JP2001220089A - クレーンのフック格納制御装置 - Google Patents

クレーンのフック格納制御装置

Info

Publication number
JP2001220089A
JP2001220089A JP2000027635A JP2000027635A JP2001220089A JP 2001220089 A JP2001220089 A JP 2001220089A JP 2000027635 A JP2000027635 A JP 2000027635A JP 2000027635 A JP2000027635 A JP 2000027635A JP 2001220089 A JP2001220089 A JP 2001220089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
hook
telescopic boom
boom
telescopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000027635A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Katayama
片山  周二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2000027635A priority Critical patent/JP2001220089A/ja
Publication of JP2001220089A publication Critical patent/JP2001220089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フックブロック10をブーム基端方
向に揺動した格納状態で伸縮プーム5を伸長あるいは起
仰駆動する際に、伸縮ブーム5の駆動に先立ちフックブ
ロック10を巻下げ駆動して垂下状態にする必要性をなく
し、操作性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 フックブロック10が格納状態になったこ
とを検出するフック格納検出手段26と、伸縮制御弁16の
伸長側操作を検出する伸長操作検出手段及びコントロー
ラ24とで構成され、コントローラ24は伸長操作検出手段
が伸縮制御弁16の伸長側への操作を検出しフック格納検
出手段26がフックブロックの格納状態を検出した時に、
伸縮制御弁16を伸長側に切換る切換信号とウインチ制御
弁18を巻下げ側に切換る切換信号を出力するよう構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮ブーム先端部
から吊下したフックブロックをブーム基端方向に揺動さ
せて格納するよう構成したクレーンのフック格納制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】伸縮ブーム先端部から吊下したフックブ
ロックをブーム基端方向に揺動させて格納するよう構成
したクレーンとして、図4に示す如き車載式クレーンが
ある。当該車載式クレーンは、車輌1の運転室2後方位
置に架装したクレーン基台3と、当該クレーン基台3上
に旋回自在に搭載した旋回ポスト4、当該旋回ポスト4
上部に基端部5bを枢支されブーム伸縮用シリンダ6の伸
縮駆動で伸縮可能に構成された伸縮ブーム5、当該伸縮
ブーム5の基端部5bと旋回ポスト4間に介装され伸縮ブ
ーム5を起伏駆動する起伏シリンダ7、及び前記旋回ポ
スト4あるいは伸縮ブーム基端側5bに取付けたウインチ
装置8からのワイヤロープ9で伸縮ブーム先端部5aから
吊下した荷物吊持用のフックブロック10とで構成されて
いる。
【0003】また、当該車載式クレーンには、前記フッ
クブロック10が車輌走行時の振動等で揺動して走行移動
の支障とならないよう、例えば実開平4−127795
号公報に記載された如きフック格納装置11が取付けられ
ている。すなわち、当該フック格納装置11は、図5に示
す如く伸縮ブーム5の先端部5aに取付けた先端シーブ12
の前下方位置に下端にフック当接部13を備えたフック格
納用リンク14を揺動自在に軸支し、前記ウインチ装置8
によるフックブロック10の巻上げ駆動で当該フックブロ
ック10がフック格納用リンク14のフック当接部13に当接
した状態で当該リンク14と共にブーム基端方向に揺動し
て図5実線図示の如く格納するようになっている。
