JPH08198589A - 自走式クレーンにおけるフックブロック操作装置 - Google Patents

自走式クレーンにおけるフックブロック操作装置

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JPH08198589A
JPH08198589A JP986295A JP986295A JPH08198589A JP H08198589 A JPH08198589 A JP H08198589A JP 986295 A JP986295 A JP 986295A JP 986295 A JP986295 A JP 986295A JP H08198589 A JPH08198589 A JP H08198589A
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JP
Japan
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winch
hook block
switching valve
valve
telescopic boom
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JP986295A
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Tazumi Uemoto
多寿美 植本
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いかなる作業条件下においてもフックブロッ
クの格納解除を容易且つ的確に行うことを可能とする。 【構成】 ウィンチ用切換弁44の巻下側油路67と起
伏用シリンダ10の起仰側油室10aとを連通用開閉弁
61を介装した連通油路73を介して接続するととも
に、上記連通用開閉弁61を連通側に駆動させるべく制
御信号を出力するスイッチ手段31を設ける。かかる構
成によれば、上記スイッチ手段31が操作され且つ上記
ウィンチ用切換弁44が巻下げ側に操作されると、該ウ
ィンチ用切換弁44からウィンチ用油圧モータ16に供
給される圧油によりウィンチ15が巻下げ駆動されフッ
クブロック12が格納位置から伸縮ブーム9の先端側へ
回動せしめられるとともに、上記ウィンチ用切換弁44
から上記ウィンチ用油圧モータ16へ供給される圧油の
一部が上記起伏用シリンダ10の上記起仰側油室10a
に供給され該起伏用シリンダ10が伸長して上記伸縮ブ
ーム9が起仰駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自走式クレーンにおけ
るフックブロック操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自走式クレーンにおいては、ウインチか
ら繰り出し・巻き取りされるワイヤーロープによって伸
縮ブームの先端からフックブロックを吊り下げて所要の
吊荷作業を行うようになっているが、この場合、ウィン
チの巻上げに伴ってフックブロックが伸縮ブームの先端
に当接すると、上記ワイヤーロープに過大な張力がかか
ってこれが切断する虞れが生じるため、上記フックブロ
ックがブーム先端から所定寸法離間した巻上げ上限位置
まで巻上げられると、その時点で、該フックブロックが
それ以上にブーム先端に接近する方向への駆動操作、即
ち、ウィンチの巻上げ駆動と伸縮ブームの伸長駆動と起
仰駆動とを共に停止させるようにした過巻停止機構を備
えるのが一般的である。そして、この過巻停止機構は、
手動操作される伸縮用切換弁と起伏用切換弁とウィンチ
用切換弁のスプールにそれぞれ設けられて該各切換弁が
ブーム伸長側、起仰側あるいはウィンチ巻上げ側に操作
された場合に作動する操作検出スイッチからの信号に基
づいて作動するように構成されている。
【0003】また一方、自走式クレーンにおいては、ウ
インチによりブームの先端からフックブロックを吊り下
げて所要の吊荷作業を行うようになっているが、自走に
よる移動時の如き非作業時にはフックブロックが揺動し
ないようにこれを固定格納するとともにドライバーの前
方視界をできるだけ妨げないようにする必要があり、ま
たその場合の作業性を良好ならしめることも必要であ
り、かかる各要請から、非作業時にはフックブロックを
ブームの下面側に沿わせた状態で格納してその不用意な
揺動の防止と前方視界の確保とを図り、また作業時には
フックブロックの格納を解除してこれをブーム先端から
吊下させるようにするとともに、これらのフックブロッ
クの格納・格納解除操作を自動的に行うことができるよ
うにしたフックブロック自動格納機構が既に提案されて
いる(例えば、特開平6−144788号公報参照)。
尚、フックブロックの格納は、該フックブロックを巻上
げ上限位置からさらに巻き上げて行うものであるため、
このフックブロックの格納操作に際しては上記過巻停止
機構におけるウィンチの巻上げ駆動の規制を解除するよ
うになっているが、伸縮ブームの起仰・伸長駆動につい
ての規制は維持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フックブロ
