JP3499630B2 - 破砕作業車 - Google Patents

破砕作業車

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JP3499630B2
JP3499630B2 JP03401695A JP3401695A JP3499630B2 JP 3499630 B2 JP3499630 B2 JP 3499630B2 JP 03401695 A JP03401695 A JP 03401695A JP 3401695 A JP3401695 A JP 3401695A JP 3499630 B2 JP3499630 B2 JP 3499630B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本願発明は、建物や高所構造物
(例えば高架道路)などを取り壊す際に使用される破砕
作業車に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば不要になった建物を取り壊す際に
は、高所位置で破砕作業が行えるようにした破砕作業車
を使用すると便利である。この種の破砕作業車として、
従来から図4に示すようなものがあるが、この図4に示
す従来の破砕作業車は、車両1の旋回台12上に伸縮ブ
ーム2を起伏自在に取付け、該伸縮ブーム2の先端部2
4に折曲アーム5を取付け、さらに該折曲アーム5の先
端部に破砕機6を取付けて構成している。 【0003】図4の従来例において、伸縮ブーム2は、
ブーム起伏用シリンダ13によって起伏せしめられる。
伸縮ブーム2の先端部24には、折曲アーム5を取付け
るための取付台25が装着されている。折曲アーム5
は、基端側から第1〜第3の合計3つのアーム51,5
2,53を順次折曲自在に連結して構成されている。折
曲アーム5の第1アーム(基端アーム)51の基端部5
1aは取付台25の上端部に枢着されている。又、該取
付台25の下端部と第1アーム51との間にはアーム起
伏用シリンダ55が介設されており、該アーム起伏用シ
リンダ55を伸縮させることによって、折曲アーム5全
体を伸縮ブーム2の起伏方向と同一の鉛直面内で起伏せ
しめ得るようになっている。折曲アーム5の第3アーム
(先端アーム)53の先端部53bには、破砕機6を取
付けるための台板54が上下方向(折曲アーム5の起伏
方向と同一方向)に揺動自在に枢着されている。折曲ア
ーム5において、第1アーム51と第2アーム52との
間には第1の折曲用シリンダ56が、又第2アーム52
と第3アーム53との間には第2の折曲用シリンダ57
がそれぞれ介設されている。さらに、第3アーム53と
台板54間には該台板54を上下に揺動させる揺動用シ
リンダ58が介設されている。破砕機6は、一対の破砕
爪63,63を有し、該各破砕爪63,63を開閉用シ
リンダ64で開閉せしめ得るようにしたもの(いわゆる
シザーズ式のもの)が使用されている。この破砕機6
は、台板54の前面に回転装置61を介して前方に突出
する姿勢で取付けられている。 【0004】そして、図4に示す従来の破砕作業車を使
用するには、この破砕作業車を取り壊そうとしている建
物Zの近傍においてアウトリガ11を接地させて車両1
を固定した後、伸縮ブーム2を所定長さだけ伸長させる
とともに旋回台12を所定位置に旋回させて、破砕機6
を被破砕物Xの近傍位置に対応させる。その後、破砕機
6の両破砕爪63,63を開放した状態で、折曲アーム
5の起伏操作及び各アーム51〜53の屈伸操作を行っ
て(符号55〜58の伸縮シリンダを伸縮操作する)、
該破砕爪63,63で被破砕物Xを掴み得る位置まで移
動させ、続いて開閉用シリンダ64を伸長させて両破砕
爪63,63で被破砕物Xを破砕する。又、被破砕物X
を建物本体Z部分から引き離す際には、両破砕爪63,
