JP2002371592A - 建設機械の吊りワイヤ連結装置 - Google Patents
建設機械の吊りワイヤ連結装置Info
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Abstract
状態で丸吊りでき、この丸吊り時に作用する荷重によ
り、また吊りワイヤによりカウンタウエイトが損傷する
のを防止する。 【解決手段】 油圧ショベル1の吊りワイヤ12が係着
される吊りワイヤ連結装置20はカウンタウエイト8の
後部位置に左右に2箇所設けられる。吊りワイヤ連結装
置20は、上部旋回体4のフレーム4a下面に固定した
ボス部材21内に摺動可能に挿嵌したスライド筒22内
に軸線方向には移動不能で、回動可能となった回動ロッ
ド24が設けられ、回動ロッド24の先端部24aに杆
部材25が枢着ピン27により枢着され、杆部材25は
ボス部材21に前後左右の2方向に傾動できる。杆部材
25の先端部には吊りワイヤ12のフック13が係脱可
能な係着ピン28が設けられ、この係着ピン28の装着
位置の直下の位置にカウンタウエイト8の外面に圧接さ
れる押し付け部材29が設けられている。
Description
その他の建設機械をクレーン等で吊り上げて、地下工事
等の現場に搬入したり、現場から搬出したりするため
に、クレーン等の吊りワイヤに着脱可能に連結される吊
りワイヤ連結装置に関するものである。
例えば近年急速に普及しつつある小旋回型の油圧ショベ
ルは、図12に示したように構成される。即ち、上部旋
回体Uの旋回半径が下部走行体Dの履帯Cの長さ及び幅
内に収まるようにしたものである。従って、最小限、履
帯Cが載置されるスペースがあれば、例えば地下工事
等、極めて狭い作業現場でも土砂の掘削等、所要の作業
を格別支障なく行える。
場等に搬入し、また工事の終了後に工事現場から搬出し
たりする際には、掘削手段等を有するフロント作業機F
を上部旋回体Uに連結した状態のままで、クレーン等に
より吊り下げる、所謂丸吊り状態にして上げ下しする。
このように、油圧ショベルを丸吊りにするために、吊り
ワイヤが油圧ショベルに連結される。通常、油圧ショベ
ルを吊り上げるには、クレーンの巻上ワイヤWの下端部
から3本または4本の吊りワイヤHを延在させ、これら
各吊りワイヤの端部にフック等を設けて、各々のフック
を油圧ショベルの所定の位置に着脱可能に係着する。
に保持するために各々の吊りワイヤHの係着位置は限定
される。即ち、吊りワイヤHの係着位置のうち、前方の
位置は上部旋回体Uに連結して設けたフロント作業機F
とし、また後方における2箇所は、上部旋回体Uの後端
部に設置されるカウンタウエイトCに設けられることに
なる。従来においては、図12にも示したように、カウ
ンタウエイトCの上面に吊りワイヤHの係着部Rを設け
る構成としている。この係着部Rは、例えば、カウンタ
ウエイトCにおけるケーシングを形成する際に、所定の
形状をした鋼材を鋳込むようにしたもの、カウンタウエ
イトCの表面にねじ座を設けて、このねじ座に係着部材
を固定するもの等がある。
エイトは、周知のように、所定の形状をしたケーシング
の内部に重量物を充填したもので構成される。カウンタ
ウエイトのケーシングの形状としては、外観上において
滑らかさを出すために、円みを帯びた形状とするのが一
般的である。とりわけ、小旋回型の油圧ショベルにあっ
ては、上部旋回体をできるだけコンパクトに形成しなけ
ればならない。上部旋回体のスペースを有効活用する等
の関係から、運転室及びフロント作業機の後部側に位置
し、各種の機械や機器類等を収納する建屋及びカウンタ
ウエイトは複雑に入り交じった形状となる。このよう
に、複雑な形状のカウンタウエイトを安価に、しかも容
易に形成するために、そのケーシングは鋳物により製造
するのが一般的である。ところで、鋳物にはすが発生す
るのを防止できず、また高い強度を必要とする部材を製
造するのに適したものではない。カウンタウエイトのケ
ーシングには、格別大きな荷重が作用する訳ではなく、
内部に重量物を収納する容器である。近年においては、
むしろ意匠的な要素を重視する傾向にあり、この意味で
は鋳物製のケーシングでも十分な目的を達成する。ただ
し、ケーシングに係着部材を連結して、油圧ショベルを
