JP3310947B2 - クレーンの緩停止方法及び緩停止装置 - Google Patents

クレーンの緩停止方法及び緩停止装置

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JP3310947B2
JP3310947B2 JP07112499A JP7112499A JP3310947B2 JP 3310947 B2 JP3310947 B2 JP 3310947B2 JP 07112499 A JP07112499 A JP 07112499A JP 7112499 A JP7112499 A JP 7112499A JP 3310947 B2 JP3310947 B2 JP 3310947B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ブーム先端部から吊
荷用のフックを吊下させてクレーン作業を行えるように
したクレーンに関し、さらに詳しくはフックがブーム先
端部に対して許容限度を越えて接近するのを防止する過
巻防止装置を備えたクレーンにおいて、フックの過巻き
による自動停止時に各種クレーン動作を緩やかに停止せ
しめ得るようにしたクレーンの緩停止方法及び緩停止装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】伸縮ブームを備えたクレーンでは、ブー
ム先端部から吊下したフックで吊荷を吊った状態で、ブ
ーム起伏操作、ブーム伸縮操作、ブーム旋回操作、ウイ
ンチ操作、等を行って荷物を目的の位置まで移動させ得
るようになっている。
【0003】ところで、クレーンには、従来から一般
に、フックが許容限度を越えて巻上げられるのを防止す
る過巻防止装置を備えている。従来のこの種の過巻防止
装置として、例えば図6に示すようなものが知られてい
る(実開平5−95984号公報)。この図6に示す公
知の過巻防止装置では、ブーム先端部134に、フック
107が許容限度位置となるフック停止位置まで巻上さ
れたときにそれを検出する過巻検出スイッチ111と、
フック107がフック停止位置よりも下方に所定距離だ
け離間した位置(フック減速開始位置)にあるときにそ
れを検出する速度規制スイッチ112とを設けている。
この各スイッチ111,112は、それぞれワイヤーロ
ープ162aにガイドされた各重錘111a,112a
(それぞれ定位置にある)がフック107によって押上
げられたときにそれぞれON操作されるようになってい
る。尚、各重錘111a,112aは、それぞれ各スイ
ッチ111,112からロープ111b,112bで吊
下げられている。
【0004】そして、図6に示す公知の過巻防止装置で
は、速度規制スイッチ112がON操作されると、ウイ
ンチ駆動装置160のポンプ油路110中に組込んだ絞
り弁123が作動せしめられてポンプ油路110中に流
れる作動油流量を制限し、ウインチモータ161の巻上
速度を所定の低速度まで減速させるようになっている。
又、過巻検出スイッチ111がON操作されると、アン
ロード弁126が操作されてポンプ油路110中の作動
油がアンロードされ、ウインチモータ161が直ちに停
止されるようになっている。従って、図6の過巻防止装
置では、フック107をフック停止位置まで連続して巻
上操作する際に、まずフック107が下方側の速度規制
スイッチ112をON操作してウインチ巻上速度を所定
の低速度まで減速させ、続いて該フック107が過巻検
出スイッチ111をON操作したときにウインチ巻上動
を停止させるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
公知の過巻防止装置では、速度規制スイッチ112と過
巻検出スイッチ111は定位置にあって、フック巻上操
作時においてフック巻上速度に拘わらず(フック巻上速
度が遅いときでも)、フック巻上動の減速開始位置及び
停止位置は常に一定である。
【0006】本願発明は、フック巻上速度に応じて該フ
ック巻上速度が遅くなるほど、フック減速開始位置をブ
ーム先端部に近づけ得るようにすることを第1の目的と
し、さらにフック巻上速度が遅くなるほどフック停止位
置をブーム先端部側に近づけてフックの高揚程化を可能
にすることを第2の目的としてなされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、伸縮ブームの先端部にウインチ
からのロープで吊荷用のフックを吊下げてクレーン作業
を行えるようにし、さらにウインチの巻上操作時におい
て、フックがブーム先端部に対して許容限度距離より下
方のフック減速開始位置に達したときにウインチ巻上動
を所定速度以下に減速させるとともにフックが許容限度
距離となるフック停止位置まで達したときにウインチ巻
上動を停止させるようにしたクレーンの緩停止方法を対
象にしている。
【0008】そして、この請求項1の緩停止方法では、
伸縮ブームの長さとウインチからのロープの繰出し長さ
とを検出してブーム先端部に対するフックの離間距離を