63で被破砕物Xを掴持した状態(鎖線図示状態)で、
折曲アーム5の起伏操作又は各アーム51〜53の屈伸
操作、あるいは伸縮ブーム2の起伏操作、又は旋回台1
2の旋回操作等によって、該被破砕物Xを押し引き(又
は左右横振り)して行われる。 【0005】ところで、ブームは、その長さ方向からの
作用力(例えば荷重)に対しては比較的高強度を有して
いるものの、ブーム長さ方向に対して直交方向からの作
用力(曲げ力)に対しては比較的強度が弱い構成となっ
ている。特に、ブームとして伸縮ブームを使用したもの
では、左右方向や前後方向からの曲げ力に対して強度が
弱くなっており、例えば、図4に示すように伸縮ブーム
2を大きく起仰させた状態において、伸縮ブーム2の先
端部24に前後方向又は左右方向から大きな作用力が加
わると、該伸縮ブーム2に強度面で好ましくない曲げ作
用力が働くようになる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示す
従来の破砕作業車では、被破砕物Xを建物本体Zから引
き離す際に、破砕機6で被破砕物Xを掴持した状態で該
破砕機6を前後又は左右に移動させるようにして行う
が、そのとき被破砕物Xが建物本体Zに対して頑強に固
着している場合には、大きな引き離し力を加えないと該
被破砕物Xを建物本体Zから容易に引き離せないことが
ある。例えば、鉄筋コンクリート製建物で、被破砕物X
と建物本体Zとが鉄筋で連結されたままの場合には、該
被破砕物Xを容易に引き離すことができない。このよう
に、被破砕物Xに対して大きな引き離し力を加えなけれ
ばならないような作業では、その引き離し力の反力が伸
縮ブーム2側に作用するようになり、該伸縮ブーム2に
前後方向又は左右方向からの大きな曲げ力が発生するよ
うになる。従って、図4に示す従来の破砕作業車では、
伸縮ブーム2に対して前後方向又は左右方向から高負荷
が加わるような作業を継続して行う場合には、伸縮ブー
ム2が過度に酷使されて、該伸縮ブーム2の耐用期間が
短縮されるという問題があるほか、伸縮ブーム2の許容
曲げ強度以上の引き離し力で作業を行うことができず、
作業能力が小さいという問題もあった。 【0007】本願発明は、上記した従来の破砕作業車の
問題点に鑑み、破砕機で被破砕物を掴持して該被破砕物
を建物等の本体から引き離す際に、ブームの先端部を頑
強な固定構造物に固定した状態で行えるようにすること
により、該引き離し作用力の反力がブーム側に影響しな
い(又は可及的に軽減される)ようにし得るとともに、
大きな力で被破砕物の引き離し作業が行える(即ち、作
業能力を大きくできる)ようにし、さらにそのようにブ
ームを固定した状態ででも広範囲の破砕作業が行えるよ
うにした破砕作業車を提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として、車両上に水平旋回自在な旋
回台を設け、該旋回台上にブームを起伏自在に取付け、
該ブームの先端部に複数のアームを折曲自在に連結して
なる折曲アームを備えるとともに、該折曲アームの先端
部に被破砕物を破砕するための破砕機を取付けた破砕作
業車において、前記ブームの先端部に、頑強な固定構造
物を掴持し得る掴持装置を直接又は中間部材を介して取
付け、さらに前記ブームの先端部と前記折曲アームとの
間に、該折曲アームの基端部を支持する旋回台と該旋回
台を水平旋回させる旋回装置と前記旋回台を水平姿勢に
レベル出しするレベリング装置とをそれぞれ介設したこ
とを特徴としている。 【0009】ブームとしては、1本の単ブームのみでも
よいが、複数本の単ブームを伸縮自在に接続させた伸縮
ブームを使用することが好ましい。 【0010】折曲アームの先端部に取付けた破砕機は、
一般に汎用されているものが使用可能で、例えばシザー