丸吊りする場合には、ケーシングに極めて大きな荷重が
作用することになり、その結果、ケーシングを損傷させ
る可能性がある等、必ずしも十分な信頼性が得られな
い。
ングの強度を向上させるために、鋼板を曲げ加工する等
によっても製造できる。しかしながら、用途としては限
定された地下工事等のために、このケーシングの強度を
過剰に高めるというのは、必ずしも合理的ではない。と
りわけ、小旋回型の油圧ショベル等のように、カウンタ
ウエイトの形状が複雑なものである場合には、ケーシン
グの加工は極めて複雑かつ面倒になってしまう。
あって、その目的とするところは、油圧ショベル等の建
設機械を極めて安定した状態で丸吊りでき、この丸吊り
時に作用する荷重により、また吊りワイヤによりカウン
タウエイトが損傷するのを確実に防止できるようにした
吊りワイヤワイヤ連結装置を提供することにある。
ために、本発明は、建設機械を吊り上げるために、吊り
ワイヤをこの建設機械の後端部側に連結させるためのも
のであって、前記建設機械の上部旋回体のフレームの後
端部下面に固定して設けた支持部材と、この支持部材に
装着され、前記上部旋回体に設置したカウンタウエイト
の後端面に近接・離間する方向及びこの方向と直交する
方向に所定角度傾動可能な杆部材と、この杆部材の先端
に設けられ、前記吊りワイヤが係脱可能に連結されるワ
イヤ係着部と、前記杆部材に取り付けられ、前記カウン
タウエイトの後端面に当接可能な弾性部材を有する押し
当て部材とを備える構成としたことをその特徴とするも
のである。
た時に生じる荷重は上部旋回体のフレームに受承させる
構成とした。フレームは上部旋回体の構造部材であり、
従って強度の高い鋼材で形成される。従って、たとえ建
設機械の全荷重がこのフレームに作用しても損傷等が生
じるおそれはない。上部旋回体のフレームは、一般に、
その全長にわたってメインフレームが2本設けられてお
り、フロント作業機はこのメインフレームに連結され、
またカウンタウエイトはこれら2本のメインフレーム上
に設置されている。従って、極めて高い強度を有してい
る。また、上部旋回体に設置された各種の機器類、特に
重量物であるエンジンを支持するために建屋ベッドが設
けられ、この建屋ベッドも、メインフレームと同様、高
い強度を有する構造部材である。さらに、構造部材の下
部はアンダカバーに覆われている。従って、杆部材を支
持する支持部材は、これら構造部材であるメインフレー
ムまたは建屋ベッドの下面部に溶接乃至ボルト止め等の
手段により連結・固定するのが望ましい。吊りワイヤ連
結装置は、後部側に2箇所設けられるが、この2箇所の
吊りワイヤ連結装置は相互にできるだけ離れた位置に設
ける方が、吊った状態での建設機械の安定性が向上す
る。
吊りワイヤの長さは必ずしも一定ではない。短い吊りワ
イヤを用いた場合と、長い吊りワイヤを用いた場合とで
は、この吊りワイヤが張った時に、その巻上ワイヤに対
して、その連結部から建設機械の係着部に至る角度が異
なる。どのような長さの吊りワイヤを用いても、杆部材
はある程度吊りワイヤの角度に倣うように、理想的には
杆部材は吊りワイヤの延長線となる姿勢状態を取らせる
方が、杆部材における荷重の軽減を図る上で好ましい。
このために、杆部材は上部旋回体のフレームに取り付け
た支持部材をフレームに対して、少なくともカウンタウ
エイトと近接・離間する方向及びこの方向と直交する方
向との2方向に所定角度傾動可能としている。支持部材
と杆部材の端部との間を例えば自在継手等を介して連結
するように構成することができるが、杆部材を回動軸に
枢着することによって、この杆部材の一方向への傾動を
可能とし、またこの回動軸を支持部材に対して軸回りに
回動可能に装着する構成とすることによって、それと直
交する方向への傾動が可能となる。回動軸は直接支持部
材に挿通させるか、または支持部材にスライド部材を摺
動可能に挿嵌させて設け、このスライド部材に回動軸を
装着することもできる。
レームに連結されているが、この杆部材には押し当て部
材が装着されてる。この押し当て部材はカウンタウエイ
トの後端面に当接可能である。押し当て部材は少なくと
もカウンタウエイトへの当接部が弾性を有する部材で構
成される。この押し当て部材をカウンタウエイトに当接
