JP2002020077A - クレーンのフック移動制御装置 - Google Patents

クレーンのフック移動制御装置

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JP2002020077A
JP2002020077A JP2000209250A JP2000209250A JP2002020077A JP 2002020077 A JP2002020077 A JP 2002020077A JP 2000209250 A JP2000209250 A JP 2000209250A JP 2000209250 A JP2000209250 A JP 2000209250A JP 2002020077 A JP2002020077 A JP 2002020077A
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telescopic boom
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、吊荷を目的の位置に早く移動させ
ることができる油圧アクチュエータを優先して行う操作
を簡単にできるクレーンのフック移動制御装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明のクレーンのフック移動制御装置
は、操作手段によるフック4の移動方向と移動量を検出
する操作検出センサ22と、ブーム長さセンサ20と、
ブーム起伏角センサ21と、各センサの検出信号が入力
される演算装置27とを設け、演算装置27は、伸縮ブ
ームの状態に基づいて前記フック4を伸縮ブームの作業
半径方向に早く移動可能にする伸縮駆動手段または起伏
駆動手段を優先駆動するよう各駆動手段の操作速度を演
算処理して算出し、対応する前記伸縮駆動手段、起伏駆
動手段に操作速度信号を出力するよう構成してあること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンのフック
移動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のクレーンは、図4および図
5に図示するように、車体(図示していない)上に左右
に張出し接地可能なジャッキ装置1を設け、当該ジャッ
キ装置1に基台を介して旋回可能に旋回台2を配置して
いる。旋回台2にその基端部を枢支し起伏自在に伸縮ブ
ーム3を配置し、当該伸縮ブーム3は、基ブーム3−1
と、基ブーム3−1に順次伸縮自在に嵌挿させた中間ブ
ーム3−2、中間ブーム3−3、先ブーム3−4で構成
されている。
【0003】基ブーム3−1と中間ブーム3−2間には
伸縮用油圧シリンダ7−1を配置し、基ブーム3−1に
対して中間ブーム3−2を伸縮駆動可能にしている。中
間ブーム3−2と中間ブーム3−3間には伸縮用油圧シ
リンダ7−2を配置し、中間ブーム3−2に対して中間
ブーム3−3を伸縮駆動可能にしている。
【0004】先ブーム3−4は、同時伸縮装置(図示を
省略)により中間ブーム3−2に対する中間ブーム3−
3の伸縮駆動に同期して、中間ブーム3−3に対して先
ブーム3−4を伸縮駆動できるようになっている。ま
た、伸縮用油圧シリンダ7−1と伸縮用油圧シリンダ7
−2は、同一径の同一長さで構成し、供給される油量も
同時に同量供給されるようにしてあり、基ブーム3−1
より各ブーム3−2,3−3,3−4が同時に同量伸縮
駆動されるようにしてある。
【0005】基ブーム3−1と旋回台2の適所間には、
起伏用油圧シリンダ8を配置し、旋回台2に対して伸縮
ブーム3を起伏駆動可能にしている。旋回台2にはウイ
ンチ5を配置し、ウインチ5から繰出したワイヤロープ
6を伸縮ブーム3の先端を経過させてフック4を伸縮ブ
ーム3の先端から吊下させるようにしている。
【0006】ウインチ5は、図示しないが油圧モータに
より減速器を介してドラムを回転させ、ドラムに前記ワ
イヤロープ6を巻回させている。したがって、当該油圧
モータを駆動することでドラムを回転させ、フック4を
昇降させるようにしてある。
【0007】前記伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2起
伏用油圧シリンダ8およびウインチ5の油圧モータの各
油圧アクチュエータは、基台上に各油圧アクチュエータ
に対応して配置された各操作レバー9を操作すること
で、各油圧アクチュエータを駆動操作できるようにして
いる。
【0008】このように構成したクレーンでフック4に
荷を吊り下げて目的の位置に移動させるものであるが、
この時に吊荷を地面から一定距離に保ったまま移動させ
たり、吊荷を伸縮ブー3の先端より一定距離に保ったま
ま移動させるようにオペレータはクレーンの操作を行っ
ていた。すなわち、伸縮ブーム3を伸縮させたり伸縮ブ
ーム3を起伏させたりすると、それにともないフック位
置が変動することから、伸縮操作または起伏操作と共に
ウインチ5の操作を併用して操作する必要があった。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】ところでこのようなク
レーンで吊荷を地面から一定距離に保ったまま移動させ
たり、吊荷を伸縮ブーム3の先端より一定距離に保った
まま移動させる操作は、熟練した操作をオペレータに強
要するもので、初心者のオペレータにとっては操作が難
しいものとなっていた。
【0010】また、吊荷を目的の位置に移動させるに、
伸縮操作とウインチ操作で吊荷を移動させる場合と、起
伏操作とウインチ操作で吊荷を移動させる場合があり、
両者の何れで操作するかをオペレータは決定して操作す
るものである。そして吊荷を目的の位置に早く移動させ
ることができる油圧アクチュエータを選択して操作を行
うことが通常であるが、このようにうまく選択して操作
するにはやはり熟練を要するものであつた。
【0011】このように熟練したオペレータでなくて
も、クレーンで吊荷を地面から一定距離に保ったまま移
動させたり、吊荷を伸縮ブーム3の先端より一定距離に
保ったまま目的の位置にフックを移動させるにあたり、
吊荷を目的の位置に早く移動させることができる油圧ア
クチュエータを選択して行う操作を簡単にできるクレー
ンのフック移動制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係るクレーンのフック移動制御
装置は、車体上に起伏ならびに伸縮可能に配設した伸縮
ブームと、伸縮ブームの基端側に配設されたウインチ
と、ウインチから繰出したワイヤロープを伸縮ブームの
先端部を経過させ当該ワイヤロープにより伸縮ブームの
先端部から吊下させたフックと、伸縮ブームを起伏駆動
する起伏駆動手段と、伸縮ブームを伸縮駆動する伸縮駆
動手段およびウインチを駆動するウインチ駆動手段を備