【0004】また、当該フック格納装置11の他の実施態
様として、前記フック格納用リンク14の代りに伸縮ブー
ム先端部5a下面に扇形状のカム部材15を取付け、フック
ブロック10の巻上げ駆動で当該フックブロック10を前記
カム部材15に当接させ、当該カム部材15のカム面に沿っ
てフックブロック10をブーム基端方向に揺動させて格納
するよう構成した従来周知のフック格納装置で構成して
もよい。
【0005】図5において、16は、油圧ポンプ19からの
圧油を前記ブーム伸縮用シリンダ6に給排制御して当該
シリンダ6を伸縮駆動させる伸縮制御弁である。同様に
17は、圧油を前記起伏シリンダ7に給排制御して当該シ
リンダ7を起伏駆動させる起伏制御弁であり、18は圧油
を前記ウインチ装置8に給排制御して当該ウインチ装置
8を巻上げ巻下げ駆動しフックブロック10を昇降動させ
るウインチ制御弁である。20は、送信器22とコントロー
ラ21で構成された遠隔操作装置20であり、当該遠隔操作
装置20は、送信器22を駆動したい方向に操作(例えば、
伸長側あるいは起仰側等に操作)すれば、当該操作信号
を受けたコントローラ21が対応する各制御弁16,17,18
(例示の場合は、伸縮制御弁16あるいは起伏制御弁17)
に対し弁切換信号を出力して当該制御弁16,17,18を切
換えるように構成している。
【0006】このように構成した車載式クレーンのフッ
ク格納装置は、フックブロック10を伸縮ブーム先端部5a
に直接あるいはフック格納用リンク14を介して間接的に
当接させた状態で、更にフックブロック10を巻上げ駆動
することでフックブロック10をブーム基端方向に揺動さ
せて格納するように構成されている。このため、当該フ
ックブロック10を格納した状態で、誤って伸縮ブーム5
を伸長させた場合(図5一点鎖線図示の状態)には、当
該伸縮ブーム5の伸長動で伸縮ブーム5に対するワイヤ
ロープ9の相対的な長さが短くなり、伸縮ブーム先端部
5aやフック格納装置11に過大な力が作用してこれらを損
傷させる恐れがあった。
【0007】また、図5に示すごとく、ウインチ装置8
を旋回ポスト4に取付け、当該ウインチ装置8からのワ
イヤロープ9を伸縮ブーム5下面を経過して伸縮ブーム
先端部5aに案内するよう構成した車載式クレーンにおい
ては、フックブロック10を格納した状態で誤って伸縮ブ
ーム5を起仰させた場合(図5二点鎖線図示の状態)に
も、同様に当該伸縮ブーム5の起仰動で伸縮ブーム5に
対するワイヤロープ9の相対的な長さが短くなり、伸縮
ブーム先端部5aの各構成部材に過大な力が作用してこれ
らを損傷させる恐れがあった。そこで、この種の車載式
クレーンでは、フックブロック10を格納した状態での伸
縮ブーム5の伸長動と起仰動を夫々規制するよう構成し
ていた。
【0008】一方、この種の車載式クレーンは、図4に
示す如く伸縮ブーム先端部5aに各種アタッチメントAを
取付けてクレーン作業以外の各種作業(例えば、照明灯
を取付けて夜間作業時の照明作業等)を行えるようにな
っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに伸縮ブーム先端部5aに各種アタッチメントを取付け
てクレーン作業以外の各種作業を行う場合には、図4に
示す如く伸縮ブーム5を伸長並びに起仰させた状態で作
業を行うのが一般的であり、このため次の如き問題があ
った。すなわち、フックブロック10の格納状態で伸縮ブ
ーム5を伸長動あるいは起仰動させようとした場合に
は、前述した理由によりこれらの駆動が規制されてお
り、このため一度ウインチ装置8を巻下げ駆動してフッ
クブロック10を垂下状態とし(図4鎖線図示状態)、当
該垂下状態を維持したままで伸縮ブーム5を伸長動ある
いは起仰動させる必要があった。そのため、伸縮ブーム
5の駆動に先立ちウインチ装置8を巻下げ操作する必要
があり、操作が煩雑になるという問題があった。
【0010】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、フックブロックを格納した状態で伸縮ブームを伸長
動あるいは起仰動させようとした場合でも、オペレータ
によるフックブロックの巻下げ操作を不要にして、操作
性を向上させたクレーンのフック格納制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として次の構成を有している。すなわ
ち、請求項1記載の発明は、旋回自在な旋回ポストの上
部に起伏自在に枢支されブーム伸縮用シリンダで伸縮駆
