JP4191955B2 - クレーン装置のジブ格納機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式クレーン等に搭載されるクレーン装置に係わり、特に、クレーン装置を構成する伸縮ブームの長さを補うジブを格納するためのジブ格納機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自走式クレーン等に搭載されるクレーン装置は、伸縮ブームと、この伸縮ブームの長さを補うためのジブとを備えている。ジブは、その不使用時、その基端がブームの先端側に向けられ且つ先端がブームの基端側に向けられた状態で、ブームの長手方向に沿って格納される。また、ジブは、その使用時、その基端がブームの先端部に支持された状態で、その支持部を中心として格納位置から回動されることにより、ブームの前方に張り出される。
【0003】
ジブをブームの長手方向に沿って格納する方法としては、従来から2通りの方法が知られている。すなわち、図20に二点鎖線で示すように、ジブ100をブーム102の下面に沿わせて格納する方法と、図20に実線で示すように、ジブ100をブーム102の側面に沿わせて格納する方法とがある。なお、図20は、クレーン装置を自走式クレーンに適用した例を示しており、図中、104は例えば走行運転とクレーン操作の両方を兼用できる運転室、105は旋回台、106は伸縮自在なブーム102を起伏させる起伏シリンダ、107はアウトリガである。
【0004】
ジブ100をブーム102の下面に沿わせて格納する形態は、ジブ100の基端をブーム102の先端に回動自在に支持するとともにジブ100をブーム102下において縦方向(図中a方向)に回動させることによって、ジブ100をブーム102の前方に張り出すことができる。したがって、狭い場所でもジブ100の張り出しを行なえるという利点を有する。しかしながら、このような形態を自走式クレーン等に適用した場合には、ジブ100を格納した状態でクレーン作業を行なった際に、運転室104からの視界がブーム102下のジブ100によって妨げられてしまうため、広い視野でクレーン作業を行なうことができないといった問題が生じる。また、図20に示されるように走行運転とクレーン操作とを同じ運転室104で行なう自走クレーンにおいては、収縮させたブーム102を運転室104の上側まで倒伏させた状態で走行する際に、運転室104からの視界がブーム102下のジブ100によって妨げられるため、運転室104からの視界を広くするには、ブーム102の取付け位置を高くして、ブーム102の下面に沿って格納されるジブ100の位置を高くしなければならない。しかし、ブーム102の取付け位置を高くすると、クレーン車の重心位置が高くなってしまい、走行時における車体の安定性が悪くなってしまうという問題がある。
【0005】
一方、ジブ100をブーム102の側面に沿わせて格納する形態を図20に示されるような自走式クレーンに適用した場合には、ブーム102の下にジブ100がないため、運転室104からの視界を広くとるためにブーム102の取付け位置を高くする必要がなく、したがって、走行時の車体の安定性が良好になるとともに、走行時およびクレーン作業時において十分な視界を確保することができるといった利点を有する。よって、運転室104からの視界だけを考えると、ジブ100をブーム102の下面に沿わせて格納するものよりも有利である。しかしながら、このような自走式クレーンは、従来、ブーム102の側面に沿って格納されているジブ100がそのまま横方向(図20のb方向)に回動されることによってブーム102の前方に張り出されるため、ブーム102の側方にジブ100の長さ以上の空間がない場所では、ジブ100の張出しを行なうことができないという問題を有している。
【0006】
そこで、こうした問題を解決するために、例えば特公平6−88757号公報等には、前述した2つの格納形態を組み合わせた技術が開示されている。すなわち、この技術では、図22に実線で示されるように、ジブ100をブーム102の側面に沿わせて格納しておき、ジブ100を使用する場合には、油圧シリンダ120およびジブホルダ122から成る姿勢変換機構を用いて、ブーム102の側面に沿って格納されているジブ100を、図22に一点鎖線で示されているように、一旦、ブーム102の下面側に移し替えてから、ジブ100をブーム102下において縦方向に回動させて張り出すようにしている。そして、このような構成では、前記姿勢変換機構によってジブ100をブーム102の下面と側面との間で容易に回動させて移し替えることができるように、具体的には、ジブ100の回動支点をブーム102の側方に位置させて、ジブ100を保持したジブホルダ122をブーム102の側面に設けられた油圧シリンダ120によって回動させることができるように、また、ジブ100と起伏シリンダ106との干渉を回避できるように、ジブ100がブーム102の下面に抱かれた状態においては、図21に示されるように、ジブ100がブーム102の長手方向に対して斜めに方向付けられる(ジブ100の先端がブーム102の側方に所定量突出される)構造的な工夫がなされている。
【0007】
