JPH08259182A - クレーンの緩停止装置 - Google Patents

クレーンの緩停止装置

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Publication number
JPH08259182A
JPH08259182A JP6750595A JP6750595A JPH08259182A JP H08259182 A JPH08259182 A JP H08259182A JP 6750595 A JP6750595 A JP 6750595A JP 6750595 A JP6750595 A JP 6750595A JP H08259182 A JPH08259182 A JP H08259182A
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JP
Japan
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hook
boom
distance
speed control
control means
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Application number
JP6750595A
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English (en)
Inventor
Akira Mizobuchi
彰 溝淵
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/04Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack
    • B66C13/06Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for minimising or preventing longitudinal or transverse swinging of loads
    • B66C13/066Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for minimising or preventing longitudinal or transverse swinging of loads for minimising vibration of a boom

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウインチ巻上操作とブーム危険側操作とを併
用してフック巻上操作を行う場合であっても、フックが
過巻位置まで巻上げられたときに吊荷をショックなしに
緩停止させることができるようにする。 【構成】 フック7が過巻位置より所定距離だけ下方に
離間したフック離間位置に達したときにフック距離確認
手段Sからの信号でブーム作動速度制御手段A,Bとウ
インチ巻上速度制御手段Cとを操作してフック巻上動作
を所定速度以下に減速させた後、フック7がフック過巻
位置に達したときに前記フック距離確認手段Sからの信
号で前記ブーム作動速度制御手段A,B及びウインチ巻
上速度制御手段Cをそれぞれ停止作動させるようにする
ことにより、フック巻上動作を緩停止させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ブーム先端部から吊
荷用のフックを吊下させてクレーン作業を行えるように
したクレーンに関し、さらに詳しくはフックがブーム先
端部に対して許容限度を越えて接近するのを防止する過
巻防止装置を備えたクレーンにおいて、フックの過巻き
による自動停止時に各種クレーン動作を緩やかに停止せ
しめ得るようにしたクレーンの緩停止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】伸縮ブームを備えたクレーンでは、ブー
ム先端部から吊下したフックで吊荷を吊った状態で、ブ
ーム起伏操作、ブーム伸縮操作、ブーム旋回操作、ウイ
ンチ操作、等を行って荷物を目的の位置まで移動させ得
るようになっている。又、クレーンのフック巻上操作時
には、ウインチ巻上操作と同時にフック吊下距離が短縮
される側にブーム操作を行う場合がある。フック吊下距
離が短縮される側のブーム操作例としては、伸縮ブーム
の伸長操作や、ブーム倒伏操作(ウインチがブーム基端
部の上面側に設置されている場合)又はブーム起仰操作
(ウインチがブーム基端部の下面側に設置されている場
合)等がある。
【0003】ところで、クレーンには、従来から一般
に、フックが許容限度を越えて巻上げられるのを防止す
る過巻防止装置を備えている。従来のこの種の過巻防止
装置は、ブーム先端部に過巻検出スイッチを設け、フッ
クを吊下しているワイヤーロープにガイドされた重錘が
上下動することによって過巻検出スイッチをON・OF
Fするようにしている。尚、一般的な過巻防止装置で
は、過巻検出スイッチは1つしか設けられていない。そ
して、この従来の過巻防止装置では、フックがブーム先
端部に対して所定の許容限度以上接近したときに該フッ
クが重錘を押上げて過巻検出スイッチをON操作し、そ
れによって油圧駆動装置を操作してウインチ巻上動作や
フック吊下距離が短縮される側へのブーム動作等の危険
側動作を直ちに停止させるようになっている。ところ
が、このように1つの過巻検出スイッチで上記危険側動
作を停止させるようにした過巻防止装置では、過巻検出
スイッチがON操作されたときに、上記フックの危険側
動作が急停止されるので、そのショック(反動)でブー
ムや吊荷が大きく揺れることがある。特に、過巻検出ス
イッチからの停止信号が発せられる前のウインチ巻上
動、ブーム伸長動、ブーム倒伏動(又はブーム起仰動)
等の速度が高速であるほど、急停止させたときのショッ
クが大きくなってブームや吊荷の揺れが大きくなる。
【0004】又、本出願人は、上記したウインチ巻上動
の急停止による問題を改善するために、図13に示すよ
うな過巻防止装置を既に提案している(実開平5−95
984号公報)。この図13に示す公知の過巻防止装置
では、ブーム先端部134に、フック107が許容限度
位置となる過巻位置以上まで巻上されたときにそれを検
出する過巻検出スイッチ111と、フック107が過巻
位置よりも下方に所定距離だけ離間した位置にあるとき
にそれを検出する速度規制スイッチ112とを設けてい
る。この各スイッチ111,112は、それぞれワイヤ
ーロープ162aにガイドされた各重錘111a,11
2aがフック107によって押上げられたときにそれぞ
れON操作されるようになっている。尚、各重錘111
a,112aは、それぞれ各スイッチ111,112か
らロープ111b,112bで吊下げられている。
【0005】そして、図13に示す公知の過巻防止装置
では、速度規制スイッチ112がON操作されると、ウ
インチ駆動装置160のポンプ油路110中に組込んだ
絞り弁123が作動せしめられてポンプ油路110中に
流れる作動油流量を制限し、ウインチモータ161の巻
上速度を所定の低速度まで減速させるようになってい
る。又、過巻検出スイッチ111がON操作されると、
アンロード弁126が操作されてポンプ油路110中の
作動油がアンロードされ、ウインチモータ161が直ち
に停止されるようになっている。従って、図13の過巻
防止装置では、フック107を過巻位置まで連続して巻
上操作する際に、まずフック107が下方側の速度規制
スイッチ112をON操作してウインチ巻上速度を所定
の低速度まで減速させ、続いて該フック107が過巻検
出スイッチ111をON操作したときにウインチ巻上動
を停止させるようになる。
【0006】尚、図13に示すクレーンでは、ブーム1
03は伸縮式のものが使用されており、又この伸縮ブー
ム103は図示しない起伏シリンダで起伏せしめられる
ようになっている。又、ウインチ106からのワイヤー
ロープ162は、伸縮ブーム103の下面に添わせてブ
ーム先端部134側に延出させている。従って、この場
合は、伸縮ブーム103を伸長動作させたり、伸縮ブー
ム103を起仰動作させたりすることにより、それぞれ
フック吊下距離が短くなるようになっている。このよう
な、フック吊下距離が短くなる側へのブーム操作(以
下、ブーム危険側操作という)は、上記ウインチ巻上操
作と同時に行われることがよくある。尚、ウインチから
のワイヤーロープをブームの上面側に添わせてブーム先
端部側に延出させた場合には、ブームを倒伏させたとき
にフック吊下距離が短くなる。従って、この場合は、ブ
ーム倒伏操作が危険側操作となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13に示
す公知の過巻防止装置では、ウインチ巻上操作時におい
て、ウインチ駆動装置160を、まず速度規制スイッチ
112からの信号でウインチ巻上速度を所定の低速度ま
で減速させた後に過巻検出スイッチ111からの信号で
停止させるようになっているので、フック巻上操作を、
上記ブーム危険側操作を併用しないウインチ単独で行う
場合には、フック107(吊荷)を緩やかに停止させる