ズ式のものを採用できる。 【0011】ブームの先端部には取付台を着脱自在に連
結して、該取付台に、レベリング装置、折曲アーム用旋
回装置、折曲アーム用旋回台、折曲アーム、破砕機、等
の破砕作業装置を取付けるようにするとよい。 【0012】上記のように、ブーム先端部に取付台を連
結した場合には、固定構造物を掴持する掴持装置も該取
付台側に取付けるとよい。又、該掴持装置は、取付台に
取付けられたレベリング装置部分(折曲アーム用旋回装
置の支持台)に取付けてもよい。又、掴持装置は、上記
取付台又はレベリング装置部分に直接取付けてもよく、
あるいは補助アーム等を介して取付けてもよい。尚、補
助アームを使用する場合には、該補助アームとして、複
数のアームを折曲自在に連結した折曲アームを使用する
ことができる。又、該補助アームを使用する場合には、
補助アームの基端部側を取付部分に対して上下に起伏さ
せたり、左右に揺動させたりし得るようにすることもで
きる。 【0013】尚、この破砕作業車における各種作業用の
駆動装置としては、伸縮シリンダや回転シリンダ等の油
圧アクチュエータが使用されるが、それらの駆動装置は
それぞれ車両の運転室から操作し得るようになってい
る。 【0014】 【作用】本願発明の破砕作業車は、車両を取り壊そうと
している建造物の近傍に停車させて使用する。このと
き、この種の破砕作業車では、一般に転倒防止用のアウ
トリガを備えているが、該アウトリガを接地させておく
と作業時の安定性がよくなる。尚、この破砕作業車で
は、次に説明するように掴持装置によりブーム先端部を
頑強な固定構造物に固定した状態で破砕作業を行えるの
で、作業時において車両に作用する転倒モーメントは極
端に軽減されるようになり、従ってアウトリガを接地さ
せないで破砕作業を行うこともできる。 【0015】次に、車両上の旋回台による水平旋回操
作、ブームの起伏操作、伸縮ブームを使用した場合には
該伸縮ブームの伸縮操作、掴持装置用の補助アームを使
用し且つ該補助アームを折曲又は上下に起伏あるいは左
右に揺動し得るようにした場合には該補助アームのそれ
らの操作、等を行って掴持装置を建造物の頑強な固定構
造物(例えば建物の梁、柱など)に近づけ、該掴持装置
で該固定構造物を掴持する。このように、掴持装置で固
定構造物を掴持した状態では、ブーム先端部が掴持装置
によって固定構造物に連結された状態で固定される。そ
して、この状態で、折曲アーム及び破砕機を操作して建
物等の破砕作業を行うが、その破砕作業時には被破砕物
を破砕機で掴持した状態で建造物本体から引き離す作業
がよく行われる。この場合、該被破砕物を建造物本体か
ら引き離す際の作用力は、前後又は左右の略水平方向に
働く場合が多いが、その引き離し作用力の反力がブーム
先端部に加わるようになる。ところで、ブームは、長さ
方向とは直交方向からの作用力(ブーム曲げ方向の作用
力)に対して強度が弱いが、上記のようにブーム先端部
を掴持装置で頑強な固定構造物に固定していると、該ブ
ーム先端部に上記反力が加わっても、ブーム先端部が固
定構造物側に連結・固定されていることにより、ブーム
に対する影響力(曲げ力)をほとんどなくすることがで
きる。又、このように、被破砕物の引き離し作業を行う
場合に、その引き離し作用力の反力が車両転倒モーメン
トとして作用するが、ブーム先端部を固定構造物側に連
結・固定した状態で作業を行うと、その車両転倒モーメ
ントを固定構造物側に吸収できるようになる。従って、
例えばアウトリガを接地させないで破砕作業を行う場合
であっても、車両が転倒する危険性はなくなる。 【0016】又、このように掴持装置で固定構造物を掴
持した状態では、破砕機を取付けた折曲アームの基端部
(旋回台)は定位置に維持されるが、この破砕作業車で
は、折曲アームはレベリング装置及び旋回装置によって