このように、ジブ100をブーム102の下面に一旦格納した状態からブーム102の側面へと引き上げてこの側面に格納する方式を用いた自走式クレーンによれば、最終的にジブ100をブーム102の側面に沿って格納できるため、運転室104からの視界を広くとるためにブーム102の取付け位置を高くする必要がなく、したがって、走行時の車体の安定性が良好になるとともに、走行時およびクレーン作業時において十分な視界を確保することができる。また、ジブ100を縦方向に回動させて張り出すことができるため、狭い場所でもジブ100の張り出しを容易に行なうことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図22に示されるようにブーム102の側面と下面との間でジブ100を移し替える格納形態では、クレーンの吊り上げロープ等を用いてジブ100をブーム102下において縦方向に回動させて張り出す必要がある。すなわち、例えば、図23および図24に示されるように、クレーンの吊り上げロープ147を、ブーム102側のガイドシーブ206およびルースタシーブ207と、ジブ100側のガイドシーブ221とに掛け回すとともに、吊り上げロープ147に接続した補助ロープ150をブーム102の基端部のブラケット152に掛止させた状態で、吊り上げロープ147を巻き上げて緊張させ、その状態で、例えばジブ解放レバーを押し上げて自動ロックピン154を引き抜く。その後、ブーム102を起こしながら吊り上げロープ147を繰り出すことにより、図24に示されるようにジブ100をその自重により基端を中心として回動させて、ジブ100をブーム102の先端から垂下させ(図24に破線で示された状態)、次いで、ブーム102の基端部のブラケット152から補助ロープ150を外して吊り上げロープ147を巻き上げることにより、ジブ100をその基端を中心に回動させてブーム102の前方に張り出させる。なお、ブーム102の前方に張り出されたジブ100をブーム102の下面に沿って格納する場合は、以上の動作と逆の動作を行なう。
【0009】
このように、補助ロープ150や吊り上げロープ147を用いて、ブーム102の下面に格納されたジブ100をブーム102の先端から垂下させたり、あるいは、ブーム102の先端から垂下するジブ100をブーム102の下面に格納する作業は、極めて煩雑であり、また、補助ロープ150をブーム102の基端部のブラケット152に掛止する作業は、地上から高い位置にある旋回台105のマシンルーム158上で行なう必要があるため、作業者は安全面で相当な注意を払わなければならない。
【0010】
一方、例えば実公昭51−47329号公報には、ブーム102の先端から垂下するジブ100を、ブーム102の伸縮動作によってブーム102の下面へと案内する案内機構が開示されている。このような案内機構によれば、ブーム102を伸縮させるだけでジブ100がブーム102の下面に自動的に格納されるため、ロープをジブ100とブーム102との間で掛け回す前述した煩雑な作業を行なう必要がなくなり、また、そのような作業に伴う安全性の問題を解消することができる。
【0011】
しかしながら、前記公報に開示された格納機構において、ブーム102の下面に格納されたジブ100は、図21に示されるようにブーム102の長手方向に対して斜めに方向付けられず、また、案内機構によりブーム102側に掛止されてしまう。そのため、ジブ100をブーム102の下面からブーム102の側面へと移し替えることができない。
【0012】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ブームの下面と側面との間でのジブの移し替えが可能となるように、ブームの先端から垂下するジブをブームの伸縮動作のみによってブームの下面に格納することができる安全性および作業性が良好なクレーン装置のジブ格納機構を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、クレーン装置を構成するブームの長さを補うジブを格納するためのジブ格納機構において、前記ジブに設けられ側面と下面を有した当接部材を備えた第1のガイド手段と、前記ブームに設けられ且つ該ブームの先端から前記ジブを垂下させた状態で前記当接部材の側面と当接して係合可能な第1のガイド体と前記当接部材の下面と当接して前記ジブを前記ブームの下面に引き寄せる第2のガイド体とを備えた第2のガイド手段とを有し、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段とが前記ブームの伸縮動作によって相対的に移動することで前記ジブを前記ブームの長手方向に対して斜めに方向付けると同時に前記ジブを前記ブームの下面に向けて引き寄せるガイド機構と、前記ガイド機構によって前記ブームの下面に引き寄せられたジブを前記ブームの下面に沿って保持して格納する保持手段と、を具備し、前記ガイド機構は前記ジブを前記ブームの下面と前記ブームの側面との間で移し替えることができる位置まで前記ジブを前記ブームの長手方向に対して斜めに方向付けることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1〜図6は本発明の第1の実施形態を示している。図1は、例えば図20に示される自走式クレーンに適用可能な本実施形態のクレーン装置のブーム3を示している。このブーム3は、複数段のブーム体が伸縮自在に連結されて成り、図示しない伸縮シリンダによって伸長可能となっている。また、ブーム3は、図3に示されるジブ10によってその長さが補われるようになっている。ブーム3の最も先端側に位置するブーム体の先端には、ガイドシーブ6を備えたシーブブロック5が設けられており、シーブブロック5の端部にはルースタシーブ7が設けられている。
【0016】
ブーム3の基端側に位置するブーム体3aの一側面の下縁部には、ジブ10を保持するジブホルダ(保持手段)11と、このジブホルダ11よりも基端側に位置するジブ支持用ブラケット(保持手段)12とが設けられている。ジブ支持用ブラケット12は、ジブ10の後述するピン53(図3参照)を受けるピン孔23を有している。なお、図中、14は、ブーム3を起伏させるための図示しない起伏シリンダのロッドが取付けられるブラケットである。
