JPH08104495A - ホイール式クレーンのジブ張出し、格納装置 - Google Patents
ホイール式クレーンのジブ張出し、格納装置Info
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- JPH08104495A JPH08104495A JP24306994A JP24306994A JPH08104495A JP H08104495 A JPH08104495 A JP H08104495A JP 24306994 A JP24306994 A JP 24306994A JP 24306994 A JP24306994 A JP 24306994A JP H08104495 A JPH08104495 A JP H08104495A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ジブ格納作業時のジブ引寄せに用いた補助ロ
ープを補フックから簡単かつ安全に取外すことができる
ようにする。 【構成】 補巻ロープ6が通された補助シーブユニット
17のブラケット19を、ジブ引寄せ工程の終期で補フ
ック12が当接する第1の位置と、この第1の位置から
上方に移動してブームヘッド1cの前面に位置する第2
の位置との間で回動可能に取付け、この補助シーブユニ
ット17の第2の位置で、かつ、ブームを倒伏させた状
態で補フック12が同ユニット17の下方に垂下するよ
うに補助ロープ23の長さを設定した。
ープを補フックから簡単かつ安全に取外すことができる
ようにする。 【構成】 補巻ロープ6が通された補助シーブユニット
17のブラケット19を、ジブ引寄せ工程の終期で補フ
ック12が当接する第1の位置と、この第1の位置から
上方に移動してブームヘッド1cの前面に位置する第2
の位置との間で回動可能に取付け、この補助シーブユニ
ット17の第2の位置で、かつ、ブームを倒伏させた状
態で補フック12が同ユニット17の下方に垂下するよ
うに補助ロープ23の長さを設定した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラッククレーン、ラフ
テレーンクレーン等のホイール式クレーンにおいて、ジ
ブを不使用時にはブームに格納し、使用時にブーム先端
に張出すためのジブ張出し、格納装置に関するものであ
る。
テレーンクレーン等のホイール式クレーンにおいて、ジ
ブを不使用時にはブームに格納し、使用時にブーム先端
に張出すためのジブ張出し、格納装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ブーム先端部前方に張出されたジ
ブを、この張出し位置から垂下させた後、伸縮ブームの
下面側に引寄せて格納する下抱き格納方式が公知であ
る。
ブを、この張出し位置から垂下させた後、伸縮ブームの
下面側に引寄せて格納する下抱き格納方式が公知であ
る。
【0003】この方式を図4〜図6によって説明する。
【0004】ブーム1は、基本(固定)ブーム1aと、
複数段の可動ブーム1bとによって伸縮可能に構成さ
れ、このブーム1における先端可動ブーム1bの先端部
(ブームヘッド)1cの左右両側面にジブ支持軸3(図
では片側のみ示す)が設けられている。
複数段の可動ブーム1bとによって伸縮可能に構成さ
れ、このブーム1における先端可動ブーム1bの先端部
(ブームヘッド)1cの左右両側面にジブ支持軸3(図
では片側のみ示す)が設けられている。
【0005】一方、ジブ2には、基端部両側に二股状の
ジブフット4(図では片側のみ示す)、先端部にジブポ
イントシーブ5がそれぞれ設けられている。
ジブフット4(図では片側のみ示す)、先端部にジブポ
イントシーブ5がそれぞれ設けられている。
【0006】図中、6はクレーン搭載の補巻ウィンチ
(図示しない)から引き出された補巻ロープで、同ロー
プ6は、ブームヘッド1cに設けられたブームポイント
アイドラシーブ7(8はブームポイントメインシー
ブ)、ブームヘッド1cに取付けられた補助シーブユニ
ット9の補助シーブ10(11はこの補助シーブ10が
取付けられた補助シーブブラケット)に通され、その先
端に補フック12が取付けられる。
(図示しない)から引き出された補巻ロープで、同ロー
プ6は、ブームヘッド1cに設けられたブームポイント
アイドラシーブ7(8はブームポイントメインシー