させることによって、杆部材及びそれに係着される吊り
ワイヤをカウンタウエイトの後端面及び上面等から離間
させた状態に保持でき、カウンタウエイトに傷等が発生
するのを防止できる。押し当て部材は、従ってスペーサ
として機能するものであるから、その全体をゴム等の弾
性部材で形成することもできるが、カウンタウエイトと
面接触させるために、ブロック状本体の表面にゴム等の
弾性部材からなる押し当てパッドを貼り付けるように構
成することもできる。そして、このブロック状本体を球
面継手を介して杆部材に連結するのが望ましい。また、
建設機械を吊り上げた時に、この建設機械を安定的に保
持するためには、押し当てパッドの杆部材への装着位置
をできるだけ高い位置、好ましくはカウンタウエイトの
後端面において、上面への移行部となる湾曲部分の直下
位置に当接する高さ位置となるように設定する。
ウンタウエイトの後端面から突出している。従って、建
設機械として、例えば小旋回型の油圧ショベルを吊り上
げて、所定の位置に配置した後に、この杆部材を突出さ
せたままでいると、小旋回という機能にとってマイナス
となる。従って、杆部材を支持部材に対して着脱可能な
構成とするか、または上部旋回体のフレームの下面内に
収納可能な構成とするのが望ましい。杆部材が回動軸に
対して概略90°から所定角度曲折できるように構成
し、かつ回動軸は支持部材に対して軸回りに回動する構
成とした場合には、杆部材をカウンタウエイトの後端面
に沿って立てた作動位置から、フレーム下面とほぼ平行
な姿勢を取らせることができる。回動軸は支持部材に摺
動可能に嵌合させたスライド部材に装着し、杆部材を回
動軸に対してほぼ90°となり、かつフレームの下面と
ほぼ平行とした上で、スライド部材を支持部材に対して
摺動させて、フレームの下面側に押し込むことにより、
カウンタウエイトの後方に突出しない状態に格納でき
る。カウンタウエイトの後端部には2本の杆部材が設け
られるが、これら2本の杆部材を概略平行な状態にし
て、クランプ部材でクランプさせると、両杆部材はフレ
ームの下面内で固定的に格納することができる。
旋回型の油圧ショベルをクレーン等により吊り上げた状
態を図1及び図2に示す。図2は油圧ショベルを前方か
ら見た図であり、しかもフロント作業機を省略してい
る。なお、図示した油圧ショベルは小旋回型のものであ
るが、本発明による吊りワイヤ連結装置が装着されるの
は、この小旋回型の油圧ショベルに限定されないことは
言うまでもない。
を有する下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回装
置3を介して旋回可能に設置した上部旋回体4とから大
略構成されるものである。上部旋回体4には運転室5及
びフロント作業機6が設けられている。これら運転室5
及びフロント作業機6の後方位置は、エンジン,油圧ポ
ンプ等といった各種の機器類が収納されている建屋7が
設けられ、さらに後端位置にはカウンタウエイト8が設
置されている。
着したままの状態で丸吊りされて、掘削等により生じた
窪地等の低地や、高所に搬入できるようになっている。
油圧ショベル1を吊り上げるためにクレーンが用いられ
る。クレーンのウィンチ(図示せず)から巻上ワイヤ1
0が繰り出されるようになっており、この巻上ワイヤ1
0の先端に取付金具11が連結して設けられている。取
付金具11には3本または4本の吊りワイヤ12が連結
されており、これら各吊りワイヤ12の下端部にはフッ
ク13(図3参照)が設けられている。従って、吊りワ
イヤ12のフックを油圧ショベル1の適宜の位置に係着
して、巻上ワイヤ10を巻取ることにより油圧ショベル
1が吊り上げられる。
0に連結されているものとする。この場合には、油圧シ
ョベル1の前後方向において、1本の吊りワイヤは前方
側、他の2本の吊りワイヤは後部側に係着される。前方
側の吊りワイヤ12はフロント作業機6に連結される。
フロント作業機6のブーム6aには油圧シリンダ9の先
端が連結される。例えば、この油圧シリンダ9の連結部
を前方側の吊りワイヤ12の係着位置とすることができ
る。また、後部側の2本の吊りワイヤ12は、カウンタ
ウエイト8の後面部であって、相互に所定の間隔だけ離
間させた位置に係着される。このために、上部旋回体4