折曲アーム基端部の旋回台を中心として水平旋回自在と
なっており、又折曲アームの各アームは相互に屈伸可能
となっている。従って、折曲アームの先端部に取付けた
破砕機は、折曲アーム用の旋回台を中心として折曲アー
ムの最伸展可能範囲内における前後、左右、上下の広範
囲の場所に移動させることができる。このように、この
破砕作業車では、ブーム先端部を固定した状態であって
も、破砕機で前後、左右、上下の広範囲に亘る場所での
破砕作業が行える。又、レベリング装置で折曲アーム用
の旋回台を水平姿勢に維持した状態で、該折曲アームを
左右に旋回させたときには、破砕機が同高さ位置で水平
回動するようになり、該破砕機が不用意に建造物等に衝
突するという危険性が少なくなる。 【0017】掴持装置を定位置に位置させた状態での破
砕作業が終了すると、掴持装置による掴持状態を一旦解
除させた後、所定の移動操作を行って該掴持装置による
掴持位置を変更させ、次の破砕作業を行えばよい。 【0018】尚、本願発明の破砕作業車では、被破砕物
の引き離し作業時において、ブーム先端部に対してさほ
ど大きな引き離し作用力の反力が加わらないような作業
では、掴持装置を固定構造物に掴持させないで(即ち、
ブーム先端部が自由状態のままで)作業を行うこともで
きる。 【0019】 【発明の効果】本願発明の破砕作業車では、被破砕物の
破砕作業時に、掴持装置で頑強な固定構造物を掴持して
おくことにより、ブーム先端部を固定構造物側に連結・
固定した状態で作業が行え、例えば被破砕物の引き離し
作業時においてブーム先端部に加わる反力を固定構造物
側に吸収でき、ブームに対する影響力(曲げ作用力)を
可及的に軽減することができる。又、このようにブーム
先端部を固定構造物側に連結・固定すると、破砕作業時
において上記のようにブームに対する曲げ作用力が軽減
されるので、ブームに対する通常の許容曲げ強度を越え
る作用力での作業が行え、被破砕物の固着力に対して引
き離し作業が行える範囲を拡大できる。さらに、上記の
ようにブーム先端部を固定構造物側に連結・固定した状
態で作業が行えるので、作業時に発生する転倒モーメン
トを固定構造物側に吸収でき、作業の安全性が向上する
という効果がある。 【0020】 又、本願発明の破砕作業車では、上記の
ように掴持装置で固定構造物を掴持した状態では、折曲
アームの基端部(旋回台)は定位置に維持されるが、折
曲アームは水平旋回自在となっており、又折曲アームの
各アームは相互に屈伸可能となっているので、ブーム先
端部を固定した状態であっても、破砕機によって前後、
左右、上下のそれぞれ広範囲に亘る場所での破砕作業を
行うことができるという効果がある。又、レベリング装
置で折曲アーム用の旋回台を水平姿勢に維持した状態
で、該折曲アームを左右に旋回させることができるの
で、そのときには、破砕機が同高さ位置で水平旋回する
ようになり、該破砕機が不用意に建造物等に衝突すると
いう危険性が少なくなって作業の安全性が向上するとい
う効果もある。 【0021】 【実施例】図1〜図3を参照して本願発明の実施例を説
明すると、図1及び図2には本願第1実施例、図3には
同第2実施例の破砕作業車が示されている。 【0022】図1及び図2に示す第1実施例の破砕作業
車は、車両1上に水平旋回自在な旋回台12を設け、該
旋回台12上に伸縮ブーム2を起伏自在に取付け、該伸
縮ブーム2の先端部24にレベリング装置3と旋回装置
4と旋回台41とを介して折曲アーム5を取付け、さら
に該折曲アーム5の先端部53bに破砕機6を取付ける
とともに、該ブーム先端部24に中間部材(25,3
1,7)を介して掴持装置8を取付けて構成している。
又、この第1実施例の破砕作業車では、後述するように
ベース部分(車両1及び伸縮ブーム2)に、移動式クレ
ーンを採用しており、該移動式クレーンのブーム先端部