動可能に構成された伸縮ブームと、前記旋回ポストある
いは伸縮ブーム基端側に取付けたウインチ装置からのワ
イヤロープで前記伸縮ブーム先端部から吊下され伸縮ブ
ーム先端部に直接あるいは間接的に当接した状態でブー
ム基端方向に揺動して格納されるフックブロック、前記
ブーム伸縮用シリンダに圧油を給排制御する伸縮制御
弁、及び前記ウインチ装置に圧油を給排制御するウイン
チ制御弁とを備えたクレーンのフック格納制御装置を対
象としている。
【0012】そして、当該請求項1記載のフック格納制
御装置は、フックブロックがブーム基端方向に揺動した
揺動状態あるいは伸縮ブーム先端部に所定量以上近づい
た近接状態になったことを検出するフック格納検出手段
と、伸縮制御弁の伸長側への操作を検出する伸長操作検
出手段及びコントローラとで構成され、当該コントロー
ラは前記伸長操作検出手段が伸縮制御弁の伸長側への操
作を検出しフック格納検出手段がフックブロックの揺動
状態あるいは近接状態を検出した時に、前記伸縮制御弁
に対し伸長側に切換る切換信号を出力すると共にウイン
チ制御弁に対し巻下げ側に切換る切換信号を出力するよ
う構成している。
【0013】このように構成したことにより、フックブ
ロックを格納した状態で伸縮ブームを伸長動させる場合
には、単に伸縮制御弁を伸長側に操作すればよい。伸縮
制御弁を伸長側に操作すれば、伸長操作検出手段から伸
長操作検出信号が出力されると共に、フックブロックが
格納状態になっているためフック格納検出手段からフッ
ク格納検出信号が出力されている。このため、これら両
検出信号を受けたコントローラは、伸縮制御弁に対し伸
長側に切換る切換信号を出力すると共にウインチ制御弁
に対し巻下げ側に切換る切換信号を出力するのである。
これにより、伸縮ブームが伸長駆動されると同時にフッ
クブロックが巻下げ駆動され、例え伸縮ブームの伸長駆
動で相対的にワイヤロープの長さが短くなったとしても
フックブロックの巻下げ駆動でこれが相殺され、伸縮ブ
ーム先端部に過大な力が作用することなく伸縮ブームを
伸長動させることができるのである。これにより、伸縮
ブームの伸長動に先立ちフックブロックを巻下げ操作す
る必要がなくなり、操作性が向上するのである。
【0014】なお、前記フック格納検出手段の他の実施
態様として、フックブロックが伸縮ブーム先端部に所定
量以上近づいた状態を検出するよう構成してもよい。こ
の場合には、この種の車載式クレーンに一般的に取付け
られているフックブロックの過巻き状態を検出する過巻
き検出手段の検出信号を兼用して用いることが可能とな
り、別途フック格納検出手段を取付ける必要がなく、低
コストに構成することが可能となる。
【0015】また、請求項2記載の発明は、旋回自在な
旋回ポストの上部に起伏自在に枢支され起伏シリンダで
起伏駆動可能に構成された伸縮ブームと、前記旋回ポス
トに取付けたウインチ装置からのワイヤロープで前記伸
縮ブーム先端部から吊下され伸縮ブーム先端部に直接あ
るいは間接的に当接した状態でブーム基端方向に揺動し
て格納されるフックブロック、前記起伏シリンダに圧油
を給排制御する起伏制御弁、及び前記ウインチ装置に圧
油を給排制御するウインチ制御弁とを備えたクレーンの
フック格納制御装置を対象としている。
【0016】そして、当該請求項2記載のフック格納制
御装置は、フックブロックがブーム基端方向に揺動した
揺動状態あるいは伸縮ブーム先端部に所定量以上近づい
た近接状態になったことを検出するフック格納検出手段
と、起伏制御弁の起仰側への操作を検出する起仰操作検
出手段及びコントローラとで構成され、当該コントロー
ラは前記起仰操作検出手段が起伏制御弁の起仰側への操
作を検出しフック格納検出手段がフックブロックの揺動
状態あるいは近接状態を検出した時に、起伏制御弁に対
し起仰側に切換る切換信号を出力すると共にウインチ制
御弁に対し巻下げ側に切換る切換信号を出力するよう構
成している。
【0017】このように構成したことにより、フックブ
ロックを格納した状態で伸縮ブームを起仰動させる場合
には、単に起伏制御弁を起仰側に操作すればよい。起伏
制御弁を起仰側に操作すれば、起仰操作検出手段から起
仰操作検出信号が出力されると共に、フックブロックが
格納状態になっているためフック格納検出手段からフッ
ク格納検出信号が出力されている。このため、これら両
検出信号を受けたコントローラは、起伏制御弁に対し起
仰側に切換る切換信号を出力すると共にウインチ制御弁
に対し巻下げ側に切換る切換信号を出力するのである。
これにより、伸縮ブームが起仰駆動されると同時にフッ