ことができるようになっている。ところが、フック巻上
操作時においては、ウインチ巻上操作と上記ブーム危険
側操作とを同時に行うことがよくあるが、上記ブーム危
険側操作の速度が高速の場合には、上記公知例のように
ウインチ巻上速度を一旦減速させた後に停止させるよう
にしたものであっても、過巻検出スイッチ111が操作
されるまではブーム作動速度が高速のままであるので、
ウインチ及びブームが作動停止したときに、吊荷にかな
りのショックが発生するようになる。尚、フック巻上動
作の停止時に吊荷にショックが発生すると、ブームや吊
荷が揺れて危険となる。このように図13に示す公知の
過巻防止装置では、ウインチ巻上操作とブーム危険側操
作との同時操作でフック巻上操作を行う場合において、
フック107が過巻位置まで巻上げられたときに吊荷を
ショックなしに緩停止させるという効果を十分に達成す
ることができず、改善すべき余地があった。
【0008】又、図13に示す過巻防止装置では、ウイ
ンチ巻上速度減速開始用の速度規制スイッチ112とウ
インチ巻上停止用の過巻検出スイッチ111の2つのス
イッチが使用されており、さらに、ウインチ巻上速度減
速用の絞り弁123とウインチ巻上停止用のアンロード
弁126とが別々に設けられているので、ウインチ巻上
速度を緩停止させるための部材点数が多くなっている。
【0009】さらに、図13に示す過巻防止装置では、
上記両スイッチ111,112は、ワイヤーロープ16
2aにガイドされ且つロープ111b,112bで吊下
された各重錘111a,112aの上下動によってON
・OFFされるようになっているため、例えば伸縮ブー
ム103の伸縮又は起伏操作によってフック107(吊
荷)が大きく揺れた場合には、フック107が減速又は
停止させる必要のない巻上位置にあっても、該各スイッ
チ111,112が誤作動する(ON・OFFを繰返
す)おそれがあり、その場合には不必要に作業が中断す
るという不都合があった。
【0010】本願発明は、ウインチ巻上操作とブーム危
険側操作とを同時操作してフック巻上操作を行う場合で
あっても、フックが過巻位置まで巻上げられたときに吊
荷をショックなしに緩停止させることができるようにし
たクレーンの緩停止装置を提供することを共通の目的と
し、さらに緩停止制御のための部材点数を削減するとと
もに、フックの揺れによる誤作動が起きにくくなるよう
にすることを個別の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0012】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明の緩停止装置は、基台上に伸縮自在
な伸縮ブームを起伏自在に取付け、伸縮ブームの先端部
に該伸縮ブームの基端側に設置したウインチからのロー
プで吊荷用のフックを吊下げてクレーン作業を行えるよ
うにしたクレーンにおいて、フックがブーム先端部に対
して所定の許容限度距離以上接近したフック過巻位置と
フックがブーム先端部に対して許容限度距離より所定距
離だけ下方に離間したフック離間位置とを確認するフッ
ク距離確認手段と、伸縮ブームにおけるフックの吊下距
離が短縮される側の作動速度を所定速度以下に減速させ
たり停止させるブーム作動速度制御手段と、ウインチ巻
上動を所定速度以下に減速させたり停止させるウインチ
巻上速度制御手段とを備えるとともに、フックがフック
離間位置にあるときに該フック離間位置にあるフックを
フック距離確認手段で確認して該フック距離確認手段か
らの信号によりブーム作動速度制御手段及びウインチ巻
上速度制御手段をそれぞれ所定の減速作動させる一方、
フックがフック過巻位置にあるときに該フック過巻位置
にあるフックをフック距離確認手段で確認して該フック
距離確認手段からの信号によりブーム作動速度制御手段
及びウインチ巻上速度制御手段をそれぞれ停止作動させ
るように構成したことを特徴としている。
【0013】本願請求項1のクレーンにおいては、ウイ
ンチの設置位置は、伸縮ブームの基端側における、ブー
ム上面側でもブーム下面側でもよい。例えば、大型クレ
ーン車では、ウインチから延出されるワイヤーロープが
ブーム上面に沿って配置されるが、小型クレーン車の場
合は、該ワイヤーロープがブーム下面に沿って配置され
る場合が多い。そして、ブーム先端部からフックを吊下
させた状態でブームを起伏動させる際に、ワイヤーロー
プをブーム上面側に添わせている場合はブーム倒伏側が
フック吊下距離短縮側(危険側)となり、他方ワイヤー
ロープをブーム下面側に添わせている場合はブーム起仰
側がフック吊下距離短縮側(危険側)となる。
【0014】フック過巻位置は、フックがブーム先端部
の下面に例えば40〜50cm程度(1秒間当たりのフッ
ク最大巻上速度の1.5倍程度)まで接近した位置であ
り、フック離間位置は、フックとブーム先端部の下面と
の距離が例えば80〜150cm程度となる位置である。
尚、フック過巻位置となるフック吊下距離、及びフック
離間位置となるフック吊下距離は、それぞれ大型クレー
ンの場合が小型クレーンの場合に比して長くなる。
【0015】フック距離確認手段は、請求項2〜請求項
5に記載するように、スイッチ、距離センサー等で直接
フック位置を確認するもの、又はウインチからのロープ
繰出し長さとブーム長とブーム起伏角から算出するも
の、あるいはウインチからのロープ繰出し長さとブーム
長とブーム起伏角とフックへのロープ掛け数から算出す
るもの、等が採用可能である。
【0016】ブーム作動速度制御手段は、ブーム操作手
段(操作レバー)とは別にブーム危険側作動速度(フッ
ク吊下距離短縮側作動速度)を減速させたり停止させた
りするためのもので、ブーム伸長動とブーム起伏動(ブ
ーム倒伏動又はブーム起仰動の何れか一方)を減速又は
停止させるものである。このブーム作動速度制御手段と
しては、ブーム伸縮シリンダ用油圧切換弁及びブーム起
伏シリンダ用油圧切換弁の各危険側となる弁室の通路面
積を絞ったり閉じたり得る構成のもの、あるいは各シリ
ンダの危険側への作動油圧力を直接減圧したりアンロー
ドさせたりし得る構成のもの等が採用可能である。
【0017】ウインチ作動速度制御手段は、ウインチ操
作手段とは別にウインチ巻上動を減速させたり停止させ
たりするためのもので、例えばウインチモータ用油圧切
換弁の巻上側弁室の通路面積を絞ったり閉じたり得る構
成のもの、あるいはウインチモータ側への作動油圧力を
直接減圧したりアンロードさせたりし得る構成のもの等
が採用可能である。
【0018】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1記載のクレーンの緩停
止装置において、フック距離確認手段は、フック過巻位
置を検出する過巻検出器とフック離間位置を検出する離
間位置検出器とで構成し、ブーム作動速度制御手段は、
ブーム作動速度減速手段とブーム作動停止手段とで構成
し、ウインチ巻上速度制御手段は、ウインチ巻上動減速
手段とウインチ巻上動停止手段とで構成するとともに、
離間位置検出器から発せられる信号によりブーム作動速
度減速手段とウインチ巻上動減速手段とを作動させる一
方、過巻検出器から発せられる信号によりブーム作動停
止手段とウインチ巻上動停止手段とを作動させるように
構成している。
【0019】過巻検出器及び離間位置検出器は、例えば
図13の公知例のようにそれぞれスイッチでもよいし、
あるいはそれぞれ距離センサーでもよい。
【0020】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、請求項1記載のクレーンの緩停
止装置において、フック距離確認手段は、ブーム先端部
からフックを直接監視してフック過巻位置とフック離間
位置とを含むブーム先端部からフックまでの距離を検出
するフック距離検出器を使用し、該フック距離検出器か
らの距離信号に基づいてブーム作動速度制御手段とウイ
ンチ作動速度制御手段とを制御する信号を発するコント
ローラを備えるとともに、該コントローラは、フックが
フック離間位置にあるときにフック距離検出器から発せ
られる距離信号に基づいてブーム作動速度制御手段及び
ウインチ巻上速度制御手段をそれぞれ所定の減速作動さ
せる出力信号を発する一方、フックがフック過巻位置に
あるときにフック距離検出器から発せられる距離信号に
基づいてブーム作動速度制御手段とウインチ巻上速度制
御手段をそれぞれ停止作動させる出力信号を発するよう
に構成している。
【0021】フック距離検出器としては、光センサー、
超音波センサー、電波センサー等の、ブーム先端部から
フックを直接監視して該ブーム先端部からフックまでの
距離を検出し得るものが使用される。又、このフック距
離検出器は、上記フック過巻位置とフック離間位置の2
位置をそれぞれ検出する2つの距離検出器を使用しても
よいが、1つの距離検出器で上記2位置を含む距離を連
続して検出するようにしたものでもよい。尚、この請求
項3では、フック距離検出器の使用個数は1つの場合と
2つの場合とがあるが、その何れの場合でも、ブーム作
動速度制御手段及びウインチ作動速度制御手段はそれぞ
れ減速用と停止用の2つづつの圧力制御弁(又は流量制
御弁)を使用してもよく、あるいはブーム作動速度制御
手段及びウインチ作動速度制御手段としてそれぞれ1つ