ブ)、ブームヘッド1cに取付けられた補助シーブユニ
ット9の補助シーブ10(11はこの補助シーブ10が
取付けられた補助シーブブラケット)に通され、その先
端に補フック12が取付けられる。
【0007】また、図5,6中、Lはクレーン本体を構
成する下部走行体、Uは上部旋回体、Cはクレーン作業
時と走行時とに共用されるキャビン(運転室)である。
成する下部走行体、Uは上部旋回体、Cはクレーン作業
時と走行時とに共用されるキャビン(運転室)である。
【0008】ジブ2は、図4の二点鎖線で示すように、
両側ジブフット4がジブ支持軸3に係合連結された状態
でブームヘッド1cから張出され、次の手順によってブ
ーム1(基本ブーム1a)の下面に格納される。
両側ジブフット4がジブ支持軸3に係合連結された状態
でブームヘッド1cから張出され、次の手順によってブ
ーム1(基本ブーム1a)の下面に格納される。
【0009】 図4実線で示すように、補フック12
をジブ先端に係止させた状態で、ブーム1を起こしなが
ら縮小させることにより、ジブ2をジブ支持軸3まわり
に回動させて、図5に示すようにブームヘッド1c下方
に垂下させる(ジブ格納時垂下工程)。
をジブ先端に係止させた状態で、ブーム1を起こしなが
ら縮小させることにより、ジブ2をジブ支持軸3まわり
に回動させて、図5に示すようにブームヘッド1c下方
に垂下させる(ジブ格納時垂下工程)。
【0010】 この垂下後、図5に示すように、補フ
ック12に補助ロープ13を掛け、同ロープ13の他端
をジブポイントシーブ5に通して、基本ブーム1aの基
端部に設けられたロープ止め具14に止め付ける。
ック12に補助ロープ13を掛け、同ロープ13の他端
をジブポイントシーブ5に通して、基本ブーム1aの基
端部に設けられたロープ止め具14に止め付ける。
【0011】 この状態で、補巻ロープ6を徐々に巻
取ってジブ2を図5の二点鎖線で示すようにブーム下面
に引き寄せる(ジブ引寄せ工程)。
取ってジブ2を図5の二点鎖線で示すようにブーム下面
に引き寄せる(ジブ引寄せ工程)。
【0012】 図6に示すようにブーム1をほぼ水平
状態まで倒した後、図示しないジブ係留機構によりジブ
2をブーム1に係留固定した状態で補助ロープ13を補
フック12およびロープ止め具14から取外す。
状態まで倒した後、図示しないジブ係留機構によりジブ
2をブーム1に係留固定した状態で補助ロープ13を補
フック12およびロープ止め具14から取外す。
【0013】なお、ジブ横抱き格納方式をとる場合は、
ジブ2を、油圧シリンダ等のジブ移動機構により、上記
下抱き位置からさらにブーム側面に回り込ませ、両側ジ
ブフット4が上下に位置する竪置き姿勢でブーム側面に
係留固定する。
ジブ2を、油圧シリンダ等のジブ移動機構により、上記
下抱き位置からさらにブーム側面に回り込ませ、両側ジ
ブフット4が上下に位置する竪置き姿勢でブーム側面に
係留固定する。
【0014】また、ジブ2の張出しはこれと逆の手順、
操作によって行われる。
操作によって行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、上記
のようなジブ張出し、格納方式において、次のような問
題が生じていた。
のようなジブ張出し、格納方式において、次のような問
題が生じていた。
【0016】図5に示すように、ジブ引寄せ状態で、補
フック12は基本ブーム1aの中間部下方で、補巻ロー
プ5と補助ロープ13により引っ張られてブーム1とほ
ぼ平行な状態となる。
フック12は基本ブーム1aの中間部下方で、補巻ロー
プ5と補助ロープ13により引っ張られてブーム1とほ
ぼ平行な状態となる。
【0017】従って、図6のようにブーム1を倒して補
助ロープ13を補フック12から取外す際に、作業員が
重い(70Kg〜100Kg)補フック12を手で支え
てロープ外し操作を行わなければならないため、作業員
の労力負担が大きいとともに、安全上も問題がある。
助ロープ13を補フック12から取外す際に、作業員が
重い(70Kg〜100Kg)補フック12を手で支え
てロープ外し操作を行わなければならないため、作業員
の労力負担が大きいとともに、安全上も問題がある。
【0018】一方、この点の対策として、(イ)図6の
二点鎖線で示すように、ブーム倒伏後、補巻ロープ6を
ゆるめて補フック12を下部走行体L上に下した後、ロ
ープ外し操作を行う方法、(ロ)図5の二点鎖線で示す
