JP2003246585A - クレーンのフック水平移動制御装置 - Google Patents

クレーンのフック水平移動制御装置

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JP2003246585A
JP2003246585A JP2002050920A JP2002050920A JP2003246585A JP 2003246585 A JP2003246585 A JP 2003246585A JP 2002050920 A JP2002050920 A JP 2002050920A JP 2002050920 A JP2002050920 A JP 2002050920A JP 2003246585 A JP2003246585 A JP 2003246585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、伸縮並びに起伏自在な伸縮ブーム
3の先端部3dから吊下したフックブロック6をブーム起
伏軌跡面に沿って略水平方向に移動させるフック水平移
動制御を効率的に行えるようにしたクレーンのフック水
平移動制御装置を提供する。 【解決手段】 伸縮操作信号tに基づき伸縮制御弁7を
切換制御して伸縮ブーム3を伸縮駆動すると共に、伸縮
弁切換制御信号Vt、ブーム長さ信号L、ブーム起伏角
信号Θに基づき伸縮弁切換制御信号Vtで伸縮制御弁7
を切換制御して伸縮ブーム3を伸縮動させた際に当該伸
縮動により生じるフックブロック6の上下方向変移hを
相殺しつつ当該フックブロック6をブーム起伏軌跡面に
沿って略水平方向に移動させるために必要な起伏制御弁
9の弁切換量を求め、起伏制御弁9を当該弁切換量に切
換制御して伸縮ブーム3を連動して起伏駆動するよう構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮ブームの伸縮
動と起伏動の連動駆動により伸縮ブーム先端部から吊下
げたフックブロックをブーム起伏軌跡面に沿って略水平
方向に移動させるよう構成したクレーンのフック水平移
動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図3に基づきフック水平移動制御
装置が装備されるクレーンの構成を、トラックの運転室
後部位置に搭載され荷台等への荷物の積降し作業に用い
られる車輌搭載型クレーンを例に説明する。
【0003】当該車輌搭載型クレーンAは、図3に示す
如くトラックの車輌フレーム(図示せず)上に搭載され
た基台1、当該基台1上に旋回自在に搭載した旋回ポス
ト2、当該旋回ポスト2の上部に起伏自在に枢支され基
端側ブームセクション3a内に順次先端側ブームセクショ
ン3b,3cを伸縮自在に嵌挿した伸縮ブーム3、前記旋回
ポスト2あるいは伸縮ブーム3基端部に取付けたウイン
チ装置4から繰出したワイヤロープ5によって当該伸縮
ブーム先端部3dから巻上げ巻下げ自在に吊下げたフック
ブロック6、伸縮ブーム3の基端側ブームセクション3a
と先端側ブームセクション3b間に介装され伸縮制御弁7
からの制御油で駆動されて伸縮ブーム3を伸縮駆動する
伸縮シリンダ8、及び起伏制御弁9からの制御油で駆動
されて伸縮ブーム3を起伏駆動する起伏シリンダ10とで
構成されている。なお、11は前記ウインチ装置4に圧油
を給排して巻上げ巻下げ駆動するウインチ制御弁であ
る。また、12は圧油を発生する油圧ポンプ、13は駆動圧
を規制するリリーフ弁である。
【0004】このように構成した車輌搭載型クレーンA
は、フックブロック6に荷物を吊持した状態で旋回ポス
ト2を旋回駆動し、伸縮制御弁7を切換制御して伸縮ブ
ーム3を伸縮駆動すると共に起伏制御弁9を切換制御し
て伸縮ブーム3を起伏駆動し、更にウインチ制御弁11を
切換制御してウインチ装置4を巻上げ巻下げ駆動するこ
とで、フックフロック6を任意な位置に移動させ荷物の
積降し作業を行うようになっている。
【0005】ところで、この種のクレーンを用いた荷役
作業の1つに、フックブロック6に吊持した荷物を伸縮
ブーム3の伸縮あるいは起伏動により作業半径増減方向
に移動させる作業がある。通常伸縮ブーム3を伸縮ある
いは起伏動させた場合、ブーム先端部3dの変移に伴って
フックブロック6が昇降動(伸縮動の場合は図3一点鎖
線図示、起伏動の場合は二点鎖線図示)する。この際フ
ックブロック6が必要以上に上昇すれば周辺の作業者が
危険となり、必要以上に下降すれば荷物が地面等に接触
して損傷する恐れがある。このため、この種の荷役作業
ではフックブロック6の吊下げ高さHをあまり変化させ
ずに地面等に沿って略水平方向に移動させるのが望まし
い(図3実線図示)。そして、このようなフックブロッ
ク6の移動制御を、一般にフック水平移動制御と呼んで
いる。
【0006】しかしながら、このように伸縮ブーム3の
駆動に連動してフックブロック6を地面等に沿って略水
平方向に移動させるためには、作業者が伸縮ブーム3の
伸縮あるいは起伏駆動に連動してフックブロック6が略
水平方向に移動するようウインチ装置4を駆動制御する
必要があり、熟練した高度な操作技術が必要であった。
このため、このような高度な操作技術を必要とする制御
を自動化して一般の作業者でも容易に制御可能にしたフ
ック水平移動制御装置が開発されていた。
【0007】従来のフック水平移動制御装置は、例えば
伸縮ブーム3の伸縮動に連動したフック水平移動制御を
行う制御装置の場合、図3に示す如く作業者が手動操作
する伸縮制御弁7からの制御油で伸縮シリンダ8を駆動
し伸縮ブーム3を伸縮動させると共に、当該伸縮制御弁
7の弁切換量a、伸縮ブーム3のブーム起伏角Θ、ウイ
ンチ装置4から繰出したワイヤロープ5の繰出長さWに
基づき、当該ブーム姿勢における伸縮ブーム3が伸縮制
御弁7からの制御油で伸縮駆動(例えばLo1からLo2に
伸縮駆動)した際にフックブロック6が地面等に沿って
略水平方向に移動し得る如きウインチ制御弁11の弁切換
量を求め、ウインチ制御弁11を当該弁切換量に切換制御
するための連動ウインチ弁切換制御信号を生成してウイ
ンチ制御弁11に出力し、ウインチ装置4を伸縮ブーム3
の伸縮動に連動して巻下げ巻上げ駆動することでフック
ブロック6を水平方向に移動制御するよう構成してい
た。このため、従来のフック水平移動制御装置は、熟練
していない一般の作業者でも伸縮制御弁7を操作して伸
縮ブーム3を伸縮駆動するだけで簡単にフック水平移動
制御を行うことができ、操作性の向上に大きく貢献する
ものであった。また、伸縮ブーム3の起伏動に連動した
フック水平移動制御を行う制御装置も、略同様に構成さ
れていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フック水平移動制御装置は、伸縮ブーム3を伸縮あるい
は起伏動させた際に生じるフックブロック6の上下方向
変移をウインチ装置4で補正制御することでフック水平