算出するとともに、ウインチ巻上操作時におけるフック
巻上速度を算出し、該フック巻上速度に応じて該フック
巻上速度が遅くなるほどフック減速開始位置をブーム先
端部に近づける側に変更設定して、フックの離間距離が
フック減速開始位置に達したときにウインチの巻上動を
減速させ、フック巻上速度が遅くなるほどウインチ巻上
動の減速開始時期を遅らせるように制御することを特徴
としている。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の緩停止方法におい
て、ウインチ巻上操作時におけるフック巻上速度に応じ
て該フック巻上速度が遅くなるほどフックがブーム先端
部に対して許容限度距離となるフック停止位置をブーム
先端部に近づける側に変更設定して、フック巻上速度が
遅くなるほどウインチ巻上動の停止時期を遅らせるよう
に制御することを特徴としている。本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、伸縮ブームの先端部にウインチ
からのロープで吊荷用のフックを吊下げてクレーン作業
を行えるようにし、さらにウインチの巻上操作時におい
て、フックがブーム先端部に対して許容限度距離より下
方のフック減速開始位置に達したときにウインチ巻上動
を所定速度以下に減速させるとともにフックが許容限度
距離となるフック停止位置まで達したときにウインチ巻
上動を停止させるようにしたクレーンの緩停止装置を対
象にしている。
【0009】そして、この請求項3の緩停止装置は、伸
縮ブームの長さを検出するブーム長さ検出器とウインチ
からのロープの繰出し長さを検出するロープ繰出量検出
器とからの検出値に基づきブーム先端部に対するフック
の離間距離を算出するとともに、ウインチ巻上操作時に
おけるフック巻上速度を算出し、該フック巻上速度に応
じて該フック巻上速度が遅くなるほどフック減速開始位
置をブーム先端部に近づける側に変更設定する減速開始
位置設定手段と、ウインチ巻上操作時においてフックの
離間距離が減速開始位置設定手段で設定されたフック減
速開始位置に達したときにウインチの巻上動を所定速度
以下に減速させるウインチ巻上速度制御手段とを備えた
ことを特徴としている。尚、この請求項3の緩停止装置
は、上記請求項1の緩停止方法を行うためのものであ
る。本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、請求項3の緩停止装置におい
て、ウインチ巻上操作時におけるフック巻上速度に応じ
て該フック巻上速度が遅くなるほどフックがブーム先端
部に対して許容限度距離となるフック停止位置をブーム
先端部に近づける側に変更設定する停止位置設定手段を
設けるとともに、ウインチ巻上速度制御手段に、ウイン
チ巻上操作時においてフックが停止位置設定手段で設定
されたフック停止位置に達したときにウインチの巻上動
を停止させる機能を付与したことを特徴としている。
尚、この請求項4の緩停止装置は、上記請求項2の緩停
止方法を行うためのものである。
【0010】本願各請求項の発明では、コントローラに
おいてウインチ巻上操作時におけるフック巻上速度を演
算し得るようになっている。尚、このフック巻上速度
は、ウインチ巻上操作時においてウインチ巻上速度、ブ
ーム起伏速度、ブーム伸縮速度等を加味して常時コント
ローラで演算されているが、このフック巻上速度演算機
能はこの種のクレーンに使用されているコントローラに
既存のものである。
【0011】又、ブーム先端部からフックまでの距離
(フック吊下距離)を確認する手段としては、ウインチ
からのロープ繰出し長さとブーム長とから算出するも
の、あるいはウインチからのロープ繰出し長さとブーム
長とフックへのロープ掛け数から算出するもの、等が採
用可能である。
【0012】減速開始位置設定手段は、例えばオペレー
タが手動で直接フック減速開始位置を変更設定し得るよ
うにしたもの、又は演算されたフック巻上速度に基いて
コントローラで演算算出して自動的に変更設定し得るよ
うにしたもの、又は距離データに対応する速度データを
記憶したデータテーブルを複数種類準備したものからフ
ック巻上速度に応じてこのデータテーブルを選択し得る
ようにしたもの、あるいは上記複数のデータテーブルに
替わる計算式を複数準備してフック巻上速度に応じてこ
の計算式を選択し得るようにしたもの、等が採用可能で
ある。
【0013】ウインチ巻上速度制御手段は、ウインチ操
作手段とは別にウインチ巻上動を減速させたり停止させ
たりするためのもので、例えばウインチモータ用油圧切
換弁の巻上側弁室の通路面積を絞ったり閉じたりし得る
構成のもの、あるいはウインチモータ側への作動油圧力
を直接減圧したりアンロードさせたりし得る構成のも
の、等が採用可能である。
【0014】本願請求項2及び請求項4で使用される停
止位置設定手段は、上記減速開始位置設定手段に採用さ
れる各種手段とほぼ同構成のものを採用できる。
【0015】本願各請求項の発明では、フック巻上速度