えたクレーンにおいて、フックの移動方向と移動量を指
令する操作手段のフックの移動方向と移動量を検出する
操作検出センサと、前記伸縮ブームの長さを検出するブ
ーム長さセンサと、前記伸縮ブームの起伏角度を検出す
るブーム起伏角センサと、これら各センサの検出信号が
入力される演算装置とを設け、当該演算装置は、伸縮ブ
ームの状態に基づいて前記フックを伸縮ブームの作業半
径方向に早く移動可能にする伸縮駆動手段または起伏駆
動手段の駆動を優先して駆動するよう各駆動手段の操作
速度を演算処理して算出し、それぞれが対応する前記伸
縮駆動手段、起伏駆動手段に操作速度信号を出力するよ
う構成してあることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項2に係るクレーンのフック
移動制御装置は、前記演算装置が、前記伸縮駆動手段、
起伏駆動手段に操作速度信号を出力するに当たって、前
記フックが水平移動するように前記ウインチ駆動手段に
も操作速度信号を出力するよう構成してあることを特徴
とするものである。
【0014】本発明の請求項3に係るクレーンのフック
移動制御装置は、前記演算装置が、前記伸縮駆動手段、
起伏駆動手段に操作速度信号を出力するに当たって、伸
縮ブーム先端部からの前記フック吊下距離を等距離に維
持しながら移動するように前記ウインチ駆動手段にも操
作速度信号を出力するよう構成してあることを特徴とす
るものである。
【0015】本発明の請求項4に係るクレーンのフック
移動制御装置は、前記演算装置が、前記伸縮駆動手段、
起伏駆動手段に操作速度信号を出力するに当たって、伸
縮ブームの状態に基づいて前記伸縮駆動手段または起伏
駆動手段がストロークエンドに近接したことを判別し、
当該駆動手段がストロークエンドに近接すると前記優先
駆動を解除してストロークエンドに近接していない駆動
手段を優先駆動するよう構成してあることを特徴とする
ものである。
【0016】本発明の請求項5に係るクレーンのフック
移動制御装置は、ウインチから繰出されワイヤロープの
繰出量を検出するワイヤロープ繰出量検出センサまたは
フックが伸縮ブームの先端に近接したことを検出する近
接状態検出センサを配置し、前記演算装置は、前記ワイ
ヤロープ繰出量検出センサまたは近接状態検出センサか
らの信号を受け、伸縮ブームの先端部にフックが近接し
た状態にあることを判別した時に、前記優先駆動を解除
して伸縮ブーム先端部へのフック近接を促進させる前記
駆動手段の駆動を規制し、伸縮ブーム先端部へのフック
近接を離脱させる前記駆動手段の駆動を優先駆動するよ
う構成してあることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明に係るクレーンのフッ
ク移動制御装置の実施形態について、図1〜図3に基づ
いて説明する。なお、本発明に係るクレーンのフック移
動制御装置の実施形態を説明するにあたって、図4およ
び図5に図示し説明したクレーンに適用した場合につい
て説明するので、従来の技術で説明した符号1〜符号
9,符号3−1〜符号3−4,符号7−1〜符号7−2
は同じものとして以下の説明にも使用し、詳細な説明は
省略する。
【0018】図1において、20は、伸縮ブーム3のブ
ーム長さを検出するブーム長さセンサであって、伸縮ブ
ーム3の基ブーム3−1に取付けたコードリールから繰
出されるコードを伸縮ブーム3の先端に取付け、伸縮ブ
ーム3の伸縮によって回転するコードリールの回転をポ
テンショメータ等で検出することで伸縮ブーム3のブー
ム長さを検出するようにしている。21は、伸縮ブーム
3のブ―ム起伏角を検出するブ―ム起伏角センサであっ
て、伸縮ブーム3の基ブーム3−1に取付けた重錘式の
角度検出器で当該角度検出器に配置したポテンショメー
タ等でブームの起伏角度が検出するようにしている。
【0019】22は、ウインチ5から繰出されるワイヤ
ロープ6の繰出し量を検出するワイヤロープ繰出量検出
センサであって、ウインチ5のドラム回転をポテンショ
メータ等で検出してワイヤロープ6の繰出し量を検出す
るようにしている。
【0020】23は、フックの移動方向と移動量を指令
する操作手段であって、傾動可能に設けた操作レバー2
3aとフックの移動方向と移動量を検出する操作検出セ
ンサ23bで構成されている。操作検出センサ23b
は、操作レバー23aの傾動方向と傾動量をポテンショ
メータ等により前記フック4の移動方向と移動量の操作
指示信号として出力するようにしている。本実施例の場
合フック4が水平移動(地面と等距離で平行に移動)す
るように傾動レバー23aによりフック4の移動方向と
移動量を操作指示信号として出力するようになってい
る。
【0021】なお、操作手段23は、操作レバー23a
の傾動方向と傾動量を検出して、フックの移動方向と移
動量の信号を得るようにしているが、2個の押しボタン
スイッチを配置し操作方向側の押しボタンスイッチを操
作することで操作方向を決定し、押し続ける時間で操作
量を決定するようにしてもよい。また、2個の押しボタ
ンスイッチで操作方向を指令し、傾動レバーで操作量を
指令するようにしてもよい。要するに、操作手段23
は、フックの移動方向と移動量を指令しそれに対応する
指令信号を出力するものであればよい。
【0022】24は、起伏用油圧シリンダ8を起伏駆動
制御する起伏制御手段であって、電磁比例制御弁で構成
されている。25は、油圧シリンダ7−1,7−2を伸
縮駆動制御する伸縮制御手段であって、電磁比例制御弁
で構成されている。26は、ウインチ5の油圧モータを
駆動するウインチ制御手段であって、電磁比例制御弁で
構成されている。
【0023】したがって、伸縮ブーム3を起伏駆動する
起伏駆動手段80は、起伏用油圧シリンダ8と起伏制御
手段24を備えている。また、伸縮ブーム3を伸縮駆動
する伸縮駆動手段70は、伸縮用油圧シリンダ7−1,
7−2と伸縮制御手段25を備えている。そして、ウイ
ンチ5を駆動するウインチ駆動手段50は、前記油圧モ
ータ、ウインチ制御手段26を備えている。
【0024】27は、演算装置であって、各センサ2
0,21,22,23bからの信号を受け、演算した結
果の出力信号を起伏駆動手段24,伸縮駆動手段25,
ウインチ駆動手段26にそれぞれに出力するもので、以
下のように構成している。
【0025】28は、起伏・ウインチ操作速度算出手段
であって、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ
21と操作検出センサ23bからの信号を受け、起伏用
油圧シリンダ8を起伏駆動する起伏操作速度信号X1θ
を出力する。
【0026】そして、フック4を移動させるための操作
レバー23aの操作方向が、フック4を作業半径が増え
る方向の操作であるか減る方向の操作であるかを判別