クブロックが巻下げ駆動され、例え伸縮ブームの起仰駆
動で相対的にワイヤロープの長さが短くなったとしても
フックブロックの巻下げ駆動でこれが相殺され、伸縮ブ
ーム先端部に過大な力が作用することなく伸縮ブームを
起仰動させることができるのである。これにより、伸縮
ブームの起仰動に先立ちフックブロックを巻下げ操作す
る必要がなくなり、操作性が向上するのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3に基づき本発明
の具体的な実施態様について説明する。なお、本発明に
係るクレーンのフック格納制御装置は、前述した従来の
車載式クレーンにおける制御装置に比し、フック格納検
出手段と伸長操作検出手段(あるいは起仰操作検出手
段)を付加すると共に、コントローラによる制御方法を
一部変更したものであり、以下の説明ではその相違点を
中心に説明するものとする。
【0019】旋回ポスト4は、車輌1の運転室2後方位
置に架装したクレーン基台3の上部に旋回自在に取付け
られている。また伸縮ブーム5は、当該旋回ポスト4の
上部に基端部5bを枢支され、旋回ポスト4間に介装され
た起伏シリンダ7の起伏駆動によって起伏動されると共
に、内蔵したブーム伸縮用シリンダ6の伸縮駆動によっ
て伸縮動されるように構成されている。
【0020】フックブロック10は、前記旋回ポスト4に
取付けたウインチ装置8から伸縮ブーム5下方を経過し
て引出したワイヤロープ9によって、伸縮ブーム先端部
5aに取付けた先端シーブ12から吊下げられている。ま
た、当該フックブロック10は、従来のものと同様に、下
端にフック当接部13を備えたフック格納用リンク14、あ
るいはフック格納用カム15により、ブーム基端方向に揺
動した格納状態(図1実線図示の状態)に格納されるよ
うになっている。
【0021】前記ブーム伸縮用シリンダ6に圧油を給排
制御する伸縮制御弁16は、伸長側切換位置aと縮小側切
換位置b及び中立位置nの各切換位置を備えた電磁式の
三位置切換弁で構成されている。同様に、前記起伏シリ
ンダ7に圧油を給排制御する起伏制御弁17は、起仰側切
換位置aと倒伏側切換位置b及び中立位置nの各切換位
置を備えた電磁式の三位置切換弁で構成されており、前
記ウインチ装置8に圧油を給排制御するウインチ制御弁
18は、巻上げ側切換位置aと巻下げ側切換位置b及び中
立位置nの各切換位置を備えた電磁式の三位置切換弁で
構成されている。
【0022】23は、有線あるいは無線式の遠隔操作装置
であり、送信器25とコントローラ24とで構成されてい
る。当該遠隔操作装置23は、従来の遠隔操作装20と同様
に、例えばオペレータが送信器25を伸長側に操作すれ
ば、この操作信号を受信したコントローラ24が当該操作
信号に対応した伸縮制御弁16に対し当該制御弁16を伸長
側切換位置aに切換える切換信号を出力するよう構成し
ている。同様に、例えば送信器25を起仰側に操作すれ
ば、この操作信号を受信したコントローラ24が当該操作
信号に対応した起伏制御弁17に対し当該制御弁17を起仰
側切換位置aに切換える切換信号を出力するよう構成し
ている。
【0023】なお、当該送信器25は、伸縮制御弁16を伸
長側切換位置aに切換えるための切換信号と、起伏制御
弁17を起仰側切換位置aに切換えるための切換信号を夫
々コントローラ24に出力するものであり、請求項1にお
ける伸長操作検出手段と請求項2における起仰操作検出
手段を夫々構成するものである。なお、当該伸長操作検
出手段と起仰操作検出手段は、上記の如く送信器25から
の操作信号を用いる方法に代え、伸縮制御弁16の伸長側
切換位置aへの切換操作を直接検出するスイッチ27と、
起伏制御弁17の起仰側切換位置aへの切換操作を直接検
出するスイッチ28で構成してもよい。
【0024】26は、フック格納検出手段であり、図2に
示す如くフック格納用リンク14がブーム基端方向に所定
角以上揺動したことを検出して検出信号を出力するよう
構成している。このように構成したことにより、フック
ブロック10の巻上げ駆動で当該フックブロック10がフッ
ク格納用リンク14のフック当接部13に当接してブーム基
端方向に揺動したフック格納状態(図2実線図示の状
態)になった時、あるいはその直前の状態になった時
に、当該状態を検出して検出信号を出力するようになっ
ている。そして、当該フック格納検出手段26の検出信号
は、前記コントローラ24に入力されている。
【0025】なお、当該フック格納検出手段26の他の実