【0017】
図2に拡大して示されるように、ジブホルダ11は、ジブ10の下面を受けるジブ受け部11aと、このジブ受け部11aの中央部から立ち上がる立ち上がり部11bとを有している。ジブ受け部11aは、ジブ10の後述するピン51,52(図3参照)を受ける一対のピン孔21,22を有している。立ち上がり部11bは、ブーム体3aの一側面の下縁付近に設けられ且つブーム3(ブーム体3a)の長手中心軸と略平行な支軸29に枢支されており、これにより、ジブホルダ11は、ブーム3(ブーム体3a)に対して支軸29を中心に上下に回動できるようになっている。なお、支軸29は、ブーム体3aの側面に設けられた前後一対の縦材24,24の下端部同士の間で支持されている。
【0018】
ブーム体3aには、ジブホルダ11を回動させるためのジブホルダ駆動シリンダ25が設けられている。このジブホルダ駆動シリンダ25は、その基端部が一対の縦材24,24の上端部同士の間で枢支されるとともに、その先端部から延びる伸縮ロッド25aがジブホルダ11のジブ受け部11aの一側部に枢着されている。したがって、ジブホルダ駆動シリンダ25のロッド25aを伸縮させると、ジブホルダ11は、ジブ10をブーム3の下面に沿って格納できる下抱き位置(図2に実線で示される位置)と、ジブ10をブーム3の側面に沿って格納できる横抱き位置(図2に破線で示される位置)との間で回動される。
【0019】
なお、ジブホルダ11のシリンダ連結部の近傍にはロックピン挿通孔26が設けられており、ジブホルダ11は、このロックピン挿通孔26を縦材24,24に設けられたロックピン挿通孔27に合わせてロックピンを挿入することにより、図2に破線で示される横抱き位置でロックされる。
【0020】
ロッド25aが枢着されたジブホルダ11のジブ受け部11aの一側部からは、下方に向かってガイド部材(第2のガイド手段)30が延出されている。このガイド部材30は、ブーム体3aから離れるようにジブ受け部11aの一側部から斜め下方に延びる第1の延出部30aと、第1の延出部30aの下端部から垂直下方に延びる第2の延出部30bと、第2の延出部30bの下端部からこれと直交するようにブーム体3aに向かって延びる第3の延出部30cと、第3の延出部30cの端部からこれと直交するように上方に延びる第4の延出部30dとから成り、第4の延出部30dの上端には、ジブ10の後述するガイドレール40のガイド溝42に係合可能な係合突起32が形成されている。
【0021】
図3に示されるように、ブーム3の長さを補うジブ10は、ジブ本体10aと、このジブ本体10aから延在する一対の脚部10b,10cとによって構成されている。一対の脚部10b,10cは、ジブ10の基端部を構成し、ジブ10の基端側に向かって二股状に外側に広がって延在している。また、各脚部10b,10cの端部には、ブーム3のシーブブロック5の両側面に突設されたジブ支軸17(図1参照)に係合するU字状の係合溝19が設けられている。また、ジブ本体10aの先端側上面には、ブーム3の前方に張り出されたジブ10の先端とブーム3の先端とを連結する図示しないテンションロッドの一端が接続される支持ブラケット57が設けられ、また、ジブ本体10aの先端には、ガイドシーブ58が設けられている。
【0022】
なお、後述するように、ジブ10は、その不使用時には、その基端部がブーム3の先端側に向けられ且つ先端がブーム3の基端側に向けられた状態で、ブーム3の一側面に沿って格納され、また、使用時には、ブーム3の側面からブーム3の下面側に移し替えられ、その後、その基端部がブーム3の先端部に支持されてその支持部を中心に回動されることにより、ブーム3の前方に張出される。
【0023】
図2に実線で示される下抱き位置でブーム3の下面と対向するジブ本体10aの下面60には、一対の第1および第2のピン51,52と、これらのピン51,52よりも先端側に位置する第3のピン53とが設けられている。第1および第2のピン51,52は、ジブ本体10aの下面60に立設されたブラケット55に支持されており、図2に実線で示される下抱き位置で、ブーム3のジブホルダ11に設けられた一対のピン孔21,22にそれぞれ挿入されるようになっている。また、同様に、第3のピン53も、ジブ本体10aの下面60に立設されたブラケット56に支持されており、図2に実線で示される下抱き位置で、ブーム3のジブ支持用ブラケット12に設けられたピン孔23に挿入されるようになっている。なお、ピン51,52,53を支持する2つのブラケット55,56は、ジブ10の重心を挟んでその基端側と先端側とに位置されていることが望ましい。
【0024】
ジブ10の一側面には、ジブホルダ11に設けられたガイド部材30の係合突起32が係脱自在に係合するガイドレール(第1のガイド手段)40が付設されている。具体的には、ガイドレール40は、図2に実線で示される下抱き位置でジブ10の長手中心軸に対してジブホルダ11と同じ側に位置するジブ10の一側面に突設されており、図2に示されるようにジブ10の上面61側に向けて開口する断面が略「コ」の字状に形成されている。そして、ガイドレール40は、このような断面形状により、前記開口を通じてガイド部材30の係合突起32を受けるガイド溝42を全長にわたって形成している。
【0025】
また、ガイドレール40は、ジブ10の下面60側に位置する係合突起導入部40aと、この係合突起導入部40aからジブ10の基端側に向かって斜めに延びるガイド部40bと、ジブ10の上面61側でガイド部40bから延びる係止部40cとから成る。この場合、係合突起導入部40aは、ジブ10の一側面から所定距離だけ側方に離間しているとともに、ジブ10の先端側に向けて開口しており、ブーム3が所定の起伏角度に設定されてジブ10が垂下された状態でガイド部材30の係合突起32を前記開口からガイド溝42内に導入することができるように形成されている。また、ガイド部40bは、係合突起導入部40aからジブ10の一側面に向かって延びるとともに、ジブ10の上面61に向かって延びている。また、係止部40cは、ピン51,52,53の延在方向と略平行に延びている。