し、作業半径が増える方向の操作である場合は起伏用油
圧シリンダ8を倒伏する方向の信号を出力し、作業半径
が減る方向の操作である場合は起伏用油圧シリンダ8を
起仰する方向の信号を出力する。
【0027】また、ブーム長さセンサ20とブーム起伏
角センサ21からの信号により伸縮ブーム3の状態を求
め、この伸縮ブーム3の状態から操作検出センサ23b
からの操作量に基づいて起伏用油圧シリンダ8を起伏さ
せた時のフック4の位置が地面から等距離となるよう
に、伸縮ブーム3の起伏駆動とともにウインチ5へのウ
インチ操作速度信号Z1θを算出する。この時起伏用油
圧シリンダ8を倒伏する信号である場合はウインチ5へ
は巻上げ方向の信号が出力され、起伏用油圧シリンダ8
を起仰する信号である場合はウインチ5へは巻下げ方向
の信号が出力される。
【0028】なお、起伏・ウインチ操作速度算出手段2
8は、上記ウインチ操作速度信号Z1θをより正確に算
出するために、ワイヤロープ繰出量検出センサ22から
の信号も受けて算出するようにしてもよい。
【0029】また、起伏・ウインチ操作速度算出手段2
8は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、当該伸縮
ブーム3の状態から起伏操作速度信号X1θで起伏用油
圧シリンダ8を起伏させた時の起伏による作業半径方向
への移動速度成分Vθを算出しこの信号を出力するよう
になっている。
【0030】29は、伸縮・ウインチ操作速度算出手段
であって、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ
21と操作検出センサ23bからの信号を受け、伸縮用
の油圧シリンダ7−1,7−2を伸縮する伸縮操作速度
信号Y1lを出力する。
【0031】そして、フック4を移動させるための操作
レバー23aの操作方向が、作業半径が増える方向の操
作であるか減る方向の操作であるかを判別し、作業半径
が増える方向の操作である場合は油圧シリンダ7−1,
7−2を伸長する方向の信号を出力し、作業半径が減る
方向の操作である場合は油圧シリンダ7−1,7−2を
縮小する方向の信号を出力する。
【0032】また、ブーム長さセンサ20とブーム起伏
角センサ21からの信号により伸縮ブーム3の状態を求
め、この伸縮ブーム3の状態から操作検出センサ23b
からの操作量に基づいて油圧シリンダ7−1,7−2を
伸縮させた時のフック4の位置が地面から等距離となる
ように、伸縮ブーム3の伸縮駆動とともにウインチへの
ウインチ操作速度信号Z1lを算出する。この時油圧シ
リンダ7−1,7−2を縮小する信号である場合はウイ
ンチへは巻上げ方向の信号が出力され、油圧シリンダ7
−1,7−2を伸長する信号である場合はウインチへは
巻下げ方向の信号が出力される。
【0033】なお、伸縮・ウインチ操作速度算出手段2
9は、上記ウインチ操作速度信号Z1lをより正確に算
出するために、ワイヤロープ繰出量検出センサ22から
の信号も受けて算出するようにしてもよい。
【0034】また、伸縮・ウインチ操作速度算出手段2
9は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、当該伸縮
ブーム3の状態から伸縮操作速度信号Y1lで伸縮用油
圧シリンダ7−1,7−2を伸縮させた時の伸縮による
作業半径方向への移動速度成分Vlを算出しこの信号を
出力するようになっている。
【0035】30は、使用比率算出手段であって、伸縮
・ウインチ操作速度算出手段29からの伸縮による作業
半径方向への移動速度成分Vlと起伏・ウインチ操作速
度算出手段28からの起伏による作業半径方向への移動
速度成分Vθの比Vl/Vθを求め、図2のグラフから
起伏用油圧シリンダ8の使用率Wθ(%)を求める。そ
して起伏用油圧シリンダ8の使用率Wθが決まれば伸縮
用の油圧シリンダ7−1,7−2の使用率Wl(%)を
Wl=100−Wθで求めるようになっている。
【0036】すなわち、起伏用油圧シリンダ8と伸縮用
油圧シリンダ7−1,7−2の作業半径方向への移動速
度成分をそれぞれ求め、作業半径方向への移動速度成分
が大である方の油圧アクチュエータの使用率を高くし作
業半径方向への移動速度成分が小である方の油圧アクチ
ュエータの使用率を低くするように使用比率を決定する
ようにしている。
【0037】31は、乗算器であって、起伏・ウインチ
操作速度算出手段28からの起伏操作速度信号X1θと
それに伴うウインチ操作速度信号Z1θを使用比率算出
手段30からの使用率Wθを乗じて、起伏制御手段24
とウインチ制御手段26に出力する起伏操作速度信号X
2θ,ウインチ操作速度信号Z2θを決定する。32
は、乗算器であって、伸縮・ウインチ操作速度算出手段
29からの伸縮駆動信号Y1lとそれに伴うウインチ駆
動信号Z1lを使用比率算出手段30からの使用率Wlを
乗して、伸縮駆動手段25とウインチ駆動手段26に出
力する伸縮操作速度信号Y2l,ウインチ操作速度信号
Z2lを決定する。
【0038】33は、加算器であって、乗算器31と乗
算器32でそれぞれ求めたウインチ駆動手段26に出力
するウインチ操作速度信号Z2θ,Z2lを加算(両ウ
インチ操作速度信号Z2θ,Z2lによるウインチの操
作方向が逆の場合は両信号の操作速度が相殺され、相殺
された操作速度が加算値として出力)して、加算したウ
インチ操作速度信号Z2θ+Z2lをウインチ駆動手段
26に出力する。
【0039】このように構成された本発明に係るクレー
ンのフック移動制御装置は、次のように作用する。いま
図4に図示するように伸縮ブーム3を起仰させた状態で
フック4の移動方向を作業半径が増える方向に操作レバ
ー23aを操作したとする。起伏・ウインチ操作速度算
出手段28は、操作検出センサ23bからの信号を受け
て、起伏用油圧シリンダ8を倒伏する起伏操作速度信号
X1θを出力する。また、起伏・ウインチ操作速度算出
手段28は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角セン
サ21からの信号を受けて、起伏用油圧シリンダ8を倒
伏させる前のフック4の地面からの距離と、起伏操作速
度信号X1θで前記起伏用油圧シリンダ8を倒伏させた
時に位置するフック4の地面からの距離が等距離となる
ように、ウインチ5を巻上げ駆動するウインチ操作速度
信号Z1θを出力する。
【0040】また、起伏・ウインチ操作速度算出手段2
8は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、当該伸縮
ブーム3の状態から起伏操作速度信号X1θで起伏用油
圧シリンダ8を倒伏させた時の起伏による作業半径方向
への移動速度成分Vθを算出しこの信号を出力する。
【0041】伸縮・ウインチ操作速度算出手段29は、
操作検出センサ23bからの信号を受けて、伸縮用油圧