に応じてフック減速開始位置を変更設定し得るようにし
ているが、フック巻上速度が最高速の場合のフック減速
開始位置は、フックとブーム先端部の下面との距離が例
えば80〜150cm程度となる位置である。又、本願請
求項2及び請求項4では、フック巻上速度に応じてフッ
ク停止位置を変更設定し得るようにしているが、フック
巻上速度が最高速の場合のフック停止位置は、フックが
ブーム先端部の下面に例えば40〜50cm程度(1秒間
当たりのフック最大巻上速度の1.5倍程度)まで接近し
た位置である。尚、フック停止位置となるフック吊下距
離、及びフック減速開始位置となるフック吊下距離は、
それぞれ大型クレーンの場合が小型クレーンの場合に比
して長くなる。
【0016】
【作用】本願各請求項の各発明では、ウインチ巻上操作
時において、フック巻上速度をコントローラで演算し、
そのフック巻上速度に応じて減速開始位置設定手段でフ
ック減速開始位置を設定するが、前記フック巻上速度が
遅くなるほどフック減速開始位置をブーム先端部に近づ
ける側に設定するようになる。そして、フックが減速開
始位置設定手段で設定されたフック減速開始位置に達す
ると、コントローラからウインチ巻上速度制御手段に対
して減速開始信号を出力し、ウインチ巻上動を所定速度
以下に減速させる。その後、フックがフック停止位置に
達すると、コントローラからウインチ巻上速度制御手段
に対して停止信号を出力し、ウインチ巻上動を停止させ
る。
【0017】このように、本願各請求項の発明では、ウ
インチ巻上操作時において、フック巻上速度が遅くなる
ほどウインチ巻上動の減速開始時期が遅れる(減速開始
位置が上方に変位する)ようになる。
【0018】尚、フック巻上操作が、ウインチ巻上操作
とフック吊下距離が短縮される側へのブーム操作(ブー
ム危険側操作となるもので、ブーム伸長操作やブーム倒
伏操作又はブーム起仰操作などがある)とを同時操作し
ながら行われる場合には、フックがフック減速開始位置
に達した時点でウインチ駆動装置とともにブーム伸縮装
置やブーム起伏装置も同時に減速操作し、さらにその減
速後、フックがフック停止位置に達した時点でウインチ
駆動装置とブーム伸縮装置とブーム起伏装置とを同時に
停止操作する。
【0019】又、本願請求項2及び請求項4の発明で
は、ウインチ巻上操作時において、フック巻上速度に応
じて停止位置設定手段によりフック巻上速度が遅くなる
ほどフック停止位置をブーム先端部に近づける側に設定
するようになっている。そして、フックが停止位置設定
手段で設定されたフック停止位置に達すると、コントロ
ーラからウインチ巻上速度制御手段に対して停止信号を
出力し、ウインチ巻上動を停止させるようになる。従っ
て、ウインチ巻上操作時においてフック巻上速度が遅く
なるほどウインチ巻上動の停止時期を遅らせることがで
き、その分、フックをブーム先端部にさらに近づけた位
置に停止させることができる。
【0020】
【発明の効果】本願請求項1〜4の各発明では、ウイン
チ巻上操作時において、フック巻上速度が遅くなるほど
ウインチ巻上動の減速開始時期を遅らせることができる
という効果がある。
【0021】さらに、本願請求項1〜4の各発明では、
ブーム先端部に対するフックの離間距離を、伸縮ブーム
の長さとウインチからのロープ繰出し長さとを検出して
算出するようにしているが、ブーム長さ検出器やロープ
繰出量検出器等はこの種のクレーンに既存のものであ
り、フックの離間距離を実際に検出する検出器(例えば
重錘式の検出スイッチ)が不要となり、且つ重錘式の検
出スイッチのように誤作動が発生しなくなるという効果
がある。
【0022】又、本願請求項2及び4の各発明では、上
記請求項1及び3の各発明において、フック巻上速度が
遅くなるほどフック停止位置をブーム先端部側に近づけ
ることができるので、特にブーム先端部の揚程高さがあ
と僅かしか取れない場合に有効となるという効果があ
る。
【0023】
【実施の形態】以下、図1〜図5を参照して、本願発明
のいくつかの実施形態を説明すると、図1〜図3には本
願第1実施形態、図4〜図5には同第2実施形態のクレ
ーンの緩停止装置がそれぞれ示されている。
【0024】まず、各実施形態の共通部分について説明
すると、第1〜第2の各実施形態では、図1、図4にそ
れぞれ示すように、クレーンとして移動式のクレーン車
が採用されている。これらのクレーン車は、車両1の上
部に水平旋回自在な旋回台2を搭載し、さらに該旋回台
2上に伸縮ブーム3とウインチ6とを取付けるととも
に、伸縮ブーム3の先端部34にウインチ6からのロー
プ(ワイヤーロープ)62で吊荷用のフック7を吊下げ
てクレーン作業を行えるように構成されている。
【0025】伸縮ブーム3は、複数本(各図示例では3
本)の単ブーム31,32,33をテレスコープ状に連
続させて構成している。又、伸縮ブーム3は、そのブー
ム基端部を旋回台2上に起伏自在に枢着している。伸縮
ブーム3は、ブーム伸縮装置40によって伸縮自在とな
っている。ブーム伸縮装置40は、これらの実施形態で