【0026】
次に、ブーム3に対するジブ10の張り出し・格納について説明する。
【0027】
図4は、ブーム3が所定の起伏角度に設定されてジブ10がブーム3の先端から垂下された状態を示している。この場合、ジブ10の脚部10b,10cのU字状の係合溝19は、ブーム3のシーブブロック5の両側面に突設されたジブ支軸17に係合し、また、ブーム3に設けられたガイド部材30の係合突起32は、ジブ10に設けられたガイドレール40の係合突起導入部40aに係合している。また、このように、ジブ10が垂下されてジブ10の係合溝19がブーム3のジブ支軸17に係合した状態では、ジブ10とブーム起伏シリンダとの干渉を回避できるように、例えば係合溝19の形状を工夫するなどして、図4の(b)に示されるごとく、ジブ10がブーム3の長手方向に対して若干斜めに方向付けられても良い。
【0028】
この図4の状態から、ブーム3を若干伸長させて、ガイド部材30の係合突起32とガイドレール40の係合突起導入部40aとの係合を解除した後、ブーム3側のガイドシーブ6およびルースタシーブ7とジブ10側のガイドシーブ58とに掛け回されてジブ10側のロープ掛止部に掛止されたクレーンの吊り上げロープを巻き上げると、ジブ10をジブ支軸17を中心に回動させてブーム3の前方に張り出すことができる。また、その張出状態から、吊り上げロープを繰り出してジブ10をブーム3の先端から垂下させ、その後、ブーム3を所定量収縮させると、図4に示されるようにガイド部材30の係合突起32をガイドレール40の係合突起導入部40aに係合させることができる。
【0029】
また、図4の状態から、更にブーム3を収縮させていくと、ガイド部材30の係合突起32は、ガイドレール40のガイド部40bに沿ってジブ10を案内するため、ジブ10は、図5に示されるように、ブーム3の下面側に引き寄せられる(図5の(a)参照)と同時に、ブーム3の長手方向に対して更に斜めに方向付けられて、その長手中心軸とブーム3の長手中心軸との間の成す角度が大きくなる(ブーム3の側方へのジブ10先端の突出量が大きくなる・・・図5の(b)参照)。そして、ガイド部材30の係合突起32がガイドレール40のガイド部40bと係止部40cとの移行部に達した段階で、ジブ10がブーム3の下面に沿って完全に格納されるとともに、ジブ10の下面60側に設けられたピン51,52,53がブーム3のジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12に設けられた対応するピン孔21,22,23に位置合わせされる。また、この状態から更にブーム3を収縮させていくと、ガイド部材30の係合突起32がガイドレール40の係止部40cに係止されるとともに、ピン51,52,53がピン孔21,22,23に所望量挿入されて、ジブ10がジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12に保持される。その状態が図6に示されている。
【0030】
次に、図6に示された状態、すなわち、ジブ10がブーム3の下面に沿って格納された状態から、ジブ10をブーム3の側面に沿って格納する場合には、その移し替え時にジブ10の基端がシーブブロック5に当たらないように、ジブ10の係合溝19とブーム3のジブ支軸17との係合を解除した後、ブーム3を若干伸長させて、ジブホルダ駆動シリンダ25のロッド25aを収縮させれば良い。これによって、ジブホルダ11は、図2に実線で示される下抱き位置から、図2に破線で示される横抱き位置へと回動され、保持するジブをブーム3の側面に沿って格納することができる。なお、この場合、ジブ10は、ジブ支持用ブラケット12に対して1本のピン53によって支持(1軸支持)されているため、ジブホルダ11の回動に伴ってジブ支持用ブラケット12に対し回動することができる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態のクレーン装置のジブ格納機構は、ジブ10に設けられた第1のガイド手段としてのガイドレール40と、ブーム3に設けられ且つブーム3の先端からジブ10を垂下させた状態でガイドレール40と係合可能な第2のガイド手段としてのガイド部材30とを備え、互いに係合するガイドレール40とガイド部材30とがブーム3の伸縮動作によって相対的に移動することにより、ジブ10をブーム3の長手方向に対して斜めに方向付けると同時にジブ10をブーム3の下面に向けて引き寄せるガイド機構を備えるとともに、このガイド機構によってブーム3の下面に引き寄せられたジブ10をブーム3の下面に沿って保持して格納する保持手段としてのジブホルダ11を備えている。しかも、前記ガイド機構は、ジブ10をブーム3の下面とブーム3の側面との間で移し替えることができる位置までジブ10をブーム3の長手方向に対して斜めに方向付けるとともに、ジブホルダ11に保持されたジブ10のブーム3側面への移し替え動作を制限しないように設けられている(具体的には、ガイド部材30がジブホルダ11に設けられている)。
【0032】