シリンダ7−1,7−2を伸長する伸縮操作速度信号Y
1lを出力する。また、伸縮・ウインチ操作速度算出手
段29は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ
21からの信号を受けて、伸縮用油圧シリンダ7−1,
7−2を伸長させる前のフック4の地面からの距離と、
伸縮操作速度信号Y1lで前記伸縮用油圧シリンダ7−
1,7−2を伸長させた時に位置するフック4の地面か
らの距離が等距離となるように、ウインチ5を巻下げ駆
動するウインチ操作速度信号Z1lを出力する。
【0042】また、伸縮・ウインチ操作速度算出手段2
9は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、当該伸縮
ブーム3の状態から伸縮操作速度信号Y1lで伸縮用油
圧シリンダ7−1,7−2を伸長させた時の伸縮による
作業半径方向への移動速度成分Vlを算出しこの信号を
出力する。
【0043】使用比率算出手段30は、伸縮・ウインチ
操作速度算出手段29から伸縮ブーム3の伸長による作
業半径方向への移動速度成分Vlと起伏・ウインチ操作
速度算出手段28から伸縮ブーム3の倒伏による作業半
径方向への移動速度成分Vθの比Vl/Vθを求め、図
2のグラフから起伏用油圧シリンダ8の使用率Wθ
(%)を求める。この場合、伸縮ブーム3の倒伏の方が
伸縮ブーム3の伸長に比較して作業半径方向へのフック
の移動が大であり、各移動速度成分の比はVl/Vθ<
1の関係にあり、起伏用油圧シリンダ8の使用率Wθは
Wθ>50(%)となる。
【0044】よって伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2
の使用率Wl(%)はWl=100−WθでWl<50
(%)になる。したがって、Wθ>Wlとなり、起伏用
油圧シリンダ8の方が伸縮用油圧シリンダ7−1,7−
2より使用率が高くなる。
【0045】乗算器31は、起伏・ウインチ操作速度算
出手段28からの起伏用油圧シリンダ8を倒伏する起伏
操作速度信号X1θとウインチ5を巻上げ駆動するウイ
ンチ操作速度信号Z1θを受けて、これらの信号に使用
比率算出手段30から起伏用油圧シリンダ8の使用率W
θを乗算して、起伏用油圧シリンダ8を倒伏する起伏操
作速度信号X2θとウインチ5を巻上げ駆動するウイン
チ操作速度信号Z2θを求める。
【0046】乗算器32は、伸縮・ウインチ操作速度算
出手段29からの伸縮用の油圧シリンダ7−1,7−2
を伸長する伸縮操作速度信号Y1lとウインチ5を巻下
げ駆動するウインチ操作速度信号Z1lを受けて、これ
らの信号に使用比率算出手段30からの使用率Wlを乗
算して、伸縮用の油圧シリンダ7−1,7−2を伸長す
る伸縮操作速度信号Y2lとウインチ5を巻下げ駆動す
るウインチ操作速度信号Z2lを求める。
【0047】伸縮操作速度信号X2θは、起伏制御手段
24に送られ、起伏用油圧シリンダ8を倒伏する。ま
た、伸縮操作速度信号Y2lは、伸縮制御手段25に送
られ、伸縮用の油圧シリンダ7−1,7−2を伸長す
る。ウインチ操作速度信号Z2θとウインチ操作速度信
号Z2lは、加算器33に送られ、加算器33で両信号
が加算(両ウインチ操作速度信号Z2θ,Z2lによる
ウインチの操作方向が逆の場合は両信号の操作速度が相
殺され、相殺された操作速度が加算値として出力)され
た後、ウインチ駆動手段26に送られてウインチの油圧
モータを駆動する。
【0048】なお、上記実施形態では、図4に図示する
クレーン状態でフック4の移動方向を作業半径が増える
方向に操作レバー23aを操作した時について説明した
が、逆に図4に図示するクレーン状態でフック4の移動
方向を作業半径が減る方向に操作レバー23aを操作し
た時について説明する。
【0049】この時、起伏・ウインチ操作速度算出手段
28は、操作検出センサ23bからの信号を受けて、起
伏用油圧シリンダ8を起仰する起伏操作速度信号X1θ
を出力する。また、起伏・ウインチ操作速度算出手段2
8は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号を受けて、起伏用油圧シリンダ8を起仰させ
る前のフック4の地面からの距離と、起伏操作速度信号
X1θで前記起伏用油圧シリンダ8を起仰させた時に位
置するフック4の地面からの距離が等距離となるよう
に、ウインチ5を巻下げ駆動するウインチ操作速度Z1
θを出力する。
【0050】また、起伏・ウインチ操作速度算出手段2
8は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、当該伸縮
ブーム3の状態から起伏操作速度信号X1θで起伏用油
圧シリンダ8を起仰させた時の起伏による作業半径方向
への移動速度成分Vθを算出しこの信号を出力する。
【0051】伸縮・ウインチ操作速度算出手段29は、
操作検出センサ23bからの信号を受けて、伸縮用油圧
シリンダ7−1,7−2を縮小する伸縮操作速度信号Y
1lを出力する。また、伸縮・ウインチ操作速度算出手
段29は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ
21からの信号を受けて、伸縮用油圧シリンダ7−1,
7−2を縮小させる前のフック4の地面からの距離と、
伸縮操作速度信号Y1lで前記伸縮用油圧シリンダ7−
1,7−2を縮小させた時に位置するフック4の地面か
らの距離が等距離となるように、ウインチ5を巻上げ駆
動するウインチ操作速度Z1lを出力する。
【0052】また、伸縮・ウインチ操作速度算出手段2
9は、ブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、当該ブー
ム状態から伸縮操作速度信号Y1lで伸縮用油圧シリン
ダ7−1,7−2を縮小させた時の伸縮による作業半径
方向への移動速度成分Vlを算出しこの信号を出力す
る。
【0053】使用比率算出手段30は、伸縮・ウインチ
操作速度算出手段29から伸縮ブーム3の縮小による作
業半径方向への移動速度成分Vlと起伏・ウインチ操作
速度算出手段28から伸縮ブーム3の起仰による作業半
径方向への移動速度成分Vθの比Vl/Vθを求め、図
2のグラフから起伏用油圧シリンダ8の使用率Wθ
(%)を求める。この場合、伸縮ブーム3の縮小の方が
起仰に比較して作業半径を減らす方向へのフックの移動
が大であり、各移動速度成分の比はVl/Vθ>1の関
係にあり、起伏用油圧シリンダ8の使用率WθはWθ<
50(%)となる。
【0054】よって伸縮用の油圧シリンダ7−1,7−
2の使用率Wl(%)はWl=100−WθでWl>50
(%)になる。したがって、Wθ<Wlとなり、伸縮用
油圧シリンダ7−1,7−2の方が起伏用油圧シリンダ
8より使用率が高くなる。
【0055】乗算器31は、起伏・ウインチ操作速度算