で減速操作と停止操作の両方を行えるようにした圧力制
御弁(又は流量制御弁)を使用してもよい。
【0022】コントローラは、距離データとその距離デ
ータに対応する速度データをそれぞれ記憶して、フック
距離検出器からの距離信号に対応する速度信号を出力す
るようにしたデータテーブル式のもの、又は減速位置デ
ータと停止位置データをそれぞれ記憶して、フック距離
検出器からの上記2位置の各距離信号と比較して所定の
速度信号を出力するようにした比較式のもの、あるいは
フック距離検出器からの距離信号に基づいてその距離信
号に対応する速度信号を計算して出力するようにしたも
の、等が採用可能である。
【0023】本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、請求項1記載のクレーンの緩停
止装置において、ブーム先端部から吊下されるフックを
ロープ1本掛けで支持し、フック距離確認手段は、ブー
ム長さ検出器とブーム起伏角検出器とロープ繰出量検出
器からの各検出信号に基づいてブーム先端部とフック間
の距離を算出するフック距離算出手段で構成し、該フッ
ク距離算出手段からの距離信号に基づいてブーム作動速
度制御手段とウインチ作動速度制御手段とを制御する信
号を発するコントローラを備えるとともに、該コントロ
ーラは、フックがフック離間位置にあるときにフック距
離算出手段から発せられる距離信号に基づいてブーム作
動速度制御手段及びウインチ巻上速度制御手段をそれぞ
れ所定の減速作動させる出力信号を発する一方、フック
がフック過巻位置にあるときにフック距離算出手段から
発せられる距離信号に基づいてブーム作動速度制御手段
とウインチ巻上速度制御手段をそれぞれ停止作動させる
出力信号を発するように構成している。
【0024】本願請求項5の発明 本願請求項5の発明は、請求項1記載のクレーンの緩停
止装置において、ブーム先端部から吊下されるフックを
少なくともロープ2本掛け以上で支持し、フック距離確
認手段は、ブーム長さ検出器とブーム起伏角検出器とロ
ープ繰出量検出器とロープ掛数入力器からの各検出信号
に基づいてブーム先端部とフック間の距離を算出するフ
ック距離算出手段で構成し、該フック距離算出手段から
の距離信号に基づいてブーム作動速度制御手段とウイン
チ作動速度制御手段とを制御する信号を発するコントロ
ーラを備えるとともに、該コントローラは、フックがフ
ック離間位置にあるときにフック距離算出手段から発せ
られる距離信号に基づいてブーム作動速度制御手段及び
ウインチ巻上速度制御手段をそれぞれ所定の減速作動さ
せる出力信号を発する一方、フックがフック過巻位置に
あるときにフック距離算出手段から発せられる距離信号
に基づいてブーム作動速度制御手段とウインチ巻上速度
制御手段をそれぞれ停止作動させる出力信号を発するよ
うに構成している。
【0025】
【作用】本願に関する以下の説明において、フックがブ
ーム先端部に対して所定の許容限度距離以上接近した位
置を単に“フック過巻位置”といい、フックがブーム先
端部に対して許容限度距離より所定距離だけ下方に離間
した位置を単に“フック離間位置”という。又、このフ
ック離間位置は、フック吊下距離が短縮される側への各
種動作の減速を開始させる減速開始位置となるものであ
る。
【0026】本願各請求項の発明のクレーンでは、フッ
ク巻上操作は、ウインチ巻上操作とフック吊下距離が短
縮される側へのブーム操作(ブーム危険側操作となるも
ので、ブーム伸長操作やブーム倒伏操作又はブーム起仰
操作などがある)とを同時操作しながら高速で行うこと
がある。
【0027】そして、本願請求項1の発明の緩停止装置
では、ウインチ巻上操作とフック吊下距離短縮側のブー
ム操作とを同時に行い、フックが下方位置から上記フッ
ク離間位置に達すると、該フックの位置をフック距離確
認手段で確認して、そのフック距離確認手段からの信号
で、ブーム作動速度制御手段とウインチ作動速度制御手
段をそれぞれ所定の減速作動させるように操作する。す
ると、そのブーム作動速度制御手段及びウインチ作動速
度制御手段の各減速動作により、ブーム伸縮装置やブー
ム起伏装置やウインチ駆動装置等を自動的に減速操作し
て、フック巻上動作を複合的に減速させる。又、その
後、フックが上記フック過巻位置に達すると、該フック
の位置をフック距離確認手段で確認して、そのフック距
離確認手段からの信号で、ブーム作動速度制御手段とウ
インチ作動速度制御手段をそれぞれ停止作動させるよう
に操作する。すると、そのブーム作動速度制御手段及び
ウインチ作動速度制御手段の各停止動作により、ブーム
伸縮装置やブーム起伏装置やウインチ駆動装置等を自動
的に停止させて、フック巻上動作を停止させる。このと
き、フック巻上動停止動作前のフック巻上速度が、上記
した複合的な減速操作により所定の低速度まで減速され
ているので、ブーム作動速度制御手段及びウインチ作動
速度制御手段が各停止動作したときにフック巻上動は緩
やかに停止するようになる。
【0028】このように、本願請求項1の緩停止装置で
は、ウインチ巻上操作とブーム危険側操作とを同時に行
う場合でも、予めウインチ巻上動作とブーム危険側動作
とを共に所定の低速度まで減速させた後に停止させるよ
うになっているので、フックが確実に緩停止するように
なる。
【0029】本願請求項2の発明の緩停止装置では、フ
ック距離確認手段として、フック過巻位置を検出する過
巻検出器とフック離間位置を検出する離間位置検出器の
2つの検出器を使用しており、該各検出器で、フック巻
上動の減速制御(ブーム作動速度減速手段とウインチ作
動速度減速手段とが操作される)と、フック巻上動の停
止制御(ブーム作動停止手段とウインチ作動停止手段と
が操作される)とが個別に行われるようにしている。
尚、過巻検出器及び離間位置検出器として、例えば図1
3に示すような、フックが重錘(フック吊下ロープにガ
イドされている)を押上げることによって操作される検
出スイッチを使用したり、あるいは一定距離を監視する
距離センサーを使用することもできる。ところで、上記
各検出器としてそれぞれ検出スイッチを使用した場合に
は、フック(吊荷)が大きく揺れると該検出スイッチが
誤作動するおそれがある。これに対して、各検出器とし
て距離センサーを使用すると、フックが大きく揺れた場
合でも、誤作動が発生しなくなる。
【0030】本願請求項3の発明の緩停止装置では、フ
ック距離確認手段として、フックを直接監視してブーム
先端部からフックまでの距離を検出するフック距離検出
器を使用し、又、該フック距離検出器で検出した検出距
離データに基づいて、コントローラによりブーム作動速
度制御手段とウインチ作動速度制御手段に対してそれぞ
れ減速作動又は停止作動させるように構成されている。
この請求項3では、フック距離検出器として、距離セン
サーを使用するので、フックが大きく揺れたときでも上
記した検出スイッチ使用の場合のような誤作動が発生す
ることがない。又、フック距離検出器は、単一のもので
フック過巻位置とフック離間位置とをそれぞれ検出する
ようにすることができるが、その場合には検出器の個数
を削減できる。又、ブーム作動速度制御手段とウインチ
作動速度制御手段とは、それぞれ個別に減速操作と停止
操作を行う2つの制御手段を使用してもよいが、該ブー
ム作動速度制御手段とウインチ作動速度制御手段とを、
例えば比例減圧弁又は比例流量弁のような減速操作と停
止操作を単一の制御手段で行えるようにしたものを採用
すると、該単一のもので両操作に共用できる。さらに、
このように比例減圧弁又は比例流量弁を使用すると、減
速開始から停止するまでの動作速度を連続して漸減させ
ることができる。
【0031】本願請求項4の発明の緩停止装置では、フ
ックをロープ1本掛けで支持するものにおいて、フック
距離確認手段として、ブーム長さ検出器とブーム起伏角
検出器とロープ繰出量検出器からの各検出信号に基づい
てフック吊下距離を算出するフック距離算出手段が使用
されている。そして、このフック距離算出手段で算出し
た算出距離データに基づいて、上記請求項3とほぼ同様
に、コントローラによりブーム作動速度制御手段とウイ
ンチ作動速度制御手段に対してそれぞれ減速作動又は停
止作動させるように構成されている。尚、ブーム長さ検
出器とブーム起伏角検出器とロープ繰出量検出器は、そ
れぞれクレーンに既存の検出器である。この請求項4の
場合では、フック吊下距離を、上記した既存の各検出器
からの検出信号から算出するようにしているので、請求
項2又は請求項3のようにフック位置を実際に検出する
検出器が不要となり、又、重錘式の検出スイッチのよう
に誤作動が発生しなくなる。
【0032】本願請求項5の発明の緩停止装置では、フ
ックをロープ2本掛け以上で支持するものにおいて、フ
ック距離確認手段として、ブーム長さ検出器とブーム起
伏角検出器とロープ繰出量検出器とロープ掛数入力器か
らの各検出信号に基づいてフック吊下距離を算出するフ
ック距離算出手段が使用されている。この請求項5の作
用は、請求項4のものとほぼ同様である。
【0033】
【発明の効果】本願発明のクレーンの緩停止装置は、次
のような効果がある。
【0034】本願請求項1〜5の各発明では、ウインチ
巻上操作とフック吊下距離短縮側のブーム操作(ブーム