移動制御を行うよう構成されていたため、次のような問
題があった。すなわち、例えば図3においてフック水平
移動制御により荷物をC1からC2に移動させようとした
場合、従来のものは伸縮ブーム3の伸縮あるいは起伏動
のみで荷物を水平方向に変移させる必要があるため、伸
縮連動制御の場合には伸縮ブーム3の伸縮駆動量(Lo1
からLo2への駆動)が、また起伏連動制御の場合には伸
縮ブーム3の起伏駆動量(Θo1からΘo2への駆動)が大
きく、更にこの伸縮ブーム3の駆動に伴い発生するブー
ム先端部3dの上下方向変移を相殺するためのウインチ装
置4の修正駆動量(伸縮連動制御の場合はWo1からWo2
への駆動、起伏連動制御の場合はWo3からWo2への駆
動)も大きくなるため、油圧ポンプ12の吐出油量に余裕
の少ないこの種の車輌搭載型クレーンAでは、制御速度
が遅くなり迅速な作業が行えないという問題である。
【0009】また、従来のフック水平移動制御装置は、
ウインチ装置4を高精度に駆動制御する必要があり、ワ
イヤロープ5の繰出し長さWを検出するワイヤ繰出し長
さ検出手段を設けてフイードバック制御を行っていた。
このため、ロータリーエンコーダや複数の近接スイッチ
等で構成したワイヤ繰出し長さ検出手段が必要となり、
その分コストが高くなるという問題である。
【0010】本発明は、上記従来のフック水平移動制御
装置の持つ問題点を解決することを目的とし、フック水
平移動制御を伸縮ブームの伸縮動と起伏動の連動制御に
より行うよう構成して制御全体の駆動量を減らし、これ
により制御を高速化して迅速な作業を可能にすると共
に、高精度な制御が可能なものでありながらワイヤ繰出
し長さ検出手段を不要にしてコストを低減したクレーン
のフック水平移動制御装置を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、次の如き構成を有している。
【0012】すなわち、本発明のクレーンのフック水平
移動制御装置は、基台上に旋回自在に搭載した旋回ポス
ト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブ
ーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付
けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによって当
該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮
制御弁からの制御油で駆動され伸縮ブームを伸縮駆動す
る伸縮シリンダ、起伏制御弁からの制御油で駆動され伸
縮ブームを起伏駆動する起伏シリンダとで構成したクレ
ーンのフック水平移動制御装置を対象にしている。
【0013】そして、本発明の請求項1におけるフック
水平移動制御装置は、伸縮制御弁の弁切換量を指示する
伸縮操作信号を出力する伸縮操作手段、伸縮ブームのブ
ーム長さを検出してブーム長さ信号を出力するブーム長
さ検出手段、伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブー
ム起伏角信号を出力するブーム起伏角検出手段、及びこ
れら各手段からの伸縮操作信号、ブーム長さ信号、ブー
ム起伏角信号を受取り、前記伸縮制御弁と起伏制御弁を
切換制御するための弁切換制御信号を生成して各制御弁
に出力するコントローラとを備え、当該コントローラ
は、前記伸縮操作信号に基づき伸縮制御弁を当該伸縮操
作信号が指示する弁切換量に切換制御するための伸縮弁
切換制御信号を生成して伸縮制御弁に出力すると共に、
当該伸縮弁切換制御信号、ブーム長さ信号、ブーム起伏
角信号に基づき伸縮弁切換制御信号で伸縮制御弁を切換
制御して伸縮ブームを伸縮動させた際に当該伸縮動によ
り生じる前記フックブロックの上下方向変移を相殺しつ
つ当該フックブロックをブーム起伏軌跡面に沿って略水
平方向に移動させるために必要な起伏制御弁の弁切換量
を求め、起伏制御弁を当該弁切換量に切換制御するため
の連動起伏弁切換制御信号を生成して起伏制御弁に出力
するよう構成している。
【0014】このように構成したことにより、コントロ
ーラは、まず伸縮操作手段からの伸縮操作信号に基づき
伸縮制御弁を当該伸縮操作信号が指示する弁切換量に切
換制御するための伸縮弁切換制御信号を生成して当該制
御弁に出力するようになっている。これにより、伸縮制
御弁が切換えられて制御油が伸縮シリンダに供給され、
伸縮ブームが伸縮駆動するようになっている。
【0015】一方、コントローラは、前記伸縮制御弁へ
の伸縮弁切換制御信号の出力と同時に、次の如き連動起
伏弁切換制御信号を出力して起伏制御弁を切換制御する
ようになっている。すなわち、コントローラは、前記伸
縮弁切換制御信号、ブーム長さ検出手段からのブーム長
さ信号、ブーム起伏角検出手段からのブーム起伏角信号
に基づき伸縮弁切換制御信号で伸縮制御弁を切換制御し
て伸縮ブームを伸縮動させた際に当該伸縮動により生じ
るフックブロックの上下方向変移を相殺しつつ当該フッ
クブロックをブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移
動させるために必要な起伏制御弁の弁切換量を求め、起
伏制御弁を当該弁切換量に切換制御するための連動起伏
弁切換制御信号を生成して当該制御弁に出力するように
なっている。これにより、起伏制御弁がフックブロック
をブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移動、すなわ
ちフック水平移動制御を達成し得る弁切換量に切換制御
され、伸縮ブームの伸縮動に連動したフックブロックの
水平移動制御が行えるのである(図1参照)。
【0016】そして、この連動制御における伸縮ブーム
の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1からL2への駆動)
とこれに連動する起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の
合計値は、従来のフック水平移動制御における駆動量、
すなわち伸縮駆動量(Lo1からLo2への駆動)とこれに
連動するウインチ駆動量(Wo1からWo2への駆動)の合
計値より大幅に少なくなり、このため制御が高速化され
迅速な作業が可能になるのである。また、この連動制御
は、図1に示す如く伸縮ブーム先端部の上下方向変移が
少なく建物内での荷役作業の如く障害物の多い作業環境
でも障害物に邪魔されないで効率的な作業を行うことが
できるのである。更に、この連動制御は、伸縮ブームの
伸縮動と起伏動のみで行われるので、ワイヤロープの繰
出し長さを検出するワイヤ繰出し長さ検出手段が不要と
なり、その分コストを低減することができるのである。
【0017】また、本発明の請求項2におけるフック水
平移動制御装置は、起伏制御弁の弁切換量を指示する起