ジブ引寄せ時に、ジブ2を自動係留ピン機構によってブ
ーム1に仮保持し、この状態で補巻ロープ6をゆるめて
補助ロープ13を補フック12から取外し、この後、ブ
ーム1を倒してジブ2を本固定する方法、が考えられ
る。
二点鎖線で示すように、ブーム倒伏後、補巻ロープ6を
ゆるめて補フック12を下部走行体L上に下した後、ロ
ープ外し操作を行う方法、(ロ)図5の二点鎖線で示す
ジブ引寄せ時に、ジブ2を自動係留ピン機構によってブ
ーム1に仮保持し、この状態で補巻ロープ6をゆるめて
補助ロープ13を補フック12から取外し、この後、ブ
ーム1を倒してジブ2を本固定する方法、が考えられ
る。
【0019】しかし、(イ)の方法によると、ロープ外
し後、補巻ロープ5を巻上げると、補フック12が下部
走行体L上の構造物に引っ掛かり、これらを損傷させる
おそれがある。
し後、補巻ロープ5を巻上げると、補フック12が下部
走行体L上の構造物に引っ掛かり、これらを損傷させる
おそれがある。
【0020】また、(ロ)の方法によると、自動係留ピ
ン機構によって装置が大がかりとなるだけでなく、ブー
ム1を図5の起立状態から図6のほぼ水平状態まで倒す
間、ジブ2は自動係留ピン機構のみによって仮保持され
ているに過ぎないため、安全上、好ましくない。
ン機構によって装置が大がかりとなるだけでなく、ブー
ム1を図5の起立状態から図6のほぼ水平状態まで倒す
間、ジブ2は自動係留ピン機構のみによって仮保持され
ているに過ぎないため、安全上、好ましくない。
【0021】一方、ジブ格納に際して補フック12を補
巻ロープ6から取外し、補巻ロープ6の先端をジブポイ
ントシーブ5経由でロープ止め具14に止め付けた状態
でジブ引寄せ操作を行う(補助ロープ13を用いない)
方法も考えられる。
巻ロープ6から取外し、補巻ロープ6の先端をジブポイ
ントシーブ5経由でロープ止め具14に止め付けた状態
でジブ引寄せ操作を行う(補助ロープ13を用いない)
方法も考えられる。
【0022】しかし、この方法によると、補助ロープ1
3の取付け、取外し操作が不要になる反面、ジブ格納の
都度、補巻ロープ6に対する補フック12の脱着という
より面倒な操作が必要となる。このため、作業能率がか
えって悪くなる。
3の取付け、取外し操作が不要になる反面、ジブ格納の
都度、補巻ロープ6に対する補フック12の脱着という
より面倒な操作が必要となる。このため、作業能率がか
えって悪くなる。
【0023】そこで本発明は、補助ロープを用いてジブ
の引寄せ操作を行い、しかも、補フックに対する補助ロ
ープの取外し操作を、ブーム倒伏状態で、かつ、補フッ
クを下部走行体上に下さずに行う方式をとりながら、こ
のロープ外し操作を簡単にかつ安全に行うことができる
ホイール式クレーンのジブ張出し、格納装置を提供する
ものである。
の引寄せ操作を行い、しかも、補フックに対する補助ロ
ープの取外し操作を、ブーム倒伏状態で、かつ、補フッ
クを下部走行体上に下さずに行う方式をとりながら、こ
のロープ外し操作を簡単にかつ安全に行うことができる
ホイール式クレーンのジブ張出し、格納装置を提供する
ものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ジブ
の基端部を伸縮自在なブームの先端部に着脱可能に連結
した状態でジブをブーム先端部前方に張出し、このジブ
を、上記連結点を支点として垂下させるジブ垂下工程、
この垂下後、クレーンのウィンチから引き出したジブ張
出し・格納用のロープと、このロープに取付けられたフ
ックと、同フックとブームとの間に掛け渡された補助ロ
ープの巻取作用によってジブをブーム側に引寄せるジブ
引寄せ工程、ブームを倒伏させてジブをブームに係留す
る係留工程を経てブームに格納し、これと逆の操作によ
って張出すように構成されたホイール式クレーンにおい
て、(I)ブーム先端部に、上記ロープが通されるシー
ブを備えたロープガイド部材が、左右方向の水平軸を中
心として、ブーム倒伏状態でブーム先端部よりも下方に
位置する第1の位置と、ブーム倒伏状態でこの第1の位
置から上方に移動してブーム先端部の前面側に位置する
第2の位置との間で回動可能に取付けられ、(II)この
ロープガイド部材には、上記ジブ引寄せ工程の終期で上
記フックに当接して同フックの巻上げ力をロープガイド
部材に上記第2の位置に向かう回動力として伝えるフッ