は、同時伸縮式のものが採用されている。即ち、このブ
ーム伸縮装置40は、1本の伸縮シリンダ41と単ブー
ム31〜33間に掛け渡されたワイヤーロープ42と伸
縮シリンダ41を操作する油圧切換弁43(図2)とで
構成しており、該油圧切換弁43を操作することによっ
て伸縮シリンダ41を伸長あるいは縮小させて、基端ブ
ーム31に対して第2ブーム32及び第3ブーム33を
同時に伸長動あるいは縮小動させるようにしている。
又、伸縮ブーム3は、ブーム起伏装置50(起伏シリン
ダ51と油圧切換弁53)によって鉛直面内で起伏動さ
れるようになっている。
【0026】ウインチ6は、各実施形態では、旋回台2
上に取付けられている。ウインチ6からのワイヤーロー
プ62は、伸縮ブーム3の上面側に沿わせてブーム先端
部34側に延出されている。ワイヤーロープ62の先端
側は、ブーム先端部34のシーブ35を介して下方に垂
れ下げ、そのワイヤーロープ下端部に吊荷用のフック7
を取付けている。第1実施形態(図1)では、フック7
をブーム先端部34のシーブ35からロープ1本掛け
(符号62a)で支持しているが、第2実施形態(図
4)では、ブーム先端部34のシーブ35とフック7の
シーブ71間にワイヤーロープ62bを1回以上掛け回
して複数本掛けでフック7を支持している。尚、各実施
形態で示すように、ウインチ6からのワイヤーロープ6
2を伸縮ブーム3の上面側に沿わせて設置したもので
は、伸縮ブーム3を倒伏側に倒すとフック吊下距離が短
くなり、従って、この場合はブーム倒伏側がブーム危険
側操作となる。尚、小型クレーン車では、フックからの
ワイヤーロープをブームの下面側に沿わせてブーム先端
部側に延出しているが、この場合はブーム起仰側がブー
ム危険側操作となる。
【0027】ウインチ6は、図2に示すように、ウイン
チ駆動装置60(ウインチモータ61と油圧切換弁6
3)によって巻上げ側及び巻下げ側にそれぞれ駆動され
る。尚、ブーム先端部34のシーブ35とフック7のシ
ーブ71間にワイヤーロープ62bの掛け回し回数を多
くするほど、ウインチ操作やブーム伸縮操作やブーム起
伏操作等を行ったときのフック吊下距離の変化量が少な
くなる。
【0028】図2に示すように、伸縮シリンダ41、起
伏シリンダ51、ウインチモータ61には、主油圧ポン
プ4からの作動油がそれぞれ油圧切換弁43,53,6
3を介して供給される。各油圧切換弁43,53,63
は、この各実施形態ではそれぞれ遠隔操作弁44,5
4,64からのパイロット油圧で操作される形式のもの
が採用されている。即ち、各遠隔操作弁44,54,6
4には、弁操作用油圧ポンプ5からの作動油が供給され
ており、該各遠隔操作弁44,54,64をそれぞれ伸
縮操作レバー49、起伏操作レバー59、ウインチ操作
レバー69で操作することによってパイロット油圧で各
油圧切換弁43,53,63を作動させるようになって
いる。尚、各遠隔操作弁44,54,64の符号44
a,54a,64a側の各弁室が開弁すると、各作動油
が符号45a,55a,65a側の各パイロット油路を
通って各油圧切換弁43,53,63の符号46a,5
6a,66a側の各ポートに導入される。この場合、主
油圧ポンプ4からの作動油が、それぞれ伸縮シリンダ用
油圧切換弁43の伸長側弁室43a、起伏シリンダ用油
圧切換弁53の縮小側弁室53a、ウインチモータ用油
圧切換弁63の巻上側弁室63aを通って各油圧アクチ
ュエータ41,51,61の符号41a,51a,61
aの各ポートに供給される。又、各遠隔操作弁44,5
4,64の符号44b,54b,64b側の弁室が開弁
すると、各作動油が符号45b,55b,65b側のパ
イロット油路を通って各油圧切換弁43,53,63の
符号46b,56b,66b側の各ポートに導入され
る。この場合、主油圧ポンプ4からの作動油が、それぞ
れ伸縮シリンダ用油圧切換弁43の縮小側弁室43b、
起伏シリンダ用油圧切換弁53の伸長側弁室53b、ウ
インチモータ用油圧切換弁63の巻下側弁室63bを通
って各油圧アクチュエータ41,51,61の符号41
b,51b,61bの各ポートに供給される。尚、この
各実施形態では、伸縮シリンダ41の伸長動作側(ブー
ム伸長動側)、起伏シリンダ51の縮小動作側(ブーム
倒伏動側)、ウインチモータ61の巻上動作側が、それ
ぞれフック吊下距離が短縮される過巻時の危険動作側と
なるものである。
【0029】伸縮シリンダ41、起伏シリンダ51、ウ
インチモータ61の各作動スピードは、各油圧切換弁4
3,53,63の操作量を調整することによって変化せ
しめ得るが、この各実施形態では各遠隔操作弁44,5
4,64からの作動油圧力を調整することで各油圧切換
弁の作動量を変化せしめ得るようになっている。
【0030】第1〜第2の各実施形態のクレーンには、
ウインチ巻上操作時において、フック7がブーム先端部
34に対して許容限度距離より所定距離だけ下方に離間
したフック減速開始位置に達したときにウインチ巻上動
を所定速度以下に減速させるとともにフック7が許容限
度距離となるフック停止位置まで達したときにウインチ