すなわち、本実施形態によれば、前記ガイド機構により、ブーム3を伸縮動作させるだけで、ジブ10をブーム3の下面に向けて引き寄せることができる。したがって、ロープを用いることなくジブ10をブーム3の下面に沿って格納することができる。つまり、補助ロープや吊り上げロープを用いて、ブーム3の下面に格納されたジブ10をブーム3の先端から垂下させたり、あるいは、ブーム3の先端から垂下するジブ10をブーム3の下面に格納するといった煩雑な作業を行なわなくて済み、また、このような作業を地上から高い位置にある例えば旋回台のマシンルーム上で行なう必要もなくなるため、安全性および利便性が向上する。
【0033】
また、本実施形態において、ガイド機構は、ブーム3の伸縮動作に伴って、ジブ10をブーム3の下面に向けて引き寄せるだけでなく、同時に、ジブ10をブーム3の長手方向に対して斜めに方向付けるため、ブーム3の伸縮動作のみでブーム側面へのジブの格納までをも可能にする。特に、本実施形態において、ガイド機構は、ジブ10をブーム3の下面とブーム3の側面との間で移し替えることができる位置までジブ10をブーム3の長手方向に対して斜めに方向付けるとともに、ジブホルダ11に保持されたジブ10のブーム3側面への移し替え動作を制限しないように設けられているため、ジブ10をブーム3の下面と側面との間で確実に移し替えることができ、ブーム3の下面に沿ってジブ10を格納する形態の利点およびブーム3の側面に沿ってジブ10を格納する形態の利点の両方を併せ持つことができる。
【0034】
また、本実施形態では、ジブホルダ11にガイド部材30が設けられているため、ガイド機構におけるガイド部材30とガイドレール40との位置合わせと、ジブホルダ11のピン孔21,22とジブ10のピン51,52との位置合わせとを、ブーム3の長手方向における別々の場所で行なう必要がなくなり、ジブ格納機構全体の位置決めを容易に行なうことができるようになる。
【0035】
なお、本実施形態では、ジブ10にガイドレール40が設けられ、ブーム3(ジブホルダ11)にガイド部材30が設けられているが、ジブ10にガイド部材30が設けられ、ブーム3(ジブホルダ11)にガイドレール40が設けられていても良い。
【0036】
図7〜図14は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0037】
第1の実施形態では、ジブホルダ11にガイド部材30が設けられていたが、本実施形態では、ガイド部材90がジブホルダ11から離れたブーム3(ブーム体3a)の先端部に設けられている。この場合、ガイド部材90は、ジブホルダ11が設けられたブーム体3aの一側面と反対側に位置するブーム体3aの他側面に設けられている。
【0038】
図7、図11、図12に示されるように、ガイド部材(第2のガイド手段)90は、ブーム体3aの他側面の先端部下縁から下方に延びる第1の支持部81と、第1の支持部81の下端から第1の支持部81と略直交するようにブーム3側へと(ブーム3下に向かって)延びる第2の支持部82とから成るL字状の支持部材90aを備えている。
【0039】
第1の支持部81には、ジブ10の後述する当接部材(第1のガイド手段)70の側面72と当接してジブ10をブーム3の長手方向に対して斜めに方向付ける第1のガイド体62が支持されている。この第1のガイド体62は、当接部材70の側面72と当接する面が、例えば球面状(あるいは、円弧状、平たいテーパ状・・・無論、これらの形状に限定されない)を成しており、第2の支持部82の延在方向で第1の支持部81から突出している。
【0040】
また、第2の支持部82には、ジブ10の当接部材70の下面71と当接してジブ10をブーム3の下面に向けて引き寄せる第2のガイド体64が支持されている。この第2のガイド体64は、当接部材70の下面71と当接する面が、例えば球面状(あるいは円弧状…無論、これらの形状に限定されない)を成しており、第1の支持部81の延出方向で第2の支持部82から突出している。
【0041】
また、ジブ10の一方の脚部、具体的には、ジブ10がブーム3の先端から垂下された状態でガイド部材90と対向し得るジブ10の脚部10cには、その一側面に、ガイド部材90の2つのガイド体62,64と同時に当接し得る当接部材70が突設されている。当接部材70は、ジブ10の先端側に向かって延びるとともに、ブーム3が所定の起伏角度に設定されてジブ10が垂下された状態でガイド部材90のガイド体62,64と当接し得る形状に形成されている。具体的には、図11および図12に詳しく示されるように、当接部材70は、ガイド部材90の第1のガイド体62と当接可能な側面72と、第2のガイド体64と当接可能な下面71とを有している。図12に示されるように、側面72は、ピン51,52,53の延在方向と略平行に延びる第1の側面部72bと、第1の側面部72bから脚部10cの一側面に向かってテーパ状に延びる第2の側面部72aとから成る。また、図11に示されるように、下面71は、ピン51,52,53の延在方向と略平行に延びる第1の下面部71bと、第1の下面部71bからジブの下面60に対して斜めに立ち上がるように(テーパ状に)延びる第2の下面部71aとから成る。
【0042】
なお、以上説明した以外の構成は、前述した第1の実施形態のそれと同一である。
【0043】
次に、ブーム3に対するジブ10の張り出し・格納について説明する。
【0044】
図7は、水平に描かれているが、実際には、ブーム3が所定の起伏角度に設定されてジブ10がブーム3の先端から垂下された状態を示している。この場合、ジブ10の脚部10b,10cのU字状の係合溝19は、ブーム3のシーブブロック5の両側面に突設されたジブ支軸17に係合し、また、ジブ10に設けられた当接部材70の第2の側面部72aは、ブーム3に設けられたガイド部材90の第1のガイド体62と当接している(あるいは、ガイド部材90の第2のガイド体64と当接部材70の第2の下面部71aとが当接していても良い)。また、このように、ジブ10が垂下されてジブ10の係合溝19がブーム3のジブ支軸17に係合した状態では、ジブ10とブーム起伏シリンダとの干渉を回避できるように、例えば係合溝19の形状を工夫するなどして、図7の(c)に示されるごとく、ジブ10がブーム3の長手方向に対して若干斜めに方向付けられても良い。