24に取付台25を介して破砕作業を行う各種装置を着
脱自在に装着して構成している。 【0023】車両1には、合計4つのアウトリガ11が
取付けられており、この破砕作業車で破砕作業を行うと
きには該各アウトリガ11を接地させて行うことができ
るようになっている。車両1上の旋回台12には運転室
10が搭載されている。尚、この破砕作業車における全
部の作業操作は運転室10から行える。 【0024】伸縮ブーム2は、図示例のものでは合計3
本の単ブーム21〜23をテレスコープ状に接続させて
構成されている。この伸縮ブーム2は、単ブーム内に設
けた伸縮装置によって伸縮せしめ得るようになってい
る。又、この伸縮ブーム2は起伏用シリンダ13で起伏
せしめられる。 【0025】ブーム先端部24の先端面(前面)には、
枠状の取付台25が取付けられている。この取付台25
は、ブーム先端部24の左右各側面にそれぞれ上下2箇
所づつピンで結合されており、該各ピンを抜き外すこと
によって取付台25をブーム先端部24から取外すこと
ができるようになっている。 【0026】取付台25の前部側位置には、レベリング
装置3が取付けられている。このレベリング装置3は、
一端側を取付台25の一端部(ブーム水平状態における
上端部)に枢着された支持台31と、該支持台31の反
枢着側を取付台25に対して近接・離間方向に傾動させ
る傾動用シリンダ32とを有している。傾動用シリンダ
32は、取付台25の他端部(ブーム水平状態における
下端部)に枢着されている。そして、このレベリング装
置3は、傾動用シリンダ32の伸縮操作によって支持台
31を取付台25に対して近接・離間方向に傾動させ
て、伸縮ブーム2の起伏角度に応じて支持台31を水平
姿勢に維持させるように操作される。 【0027】支持台31の前面(ブーム立起し状態にお
ける上面)には、折曲アーム旋回用の旋回装置4が取付
けられている。この旋回装置4は、一般に汎用されてい
る構造のもので、旋回ベアリングと油圧式の回転駆動装
置とを有している。そして、この旋回装置4は、折曲ア
ーム5の基端部51aが連結される旋回台41を支持台
31上で水平旋回(支持台31が水平姿勢にある場合)
せしめ得るようになっている。 【0028】折曲アーム5は、図示例では第1〜第3の
合計3つのアーム51,52,53を順次折曲自在に連
結して構成されている。折曲アーム5の第1アーム(基
端アーム)51の基端部51aは旋回台41に枢着され
ている。又、旋回台41と第1アーム51との間にはア
ーム起伏用シリンダ55が介設されており、該アーム起
伏用シリンダ55を伸縮させることによって、折曲アー
ム5全体を上下に起伏せしめ得るようになっている。折
曲アーム5の第3アーム(先端アーム)53の先端部5
3bには、破砕機6を取付けるための台板54が上下方
向(折曲アーム5の起伏方向と同一方向)に揺動自在に
枢着されている。折曲アーム5において、第1アーム5
1と第2アーム52との間には第1の折曲用シリンダ5
6が、又第2アーム52と第3アーム53との間には第
2の折曲用シリンダ57がそれぞれ介設されている。さ
らに、第3アーム53と台板54間には該台板54を上
下に揺動させる揺動用シリンダ58が介設されている。 【0029】破砕機6は、一般に汎用されているシザー
ズ式のものが採用されている。この破砕機6は、対向配
置された一対の支持板62,62間に一対の破砕爪6
3,63を枢着し、該各破砕爪63,63を開閉用シリ
ンダ64で開閉せしめ得るようにしている。即ち、開閉
用シリンダ64の縮小状態では各破砕爪63,63が開
き(図1の実線図示状態)、該開閉用シリンダ64を伸
長させると各破砕爪が鎖線図示(符号63′,63′)
するように閉じるようになっている。 【0030】この破砕機6は、台板54の前面に回転装
