JPH0439296A

JPH0439296A - クレーンのジブ張出し、格納方法および同装置

Info

Publication number: JPH0439296A
Application number: JP2142941A
Authority: JP
Inventors: Yukio Koizumi; 幸雄小泉
Original assignee: Kobe Steel Ltd
Current assignee: Kobe Steel Ltd
Priority date: 1990-05-30
Filing date: 1990-05-30
Publication date: 1992-02-10
Also published as: EP0460361A1; US5115923A; KR910019895A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はトラッククレーン、ラッテレーンクレーン等の
ホイール式クレーンにおいて、圧縮柱ジブを使用時には
ブーム先端から張出し、不使用時にはブームに格納する
ジブ張出し、格納装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、ジブの張出し、格納方式として、次のものが公知
である。

（イ）特公昭６３−３８２７号公報に示されているよう
に、圧縮柱式ジブ（左右の主桁が複数の連結桟で連結さ
れ、全体として偏平で先窄まりの梯子状に構成されたジ
ブ）を、ブームの側面に、厚み方向面が左右に向き、か
つ、ジブ基端部がブームの先端側に向く竪置き状態で格
納し、ジブ使用時には、ジブ基端部における下側部分を
ブーム先端部に連結した状態で、ジブを、この連結点を
支点として垂下させ、ついでほぼ２７０°捻転させた後
、引上げてブーム先端から張出し、これと逆の手順で格
納する所謂ジブツイスト方式。

（ロ）特公昭６３−３０２７８号公報に示されているよ
うに、ブームの側面に竪置き格納したジブを、ブームの
下面側に回り込ませ、この状態でジブ基端部をブーム先
端部に連結し、ジブをこの連結点を支点として垂下させ
、ついで前方に振り上げて張出すジブ振り上げ方式。

（ハ）特開昭５５−１３５０９４号、実開昭６２−１４
７６８７号両公報に示されているように、ジブを、ブー
ムの下面に格納した状態から前方にスライドさせ、ジブ
基端部をブーム先端部に連結して張出すジブスライド方
式。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来の各方式には次のような欠点があっ
た。

まず、上記（イ）のジブツイスト方式、および（ロ）の
ジブ振り上げ方式によると、ジブ垂下工程があるため、
ジブを大きく起こさなければならない。このため、上方
に電線等の障害物がある場所ではジブの張出し、格納が
できない。

これに対しくハ）のジブスライド方式では、ブーム水平
状態のままジブを張出し、格納できる利点を有する反面
、ジブをブーム下面に格納することを前提としているた
め、とくにラッテレーンクレーンのように、運転室がク
レーン作業時と走行時とに共用され、しかも走行時にブ
ームがこの運転室の側方を横切る状態となるクレーンに
おいて、ブーム下面のジブが側方視界の妨げとなる。

そこで本発明は、ジブスライド方式の利点を生かしつつ
、ジブがクレーン走行時の視界の妨げとなるおそれのな
いクレーンのジブ張出し、格納方法および同装置を提供
するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のクレーンのジブ張出し、格納方法は、圧縮柱式
ジブを、ブームの側面に、ジブ先端部がブーム先端側に
向き、かつ、ジブ厚み方向面が左右に向く竪置き状態で
、ジブ基端部がブーム基端側に位置する格納位置と、ジ
ブ基端部がブーム先端側に位置する前進位置との間でス
ライド自在に支持し、このジブを、使用時には上記前進
位置までスライドさせた後、ジブ基端部におけるジブ竪
置き状態での下側部分をブーム先端部にジブ長さ方向軸
まわりに回転可能に連結し、ジブを上記ジブ長さ方向軸
まわりに９０°回転させて、ジブ基端部両側部分をブー
ム先端部に支持させた状態でブーム先端から張出し、こ
れと逆の手順によって格納するものである（請求項１）
。

また、本発明のクレーンのジブ張出し、格納装置は、次
の構成を供えたものである（請求項２）。

（Ｉ）圧縮柱式ジブを、ブームの側面に、ジブ先端部が
ブーム先端側に向き、かつ、ジブ厚み方向面が左右に向
く竪置き状態で、ジブ基端部がブーム基端側に位置する
格納位置と、ジブ基端部がブーム先端側に位置する前進
位置との間でスライド自在に支持するジブ支持手段を有
すること。

（ＩＩ）ブーム先端部の左右両側面にジブ支持軸を突設
すること。

（ｍ）ジブ基端部の両側に、ジブ張出し時に上記ジブ支
持軸に連結される連結部を設けること。

（ＥＶ）ジブ基端部におけるジブ竪置き状態での下側部
分に、上記ジブの前進位置で上記両側ジブ支持軸のうち
のブーム格納側のジブ支持軸に係合する係合部材を、ジ
ブ長さ方向軸まわりに回転自在に設けること。