伏操作信号を出力する起伏操作手段、伸縮ブームのブー
ム長さを検出してブーム長さ信号を出力するブーム長さ
検出手段、伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブーム
起伏角信号を出力するブーム起伏角検出手段、及びこれ
ら各手段からの起伏操作信号、ブーム長さ信号、ブーム
起伏角信号を受取り、前記起伏制御弁と伸縮制御弁を切
換制御するための弁切換制御信号を生成して各制御弁に
出力するコントローラとを備え、当該コントローラは、
前記起伏操作信号に基づき起伏制御弁を当該起伏操作信
号が指示する弁切換量に切換制御するための起伏弁切換
制御信号を生成して起伏制御弁に出力すると共に、当該
起伏弁切換制御信号、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信
号に基づき起伏弁切換制御信号で起伏制御弁を切換制御
して伸縮ブームを起伏動させた際に当該起伏動に連動し
て制御される伸縮ブームの伸縮動により生じる前記フッ
クブロックの上下方向変移を相殺しつつ当該フックブロ
ックをブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移動させ
るために必要な伸縮制御弁の弁切換量を求め、伸縮制御
弁を当該弁切換量に切換制御するための連動伸縮弁切換
制御信号を生成して伸縮制御弁に出力するよう構成して
いる。
【0018】このように構成したことにより、コントロ
ーラは、まず起伏操作手段からの起伏操作信号に基づき
起伏制御弁を当該起伏操作信号が指示する弁切換量に切
換制御するための起伏弁切換制御信号を生成して当該制
御弁に出力するようになっている。これにより、起伏制
御弁が切換えられて制御油が起伏シリンダに供給され、
伸縮ブームが起伏駆動するようになっている。
【0019】一方、コントローラは、前記起伏制御弁へ
の起伏弁切換制御信号の出力と同時に、次の如き連動伸
縮弁切換制御信号を出力して伸縮制御弁を切換制御する
ようになっている。すなわち、コントローラは、前記起
伏弁切換制御信号、ブーム長さ検出手段からのブーム長
さ信号、ブーム起伏角検出手段からのブーム起伏角信号
に基づき起伏弁切換制御信号で起伏制御弁を切換制御し
て伸縮ブームを起伏動させた際に当該起伏動に連動して
制御される伸縮ブームの伸縮動により生じるフックブロ
ックの上下方向変移を相殺しつつ当該フックブロックを
ブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移動させるため
に必要な伸縮制御弁の弁切換量を求め、伸縮制御弁を当
該弁切換量に切換制御するための連動伸縮弁切換制御信
号を生成して当該制御弁に出力するようになっている。
これにより、伸縮制御弁がフックブロックをブーム起伏
軌跡面に沿って略水平方向に移動、すなわちフック水平
移動制御を達成し得る弁切換量に切換制御され、伸縮ブ
ームの起伏動に連動したフックブロックの水平移動制御
が行えるのである(図1参照)。
【0020】そして、この連動制御における伸縮ブーム
の駆動量、すなわち起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)
とこれに連動する伸縮駆動量(L1からL2への駆動)の
合計値は、従来のフック水平移動制御における駆動量、
すなわち起伏駆動量(Θo1からΘo2への駆動)とこれに
連動するウインチ駆動量(Wo3からWo2への駆動)の合
計値より大幅に少なくなり、このため制御が高速化され
迅速な作業が可能になるのである。また、この連動制御
は、図1に示す如く伸縮ブーム先端部の上下方向変移が
少なく建物内での荷役作業の如く障害物の多い作業環境
でも障害物に邪魔されないで効率的な作業を行うことが
できるのである。更に、この連動制御は、伸縮ブームの
伸縮動と起伏動のみで行われるので、ワイヤロープの繰
出し長さを検出するワイヤ繰出し長さ検出手段が不要と
なり、その分コストを低減することができるのである。
【0021】また、本発明の請求項3おけるフック水平
移動制御装置は、フックブロックの作業半径増減方向へ
の駆動速度を指示するフック水平操作信号を出力するフ
ック水平操作手段、伸縮ブームのブーム長さを検出して
ブーム長さ信号を出力するブーム長さ検出手段、伸縮ブ
ームのブーム起伏角を検出してブーム起伏角信号を出力
するブーム起伏角検出手段、及びこれら各手段からのフ
ック水平操作信号、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信号
を受取り、前記伸縮制御弁と起伏制御弁を切換制御する
ための弁切換制御信号を生成して各制御弁に出力するコ
ントローラとを備え、当該コントローラは、前記フック
水平操作信号、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信号に基
づき伸縮ブームの伸縮動により生じる前記フックブロッ
クの上下方向変移を相殺しつつ当該フックブロックを前
記フック水平操作信号が指示する駆動速度でブーム起伏
軌跡面に沿って略水平方向に移動させるために必要な伸
縮制御弁の弁切換量と起伏制御弁の弁切換量を求め、伸
縮制御弁と起伏制御弁を対応する弁切換量に切換制御す
るための伸縮弁切換制御信号と起伏弁切換制御信号を生
成して各制御弁に出力するよう構成している。
【0022】このように構成したことにより、コントロ
ーラは、まずフック水平操作信号、ブーム長さ検出手段
からのブーム長さ信号、ブーム起伏角検出手段からのブ
ーム起伏角信号に基づき伸縮ブームの伸縮動により生じ
るフックブロックの上下方向変移を相殺しつつ当該フッ
クブロックを前記フック水平操作信号が指示する駆動速
度でブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移動させる
ために必要な伸縮制御弁の弁切換量と起伏制御弁の弁切
換量を求め、次に伸縮制御弁と起伏制御弁を対応する弁
切換量に切換制御するための伸縮弁切換制御信号と起伏
弁切換制御信号を生成して各制御弁に出力するようにな
っている。これにより、伸縮制御弁と起伏制御弁がフッ
クブロックをブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移
動、すなわちフック水平移動制御を達成し得る弁切換量
に切換制御され、フックブロックの水平移動制御が行え
るのである(図2参照)。
【0023】そして、この連動制御における伸縮ブーム
の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1からL2への駆動)
と起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の合計値は、従来
のフック水平移動制御における駆動量、すなわち伸縮駆
動量(Lo1からLo2への駆動)とこれに連動するウイン