置61を介して前方に突出する姿勢で取付けられてい
る。尚、この回転装置61は、旋回ベアリングと油圧式
の回転駆動装置を有しており、破砕機6を台板54の前
面において該台板前面と平行な面内で回転せしめ得るよ
うにしている。尚、被破砕物Xを各破砕爪63,63で
上下から挟む場合には、破砕機6を図1及び図2に実線
図示するように各破砕爪63,63が上下に位置する姿
勢で使用し、又被破砕物Xを左右から挟む場合には、該
破砕機6を図2に鎖線図示(符号6′)するように各破
砕爪63,63が左右に位置する姿勢に変更して使用す
る。 【0031】掴持装置8は、この第1実施例では、ブー
ム先端部24に対して、取付台25とレベリング装置3
の支持台31と折曲式の補助アーム7とをそれぞれ介し
て連結されている。尚、この第1実施例では、取付台2
5と支持台31と補助アーム7とが特許請求範囲中の中
間部材となる。この掴持装置8は、例えば建物の梁や柱
等の頑強な固定構造物Yを掴持するためのものであり、
一対の掴持爪82,82をそれぞれ開閉用シリンダ8
3,83で開閉せしめ得るように構成している。尚、各
掴持爪82,82は、破砕機6と同様に単一の開閉用シ
リンダで開閉せしめるようにしてもよい。又、この掴持
装置8は、破砕機6の場合と同様に、台板73の前面に
回転装置81を介して回転自在に取付けられている。そ
して、該掴持装置8で梁のような横向きの固定構造物Y
を掴持するときには、図1及び図2に実線図示するよう
に各掴持爪83,83が上下に位置する姿勢で使用し、
又、掴持装置8で柱のような縦向きの固定構造物を掴持
するときには、図2に鎖線図示(符号8′)するように
各掴持爪83,83が左右に位置する姿勢で使用する。 【0032】前記補助アーム7は、第1及び第2の各ア
ーム71,72を折曲自在に連結して構成されている。
補助アーム7の第1アーム(基端アーム)71の基端部
は支持台31に枢着されている。又、支持台31と第1
アーム71との間には補助アーム起伏用シリンダ74が
介設されており、該補助アーム起伏用シリンダ74を伸
縮させることによって、補助アーム7全体を上下に起伏
せしめ得るようになっている。補助アーム7の第2アー
ム(先端アーム)72の先端部には、掴持装置8を取付
けるための台板73が上下方向に揺動自在に枢着されて
いる。補助アーム7の第1アーム71と第2アーム72
との間には折曲用シリンダ75が介設されている。又、
第2アーム72と台板73間には揺動用シリンダ76が
介設されている。尚、この実施例では、補助アーム7
は、ブーム先端部24に対して左右方向には揺動できな
いようになっているが、他の実施例では、支持台31と
補助アーム7との間に旋回装置(例えば折曲アーム5側
の旋回装置4と同様なもの)を介設して、該補助アーム
7を左右に揺動せしめ得るようにしてもよい。 【0033】伸縮ブーム2の基端単ブーム21の側面に
は、ホースリール14が取付けられており、該ホースリ
ール14からの油圧ホース15を、取付台25(ブーム
先端部24でもよい)の側面に取付けた油圧制御ユニッ
ト16に導いている。尚、この油圧制御ユニット16か
ら、折曲アーム5、破砕機6、補助アーム7、掴持装置
8等の各種油圧アクチュエータに油圧ホース(図示省
略)を分配している。 【0034】この第1実施例の破砕作業車は、次のよう
にして使用される。まず、この破砕作業車を、取り壊そ
うとする建造物Zの近傍まで走行させてそこで停車させ
る。このとき、各アウトリガ11を接地させると車両1
の安定性が良好となるが、アウトリガ11を接地させな
いで破砕作業を行うこともできる。そして、車両1上の
旋回台12による水平旋回操作、伸縮ブーム2の起伏及
び伸縮操作、掴持装置8用の補助アーム7の起伏及び各
アーム71,72の折曲操作、揺動用シリンダ76の伸
