JP3497648B2 - ジブ格納機構 - Google Patents

ジブ格納機構

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JP3497648B2
JP3497648B2 JP02703596A JP2703596A JP3497648B2 JP 3497648 B2 JP3497648 B2 JP 3497648B2 JP 02703596 A JP02703596 A JP 02703596A JP 2703596 A JP2703596 A JP 2703596A JP 3497648 B2 JP3497648 B2 JP 3497648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン車等に搭
載された伸縮ブームの長さを補うためのジブをブームの
長手方向に沿って格納するためのジブ格納機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自走式クレーンは、伸縮ブーム
の先端に張り出されてブームの長さを補うジブを備えて
いる。このジブは、その不使用時に、ブームの長手方向
に沿って格納される。このようなジブの格納方法として
は従来から様々な方法が知られている。
【0003】例えば、特開平4ー39296号公報で
は、図9に示すように、ジブ105をブーム100の側
面100aに沿ってスライド式に格納することが提案さ
れている。具体的に説明すると、ジブ105は、図示の
ように、複数の連結部109によって連結された一対の
脚部106,107によって構成され、脚部106,1
07はジブ105の基端側に向かって二股状に広がって
延在している。つまり、ジブ105は、その基端側から
先端側に向かって先細りに形成され、全体として偏平な
略V字形状(梯子状)になっている。また、ブームヘッ
ド103の側面にはジブ支持ローラ104が設けられて
おり、ブーム100の上面100bには、ブーム100
の基端部からブームヘッド103までのほぼ全長にわた
って、ガイドレール102が設けられている。一方、ジ
ブ105には、その一方側の脚部107の基端側にガイ
ドローラ108が設けられている。
【0004】このような構成において、ジブ105は、
その脚部106,107同士が互いに垂直方向に位置す
る縦置き状態(図示の状態)で、先端側がジブ支持ロー
ラ104によって支持され、また、基端側がガイドレー
ル102とガイドローラ108との係合によって支持さ
れつつ、ブーム100の側面100aに沿ってスライド
される。つまり、ジブ105は、ガイドローラ108が
ガイドレール102に沿ってブーム100の上面100
b上を転動することによって、図示する格納位置とブー
ム100の先端側への張り出し位置との間をブーム10
0の側面100aに沿ってスライドでき、格納位置にお
いては、ジブ支持ローラ104とガイドレール102と
によって支持された縦置き状態で保持される。
【0005】また、特開平6ー56390号公報では、
図10に示すように、ジブ105をブーム100の側方
にスライド式に格納することが提案されている。すなわ
ち、ブーム100の側面100aにガイドローラからな
るガイド部材110,110を複数取り付け、これらの
ガイド部材110,110によってジブ105を支持し
ながらスライドさせて図示する格納位置に保持させるも
のである。この場合、ジブ105は、その脚部106,
107同士が互いに水平方向に位置する横置き状態でガ
イド部材110,110上を移動され、図示する格納位
置で係留機構112によりブーム100に対して固定さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ジブ105
をブーム100の側方にスライド式に格納する場合に
は、ジブ105を安定した状態でスライドさせるととも
に、格納状態でジブ105をブーム100の側方に大き
く突出させないことが重要である。
【0007】しかしながら、特開平4ー39296号公
報(図9参照)のものは、ジブ105を縦置き状態でス
ライドさせるため、ジブ105を安定した状態でスライ
ドさせることができない。無論、ジブ105の安定性を
確保するために、ガイドレール102とガイドローラ1
08とを設けてこれらを互いに係合させるようにしてい