のフレーム4aにおける強度の高い部位、即ち、フロン
ト作業機6が連結され、かつカウンタウエイト8が設置
されるメインフレームまたは建屋7内に装着したエンジ
ン等の機器を支持する建屋ベッド(共に図示せず)に吊
りワイヤ連結装置20が取り付けられており、この吊り
ワイヤ連結装置20に吊りワイヤ12が係着される。従
って、吊りワイヤ連結装置20はカウンタウエイト8の
後部位置に左右に2箇所設けられる。
図3乃至7に示す。図示した吊りワイヤ連結装置20
は、図3及び図6に示したように、支持部材としてのボ
ス部材21を有する。ボス部材21は、上部旋回体4の
フレーム4a下面に溶接,ねじ止め等の固定手段で固定
して設けられる。ボス部材21の内部にはスライド筒2
2が摺動可能に挿嵌されている。このスライド筒22も
方形筒状の部材からなり、その一端部にはストッパ板2
3が取り付けられている。スライド筒22の内部には回
動ロッド24が設けられ、この回動ロッド24はスライ
ド筒22に対して軸線方向には移動不能で、回動可能と
なっている。回動ロッド24は回動軸を構成するもので
あり、スライド筒22において、ストッパ板23が取り
付けられている端部とは反対側の端部から突出してい
る。
その下端部に回動ロッド24への連結金具26が固着し
て設けられている。一方、回動ロッド24の先端部24
aは、その左右両面が平坦化されており、杆部材25は
この回動ロッド24の先端部を跨ぐようにして、枢着ピ
ン27を介して連結されている。従って、杆部材25は
枢着ピン27の軸回りに所定角度回動でき、回動ロッド
24に対して、少なくとも概略直角の状態から、回動ロ
ッド24に近接する方向に向けて所定角度傾動可能とな
る。また、回動ロッド24は軸回りに回動できることか
ら、この回動ロッド24を回動させると、杆部材25
は、ボス部材21に対して、前述した傾動方向と直交す
る方向、つまり前後方向及び左右方向の2方向に傾動で
きることになる。
この杆部材25の軸線と直交する方向に延在されてお
り、吊りワイヤ12の下端部に設けたフック13が係脱
可能に掛着される。また、この係着ピン28の装着位置
の直下の位置には、カウンタウエイト8の外面に圧接可
能な押し付け部材29が取り付けられている。この押し
付け部材29は、図7に示したように、ブロック状本体
30の表面にゴム等の弾性部材からなる押し当てパッド
31が固着して設けたものである。従って、この押し当
てパッド31がカウンタウエイト8の後端における外面
に当接することになる。しかも、この押し当てパッド3
1をカウンタウエイト8に対して確実に面接触させるた
めに、杆部材25には支軸32が突出するように設けら
れており、この支軸32の先端は球形部32aとなって
おり、ブロック状本体30はこの球形部32aと係合
し、これらによって押し当てパッド31は所定の角度だ
け首振り自在になっている。また、押し付け部材29は
杆部材25に対して着脱可能となっている。このため
に、支軸32にはねじが形成され、この支軸32のねじ
部には蝶ナット33が螺合されている。
左右に装着される吊りワイヤ連結装置20は、不使用時
には、図8に示したように、上部旋回体4のフレームの
下部位置に格納される。フレーム4aに固定したボス部
材21内にスライド筒22を設け、このスライド筒22
をボス部材21に対してスライド可能としたのはこのた
めである。而して、杆部材25を水平状態となるように
倒して、スライド筒22をボス部材21内に引き込む。
これによって、この吊りワイヤ連結装置20は上部旋回
体4と下部走行体2との間の空間で、カウンタウエイト
8から後方に突出しない状態に格納できる。
側の吊りワイヤ連結装置)には、スライド筒22を上部
旋回体4の後方に突出させてストッパ板23がボス部材
21の端部に当接した作動位置と、上部旋回体4の下部
に引き込んだ格納位置とにそれぞれ保持する機構が設け
られている。即ち、図9に示したように、スライド筒2
2には前後に2箇所ピン挿通孔34a,34b(図面上
ではピン挿通孔34aは表れない)が穿設されており、
またボス部材21には1箇所にピン挿通孔35が設けら
れている。ピン挿通孔35にはストッパピン36が挿通
されるようになっており、このストッパピン36がスラ
イド筒22のピン挿通孔34aに挿通されると、スライ