危険側操作)とを同時に行う場合でも、予めウインチ巻
上動作とブーム危険側動作とを共に所定の低速度まで減
速させた後にフック巻上動作を停止させるようになって
いるので、フックを確実に緩停止させることができ、従
来のようにフック巻上動作を急停止させたときのよう
に、吊荷やブームが大きく揺れるという危険性が少なく
なるという効果がある。
【0035】本願請求項3の発明では、フック距離確認
手段として、フックを直接監視してブーム先端部からフ
ックまでの距離を検出するフック距離検出器を使用して
いるので、フックが大きく揺れたときでも上記した重錘
式検出スイッチ使用の場合のようなフックの揺れによる
誤作動が発生しにくくなるという効果がある。又、本願
請求項3の発明では、フック距離検出器として、フック
過巻位置とフック離間位置とを単一のフック距離検出器
で検出することもでき、その場合には検出器の使用個数
を削減できる。
【0036】本願請求項4及び5の各発明では、フック
距離確認手段として、ブーム長さ検出器やブーム起伏角
検出器やロープ繰出量検出器(請求項5の場合はロープ
掛数入力器を含む)等からの各検出信号に基づいてフッ
ク距離算出手段でフック吊下距離を算出するようにして
いるので、上記請求項1〜3の場合のような検出器(過
巻検出器、離間位置検出器、フック距離検出器)が不要
となる。又、この請求項4及び5では、フック距離確認
手段がスイッチである場合における上記誤作動を確実に
防止できるという効果がある。
【0037】
【実施例】以下、図1〜図12を参照して、本願発明の
いくつかの実施例を説明すると、図1〜図4には本願第
1実施例、図5〜図7には同第2実施例、図8には同第
3実施例、図9〜図10には同第4実施例、図11〜図
12には同第5実施例のクレーンの緩停止装置がそれぞ
れ示されている。又、本願請求項1の発明は第1〜第5
の各実施例に対応するものであり、第1実施例は本願請
求項2に、第2及び第3実施例は本願請求項3に、第4
実施例は本願請求項4に、第5実施例は本願請求項5に
それぞれ対応するものである。
【0038】まず、各実施例の共通部分について説明す
ると、第1〜第5の各実施例では、図1、図5、図9、
図11にそれぞれ示すように、クレーンとして移動式の
クレーン車が採用されている。これらのクレーン車は、
車両1の上部に水平旋回自在な旋回台(特許請求の範囲
中の基台となる)2を搭載し、さらに該旋回台2上に伸
縮ブーム3とウインチ6とを取付けるとともに、伸縮ブ
ーム3の先端部34にウインチ6からのロープ(ワイヤ
ーロープ)62で吊荷用のフック7を吊下げてクレーン
作業を行えるように構成されている。
【0039】伸縮ブーム3は、複数本(各図示例では3
本)の単ブーム31,32,33をテレスコープ状に連
続させて構成している。又、伸縮ブーム3は、そのブー
ム基端部を旋回台2上に起伏自在に枢着している。伸縮
ブーム3は、ブーム伸縮装置40によって伸縮自在とな
っている。ブーム伸縮装置40は、これらの実施例で
は、同時伸縮式のものが採用されている。即ち、このブ
ーム伸縮装置40は、1本の伸縮シリンダ41と単ブー
ム31〜33間に掛け渡されたワイヤーロープ42と伸
縮シリンダ41を操作する油圧切換弁43(図3、図
6)とで構成しており、該油圧切換弁43を操作するこ
とによって伸縮シリンダ41を伸長あるいは縮小させ
て、基端ブーム31に対して第2ブーム32及び第3ブ
ーム33を同時に伸長動あるいは縮小動させるようにし
ている。又、伸縮ブーム3は、ブーム起伏装置50(起
伏シリンダ51と油圧切換弁53)によって鉛直面内で
起伏動されるようになっている。
【0040】ウインチ6は、各実施例では、旋回台2上
に取付けられている。ウインチ6からのワイヤーロープ
62は、伸縮ブーム3の上面側に沿わせてブーム先端部
34側に延出されている。ワイヤーロープ62の先端側
は、ブーム先端部34のシーブ35を介して下方に垂れ
下げ、そのワイヤーロープ下端部に吊荷用のフック7を
取付けている。第4実施例(図9)では、フック7をブ
ーム先端部34のシーブ35からロープ1本掛け(符号
62a)で支持しているが、第1実施例(図1)、第2
実施例(図5)、及び第5実施例(図11)では、ブー
ム先端部34のシーブ35とフック7のシーブ71間に
ワイヤーロープ62bを1回以上掛け回して複数本掛け
でフック7を支持している。尚、各実施例で示すよう
に、ウインチ6からのワイヤーロープ62を伸縮ブーム
3の上面側に沿わせて設置したものでは、伸縮ブーム3
を倒伏側に倒すとフック吊下距離が短くなり、従って、
この場合はブーム倒伏側がブーム危険側操作となる。
尚、小型クレーン車では、フックからのワイヤーロープ
をブームの下面側に沿わせてブーム先端部側に延出して
いるが、この場合はブーム起仰側がブーム危険側操作と
なる。
【0041】ウインチ6は、図3、図6に示すように、
ウインチ駆動装置60(ウインチモータ61と油圧切換
弁63)によって巻上げ側及び巻下げ側にそれぞれ駆動
される。尚、ブーム先端部34のシーブ35とフック7
のシーブ71間にワイヤーロープ62bの掛け回し回数
を多くするほど、ウインチ操作やブーム伸縮操作やブー
ム起伏操作等を行ったときのフック吊下距離の変化量が
少なくなる。
【0042】図3又は図6に示すように、伸縮シリンダ
41、起伏シリンダ51、ウインチモータ61には、主
油圧ポンプ4からの作動油がそれぞれ油圧切換弁43,
53,63を介して供給される。各油圧切換弁43,5
3,63は、この各実施例ではそれぞれ遠隔操作弁4
4,54,64からのパイロット油圧で操作される形式
のものが採用されている。即ち、各遠隔操作弁44,5
4,64には、弁操作用油圧ポンプ5からの作動油が供
給されており、該各遠隔操作弁44,54,64をそれ
ぞれ伸縮操作レバー49、起伏操作レバー59、ウイン
チ操作レバー69で操作することによってパイロット油
圧で各油圧切換弁43,53,63を作動させるように
なっている。尚、各遠隔操作弁44,54,64の符号
44a,54a,64a側の各弁室が開弁すると、各作
動油が符号45a,55a,65a側の各パイロット油
路を通って各油圧切換弁43,53,63の符号46
a,56a,66a側の各ポートに導入される。この場
合、主油圧ポンプ4からの作動油が、それぞれ伸縮シリ
ンダ用油圧切換弁43の伸長側弁室43a、起伏シリン
ダ用油圧切換弁53の縮小側弁室53a、ウインチモー
タ用油圧切換弁63の巻上側弁室63aを通って各油圧
アクチュエータ41,51,61の符号41a,51
a,61aの各ポートに供給される。又、各遠隔操作弁
44,54,64の符号44b,54b,64b側の弁
室が開弁すると、各作動油が符号45b,55b,65
b側のパイロット油路を通って各油圧切換弁43,5
3,63の符号46b,56b,66b側の各ポートに
導入される。この場合、主油圧ポンプ4からの作動油
が、それぞれ伸縮シリンダ用油圧切換弁43の縮小側弁
室43b、起伏シリンダ用油圧切換弁53の伸長側弁室
53b、ウインチモータ用油圧切換弁63の巻下側弁室
63bを通って各油圧アクチュエータ41,51,61
の符号41b,51b,61bの各ポートに供給され
る。尚、この各実施例では、伸縮シリンダ41の伸長動
作側(ブーム伸長動側)、起伏シリンダ51の縮小動作
側(ブーム倒伏動側)、ウインチモータ61の巻上動作
側が、それぞれフック吊下距離が短縮される過巻時の危
険動作側となるものである。
【0043】伸縮シリンダ41、起伏シリンダ51、ウ
インチモータ61の各作動スピードは、各油圧切換弁4
3,53,63の操作量を調整することによって変化せ
しめ得るが、この各実施例では各遠隔操作弁44,5
4,64からの作動油圧力を調整することで各油圧切換
弁の作動量を変化せしめ得るようになっている。
【0044】この種のクレーン車では、荷役動作を速く
するために、フック7に吊荷Wを吊下した状態で、ウイ
ンチ操作と同時にブーム伸縮操作やブーム起伏操作を併
用して行うことがよくあるが、その場合、特にフック巻
上側の操作時にはフック過巻きの問題が生じる(即ち、
フック7を許容限度を越えて巻上げ過ぎると、フック7
がブーム先端部34に衝突するおそれが生じる)。クレ
ーン車には、一般に、このようなフック過巻きを防止す
るための過巻防止装置が装備されており、フック7が許
容限度付近まで巻上げられると、ウインチ巻上動作及び
ブーム危険側動作をそれぞれ自動的に停止せしめるよう
になっている。
【0045】ところで、一般の過巻防止装置では、フッ
ク7を高速で巻上側に操作している状態で、該フック7
が過巻検出位置まで達すると、過巻防止装置が働いてフ
ック巻上動が急停止するが、その場合、その反動(ショ
ック)で吊荷Wやブームが大きく揺れて危険である。本
願の緩停止装置は、このようなフック巻上動が急停止す
るのを防止するためのもので、以下、各実施例の緩停止
装置について個別に説明する。
【0046】図1〜図4に示す第1実施例の緩停止装置
は、フック7がブーム先端部34に対して所定の許容限
度距離以上接近したフック過巻位置に達したときに該フ
ック位置を検出する過巻検出器11と、フック7がブー
ム先端部34に対して許容限度距離より所定距離だけ下
方に離間したフック離間位置に達したときに該フック位