さらに、請求項３の発明は、請求項２の構成において、
ジブの基端部におけるジブ竪置き状態での上側部分にガ
イドローラを設ける一方、ブームに、このガイドローラ
をジブの格納位置と前進位置との間で支持しつつ案内す
るガイドレールを設け、かつ、ブームの先端部に、ジブ
を格納位置と前進位置との間で下側からスライド自在に
支持するジブ支持ローラを設けてジブ支持手段を構成し
たものである。

〔作用〕

請求項１の方法および請求項２，３の装置によると、基
本的にジブスライド方式をとるため、同方式の利点、す
なわちブームを大きく起こさずにジブを張出し、格納で
きるという利点を有する。

しかも、ジブをジブ長さ方向軸まわりに９０゜回転させ
ることにより、ジブを竪置き状態と張出し状態との間で
変位させるため、いいかえればこのジブ回転工程を組合
せることにより、ジブスライド方式をとりなからジブを
ブーム側面に竪置き格納することが可能となるため、ク
レーン走行時にジブが走行視界の妨げとなるおそれがな
い。

また、請求項３の構成によると、ジブを竪置き状態での
上下両側で支持しながらスライドさせるため、ジブを竪
置き状態のまま安定良くスライドさせることができる。

〔実施例〕

本発明の実施例を図によって説明する。

各図において、１は伸縮自在なブーム、２は圧縮柱式ジ
ブである。

ブーム１は、通常、基本ブームと複数段の可動ブームと
によって構成されるが、ここでは説明を分り易くするた
めに、このブーム１を基本ブーム１１と一段の可動ブー
ム１２とのみからなる二段ブーム構成としている。

このブーム１には、可動ブーム１２の先端部（ブームヘ
ッド）１３の左右両側面にジブ支持軸１４．１５が水平
に突設されている（第６．９図参照）。

このうち、左側ジブ支持軸１４は、右側ジブ支持軸１５
と同等長さの主軸部１４ａに補助軸部１４ｂが一体に延
設されて成っている。なお、第６゜９図において、１６
・・・はブームヘッド１３内に設けられたブームポイン
トメインシーブ、１７．１７は同アイドラシーブである
。

ジブ２は、周知のように、両側の主桁２１，２２間に複
数本の連結桟２３が取付けられた偏平な先窄まりの梯子
状に形成されている。

このジブ２は、不使用時には第１図に示すように先端部
がブームヘッド１３の側方に位置し、厚み方向面が左右
に向く　（両側主桁２１．２２が上下に位置する）竪置
き状態でブーム１の左側面に格納される。

このジブ２の基端部両側（両側主桁２１．２２の基端部
）には、ジブ格納状態でブーム側に向く二股状のジブフ
ット２４．２５が設けられ（第８図参照）、ジブ使用時
には第５．９図に示すようにこの両側ジブフット２４．
２５が両側ジブ支持軸１４．１５に上から係合連結され
た状態でブーム先端から張出される。

なお、両側ジブフット２３．２４には、第８図に示すよ
うに、ジブ張出し時にジブ支持軸１４゜１５に対する抜
は止め用のピン（図示せず）か挿通されるピン孔２４ａ
、２５ａが設けられている。

また、ジブ格納状態で下側に位置するジブフット２４（
以下、ジブ張出し状態を基準としてこれを左側ジブフッ
ト、他方のジブフット２５を右側ジブフットという）に
、係合部材としての二股状の補助ジブフット３がジブ先
端側に向かって設けられている。

この補助ジブフット３は、左側ジブフット２４に対し、
ジブ格納状態での下側にプレート３１およびジブ長さ方
向の支軸３２を介してこの支軸３２まわりに回転自在に
取付けられている。なお、第８図中、３１ａはこの補助
ジブフット３に設けられたピン挿入孔である。

次に、ジブ支持手段を説明する。

ブームヘッド１３の左側面には、左側ジブ支持＄１１１
１４の上方にジブ支持ローラ４が設けられている。

このジブ支持ローラ４は、第６．９図に示すように、円
筒状のボス４１に水平軸まわりに回転自在に支持されて
いる。このボス４１は、ブームヘッド１３に対し、ブー
ム水平状態で垂直となる縦軸４２のまわりに回動可能に
取付けられ、このボス４１の回動により、ジブ支持ロー
ラ４が、ジブスライド時には第６図および第１図〜第３
図に示すようにブームヘッド１３の側方に直角に突出す
る状態とされ、それ以外にはジブ張出し、格納操作の邪
魔にならないように第９図に示すようにブームヘッド１
３に沿って格納されるようになっている。