ックの自動格納と格納解除の各操作のうち、特に格納解
除操作においては、伸縮ブームの下面に沿って格納され
たフックブロックを回動させて下方から前方へ振り出さ
せてブーム先端から吊下させるものであることから、格
納解除時における周辺状況によっては格納解除が困難あ
るいは煩雑になる場合があり、かかる制約は作業性とい
う点において好ましくない。
【0005】即ち、通常、フックブロックの格納状態に
おいては、伸縮ブームは最縮小状態で且つ最倒伏状態と
されているが、このフックブロック格納状態において、
該フックブロックの直下方位置に荷台に積載した荷物等
の障害物が存在していないか、存在していても該障害物
と上記フックブロックとの間に該フックブロックの下方
への振り出し動作を許容できる十分なスペースがあるよ
うな場合と、格納状態にある上記フックブロックの直下
方位置に荷台に積載した荷物等の障害物が存在しており
そのままフックブロックを下方へ振り出すと該フックブ
ロックと障害物との干渉が生じるおそれがあるような場
合とが考えられる。
【0006】ここで、前者の作業条件下においてはその
ままウィンチを巻下げ側に駆動してフックブロックを下
方へ振り出して格納解除を行えば良く、何ら作業上にお
いて問題は生じない。
【0007】ところが、後者の作業条件下においては、
そのままウィンチを巻下げ駆動してフックブロックを下
方へ振り出すと該フックブロックと障害物とが干渉する
ためそのままでは格納解除を行えない。かかる条件下に
おいてフックブロックを障害物との干渉を生じることな
く格納解除するためには、ウィンチの巻下げ駆動と同時
に伸縮ブームを起仰駆動してフックブロックが障害物側
に接近しないようにする必要がある。ところが、上述の
ように、自走式クレーンには過巻停止機構が備えられて
おり、しかもフックブロックの格納状態は過巻状態であ
ることから該過巻停止機構によって伸縮ブームの起仰駆
動が規制されているので、ウィンチ用切換弁の巻下げ側
への操作と同時に起伏用切換弁を起仰側へ操作しても伸
縮ブームを起仰駆動させることはできず、結果的にフッ
クブロックの格納解除が行えないことになる。
【0008】従って、このような場合には、一旦伸縮ブ
ームを旋回させて上記フックブロックを障害物と干渉し
ない位置まで移動させ、その位置においてウィンチ用切
換弁を巻下げ側へ操作し、ウィンチを巻下げ駆動してフ
ックブロックを下方へ振り出す必要があり、従って伸縮
ブームの旋回駆動を伴うことからフックブロックの格納
解除作業が煩雑となり作業性が低劣となるものである。
【0009】そこで本発明では、いかなる作業条件下に
おいてもフックブロックの格納解除を容易且つ的確に行
い得るようにした自走式クレーンにおけるフックブロッ
ク操作装置を提供せんとしてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、起伏用シリンダ10
によって起伏駆動される伸縮ブーム9と、該伸縮ブーム
9の先端部に吊り下げられウィンチ15により巻上げ・
巻下げ駆動されるフックブロック12と、少なくとも上
記ウィンチ15を駆動するウィンチ用油圧モータ16へ
の圧油の給排を制御するウィンチ用手動切換弁44と上
記起伏用シリンダ10への圧油の給排を制御する起伏用
手動切換弁45を備えるとともに、上記フックブロック
12を上記伸縮ブーム9の先端部に接近した巻上げ上限
位置からさらに巻上げることで該フックブロック12が
該伸縮ブーム9の先端部に直接あるいは間接的に当接し
て上記伸縮ブーム9の基端方向に回動し該伸縮ブーム9
の下面に沿った格納位置に格納される如くした自走式ク
レーンにおいて、上記ウィンチ用切換弁44の巻下側油
路67と上記起伏用シリンダ10の起仰側油室10aと
を連通用開閉弁61を介装した連通油路73を介して接
続するとともに、上記連通用開閉弁61を連通側に駆動
させるべく制御信号を出力するスイッチ手段31を設
け、上記フックブロック12が格納位置に格納された状
態において、上記スイッチ手段31の操作により上記制
御信号が出力されるとともに、上記ウィンチ用切換弁4
4が巻下げ側に操作された時に、該ウィンチ用切換弁4
4から上記巻下側油路67を通って上記ウィンチ用油圧
モータ16に供給される圧油により上記ウィンチ15が
巻下げ駆動され上記フックブロック12が格納位置から
上記伸縮ブーム9の先端側へ回動せしめられるととも
に、上記ウィンチ用切換弁44から上記巻下側油路67
を通って上記ウィンチ用油圧モータ16へ供給される圧
油の一部が上記連通用開閉弁61を通って上記起伏用シ
リンダ10の上記起仰側油室10aに供給され該起伏用
シリンダ10が伸長して上記伸縮ブーム9が起仰駆動さ
れる如く構成したことを特徴としている。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明では、ウィンチ用切換弁4
4の巻下側油路67と起伏用シリンダ10の起仰側油室
10aとを連通用開閉弁61を介装した連通油路73を
介して接続するとともに、上記連通用開閉弁61を連通
側に駆動させるべく制御信号を出力するスイッチ手段3
1を設けているので、フックブロック12が格納位置に
格納された状態において、上記スイッチ手段31を操作