置を検出する離間位置検出器12との2つの検出器を有
している。尚、第1実施例では、この過巻検出器11と
離間位置検出器12とで請求項1のフック距離確認手段
Sを構成している。この第1実施例では、過巻検出器1
1及び離間位置検出器12として、それぞれスイッチが
採用されている。この各スイッチ11,12は、ブーム
先端部34に取付けられていて、フック7を吊下してい
るワイヤーロープ62bにガイドされた各重錘11a,
12aをそれぞれロープ11b,12b(図2)で吊下
し、該各重錘11a,12aの上下動によって各スイッ
チ11,12がON・OFFされるようになっている。
【0047】離間位置検出器12による検出位置(フッ
ク離間位置)は、図2に示すようにフック7の上面とブ
ーム先端部34の下面との距離L1が例えば80〜15
0cm程度となる位置である。又、過巻検出器11による
検出位置(フック過巻位置)は、フック7の上面がブー
ム先端部34の下面に例えば40〜50cm程度まで接近
した位置(図2の距離L2)である。尚、図1及び図2
に示す実施例では、過巻検出器11及び離間位置検出器
12として、それぞれスイッチを使用しているが、スイ
ッチに代えて光センサー、超音波、電波等による距離セ
ンサーを使用してもよい。
【0048】この第1実施例の緩停止装置には、各遠隔
操作弁44,54,64を操作する各操作レバー49,
59,69とは別に、ブーム伸縮装置40、ブーム起伏
装置50、ウインチ駆動装置60に対してそれぞれフッ
ク吊下距離が短縮される側への作動速度を所定速度以下
に減速させるための各減速手段21,22,23と、同
じくブーム伸縮装置40、ブーム起伏装置50、ウイン
チ駆動装置60に対してそれぞれフック吊下距離が短縮
される側への作動を停止させるための各停止手段24,
25,26とが設けられている。上記各減速手段は、図
3及び図4に示すように、ブーム伸長動減速手段21と
ブーム倒伏動減速手段22とウインチ巻上動減速手段2
3とを有し、又、上記各停止手段は、ブーム伸長動停止
手段24とブーム倒伏動停止手段25とウインチ巻上動
停止手段26とを有している。又、この第1実施例で
は、ブーム伸長動減速手段21とブーム倒伏動減速手段
22で請求項2のブーム作動速度減速手段を構成し、他
方、ブーム伸長動停止手段24とブーム倒伏動停止手段
25で請求項2のブーム作動速度停止手段を構成してい
る。さらに、この第1実施例では、上記ブーム作動速度
減速手段(21,22)とブーム作動速度停止手段(2
4,25)で請求項1のブーム作動速度制御手段A,B
を構成し、他方、ウインチ巻上動減速手段23とウイン
チ巻上動停止手段26で請求項1のウインチ作動速度制
御手段Cを構成している。尚、ブーム作動速度制御手段
Aは、ブーム伸長動に関する制御手段で、ブーム伸長動
減速手段21とブーム伸長動停止手段24で構成し、
又、ブーム作動速度制御手段Bは、ブーム倒伏動に関す
る制御手段で、ブーム倒伏動減速手段22とブーム倒伏
動停止手段25で構成している。
【0049】この第1実施例では、ブーム伸長動減速手
段21、ブーム倒伏動減速手段22、ウインチ巻上動減
速手段23は、図3に示すように、それぞれ電磁式の減
圧弁が使用されている。この各減圧弁21,22,23
は、それぞれフック過巻に関する危険操作側のパイロッ
ト油路45a,55a,65a中に組込まれている。そ
して、この第1実施例では、前記離間位置検出器12が
ON作動したときに電気回路R1が閉路し、それによっ
て各減圧弁21,22,23がそれぞれ減圧側に作動せ
しめられるようになっている。このように、各減圧弁2
1,22,23が作動すると、各遠隔操作弁44,5
4,64(符号44a,54a,64aの弁室)からの
作動油吐出圧力に変動がなくても、各油圧切換弁43,
53,63の危険動作側ポート46a,56a,66a
への作動油圧力が低下し、符号43a,53a,63a
の危険操作側となる各弁室の通路開口面積が減少するよ
うになる。従って、各油圧アクチュエータ41,51,
61は、所定の低速度まで減速される。
【0050】又、この第1実施例では、ブーム伸長動停
止手段24、ブーム倒伏動停止手段25、ウインチ巻上
動停止手段26は、図3に示すように、それぞれ電磁式
のアンロード弁が使用されている。この各アンロード弁
24,25,26は、それぞれ危険操作側のパイロット
油路45a,55a,65aに接続されている。そし
て、この第1実施例では、過巻検出器11がON作動し
たときに電気回路R2が閉路し、それによって各アンロ
ード弁24,25,26がそれぞれ作動せしめられるよ
うになっている。このように、各アンロード弁24,2
5,26が作動すると、各遠隔操作弁44,54,64
(符号44a,54a,64aの弁室)からの作動油吐
出圧力に変動なくても、各油圧切換弁43,53,63
の危険動作側ポート46a,56a,66aには作動油
が供給されなくなり、従って、各油圧切換弁43,5
3,63が中立位置に戻る。このときには、各油圧アク
チュエータ41,51,61は、それぞれ停止する。
【0051】又、この第1実施例では、図3に示すよう
に、離間位置検出器12側の電気回路R1にブザーやチ
ャイムあるいは表示灯等の報知手段9Aを組込み、他
方、過巻検出器11側の電気回路R2にも同様な報知手
段9Bを組込んでいる。そして、各電気回路R1又はR2
が閉路したときに、それぞれの報知手段9A,9Bから
オペレータに所定の報知をするようにしている。この2
つの報知手段9A,9Bは、種類又は音色あるいは音量
の異なるものを採用するとよい。
【0052】尚、この第1実施例では、各油圧切換弁4
3,53,63を遠隔操作弁からのパイロット油圧で操
作するようにし、又減圧弁21,22,23やアンロー
ド弁24,25,26等で各パイロット油路45a,5
5a,65a中の作動油圧力を制御するようにしている
が、他の実施例では、例えば各油圧切換弁43,53,
63として直接操作式のものを採用し、又減圧弁21,
22,23やアンロード弁24,25,26等を、油圧
切換弁の危険側弁室43a,53a,63aと各油圧ア
クチュエータ41,51,61間の油路中に組込んでも
よい。
【0053】図1〜図4に示す第1実施例の緩停止装置
は、次のように作用する。図示実施例のクレーンでは、
フック巻上操作は、ウインチ巻上操作とフック吊下距離
が短縮される側へのブーム操作(ブーム伸長操作やブー
ム倒伏操作)とを同時操作しながら高速で行うことがあ
る。そして、このようにウインチ巻上操作とフック吊下
距離短縮側のブーム操作とをそれぞれ高速で行って、フ
ック7が下方位置から図2の符号7′で示すフック離間
位置に達すると、該フック7′が重錘12aを押上げて
離間位置検出器12をON作動させる。すると、図3に
おいて、電気回路R1が閉路し→各減圧弁21,22,
23が作動し→各パイロット油路45a,55a,65
a中の作動油圧力が所定の低圧まで減圧され→各油圧切
換弁43,53,63の各危険側弁室43a,53a,
63aの連通面積が減少し→各油圧アクチュエータ4
1,51,61の駆動速度が減速され→ブーム伸長速
度、ブーム倒伏速度、ウインチ巻上速度がそれぞれ減速
されて、フック巻上速度が複合的に減速される。尚、ブ
ーム伸長速度、ブーム倒伏速度、ウインチ巻上速度をそ
れぞれ減速させたときの各速度は、例えばそれぞれ最大
速度の50%程度とするとよい。又、このとき、報知手
段9Aにより、オペレータに対して緩停止装置による減
速動作が開始されたことを知らせる。又、その減速され
たフック巻上速度でさらにフック7が巻上され、該フッ
ク7が図2の符号7″で示すフック過巻位置まで達した
ときに、該フック7″が重錘11aを押上げて過巻検出
器11をON作動させる。すると、図3において、電気
回路R2が閉路し→各アンロード弁24,25,26が
作動し→各パイロット油路45a,55a,65a中の
作動油をアンロードさせ→各油圧切換弁43,53,6
3が中立位置まで戻り→各油圧アクチュエータ41,5
1,61が停止され→ブーム伸長動、ブーム倒伏動、ウ
インチ巻上動がそれぞれ停止して、フック巻上動作が停
止する。このとき、フック巻上動停止動作前のフック巻
上速度が、上記した複合的な減速操作により予め所定の
低速度まで減速されているので、フック巻上動作が停止
したときにフック巻上動は緩やかに停止するようにな
る。このとき、報知手段9Bにより、オペレータに対し
て緩停止装置による停止操作がなされたことを知らせ
る。
【0054】このように、この第1実施例の緩停止装置
では、ウインチ巻上操作とブーム危険側操作とを同時に
行う場合でも、予めウインチ巻上動作とブーム危険側動
作とを共に所定の低速度まで減速させた後に停止させる
ようになっているので、フック7が確実に緩停止するよ
うになる。従って、フック巻上動作を急停止させたとき
のように、吊荷Wやブーム3が大きく揺れるという危険
性が少なくなる。
【0055】図5〜図7に示す第2実施例の緩停止装置
では、ブーム先端部34からフック7までの距離を確認
するためのフック距離確認手段Sとして、ブーム先端部
34からフック7を直接監視してフック過巻位置(符号
2の距離)とフック離間位置(符号L1の距離)とを含
むブーム先端部34からフック7までの距離を連続して
