JP4625169B2 - 2速油圧モータの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載式クレーン等に用いられるウインチ装置を駆動するための2速油圧モータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車輌2の運転室2a後方位置に架装され、荷台上への荷物積込み等に使用される車載式クレーンAに用いられるウインチ装置としては、例えば図5に示す如き2速油圧モータを備えたウインチ装置1がある。当該ウインチ装置1は、斜板3bあるいは斜軸の傾転角を変更して単位回転当たりの吸収油量を大容量と小容量に切換え可能な2速油圧モータ3、クレーンブーム4の先端部4aから荷物吊持用のフックブロック5を吊下げるワイヤロープ6を巻胴7aに巻取ると共に前記油圧モータ3によって巻上げ巻下げ駆動されるウインチドラム7、及び油圧ポンプ8からの圧油を前記油圧モータ3に給排して巻上げ巻下げ駆動するウインチ制御弁9とで構成されている。なお、以下の説明においては、2速油圧モータ3を斜板式の油圧モータで構成した例について説明するものとする。
【0003】
前記2速油圧モータ3は、油圧モータ本体3aと、斜板3bの傾転角を大容量位置と小容量位置とに切換操作する傾転角制御シリンダ10、低速位置aと高速位置bの2切換位置を備えた高低速切換弁11とで構成されており、当該高低速切換弁11を低速位置aに切換えた状態では前記傾転角制御シリンダ10の圧油が開放されて内蔵スプリング10aの付勢力によって斜板3bが大容量位置、すなわち低速駆動状態に操作され、油圧モータ3が低速で巻上げ巻下げ駆動するようになっている。また、高低速切換弁11を高速位置bに切換えた状態では油圧モータ3の駆動圧がシャトル弁12を介して前記傾転角制御シリンダ10に供給されて斜板3bが小容量位置、すなわち高速駆動状態に操作され、油圧モータ3が高速で巻上げ巻下げ駆動するようになっている。なお、13は前記高低速切換弁11を低速位置aと高速位置bに切換操作する高低速切換スイッチである。
【0004】
また、前記ウインチ制御弁9は、中立位置nと巻上げ位置a、巻下げ位置bの3切換位置を備えた三位置切換弁で構成されており、巻上げ位置aに切換えれば油圧ポンプ8からの圧油を前記油圧モータ3に供給して当該油圧モータ3を巻上げ駆動し、巻下げ位置bに切換えれば油圧ポンプ8からの圧油を油圧モータ3に供給して当該油圧モータ3を巻下げ駆動するようになっている。
【0005】
以上の如く2速油圧モータ3を備えたウインチ装置1は、通常速度で吊荷を巻上げ巻下げ駆動したい場合には、高低速切換スイッチ13を操作して高低速切換弁11を低速位置aに切換えれば、傾転角制御シリンダ10の圧油が開放されて斜板3bが大容量位置に操作されるので、前記ウインチ制御弁9を巻上げ位置aあるいは巻下げ位置bに操作することで油圧モータ3を通常速度で巻上げ巻下げ駆動することができるのである。また、高速で吊荷を巻上げ巻下げ駆動したい場合には、高低速切換スイッチ13を操作して高低速切換弁11を高速位置bに切換えれば、傾転角制御シリンダ10に油圧モータ3の駆動圧が供給されて斜板3bが小容量位置に操作されるので、前記ウインチ制御弁9を巻上げ位置aあるいは巻下げ位置bに操作することで油圧モータ3を高速で巻上げ巻下げ駆動することができるのである。なお、高低速切換弁11による油圧モータ3の速度切換えは、油圧モータ3の停止時、及び駆動時のいずれの状態においても任意に操作することができるようになっている。このように、2速油圧モータ3を備えたウインチ装置1は、簡単な操作によりフックブロック5の巻上げ巻下げ速度を通常速度あるいは高速に切換えることができ、クレーン作業の効率が大きく向上するものであった。
【0006】