巻上動を停止させるようにした緩停止装置を備えてい
る。又、この各実施形態の緩停止装置には、ウインチ巻
上操作時におけるフック巻上速度に応じて該フック巻上
速度が遅くなるほどフック減速開始位置をブーム先端部
34に近づける側に変更設定する減速開始位置設定手段
Eと、同じくウインチ巻上操作時におけるフック巻上速
度に応じて該フック巻上速度が遅くなるほどフック停止
位置をブーム先端部34に近づける側に変更設定する停
止位置設定手段Fとをそれぞれ有している。以下、各実
施形態の緩停止装置について個別に説明する。
【0031】図1〜図3に示す第1実施形態のクレーン
では、ブーム先端部34から吊下されるフック7を符号
62aで示すようにロープ1本掛けで支持している。即
ち、ウインチ6から繰出されたワイヤーロープ62の先
端側をブーム先端部34のシーブ35を介して垂下さ
せ、この垂下させたワイヤーロープ62aの先端に直接
フック7を連結している。従って、この第1実施形態の
クレーンでは、ウインチ6によるワイヤーロープ62の
巻上げ・巻下げ量と同長さだけフック吊下距離が変化す
るようになっている。又、フック吊下距離は、ウインチ
操作のほかに伸縮ブーム3の伸縮動と伸縮ブーム3の起
伏動によっても変化する。即ち、ウインチ6を停止させ
た状態で、伸縮ブーム3を伸長させるとフック吊下距離
が短くなり(逆に縮小させると長くなる)、又、図示実
施形態では伸縮ブーム3を倒伏させるとフック吊下距離
が短くなる(逆に起仰させると長くなる)。又、この第
1実施形態のクレーンには、伸縮ブーム3の長さを検出
するブーム長さ検出器14と、伸縮ブーム3の起伏角を
検出するブーム起伏角検出器15と、ウインチ6からの
ワイヤーロープ62の繰出し長さを検出するロープ繰出
量検出器16とが設けられている。尚、ブーム長さ検出
器14、ブーム起伏角検出器15、ロープ繰出量検出器
16等は、通常のクレーンに装備された検出器である。
【0032】そして、この第1実施形態の緩停止装置で
は、フック距離確認手段Sとして、上記ブーム長さ検出
器14とブーム起伏角検出器15とロープ繰出量検出器
16からの各検出信号に基づいてブーム先端部34とフ
ック7間の距離を算出するフック距離算出手段18で構
成している。即ち、この第1実施形態では、フック距離
確認手段Sとして、上記各検出信号に基づいて計算によ
りフック吊下距離を算出し得るフック距離算出手段18
を採用している。
【0033】この第1実施形態の緩停止装置には、図3
に示すように、フック距離算出手段18からの距離信号
に基づいて、ブーム伸長速度制御手段27とブーム倒伏
速度制御手段28とウインチ巻上速度制御手段29に対
してそれぞれ停止又は減速信号を発するコントローラ8
を備えている。
【0034】このコントローラ8は、少なくともフック
減速開始位置及びフック停止位置までの各距離データと
その各距離データに対応する各速度データとを記憶した
減速データ記憶手段81と、フック距離算出手段Sから
の距離信号に対応した減速データ記憶手段81からの速
度信号をブーム伸長速度制御手段27とブーム倒伏速度
制御手段28とウインチ巻上速度制御手段29にそれぞ
れ出力する出力手段83とを有している。
【0035】減速データ記憶手段81は、複数の距離デ
ータとその各距離データに対応する速度データとをそれ
ぞれ記憶した複数種類のデータテーブル(距離データに
対応する速度データが穏やかに増加する傾向となるデー
タテーブル)を備えている。即ち、この減速データ記憶
手段81には、フック減速開始位置及びフック停止位置
をそれぞれ異ならしめた複数種類のデータテーブルを用
意している。尚、距離データとしては、少なくともフッ
ク減速開始位置までの距離データとフック停止位置まで
の距離データとは必要である。又、該距離データは、上
記2位置(フック減速開始位置とフック停止位置)間の
距離を多段階に分けて記憶させてもよい。
【0036】又、他の実施形態では、減速データ記憶手
段81として、データテーブルを持たずに計算により距
離データに対応する速度データを求めるようにしたもの
を採用できる。その場合は、上記複数のデータテーブル
に替わる計算式を複数準備し、フック巻上速度に応じて
この計算式を選択できるようにすればよい。
【0037】コントローラ8には、特許請求の範囲中に
記載した減速開始位置設定手段E及び停止位置設定手段
Fを備えている。この減速開始位置設定手段E及び停止
位置設定手段Fは、ウインチ巻上操作時において、コン
トローラ8によって演算されるフック巻上速度に応じて
該フック巻上速度が遅くなるほどフック減速開始位置及
びフック停止位置をそれぞれブーム先端部34に近づけ
る側に変更設定するものである。そして、この第1実施
形態では、コントローラ8で演算されたフック巻上速度
に応じて、そのフック巻上速度が遅くなるほど、減速デ
ータ記憶手段81に記憶している複数種類のデータテー
ブルの中から、フック減速開始時期及びフック停止時期
がそれぞれ遅くなるように設定した所定のデータテーブ