チ駆動量(Wo1からWo2への駆動)の合計値、あるいは
起伏駆動量(Θo1からΘo2への駆動)とこれに連動する
ウインチ駆動量(Wo3からWo2への駆動)の合計値より
大幅に少なくなり、このため制御が高速化され迅速な作
業が可能になるのである。また、この連動制御は、図2
に示す如く伸縮ブーム先端部の上下方向変移が少なく建
物内での荷役作業の如く障害物の多い作業環境でも障害
物に邪魔されないで効率的な作業を行うことができるの
である。更に、この連動制御は、伸縮ブームの伸縮動と
起伏動のみで行われるので、ワイヤロープの繰出し長さ
を検出するワイヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、そ
の分コストを低減することができるのである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2に基づき本発
明の具体的な実施形態について説明する。図1は、第1
の実施形態におけるフック水平移動制御装置の説明図、
図2は第2の実施形態におけるフック水平移動制御装置
の説明図である。なお、本発明のフック水平移動制御装
置は、伸縮制御弁と起伏制御弁の連動切換制御によりフ
ックブロックをブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に
移動させるよう構成したものであり、以下の説明ではこ
の連動切換機構の構成を中心に説明するものとする。こ
のため、従来技術の説明で用いたA及び1〜13の各符号
は、以下の説明でも同義のものとして援用するものとす
る。
【0025】(第1の実施形態)まず、図1に基づき第
1の実施形態について説明する。伸縮制御弁7・起伏制
御弁9・ウインチ制御弁11の各制御弁は、励磁信号に応
じて弁切換量が連続的に制御される従来公知の3位置電
磁比例制御弁で構成されている。
【0026】16は、作業者が携帯して無線あるいは有線
等の通信手段を介して遠隔操作、あるいは作業者が切換
操作可能な操作装置である。当該操作装置16には、伸側
あるいは縮側への操作により前記伸縮制御弁7の弁切換
方向を含む弁切換量を指示する伸縮操作信号tを出力す
る伸縮操作手段17と、起側あるいは倒側への操作により
前記起伏制御弁9の弁切換方向を含む弁切換量を指示す
る起伏操作信号eを出力する起伏操作手段18、巻上側あ
るいは巻下側への操作により前記ウインチ制御弁11の弁
切換方向を含む弁切換量を指示するウインチ操作信号w
を出力するウインチ操作手段19が取付けられている。そ
して、これら各手段17,18,19からの操作信号t,e,
wは、コントローラ15に出力されるようになっている。
【0027】なお、これら各操作手段17,18,19は、上
記の構成の他に各制御弁7,9,11の弁切換方向を指示
する各駆動方向指示スイッチと、各制御弁7,9,11の
弁切換量を指示する共通の弁切換量指示手段とを設け、
これら駆動方向指示スイッチと共通の弁切換量指示手段
からの各信号に基づき各制御弁7,9,11の操作信号
t,e,wを生成する公知の遠隔操作装置で構成しても
よい。この場合には、遠隔操作装置をコンパクトに構成
でき、小型化の要望が強い車輌搭載型クレーンの遠隔操
作装置として適したものとなる。
【0028】21は、伸縮ブーム3のブーム長さLを検出
するブーム長さ検出手段である。当該ブーム長さ検出手
段21は、例えば基端側ブームセクション3aに検出用コー
ドを巻取った繰出長さ検出機構付きのコード巻取器を取
付け、当該コードの先端部を最先端側ブームセクション
3cに止着して伸縮ブーム3を伸縮動させた際に生じる検
出用コードの繰出長さを当該繰出長さ検出機構で検出し
てブーム長さ信号Lとしてコントローラ15に出力するよ
う構成されている。なお、当該ブーム長さ検出手段21は
超音波式の測長手段等で構成してもよい。
【0029】また、22は伸縮ブーム3のブーム起伏角Θ
を検出するブーム起伏角検出手段である。当該ブーム起
伏角検出手段22は、伸縮ブーム3の対地角度を基端側ブ
ームセクション3aに取付けた振り子式の対地角度検出機
構で検出して、ブーム起伏角信号Θとしてコントローラ
15に出力するよう構成されている。
【0030】23は、伸縮ブーム3を単独で駆動制御する
単独駆動モードと、伸縮ブーム3の駆動時にフックブロ
ック6を水平方向に移動制御するフック水平移動モード
を選択可能なモード選択手段である。当該モード選択手
段23は、操作の度に単独駆動モードとフック水平移動モ
ードを交互に切換可能な押しボタンスイッチ、あるいは
傾動操作により両モードを切換可能なトグルスイッチ等
で構成されている。
【0031】15は、コントローラである。当該コントロ
ーラ15は、伸縮駆動信号出力手段24、起伏駆動信号出力
手段25、ウインチ駆動信号出力手段26、起伏連動伸縮駆
動信号出力手段27、伸縮連動起伏駆動信号出力手段28、
及び連動規制手段29とで構成されており、前記操作手段
17,18,19からの各操作信号、ブーム長さ検出手段21か
らのブーム長さ信号L、ブーム起伏角検出手段22からの
ブーム起伏角信号Θ、モード選択手段23からの操作信号
を受取り、前記各制御弁7,9,11を切換制御するため
の弁切換制御信号を生成して各制御弁7,9,11に出力
するようになっている。
【0032】伸縮駆動信号出力手段24は、前記伸縮操作
手段17からの伸縮操作信号tを受けて伸縮制御弁7を当
該操作信号tが指示する弁切換量に切換制御するための
伸縮弁切換制御信号Vtを生成して、当該制御信号Vtを
伸縮制御弁7に出力するよう構成している。これによ
り、当該伸縮制御弁7は、伸縮操作手段17の操作量、す
なわち伸縮操作信号tに対応した弁切換量に切換制御さ
れ、制御油が伸縮シリンダ8に供給されて伸縮ブーム3
が伸縮駆動されるようになっている。また、起伏駆動信
号出力手段25は、前記起伏操作手段18からの起伏操作信
号eを受けて起伏制御弁9を当該操作信号eが指示する
弁切換量に切換制御するための起伏弁切換制御信号Ve
を生成して、当該制御信号Veを起伏制御弁9に出力す
るよう構成している。これにより、当該起伏制御弁9
は、起伏操作手段18の操作量、すなわち起伏操作信号e
に対応した弁切換量に切換制御され、制御油が起伏シリ
ンダ10に供給されて伸縮ブーム3が起伏駆動されるよう
になっている。また、ウインチ駆動信号出力手段26は、
前記ウインチ操作手段19からのウインチ操作信号wを受
けてウインチ制御弁11を当該操作信号wが指示する弁切
換量に切換制御するためのウインチ弁切換制御信号Vw
を生成して、当該制御信号Vwをウインチ制御弁11に出
力するよう構成している。これにより、当該ウインチ制
御弁11は、ウインチ操作手段19の操作量、すなわちウイ
ンチ操作信号wに対応した弁切換量に切換制御され、制
御油がウインチ装置4に供給されてフックブロック6が
巻上げ巻下げ駆動されるようになっている。
【0033】また、起伏連動伸縮駆動信号出力手段27