出手段28からの起伏用油圧シリンダ8を起仰する起伏
操作速度信号X1θとウインチ5を巻下げ駆動するウイ
ンチ操作速度信号Z1θを受けて、これらの信号に使用
比率算出手段30から起伏用油圧シリンダ8の使用率W
θを乗算して、起伏用油圧シリンダ8を起仰する起伏操
作速度信号X2θとウインチ5を巻下げ駆動するウイン
チ操作速度信号Z2θを求める。
【0056】乗算器32は、伸縮・ウインチ操作速度算
出手段29からの伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2を
縮小する伸縮操作速度信号Y1lとウインチ5を巻上げ
駆動するウインチ操作速度信号Z1lを受けて、これら
の信号に使用比率算出手段30からの使用率Wlを乗算
して、伸縮用の油圧シリンダ7−1,7−2を縮小する
伸縮操作速度信号Y2lとウインチ5を巻上げ駆動する
ウインチ操作速度信号Z2lを求める。
【0057】起伏操作速度信号X2θは、起伏制御手段
24に送られ、起伏用油圧シリンダ8を起仰する。ま
た、伸縮操作速度信号Y2lは、伸縮制御手段25に送
られ、伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2を縮小する。
ウインチ操作速度信号Z2θとウインチ操作速度信号Z
2lは、加算器33に送られ、加算器33で両信号が加
算(両ウインチ操作速度信号Z2θ,Z2lによるウイ
ンチの操作方向が逆の場合は両信号の操作速度が相殺さ
れ、相殺された操作速度が加算値として出力)された
後、ウインチ制御手段26に送られてウインチの油圧モ
ータを駆動する。
【0058】次に、上記実施形態では図4に図示する如
く伸縮ブーム3を起仰させた状態から操作レバー23a
を操作した時について説明したが、図5に図示する如く
の伸縮ブーム3を倒伏させた状態から操作レバー23a
を操作した時について説明する。この場合フック4の移
動方向を作業半径が増える方向に操作すると、起伏・ウ
インチ操作速度算出手段28では伸縮ブーム3の倒伏と
ウインチ5の巻上げの操作速度信号が出力され、伸縮・
ウインチ操作速度算出手段29では、伸縮ブーム3の伸
長とウインチ5の巻下げの操作速度信号が出力される。
【0059】そして、起伏・ウインチ操作速度算出手段
28で求められる起伏による作業半径方向の移動速度成
分Vθと伸縮・ウインチ操作速度算出手段29で求めら
れる伸縮による作業半径方向の移動速度成分Vlとの関
係は、Vl/Vθ>1の関係にあり、起伏用油圧シリン
ダ8の使用率WθはWθ<50(%)となる。
【0060】よって伸縮用の油圧シリンダ7−1,7−
2の使用率Wl(%)はWl=100−WθでWl>50
(%)になる。したがって、Wθ<Wlとなり、伸縮用
油圧シリンダ7−1,7−2の方が起伏用油圧シリンダ
8より使用率が高くなる。
【0061】逆に伸縮ブーム3を倒伏させた状態でフッ
ク4の移動方向を作業半径が減る方向に操作した場合に
ついて説明する。この場合フック4の移動方向を作業半
径が減る方向に操作すると、起伏・ウインチ操作速度算
出手段28では伸縮ブーム3の起仰とウインチ5の巻下
げの操作速度信号が出力され、伸縮・ウインチ操作速度
算出手段29では、伸縮ブーム3の縮小とウインチ5の
巻上げの操作速度信号が出力される。
【0062】そして、起伏・ウインチ操作速度算出手段
28で求められる起伏による作業半径方向の移動速度成
分Vθと伸縮・ウインチ操作速度算出手段29で求めら
れる伸縮による作業半径方向の移動速度成分Vlとの関
係は、Vl/Vθ<1の関係にあり、起伏用油圧シリン
ダ8の使用率WθはWθ>50(%)となる。
【0063】よって伸縮用の油圧シリンダ7−1,7−
2の使用率Wl(%)はWl=100−WθでWl<50
(%)になる。したがって、Wθ>Wlとなり、起伏用
油圧シリンダ8の方が伸縮用の油圧シリンダ7−1,7
−2より使用率が高くなる。
【0064】以上の説明では、伸縮ブームが起仰してい
る場合と倒伏している場合について説明したが、伸縮ブ
ーム3の状態に基づいて各油圧アクチュエータの作業半
径方向への移動速度成分が変化するものであり、上記実
施形態では作業半径方向への移動速度成分により各油圧
アクチュエータの使用率を決定するようにしてある。
【0065】このように作用する本発明に係るクレーン
のフック移動制御装置は、演算装置27で操作レバー2
3aからの操作が作業半径を増す方向あるいは減る方向
の操作であるかを判別し、操作レバー23aの操作方向
に基づいて起伏用油圧シリンダ8と伸縮用油圧シリンダ
7−1,7−2の操作方向を決定する。そして、伸縮ブ
ーム3の状態と操作レバー23aの操作量に基づいて起
伏用油圧シリンダ8と伸縮用油圧シリンダ7−1,7−
2の作業半径方向への移動速度成分をそれぞれ求め、作
業半径方向への移動速度成分が大である方の油圧アクチ
ュエータの使用率を高くし作業半径方向への移動速度成
分が小である方の油圧アクチュエータの使用率を低くす
るようにしている。
【0066】したがって、このようなクレーンのフック
移動制御装置を備えたクレーンは、、フックを地面から
一定距離に保ったまま水平移動(吊荷を水平移動)させ
る操作を、熟練したオペレータでなくても初心者のオペ
レータでも簡単に操作できるようにすることを可能にす
る。また、吊荷を目的の位置に移動させるに、より早く
吊荷を目的の位置に移動させることができる油圧アクチ
ュエータの使用率を上げ、早く吊荷を目的の位置に移動
させることができない油圧アクチュエータの使用率を下
げることを自動的に行うようにしているから、簡単な操
作で早く目的の位置に吊荷を移動させることができる。
【0067】なお、上記実施形態では、起伏・ウインチ
操作速度算出手段28からの起伏による作業半径方向の
移動速度成分Vθと伸縮・ウインチ操作速度算出手段2
9からの伸縮による作業半径方向の移動速度成分Vlの
比率により、使用比率算出手段30で図2に図示するグ
ラフを用いてそれぞれの油圧アクチュエータの使用比率
を決定したが、次のようにしてもよい。
【0068】すなわち、使用比率算出手段30では、移
動速度成分Vθと移動速度成分Vlの信号を受け、次の
ようにして使用比率を決定するものである。いま伸縮ブ
ームの状態によって移動速度成分がVθ≧VlからVθ
<Vlになった時、図3の(イ)のグラフに示すように
この時から所定時間αで起伏・ウインチ使用率Wθを1
00%から徐々に0%まで下降させ、図3の(ロ)のグ
ラフに示すようにこの時から所定時間βで伸縮・ウイン
チ使用率Wlを0%から徐々に100%に上昇させるよ
うにする。逆に伸縮ブームの状態で移動速度成分がVθ
≦VlからVθ>Vlになった時から所定時間βで伸縮・
ウインチ使用率Wlを100%から徐々に0%まで下降
させ、この時から所定時間αで起伏・ウインチ使用率W