ク当り面が設けられ、(III)このロープガイド部材が
上記第2の位置に回動し、かつブームを倒伏させた状態
で上記フックがロープガイド部材の下方に垂下すること
となるように上記補助ロープの長さが設定されたもので
ある。
の基端部を伸縮自在なブームの先端部に着脱可能に連結
した状態でジブをブーム先端部前方に張出し、このジブ
を、上記連結点を支点として垂下させるジブ垂下工程、
この垂下後、クレーンのウィンチから引き出したジブ張
出し・格納用のロープと、このロープに取付けられたフ
ックと、同フックとブームとの間に掛け渡された補助ロ
ープの巻取作用によってジブをブーム側に引寄せるジブ
引寄せ工程、ブームを倒伏させてジブをブームに係留す
る係留工程を経てブームに格納し、これと逆の操作によ
って張出すように構成されたホイール式クレーンにおい
て、(I)ブーム先端部に、上記ロープが通されるシー
ブを備えたロープガイド部材が、左右方向の水平軸を中
心として、ブーム倒伏状態でブーム先端部よりも下方に
位置する第1の位置と、ブーム倒伏状態でこの第1の位
置から上方に移動してブーム先端部の前面側に位置する
第2の位置との間で回動可能に取付けられ、(II)この
ロープガイド部材には、上記ジブ引寄せ工程の終期で上
記フックに当接して同フックの巻上げ力をロープガイド
部材に上記第2の位置に向かう回動力として伝えるフッ
ク当り面が設けられ、(III)このロープガイド部材が
上記第2の位置に回動し、かつブームを倒伏させた状態
で上記フックがロープガイド部材の下方に垂下すること
となるように上記補助ロープの長さが設定されたもので
ある。
【0025】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、ジブ張出し・格納用のロープとしてクレーンの補巻
ウィンチから引き出された補巻ロープ、フックとしてこ
の補巻ロープに吊下げられた補フックがそれぞれ用いら
れるとともに、上記補巻ロープが通される補助シーブと
この補助シーブが取付けられた補助シーブブラケットと
を具備した補助シーブユニットが、ロープガイド部材と
して、第1および第2両位置間で回動可能に取付けら
れ、上記補助シーブブラケットにフック当り面が設けら
れたものである。
て、ジブ張出し・格納用のロープとしてクレーンの補巻
ウィンチから引き出された補巻ロープ、フックとしてこ
の補巻ロープに吊下げられた補フックがそれぞれ用いら
れるとともに、上記補巻ロープが通される補助シーブと
この補助シーブが取付けられた補助シーブブラケットと
を具備した補助シーブユニットが、ロープガイド部材と
して、第1および第2両位置間で回動可能に取付けら
れ、上記補助シーブブラケットにフック当り面が設けら
れたものである。
【0026】
【作用】上記構成によると、ジブ格納作業におけるジブ
引寄せ工程の終期で、フック(請求項2では補フック)
がロープガイド部材の当り面に当接して同部材を第2の
位置まで押し上げ、ジブ引寄せ後、ブームを倒伏させた
状態で、補フックがロープガイド部材の下方に垂下した
状態となる。
引寄せ工程の終期で、フック(請求項2では補フック)
がロープガイド部材の当り面に当接して同部材を第2の
位置まで押し上げ、ジブ引寄せ後、ブームを倒伏させた
状態で、補フックがロープガイド部材の下方に垂下した
状態となる。
【0027】従って、この状態でジブをブームに係留固
定した後、作業用ロープ(請求項2では補巻ロープ)を
ゆるめることにより、補助ロープをフックから簡単に取
外すことができる。
定した後、作業用ロープ(請求項2では補巻ロープ)を
ゆるめることにより、補助ロープをフックから簡単に取
外すことができる。
【0028】すなわち、ブーム倒伏状態で、かつ、補フ
ックを下部走行体上に下さずに補助ロープをフックから
取外す方式をとりながら、このロープ外し操作を最小限
の労力で安全に行うことができる。
ックを下部走行体上に下さずに補助ロープをフックから
取外す方式をとりながら、このロープ外し操作を最小限
の労力で安全に行うことができる。
【0029】また、請求項2の構成によると、補巻作業
に使用される補助シーブユニットをロープガイド部材と
して兼用できるため、同部材を別途設ける場合と比較し
て構成が簡単でコストが安くてすむ。
に使用される補助シーブユニットをロープガイド部材と
して兼用できるため、同部材を別途設ける場合と比較し
て構成が簡単でコストが安くてすむ。