は、前記起伏駆動信号出力手段25からの起伏弁切換制御
信号Veと、ブーム長さ検出手段21からのブーム長さ信
号L、ブーム起伏角検出手段22からのブーム起伏角信号
Θを受取り、これら各信号Ve,L,Θに基づき、まず
起伏弁切換制御信号Veで起伏制御弁9を切換制御して
伸縮ブーム3を起伏動(例えば、図1において伸縮ブー
ム3をΘ1からΘ2に倒伏動)させた際に当該起伏動に連
動して制御される伸縮ブーム3の伸縮動(L1からL2へ
の伸長動)により生じる前記フックブロック6の上下方
向変移h(当該変移hは、伸縮ブーム3を伸縮させた際
に繰出し量が変化しないワイヤロープ5との間で生じる
相対的位置変化に起因したフックブロック6の上下方向
変移であり、h=(L2−L1)/Nで算出される。但
し、(L2−L1)は伸縮ブーム3のブーム長さ変化量、
Nはフックブロック6のワイヤ掛け数である)を相殺し
つつ当該フックブロック6をブーム起伏軌跡面に沿って
略水平方向に移動させるために必要な伸縮制御弁7の連
動伸縮弁切換量を求め、次に伸縮制御弁7を当該弁切換
量に切換制御するための連動伸縮弁切換制御信号Vtrを
生成して連動規制手段29を介し伸縮制御弁7に出力する
よう構成している。具体的には、伸縮ブーム3のブーム
基準面fとブーム先端滑車3eとのオフセット量gを便宜
上0と仮定した場合、 L1×sinΘ1=L2×sinΘ2+(L2−L1)/N 但し、L1;制御開始時のブーム長さ Θ1;制御開始時のブーム起伏角 L2;制御後のブーム長さ Θ2;制御後のブーム起伏角 N ;フックブロック6のワイヤ掛け数 の演算式を満足する如き伸縮ブーム3のブーム起伏角変
移量に対する必要伸縮駆動量を求め、伸縮ブーム3を当
該必要伸縮駆動量で駆動するために必要な伸縮制御弁7
の連動伸縮弁切換制御信号Vtrを生成して伸縮制御弁7
に出力するよう構成すればよい。このように構成した起
伏連動伸縮駆動信号出力手段27は、前記起伏駆動信号出
力手段25から出力される起伏弁切換制御信号Veで起伏
制御弁9が切換制御されて伸縮ブーム3が起伏動した際
に、フックブロック6がブーム起伏軌跡面に沿って略水
平方向に連動して移動する如き伸縮制御弁7の連動伸縮
弁切換制御信号Vtrを生成して当該制御弁7に出力する
ので、伸縮ブーム3は例えばΘ1からΘ2への倒伏動に連
動してL1からL2に伸長駆動され、これによりブーム先
端部3dが図1の移動軌跡Iに沿って移動するよう連動制
御されるのである。なお、この移動軌跡Iは、伸縮ブー
ム3を伸縮動させた際に生じるフックブロック6の上下
方向変移hを相殺し得る量だけ水平面Sから偏寄させた
移動軌跡となっており、このためブーム先端部3dを当該
移動軌跡Iに沿うよう移動制御すれば、結果としてフッ
クブロック6がブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に
移動し、起伏連動のフック水平移動制御が行えるのであ
る。
【0034】また、伸縮連動起伏駆動信号出力手段28
は、前記伸縮駆動信号出力手段24からの伸縮弁切換制御
信号Vtと、ブーム長さ検出手段21からのブーム長さ信
号L、ブーム起伏角検出手段22からのブーム起伏角信号
Θを受取り、これら各信号Vt,L,Θに基づき、まず
伸縮弁切換制御信号Vtで伸縮制御弁7を切換制御して
伸縮ブーム3を伸縮動(例えば、図1において伸縮ブー
ム3をL1からL2に伸長動)させた際に当該伸縮動によ
り生じる前記フックブロック6の上下方向変移h(当該
変移hは、伸縮ブーム3を伸縮させた際に繰出し量が変
化しないワイヤロープ5との間で生じる相対的位置変化
に起因したフックブロック6の上下方向変移であり、h
=(L2−L1)/Nで算出される。但し、(L2−L1)
は伸縮ブーム3のブーム長さ変化量、Nはフックブロッ
ク6のワイヤ掛け数である)を相殺しつつ当該フックブ
ロック6をブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移動
させるために必要な起伏制御弁9の連動起伏弁切換量を
求め、次に起伏制御弁9を当該弁切換量に切換制御する
ための連動起伏弁切換制御信号Verを生成して連動規制
手段29を介し起伏制御弁9に出力するよう構成してい
る。具体的には、伸縮ブーム3のブーム基準面fとブー
ム先端滑車3eとのオフセット量gを便宜上0と仮定した
場合、 L1×sinΘ1=L2×sinΘ2+(L2−L1)/N 但し、L1;制御開始時のブーム長さ Θ1;制御開始時のブーム起伏角 L2;制御後のブーム長さ Θ2;制御後のブーム起伏角 N ;フックブロック6のワイヤ掛け数 の演算式を満足する如き伸縮ブーム3のブーム長さ変移
量に対する必要起伏駆動量を求め、伸縮ブーム3を当該
必要起伏駆動量で駆動するために必要な起伏制御弁9の
連動起伏弁切換制御信号Verを生成して起伏制御弁9に
出力するよう構成すればよい。このように構成した伸縮
連動起伏駆動信号出力手段28は、前記伸縮駆動信号出力
手段24から出力される伸縮弁切換制御信号Vtで伸縮制
御弁7が切換制御されて伸縮ブーム3が伸縮動した際
に、フックブロック6がブーム起伏軌跡面に沿って略水
平方向に連動して移動する如き起伏制御弁9の連動起伏
弁切換制御信号Verを生成して当該制御弁9に出力する
ので、伸縮ブーム3は例えばL1からL2への伸長動に連
動してΘ1からΘ2に倒伏駆動され、これによりブーム先
端部3dが図1の移動軌跡Iに沿って移動するよう連動制
御されるのである。なお、この移動軌跡Iは、伸縮ブー
ム3を伸縮動させた際に生じるフックブロック6の上下
方向変移hを相殺し得る量だけ水平面Sから偏寄させた
移動軌跡となっており、このためブーム先端部3dを当該
移動軌跡Iに沿うよう移動制御すれば、結果としてフッ
クブロック6がブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に
移動し、伸縮連動のフック水平移動制御が行えるのであ
る。
【0035】また、連動規制手段29は、前記モード選択
手段23からの信号によって次の如く切換制御されるよう
になっている。すなわち、当該連動規制手段29は、常に
連動伸縮弁切換制御信号Vtrと連動起伏弁切換制御信号
Verを対応する制御弁7,9に出力するよう構成されて
おり、モード選択手段23が単独駆動モードに切換えられ
た時に連動伸縮弁切換制御信号Vtrと連動起伏弁切換制
御信号Verを遮断して伸縮ブーム3を単独で駆動するよ
うになっている。そして、伸縮操作手段17と起伏操作手
段18が同時に操作された時、あるいは当該両操作手段1
7,18のいずれかとウインチ操作手段19が同時に操作さ
れた時には、作業者自らの意志に基づく連動駆動が要求
されていると判断して両弁切換制御信号Vtr,Verを遮
断し、フック水平移動制御を規制するのが望ましい。な
お、前記操作手段17,18が駆動方向指示スイッチと共通
の弁切換量指示手段で構成されている場合には、駆動方