θを0%から徐々に100%に上昇させるようにする。
【0069】また、上記使用比率算出手段30では、所
定時間α,βで徐々に切換えるようにしたが、作業半径
方向の移動距離で行うようしてもよい。すなわち、いま
伸縮ブームの状態によって移動速度成分がVθ≧Vlか
らVθ<Vlになった時、作業半径方向の移動距離Rが
所定値になるまで起伏・ウインチ使用率Wθを100%
から徐々に0%まで下降させ、伸縮・ウインチ使用率W
lを0%から徐々に100%に上昇させるようにする。
逆に伸縮ブームの状態で移動速度成分がVθ≦Vlから
Vθ>Vlになった時、作業半径方向の移動距離Rが所
定値になるまで伸縮・ウインチ使用率Wlを100%か
ら徐々に0%まで下降させ、起伏・ウインチ使用率Wθ
を0%から徐々に100%に上昇させるようにする。
【0070】更に、上記実施形態では、伸縮ブーム3を
起伏させながら伸縮させる状態すなわち、両油圧アクチ
ュエータが同時に駆動させ比率を換えるようにしたり、
切換え時に両油圧アクチュエータが同時に駆動させなが
ら一方から他方の油圧アクチュエータに駆動が移るよう
にしたが、作業半径方向の移動が早い方の油圧アクチュ
エータを優先させてその油圧アクチュエータのみを駆動
させるようにし、作業半径方向の移動が遅い方の油圧ア
クチュエータを駆動させないようにしてもよい。
【0071】次に、上記実施形態では、フックを地面か
ら一定距離に保ったまま水平移動(吊荷を水平移動)さ
せる場合について説明したが、フックを伸縮ブーム3の
先端より一定距離に保ったまま移動させるようにしても
よい。
【0072】この場合、起伏・ウインチ操作速度算出手
段28にてブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ
21からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、この
伸縮ブーム3の状態から操作検出センサ23bからの操
作量に基づいて起伏用油圧シリンダ8を起伏させた時に
フックを伸縮ブーム3の先端より一定距離に保ったまま
移動するように、伸縮ブーム3の起伏駆動とともにウイ
ンチ5への操作速度信号Z1θを算出するようにしてお
けばよい。
【0073】また、伸縮・ウインチ操作速度算出手段2
9にてブーム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21
からの信号により伸縮ブーム3の状態を求め、この伸縮
ブーム3の状態から操作検出センサ23bからの操作量
に基づいて伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2を伸縮さ
せた時にフックを伸縮ブー3の先端より一定距離に保っ
たまま移動するように、伸縮ブーム3の伸縮駆動ととも
にウインチ5への操作速度信号Z1lを算出するように
しておけばよい。
【0074】そしてこの場合他の部分については図1に
図示し説明したものと同じであるので、詳細な説明は省
略する。この場合においても同様に作用し同様な効果を
得ることができる。
【0075】上記実施形態では、フック4を地面から一
定距離に保ったまま水平移動(吊荷を水平移動)した
り、フック4を伸縮ブーム3の先端より一定距離に保っ
たまま移動するようにするために、伸縮ブーム3の起伏
および伸縮駆動に伴ってウインチの駆動を自動的に追従
させるようにしたが、ウインチの駆動はオペレータによ
る手動で行うものであってもよい。
【0076】すなわち、起伏・ウインチ操作速度算出手
段28では 起伏操作速度X1θのみ算出しウインチ操
作速度Z1θを算出しないようにして実施するようにす
る。また、伸縮・ウインチ操作速度算出手段29では
伸縮操作速度Y1lのみ算出しウインチ操作速度Z1lを
算出しないようにして実施するようにする。そして伸縮
ブーム3の起伏駆動、伸縮ブーム3の伸縮駆動に伴っ
て、オペレータは手動でウインチ5を制御してフック4
の位置調整を行うようにするものである。
【0077】この場合でも、吊荷を作業半径方向に早く
移動可能にする油圧アクチュエータを自動的に優先させ
て駆動させることができ、オペレータは伸縮ブーム3の
起伏駆動または伸縮駆動に伴って、ウインチ5により吊
荷の位置調整を行うことで、吊荷を作業半径方向に早く
移動させることができる。
【0078】なお、演算装置27は、ブーム起伏角セン
サ21の信号を受けて起伏用油圧シリンダ8のストロー
クエンドへの近接度合いを算出する起伏ストロークエン
ド近接度算出手段34と、ブーム長さセンサ20の信号
を受けて伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2のストロー
クエンドへの近接度合いを算出する伸縮ストロークエン
ド近接度算出手段35を備えている。
【0079】起伏ストロークエンド近接度算出手段34
が起伏用油圧シリンダ8のストロークエンドへの近接を
算出すると、使用比率算出手段30に信号を出力し、使
用比率算出手段30は、使用率Wθを下げその分使用率
Wlを上げてやるようにしている。すなわち、たとえ使
用率Wθが使用率Wlより高い使用率であっても、使用
率Wθの使用率を低くし、その分使用率Wlの使用率を
高くするように、使用比率信号を算出するようになって
いる。
【0080】また、伸縮ストロークエンド近接度算出手
段35が伸縮用油圧シリンダ7−1,7−2のストロー
クエンドへの近接を算出すると、使用比率算出手段30
に信号を出力し、使用比率算出手段30は、使用率Wl
を下げその分使用率Wθを上げてやるようにしている。
すなわち、たとえ使用率Wlが使用率Wθより高い使用
率であっても、使用率Wlの使用率を低くし、その分使
用率Wθの使用率を高くするように、使用比率信号を算
出するようになっている。
【0081】すなわち、使用比率算出手段30は、作業
半径方向にフックを早く移動可能にする油圧アクチュエ
ータの駆動を優先させるように使用比率を決定している
が、油圧アクチュエータがストロークエンドに近接する
場合には前記優先を解除してストロークエンドに近接す
る油圧アクチュエータの使用率を下げその分ストローク
エンドに近接しない油圧アクチュエータの使用率を上げ
る優先駆動をさせているのである。
【0082】このようにした目的は、次の問題を解決す
るためのものである。すなわち、作業半径方向にフック
を早く移動可能にする油圧アクチュエータの駆動を優先
させた油圧アクチュエータがストロークエンドに近接し
た場合に、優先させた油圧アクチュエータがストローク
エンドに達すると優先させていない油圧アクチュエータ
のみでの駆動となり、しかも優先させていない油圧アク
チュエータは使用比率を下げているものだから、早くフ
ックを目的の位置に移動させることができない結果にな
ってしまう問題が生じることとなっていた。
【0083】そこでこのような場合に上記使用比率算出