【0045】
なお、図7の状態から、ジブ10をジブ支軸17を中心に回動させてブーム3の前方に張り出す動作、および、その張出状態から図7の状態に戻す動作は、第1の実施形態と同じである。
【0046】
図7の状態から、ブーム3を収縮させていくと、ガイド部材90の第1のガイド体62が当接部材70の第2の側面部72aに沿ってジブ10を案内するとともに、ガイド部材90の第2のガイド体64が当接部材70の第2の下面部71aに沿ってジブ10を案内するため、ジブ10は、図8に示されるように、ブーム3の下面側に引き寄せられる(図8の(a)参照)と同時に、ブーム3の長手方向に対して更に斜めに方向付けられて、その長手中心軸とブーム3の長手中心軸との間の成す角度が大きくなる(ブーム3の側方へのジブ10先端の突出量が大きくなる・・・図8の(b)参照)。そして、ガイド部材90のガイド体62,64が当接部材70の第1の側面部72bおよび第1の下面部71bに達した段階で、ジブ10がブーム3の下面に沿って完全に格納されるとともに、ジブ10の下面60側に設けられたピン51,52,53がブーム3のジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12に設けられた対応するピン孔21,22,23に位置合わせされる(図9参照)。また、この状態から更にブーム3を収縮させていくと、図10に示されるように、当接部材70がガイド部材90から完全に抜け出して、ピン51,52,53がピン孔21,22,23に所望量挿入され、ジブ10がジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12に保持される。
【0047】
次に、図10に示された状態、すなわち、ジブ10がブーム3の下面に沿って格納された状態から、ジブ10をブーム3の側面に沿って格納する場合には、その移し替え時にジブ10の基端がシーブブロック5に当たらないように、ジブ10の係合溝19とブーム3のジブ支軸17との係合を解除した後、ブーム10を若干伸長させて、ジブホルダ駆動シリンダ25のロッド25aを収縮させれば良い。これによって、ジブホルダ11は、図13に示される下抱き位置から、図14に示される横抱き位置へと回動され、保持するジブをブーム3の側面に沿って格納することができる。
【0048】
以上説明したように、本実施形態のクレーン装置のジブ格納機構も、第1の実施形態と同様、ジブ10に設けられた第1のガイド手段としての当接部材70と、ブーム3に設けられ且つブーム3の先端からジブ10を垂下させた状態で当接部材70と係合可能な第2のガイド手段としてのガイド部材90とを備え、互いに係合する当接部材70とガイド部材90とがブーム3の伸縮動作によって相対的に移動することにより、ジブ10をブーム3の長手方向に対して斜めに方向付けると同時にジブ10をブーム3の下面に向けて引き寄せるガイド機構を備えるとともに、このガイド機構によってブーム3の下面に引き寄せられたジブ10をブーム3の下面に沿って保持して格納する保持手段としてのジブホルダ11を備えている。しかも、前記ガイド機構は、ジブ10をブーム3の下面とブーム3の側面との間で移し替えることができる位置までジブ10をブーム3の長手方向に対して斜めに方向付けるとともに、ジブホルダ11に保持されたジブ10のブーム3側面への移し替え動作を制限しないように設けられている(具体的には、ジブホルダ11が設けられたブーム体3aの一側面と反対側に位置するブーム体3aの他側面にガイド部材90を設けるとともに、ジブ10がジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12に保持された状態で当接部材70がガイド部材90から完全に抜け出すようになっている(ガイド部材90は、ジブ10をジブホルダ11側に逃がすように案内する))。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、ブーム体3aの先端部にガイド部材90が設けられているため、少ないガイド量でジブ10を大きく側方に傾けることができ、その結果、第1の実施形態よりもガイド部材90をコンパクトにすることが可能になる。
【0049】
なお、本実施形態では、ジブ10に当接部材70が設けられ、ブーム3にガイド部材90が設けられているが、ジブ10にガイド部材90が設けられ、ブーム3に当接部材70が設けられていても良い。
【0050】
図15〜図19は本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態は、第2の実施形態の変形例であるため、以下、第2の実施形態と共通する構成部分については、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0051】
図15に示されるように、本実施形態において、ガイド部材90には、第1のガイド体62が設けられておらず、その代わり、ブーム10に設けられた起伏シリンダ用のブラケット14に第1のガイド体62が設けられている。本実施形態において、第1のガイド体62は、図19に示されるように、ブラケット14からブーム10側に向かって斜め下方に延びる案内板として形成されている。なお、それ以外の構成は、第2の実施形態と同一である。
【0052】
次に、ブーム3に対するジブ10の張り出し・格納について説明する。