して上記連通用開閉弁61を連通側に駆動することで上
記ウィンチ用切換弁44の巻下側油路67と起伏用シリ
ンダ10の起仰側油室10aとが上記連通油路73を介
して接続される。
【0012】この状態においてウィンチ用切換弁44を
巻下げ側に操作すると、該ウィンチ用切換弁44から上
記巻下側油路67を通ってウィンチ用油圧モータ16に
供給される圧油によりウィンチ15が巻下げ駆動され上
記フックブロック12が格納位置から伸縮ブーム9の先
端側へ回動せしめられるとともに、上記ウィンチ用切換
弁44から上記巻下側油路67を通って上記ウィンチ用
油圧モータ16へ供給される圧油の一部が上記連通用開
閉弁61を通って上記起伏用シリンダ10の上記起仰側
油室10aに供給され該起伏用シリンダ10が伸長して
上記伸縮ブーム9が起仰駆動される。このため、ウィン
チ15の巻下げ駆動によるフックブロック12の下方へ
の振り出しと伸縮ブーム9の起仰駆動とが連動して行わ
れ、該ウィンチ15の巻下げ駆動にもかかわらず上記フ
ックブロック12の高さ位置がほぼ一定に維持されるも
のである。従って、この格納解除操作は、フックブロッ
ク12の直下方位置に障害物があって該フックブロック
12と障害物との干渉が懸念されるような作業条件下に
おいて最適な格納解除操作と言える。
【0013】これに対して、上記スイッチ手段31を操
作することなく、単にウィンチ用切換弁44を巻下げ側
に操作した場合には、上記連通用開閉弁61が閉弁して
いるので上記起伏用シリンダ10の起仰側油室10aに
はウィンチ用切換弁44からの圧油は供給されず、伸縮
ブーム9が不作動のままウィンチ15のみが巻下げ側に
駆動して上記フックブロック12が格納位置から伸縮ブ
ーム9の先端側へ回動せしめられる。従って、この格納
解除操作は、フックブロック12の格納解除に伴って該
フックブロック12と障害物とが干渉する虞れのないよ
うな作業条件下において最適な格納解除操作と言える。
【0014】このように、本発明の自走式クレーンにお
けるフックブロック操作装置においては、フックブロッ
ク12の格納解除に伴って該フックブロック12と障害
物とが干渉する虞れがない場合は勿論のこと、例えフッ
クブロック12の格納解除に伴って該フックブロック1
2と障害物とが干渉する虞れがあり且つ起伏用切換弁4
5を操作しての伸縮ブーム9の起仰駆動が規制されてい
るような場合であっても、何ら規制の働かないウィンチ
用切換弁44を巻下げ側へ操作することのみによってウ
ィンチ15の巻下げ駆動と伸縮ブーム9の起仰駆動とを
連動させて上記フックブロック12と障害物との干渉を
生ずることなく該フックブロック12を確実且つ容易に
その格納状態から格納解除させることができるものであ
り、例えばフックブロック12の格納解除に際して一旦
伸縮ブーム9の旋回駆動を必要とするような場合に比し
て、フックブロック12の格納解除時における作業性が
格段に向上するものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の自走式クレーンにおけるフッ
クブロック操作装置を添付図面に基づいて具体的に説明
する。
【0016】図1には、本発明の実施例にかかるフック
ブロック操作装置を備えた自走式クレーンZを示してい
る。この自走式クレーンZは、車両1の運転室2と荷台
3の間のシャーシ4上に搭載されたクレーン基台6に旋
回台7を介して取り付けられ旋回用油圧モータ18によ
り旋回駆動される旋回ポスト8と、該旋回ポスト8の上
端にその基端部が上下方向に起伏可能に連結され上記旋
回ポスト8との間に配置した起伏用シリンダ10によっ
て起伏駆動されるとともに内装した伸縮用シリンダ17
によって伸縮駆動される伸縮ブーム9と、上記旋回ポス
ト8に内装配置されたウィンチ15により巻き取り・繰
り出し駆動されるワイヤーロープ14によって上記伸縮
ブーム9の先端に位置するブームヘッド11に設けた先
端滑車13から吊り下げられたフックブロック12とを
備えて構成される。尚、上記ウィンチ15は、ウィンチ
用油圧モータ16によって巻上げ・巻下げ駆動される。
【0017】また、この自走式クレーンZには、次述す
る過巻防止機構20とフックブロック自動格納機構25
とが備えられている。
【0018】過巻防止機構20は、上記ウィンチ15の
巻上げ駆動により上記フックブロック12が上記ブーム
ヘッド11に所定位置まで近接した時点(即ち、巻上げ
上限位置)からそれ以上にフックブロック12が巻き上
げられるのを阻止して該フックブロック12がブームヘ
ッド11に衝突して上記ワイヤーロープ14に過大な張
力が作用しこれが切断されるのを未然に防止するための
機構であって、かかる機能を実現するために上記ブーム
ヘッド11には過巻検出スイッチ23と該過巻検出スイ
ッチ23から検出用ワイヤーロープ22を介して吊り下
げられた重錘21とを備えている。そして、上記フック
ブロック12が巻上げ上限位置以下にある場合には上記
重錘21の自重により上記検出用ワイヤーロープ22に
所定の張力が作用することで上記過巻検出スイッチ23
はON保持されるが、上記フックブロック12が巻上げ
上限位置に達して該フックブロック12が重錘21に当
接すると該重錘21が該フックブロック12によって押