るが、ガイドレール102とガイドローラ108との係
合が少しでも解除されるとジブ105の安定性が大きく
崩れるため、ガイドレール102をブーム100のほぼ
全長にわたって設けて縦置き状態の不安定さを補う必要
がある。また、ジブ105を縦置き状態でスライドさせ
るため、ガイドレール102が結果的にブーム100の
上面100bに位置してしまうこととなる。
【0008】このように、ガイドレール102がブーム
100の上面100bにほぼ全長にわたって設けられて
いると、ブーム100の上面100bに沿って延びる吊
り荷用のワイヤロープと干渉してこれを破断させたり、
作業現場に存在する電線や構造物の梁等と干渉してこれ
らを損傷させる虞がある。特に、電線の近くで作業する
場合には、ブーム100の上面100bに位置するガイ
ドレール102が電線と接触して感電の原因にもなる。
【0009】これに対して、特開平6ー56390号公
報のものは、ジブ105を横置き状態でスライドさせる
ため、ジブ105を安定した状態でスライドさせること
ができる。しかし、ジブ105が横置き状態のまま格納
されるため、ブーム100の側方にジブ105が大きく
張り出すこととなる。したがって、ジブ105をブーム
100の側方に格納した状態でブーム100を狭少な空
間たとえばビル間の狭い空間に差し込むような作業で
は、ジブ105が大変邪魔になり、周囲の構造物と干渉
したり、あるいは、ブーム100をこの狭い空間に侵入
させることができない場合がある。また、ジブ105が
ブーム100の側方に格納されていない状態であって
も、ブーム100の側方に突出するガイド部材110を
折り畳むことができないため、同様の問題がある。
【0010】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、ジブをブームの側面
に安定した状態でスライドさせて格納できるとともに、
格納状態でジブをブームの側方に大きく突出させること
のないジブ格納機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一対の脚部を基端側に向かって互いに広
がるように延在させてなるジブをブームの側面に沿って
格納するためのジブ格納機構において、前記ブームの側
面に設けられ、前記一対の脚部の基端側がブームの基端
側に向けられるとともに脚部同士が互いに水平方向に位
置する横向き姿勢の状態でジブを下側からスライド自在
に支持するとともに、ブームの側面に向けて回動可能な
支持手段と、前記ブームの側面に設けられ、前記支持手
段によって支持されたジブの各脚部の基端部と係合して
前記支持手段と協働してジブを支持するとともに、ブー
ムの側面に向けて回動可能な係合支持手段とを具備した
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1はホイールクレーン
(ラフテレーンクレーン)1を示している。このホイー
ルクレーン1は、クレーン作業と走行運転の両方を兼用
できる兼用運転室(以下、キャブという。)14を備
え、ブーム18をキャブ14の下側まで傾斜させた状態
に倒伏させて走行することができる。これにより、走行
時における側方の視界を十分に確保でき、また、車体の
重心が低くなるため、走行時における車体の安定性が良
好となる。
【0013】また、ホイールクレーン1は、走行車体と
してのキャリア10を備えており、キャリア10上には
旋回台12が載置されている。また、旋回台12上に
は、キャブ14と伸縮ブーム18とを備えた旋回体16
が回転自在に搭載されている。この場合、伸縮ブーム1
8は、複数段のブームが伸縮自在に連結されて成り、図
示しない伸縮シリンダによって伸長可能であるととも
に、旋回体16と基端側ブーム18aの下面との間に掛
け渡された図示しない起伏シリンダにより起伏動作され
るようになっている。
【0014】キャリア10の前後の両側にはそれぞれア
ウトリガ 26が取り付けられている。これらのアウト
リガ26は、クレーン作業時にキャリア10の側方にビ
ームを張り出し、ビームの先端に取着されたシリンダ・
ピストン構造のジャッキ部26aを伸長させることによ
り、ジャッキ部26aの下端に取り付けられた接地板2
6cを地面に圧接させて、キャリア10を支えるように
なっている。
【0015】また、旋回体16にはウインチ(図示せ