【0030】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図3によって説明す
る。
る。
【0031】なお、以下の実施例において、図4〜図6
に示す従来装置と同一部分には同一符号を付して示し、
その重複説明を省略する。また、この実施例では、ジブ
2をブーム下面に引き寄せてそのまま格納する下抱き格
納方式をとるクレーンを例にとっている。
に示す従来装置と同一部分には同一符号を付して示し、
その重複説明を省略する。また、この実施例では、ジブ
2をブーム下面に引き寄せてそのまま格納する下抱き格
納方式をとるクレーンを例にとっている。
【0032】ジブ2は、図3に示す下抱き位置で、中間
部先端寄りの位置と、基端部の2ヵ所で係留固定され
る。15はジブ中間部係留機構、16はジブ基端部係留
機構で、それぞれブーム側ブラケット15a,16aと
ジブ側ブラケット15b,16bと、これらに跨って差
し込まれるピン15c,16cとによって構成される。
部先端寄りの位置と、基端部の2ヵ所で係留固定され
る。15はジブ中間部係留機構、16はジブ基端部係留
機構で、それぞれブーム側ブラケット15a,16aと
ジブ側ブラケット15b,16bと、これらに跨って差
し込まれるピン15c,16cとによって構成される。
【0033】一方、ブームヘッド1cに補助シーブユニ
ット17が設けられている。
ット17が設けられている。
【0034】この補助シーブユニット17は、補巻作業
時およびジブ張出し/格納時に補巻ロープ6をガイドす
る補助シーブ18と、この補助シーブ18が取付けられ
た補助シーブブラケット19とから成り、この補助シー
ブブラケット19がブームヘッド1cに対し、左右方向
の水平軸20を中心として、図1実線および図2に示す
ようにブームヘッド1cの前斜め下方(ブーム1をほぼ
水平に倒伏させた状態での下方、以下でいう上下の方向
性について同じ)に突出する第1の位置と、図1の一点
鎖線および図3に示すように第1の位置から上方に移動
してブームヘッド1cの前面に沿う第2の位置との間で
回動可能に取付けられている。
時およびジブ張出し/格納時に補巻ロープ6をガイドす
る補助シーブ18と、この補助シーブ18が取付けられ
た補助シーブブラケット19とから成り、この補助シー
ブブラケット19がブームヘッド1cに対し、左右方向
の水平軸20を中心として、図1実線および図2に示す
ようにブームヘッド1cの前斜め下方(ブーム1をほぼ
水平に倒伏させた状態での下方、以下でいう上下の方向
性について同じ)に突出する第1の位置と、図1の一点
鎖線および図3に示すように第1の位置から上方に移動
してブームヘッド1cの前面に沿う第2の位置との間で
回動可能に取付けられている。
【0035】21は上記第1の位置でブームヘッド1c
の前面に当接するように補助シーブブラケット19に突
設された第1ストッパ、22は第2の位置で補助シーブ
ブラケット19を受け止めるようにブームヘッド1cの
前面側に設けられた第2ストッパである。
の前面に当接するように補助シーブブラケット19に突
設された第1ストッパ、22は第2の位置で補助シーブ
ブラケット19を受け止めるようにブームヘッド1cの
前面側に設けられた第2ストッパである。
【0036】また、この補助シーブブラケット19に
は、補フック12を所謂巻切り状態まで巻上げたときに
補フック12の上面が当接するフック当り面19aが設
けられ、補フック巻切り時に補フック巻上げ力がこのフ
ック当り面19aを介して補助シーブブラケット19
に、第1の位置から第2の位置に向かう回動力として伝
えられる。
は、補フック12を所謂巻切り状態まで巻上げたときに
補フック12の上面が当接するフック当り面19aが設
けられ、補フック巻切り時に補フック巻上げ力がこのフ
ック当り面19aを介して補助シーブブラケット19
に、第1の位置から第2の位置に向かう回動力として伝
えられる。
【0037】すなわち、補フック巻切り時に補フック1
2が補助シーブユニット17とともにブーム前面側に移
動し、ブーム1をほぼ水平に倒した状態で補フック12
が補助シーブブラケット19の下方に垂下した状態とな
る。
2が補助シーブユニット17とともにブーム前面側に移
動し、ブーム1をほぼ水平に倒した状態で補フック12
が補助シーブブラケット19の下方に垂下した状態とな
る。
【0038】また、このような補フック垂下状態が得ら