し上げられ上記検出用ワイヤーロープ22にかかってい
た張力が消滅し上記過巻検出スイッチ23がOFF設定
される。この過巻検出スイッチ23のOFF設定によ
り、過巻状態(巻上げ上限位置からの更なる巻上げ)が
検出され、この検出信号を受けて後述する油圧回路のア
ンロード弁49(図2参照)が開弁し油圧系がアンロー
ド状態とされ、上記フックブロック12がさらにブーム
ヘッド11に近づく方向の操作、即ち、上記ウィンチ1
5の巻上げ駆動、伸縮ブーム9の起仰駆動及び伸長駆動
のいわゆる危険側操作が強制的に停止されるものであ
る。
【0019】一方、上記フックブロック自動格納機構2
5は、上記フックブロック12を上記伸縮ブーム9の先
端部の下面側に自動的に格納固定して走行移動時におけ
る該フックブロック12の揺動を防止するためのもので
あって、上記ブームヘッド11の上記先端滑車13より
も先端寄りに設けた枢支軸27によって起伏軌跡面に沿
って揺動自在に枢支されたフックブロック格納リンク2
6を設けるとともに、後述するようにセレクトスイッチ
31(図3参照)を操作することで上記過巻防止機構2
0の作動を規制し、ウィンチ15の巻上げ上限位置から
の更なる巻上げ駆動を許容し得るようにして構成され
る。従って、ウィンチ15を巻上げ上限位置からさらに
巻上げ駆動することで上記フックブロック12の上面が
上記フックブロック格納リンク26の下端部に係合し、
更なる巻上げ駆動により上記フックブロック12が上記
枢支軸27を中心として上記伸縮ブーム9の基端方向へ
回動し、該伸縮ブーム9の下面に沿った格納位置に格納
固定される(図1の実線図示状態)。
【0020】一方、この自走式クレーンZは、上述のウ
ィンチ操作等の各クレーン作業に伴う操作とジャッキ用
シリンダ19の張り出し・格納操作とを車両1側におい
て行うために複数の方向切換弁(図2の符号43〜48
参照)で構成される手動操作部30とフックブロック1
2の自動格納及び格納解除操作を行う際に操作される後
述のセレクトスイッチ31(特許請求の範囲中のスイッ
チ手段31に該当する)とを車両1側に固定配置してい
る。
【0021】続いて、上述の各クレーン作業を行うため
の油圧回路及び電気回路についてその構成等をそれぞれ
説明する。
【0022】(油圧回路)図2には、上記自走式クレー
ンZの油圧回路を示している。同図において符号41は
上記手動操作部30を構成する操作バルブユニットであ
る。この操作バルブユニット41は、6ポート三位置手
動操作式の6個の切換弁、即ち、伸縮用切換弁43とウ
ィンチ用切換弁44と起伏用切換弁45と旋回用切換弁
46と左右のジャッキ用切換弁47,48とを備える一
方、この切換弁群の前段には大流量対応のリリーフ弁5
1とリリーフ弁53とが並列に配置されるとともに、該
リリーフ弁51のパイロット油路76には、少流量対応
のリリーフ弁52が接続されるとともに該リリーフ弁5
2の後段にはさらにソレノイドコイル(SOL-1)を備えた
常閉の低圧設定用開閉弁50が設けられている。また、
上記パイロット油路76の上記リリーフ弁52と並列に
ソレノイドコイル(SOL-2)を備えた常閉の電磁開閉弁で
構成されるアンロード弁49が接続されている。
【0023】また、上記伸縮用切換弁43は伸縮用シリ
ンダ17(図1参照)に、ウィンチ用切換弁44は巻上
側油路66と巻下側油路67を介してウィンチ用油圧モ
ータ16に、起伏用切換弁45は起仰側油路68と倒伏
側油路69を介して起伏用シリンダ10に、旋回用切換
弁46は旋回用油圧モータ18(図1参照)に、ジャッ
キ用切換弁47,48はジャッキ用シリンダ19,19
(図1参照)に、それぞれ接続されている。
【0024】さらに、上記ウィンチ用切換弁44からの
巻上側油路66と巻下側油路67と、上記起伏用切換弁
45からの起仰側油路68と倒伏側油路69とは、その
途中にソレノイドコイル(SOL-3)を有する常閉の連通用
開閉弁61を備えた倒伏側連通油路72と起仰側連通油
路73を介して連通可能とされており、該連通用開閉弁
61の開弁状態においては上記ウィンチ用切換弁44か
らの巻下側油路67が起伏用シリンダ10の起仰側油室
10aに、巻上側油路66が倒伏側油室10bにそれぞ
れ接続される。また、上記巻下側油路67の上記起仰側
連通油路73との接続点と上記ウィンチ用油圧モータ1
6との中間位置には、ソレノイドコイル(SOL-4)を備え
た流量制御弁62が介装されている。
【0025】かかる油圧回路構成によれば、上記操作バ
ルブユニット41の各切換弁43〜48を適宜に手動操
作することで油圧ポンプからの圧油が上記ウィンチ用油
圧モータ16、起伏用シリンダ10等に選択的に供給さ
れ、ウィンチ15の巻上げ・巻下げ、伸縮ブーム9の起
伏等の各操作が可能となる。
【0026】ここで、上記各リリーフ弁51〜53によ
る油圧設定及びアンロード弁49によるアンロード状態
の形成について説明する。先ず、油圧の設定であるが、
この実施例においては油圧は「高圧」と「低圧」とに選
択的に設定されるようになっている。即ち、上記低圧設
定用開閉弁50が閉弁され上記リリーフ弁52が閉塞さ
れた状態においては上記リリーフ弁53の設定圧によっ