ルを選択するようになっている。
【0038】ブーム伸長速度制御手段27とブーム倒伏
速度制御手段28とウインチ巻上速度制御手段29とし
ては、この第1実施形態では、それぞれ電磁式の比例減
圧弁が採用されている。この各比例減圧弁27,28,
29は、遠隔操作弁44,54,64からのフック巻上
時の危険操作側となる各パイロット油路45a,55
a,65aに接続している。そして、この各比例減圧弁
27,28,29は、コントローラ8(出力手段83)
からの出力信号(供給電流)の大きさによって作動量が
比例的に変動し、各パイロット油路45a,55a,6
5a中の作動油圧力を非減圧状態から各油圧切換弁4
3,53,63が中立位置に戻るアンロード状態までの
範囲で圧力調整し得るようになっている。
【0039】そして、この第1実施形態の緩停止装置で
は、フック7がフック減速開始位置に達したときに、そ
れを検出するフック距離算出手段18からの距離信号が
減速データ記憶手段81に入力され、該距離信号に対応
する減速データ記憶手段81からの速度信号(電流量)
が出力手段83によって各比例減圧弁27,28,29
に入力される。すると、該各比例減圧弁27,28,2
9が該速度信号(電流量)に見合った量だけ減圧側に操
作され→各危険操作側のパイロット油路45a,55
a,65a中の作動油圧力が所定の低圧力まで減圧され
→各油圧切換弁43,53,63の各危険動作側弁室4
3a,53a,63aの開口面積が減少し→各油圧アク
チュエータ41,51,61の駆動速度がそれぞれ所定
低速度まで減速され→ブーム伸長速度、ブーム倒伏速
度、ウインチ巻上速度がそれぞれ減速されて、フック巻
上速度が複合的に減速される。このとき、報知手段9に
より、オペレータに対して緩停止装置による減速動作が
開始されたことを知らせる。又、その減速されたフック
巻上速度でさらにフック7が巻上され、該フック7がフ
ック停止位置まで達したときにそれをフック距離検出器
13が検出する。すると、該フック距離検出器13から
の距離信号に対応する減速データ記憶手段81からの速
度信号(電流量)が出力手段83によって各比例減圧弁
27,28,29に入力され→各比例減圧弁27,2
8,29がアンロード位置まで作動して各パイロット油
路45a,55a,65a中の作動油をアンロードさせ
→各油圧切換弁43,53,63が中立位置まで戻り→
各油圧アクチュエータ41,51,61が停止され→ブ
ーム伸長動、ブーム倒伏動、ウインチ巻上動がそれぞれ
停止して、フック巻上動作が停止する。この場合も、フ
ック巻上動停止動作前のフック巻上速度が、上記した複
合的な減速操作により予め所定の低速度まで減速されて
いるので、フック巻上動作が停止したときにフック巻上
動は緩やかに停止するようになる。このとき、報知手段
9により、オペレータに対して緩停止装置による停止操
作がなされたことを知らせる。尚、報知手段9は、減速
開始時のものと停止時のものの2つを使用してもよい。
【0040】このように、この第1実施形態の緩停止装
置では、ウインチ巻上操作とブーム危険側操作とを同時
に行う場合でも、予めウインチ巻上動作とブーム危険側
動作とを共に所定の低速度まで減速させた後に停止させ
るようになっているので、フック7が確実に緩停止する
ようになる。従って、フック巻上動作を急停止させたと
きのように、吊荷Wやブーム3が大きく揺れるという危
険性が少なくなる。
【0041】又、減速データ記憶手段81は、距離デー
タとして上記2位置(フック停止位置とフック減速開始
位置)間の距離を多段階に分けて記憶させるとともに、
その各距離データに対応する速度データも多段階に分け
て記憶させておくと、フック距離検出器13で検出する
距離信号の変化に応じて各比例減圧弁27,28,29
の作動量を変化させることができ、フック7がフック停
止位置に近づくにつれてフック巻上動を漸減させること
ができる。その場合、ブーム伸長速度、ブーム倒伏速度
及びウインチ巻上速度をそれぞれ出力100%可能状態
から出力50%程度まで徐々に低下させるようにすると
よい。
【0042】尚、この第1実施形態では、ブーム伸長速
度制御手段27とブーム倒伏速度制御手段28とウイン
チ巻上速度制御手段29として、それぞれ単一の比例減
圧弁を使用しているが、それぞれ減圧弁とアンロード弁
の2つの制御弁を使用し、フック7がフック減速開始位
置に達したときに該各減圧弁を作動させてフック巻上動
を減速させるとともに、フック7がフック停止位置に達
したときに該各アンロード弁を作動させてフック巻上動
を停止させるようにしてもよい。
【0043】そして、この第1実施形態の緩停止装置で
は、フック7をロープ1本掛けで支持するものにおい
て、フック距離算出手段18により、ブーム長さ検出器
14とブーム起伏角検出器15とロープ繰出量検出器1
6からの各検出信号に基づいてフック吊下距離を算出す
るとともに、このフック距離算出手段18で算出した算
出距離データに基づいて、コントローラ8によりブーム
伸長速度制御手段27、ブーム倒伏速度制御手段28、