ず)が設けられており、このウインチによりワイヤ22
が巻き取られ、或いは、繰り出されるようになってい
る。ウインチから繰り出されたワイヤ22は、ブーム1
8のブームヘッド25に取着されたシーブと荷吊りフッ
ク28を有するフックブロック27のシーブとの間で多
索巻回されて、ブーム18の先端から荷吊りフック28
を昇降自在に垂下させることができるようになってい
る。
【0016】また、基端側ブーム18aの側面には、伸
縮ブーム18の長さを補うためのジブ29をスライドさ
せて格納するジブ格納機構が設けられている。図1は、
このジブ格納機構によってジブ29をブーム18aの側
面に沿って縦置き状態で格納した状態を示している。
【0017】図2には、ジブ29と、ジブ29を基端側
ブーム18aの側面に沿ってスライド式に格納するジブ
格納機構の詳細が示されている。図2の(b)に示すよ
うに、ジブ29は複数の連結部32a〜32cによって
互いに連結された一対の脚部30,31によって構成さ
れ、脚部30,31はジブ20の基端側に向かって二股
状に外側に広がって延在している。つまり、ジブ29
は、その基端側から先端側に向かって先細りに形成さ
れ、全体として偏平な略V字形状(梯子状)になってい
る。また、各脚部30,31の基端は、二股に広がるフ
ォーク状の係合部30a,31aとして形成されてい
る。
【0018】また、ジブ29は、その先端にシーブ37
を備えたシーブブロック35を有している。シーブブロ
ック35の両側の下縁部にはローラ38,38が回転可
能に取り付けられている。また、ジブ29の一方側の脚
部30の基端側には、回転可能なガイドローラ33が側
方に突出して設けられている。さらに、シーブブロック
35の近傍に位置する各脚部30,31の部位にはそれ
ぞれ、略L字型の係止部材34が下方に突出して設けら
れている。
【0019】一方、ジブ格納機構は、図2の(a)に示
すように、ジブ29を下側からスライド自在に支持する
支持体40と、支持体40よりもブーム18aの基端側
に位置し且つジブ29の脚部30に設けられたガイドロ
ーラ33と係合してジブ29を基端側ブーム18aの側
面に沿って案内するガイドレール45と、ガイドレール
45よりもブーム18aの基端側に位置し且つジブ29
の各脚部30,31の係合部30a,31aと係合して
ジブ29のブーム基端側へのスライドを規制する係合規
制体50とからなる。
【0020】支持体40は、基端側ブーム18aの側面
に固定されたブラケット43と、このブラケット43に
対して回動可能に支持された支持部材41と、支持部材
41に回転可能に装着された回転ローラ42とからな
る。回転ローラ42はジブ29を横置き状態で支持し得
る長さで基端側ブーム18aの側方に延在している。ま
た、支持部材41の所定部位には、ジブ29の各脚部3
0,31に設けられた係止部材34,34を受ける一対
の係止穴44,44が設けられている。
【0021】ガイドレール45は、基端側ブーム18a
の側面に固定されており、ジブ29のガイドローラ33
を上側から受けるように支持する先端側の上側レール部
46と、上側レール部46よりも下側に位置し且つジブ
29のガイドローラ33を下側から受けるように支持す
る基端側の下側レール部47とからなる。上側レール部
46は、ガイドローラ33の側方への抜けを防止する係
止部46aを有する断面が略逆L字型の形状をなしてお
り、また、下側レール部47は、ガイドローラ33の側
方への抜けを防止する係止部47aを有する断面が略L
字型の形状をないしている。そして、上側レール部46
の基端側と下側レール部47の先端側は互いに対向する
ように位置しており、これによって、ガイドレール45
は、上側レール部46のみによってガイドローラ33を
上側から受けて係合支持する第1のガイド領域Xと、上
側および下側レール部46,47によってガイドローラ
33を上下から受けて係合支持する第2のガイド領域Y
と、下側レール部47のみによってガイドローラ33を
下側から受けて係合支持する第3のガイド領域Zとを形
成している。
【0022】また、係合規制体50は、基端側ブーム1
8aの側面に固定されたブラケット51と、このブラケ
ット51に対して回動可能に支持され且つジブ29の係
合部30a,31aと係合可能な形状に形成された係合
部材53と、各係合部30a,31aの内側側面と当接