て油圧が「高圧」に設定される。これに対して、上記低
圧設定用開閉弁50が開弁し上記リリーフ弁52が開放
された状態においては、上記リリーフ弁51のパイロッ
ト圧が低下することから該リリーフ弁51の設定圧が低
下し、油圧が「低圧」に設定される。
【0027】また、アンロード状態は、上記アンロード
弁49が開弁して上記リリーフ弁51のパイロット圧が
消滅し、該リリーフ弁51を介して圧油がそのままタン
ク側へリターンされることで達成される。
【0028】尚、ここで「高圧」とは通常のクレーン作
業に必要な油圧をいい、「低圧」とは上記フックブロッ
ク12の自動格納操作時において上記ワイヤーロープ1
4に過大な張力を与えることのないような油圧をいう。
【0029】(電気回路)図3には、上記自走式クレー
ンZにおける電気回路を示している。電源は、リレー8
1aを介して常閉の過巻検出スイッチ23に接続される
とともに、該リレー81aの常閉の接点81bを介して
セレクトスイッチ31と後述する常開の起仰操作検出ス
イッチ85と伸長操作検出スイッチ86とにそれぞれ並
列に接続されている。また、電源は、リレー82aの常
開の接点82bを介してアンロード弁49のソレノイド
コイル(SOL-2)に接続されている。
【0030】一方、上記セレクトスイッチ31は、作業
状態に応じてオペレータにより手動で切り換え操作され
るものであって、二つの接点31a、31bを備えてい
る。そして、このセレクトスイッチ31の二つの接点3
1a,31bのうち、一方の接点31aは後述の巻上検
出スイッチ87に接続され、また他方の接点31bは上
記低圧設定用開閉弁50のソレノイドコイル(SOL-1)
と上記連通用開閉弁61のソレノイドコイル(SOL-3)
と流量制御弁62のソレノイドコイル(SOL-4)とにそ
れぞれ接続されている。尚、上記巻上検出スイッチ87
は、上記起仰操作検出スイッチ85と伸長操作検出スイ
ッチ86と共に、リレー82aに対して並列に接続され
ている。
【0031】上記起仰操作検出スイッチ85と伸長操作
検出スイッチ86と巻上検出スイッチ87は、それぞれ
上記起伏用切換弁45と伸縮用切換弁43とウィンチ用
切換弁44のスプールに設けられ、該起仰操作検出スイ
ッチ85は起伏用切換弁45が起仰側に操作された時
に、伸長操作検出スイッチ86は伸縮用切換弁43が伸
長側に操作された時に、さらに巻上検出スイッチ87は
ウィンチ用切換弁44が巻上げ側に操作された時に、そ
れぞれ閉じられる。
【0032】そして、これら各スイッチ85〜87のう
ち、起仰操作検出スイッチ85と伸長操作検出スイッチ
86は、上記過巻検出スイッチ23がOFF設定され
(即ち、フックブロック12が巻上げ上限位置に達し)
リレー81aが消磁してその接点81bが閉じた状態に
おいて、上記起伏用切換弁45が起仰側に、上記伸縮用
切換弁43が伸長側にそれぞれ操作されて閉じられるこ
とで、上記リレー82aを励磁してその接点82bを閉
じ、上記アンロード弁49のソレノイドコイル(SOL-2)
に通電して該アンロード弁49を開弁させる。
【0033】これに対して、巻上検出スイッチ87は、
過巻検出スイッチ23がOFF設定されこれに伴って上
記接点81bが閉じた状態で、しかも上記セレクトスイ
ッチ31が通常作業状態である接点31a側に設定され
た状態下において、上記ウィンチ用切換弁44の巻上げ
側への操作によって閉じられることで、上記リレー82
aを励磁し、その接点82bを介して上記アンロード弁
49のソレノイドコイル(SOL-2)に通電して該アンロー
ド弁49を開弁させる。
【0034】(作動の説明)続いて、上述の如き油圧回
路及び電気回路を備えた上記自走式クレーンZの作動
を、その作業手順に従って説明する。
【0035】a:フックブロック12の格納解除作業 走行移動させた自走式クレーンZを使用してクレーン作
業を開始する場合、この時点においては自走式クレーン
Zは、図1に示す如く、伸縮ブーム9が縮小し且つ倒伏
した状態においてフックブロック12を図1に実線図示
するように伸縮ブーム9の下面側に格納した状態となつ
ている。従って、クレーン作業に先立って上記ウィンチ
15を巻下げ駆動してフックブロック12を同図に鎖線
図示するように枢支軸27を中心としてブーム先端側に
振り出してこれを下方へ吊下させる格納解除作業が必要
となる。
【0036】しかし、このフックブロック12の格納解
除作業に際しての作業条件として、荷台3に積載した荷
物Wが格納状態にあるフックブロック12の直下方に位
置していないかあるいは下方には位置しているが荷物W
の上面とフックブロック12との間にフックブロック1
2の下方への振り出しを許容し得る隙間があり該荷物W
の存在にかかわらず該フックブロック12をそのまま下
方へ振り出させてこれを格納解除させることが可能な場
合と、該フックブロック12の直下方に荷物Wが位置し
ており該フックブロック12をそのまま下方へ振り出し
たのでは該フックブロック12が荷物Wと干渉するおそ
れがある場合とがある。
【0037】従って、フックブロック12の格納解除作
業に際しては、これら異なる作業条件にそれぞれ対応し
た格納解除操作が必要となる。以下、この二つの作業条
件下における格納解除操作をそれぞれ個別に説明する。