縮操作、回転装置61の回転操作、開閉用シリンダ8
3,83の伸縮操作、等を行って掴持装置8の各掴持爪
83,83で固定構造物(例えば梁)Yを掴持する。こ
のように、掴持装置8で固定構造物Yを掴持した状態で
は、ブーム先端部24が取付台25、支持台31、補助
アーム7、掴持装置8等によって固定構造物Yに連結さ
れた状態で固定される。そして、この状態で、折曲アー
ム5及び破砕機6を操作して建物等の破砕作業を行う
が、その破砕作業時には被破砕物Xを破砕機6で掴持し
た状態で建物本体Zから引き離す作業がよく行われる。
この場合、該被破砕物Xを建物本体Zから引き離す際の
作用力は、前後又は左右の略水平方向に働く場合が多い
が、その引き離し作用力の反力がブーム先端部24に加
わるようになる。ところで、伸縮ブーム2は、水平方向
からの作用力(ブーム曲げ方向の作用力)に対して強度
が弱いが、上記のようにブーム先端部24を掴持装置8
で頑強な固定構造物Yに固定していると、該ブーム先端
部24に上記反力が加わっても、ブーム先端部24が固
定構造物Y側に連結・固定されていることにより、伸縮
ブーム2に対する影響力(曲げ力)をほとんどなくする
ことができる。又、このように、被破砕物Xの引き離し
作業を行う場合に、その引き離し作用力の反力が車両転
倒モーメントとして作用するが、ブーム先端部24を固
定構造物Y側に連結・固定した状態で作業を行うと、そ
の車両転倒モーメントを固定構造物Y側に吸収できるよ
うになる。従って、例えばアウトリガ11を接地させな
いで破砕作業を行う場合であっても、車両1が転倒する
危険性はなくなる。尚、このように、アウトリガ11を
接地させないで破砕作業を行う場合には、破砕場所を変
更する際の車両移動時に、アウトリガ11の操作が不要
となって車両移動作業が容易となる。 【0035】又、このようにブーム先端部24を固定構
造物Y側に連結・固定すると、破砕作業時において上記
のように伸縮ブーム2に対する曲げ作用力が軽減される
ので、伸縮ブーム2に対する通常の許容曲げ強度を越え
る作用力での作業が行え、被破砕物Xの固着力に対して
引き離し作業が行える範囲を拡大できる。 【0036】さらに、このように掴持装置8で固定構造
物Yを掴持した状態では、折曲アーム5の基端部51a
(旋回台41)は定位置に維持されるが、この破砕作業
車では、折曲アーム5はレベリング装置3及び旋回装置
4によって折曲アーム基端部51aの旋回台41を中心
として水平旋回自在となっており、又折曲アーム5の各
アーム51〜53は相互に屈伸可能となっているので、
折曲アームの先端部53bに取付けた破砕機8の位置
を、旋回台41を中心として折曲アーム5の最伸展可能
範囲内における前後、左右、上下の広範囲の場所に位置
させることができる。従って、この破砕作業車では、ブ
ーム先端部24を掴持装置8で固定した状態であって
も、破砕機6で前後、左右、上下の広範囲に亘る場所の
被破砕物Xを破砕することができる。例えば図2に示す
ように、折曲アーム5を最大伸展させると破砕機6を符
号6Aの位置まで侵入させることができ、又折曲アーム
5を左右に旋回させると破砕機6を符号6B又は6Cの
位置まで移動させることができる。又、レベリング装置
3で旋回台41を水平姿勢に維持した状態で折曲アーム
5を左右に旋回させたときには、破砕機6が同高さ位置
で水平旋回するようになり、該破砕機6が不用意に建造
物等に衝突する危険性が少なくなる。 【0037】尚、この破砕作業車では、被破砕物の引き
離し作業時において、ブーム先端部に対してさほど大き
な引き離し作用力(の反力)が加わらないような作業で
は、掴持装置8を固定構造物Yに掴持させないで(即
ち、ブーム先端部24が自由状態のままで)作業を行う
こともできる。 【0038】又、この第1実施例の破砕作業車は、取付