向指示スイッチの「伸」と「伏」、あるいは「縮」と
「起」が同時に操作された時に作業者がフック水平移動
制御を望んでいると判断して伸縮弁切換制御信号Vtと
連動起伏弁切換制御信号Ver、あるいは起伏弁切換制御
信号Veと連動伸縮弁切換制御信号Vtrを対として対応
する各制御弁7,9に出力するよう構成してもよい。こ
の場合には、特にモード選択手段23を設ける必要がな
く、操作装置の小型化が図れるものである。また、伸縮
ブーム3の単独駆動が必要ない場合には、当該連動規制
手段29とモード選択手段23を設けなくてもよいこと勿論
である。
【0036】また、前記伸縮駆動信号出力手段24と起伏
駆動信号出力手段25は、フック水平移動制御における必
要駆動油量、すなわち伸縮駆動必要油量と起伏駆動必要
油量の合計値がポンプ吐出油量を上回った場合に、必要
駆動油量がポンプ吐出油量になるよう流量低減係数K=
(ポンプ吐出油量/必要駆動油量)で低減補正した伸縮
弁切換制御信号Vtあるいは起伏弁切換制御信号Veを出
力する制御信号低減機能を備えたものとするのが良い。
このように構成すれば、ポンプ吐出油量が不足してフッ
ク水平移動制御が達成できないという不具合を未然に防
止することができるのである。
【0037】次に、作動について説明する。まず、伸縮
ブーム3を単独で伸縮あるいは起伏駆動する場合につい
て説明する。この場合は、モード選択手段23を単独駆動
モードに選択して、伸縮操作手段17あるいは起伏操作手
段18を操作すればよい。モード選択手段23を単独駆動モ
ードにすれば、連動規制手段29が連動伸縮弁切換制御信
号Vtrと連動起伏弁切換制御信号Verの各制御弁7,9
への出力を規制するので、伸縮操作手段17を操作すれば
伸縮駆動信号出力手段24から伸縮弁切換制御信号Vtが
出力されて伸縮制御弁7が切換わり伸縮ブーム3を単独
で伸縮駆動することができ、また起伏操作手段18を操作
すれば起伏駆動信号出力手段25から起伏弁切換制御信号
Veが出力されて起伏制御弁9が切換わり伸縮ブーム3
を単独で起伏駆動することができるのである。
【0038】次に、伸縮ブーム3の伸縮あるいは起伏動
に連動してフックブロック6を水平移動制御する場合に
ついて説明する。この場合は、モード選択手段23をフッ
ク水平移動モードに選択して、伸縮操作手段17あるいは
起伏操作手段18を操作すればよい。モード選択手段23を
フック水平移動モードにすれば、連動規制手段29が連動
伸縮弁切換制御信号Vtrと連動起伏弁切換制御信号Ver
を夫々伸縮制御弁7と起伏制御弁9に出力するよう切換
わるので、次の如くフック水平移動制御が可能になるの
である。すなわち、伸縮操作手段17を操作すれば、伸縮
駆動信号出力手段24が伸縮操作信号tに対応した伸縮弁
切換制御信号Vtを生成して伸縮制御弁7に出力し、当
該伸縮制御弁7からの制御油が伸縮シリンダ8に供給さ
れて伸縮ブーム3が伸縮駆動するのである。それと同時
に伸縮連動起伏駆動信号出力手段28が伸縮弁切換制御信
号Vtとブーム長さ信号L、ブーム起伏角信号Θに基づ
き当該伸縮弁切換制御信号Vtで伸縮制御弁7を切換制
御して伸縮ブーム3を伸縮動させた際に当該伸縮動によ
り生じるフックブロック6の上下方向変移hを相殺しつ
つ当該フックブロック6をブーム起伏軌跡面に沿って略
水平方向に移動させるために必要な起伏制御弁9の連動
起伏弁切換制御信号Verを生成して起伏制御弁9に出力
し、当該起伏制御弁9からの制御油が起伏シリンダ10に
供給されて伸縮ブーム3が起伏駆動するようになってい
る。これにより、伸縮ブーム3は、ブーム先端部3dが移
動軌跡Iに沿って移動するよう伸縮動と起伏動が連動制
御され、結果としてフックブロック6がブーム起伏軌跡
面に沿って略水平方向に移動する伸縮連動のフック水平
移動制御が行えるのである。
【0039】また、起伏操作手段18を操作すれば、起伏
駆動信号出力手段25が起伏操作信号eに対応した起伏弁
切換制御信号Veを生成して起伏制御弁9に出力し、当
該起伏制御弁9からの制御油が起伏シリンダ10に供給さ
れて伸縮ブーム3が起伏駆動するのである。それと同時
に起伏連動伸縮駆動信号出力手段27が起伏弁切換制御信
号Veとブーム長さ信号L、ブーム起伏角信号Θに基づ
き当該起伏弁切換制御信号Veで起伏制御弁9を切換制
御して伸縮ブーム3を起伏動させた際に当該起伏動に連
動して制御される伸縮ブーム3の伸縮動により生じるフ
ックブロック6の上下方向変移hを相殺しつつ当該フッ
クブロック6をブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に
移動させるために必要な伸縮制御弁7の連動伸縮弁切換
制御信号Vtrを生成して伸縮制御弁7に出力し、当該伸
縮制御弁7からの制御油が伸縮シリンダ8に供給されて
伸縮ブーム3が伸縮駆動するようになっている。これに
より、伸縮ブーム3は、ブーム先端部3dが移動軌跡Iに
沿って移動するよう起伏動と伸縮動が連動制御され、結
果としてフックブロック6がブーム起伏軌跡面に沿って
略水平方向に移動する起伏連動のフック水平移動制御が
行えるのである。
【0040】なお、このフック水平移動制御時における
伸縮ブーム3の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1から
L2への駆動)と起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の
合計値は、従来のフック水平移動制御における駆動量、
すなわち伸縮駆動量(Lo1からLo2への駆動)とこれに
連動するウインチ駆動量(Wo1からWo2への駆動)ある
いは起伏駆動量(Θo1からΘo2への駆動)とこれに連動
するウインチ駆動量(Wo3からWo2への駆動)の合計値
より大幅に少なくなり、このため制御が高速化され迅速
な作業が可能になるのである。また、この連動制御は、
図1に示す如く伸縮ブーム先端部3dの上下方向変移が少
なく建物内での荷役作業の如く障害物の多い作業環境で
も障害物に邪魔されないで効率的な作業を行うことがで
きるのである。更に、この連動制御は、伸縮ブームの伸
縮動と起伏動のみで行われるので、ワイヤロープの繰出
し長さを検出するワイヤ繰出し長さ検出手段が不要とな
り、その分コストを低減することができるのである。
【0041】(第2の実施形態)次に、請求項3に対応
した第2の実施形態について、図2に基づき説明する。
この実施形態におけるフック水平移動制御装置は、前述
した第1の実施形態におけるフック水平移動制御装置に
比し、フック水平操作手段が付加され、起伏連動伸縮駆
動信号出力手段27と伸縮連動起伏駆動信号出力手段28の
代わりに連動駆動信号出力手段が設けられている。この
ため、以下の説明ではこの変更点を中心に説明するもの
とする。
【0042】30は、操作装置16に取付けられたフック水
平操作手段であり、遠側あるいは近側への操作によりフ