して係合部材53の長手方向に沿う係合部30a,31
aの移動を規制するストッパ52とからなる。
【0023】次に、上記構成のジブ格納機構によってジ
ブ29を基端側ブーム18aの側面に沿ってスライド式
に格納する手順について図3ないし図7を参照しながら
説明する。なお、図3ないし図7においてブーム18は
概略的に示されており、また、図中、添字60はブーム
18を起伏可能に支持するフレームを示している。
【0024】まず、ブーム18をキャブ14の下側まで
十分に倒伏させた状態で、ブーム18の先端に張り出さ
れたジブ29をブーム18から取り外し、脚部30,3
1同士が互いに左右に位置する横向き姿勢のままジブ2
9の基端側を手で支持しながらローラ38,38を路面
上で走らせて、ジブ29の基端部を支持体40まで移動
させる。そして、図3に示すように支持体40の回転ロ
ーラ42上にジブ29の基端側すなわち両脚部30,3
1の基端側を支持させた状態で、回転ローラ42による
案内によってジブ29を上方に押し上げながら、脚部3
0の基端側のガイドローラ33を図4の(a)に示すよ
うにガイドレール45の上側レール部46に係合させ
る。すなわち、ガイドレール45の第1のガイド領域X
によってジブ29をガイドさせる。
【0025】この時の支持体40によるジブ29の支持
状態が図4の(b)に断面(図4の(a)のAーA断
面)で示され、また、第1のガイド領域Xにおける上側
レール部46とガイドローラ33との係合状態が図4の
(c)に断面(図4の(a)のBーB断面)で示されて
いる。
【0026】この図4の状態では、ジブ29の重心が支
持体40よりもブームヘッド25側(図中左側)に位置
しているため、支持体40を支点としてジブ29が上方
に起き上がるように回動しようとする。すなわち、ガイ
ドローラ33が上側レール部46に対して下側から突き
当たった状態にある。したがって、ジブ29は、一方
で、ガイドローラ33が上側レール部46によって上側
から押さえ付けられるようにして支持されるとともに、
他方で、その本体である脚部30,31が支持体40に
よって下側から支持されることにより、横置き状態で保
持される。なお、この場合、ガイドローラ33は、上側
レール部46の係止部46aによって側方への抜けが防
止される(図4の(c)参照)。
【0027】この図4の状態からさらにジブ29を回転
ローラ42と上側レール部46とによる案内によってブ
ーム18aの基端側へスライドさせると、上側レール部
46に沿って転動するガイドローラ33が図5の(a)
に示すように下側レール部47にも係合するようにな
る。すなわち、ガイドレール45の第2のガイド領域Y
によってジブ29がガイドされる。この時の第2のガイ
ド領域Yにおける上側および下側レール部46,47と
ガイドローラ33との係合状態が図5の(b)に断面
(図5の(a)のCーC断面)で示されている。
【0028】この第2のガイド領域Yでは、ジブ29の
重心が支持体40よりもブーム基端側に位置するように
なるため、ジブ29は、支持体40を支点として上方に
起き上がろうとする起上傾向から支持体40を支点とし
て下方に倒伏しようとする倒伏傾向へと変化する過渡期
にさしかかる。したがって、この第2のガイド領域Yで
は、倒伏傾向にあるジブ29を下側から十分に支える一
方で、このような過渡期の不安定な状態にあるジブ29
を安定してスライドさせるために、上側レール部46と
下側レール部47とによって上下からガイドローラ33
を支持するようにしている。
【0029】図5の状態からさらにジブ29をブーム1
8aの基端側へスライドさせると、ジブ29は、図6に
示すように、ガイドレール45の第3のガイド領域Zに
よってガイドされるようになる。この状態では、ジブ2
9の重心が完全に支持体40よりもブーム18aの基端
側に位置しているため、倒伏傾向のみを有するジブ29
を下側レール部47のみによって下側から支えれば足り
る。
【0030】図6の状態からさらにジブ29をブーム1
8aの基端側へスライドさせると、図7に示すように、
両脚部30,31の先端部の係止部材34,34が支持
体40の支持部材41の係止穴44,44に挿入される
とともに、両脚部30,31の基端部の係合部30a,
31aが係合規制体50の係合部材53と係合する。こ
の場合、係合部30a,31aは、これらの間にストッ