台25がブーム先端部24に対して着脱自在となってお
り、破砕作業を行わない場合は、取付台25より先側の
構造物(レベリング装置3、旋回装置4、折曲アーム
5、破砕機6、補助アーム7、掴持装置8等)を取付台
25とともにブーム先端部24から取外すことにより、
通常の移動式クレーンとして使用することができる。
尚、その場合は、旋回台12側のウインチからワイヤー
ロープを繰出し、ブーム先端部24のシーブに巻回した
後、該ワイヤーロープの先側に吊フックを取付ければよ
い。 【0039】図3に示す第2実施例の破砕作業車は、掴
持装置8の取付構造の変形例を示している。この第2実
施例では、掴持装置8側の台板73をブーム先端部24
に取付けた取付台25に直接枢着している。掴持装置8
側の台板73は、該台板73と取付台25間に介設した
揺動用シリンダ76によって前後に揺動せしめ得るよう
になっている。尚、第2実施例におけるその他の構成は
第1実施例のものと同様であるので、その説明を省略す
る。 【0040】この図3に示す第2実施例の破砕作業車で
は、掴持装置8側の台板73を直接取付台25に枢着し
ているので、ブーム先端部24から掴持装置8までの間
の介在部材が少なくなり、掴持装置8で固定構造物Yを
掴持した状態での、ブーム先端部24に対する保持強度
が強くなるとともに、部材の減少によるコストダウンを
図ることができる。又、ブーム先端部24から掴持装置
8までの水平距離が短くなる分、ブーム先端部24を建
造物Zの前壁面に近づけて設置することができる。従っ
て、この第2実施例のものでは、第1実施例の場合よ
り、破砕機6を建造物Zの奥深くまで差し込むことがで
き、建造物の破砕可能範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明の第1実施例にかかる破砕作業車の側
面図である。 【図2】図1の平面視相当図である。 【図3】本願発明の第2実施例にかかる破砕作業車の部
分側面図である。 【図4】従来の破砕作業車の側面図である。 【符号の説明】 1は車両、2はブーム(伸縮ブーム)、3はレベリング
装置、4は旋回装置、5は折曲アーム、6は破砕機、7
は補助アーム、8は掴持装置、12は車両上の旋回台、
24はブーム先端部、25は取付台、31はレベリング
装置の支持台、41は折曲アームの旋回台、51aはア
ーム基端部、Xは被破砕物、Yは固定構造物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/08 B02C 1/02 B66C 1/00 - 3/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両(1)上に水平旋回自在な旋回台
    (12)を設け、該旋回台(12)上にブーム(2)を
    起伏自在に取付け、該ブーム(2)の先端部(24)に
    複数のアーム(51〜53)を折曲自在に連結してなる
    折曲アーム(5)を備えるとともに、該折曲アーム
    (5)の先端部に被破砕物(X)を破砕するための破砕
    機(6)を取付けた破砕作業車であって、 前記ブーム(2)の先端部(24)に、頑強な固定構造
    物(Y)を掴持し得る掴持装置(8)を直接又は中間部
    材(25,31,7)を介して取付け、 さらに前記ブーム(2)の先端部(24)と前記折曲ア
    ーム(5)との間に、該折曲アーム(5)の基端部(5
    1a)を支持する旋回台(41)と該旋回台(41)を
    水平旋回させる旋回装置(4)と前記旋回台(41)を
    水平姿勢にレベル出しするレベリング装置(3)とをそ
    れぞれ介設した、 ことを特徴とする破砕作業車。
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