れるようにジブ張出し/格納用の補助ロープ23の長さ
が設定されている。
れるようにジブ張出し/格納用の補助ロープ23の長さ
が設定されている。
【0039】この構成によると、図2に示すジブ格納作
業時におけるジブ引寄せ工程の終期で、図1の二点鎖線
で示すように補フック12が巻切り状態となって補助シ
ーブブラケット19のフック当り面19aに当接する。
業時におけるジブ引寄せ工程の終期で、図1の二点鎖線
で示すように補フック12が巻切り状態となって補助シ
ーブブラケット19のフック当り面19aに当接する。
【0040】この状態からさらに補フック12を巻上げ
ると、補助シーブユニット17が押し上げられて第2の
位置に回動し、補フック12が同ユニット17とともに
ブームヘッド1cの前面側に位置する。
ると、補助シーブユニット17が押し上げられて第2の
位置に回動し、補フック12が同ユニット17とともに
ブームヘッド1cの前面側に位置する。
【0041】この後、図3に示すようにブーム1をほぼ
水平まで倒伏させると、補フック12が補助シーブブラ
ケット19の下方に垂下した状態となる。
水平まで倒伏させると、補フック12が補助シーブブラ
ケット19の下方に垂下した状態となる。
【0042】そこで、ジブ中間部および基端部両ジブ係
留機構15,16によってジブ2を基本ブーム1aに係
留固定した後、補巻ロープ6を少しゆるめれば、補助ロ
ープ23を補フック12から簡単に取外すことができ
る。
留機構15,16によってジブ2を基本ブーム1aに係
留固定した後、補巻ロープ6を少しゆるめれば、補助ロ
ープ23を補フック12から簡単に取外すことができ
る。
【0043】すなわち、このロープ外し操作のために図
6の二点鎖線で示すように補フックを下部走行体L上に
下したり、自動係留ピン機構によってジブをブームに仮
保持したりする必要がなく、しかも最小限の労力でかつ
安全にロープ外し操作を行うことができる。
6の二点鎖線で示すように補フックを下部走行体L上に
下したり、自動係留ピン機構によってジブをブームに仮
保持したりする必要がなく、しかも最小限の労力でかつ
安全にロープ外し操作を行うことができる。
【0044】なお、ジブ格納作業完了後は、補巻ロープ
6をゆるめて補助シーブユニット17を第1の位置に復
帰させることにより、同ユニット17を本来の補巻作業
時の補巻ロープガイド部材として機能させることができ
る。
6をゆるめて補助シーブユニット17を第1の位置に復
帰させることにより、同ユニット17を本来の補巻作業
時の補巻ロープガイド部材として機能させることができ
る。
【0045】また、ジブ張出し作業時のジブ垂下操作は
上記引寄せ操作と逆の手順によって行うことができる。
上記引寄せ操作と逆の手順によって行うことができる。
【0046】一方、クレーン走行時にも、補助シーブユ
ニット17を第2の位置に回動させ、補フック12を同
ユニット17の下方に巻切り格納することにより、コン
パクトな格納状態を得ることができる。すなわち、ジブ
引寄せ状態で補フック12をブームヘッド前面側で垂下
状態にするための補助シーブユニット17の構造を、そ
のまま同ユニット17および補フック格納のための構造
として利用することができる。
ニット17を第2の位置に回動させ、補フック12を同
ユニット17の下方に巻切り格納することにより、コン
パクトな格納状態を得ることができる。すなわち、ジブ
引寄せ状態で補フック12をブームヘッド前面側で垂下
状態にするための補助シーブユニット17の構造を、そ
のまま同ユニット17および補フック格納のための構造
として利用することができる。
【0047】ところで、上記実施例では、補巻作業用の
補助シーブユニット17を、ジブ引寄せ時の補巻ロープ
用のロープガイド部材として兼用する構成をとったが、
同ロープガイド部材を、この補助シーブユニット17と
は別に、同ユニット17と干渉しない状態でブームヘッ
ド1cに設けてもよい。
補助シーブユニット17を、ジブ引寄せ時の補巻ロープ
用のロープガイド部材として兼用する構成をとったが、
同ロープガイド部材を、この補助シーブユニット17と
は別に、同ユニット17と干渉しない状態でブームヘッ
ド1cに設けてもよい。
【0048】また、上記実施例では、補巻ウィンチ、補
巻ロープ6、補フック12をジブ張出し・格納に用いた
が、このジブ張出し・格納専用のウィンチ、ロープ、フ