パ52を挟み込むようにして係合部材53と噛み合い
(図7の(b)参照)、係合部材53の長手方向に沿う
移動が規制される。
【0031】この図7の状態では、ジブ29は、その先
端側が係止部材34,34による係止状態で支持体40
により下側から支持されるとともに、その基端側が係合
部材53によって係合支持された状態にある。したがっ
て、この状態では、ジブ29は、ガイドローラ33が下
側レール部47上にあると否とにかかわらず、支持体4
0と係合規制体50とによって安定した横置き状態で保
持される。この詳細な状態が図8に斜視図として示され
ている。なお、係止部材34,34と支持部材41の係
止穴44,44との係止状態を固定ピン(図示せず)に
よって強固に固定するようにしても良い。これによっ
て、ジブ29のブーム18a側面に沿うスライドが規制
される。
【0032】この図7(図8)の状態から、ジブ29の
係合部30a,31aが噛み合う係合部材53と、ジブ
29の係止部材34,34が係止された支持部材41と
を上方に向けて略90度回動させると、ジブ29は、図
1に示すように、その脚部30,31同士が互いに垂直
方向に位置する縦置き状態で格納される。この場合、図
示しない固定ピンによって係止部材34,34と支持部
材41との回動を規制してやれば、この格納状態が保持
される。
【0033】また、このように格納されたジブ29をブ
ーム18の先端に取り付ける場合には、前述した動作と
逆の動作を行なえば良い。以上説明したように、本実施
形態のジブ格納機構によれば、ジブ29をブーム18の
側面に安定した状態でスライドさせて格納できるととも
に、格納状態でジブ29をブーム10の側方に大きく突
出させないで済む。
【0034】すなわち、本実施形態のジブ格納機構は、
ジブ29をブーム18の側面に沿って横置き状態でスラ
イドさせるようにしているため、ジブ29を安定した状
態でスライドさせることができる。また、横置き状態で
スライドさせることにより、前述した特開平4ー392
96号公報(図9参照)のようにガイドレール29をブ
ーム18の上面に位置させることなく、ブーム18の側
面に配置することができる。したがって、ガイドレール
29が、ブーム18の上面に沿って延びる吊り荷用のワ
イヤロープ22と干渉してこれを破断させたり、作業現
場に存在する電線や構造物の梁等と干渉してこれらを損
傷させることがない。また、図1のようにブーム18が
走行時にキャブ14のアイポイントよりも下方に配置さ
れるクレーンでは走行時の視界も良くなる。
【0035】また、本実施形態のジブ格納機構は、最終
的にジブ29を縦置き状態でブーム18の側面に沿って
格納できるとともに、ジブ29とともにこれを支持する
支持体40および係合規制体50を折り畳んで格納でき
るため、ブーム10の側方に構造物を突出させないで済
む。したがって、ジブ29をブーム18の側方に格納し
た状態でブーム18を狭少な空間たとえばビル間の狭い
空間に差し込むような作業も十分可能となる。
【0036】つまり、本実施形態のジブ格納機構は、ブ
ーム18の上面に構造物を突出させることなくジブ29
を安定にスライドさせるために、まず、ジブ29を横置
き状態でスライドさせるとともに、格納状態でブーム1
8の側方に構造物を突出させないようにするために、ジ
ブ29を縦置き状態で格納するとともに支持体40およ
び係合規制体50を折り畳んで格納するようにしたもの
である。そして、ジブ29は、横置き状態のスライド動
作においては、ガイドレール45の案内によってこのガ
イドレール45と支持体40とによって支持され、縦置
きの格納状態においては、ガイドレール45による支持
状態が解除されて支持体40と係合規制体50とによっ
て支持される。
【0037】さらに、本実施形態のジブ格納機構は、複
雑な機構や動力を用いることなくジブ29の格納と引き
出しとを効率良く且つ容易に行なうことができる。すな
わち、ジブ29の装着および格納作業中にキャブ14へ
の乗り降りをしないで済む。こうした作用効果は、特
に、本実施形態のように小型軽量なホイールクレーン1
において非常に有益となる。すなわち、ホイールクレー
ン1では、ジブ29も小型軽量であることから、本発明
のジブ格納機構によるジブ29の格納および引き出し作
業を作業者1人で手動により簡単に行なうことが可能で
