26に掛け留めしておくと、杭打機1を搬送する際に支障とならない。
【0029】
本形態例はこのように、吊りロープ16とクレーンのフック28との玉掛けと切り離し作業を、常に地上付近の低位置で安全且つ確実に行なうことができる。また従来のクレーンでは、吊りロープをリーダ下部や杭打機本体のブラケットに掛け留めたり切り離ししなければリーダを起伏することはできなかったが、本形態例では、リーダ6の起伏に、吊りロープ16とリーダ側のフック26との係脱を必須とするものではないから、作業工数を削減してリーダ6の起伏を短時間で行なうことができる。また、リーダ6が起伏いずれの状態にあっても、吊りロープ17をリーダ6の低位置に保持でき、しかもスライダ17を、必要によってリーダ6の基端側や先端側にスライドさせるので、吊りロープ16を従来よりも短縮することができ、特にリーダ6を起立した際には吊りロープ16がリーダ6の下端近傍に位置するので、杭打ち作業に支障となることがない。
また、上述のリーダ起伏装置8に、スライダ検知手段18とスライダロック手段19とを設けることにより、リーダの起伏作動を、更に短時間で手順よく確実に行なうことができるようになる。
【0030】
本発明のスライダ案内手段は、上記形態例のガイドレールに代えて、図6に示す索条30を用いても、スライダ17をリーダ6の先端側または基端側へ確実にスライドさせて、リーダ6の起伏作業を良好に行なうことができる。また本発明は、上記形態例で示したスライダ検知手段とスライダロック手段を省略しても、所期の目的を達成することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の方法並びに装置によれば、クレーンのリーダを起伏するための吊りロープとフックとの玉掛け作業を、常に地上付近の低位置で安全且つ確実に行なうことができる。また従来のクレーンでは、吊りロープをリーダ下部や杭打機本体のブラケットに掛け留めたり切り離ししなければリーダを起伏することはできなかったが、本発明では、リーダの起伏に吊りロープとリーダ側のフックとの係脱を必要としないから、作業工数を削減してリーダの起伏を短時間で簡便に行なうことができるようになる。
【0032】
また、リーダが起伏いずれの状態にあっても、吊りロープをリーダの低位置に保持でき、しかもスライダを、必要によってリーダの基端側や先端側にスライドさせるので、吊りロープを従来よりも短縮することができ、特にリーダを起立した際には、吊りロープがリーダの下端近傍に位置するので、杭打ち作業に支障となることがない。
また、上述の上部ストッパの近傍に、スライダ案内手段をリーダ先端方向へスライドするスライダが上部ストッパに当接したことを検知するスライダ検知手段と、上部ストッパに当接したスライダと係合し、該スライダと上部ストッパの当接状態を保持するスライダロック手段とを設けることにより、リーダの起伏作動を、更に短時間で手順よく確実に行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例を示す杭打機のリーダを起立する際の手順説明図
【図2】本発明の一形態例を示す杭打機のリーダを起立した状態の杭打機前部の正面図
【図3】本発明の一形態例を示す杭打機の倒伏したリーダの上部ストッパ近傍を示す正面図
【図4】本発明の一形態例を示す図3の平面図
【図5】本発明の一形態例を示す杭打機のリーダを傾斜状態に引き起こした際の上部ストッパ近傍を示す正面図
【図6】本発明の他の形態例を示す杭打機の要部正面図
【符号の説明】
1…杭打機
3…上部旋回体
4…杭打機本体
5…リーダブラケット
6…リーダ
7…リーダピン
8…リーダ起伏装置
10…リーダ起伏ロープ
11…バックステー
13…ガイドレール(本発明のスライダ案内手段)
14…上部ストッパ
14a…上部ストッパ14の突片
14b…ピン孔
15…下部ストッパ
16…吊りロープ
17…スライダ
17b…ピン孔
18…スライダ検知手段
19…スライダロック手段
20…リミットスイッチ
21…アクチュエータ
23…リンク
26…リーダ側のフック
27…ワイヤロープ
28…クレーンのフック
30…索条(本発明のスライダ案内手段)

Claims (3)

  1. 杭打機の本体前部にリーダの下端を枢支して、該リーダを杭打機本体に起伏可能に支持し、該リーダに連結される吊りロープを別途のクレーンに吊持されるフックに玉掛けし、該フックの上昇または下降作動によって、前記リーダを倒伏位置からリーダ起伏ロープの巻き上げによる引き起こし可能な傾斜位置までの範囲を起伏させる杭打機のリーダ起伏方法において、前記リーダに並設されたガイドレールや索条等のスライダ案内手段に、前記吊りロープを連結したスライダをスライド可能に設け、前記リーダの起伏時には、前記スライダをスライダ案内手段のリーダ先端側の上部ストッパに当接させ、吊りロープを玉掛けした前記クレーンのフックを上昇または下降作動して、リーダの起伏を行なうと共に、前記吊りロープとクレーンのフックとを切り離す際に、前記スライダをリーダの傾斜によってスライダ案内手段を自重で下降させて、前記吊りロープと前記フックとの玉掛け及び切り離し作業を行なうことを特徴とする杭打機のリーダ起伏方法。
  2. 杭打機の本体前部にリーダの下端を枢支して、該リーダを杭打機本体に起伏自在に支持し、該リーダに連結される吊りロープを別途のクレーンに吊持されるフックに玉掛けし、該フックの上昇または下降作動によって、前記リーダを倒伏位置からリーダ起伏ロープの巻き上げによる引き起こし可能な傾斜位置までの範囲を起伏させる杭打機のリーダ起伏装置において、前記リーダにガイドレールや索条等のスライダ案内手段を並設し、該スライダ案内手段に、前記吊りロープを連結したスライダをスライド可能に設けると共に、スライダ案内手段のリーダ先端側に、リーダ先端方向へスライドするスライダを支承し、前記吊りロープを玉掛けしたクレーンのフックの上昇または下降作動によってリーダの起伏を可能とする上部ストッパを設けたことを特徴とする杭打機のリーダ起伏装置。
  3. 前記上部ストッパの近傍に、前記スライダ案内手段をリーダ先端方向へスライドするスライダが上部ストッパに当接したことを検知するスライダ検知手段と、上部ストッパに当接したスライダと係合し、該スライダと上部ストッパの当接状態を保持するスライダロック手段とを設けたことを特徴とする請求項2に記載の杭打機のリーダ起伏装置。
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