ド筒22は作動位置に固定され、またピン挿通孔34b
に挿通されると、格納位置に固定されることになる。な
お、37はストッパピン36の脱落防止カバーである。
の巻上ワイヤ10から延在させた1本の吊りワイヤ12
はフロント作業機6を構成するブーム6aの油圧シリン
ダ9に係着される。他の2箇所の吊りワイヤ12の係着
部は吊りワイヤ連結装置20により構成される。スライ
ド筒22を作動位置に変位させて、回動ロッド24を後
方に突出させ、概略90°回動させる。これによって、
杆部材25はカウンタウエイト8の後端面に沿って立ち
上がるようになる。杆部材25の先端位置には係着ピン
28が設けられているので、吊りワイヤ12のフック1
3を係着ピン28に引っ掛けることによって、後部側に
2箇所設けた吊りワイヤ連結装置20が吊りワイヤ12
と係着される。
ず各吊りワイヤ12に張力が作用して、下方に向けて開
くようになる。これに追従して、杆部材25が吊りワイ
ヤ12の角度とほぼ一致する状態となるように、回動ロ
ッド24がスライド筒22内で回動変位する。従って、
図3に仮想線で示したように、左右に設けた一対の杆部
材25は概略ハの字状となるように傾く。また、吊りワ
イヤ12の張力により杆部材25がその回動ロッド24
との枢着部を中心として、カウンタウエイト8の後端面
に近接する方向に傾動する。ここで、巻上ワイヤ10に
連結される3本または4本の吊りワイヤ12は同じ長さ
に調整されているが、その長さ寸法は必ずしも全て一定
ではなく、クレーン等によっては吊りワイヤの長さが変
化する。吊りワイヤ12の長さに応じて張力が発生した
ときの角度が変化する。吊りワイヤ12の長さが変化し
ても、それに応じて回動ロッド24の回動角と、この回
動ロッド24に対する杆部材25の傾動角が変化するか
ら、杆部材25は常にほぼ吊りワイヤ12の延長線とな
る姿勢状態を取る。
れているから、杆部材25がカウンタウエイト8の後端
面に直接当接せず、押し付け部材29の押し当てパッド
31が当接する。そして、押し付け部材29は杆部材2
5に対して首振り自在となっているので、押し当てパッ
ド31はカウンタウエイト8の後面に密着するように倣
うことになる。つまり、押し当てパッド31はそのほぼ
全面でカウンタウエイト8に当接し、杆部材25はカウ
ンタウエイト8とは非接触状態に保持される。また、杆
部材25の先端に設けた係着ピン28はカウンタウエイ
ト8の上面より僅かに低い位置か、若しくは多少突出す
る位置に配置されており、この吊りワイヤ12もカウン
タウエイト8とは非接触状態に保持される。その結果、
カウンタウエイト8に杆部材25が接触して引っ掻き傷
が発生したり、吊りワイヤ12が擦れて摩擦による塗装
の剥離等が発生することはない。
材25には油圧ショベル1の重量に応じた引っ張り力が
作用する。この荷重は杆部材25から回動ロッド24及
びスライド筒22を介してボス部材21に伝達される。
ボス部材21は上部旋回体4のフレーム4aにおいて、
高い強度を有する部位に固定されているので、油圧ショ
ベル1における吊りワイヤ連結装置20の取付部が損傷
したり、この吊りワイヤ連結装置20が脱落したりする
不都合を生じることはない。
1の全体を丸吊り状態にして吊り上げる際に、この油圧
ショベル1を安定的に保持する必要がある。このために
は、3本の吊りワイヤ12による油圧ショベル1の3箇
所の係着位置を結ぶ三角形の重心位置を、油圧ショベル
1全体の重心位置とほぼ一致させる。またこれらの重心
位置は巻上ワイヤ10の延長線位置とほぼ一致させ、か
つ各係着位置は相互にできるだけ離間した位置とする。
そこで、後部側に設けられる吊りワイヤ連結装置20の
左右方向の位置を調整することによって、油圧ショベル
1はほぼ水平な状態で吊り上げることができる。後部側
の吊りワイヤ連結装置20は、ボス部材21がフレーム
の構造部材に固定されるという条件を満たす限り任意の
位置に設けることができるので、両吊りワイヤ連結装置
20,20間を所望の間隔だけ離間させた位置に取り付
けることができる。
せる際に、油圧ショベル1の揺れ等を最小限に抑制する
には、吊りワイヤ12の係着位置をできるだけ高所に配
置する必要がある。吊りワイヤ連結装置20の杆部材2
5はほぼカウンタウエイト8の上面位置乃至その近傍位