【0038】前者の作業条件下でのフックブロック12
の格納解除作業であるが、この場合には、先ず、セレク
トスイッチ31を接点31a側に設定する。この場合、
既に過巻状態にあって上記過巻検出スイッチ23が開い
てリレー81aが消磁しその接点81bが閉じており、
巻上検出スイッチ87によって危険側操作であるウィン
チ用切換弁44の巻上げ側への操作は無効とされる状態
となっているが、安全側の操作である巻下げ側の操作は
何ら規制されない。従って、そのままウィンチ用切換弁
44を巻下げ側へ手動操作してウィンチ15を巻下げ駆
動し、ワイヤーロープ14を繰り出してフックブロック
12を下方へ振り出してこれをブームヘッド11から吊
下させれば良い。そして、上記フックブロック12がブ
ームヘッド11から所定量下がった時点で上記過巻検出
スイッチ23が閉じ、リレー81aの接点81bが開く
ことで上記起仰操作検出スイッチ85と伸長操作検出ス
イッチ86と巻上検出スイッチ87の各スイッチの作動
が無効とされる。従って、伸縮ブーム9の伸長と起仰駆
動及びウィンチ15の巻上げ駆動が許容され、次述の通
常のクレーン作業が可能となる。
【0039】一方、後者の作業条件下でのフックブロッ
ク12の格納解除に際しては、先ずセレクトスイッチ3
1を接点31bに設定し、しかる後、上記ウィンチ用切
換弁44を巻下げ側に操作する。
【0040】先ず最初にセレクトスイッチ31が接点3
1bに設定されると、既に過巻検出スイッチ23が開い
ているのでリレー81aの接点81bは閉じており、電
源がセレクトスイッチ31の接点31bを介して低圧設
定用開閉弁50のソレノイドコイル(SOL-1)と連通用
開閉弁61のソレノイドコイル(SOL-3)と流量制御弁
62のソレノイドコイル(SOL-4)とに接続されること
になる。従って、上記低圧設定用開閉弁50の開弁によ
って油圧系が低圧に設定される一方、上記連通用開閉弁
61が開弁して上記ウィンチ用切換弁44からの巻下側
油路67が起伏用シリンダ10の起仰側油室10aに接
続されると共に、上記流量制御弁62が絞り側に設定さ
れる。
【0041】この場合、接点81bが閉じているので、
起伏用切換弁45を起仰側に操作することによる伸縮ブ
ーム9の起仰駆動は起仰操作検出スイッチ85により規
制されるが、ウィンチ用切換弁44の巻下げ側への操作
は何ら規制されない状態となっている。従って、この状
態において上記ウィンチ用切換弁44を巻下げ側に操作
すると、該ウィンチ用切換弁44から巻下側油路67を
介してウィンチ用油圧モータ16に圧油が供給されて該
ウィンチ用油圧モータ16によりウィンチ15が巻下げ
側に駆動しフックブロック12がその格納位置から下方
へ振り出される。また、これと同時に、上記ウィンチ用
切換弁44から巻下側油路67を介してウィンチ用油圧
モータ16に供給される圧油の一部が起仰側連通油路7
3を介して起伏用シリンダ10の起仰側油室10aへ供
給され、該起伏用シリンダ10が伸長することで伸縮ブ
ーム9が起仰側へ駆動される。即ち、作動規制が働く起
伏用切換弁45を操作することなく、ウィンチ用切換弁
44を作動規制の働かない巻下げ側へ操作することで、
ウィンチ用油圧モータ16へ供給される圧油の一部を起
伏用シリンダ10の起仰側油室10aに供給し、もって
上記ウィンチ15の巻下げ駆動と連動して上記伸縮ブー
ム9を起仰駆動させるものである。
【0042】従って、フックブロック12の格納状態に
おいて該フックブロック12の直下方に荷物Wが存在し
ていたとしても、ウィンチ15の巻下げ駆動によりフッ
クブロック12が下方へ振り出されるのに連動して伸縮
ブーム9が起仰することから、該フックブロック12の
振り出しにかかわらず該フックブロック12と荷物Wと
の間隔がほぼ一定状態に維持され、該フックブロック1
2と荷物Wとの干渉が未然に回避されつつフックブロッ
ク12の格納解除が行われる。
【0043】尚、この場合、ウィンチ用油圧モータ16
に接続される巻下側油路67が流量制御弁62によって
絞られているため、この絞り度合いを適度に設定するこ
とで、負荷の大きい起伏用シリンダ10と負荷の小さい
ウィンチ用油圧モータ16とに共に巻下側油路67から
圧油が供給されても、この両者が適度の相対関係をもっ
て連動し、上記フックブロック12を一定高さに保持す
ることが可能となるものである。
【0044】b:クレーン作業 フックブロック12の格納解除後において通常のクレー
ン作業を行う場合には、上記セレクトスイッチ31を接
点31aに設定し、この状態で各手動切換弁43〜48
を適宜に選択操作することでウィンチ15の巻上げ・巻
下げ、伸縮ブーム9の起伏等が可能となる。この場合、
連通用開閉弁61のソレノイドコイル(SOL-3)と流量
制御弁62のソレノイドコイル(SOL-4)と低圧設定用
開閉弁50のソレノイドコイル(SOL-1)は共に励磁さ
れないので、油圧系が高圧に設定されるとともに、ウィ
ンチ15と起伏用シリンダ10とはそれぞれ独立して作
動せしめられることになる。
【0045】ここで、ウィンチ15の巻上げ駆動に伴っ
てフックブロック12が巻上げ上限位置に達すると、上
記過巻検出スイッチ23が開いてリレー81aの接点8