ウインチ巻上速度制御手段29に対してそれぞれ減速作
動又は停止作動させるように操作される。この第1実施
形態の場合では、フック吊下距離を、上記した既存の各
検出器14,15,16からの検出信号で算出するよう
にしているので、フック位置を実際に検出する検出器が
不要となり、又、重錘式の検出スイッチのように誤作動
が発生しなくなる。
【0044】又、この第1実施形態の緩停止装置では、
コントローラ8に備えている減速開始位置設定手段E及
び停止位置設定手段Fにより、ウインチ巻上操作時にお
いてフック巻上速度に応じて該フック巻上速度が遅くな
るほど、減速データ記憶手段81に記憶している複数種
類のデータテーブルの中から、フック減速開始位置及び
フック停止位置をそれぞれブーム先端部34に近づける
側(即ち、フック減速開始時期及びフック停止時期を遅
らせる側)に設定した所定のデータテーブルを選択する
ようにしている。従って、フック巻上速度が遅くなるほ
ど、フック減速開始時期を遅らせることができるととも
に、フックをブーム先端部にさらに近づけた位置に停止
させることができる。
【0045】図4及び図5に示す第2実施形態のクレー
ンでは、ブーム先端部34から吊下されるフック7を符
号62bで示すように少なくともロープ2本掛け以上で
支持している。このように、フック7をロープ複数本掛
けで支持する場合には、ブーム先端部34のシーブ35
とフック7のシーブ71間に巻回されるワイヤーロープ
62bの掛数が多くなるほど、ウインチ操作やブーム伸
縮操作やブーム起伏操作等を行ったときのフック吊下距
離の変化量が少なくなる。又、この第2実施形態のクレ
ーンでは、フック7に対するロープ掛数を検出するロー
プ掛数検出器17を設けている。尚、この第2実施形態
におけるその他の構成は、図1に示す第1実施形態のク
レーンと同様である。
【0046】そして、この第2実施形態の緩停止装置で
は、フック距離確認手段Sとして、ブーム長さ検出器1
4とブーム起伏角検出器15とロープ繰出量検出器16
とロープ掛数検出器17からの各検出信号に基づいてブ
ーム先端部34とフック7間の距離を算出するフック距
離算出手段19で構成している。即ち、第2実施形態の
フック距離算出手段19は、上記第1実施形態のフック
距離算出手段18に比して、ロープ掛数検出器17から
のデータを加味してブーム先端部34とフック7間の距
離を算出するようにしている。尚、この第2実施形態で
使用されているロープ掛数検出器(ロープ掛数入力器)
17は、ロープ掛数を自動で検出するものであるが、他
の実施形態ではロープ掛数を手動で設定する設定器を使
用してもよい。
【0047】又、この第2実施形態の緩停止装置にも、
第1実施形態(図3)と同様のコントローラ8を備えて
おり、該コントローラ8によって第1実施形態と同様の
制御を行うようになっている。即ち、コントローラ8に
備えている減速開始位置設定手段E及び停止位置設定手
段Fにより、上記第1実施形態と同様に、フック巻上速
度に応じてフック減速開始位置及びフック停止位置をそ
れぞれ変更設定できるようになっている。尚、この第2
実施形態の場合は、フック7のロープ掛数を多くするほ
どフック巻上速度は遅くなることから、上記第1実施形
態のものに、ロープ掛数入力手段17から検出される信
号を上記のようにフック巻上速度として自動的に変更設
定するように構成している。
【0048】尚、図2に図示した回路図では、各油圧切
換弁43,53,63を遠隔操作弁からのパイロット油
圧で操作するようになっているが、該各油圧切換弁4
3,53,63は、電気式のジョイスティックで操作す
ることも可能である。この場合、上記遠隔操作弁を電気
式の操作弁とし、電気式のジョイスティックからの信号
に基づいて電気式の操作弁を駆動できるようにコントロ
ーラを介して行うようにする。又、本願の緩停止装置を
作動させるための制御部分は、上記と同様にパイロット
油圧回路に減圧弁及びアンロード弁を使用して行うよう
にしてもよいし、前記電気式のジョイスティックからの
信号をコントローラを介して電気式の操作弁に伝達させ
る電気回路中にフック離間位置あるいはフック停止位置
に関する信号に基づいて電気信号を減衰させる制御手段
を介装させるようにしてもよい。
【0049】又、各油圧切換弁43,53,63を直接
手動操作し得るようにした場合は、上記各減圧弁21,
22,23及び各アンロード弁24,25,26を、そ
れぞれ各油圧切換弁43,53,63と当該各油圧アク
チュエータ41,51,61間の油路中に組み込むとよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の緩停止装置を備えたクレー
ンの側面図である。
【図2】図1の緩停止装置の油圧回路図である。
【図3】図1の緩停止装置のブロック図である。
【図4】本願第2実施形態の緩停止装置を備えたクレー
ンの側面図である。
【図5】図4の緩停止装置のブロック図である。