施態様として、図3に示す如く、フックブロック10が伸
縮ブーム先端部5aに所定量S以上近づいたことを検出し
て検出信号を出力するよう構成してもよい。この場合に
は、この種の車載式クレーンに一般的に取付けられてい
るフックブロック10の過巻き状態を検出する過巻き検出
手段29の検出信号を兼用して用いることができ、別途フ
ック格納検出手段を取付ける必要がなく、低コストに構
成することが可能である。
【0026】次に、本発明の特徴部分であるコントロー
ラ24の制御手順について説明する。当該コントローラ24
は、前記フック格納検出手段26からフック格納検出信号
が入力されていない状態では、従来の遠隔操作装置20と
同様に送信器25からの操作信号を受けて対応する各制御
弁16,17,18に対し弁切換信号を出力して、当該制御弁
16,17,18を切換制御するよう構成されている。
【0027】一方、前記フック格納検出手段26からフッ
ク格納検出信号が入力された状態では、コントローラ24
は次の如く各制御弁16,17,18に対し弁切換信号を出力
して各制御弁16,17,18を切換制御するよう構成されて
いる。すなわち、フック格納検出手段26からフック格納
検出信号が入力された状態で、同時に送信器25から伸長
側への操作信号が入力された場合には、伸縮制御弁16に
対し伸長側切換位置aに切換る切換信号を出力すると共
にウインチ制御弁18に対し巻下げ側切換位置bに切換る
切換信号を出力するようになっている。これにより、伸
縮制御弁16の伸長側切換位置aへの切換えで伸縮ブーム
5が伸長駆動して相対的に伸縮ブーム5に対するワイヤ
ロープ長が短くなっても、同時にウインチ制御弁18が巻
下げ側切換位置bに切換えられてフックブロック10が巻
下げ駆動されるので、ワイヤロープ9の長さ不足が解消
されるのである。このため、伸縮ブーム先端部5aに過大
な力が作用することなく、伸縮ブーム5を伸長駆動する
ことができるのである。
【0028】また、同様にフック格納検出手段26からフ
ック格納検出信号が入力された状態で、同時に送信器25
から起仰側への操作信号が入力された場合には、起伏制
御弁17に対し起仰側切換位置aに切換る切換信号を出力
すると共にウインチ制御弁18に対し巻下げ側切換位置b
に切換る切換信号を出力するようになっている。これに
より、起伏制御弁17の起仰側切換位置aへの切換えで伸
縮ブーム5が起仰駆動して相対的に伸縮ブーム5に対す
るワイヤロープ長が短くなっても、同時にウインチ制御
弁18が巻下げ側切換位置bに切換えられてフックブロッ
ク10が巻下げ駆動されるので、ワイヤロープ9の長さ不
足が解消されるのである。このため、伸縮ブーム先端部
5aに過大な力が作用することなく、伸縮ブーム5を起仰
駆動することができるのである。
【0029】なお、コントローラ24は、フック格納検出
手段26からフック格納検出信号が入力された状態で、送
信器25から巻上げ側への操作信号が入力された場合に
は、当該巻上げ側への操作がフックブロック10の過巻き
状態を助長し伸縮ブーム先端部5aを損傷させる恐れのあ
る危険側への操作であるため、ウインチ制御弁18の巻上
げ側切換位置aへの切換制御を規制するようになってい
る。また、伸縮ブーム5の縮小側及び倒伏側への操作と
ウインチ装置8の巻下げ側への操作は、フック格納検出
手段26からのフック格納検出信号の有無に係わらず、い
ずれもフックブロック10の過巻き状態が解除される安全
側への操作であるため、一律に許容するようになってい
る。
【0030】このように構成した本発明のフック格納制
御装置によれば、フックブロック10を格納状態にした状
態で、アタッチメント作業を行うため伸縮ブーム5を伸
長動あるいは起仰動させようとする場合には、単に送信
器25を伸長側あるいは起仰側に操作すればよいのであ
る。例えば送信器25を伸長側に操作すれば、この操作信
号を受信したコントローラ24は、同時にフック格納検出
手段26からフック格納検出信号が入力されていることを
条件に、伸縮制御弁16に対し伸長側切換位置aに切換る
切換信号を出力すると共にウインチ制御弁18に対し巻下
げ側切換位置bに切換る切換信号を出力するようになっ
ている。これにより、伸縮ブーム5が伸長駆動されると
同時にフックブロック10が自動的に巻下げ駆動されるの
で、伸縮ブーム先端部5aに過大な力が作用することな
く、伸縮ブーム5を伸長駆動することができるのであ
る。
【0031】また、伸縮ブーム5を起仰駆動させる場合
も、同様に送信器25を起仰側に操作すれば、この操作信