手段30では、作業半径方向にフックを早く移動可能に
する油圧アクチュエータの優先駆動を解除し、ストロー
クエンドに近接する油圧アクチュエータの使用率を下げ
その分ストロークエンドに近接しない油圧アクチュエー
タの使用率を上げるように優先駆動させているから、ス
トロークエンドに近接しない油圧アクチュエータで目的
の位置にフックを移動させることができ、作業半径方向
にフックを早く移動可能にする油圧アクチュエータの駆
動を優先させたために生じる弊害をなくすることができ
る。
【0084】更に、演算手段27には、フック過巻判別
手段36と過巻操作判別手段37を備えている。フック
過巻判別手段36は、ウインチ5のドラムから繰出され
るワイヤロープ6の繰出量を検出するセンサであるワイ
ヤロープ繰出量検出センサ22からの信号と、前記ブー
ム長さセンサ20およびブーム起伏角センサ21からの
信号を受けて、フック4が過巻状態(フック4がブーム
先端部に当接する直前の状態)になったことを判別しこ
の時に過巻操作判別手段37に信号を出力する手段であ
る。
【0085】過巻操作判別手段37は、フック過巻判別
手段36から信号を受けると、起伏・ウインチ操作速度
算出手段28からの起伏用油圧シリンダ8を起伏駆動す
る起伏操作速度信号X1θとウインチ5へのウインチ操
作速度信号Z1θが伸縮ブーム3を倒伏しウインチを巻
上げ方向に駆動している信号であるときに、使用比率算
出手段30に信号Kθを出力する。また、過巻操作判別
手段37は、フック過巻判別手段36から信号を受ける
と、伸縮・ウインチ操作速度算出手段29からの伸縮用
油圧シリンダ7−1,7−2を伸縮駆動する伸縮操作速
度信号Y1lとウインチ5へのウインチ操作速度信号Z
1lが伸縮ブーム3を縮小しウインチを巻上げ方向に駆
動している信号であるときに、使用比率算出手段30に
信号Klを出力する。
【0086】使用比率算出手段30は、過巻操作判別手
段37から信号Kθを受けると、起伏操作速度信号X1
θとウインチ操作速度信号Z1θの使用率Wθを0に
し、起伏・ウインチ操作を禁止する。そして使用比率算
出手段30は、その分使用率Wlの使用率を100%に
して出力し伸縮とウインチによりフック4を移動させ
る。
【0087】また、使用比率算出手段30は、過巻操作
判別手段37から信号Klを受けると、伸縮操作速度信
号Y1lとウインチ操作速度信号Z1lの使用率Wlを0
にし、伸縮・ウインチ操作を禁止する。そして使用比率
算出手段30は、その分使用率Wθの使用率を100%
にして出力し起伏とウインチによりフック4を移動させ
る。
【0088】このようにした目的は、次の問題を解決す
るためのものである。すなわち、吊荷を目的の位置に早
く移動させるために前記したように早く移動可能な油圧
アクチュエータを優先して駆動するようにしているが、
優先させた油圧アクチュエータによる駆動によりフック
4が過巻状態(フック4がブーム先端部に当接する直前
の状態)になった時には、優先させた油圧アクチュエー
タの駆動を禁止すると優先させていない油圧アクチュエ
ータのみでの駆動となり、しかも優先させていない油圧
アクチュエータは使用比率を下げているものだから、早
くフックを目的の位置に移動させることができない結果
になってしまう問題が生じることとなっていた。
【0089】そこでこのような場合に上記使用比率算出
手段30では、作業半径方向にフックを早く移動可能に
する油圧アクチュエータの優先駆動を解除し、過巻状態
を促進させる方向に動作する油圧アクチュエータの駆動
を禁止するとともに、過巻状態から脱出させる方向に動
作する油圧アクチュエータの駆動を100%にして駆動
するようにしているから、目的の位置にフックを早く移
動させることができ、作業半径方向にフックを早く移動
可能にする油圧アクチュエータの駆動を優先させたため
に生じる弊害をなくすることができる。
【0090】なお、上記実施形態では、過巻状態をブー
ム長さセンサ20とブーム起伏角センサ21とワイヤロ
ープ繰出量検出センサ22からの信号を受けて、フック
過巻判別手段36で判別するようにしたが、次のように
してもよい。すなわち、伸縮ブーム3の先端部にフック
4が近接したことを直接センサで検出し、当該センサか
らの信号を演算装置27の過巻操作判別手段37にフッ
ク過巻判別手段36からの信号に換えて入力し、同様に
使用比率算出手段30で対応させるようにしてもよい。
【0091】また、上記実施形態では、フック4が過巻
になった時に、過巻状態を促進させる方向に動作する油
圧アクチュエータの駆動を禁止するとともに、過巻状態
から離脱させる方向に動作する油圧アクチュエータの駆
動を100%にして駆動するようにしたが、上記したス
トロークエンドの近接度合いによって使用率を決定した
ように、フックが伸縮ブーム3の先端部に近接したこと
を判別し過巻状態を促進させる方向に動作する油圧アク
チュエータの駆動の使用率を下げるとともに、過巻状態
から脱出させる方向に動作する油圧アクチュエータの駆
動を上げるようにしてもよい。
【0092】すなわち、フック過巻判別手段36は、ウ
インチ5のドラムから繰出されるワイヤロープ6の繰出
量を検出するセンサであるワイヤロープ繰出量検出セン
サ22からの信号と、前記ブーム長さセンサ20および
ブーム起伏角センサ21からの信号を受けて、フックが
伸縮ブーム3の先端部に近接したことを判別し、過巻操
作判別手段37に信号を出力する。
【0093】過巻操作判別手段37は、フック過巻判別
手段36から信号を受けると、起伏・ウインチ操作速度
算出手段28からの起伏用油圧シリンダ8を起伏駆動す
る起伏操作速度信号X1θとウインチ5へのウインチ操
作速度信号Z1θが伸縮ブーム3を倒伏しウインチを巻
上げ方向に駆動している信号であるときに、使用比率算
出手段30に信号Kθを出力する。また、過巻操作判別
手段37は、フック過巻判別手段36から信号を受ける
と、伸縮・ウインチ操作速度算出手段29からの伸縮用
油圧シリンダ7−1,7−2を伸縮駆動する伸縮操作速
度信号Y1lとウインチ5へのウインチ操作速度信号Z
1lが伸縮ブーム3を縮小しウインチを巻上げ方向に駆
動している信号であるときに、使用比率算出手段30に
信号Klを出力する。
【0094】使用比率算出手段30は、過巻操作判別手
段37から信号Kθを受けると、起伏操作速度信号X1
θとウインチ操作速度信号Z1θの使用率Wθを下げ、
起伏・ウインチ操作を徐々に下げる。そして使用比率算
出手段30は、その分使用率Wlの使用率を上げて出力
し伸縮とウインチによる操作を徐々に上昇させてフック
4を移動させる。
【0095】また、使用比率算出手段30は、過巻操作
判別手段37から信号Klを受けると、伸縮操作速度信
号Y1lとウインチ操作速度信号Z1lの使用率Wlを下
げ、伸縮・ウインチ操作を徐々に下げる。そして使用比