1bが閉じ、上記起仰操作検出スイッチ85と伸長操作
検出スイッチ86と巻上検出スイッチ87は共に該接点
81bを介して電源に接続される。このため、現在の状
態からさらにフックブロック12が伸縮ブーム9に近づ
く方向の操作、即ち、伸縮ブーム9の起仰駆動と伸長駆
動とウィンチ15の巻上げ駆動という危険側の各操作の
いずれかが行われると、上記起仰操作検出スイッチ85
と伸長操作検出スイッチ86と巻上検出スイッチ87の
いずれかが閉じてリレー82aの接点82bが閉じ、ア
ンロード弁49のソレノイドコイル(SOL-2)への通電に
より該アンロード弁49が開弁し油圧系がアンロード状
態とされる。従って、伸縮用切換弁43、ウィンチ用切
換弁44あるいは起伏用切換弁45の操作にもかかわら
ず自動的に伸縮ブーム9の起仰・伸長とウィンチ15の
巻上げの各危険側駆動が停止される。
【0046】尚、このこのように過巻により危険側駆動
が停止された状態においても、安全側駆動、即ち、伸縮
ブーム9の倒伏・縮小及びウィンチ15の巻下げ駆動は
自由に行うことができることは勿論である。
【0047】c:フックブロック12の格納作業 フックブロック12の格納に際しては、上記セレクトス
イッチ31をクレーン作業時の位置である接点31aか
ら接点31b側に切り換える。すると、巻上検出スイッ
チ87への給電が停止されることから例え過巻によって
上記過巻検出スイッチ23が開いてリレー81aの接点
81bが閉じていても該巻上検出スイッチ87による巻
上げ駆動の規制は働かず、従ってウィンチ用切換弁44
を操作してのウィンチ15の巻上げ駆動が許容されるこ
とになる。また、これと同時に、セレクトスイッチ31
の接点31bへの設定により、低圧設定用開閉弁50の
ソレノイドコイル(SOL-1)と連通用開閉弁61のソレ
ノイドコイル(SOL-3)と流量制御弁62のソレノイド
コイル(SOL-4)とが共に励磁され、該連通用開閉弁6
1が開弁するとともに流量制御弁62が絞り側に設定さ
れる。
【0048】従って、この状態でウィンチ用切換弁44
を巻上げ側に操作することでウィンチ15が巻上げ上限
位置を越えてさらに巻上げられ、フックブロック12の
上面が上記フックブロック格納リンク26に当接するこ
とで該フックブロック12は枢支軸27を中心として伸
縮ブーム9の基端側に回動し該伸縮ブーム9の下面側の
格納位置に自動的に格納される。このフックブロック1
2は、これが格納位置に達するとそれ以上は回動せずそ
のまま位置保持されるが、この場合、油圧系が低圧に設
定されているためワイヤーロープ14の破断というよう
な事態は起こらない。従って、オペレータはフックブロ
ック12が格納位置で停止したことを確認した時点でウ
ィンチ用切換弁44の操作を解除すれば良い。
【0049】尚、この実施例のものにおいては、上記セ
レクトスイッチ31が接点31bに設定されることで連
通用開閉弁61のソレノイドコイル(SOL-3)と流量制御
弁62のソレノイドコイル(SOL-4)も励磁され、連通用
開閉弁61が開弁し、ウィンチ用切換弁44からの巻上
側油路66と巻下側油路67とが倒伏側連通油路72と
起仰側連通油路73を介して起伏用シリンダ10側に接
続される。しかし、この場合、ウィンチ用切換弁44か
らの圧油は、巻上側油路66から倒伏側連通油路72を
通って起伏用シリンダ10の倒伏側油室10bに供給さ
れるものであるため、元々フックブロック12の格納作
業は該起伏用シリンダ10を最縮小させた状態で行われ
ることから考えて、何ら支障は生じない。
【0050】その他 上記各実施例においては、伸縮ブーム9の先端部に揺動
自在に枢支したフックブロック格納リンク26を用いて
間接的にフックブロック12を伸縮ブーム9の下面に沿
った格納位置に格納固定するようにしているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば伸縮ブーム9
の先端部に円弧状の案内部材を設け、該案内部材にフッ
クブロック12の上面が直接当接して該案内部材に設け
られた案内面に沿ってフックブロック12が基端方向に
回動し伸縮ブーム9の下面の格納位置に格納固定される
ように構成してもよいことは勿論である。
【0051】また、上記実施例においては、車両1の運
転室2と荷台3の間のシャーシ4上にクレーン装置を架
装した自走式クレーンを例にとって説明したが、本発明
はこれに限定されるものでなく、例えばホイールクレー
ン等の自走式クレーンにも適用できることは勿論であ
る。
【0052】さらに、上記実施例においてはフックブロ
ック12の格納解除時におけるウィンチ15の巻下げ駆
動と伸縮ブーム9の起仰駆動とを所定の相対速度で連動
させるためにウィンチ用油圧モータ16の巻下側油路6
7の途中に絞りを備えた流量制御弁62を介装している
が、本発明はかかる構成に限定されるものではなく、例
えば連通用開閉弁61に絞りを付けることで上記流量制
御弁62を不要とすることもできるものである。
【0053】また、上記実施例においては、フックブロ
ック12の自動格納時と格納解除時(フックブロック1
2と障害物との干渉のおそれがある場合の格納解除)の
双方共に、低圧設定用開閉弁50が開弁して油圧系が低