ックをクレーンに設けてもよい。
巻ロープ6、補フック12をジブ張出し・格納に用いた
が、このジブ張出し・格納専用のウィンチ、ロープ、フ
ックをクレーンに設けてもよい。
【0049】さらに、本発明は、ジブ2をブーム下面に
引寄せた後、ブーム側面に回り込ませて竪置き姿勢で格
納するジブ横抱き格納方式にも適用することができる。
引寄せた後、ブーム側面に回り込ませて竪置き姿勢で格
納するジブ横抱き格納方式にも適用することができる。
【0050】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、ジブ
格納作業時にジブ張出し・格納用のロープが通されるロ
ープガイド部材を、ジブ引寄せ工程の終期で、同ロープ
に取付けられたフック(請求項2の発明では補フック)
が当接する第1の位置と、この第1の位置から上方に移
動してブーム先端部の前面に位置する第2の位置との間
で回動可能に取付け、このロープガイド部材の第2の位
置で、かつ、ブームを倒伏させた状態で補フックが同部
材の下方に垂下するように補助ロープの長さを設定した
から、ジブをブームに係留固定した後、ロープ(請求項
2では補巻ロープ)をゆるめることにより、補助ロープ
をフックから簡単に取外すことができる。
格納作業時にジブ張出し・格納用のロープが通されるロ
ープガイド部材を、ジブ引寄せ工程の終期で、同ロープ
に取付けられたフック(請求項2の発明では補フック)
が当接する第1の位置と、この第1の位置から上方に移
動してブーム先端部の前面に位置する第2の位置との間
で回動可能に取付け、このロープガイド部材の第2の位
置で、かつ、ブームを倒伏させた状態で補フックが同部
材の下方に垂下するように補助ロープの長さを設定した
から、ジブをブームに係留固定した後、ロープ(請求項
2では補巻ロープ)をゆるめることにより、補助ロープ
をフックから簡単に取外すことができる。
【0051】すなわち、このロープ外し操作のために補
フックを下部走行体上に下したり、自動係留ピン機構に
よってジブをブームに仮保持したりする必要がなく、し
かも最小限の労力でかつ安全にロープ外し操作を行うこ
とができる。
フックを下部走行体上に下したり、自動係留ピン機構に
よってジブをブームに仮保持したりする必要がなく、し
かも最小限の労力でかつ安全にロープ外し操作を行うこ
とができる。
【0052】また、請求項2の発明によると、補巻作業
に使用される補助シーブユニットをロープガイド部材と
して兼用できるため、同部材を別途設ける場合と比較し
て構成が簡単でコストが安くてすむ。
に使用される補助シーブユニットをロープガイド部材と
して兼用できるため、同部材を別途設ける場合と比較し
て構成が簡単でコストが安くてすむ。
【図1】本発明の実施例を示すブーム先端部の側面図で
ある。
ある。
【図2】同実施例によるジブ引寄せ工程を示す概略側面
図である。
図である。
【図3】同実施例によるジブ引寄せ後のブーム倒伏状態
を示す概略側面図である。
を示す概略側面図である。
【図4】従来装置によるジブ格納作業の初期段階を示す
概略側面図である。
概略側面図である。
【図5】図4の状態からジブを垂下させた状態の概略側
面図である。
面図である。
【図6】図5の状態からジブを引き寄せた後、ブームを
倒伏させた状態の概略側面図である。
倒伏させた状態の概略側面図である。
1 ブーム 2 ジブ 3 ブームのジブ支持軸 4 ジブフット 6 ジブ張出し・格納用ロープとしての補巻ロープ 12 補フック 17 ロープガイド部材としての補助シーブユニット 18 同ユニットの補助シーブ 19 同補助シーブブラケット 19a 同ブラケットのフック当り面 20 同ブラケットの回動中心となる左右方向の水平軸 23 補助ロープ
Claims (2)
- 【請求項1】 ジブの基端部を伸縮自在なブームの先端
部に着脱可能に連結した状態でジブをブーム先端部前方
に張出し、このジブを、上記連結点を支点として垂下さ
せるジブ垂下工程、この垂下後、クレーンのウィンチか
ら引き出したジブ張出し・格納用のロープと、このロー
プに取付けられたフックと、同フックとブームとの間に
掛け渡された補助ロープの巻取作用によってジブをブー
ム側に引寄せるジブ引寄せ工程、ブームを倒伏させてジ
ブをブームに係留する係留工程を経てブームに格納し、
これと逆の操作によって張出すように構成されたホイー