なお、第４．５図において、この格納状態でのジブ支持
ローラ４の図示を省略している。また、このジブ支持ロ
ーラ４は上記突出状態および格納状態で、それぞれ図示
しないブラケットを介してブームヘッド１３にピン固定
されるようになっている。

また、ブーム１には、基本ブーム１１の基部からブーム
ヘッド１３までのほぼ全長部分に亘ってガイドレール５
が設けられている。このガイドレール５は、第７図に示
すようにブーム背面の左側部に左向きに開口する状態で
取付けられている。

一方、ジブ２には、右側主桁２２の基端部にガイドロー
ラ６が設けられている。このガイドローラ６は、第７図
に示すように、ブラケット６１を介して左右方向水平軸
６２まわりに回転自在に設けられ、このガイドローラ６
がガイドレール５に沿ってブーム背面上を転勤しうるよ
うになっている。

また、第７図に示すように、左側主桁２１の基部に補助
ガイドローラ７がブーム左側面に向けて回転自在に設け
られている。

ジブ２は、竪置き格納状態で、先端側がジブ支持ローラ
４によって、また基端側かガイドレール５とガイドロー
ラ６とによってそれぞれ支持される。また、このとき、
補助ガイドローラ７がブーム左側面に接触した状態とな
る。

なお、第１図中、８はこの格納状態でジブ２をブーム１
にピン固定するジブ固定装置である。

また、第１図〜第４図において、９はジブ２を回転させ
るための取手となる回転操作ロッドで、このロッド９は
ジブ２の中間部におけるジブ重心位置付近に起伏可能に
取付けられ、必要時以外は第１図〜第３図に示すように
ジブ２に沿って格納される。

ジブ２は、第１，２図の格納状態から次のようにして張
出される。

（Ｉ）ジブスライド工程ブーム水平状態で、ジブ固定装置８によるジブ固定を解
除した後、ジブ２を前方にスライドさせる（第２図参照
）。

このとき、ジブ２は、基端側および先端側の双方でブー
ム１に支持され、かつ、基端部は上側が、先端部は下側
がそれぞれ支持されているため、このジブ２を竪置き状
態のまま安定良くスライドさせることができる。

また、このときジブ２は、先端部および基端部がともに
ローラ（ジブ支持ローラ４およびガイドローラ６）で支
持されていること、補助ガイトローラ７によってブーム
１との直接接触を防止されていることにより、摩擦抵抗
が最小限に抑えられるため、軽快にスライドさせること
ができる。

こうして、ジブ２を、第１図の格納位置から、第３図に
示すように基端部がブームヘッド１３の側方に位置する
前進位置までスライドさせると、補助ジブフット３が左
側ジブ支持軸１４の補助軸部１４ｂに自動的に係合する
。また、このときガイドローラ６はガイドレール５の前
端に位置する。

この状態で、ジブ２の先端部を架台１００で支持する。

あるいは、ブーム１を先下がりに倒してジブ先端部を接
地させてもよい。

また、補助ジブフット３がジブ支持軸１４から離脱しな
いように、第８図に示す補助ジブフット３のピン孔３１
ａに保持ピン（第９図参照）３００を入れる。

さらに、これ以降はジブ支持ローラ４は不要であるため
、第９図に示すようにこのローラ４を以後の操作等の邪
魔にならないように格納しておく。

（２）ジブ回転工程第４図に示すように、ブーム１を少し起こし、ジブ２を
先下がりに傾斜させてガイドローラ６をガイドレール５
から、また右側ジブフット２５をブームヘッド１３から
それぞれ前方に外す。

回転操作ロッド９を起こし、このロッド９により、ジブ
２全体を、補助ジブフット３の支軸３２を中心として右
まわりに９０°回転させる。

こうすると、第５．９図に示すように左側ジブフット２
４が左側ジブ支持軸１４の主軸部１４ａに、右側ジブフ
ット２５が右側ジブ支持軸１５にそれぞれ上方から被さ
るように係合する。

そこで、第５図仮想線で示すようにブーム１を元の水平
状態に戻し、両側ジブフット２４．２５を両側ジブ支持
軸１４．１５に図示しない固定ピンで離脱不能に止めつ
けるとともに、第５図仮想線で示すようにジブ２を支持
するサスペンションロッド２００をジブ２とブームヘッ
ド１３との間に掛は渡す。

以上により、ジブ２の張出しが完了する。

一方、ジブ２の格納は、上記張出し時と逆の手順によっ
て行なうことができる。

ところで、ジブ２の張出し、格納作業時のスライド操作
は、前記したようにローラ作用によって人力にても十分
容易に行ないうるが、とくに大形クレーンの大形ジブの
場合に、クレーンのウィンチで駆動される巻上ロープを
利用してジブ２をスライドさせるようにしてもよい。こ
の場合、ジブ張出し作業時にはブーム１を先下がりに傾
斜させた状態で、巻上ロープでブレーキをかけながらジ
ブ２を前方にスライドさせ、ジブ格納作業時にはブーム
水平状態で巻上ロープでジブ２を後方に弓張ればよい。