ある。また、特に、本実施形態のようにブーム18をキ
ャブ14の下側まで倒伏させることが可能なホイールク
レーン1では、ローラ38,38と回転ローラ42とに
よって案内されて移動されたジブ29をブーム 18の
先端に取り付ける作業が非常に楽となる。
【0038】なお、本実施形態においては、支持体40
の支持部材41がジブ29の係止部材34,34と係止
しつつジブ29とともに上方に回動されたが、係止部材
34,34を設けることなく、ジブ29の係合部30
a,31aと噛み合う係合部材53をジブ29とともに
上方に回動させた後に、支持体40の支持部材41を上
方に回動させてジブ29の縦置き状態の保持を行なうよ
うにしても良い。
【0039】また、本実施形態においては、支持部材4
1と係合部材53とが上方に回動してジブ29を縦置き
状態で格納したが、支持部材41と係合部材53とを下
方に回動させてジブ29をブーム18aの側面内で縦置
き状態に格納するようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のジブ格納
機構によれば、ジブをブームの側面に安定した状態でス
ライドさせて格納できるとともに、格納状態でジブをブ
ームの側方に大きく突出させないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るジブ格納機構によっ
てジブをブーム側面に縦置き状態で格納したホイールク
レーンの全体図である。
【図2】(a)は図1のジブ格納機構を拡大して示す斜
視図、(b)は(a)のジブ格納機構によって格納され
るジブの斜視図である。
【図3】ジブを図1のジブ格納機構の支持体に移動させ
た様子を概略的に示すブーム側面図である。
【図4】(a)は支持体によって支持されたジブをガイ
ドレールの第1のガイド領域によってガイドさせた様子
を概略的に示すブーム側面図、(b)は(a)のAーA
線に沿う断面図、(c)は(a)のBーB線に沿う断面
図である。
【図5】(a)は支持体によって支持されたジブをガイ
ドレールの第2のガイド領域によってガイドさせた様子
を概略的に示すブーム側面図、(b)は(a)のCーC
線に沿う断面図である。
【図6】(a)は支持体によって支持されたジブをガイ
ドレールの第3のガイド領域によってガイドさせた様子
を概略的に示すブーム側面図、(b)は(a)のDーD
線に沿う断面図である。
【図7】(a)は支持体によって支持されたジブを係合
規制体に係合させた様子を概略的に示すブーム側面図、
(b)は(a)のEーE線に沿う断面図である。
【図8】図7の状態を詳細に示す斜視図である。
【図9】ジブ格納機構の従来例を示すブーム側面図であ
る。
【図10】ジブ格納機構の他の従来例を示すブーム上面
図である。
【符号の説明】
18…ブーム 18a…基端側ブーム 29…ジブ 30,31…脚部 30a,31a…係合部 40…支持体(支持手段) 45…ガイドレール(ガイド手段) 50…係合規制体(係合支持手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の脚部を基端側に向かって互いに広
    がるように延在させてなるジブをブームの側面に沿って
    格納するためのジブ格納機構において、 前記ブームの側面に設けられ、前記一対の脚部の基端側
    がブームの基端側に向けられるとともに脚部同士が互い
    に水平方向に位置する横向き姿勢の状態でジブを下側か
    らスライド自在に支持するとともに、ブームの側面に向
    けて回動可能な支持手段と、 前記ブームの側面に設けられ、前記支持手段によって支
    持されたジブの各脚部の基端部と係合して前記支持手段
    と協働してジブを支持するとともに、ブームの側面に向
    けて回動可能な係合支持手段と、 を具備することを特徴とするジブ格納機構。
  2. 【請求項2】 前記ブームの側面に設けられ、前記支持
    手段によって支持された横向き姿勢のジブを前記係合支
    持手段に向けてブームの側面に沿って案内するガイド手
    段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のジブ
    格納機構。
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