ックブロック6の作業半径増減方向への駆動速度、すな
わち遠側への操作により作業半径増大方向への駆動速度
を、また近側への操作により作業半径減少方向への駆動
速度を指示するフック水平操作信号cを出力するよう構
成されている。
【0043】また、コントローラ15には、前記第1実施
形態のものと同様に伸縮駆動信号出力手段24、起伏駆動
信号出力手段25、ウインチ駆動信号出力手段26、連動規
制手段29が設けられている。そして、起伏連動伸縮駆動
信号出力手段27と伸縮連動起伏駆動信号出力手段28の代
わりに連動駆動信号出力手段31が設けられている。
【0044】当該連動駆動信号出力手段31は、前記フッ
ク水平操作手段30からのフック水平操作信号cと、ブー
ム長さ検出手段21からのブーム長さ信号L、ブーム起伏
角検出手段22からのブーム起伏角信号Θを受取り、これ
ら各信号c,L,Θに基づき制御の結果発生する伸縮ブ
ーム3の伸縮動(例えば、図2においてL1からL2への
伸長動)により生じる前記フックブロック6の上下方向
変移h(当該変移hは、伸縮ブーム3を伸縮させた際に
繰出し量が変化しないワイヤロープ5との間で生じる相
対的位置変化に起因したフックブロック6の上下方向変
移であり、h=(L2−L1)/Nで算出される。但し、
(L2−L1)は伸縮ブーム3のブーム長さ変化量、Nは
フックブロック6のワイヤ掛け数である)を相殺しつつ
当該フックブロック6をフック水平操作信号cが指示す
る駆動速度でブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移
動させるために必要な伸縮制御弁7の伸縮弁切換量tr
と起伏制御弁9の起伏弁切換量erを求め、次に伸縮制
御弁7を対応する弁切換量trに切換制御するための連
動伸縮弁切換制御信号Vtrと起伏制御弁9を対応する弁
切換量erに切換制御するための連動起伏弁切換制御信
号Verを夫々生成して、当該両弁切換制御信号Vtr,V
erを連動規制手段29を介して両制御弁7,9に出力する
よう構成している。具体的には、伸縮ブーム3のブーム
基準面fとブーム先端滑車3eとのオフセット量gを便宜
上0と仮定した場合、 L1×sinΘ1=L2×sinΘ2+(L2−L1)/N 但し、L1;制御開始時のブーム長さ Θ1;制御開始時のブーム起伏角 L2;制御後のブーム長さ Θ2;制御後のブーム起伏角 N ;フックブロック6のワイヤ掛け数 の演算式を満足する如き伸縮ブーム3の必要伸縮駆動量
と必要起伏駆動量を求め、次に伸縮ブーム3を当該必要
伸縮駆動量で駆動するために必要な伸縮制御弁7の連動
伸縮弁切換制御信号Vtrと必要起伏駆動量で駆動するた
めに必要な起伏制御弁9の連動起伏弁切換制御信号Ver
を生成して各制御弁7,9に出力するよう構成すればよ
い。このように構成した連動駆動信号出力手段31は、フ
ック水平操作手段30からのフック水平操作信号cを受け
てフックブロック6がブーム起伏軌跡面に沿って略水平
方向に移動する如き伸縮制御弁7の連動伸縮弁切換制御
信号Vtrと起伏制御弁9の連動起伏弁切換制御信号Ver
を生成して各制御弁7,9に出力するので、伸縮ブーム
3は例えばL1からL2への伸長動とΘ1からΘ2への倒伏
動が連動して駆動され、これによりブーム先端部3dが図
2の移動軌跡Iに沿って移動するよう連動制御されるの
である。なお、この移動軌跡Iは、伸縮ブーム3を伸縮
動させた際に生じるフックブロック6の上下方向変移h
を相殺し得る量だけ水平面Sから偏寄させた移動軌跡と
なっており、このためブーム先端部3dを当該移動軌跡I
に沿うよう移動制御すれば、結果としてフックブロック
6がブーム起伏軌跡面に沿って略水平方向に移動し、フ
ック水平移動制御が行えるのである。
【0045】このように構成された第2の実施形態にお
けるフック水平移動制御装置は、フック水平操作手段30
を遠側あるいは近側に操作すれば、当該操作手段30から
のフック水平操作信号cを受けた連動駆動信号出力手段
31が、フックブロック6をブーム起伏軌跡面に沿って略
水平方向に移動させるために必要な伸縮制御弁7の連動
伸縮弁切換制御信号Vtrと起伏制御弁9の連動起伏弁切
換制御信号Verを生成して各制御弁7,9に出力するの
で、伸縮ブーム3の伸縮動と起伏動が連動して駆動さ
れ、結果としてフックブロック6がブーム起伏軌跡面に
沿って略水平方向に移動してフック水平移動制御が行え
るのである。
【0046】
【発明の効果】以上の如く構成した本発明のクレーンの
フック水平移動制御装置は、フック水平移動制御を伸縮
ブーム3の伸縮動と起伏動の連動制御により行うよう構
成したので、従来のフック水平移動制御に比して連動制
御時における伸縮ブーム3の駆動量を少なくすることが
でき、このため制御が高速化されて迅速な作業が可能に
なるのである。また、連動制御中の伸縮ブーム先端部3d
は上下方向変位が少なく障害物の多い作業環境でも障害
物に邪魔されないで効率的な作業を行うことができるの
である。更に、ワイヤロープ5の繰出し長さを検出する
ワイヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、その分コスト
を低減することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるクレーンのフ
ック水平移動制御装置の説明図である。
【図2】同、第2の実施形態におけるクレーンのフック
水平移動制御装置の説明図である。
【図3】従来のクレーンのフック水平移動制御装置の説
明図である。
【符号の説明】
A;車輌搭載型クレーン、 1;基台、 2;旋回ポスト、 3;伸縮ブーム、 3d;ブーム先端部、 4;ウインチ装置、 5;ワイヤロープ、 6;フックブロック、 7;伸縮制御弁、 8;伸縮シリンダ、 9;起伏制御弁、 10;起伏シリンダ、 11;ウインチ制御弁、 12;油圧ポンプ、 13;リリーフ弁、 15;コントローラ、 16;操作装置、 17;伸縮操作手段、 18;起伏操作手段、 19;ウインチ操作手段、 21;ブーム長さ検出手段、 22;ブーム起伏角検出手段、 23;モード選択手段、 24;伸縮駆動信号出力手段、 25;起伏駆動信号出力手段、 26;ウインチ駆動信号出力手段、 27;起伏連動伸縮駆動信号出力手段、 28;伸縮連動起伏駆動信号出力手段、 29;連動規制手段、 30;フック水平操作手段、 31;連動駆動信号出力手段、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に旋回自在に搭載した旋回ポス
    ト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブ
    ーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付
    けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによって当