検出する単一のフック距離検出器13を使用している。
このフック距離検出器13は、光センサー、超音波セン
サー、電波センサー、等の距離センサーが使用されてお
り、ブーム先端部34とフック7間の距離を連続して検
出し得るものである。又、このフック距離検出器13
は、ブーム先端部34におけるフック7の直上方に位置
する場所に、自重によって常時鉛直方向に向く姿勢で取
付けている。尚、このフック距離検出器13は、少なく
とも減速開始位置となるフック離間位置(距離L1の位
置)までの距離を検出し得るものであり、最大でも3m
程度の長さ範囲を検出できればよい。
【0056】又、この第2実施例の緩停止装置では、図
7に示すように、フック距離検出器13からの距離信号
に基づいて、ブーム作動速度制御手段A,Bとウインチ
作動速度制御手段Cに対してそれぞれ停止又は減速信号
を発するコントローラ8を備えている。
【0057】このコントローラ8は、少なくともフック
離間位置(図5の符号L1の距離)及びフック過巻位置
(同図の符号L2の距離)までの各距離データとその各
距離データに対応する各速度データとを記憶した減速デ
ータ記憶手段81と、フック距離検出器13からの距離
信号に対応した減速データ記憶手段81からの速度信号
をブーム作動速度制御手段A,Bとウインチ巻上速度制
御手段Cにそれぞれ出力する出力手段83とを有してい
る。
【0058】減速データ記憶手段81は、複数の距離デ
ータとその各距離データに対応する速度データとをそれ
ぞれ記憶している。尚、距離データとしては、少なくと
もフック離間位置までの距離データとフック過巻位置ま
での距離データとは必要である。又、該距離データは、
上記2位置(フック過巻位置とフック離間位置)間の距
離L3(図5)を多段階に分けて記憶させてもよい。
【0059】ブーム作動速度制御手段A,Bとウインチ
巻上速度制御手段Cとしては、この第2実施例では、そ
れぞれ電磁式の比例減圧弁27,28,29が採用され
ている。この各比例減圧弁27,28,29は、遠隔操
作弁44,54,64からのフック巻上時の危険操作側
となる各パイロット油路45a,55a,65aに接続
している。そして、この各比例減圧弁27,28,29
は、コントローラ8(出力手段83)からの出力信号
(供給電流)の大きさによって作動量が比例的に変動
し、各パイロット油路45a,55a,65a中の作動
油圧力を非減圧状態から各油圧切換弁43,53,63
が中立位置に戻るアンロード状態までの範囲で圧力調整
し得るようになっている。
【0060】そして、この第2実施例の緩停止装置で
は、フック吊下距離をフック距離検出器13で常時監視
しており、該フック7がフック離間位置(距離L1の位
置)に達したときに、それを検出するフック距離検出器
13からの距離信号が減速データ記憶手段81に入力さ
れ、該距離信号に対応する減速データ記憶手段81から
の速度信号(電流量)が出力手段83によって各比例減
圧弁27,28,29に入力される。すると、該各比例
減圧弁27,28,29が該速度信号(電流量)に見合
った量だけ減圧側に操作され→各危険操作側のパイロッ
ト油路45a,55a,65a中の作動油圧力が所定の
低圧力まで減圧され→各油圧切換弁43,53,63の
各危険動作側弁室43a,53a,63aの開口面積が
減少し→各油圧アクチュエータ41,51,61の駆動
速度がそれぞれ所定低速度まで減速され→ブーム伸長速
度、ブーム倒伏速度、ウインチ巻上速度がそれぞれ減速
されて、フック巻上速度が複合的に減速される。このと
き、報知手段9により、オペレータに対して緩停止装置
による減速動作が開始されたことを知らせる。又、その
減速されたフック巻上速度でさらにフック7が巻上さ
れ、フック距離検出器13がフック過巻位置まで達した
ことを検出すると、該フック距離検出器13からの距離
信号に対応する減速データ記憶手段81からの速度信号
(電流量)が出力手段83によって各比例減圧弁27,
28,29に入力され→各比例減圧弁27,28,29
がアンロード位置まで作動して各パイロット油路45
a,55a,65a中の作動油をアンロードさせ→各油
圧切換弁43,53,63が中立位置まで戻り→各油圧
アクチュエータ41,51,61が停止され→ブーム伸
長動、ブーム倒伏動、ウインチ巻上動がそれぞれ停止し
て、フック巻上動作が停止する。この場合も、フック巻
上動停止動作前のフック巻上速度が、上記した複合的な
減速操作により予め所定の低速度まで減速されているの
で、フック巻上動作が停止したときにフック巻上動は緩
やかに停止するようになる。このとき、報知手段9によ
り、オペレータに対して緩停止装置による停止操作がな
されたことを知らせる。尚、報知手段9は、第1実施例
のように減速開始時のものと停止時のものの2つを使用
してもよい。
【0061】この第2実施例の緩停止装置では、上記第
1実施例の場合と同様にフック巻上動の緩停止による作
用のほかに、フック距離検出器(距離センサー)13を
使用していることによって、公知例の重錘式検出スイッ
チを使用した場合のようにフックの揺れによる誤作動を
防止し得る作用もある。
【0062】又、この第2実施例では、減速データ記憶
手段81は、距離データとして上記2位置(フック過巻
位置とフック離間位置)間の距離L3(図5)を多段階
に分けて記憶させるとともに、その各距離データに対応
する速度データも多段階に分けて記憶させておくと、フ
ック距離検出器13で検出する距離信号の変化に応じて
各比例減圧弁27,28,29の作動量を変化させるこ
とができ、フック7がフック過巻位置に近づくにつれて
フック巻上動を漸減させることができる。その場合、ブ
ーム伸長速度、ブーム倒伏速度及びウインチ巻上速度を
それぞれ出力100%可能状態から出力50%程度まで
徐々に低下させるようにするとよい。
【0063】尚、この第2実施例では、ブーム作動速度
制御手段A,Bとウインチ巻上速度制御手段Cとして、
それぞれ単一の比例減圧弁27,28,29を使用して
いるが、第1実施例のようにそれぞれ減圧弁とアンロー
ド弁の2つの制御弁を使用してもよい。又、この第2実
施例では、単一のフック距離検出器13でフック吊下距
離を連続して検出するようにしているが、他の実施例で
はフック離間位置とフック過巻位置とをそれぞれ検出す
る2つのフック距離検出器を使用することもできる。
尚、その場合、ブーム作動速度制御手段A,Bとウイン
チ巻上速度制御手段Cとして、第1実施例のようにそれ
ぞれ減圧弁とアンロード弁の2つの制御弁を使用しても
よいが、それぞれ1つの制御弁で減速と停止の両操作を
行うようにすることもできる。
【0064】図8に示す第3実施例は、上記第2実施例
(図7)におけるコントローラ8部分の変形例を示して
いる。この第3実施例では、コントローラ8として、フ
ック7が上記フック離間位置(減速開始位置)に達した
ときの距離データを記憶する減速位置データ記憶手段8
1Aと、該減速位置データ記憶手段81Aで記憶してい
る距離データとフック距離検出器13で検出する検出距
離とを比較して所定の減速信号を発する比較手段A(符
号82A)と、フック7がフック過巻位置に達したとき
の距離データを記憶する停止位置データ記憶手段81B
と、該停止位置データ記憶手段81Bで記憶している距
離データとフック距離検出器13で検出する検出距離と
を比較して停止信号を発する比較手段B(符号82B)
と、各比較手段A,Bからの速度信号(減速又は停止信
号)をブーム伸長速度制御手段27,ブーム倒伏速度制
御手段28,ウインチ巻上速度制御手段29にそれぞれ
出力する出力手段83とを有している。この第3実施例
の場合は、ブーム作動速度制御手段A,B及びウインチ
作動速度制御手段Cに対して所定の減速信号と停止信号
の2つの信号しか発せられない。又、減速信号が発せら
れると、ブーム伸長速度、ブーム倒伏速度及びウインチ
巻上速度をそれぞれ出力100%可能状態から出力50
%程度まで低下させるようにするとよい。
【0065】図9及び図10に示す第4実施例のクレー
ンでは、ブーム先端部34から吊下されるフック7を符
号62aで示すようにロープ1本掛けで支持している。
即ち、ウインチ6から繰出されたワイヤーロープ62の
先端側をブーム先端部34のシーブ35を介して垂下さ
せ、この垂下させたワイヤーロープ62aの先端に直接
フック7を連結している。従って、この第4実施例のク
レーンでは、ウインチ6によるワイヤーロープ62の巻
上げ・巻下げ量と同長さだけフック吊下距離が変化する
ようになっている。又、フック吊下距離は、ウインチ操
作のほかに伸縮ブーム3の伸縮動と伸縮ブーム3の起伏
動によっても変化する。即ち、ウインチ6を停止させた
状態で、伸縮ブーム3を伸長させるとフック吊下距離が
短くなり(逆に縮小させると長くなる)、又、図示実施
例では伸縮ブーム3を倒伏させるとフック吊下距離が短
くなる(逆に起仰させると長くなる)。又、この第4実
施例のクレーンには、伸縮ブーム3の長さを検出するブ
ーム長さ検出器14と、伸縮ブーム3の起伏角を検出す
るブーム起伏角検出器15と、ウインチ6からのワイヤ
ーロープ62の繰出し長さを検出するロープ繰出量検出
器16とが設けられている。尚、ブーム長さ検出器1
4、ブーム起伏角検出器15、ロープ繰出量検出器16
等は、通常のクレーンに装備された検出器である。