また、ジブ２が竪置き状態と張出し時の横置き状態との
間の９０°範囲を超えて回転しないように、ジブ２の回
転角度を９０°に規制する機構をジブ２（たとえば補助
ジブフット３の取付部分）に設けてもよい。

〔発明の効果〕

上記のように本発明によるときは、圧縮柱式ジブを、ブ
ームの側面に、ジブ先端部がブーム先端側に向き、かつ
、ジブ厚み方向面が左右に向（竪置き状態で格納し、こ
のジブを、使用時にはブーム先端側にスライドさせて、
ジブ基端部におけるジブ竪置き状態での下側部分をブー
ム先端部にジブ長さ方向軸まわりに回転可能に連結し、
この状態でジブを上記ジブ長さ方向軸まわりに９０°回
転させて、ジブ基端部両側部分をブーム先端部に支持さ
せた状態でブーム先端から張出し、これと逆の手順によ
って格納するように構成したから、次のような効果を奏
する。

すなわち、基本的にジブスライド方式をとるため、ブー
ムを大きく起こさずにジブを張出し、格納できるという
スライド方式本来の利点を生かしながら、ジブ回転工程
を組合せることにより、ジブをブーム側面に竪置き格納
することが可能となるため、クレーン走行時にジブが走
行視界の妨げとなるおそれがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すジブ格納状態の概略側面
図、第２図〜第５図は同ジブ張出し手順を説明するため
の概略側面図、第６図は第１図■−■線、第７図は同■
−■線各拡大断面図、第８図は同実施例におけるジブ基
端部の拡大斜視図、第９図は同ジブ張出し状態のブーム
先端部の一部切欠拡大平面図である。１・・・ブーム、１４．１５・・・ブームの両側ジブ支
持軸、２・・・ジブ、２４．２５・・・ジブの連結部と
しての両側ジブフット、３・・・ジブの係合部材として
の補助ジブフット、３２・・・ジブの回転中心軸として
の補助ジブフットの支軸、４・・・ジブ支持手段として
のジブ支持ローラ、５・・・同ガイドレール、６・・・
同ガイドローラ。

Claims

【特許請求の範囲】１、圧縮柱式ジブを、ブームの側面に、ジブ先端部がブ
ーム先端側に向き、かつ、ジブ厚み方向面が左右に向く
竪置き状態で、ジブ基端部がブーム基端側に位置する格
納位置と、ジブ基端部がブーム先端側に位置する前進位
置との間でスライド自在に支持し、このジブを、使用時
には上記前進位置までスライドさせた後、ジブ基端部に
おけるジブ竪置き状態での下側部分をブーム先端部にジ
ブ長さ方向軸まわりに回転可能に連結し、ジブを上記ジ
ブ長さ方向軸まわりに９０゜回転させて、ジブ基端部両
側部分をブーム先端部に支持させた状態でブーム先端か
ら張出し、これと逆の手順によって格納することを特徴
とするクレーンのジブ張出し、格納方法。２、次の構成を備えたことを特徴とするクレーンのジブ
張出し、格納装置。（ I ）圧縮柱式ジブを、ブームの側面に、ジブ先端部
がブーム先端側に向き、かつ、ジブ厚み方向面が左右に
向く竪置き状態で、ジブ基端部がブーム基端側に位置す
る格納位置と、ジブ基端部がブーム先端側に位置する前
進位置との間でスライド自在に支持するジブ支持手段を
有すること。（II）ブーム先端部の左右両側面にジブ支持軸を突設す
ること。（III）ジブ基端部の両側に、ジブ張出し時に上記ジブ
支持軸に連結される連結部を設けること。（IV）ジブ基端部におけるジブ竪置き状態での下側部分
に、上記ジブの前進位置で上記両側ジブ支持軸のうちの
ブーム格納側のジブ支持軸に係合する係合部材を、ジブ
長さ方向軸まわりに回転自在に設けること。３、ジブの基端部におけるジブ竪置き状態での上側部分
にガイドローラを設ける一方、ブームに、このガイドロ
ーラをジブの格納位置と前進位置との間で支持しつつ案
内するガイドレールを設け、かつ、ブームの先端部に、
ジブを格納位置と前進位置との間で下側からスライド自
在に支持するジブ支持ローラを設けてジブ支持手段を構
成したことを特徴とする請求項２記載のクレーンのジブ
張出し、格納装置。