号を受信したコントローラ24は、同時にフック格納検出
手段26からフック格納検出信号が入力されていることを
条件に、起伏制御弁17に対し起仰側切換位置aに切換る
切換信号を出力すると共にウインチ制御弁18に対し巻下
げ側切換位置bに切換る切換信号を出力するようになっ
ている。これにより、伸縮ブーム5が起仰駆動されると
同時にフックブロック10が自動的に巻下げ駆動されるの
で、伸縮ブーム先端部5aに過大な力が作用することな
く、伸縮ブーム5を起仰駆動することができるのであ
る。
【0032】このように構成したことにより、フックブ
ロック10を格納した状態で伸縮ブーム5を伸長動あるい
は起仰動させようとする場合には、伸縮ブーム5の駆動
に先立ちウインチ装置8を巻下げ操作してフックブロッ
ク10を垂下状態にする作業が不要となり、操作性を向上
させることができるのである。
【0033】なお、上記実施態様では、フックブロック
10を格納した状態における伸縮ブーム5の伸長側操作時
と起仰側操作時の双方の操作時に、伸縮ブーム5とウイ
ンチ装置8を連動制御するよう構成した例について説明
したが、伸長側操作時のみ、あるいは起仰側操作時のみ
に連動制御するよう構成してもよい。
【0034】なお、伸縮ブーム5の伸長駆動に対するウ
インチ装置8の巻下げ駆動の連動比率、及び伸縮ブーム
5の起仰駆動に対するウインチ装置8の巻下げ駆動の連
動比率は、実験等により最適値となるよう予め設定、あ
るいは任意な値に調節可能に構成すればよい。
【0035】また、本実施態様の発展例として、フック
格納検出手段26からフック格納検出信号が入力された状
態で同時に送信器25から縮小側への操作信号が入力され
た場合に、伸縮制御弁16に対し縮小側切換位置bに切換
る切換信号を出力すると共にウインチ制御弁18に対し巻
上げ側切換位置aに切換る切換信号を出力するよう構成
してもよい。このように構成した場合には、伸縮ブーム
5を伸長させた状態から縮小動させようとした際に、従
来の車載式クレーンでは伸縮ブーム5の縮小動に伴いフ
ックブロック10が下降動してフック格納状態が解除、あ
るいはフックブロック10の揺動幅が増大して操作性が悪
くなるが、このように構成すれば伸縮ブーム5の縮小動
でフックブロック10が下降動しても同時にフックブロッ
ク10が巻上げ駆動されるのでこの下降動が相殺され、フ
ック格納状態が解除、あるいはフックブロック10の揺動
幅が増大することなく、伸縮ブーム5を縮小動させるこ
とが可能になるのである。
【0036】また、同様にフック格納検出手段26からフ
ック格納検出信号が入力された状態で同時に送信器25か
ら倒伏側への操作信号が入力された場合に、起伏制御弁
17に対し倒伏側切換位置bに切換る切換信号を出力する
と共にウインチ制御弁18に対し巻上げ側切換位置aに切
換る切換信号を出力するよう構成してもよい。この場合
も同様に、伸縮ブーム5の倒伏駆動でフックブロック10
が下降動しても同時にフックブロック10が巻上げ駆動さ
れるのでこの下降動が相殺され、フック格納状態が解
除、あるいはフックブロック10の揺動幅が増大すること
なく、伸縮ブーム5を倒伏動させることが可能になるの
である。
【0037】また、本発明のフック格納制御装置は、図
4に二点鎖線で図示した如く、先端部から副フックブロ
ック31を吊下げた継足しジブ30を伸縮ブーム5の先端部
5aに継ぎ足すと共に、伸縮ブーム先端部5aに主フックブ
ロック10を格納した状態で伸縮ブーム5を伸長動あるい
は起仰動させてジブ作業を行えるよう構成した車載式ク
レーンにも適応可能である。この場合には、伸縮ブーム
5の伸縮両方向への操作でブーム伸縮用シリンダ6と主
フックブロック10を巻上げ巻下げ駆動するウインチ装置
8が連動制御され、伸縮ブーム5の起伏両方向への操作
で起伏シリンダ7と前記ウインチ装置8が連動制御され
るよう構成すればよい。このように構成すれば、ジブ作
業時において伸縮ブーム5を伸縮あるいは起伏動させる
際に、特に主フックブロック10の格納状態を考慮するこ
となく伸縮ブーム5を伸縮あるいは起伏動させることが
でき、操作性が向上するのである。
【0038】
【発明の効果】本発明のクレーンのフック格納制御装置
は、アタッチメント作業等を行うためフックブロックを
格納した状態で伸縮ブームを伸長動あるいは起仰動させ
ようとした場合に、単に伸縮ブームを伸長側あるいは起
仰側に操作するだけで自動的にフックブロックの巻下げ
駆動が連動制御されるよう構成したので、伸縮ブームの
伸長操作あるいは起仰操作に先立ちウインチ装置を巻下