【図6】公知のクレーンの過巻防止装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1は車両、2は旋回台(基台)、3はブーム、6はウイ
ンチ、7はフック、8はコントローラ、13はフック距
離検出器、14はブーム長さ検出器、15はブーム起伏
角検出器、16はロープ繰出量検出器、18,19はフ
ック距離算出手段、27はブーム伸長速度制御手段、2
8はブーム倒伏速度制御手段、29はウインチ巻上速度
制御手段、34はブーム先端部、Eは減速開始位置設定
手段、Fは停止位置設定手段である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮ブーム(3)の先端部(34)にウ
    インチ(6)からのロープ(62)で吊荷用のフック
    (7)を吊下げてクレーン作業を行えるようにし、さら
    に前記ウインチ(6)の巻上操作時において、前記フッ
    ク(7)がブーム先端部(34)に対して許容限度距離
    より下方のフック減速開始位置に達したときにウインチ
    巻上動を所定速度以下に減速させるとともに前記フック
    (7)が前記許容限度距離となるフック停止位置まで達
    したときにウインチ巻上動を停止させるようにしたクレ
    ーンの緩停止方法であって、前記伸縮ブーム(3)の長さとウインチ(6)からのロ
    ープ(62)の繰出し長さとを検出してブーム先端部
    (34)に対する前記フック(7)の離間距離を算出す
    るとともに、ウインチ巻上操作時におけるフック巻上速
    度を算出し、該 フック巻上速度に応じて該フック巻上速
    度が遅くなるほど前記フック減速開始位置をブーム先端
    部(34)に近づける側に変更設定して、前記フック
    (7)の前記離間距離がフック減速開始位置に達したと
    きに前記ウインチ巻上動を減速させ、前記フック巻上速
    度が遅くなるほど前記ウインチ巻上動の減速開始時期を
    遅らせるように制御する、 ことを特徴とするクレーンの緩停止方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ウインチ巻上操作時
    におけるフック巻上速度に応じて該フック巻上速度が遅
    くなるほどフック(7)がブーム先端部(34)に対し
    て許容限度距離となるフック停止位置をブーム先端部
    (34)に近づける側に変更設定して、前記フック巻上
    速度が遅くなるほどウインチ巻上動の停止時期を遅らせ
    るように制御する、 ことを特徴とするクレーンの緩停止方法。
  3. 【請求項3】 伸縮ブーム(3)の先端部(34)にウ
    インチ(6)からのロープ(62)で吊荷用のフック
    (7)を吊下げてクレーン作業を行えるようにし、さら
    に前記ウインチ(6)の巻上操作時において、前記フッ
    ク(7)がブーム先端部(34)に対して許容限度距離
    より下方のフック減速開始位置に達したときにウインチ
    巻上動を所定速度以下に減速させるとともに前記フック
    (7)が前記許容限度距離となるフック停止位置まで達
    したときにウインチ巻上動を停止させるようにしたクレ
    ーンの緩停止装置であって、前記伸縮ブーム(3)の長さを検出するブーム長さ検出
    器(14)とウインチ(6)からのロープ(62)の繰
    出し長さを検出するロープ繰出量検出器(16)とから
    の検出値に基づきブーム先端部(34)に対する前記フ
    ック(7)の離間距離を算出するとともに、ウインチ巻
    上操作時におけるフック巻上速度を算出し、該 フック巻
    上速度に応じて該フック巻上速度が遅くなるほど前記フ
    ック減速開始位置をブーム先端部(34)に近づける側
    に変更設定する減速開始位置設定手段(E)と、ウイン
    チ巻上操作時において前記フック(7)の離間距離が前
    記減速開始位置設定手段(E)で設定されたフック減速
    開始位置に達したときに前記ウインチ巻上動を所定速度
    以下に減速させるウインチ巻上速度制御手段(29)と
    を備えた、 ことを特徴とするクレーンの緩停止装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 ウインチ巻上操作時におけるフック巻上速度に応じて該
    フック巻上速度が遅くなるほどフック(7)がブーム先
    端部(34)に対して許容限度距離となるフック停止位
    置をブーム先端部(34)に近づける側に変更設定する
    停止位置設定手段(F)を設けるとともに、 ウインチ巻上速度制御手段(29)に、ウインチ巻上操
    作時において前記フック(7)が前記停止位置設定手段
    (F)で設定されたフック停止位置に達したときにウイ
    ンチ巻上動を停止させる機能を付与した、 ことを特徴とするクレーンの緩停止装置。
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