ル式クレーンにおいて、 (I)ブーム先端部に、上記ロープが通されるシーブを
備えたロープガイド部材が、左右方向の水平軸を中心と
して、ブーム倒伏状態でブーム先端部よりも下方に位置
する第1の位置と、ブーム倒伏状態でこの第1の位置か
ら上方に移動してブーム先端部の前面側に位置する第2
の位置との間で回動可能に取付けられ、 (II)このロープガイド部材には、上記ジブ引寄せ工程
の終期で上記フックに当接して同フックの巻上げ力をロ
ープガイド部材に上記第2の位置に向かう回動力として
伝えるフック当り面が設けられ、 (III)このロープガイド部材が上記第2の位置に回動
し、かつブームを倒伏させた状態で上記フックがロープ
ガイド部材の下方に垂下することとなるように上記補助
ロープの長さが設定されたことを特徴とするホイール式
クレーンのジブ張出し、格納装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のホイール式クレーンのジ
ブ張出し、格納装置において、ジブ張出し・格納用のロ
ープとしてクレーンの補巻ウィンチから引き出された補
巻ロープ、フックとしてこの補巻ロープに吊下げられた
補フックがそれぞれ用いられるとともに、上記補巻ロー
プが通される補助シーブとこの補助シーブが取付けられ
た補助シーブブラケットとを具備した補助シーブユニッ
トが、ロープガイド部材として、第1および第2両位置
間で回動可能に取付けられ、上記補助シーブブラケット
にフック当り面が設けられたことを特徴とするホイール
式クレーンのジブ張出し、格納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24306994A JPH08104495A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ホイール式クレーンのジブ張出し、格納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24306994A JPH08104495A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ホイール式クレーンのジブ張出し、格納装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08104495A true JPH08104495A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17098333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24306994A Pending JPH08104495A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ホイール式クレーンのジブ張出し、格納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08104495A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109502490A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-03-22 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种转运装置 |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP24306994A patent/JPH08104495A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109502490A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-03-22 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种转运装置 |
CN109502490B (zh) * | 2018-11-27 | 2023-10-17 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种转运装置 |
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