    該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮
    制御弁からの制御油で駆動され伸縮ブームを伸縮駆動す
    る伸縮シリンダ、起伏制御弁からの制御油で駆動され伸
    縮ブームを起伏駆動する起伏シリンダとで構成したクレ
    ーンのフック水平移動制御装置であって、 前記伸縮制御弁の弁切換量を指示する伸縮操作信号を出
    力する伸縮操作手段、 伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ信号を出
    力するブーム長さ検出手段、 伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブーム起伏角信号
    を出力するブーム起伏角検出手段、 及びこれら各手段からの伸縮操作信号、ブーム長さ信
    号、ブーム起伏角信号を受取り、前記伸縮制御弁と起伏
    制御弁を切換制御するための弁切換制御信号を生成して
    各制御弁に出力するコントローラとを備え、 当該コントローラは、前記伸縮操作信号に基づき伸縮制
    御弁を当該伸縮操作信号が指示する弁切換量に切換制御
    するための伸縮弁切換制御信号を生成して伸縮制御弁に
    出力すると共に、当該伸縮弁切換制御信号、ブーム長さ
    信号、ブーム起伏角信号に基づき伸縮弁切換制御信号で
    伸縮制御弁を切換制御して伸縮ブームを伸縮動させた際
    に当該伸縮動により生じる前記フックブロックの上下方
    向変移を相殺しつつ当該フックブロックをブーム起伏軌
    跡面に沿って略水平方向に移動させるために必要な起伏
    制御弁の弁切換量を求め、起伏制御弁を当該弁切換量に
    切換制御するための連動起伏弁切換制御信号を生成して
    起伏制御弁に出力するよう構成したことを特徴とするク
    レーンのフック水平移動制御装置。
  2. 【請求項2】 基台上に旋回自在に搭載した旋回ポス
    ト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブ
    ーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付
    けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによって当
    該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮
    制御弁からの制御油で駆動され伸縮ブームを伸縮駆動す
    る伸縮シリンダ、起伏制御弁からの制御油で駆動され伸
    縮ブームを起伏駆動する起伏シリンダとで構成したクレ
    ーンのフック水平移動制御装置であって、 前記起伏制御弁の弁切換量を指示する起伏操作信号を出
    力する起伏操作手段、 伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ信号を出
    力するブーム長さ検出手段、 伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブーム起伏角信号
    を出力するブーム起伏角検出手段、 及びこれら各手段からの起伏操作信号、ブーム長さ信
    号、ブーム起伏角信号を受取り、前記起伏制御弁と伸縮
    制御弁を切換制御するための弁切換制御信号を生成して
    各制御弁に出力するコントローラとを備え、 当該コントローラは、前記起伏操作信号に基づき起伏制
    御弁を当該起伏操作信号が指示する弁切換量に切換制御
    するための起伏弁切換制御信号を生成して起伏制御弁に
    出力すると共に、当該起伏弁切換制御信号、ブーム長さ
    信号、ブーム起伏角信号に基づき起伏弁切換制御信号で
    起伏制御弁を切換制御して伸縮ブームを起伏動させた際
    に当該起伏動に連動して制御される伸縮ブームの伸縮動
    により生じる前記フックブロックの上下方向変移を相殺
    しつつ当該フックブロックをブーム起伏軌跡面に沿って
    略水平方向に移動させるために必要な伸縮制御弁の弁切
    換量を求め、伸縮制御弁を当該弁切換量に切換制御する
    ための連動伸縮弁切換制御信号を生成して伸縮制御弁に
    出力するよう構成したことを特徴とするクレーンのフッ
    ク水平移動制御装置。
  3. 【請求項3】 基台上に旋回自在に搭載した旋回ポス
    ト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブ
    ーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付
    けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによって当
    該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮
    制御弁からの制御油で駆動され伸縮ブームを伸縮駆動す
    る伸縮シリンダ、起伏制御弁からの制御油で駆動され伸
    縮ブームを起伏駆動する起伏シリンダとで構成したクレ
    ーンのフック水平移動制御装置であって、 前記フックブロックの作業半径増減方向への駆動速度を
    指示するフック水平操作信号を出力するフック水平操作
    手段、 伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ信号を出
    力するブーム長さ検出手段、 伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブーム起伏角信号
    を出力するブーム起伏角検出手段、 及びこれら各手段からのフック水平操作信号、ブーム長
    さ信号、ブーム起伏角信号を受取り、前記伸縮制御弁と
    起伏制御弁を切換制御するための弁切換制御信号を生成
    して各制御弁に出力するコントローラとを備え、 当該コントローラは、前記フック水平操作信号、ブーム
    長さ信号、ブーム起伏角信号に基づき伸縮ブームの伸縮
    動により生じる前記フックブロックの上下方向変移を相
    殺しつつ当該フックブロックを前記フック水平操作信号
    が指示する駆動速度でブーム起伏軌跡面に沿って略水平
    方向に移動させるために必要な伸縮制御弁の弁切換量と
    起伏制御弁の弁切換量を求め、伸縮制御弁と起伏制御弁
    を対応する弁切換量に切換制御するための伸縮弁切換制
    御信号と起伏弁切換制御信号を生成して各制御弁に出力
    するよう構成したことを特徴とするクレーンのフック水
    平移動制御装置。
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