【0066】そして、この第4実施例の緩停止装置で
は、フック距離確認手段Sとして、上記ブーム長さ検出
器14とブーム起伏角検出器15とロープ繰出量検出器
16からの各検出信号に基づいてブーム先端部34とフ
ック7間の距離を算出するフック距離算出手段18で構
成している。即ち、この第4実施例では、フック距離確
認手段Sとして、第2実施例のフック距離検出器13に
代えて上記各検出信号に基づいて計算によりフック吊下
距離を算出し得るフック距離算出手段18を採用したも
のである。
【0067】又、この第4実施例の緩停止装置では、第
2実施例(図7)とほぼ同様に、フック距離算出手段1
8からの距離信号に基づいて、ブーム作動速度制御手段
A,Bとウインチ作動速度制御手段Cに対してそれぞれ
停止又は減速信号を発するコントローラ8を備えてい
る。又、コントローラ8は、それぞれ第2実施例と同様
な、減速データ記憶手段81と出力手段83とを有して
いる。
【0068】そして、この第4実施例の緩停止装置で
は、フック7をロープ1本掛けで支持するものにおい
て、フック距離算出手段18により、ブーム長さ検出器
14とブーム起伏角検出器15とロープ繰出量検出器1
6からの各検出信号に基づいてフック吊下距離を算出す
るとともに、このフック距離算出手段18で算出した算
出距離データに基づいて、コントローラ8によりブーム
作動速度制御手段(ブーム伸長速度制御手段27及びブ
ーム倒伏速度制御手段28)とウインチ作動速度制御手
段(ウインチ巻上速度制御手段29)に対してそれぞれ
減速作動又は停止作動させるように操作される。この第
4実施例の場合では、フック吊下距離を、上記した既存
の各検出器14,15,16からの検出信号で算出する
ようにしているので、第1〜第3実施例のようにフック
位置を実際に検出する検出器が不要となり、又、重錘式
の検出スイッチのように誤作動が発生しなくなる。
【0069】図11及び図12に示す第5実施例のクレ
ーンでは、ブーム先端部34から吊下されるフック7を
符号62bで示すように少なくともロープ2本掛け以上
で支持している。このように、フック7をロープ複数本
掛けで支持する場合には、ブーム先端部34のシーブ3
5とフック7のシーブ71間に巻回されるワイヤーロー
プ62bの掛数が多くなるほど、ウインチ操作やブーム
伸縮操作やブーム起伏操作等を行ったときのフック吊下
距離の変化量が少なくなる。又、この第5実施例のクレ
ーンでは、フック7に対するロープ掛数を検出するロー
プ掛数検出器17(本願請求項5に記載のロープ掛数入
力器に相当する)を設けている。尚、この第5実施例に
おけるその他の構成は、図9に示す第4実施例のクレー
ンと同様である。
【0070】そして、この第5実施例の緩停止装置で
は、フック距離確認手段Sとして、ブーム長さ検出器1
4とブーム起伏角検出器15とロープ繰出量検出器16
とロープ掛数検出器17からの各検出信号に基づいてブ
ーム先端部34とフック7間の距離を算出するフック距
離算出手段19で構成している。即ち、第5実施例のフ
ック距離算出手段19は、上記第4実施例のフック距離
算出手段18に比して、ロープ掛数検出器17からのデ
ータを加味してブーム先端部34とフック7間の距離を
算出するようにしている。尚、この第5実施例で使用さ
れているロープ掛数検出器(ロープ掛数入力器)17
は、ロープ掛数を自動で検出するものであるが、他の実
施例ではロープ掛数を手動で設定する設定器を使用して
もよい。
【0071】又、この第5実施例の緩停止装置にも、第
4実施例(図10)と同様のコントローラ8を備えてお
り、該コントローラ8によって第4実施例と同様の制御
を行うようになっている。
【0072】尚、第4実施例及び第5実施例の各緩停止
装置において、コントローラ8を第3実施例(図8)の
ものに変更してもよい。
【0073】尚、図3及び図6に図示した回路図では、
各油圧切換弁43,53,63を遠隔操作弁からのパイ
ロット油圧で操作するようになっているが、該各油圧切
換弁43,53,63は、電気式のジョイスティックで
操作することも可能である。この場合、上記遠隔操作弁
を電気式の操作弁とし、電気式のジョイスティックから
の信号に基づいて電気式の操作弁を駆動できるようにコ
ントローラを介して行うようにする。又、本願の緩停止
装置を作動させるための制御部分は、上記と同様にパイ
ロット油圧回路に減圧弁及びアンロード弁を使用して行
うようにしてもよいし、前記電気式のジョイスティック
からの信号をコントローラを介して電気式の操作弁に伝
達させる電気回路中にフック離間位置あるいはフック過
巻位置に関する信号に基づいて電気信号を減衰させる制
御手段を介装させるようにしてもよい。
【0074】又、各油圧切換弁43,53,63を直接
主導操作し得るようにした場合は、上記各減圧弁21,
22,23及び各アンロード弁24,25,26を、そ
れぞれ各油圧切換弁43,53,63と当該各油圧アク
チュエータ41,51,61間の油路中に組み込むとよ
い。
【0075】次に、上記第2〜第5実施例の各緩停止装
置の発展例を以下に説明する。第3実施例(図8参照)
では、減速データ記憶手段(81A,81B)で、フッ
ク離間位置とフック7がフック離間位置に達したときの
減速位置データ、あるいはフック過巻位置とフック7が
フック過巻位置に達したときの停止位置データをそれぞ
れ記憶し、フック吊下距離をフック距離検出器13で検
出し、検出されたフック吊下距離がフック離間位置ある
いはフック過巻位置に達したときに前記減速位置データ
あるいは停止位置データに基づいて減速信号あるいは停
止信号を出力するようにしたコントローラ8の実施例を
説明したが、実際にオペレータが操作するフック巻上速
度に応じて前記コントローラ8に記憶されるフック離間
位置あるいはフック過巻位置を変更設定できるようにし
てもよい。その場合、フックの巻上速度が最高速度で行
われているときには、既設定のフック離間位置あるいは
フック過巻位置で直ちに減速あるいは停止信号が出力さ
れるが、フック巻上速度が最高速度よりも遅い場合に
は、その速度に応じて変更設定されたフック離間位置あ
るいはフック過巻位置は、ブーム先端部に近づいた位置
に変更設定されるようにする。このようにすると、コン
トローラ8から出力される減速開始信号は、フック離間
位置がブーム先端部に近づいた位置に設定された分だけ
遅れて発せられる(減速開始位置が上方に変位する)。
又、同様に、フック巻上速度に応じてフック過巻位置も
変更設定した場合には、コントローラ8から出力される
停止信号は、フック過巻位置がブーム先端部に近づいた
位置に設定された分だけ遅れて発せられる(停止位置が
上方に変位する)。尚、このように、フック離間位置あ
るいはフック過巻位置をブーム先端部に近づいた位置に
変更設定しても、ブーム先端部と過巻停止したフックの
距離を所定以上に離間させることができる位置に変更設
定されることは勿論である。
【0076】このように構成すると、上述の効果のほか
に、フック巻上速度が遅い場合はフックをブーム先端部
にさらに近づけた位置に停止させることができ、揚程高
さがあと僅かしか取れない場合に有効なクレーンの緩停
止装置を提供することができる。
【0077】尚、上記フック巻上速度に応じて前記コン
トローラ8に記憶されるフック離間位置あるいはフック
過巻位置を変更設定できるようにする手段として、手動
で直接フック離間位置あるいはフック過巻位置を設定で
きるようにして、オペレータが手動により変更設定でき
るようにしてもよいし、フックの巻上速度を上記フック
距離検出器13又は算出された結果に基づいて演算算出
して自動的に変更設定させるようにしてもよい。
【0078】上記は第3実施例の場合を例にして発展例
を説明したが、第2実施例(図7参照)の場合は次のよ
うにすればよい。即ち、第2実施例の場合は、距離デー
タと距離データに対応する速度データ(減速から停止ま
でのフック巻上の速度データ)を記憶したデータテーブ
ルを備えているものであるから、上記データテーブルと
違ったデータテーブル(即ち、距離データに対応する速
度データが穏やかに増加する傾向となるデータテーブ
ル)を複数種類準備しておき、フック巻上速度に応じて
このデータテーブルを選択できるようにすればよい。
又、データテーブルを持たずに計算により距離データに
対応する速度データを求めるようにしたものにあって
は、上記複数のデータテーブルに替わる計算式を複数準
備し、フック巻上速度に応じてこの計算式を選択できる
ようにすればよい。
【0079】さらに、第4実施例(図10参照)の場合
でも、第3実施例と同様に、減速データ記憶手段81で
上述のようにフック巻上速度に応じてフック離間位置あ
るいはフック過巻位置を変更設定できるようにすること
ができる。尚、この場合は、フック距離算出手段18が
第3実施例のフック距離検出器13に相当する。
【0080】又、第5実施例(図12参照)の場合は、
第4実施例のものに、さらにロープ掛数入力手段17を
備えており、フック7のロープ掛数を多くするほど該フ
ック7の巻上速度は遅くなることから、ロープ掛数入力
手段17から検出される信号を上述のようにフック巻上
速度として自動的に変更設定するように構成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施例の緩停止装置を備えたクレーン