げ操作する必要がなく、操作性を向上させることができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーンのフック格納制御装置の作動
説明図である。
【図2】本発明のフック格納検出手段の説明図である。
【図3】同フック格納検出手段の他の実施態様の説明図
である。
【図4】従来の車載式クレーンの説明図である。
【図5】従来のクレーンの制御装置の作動説明図であ
る。
【符号の説明】
1;車輌、 2;運転室、 3;クレーン基台、 4;旋回ポ
スト、5;伸縮ブーム、 6;ブーム伸縮用シリンダ、
7;起伏シリンダ、8;ウインチ装置、 9;ワイヤロー
プ、 10;フックブロック、11;フック格納装置、 12;先
端シーブ、 14;フック格納用リンク、16;伸縮制御弁、
17;起伏制御弁、 18;ウインチ制御弁、20,23;遠隔操作
装置、 21,24;コントローラ、 22,25;送信器、26;フ
ック格納検出手段、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回自在な旋回ポストの上部に起伏自在
    に枢支されブーム伸縮用シリンダで伸縮駆動可能に構成
    された伸縮ブームと、前記旋回ポストあるいは伸縮ブー
    ム基端側に取付けたウインチ装置からのワイヤロープで
    前記伸縮ブーム先端部から吊下され伸縮ブーム先端部に
    直接あるいは間接的に当接した状態でブーム基端方向に
    揺動して格納されるフックブロック、前記ブーム伸縮用
    シリンダに圧油を給排制御する伸縮制御弁、及び前記ウ
    インチ装置に圧油を給排制御するウインチ制御弁とを備
    えたクレーンのフック格納制御装置において、 前記フックブロックがブーム基端方向に揺動した揺動状
    態あるいは伸縮ブーム先端部に所定量以上近づいた近接
    状態になったことを検出するフック格納検出手段と、前
    記伸縮制御弁の伸長側への操作を検出する伸長操作検出
    手段、及びコントローラとで構成され、当該コントロー
    ラは前記伸長操作検出手段が伸縮制御弁の伸長側への操
    作を検出しフック格納検出手段がフックブロックの揺動
    状態あるいは近接状態を検出した時に、前記伸縮制御弁
    に対し伸長側に切換る切換信号を出力すると共にウイン
    チ制御弁に対し巻下げ側に切換る切換信号を出力するよ
    う構成したことを特徴とするクレーンのフック格納制御
    装置。
  2. 【請求項2】 旋回自在な旋回ポストの上部に起伏自在
    に枢支され起伏シリンダで起伏駆動可能に構成された伸
    縮ブームと、前記旋回ポストに取付けたウインチ装置か
    らのワイヤロープで前記伸縮ブーム先端部から吊下され
    伸縮ブーム先端部に直接あるいは間接的に当接した状態
    でブーム基端方向に揺動して格納されるフックブロッ
    ク、前記起伏シリンダに圧油を給排制御する起伏制御
    弁、及び前記ウインチ装置に圧油を給排制御するウイン
    チ制御弁とを備えたクレーンのフック格納制御装置にお
    いて、 前記フックブロックがブーム基端方向に揺動した揺動状
    態あるいは伸縮ブーム先端部に所定量以上近づいた近接
    状態になったことを検出するフック格納検出手段と、前
    記起伏制御弁の起仰側への操作を検出する起仰操作検出
    手段、及びコントローラとで構成され、当該コントロー
    ラは前記起仰操作検出手段が起伏制御弁の起仰側への操
    作を検出しフック格納検出手段がフックブロックの揺動
    状態あるいは近接状態を検出した時に、前記起伏制御弁
    に対し起仰側に切換る切換信号を出力すると共にウイン
    チ制御弁に対し巻下げ側に切換る切換信号を出力するよ
    う構成したことを特徴とするクレーンのフック格納制御
    装置。
JP2000027635A 2000-02-04 2000-02-04 クレーンのフック格納制御装置 Pending JP2001220089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027635A JP2001220089A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 クレーンのフック格納制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000027635A JP2001220089A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 クレーンのフック格納制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001220089A true JP2001220089A (ja) 2001-08-14