率算出手段30は、その分使用率Wθの使用率を上げて
出力し起伏とウインチによよる操作を徐々に上昇させて
フック4を移動させる。
【0096】なお、上記実施形態では各油圧アクチュエ
ータが各操作速度信号に従って動作するものであるが、
より精度を上げるために各油圧アクチュエータと操作速
度信号に対応させてフィードバック制御回路を上記実施
形態に付加させて実施させてもよいこと勿論である。
【0097】
【発明の効果】本発明のクレーンのフック移動制御装置
は、吊荷を地面から一定距離に保ったまま移動させた
り、吊荷を伸縮ブームの先端より一定距離に保ったまま
移動させるに、フックを伸縮ブームの作業半径方向に早
く移動可能にする伸縮または起伏駆動手段の駆動を自動
的に優先させて操作できるようにしているから、熟練し
たオペレータでなくても操作を簡単にしかも目的の位置
に吊荷を早く移動させることができる。
【0098】また、本発明のクレーンのフック移動制御
装置は、伸縮駆動手段または起伏駆動手段がストローク
エンドに近接する状態になると、作業半径方向にフック
を早く移動可能にする油圧アクチュエータの優先駆動を
解除し、ストロークエンドに近接する油圧アクチュエー
タの使用率を下げその分ストロークエンドに近接しない
油圧アクチュエータの使用率を上げるようにして優先駆
動させるようにしているから、ストロークエンドに近接
しない油圧アクチュエータで目的の位置にフックを移動
させることができる。
【0099】更に、本発明のクレーンのフック移動制御
装置は、フックが伸縮ブームに近接した状態になると、
作業半径方向にフックを早く移動可能にする油圧アクチ
ュエータの優先駆動を解除し、伸縮ブーム先端部へのフ
ックの近接を促進させる方向に動作する油圧アクチュエ
ータの駆動を禁止するとともに、伸縮ブーム先端部への
フックの近接を離脱させる方向に動作する油圧アクチュ
エータの駆動を優先して駆動するようにしているから、
目的の位置にフックを早く移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーンのフック移動制御装置を説明
する説明図である。
【図2】本発明のクレーンのフック移動制御装置を説明
する説明図で、起伏用油圧シリンダの使用率を決定する
グラフを説明する説明図である。
【図3】本発明のクレーンのフック移動制御装置を説明
する説明図で、(イ)は起伏用油圧シリンダの使用率を決
定するグラフを説明する説明図、(ロ)は伸縮用油圧シ
リンダの使用率を決定するグラフを説明する説明図であ
る。
【図4】クレーンを説明する説明図で、伸縮ブームを起
仰させた状態を示す説明図である。
【図5】クレーンを説明する説明図で、伸縮ブームを倒
伏させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 伸縮ブーム 4 フック 5 ウインチ 6 ワイヤロープ 7−1 伸縮用油圧シリンダ 7−2 伸縮用油圧シリンダ 8 起伏用油圧シリンダ 20 ブーム長さセンサ 21 ブーム起伏角センサ 23 操作手段 23a 傾動レバー 23b 操作検出センサ 24 起伏制御手段 25 伸縮制御手段 26 ウインチ制御手段 27 演算装置 50 ウインチ駆動手段 70 伸縮駆動手段 80 起伏駆動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に起伏ならびに伸縮可能に配設し
    た伸縮ブームと、伸縮ブームの基端側に配設されたウイ
    ンチと、ウインチから繰出したワイヤロープを伸縮ブー
    ムの先端部を経過させ当該ワイヤロープにより伸縮ブー
    ムの先端部から吊下させたフックと、伸縮ブームを起伏
    駆動する起伏駆動手段と、伸縮ブームを伸縮駆動する伸
    縮駆動手段およびウインチを駆動するウインチ駆動手段
    を備えたクレーンにおいて、 フックの移動方向と移動量を指令する操作手段のフック
    の移動方向と移動量を検出する操作検出センサと、前記
    伸縮ブームの長さを検出するブーム長さセンサと、前記
    伸縮ブームの起伏角度を検出するブーム起伏角センサ
    と、これら各センサの検出信号が入力される演算装置と
    を設け、 当該演算装置は、伸縮ブームの状態に基づいて前記フッ
    クを伸縮ブームの作業半径方向に早く移動可能にする伸
    縮駆動手段または起伏駆動手段を優先駆動するよう各駆
    動手段の操作速度を演算処理して算出し、対応する前記
    伸縮駆動手段、起伏駆動手段に操作速度信号を出力する
    よう構成してあることを特徴とするクレーンのフック移
    動制御装置。
  2. 【請求項2】前記演算装置は、前記伸縮駆動手段、起伏
    駆動手段に操作速度信号を出力するに当たって、前記フ
    ックが水平移動するように前記ウインチ駆動手段にも操
    作速度信号を出力するよう構成してあることを特徴とす
    る請求項1記載のクレーンのフック移動制御装置。
  3. 【請求項3】前記演算装置は、前記伸縮駆動手段、起伏
    駆動手段に操作速度信号を出力するに当たって、伸縮ブ
    ーム先端部からの前記フック吊下距離を等距離に維持し
    ながら移動するように前記ウインチ駆動手段にも操作速
    度信号を出力するよう構成してあることを特徴とする請
    求項1記載のクレーンのフック移動制御装置。
  4. 【請求項4】前記演算装置は、前記伸縮駆動手段、起伏
    駆動手段に操作速度信号を出力するに当たって、伸縮ブ
    ームの状態に基づいて前記伸縮駆動手段または起伏駆動
    手段がストロークエンドに近接したことを判別し、当該
    駆動手段がストロークエンドに近接すると前記優先駆動
    を解除してストロークエンドに近接していない駆動手段
    を優先駆動するよう構成してあることを特徴とする請求
    項1記載のクレーンのフック移動制御装置。
  5. 【請求項5】ウインチから繰出されワイヤロープの繰出
    量を検出するワイヤロープ繰出量検出センサまたはフッ
    クが伸縮ブームの先端に近接したことを検出する近接状
    態検出センサを配置し、前記演算装置は、前記ワイヤロ
    ープ繰出量検出センサまたは近接状態検出センサからの
    信号を受け、伸縮ブームの先端部にフックが近接した状
    態にあることを判別した時に、前記優先駆動を解除して
    伸縮ブーム先端部へのフック近接を促進させる前記駆動
    手段の駆動を規制し、伸縮ブーム先端部へのフック近接
    を離脱させる前記駆動手段の駆動を優先駆動するよう構
    成してあることを特徴とする請求項2記載のクレーンの
    フック移動制御装置。
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