圧に設定されるとともに連通用開閉弁61が開弁し、ウ
ィンチ用切換弁44からの巻上側油路66と巻下側油路
67とが起伏用シリンダ10の倒伏側連通油路72と起
仰側連通油路73とに接続されるように構成している
が、本発明の他の実施例においては、フックブロック1
2の自動格納時には低圧設定用開閉弁50のみが開弁し
て油圧系が低圧に設定され、格納解除時には連通用開閉
弁61のみが開弁し、ウィンチ用切換弁44からの巻上
側油路66と巻下側油路67とが起伏用シリンダ10の
倒伏側連通油路72と起仰側連通油路73とに接続され
るように構成することもできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるフックブロック操作装
置を備えた自走式クレーンの側面図である。
【図2】本発明の実施例にかかるフックブロック操作装
置における油圧回路図である。
【図3】本発明の実施例にかかるフックブロック操作装
置における電気回路図である。
【符号の説明】
1は車両、2は運転室、3は荷台、4はシャーシ、5は
クレーン装置、6は架台、7は旋回台、8は旋回ポス
ト、9は伸縮ブーム、10は起伏用シリンダ、11はブ
ームヘッド、12はフックブロック、13は先端滑車、
14はワイヤーロープ、15はウィンチ、16はウィン
チ用油圧モータ、17は伸縮用シリンダ、18は旋回用
油圧モータ、19はジャッキ用シリンダ、20は過巻防
止機構、21は重錘、22は検出用ワイヤーロープ、2
3は過巻検出スイッチ、25はフックブロック自動格納
機構、26はフックブロック格納リンク、27は枢支
軸、30は手動操作部、31はセレクトスイッチ、41
は操作バルブユニット、43は伸縮用切換弁、44はウ
ィンチ用切換弁、45は起伏用切換弁、46は旋回用切
換弁、47はジャッキ用切換弁、48はジャッキ用切換
弁、49はアンロード弁、50は低圧設定用開閉弁、5
1〜53はリリーフ弁、61は連通用開閉弁、62は流
量制御弁、66は巻上側油路、67は巻下側油路、68
は起仰側油路、69は倒伏側油路、72は倒伏側連通油
路、73は起仰側連通油路、76はパイロット油路、8
1aはリレー、81bは接点、82aはリレー、82b
は接点、85は起仰操作検出スイッチ、86は伸長操作
検出スイッチ、87は巻上検出スイッチ、(SOL-1)〜(SO
L-4)はソレノイドコイルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏用シリンダ(10)によって起伏駆
    動される伸縮ブーム(9)と、該伸縮ブーム(9)の先
    端部に吊り下げられウィンチ(15)により巻上げ・巻
    下げ駆動されるフックブロック(12)と、少なくとも
    上記ウィンチ(15)を駆動するウィンチ用油圧モータ
    (16)への圧油の給排を制御するウィンチ用手動切換
    弁(44)と上記起伏用シリンダ(10)への圧油の給
    排を制御する起伏用手動切換弁(45)を備えるととも
    に、上記フックブロック(12)を上記伸縮ブーム
    (9)の先端部に接近した巻上げ上限位置からさらに巻
    上げることで該フックブロック(12)が該伸縮ブーム
    (9)の先端部に直接あるいは間接的に当接して上記伸
    縮ブーム(9)の基端方向に回動し該伸縮ブーム(9)
    の下面に沿った格納位置に格納される如くした自走式ク
    レーンにおいて、 上記ウィンチ用切換弁(44)の巻下側油路(67)と
    上記起伏用シリンダ(10)の起仰側油室(10a)と
    を連通用開閉弁(61)を介装した連通油路(73)を
    介して接続するとともに、 上記連通用開閉弁(61)を連通側に駆動させるべく制
    御信号を出力するスイッチ手段(31)を設け、 上記フックブロック(12)が格納位置に格納された状
    態において、上記スイッチ手段(31)の操作により上
    記制御信号が出力されるとともに、上記ウィンチ用切換
    弁(44)が巻下げ側に操作された時に、該ウィンチ用
    切換弁(44)から上記巻下側油路(67)を通って上
    記ウィンチ用油圧モータ(16)に供給される圧油によ
    り上記ウィンチ(15)が巻下げ駆動され上記フックブ
    ロック(12)が格納位置から上記伸縮ブーム(9)の
    先端側へ回動せしめられるとともに、上記ウィンチ用切
    換弁(44)から上記巻下側油路(67)を通って上記
    ウィンチ用油圧モータ(16)へ供給される圧油の一部
    が上記連通用開閉弁(61)を通って上記起伏用シリン
    ダ(10)の上記起仰側油室(10a)に供給され該起
    伏用シリンダ(10)が伸長して上記伸縮ブーム(9)
    が起仰駆動される如く構成したことを特徴とする自走式
    クレーンにおけるフックブロック操作装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102887448A (zh) * 2012-09-26 2013-01-23 三一重工股份有限公司 控制系统、方法及工程机械

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