の側面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】図1の緩停止装置の油圧回路図である。
【図4】図1の緩停止装置のブロック図である。
【図5】本願第2実施例の緩停止装置を備えたクレーン
の側面図である。
【図6】図5の緩停止装置の油圧回路図である。
【図7】図5の緩停止装置のブロック図である。
【図8】本願第3実施例の緩停止装置のブロック図であ
る。
【図9】本願第4実施例の緩停止装置を備えたクレーン
の側面図である。
【図10】図9の緩停止装置のブロック図である。
【図11】本願第5実施例の緩停止装置を備えたクレー
ンの側面図である。
【図12】図11の緩停止装置のブロック図である。
【図13】公知のクレーンの過巻防止装置の説明図であ
る。
【符号の説明】 1は車両、2は旋回台(基台)、3は伸縮ブーム、6は
ウインチ、7はフック、8はコントローラ、11は過巻
検出器、12は離間位置検出器、13はフック距離検出
器、14はブーム長さ検出器、15はブーム起伏角検出
器、16はロープ繰出量検出器、17はロープ掛数検出
器(ロープ掛数入力器)、18,19はフック距離算出
手段、21はブーム伸長動減速手段、22はブーム倒伏
動減速手段、23はウインチ巻上動減速手段、24はブ
ーム伸長動停止手段、25はブーム倒伏動停止手段、2
6はウインチ巻上動停止手段、27はブーム伸長速度制
御手段、28はブーム倒伏速度制御手段、29はウイン
チ巻上速度制御手段、34はブーム先端部、A,Bはブ
ーム作動速度制御手段、Cはウインチ作動速度制御手
段、Sはフック距離確認手段である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(2)上に伸縮自在な伸縮ブーム
    (3)を起伏自在に取付け、前記伸縮ブーム(3)の先
    端部(34)に該伸縮ブームの基端側に設置したウイン
    チ(6)からのロープ(62)で吊荷用のフック(7)
    を吊下げてクレーン作業を行えるようにしたクレーンに
    おいて、 前記フック(7)がブーム先端部(34)に対して所定
    の許容限度距離以上接近したフック過巻位置と前記フッ
    ク(7)がブーム先端部(34)に対して前記許容限度
    距離より所定距離だけ下方に離間したフック離間位置と
    を確認するフック距離確認手段(S)と、前記伸縮ブー
    ム(3)における前記フック(7)の吊下距離が短縮さ
    れる側の作動速度を所定速度以下に減速させたり停止さ
    せるブーム作動速度制御手段(A,B)と、ウインチ巻
    上動を所定速度以下に減速させたり停止させるウインチ
    巻上速度制御手段(C)とを備えるとともに、 前記フック(7)が前記フック離間位置にあるときに該
    フック離間位置にあるフック(7)を前記フック距離確
    認手段(S)で確認して該フック距離確認手段(S)か
    らの信号により前記ブーム作動速度制御手段(A,B)
    及びウインチ巻上速度制御手段(C)をそれぞれ所定の
    減速作動させる一方、前記フック(7)が前記フック過
    巻位置にあるときに該フック過巻位置にあるフック
    (7)を前記フック距離確認手段(S)で確認して該フ
    ック距離確認手段(S)からの信号により前記ブーム作
    動速度制御手段(A,B)及びウインチ巻上速度制御手
    段(C)をそれぞれ停止作動させるように構成した、 ことを特徴とするクレーンの緩停止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクレーンの緩停止装置に
    おいて、 フック距離確認手段(S)は、フック過巻位置を検出す
    る過巻検出器(11)とフック離間位置を検出する離間
    位置検出器(12)とで構成し、ブーム作動速度制御手
    段(A,B)は、ブーム作動速度減速手段(21,2
    2)とブーム作動停止手段(24,25)とで構成し、
    ウインチ巻上速度制御手段(C)は、ウインチ巻上動減
    速手段(23)とウインチ巻上動停止手段(26)とで
    構成するとともに、 前記離間位置検出器(12)から発せられる信号により
    前記ブーム作動速度減速手段(21,22)と前記ウイ
    ンチ巻上動減速手段(23)とを作動させる一方、前記
    過巻検出器(11)から発せられる信号により前記ブー
    ム作動停止手段(24,25)と前記ウインチ巻上動停
    止手段(26)とを作動させるように構成した、 ことを特徴とするクレーンの緩停止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のクレーンの緩停止装置に
    おいて、 フック距離確認手段(S)は、ブーム先端部(34)か
    らフック(7)を直接監視してフック過巻位置とフック
    離間位置とを含むブーム先端部(34)からフック
    (7)までの距離を検出するフック距離検出器(13)
    を使用し、 該フック距離検出器(13)からの距離信号に基づいて
    ブーム作動速度制御手段(A,B)とウインチ作動速度
    制御手段(C)とを制御する信号を発するコントローラ
    (8)を備えるとともに、 該コントローラ(8)は、前記フック(7)が前記フッ
    ク離間位置にあるときに前記フック距離検出器(13)
    から発せられる距離信号に基づいてブーム作動速度制御
    手段(A,B)及びウインチ巻上速度制御手段(C)を
    それぞれ所定の減速作動させる出力信号を発する一方、
    前記フック(7)がフック過巻位置にあるときに前記フ
    ック距離検出器(13)から発せられる距離信号に基づ
    いて前記ブーム作動速度制御手段(A,B)と前記ウイ
    ンチ巻上速度制御手段(C)をそれぞれ停止作動させる
    出力信号を発するように構成した、 ことを特徴とするクレーンの緩停止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のクレーンの緩停止装置に
    おいて、 ブーム先端部(34)から吊下されるフック(7)をロ
    ープ1本掛けで支持し、 フック距離確認手段(S)は、ブーム長さ検出器(1
    4)とブーム起伏角検出器(15)とロープ繰出量検出
    器(16)からの各検出信号に基づいて前記ブーム先端
    部(34)とフック(7)間の距離を算出するフック距
    離算出手段(18)で構成し、 該フック距離算出手段(18)からの距離信号に基づい
    てブーム作動速度制御手段(A,B)とウインチ作動速
    度制御手段(C)とを制御する信号を発するコントロー
    ラ(8)を備えるとともに、 該コントローラ(8)は、前記フック(7)が前記フッ
    ク離間位置にあるときに前記フック距離算出手段(1
    8)から発せられる距離信号に基づいてブーム作動速度
    制御手段(A,B)及びウインチ巻上速度制御手段
    (C)をそれぞれ所定の減速作動させる出力信号を発す
    る一方、前記フック(7)がフック過巻位置にあるとき
    に前記フック距離算出手段(18)から発せられる距離
    信号に基づいて前記ブーム作動速度制御手段(A,B)
    と前記ウインチ巻上速度制御手段(C)をそれぞれ停止
    作動させる出力信号を発するように構成した、 ことを特徴とするクレーンの緩停止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のクレーンの緩停止装置に
    おいて、 ブーム先端部(34)から吊下されるフック(7)を少
    なくともロープ2本掛け以上で支持し、 フック距離確認手段(S)は、ブーム長さ検出器(1
    4)とブーム起伏角検出器(15)とロープ繰出量検出
    器(16)とロープ掛数入力器(17)からの各検出信
    号に基づいて前記ブーム先端部(34)とフック(7)
    間の距離を算出するフック距離算出手段(19)で構成
    し、 該フック距離算出手段(19)からの距離信号に基づい
    てブーム作動速度制御手段(A,B)とウインチ作動速
    度制御手段(C)とを制御する信号を発するコントロー
    ラ(8)を備えるとともに、 該コントローラ(8)は、前記フック(7)が前記フッ
    ク離間位置にあるときに前記フック距離算出手段(1
    9)から発せられる距離信号に基づいてブーム作動速度
    制御手段(A,B)及びウインチ巻上速度制御手段
    (C)をそれぞれ所定の減速作動させる出力信号を発す
    る一方、前記フック(7)がフック過巻位置にあるとき
    に前記フック距離算出手段(19)から発せられる距離
    信号に基づいて前記ブーム作動速度制御手段(A,B)
    と前記ウインチ巻上速度制御手段(C)をそれぞれ停止
    作動させる出力信号を発するように構成した、 ことを特徴とするクレーンの緩停止装置。
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