【0053】
図15は、水平に描かれているが、実際には、ブーム3が所定の起伏角度に設定されてジブ10がブーム3の先端から垂下された状態を示している。この場合、ジブ10の脚部10b,10cのU字状の係合溝19は、ブーム3のシーブブロック5の両側面に突設されたジブ支軸17に係合し、また、ジブ10に設けられた当接部材70の第2の下面部71aは、ブーム3に設けられたガイド部材90の第2のガイド体64と当接している。また、このように、ジブ10が垂下されてジブ10の係合溝19がブーム3のジブ支軸17に係合した状態では、ジブ10とブーム起伏シリンダとの干渉を回避できるように、例えば係合溝19の形状を工夫するなどして、図15の(c)に示されるごとく、ジブ10がブーム3の長手方向に対して若干斜めに方向付けられても良い。
【0054】
なお、図15の状態から、ジブ10をジブ支軸17を中心に回動させてブーム3の前方に張り出す動作、および、その張出状態から図15の状態に戻す動作は、第1の実施形態と同じである。
【0055】
図15の状態から、ブーム3を収縮させていくと、ガイド部材90の第2のガイド体64が当接部材70の第2の下面部71aに沿ってジブ10を案内するため、ジブ10は、図16に示されるように、ブーム3の下面側に引き寄せられる。そして、その状態から更にブーム3を収縮させていくと、ブラケット14に設けられた第1のガイド体62に対してジブ10が直接に当接し、ジブ10は、図19に示されるように、第1のガイド体62の案内面に沿って、図中の破線位置→一点鎖線位置→実線位置へと移動し、ブーム3の長手方向に対して更に斜めに方向付けられる。そして、ガイド部材90のガイド体64が当接部材70の第1の下面部71bに達した段階で、ジブ10がブーム3の下面に沿って完全に格納されるとともに、ジブ10の下面60側に設けられたピン51,52,53がブーム3のジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12に設けられた対応するピン孔21,22,23に位置合わせされる(図17参照)。また、この状態から更にブーム3を収縮させていくと、図18に示されるように、当接部材70がガイド部材90から完全に抜け出して、ピン51,52,53がピン孔21,22,23に所望量挿入され、ジブ10がジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12に保持される。なお、その後、ジブ10をブーム3の側面に沿って格納する動作は、第2の実施形態と同様である。また、本実施形態において、ジブ10は、直接に第1のガイド体62と当接することによって斜めに方向付けられるため、当接部材70の側面72は、第1の側面部72bや第2の側面部72aを有していなくても良い。
【0056】
以上説明したように、本実施形態のクレーン装置のジブ格納機構も、第2の実施形態と同様の構成を備えているため、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0057】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは言うまでもない。例えば、前述した各実施形態のジブ格納機構は、ラフテレーンやトラッククレーン等の自走式クレーンを含むあらゆるクレーン装置に適用することができる。特に、前述したジブ格納機構のうち、シリンダ25を含む横抱き機構を除く構成は、ブームの下面にジブを格納するタイプのクレーン装置であってブームの下面から側面への移し替えを行なう横抱き機構を有さないクレーン装置にも適用することができる。また、前述した各実施形態では、ジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12にピン孔21,22,23が設けられ、ジブ10にピン51,52,53が設けられているが、ジブホルダ11およびジブ支持用ブラケット12にピン51,52,53が設けられ、ジブ10にピン孔21,22,23が設けられていても良い。また、ジブホルダ11のみによってジブ10を安定して保持できれば、ジブ支持用ブラケット12およびピン53が無くても構わない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ブームの下面と側面との間でのジブの移し替えが可能となるように、ブームの先端から垂下するジブをブームの伸縮動作のみによってブームの下面に格納することができる安全性および作業性が良好なクレーン装置のジブ格納機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係るジブ格納装置が適用されるブームの側面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図、(c)は(a)のブームの平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るジブ格納装置の横抱き機構の概略構成図である。
【図3】(a)は本発明の第1の実施形態に係るジブ格納装置が適用されるジブの側面図、(b)は(a)のジブの平面図である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施形態に係るジブ格納装置による第1の格納段階を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図5】(a)は本発明の第1の実施形態に係るジブ格納装置による第2の格納段階を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図6】(a)は本発明の第1の実施形態に係るジブ格納装置による第3の格納段階(ブームの下面に沿ってジブを完全に格納した状態)を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図7】(a)は本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置が適用されるブームおよびジブの第1の格納段階の側面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は(a)の平面図である。