Family

ID=18553181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000027635A Pending JP2001220089A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 クレーンのフック格納制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001220089A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131343A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Tadano Ltd クレーンの格納制御装置
JP2006137504A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Tadano Ltd クレーンの格納解除制御装置
JP2014151992A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Furukawa Unic Corp 車両搭載型クレーン用アウトリガインターロック装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131343A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Tadano Ltd クレーンの格納制御装置
JP2006137504A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Tadano Ltd クレーンの格納解除制御装置
JP2014151992A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Furukawa Unic Corp 車両搭載型クレーン用アウトリガインターロック装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3219185U (ja) 移動式クレーン
JP2001220089A (ja) クレーンのフック格納制御装置
JP2001233587A (ja) 車載式作業機のブーム倒伏規制装置
JP4467691B2 (ja) 高所作業車
JP2740035B2 (ja) ホイール式クレーンの操作装置
JP2001302181A (ja) 移動式クレーンのジブ張出格納装置
JP3964513B2 (ja) トラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置
JP4447107B2 (ja) 車載式クレーンのブーム制御装置
JP4204907B2 (ja) クレーン車のジブ格納装置
JP3748582B2 (ja) 自走式クレ−ンにおけるフックブロックの格納解除装置
JP4163879B2 (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
JP4988990B2 (ja) クレーンのジブ起伏制御装置
JP4556152B2 (ja) 車載式クレーンのブーム自動格納装置
JP4708698B2 (ja) クレーンのブーム格納装置
JP4102061B2 (ja) クレーンのフック格納装置
JP3724980B2 (ja) リーダ式杭打機
JP4625169B2 (ja) 2速油圧モータの制御装置
JPH02161024A (ja) クレーン付き掘削機
JP4199468B2 (ja) クレーン車の安全装置
JP2001233588A (ja) 車載式作業機の旋回停止装置
JP2004091166A (ja) 高所作業車
JPH08198589A (ja) 自走式クレーンにおけるフックブロック操作装置
JPH09227073A (ja) 移動式クレーン
JP4116338B2 (ja) 車載式クレーンのジブ駆動制御装置
JP4291443B2 (ja) クレーン用油圧装置