置で吊りワイヤ12に係着しており、しかも吊りワイヤ
12の係着位置の直下位置に押し付け部材29が配置さ
れている。そして、この押し付け部材29の押し当てパ
ッド31がカウンタウエイト8に圧接されている。従っ
て、実質的に荷重が支承されるのはボス部材21である
が、杆部材25に設けた押し付け部材29がカウンタウ
エイト8の上部位置に対面している。そして、吊りワイ
ヤ12の張力により押し付け部材29がカウンタウエイ
ト8の上部位置に圧接されるから、この押し付け部材2
9により吊り下げ時における油圧ショベル1の揺れ防止
機能が発揮する。その結果、油圧ショベル1を極めて安
定した状態で移動することができる。
定の位置に設置した後、吊りワイヤ12のフック13を
係着ピン28から脱着すれば、杆部材25は自由状態に
なる。そこで、回動ロッド24を回動させて、杆部材2
5が上部旋回体4のフレームと平行な状態にする。そし
て、スライド筒22をボス部材21内に引き込む。これ
により、杆部材25がフレームの下部で、それと下部走
行体2との間の空間に格納される。吊りワイヤ連結装置
20は2箇所設けられているので、両吊りワイヤ連結装
置20の杆部材25を平行になるようにして、クランプ
部材38によりクランプさせる。これによって、杆部材
25が格納状態に保持され、カウンタウエイト8の後方
に突出しなくなる。
実施の形態を示す。この実施の形態では、スライド筒を
用いず、杆部材25に傾動可能に連結した回動ロッド1
24をボス部材121に直接回動可能に挿入する構成と
している。そして、回動ロッド124の杆部材25の連
結部側は大径部124aとなし、またそれとは反対側の
端部にボルト100を螺挿する構成としている。このボ
ルト100の頭部100aはボス部材121の回動ロッ
ド124を挿通する貫通孔121aの孔径より大きくな
っている。従って、ボルト100を回動ロッド124に
螺挿することによって、ボス部材121の両端部が回動
ロッド124の大径部124aとボルト100の頭部1
00aとに挟み込まれる。その結果、回動ロッド124
はボス部材121に対して回動可能に固定される。ま
た、ボルト100を取り外せば、杆部材25と回動ロッ
ド124とを連結した状態でボス部材121から抜き取
ることができる。そして、杆部材25を水平状態にし
て、回動ロッド124を前述とは反対方向からボス部材
121内に挿入し、左右に位置する杆部材25,25間
を平行な状態として、前述した第1の実施の形態で示し
たと同様のクランプ部材38を用いてクランプすれば、
格納状態に保持できる。
械を極めて安定した状態で丸吊りでき、この丸吊り時に
作用する荷重により、また吊りワイヤによりカウンタウ
エイトが損傷するのを確実に防止できる等の諸効果を奏
する。
る。
である。
面図である。
である。
5と同様の底面図である。
構を示す構成説明図である。
連結装置の分解斜視図である。
着状態での断面図である。
ベルの外観図である。
材 22 スライド筒 24,124 回動ロッド 25 杆部材 26 連結金具 27 枢着ピン 28 係着ピン 29 押し付け部材 31 押し当てパッド
Claims (2)
- 【請求項1】 建設機械を吊り上げるために、吊りワイ
ヤをこの建設機械の後端部側に連結させるためのものに
おいて、 前記建設機械の上部旋回体のフレームの後端部下面に固
定して設けた支持部材と、 この支持部材に装着され、前記上部旋回体に設置したカ
ウンタウエイトの後端面に近接・離間する方向及びこの
方向と直交する方向に所定角度傾動可能な杆部材と、 この杆部材の先端に設けられ、前記吊りワイヤが係脱可
能に連結されるワイヤ係着部と、 前記杆部材に取り付けられ、前記カウンタウエイトの後
端面に当接可能な弾性部材を有する押し当て部材とを備
える構成としたことを特徴とする建設機械の吊りワイヤ
連結装置。 - 【請求項2】 前記杆部材は前記カウンタウエイトの後
端面に沿って立直状態にした作動位置と、前記上部旋回
体のフレーム下面と前記下部走行体との間に格納する格
納位置とに変位可能な構成としたことを特徴とする請求
項1記載の建設機械の吊りワイヤ連結装置。
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