【図8】(a)は本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置による第2の格納段階を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置による第3の格納段階を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図10】(a)は本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置による第4の格納段階(ブームの下面に沿ってジブを完全に格納した状態)を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置の当接部材およびガイド部材の側面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置の当接部材およびガイド部材の平面である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置を構成する横抱き機構であって、ジブホルダが下抱き位置にある横抱き機構の概略構成図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係るジブ格納装置を構成する横抱き機構であって、ジブホルダが横抱き位置にある横抱き機構の概略構成図である。
【図15】(a)は本発明の第3の実施形態に係るジブ格納装置が適用されるブームおよびジブの第1の格納段階の側面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図、(c)は(a)の平面図である。
【図16】(a)は本発明の第3の実施形態に係るジブ格納装置による第2の格納段階を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図17】(a)は本発明の第3の実施形態に係るジブ格納装置による第3の格納段階を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図18】(a)は本発明の第3の実施形態に係るジブ格納装置による第4の格納段階(ブームの下面に沿ってジブを完全に格納した状態)を示す側面図、(b)は(a)の平面図である。
【図19】本発明の第3の実施形態に係るジブ格納装置を構成する第1のガイド体によるジブの移動経路を示す模式図である。
【図20】従来の自走式クレーンの側面図である。
【図21】ブームの下面に沿って斜めにジブを格納した状態を示す平面図である。
【図22】従来の横抱き機構の概略構成図である。
【図23】従来のジブの格納作業を示す図である。
【図24】従来のジブの張出・格納動作の一形態を示す図である。
【符号の説明】
3…ブーム
10…ジブ
11…ジブホルダ(保持手段)
12…ジブ支持用ブラケット(保持手段)
30,90…ガイド部材(第2のガイド手段)
40…ガイドレール(第1のガイド手段)
70…当接部材(第1のガイド手段)

Claims (3)

  1. クレーン装置を構成するブームの長さを補うジブを格納するためのジブ格納機構において、
    前記ジブに設けられ側面と下面を有した当接部材を備えた第1のガイド手段と、前記ブームに設けられ且つ該ブームの先端から前記ジブを垂下させた状態で前記当接部材の側面と当接して係合可能な第1のガイド体と前記当接部材の下面と当接して前記ジブを前記ブームの下面に引き寄せる第2のガイド体とを備えた第2のガイド手段とを有し、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段とが前記ブームの伸縮動作によって相対的に移動することで前記ジブを前記ブームの長手方向に対して斜めに方向付けると同時に前記ジブを前記ブームの下面に向けて引き寄せるガイド機構と、
    前記ガイド機構によって前記ブームの下面に引き寄せられたジブを前記ブームの下面に沿って保持して格納する保持手段と、
    を具備し、
    前記ガイド機構は、前記ジブを前記ブームの下面と前記ブームの側面との間で移し替えることができる位置まで前記ジブを前記ブームの長手方向に対して斜めに方向付けることを特徴とするクレーン装置のジブ格納機構。
  2. 前記保持手段が配設されるブームの一側面と反対側に位置する前記ブームの他側面に前記ガイド機構を配設して該ガイド機構が前記保持手段に保持されたジブのブーム側への移し替え動作を制限しないように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクレーン装置のジブ格納機構。
  3. 前記ガイド機構は、前記保持手段よりも前記ブームの先端側に位置して前記ジブに設けられ、前記ジブが前記保持手段に保持された状態になったとき、前記当接部材が前記第2のガイド手段から抜け出すように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジブ格納機構。
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