一方、この種の車載式クレーンAには、ブーム先端部4aから吊下げたフックブロック5が車輌2走行時の振動等により揺動しないようにフック格納装置14が取付けられている。当該フック格納装置14は、ブーム先端部4aに揺動自在に枢支した格納用リンク15、あるいは固定的に取付けた格納用カム部材(図示せず)と、前記油圧ポンプ8の吐出油路8aに設けた主リリーフ弁16のベント回路16aに介装され当該主リリーフ弁16の設定圧を低圧に設定する低圧リリーフ弁17とで構成されており、フックブロック格納時に当該低圧リリーフ弁17を作動させて主リリーフ弁16を低圧に設定し油圧モータ3を低圧で巻上げ駆動することで、前記フックブロック5を格納用リンク15あるいは格納用カム部材に当接させてブーム下面に沿った巻切り状態(図5一点鎖線図示状態)に格納するようになっている。このように構成したフック格納装置14は、フックブロック5をブーム先端部4aに巻切り状態に格納することができるため、フックブロック5の揺動を規制することができブーム先端部近傍の損傷が未然に防止されるのである。なお、18はフックブロック格納時にオペレータが手動操作するフック格納スイッチ、19は当該フック格納スイッチ18の操作信号を受けて前記低圧リリーフ弁17を作動させる電磁弁である。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、従来の車載式クレーンAは、フックブロック格納時にフックブロック5が巻切り状態に格納されるため、格納時のフックブロック巻上げ速度が速い場合には、油圧モータ3が低圧で駆動されているとは言え、フックブロック5がブーム先端部4aに衝接する際の衝撃が大きく、格納用リンク15等を損傷させる恐れがあった。特に、高低速切換弁11を高速位置bに切換えて油圧モータ3を高速駆動させた状態でフックブロック格納操作が行われた場合には、フックブロック巻上げ速度が速く、衝撃により格納用リンク15等が大きく損傷する恐れがあった。また、高速駆動状態における油圧モータ3の駆動トルクは通常駆動状態に比して小さくなっており、このため油圧モータ3を高速駆動状態に切換えた状態でフックブロック格納操作を行った場合には、フックブロック5をブーム先端部に保持するための格納保持力が小さく、振動等によりワイヤロープ6が緩み易いという問題があった。
【0008】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑み、フックブロック格納操作時には2速油圧モータが高速駆動状態に切換わらないよう規制することで、格納用リンク等の損傷を未然に防止すると共に、安定したフックブロックの格納を行えるようにした2速油圧モータの制御装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
【0010】
すなわち、本発明の請求項1及び請求項2記載の2速油圧モータの制御装置は、起伏自在なクレーンブームの先端部からワイヤロープによって吊下げられると共に不使用時にはクレーンブーム先端部に巻切り状態に格納されるフックブロック、単位回転当りの吸収油量を高低速切換弁の切換制御により大容量と小容量に切換え可能な2速油圧モータで駆動され前記ワイヤロープを巻上げ巻下げ駆動するウインチ装置、及び油圧ポンプからの圧油を前記油圧モータに給排制御するウインチ制御弁とで構成した2速油圧モータの制御装置を対象にしている。
【0011】
そして、請求項1における2速油圧モータの制御装置は、フックブロックがクレーンブーム先端部に所定長以内に近づいたことを検出するフック近接状態検出スイッチと、当該フック近接状態検出スイッチの検出信号を受けて高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にする容量切換規制手段を設けて構成している。
【0012】
このように構成した請求項1における2速油圧モータの制御装置は、フックブロックの巻上げ動によりフックブロックがブーム先端部に所定長以内に近づけば、フック近接状態検出スイッチがこの近接状態を検出して検出信号を出力し、この検出信号を受けた容量切換規制手段がフックブロックの格納操作が行われる可能性のある巻上げ状態であるとして、高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にして、油圧モータが高速駆動状態に切換わらないよう規制するようになっている。このため、フックブロックは通常速度で巻上げ駆動され、フックブロックがブーム先端部に衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク等の損傷が未然に防止できるのである。また、フックブロックを更に巻上げ駆動してブーム先端部に格納する際には、駆動トルクの大きな低速駆動状態で巻上げ駆動されるので、充分な格納保持力が得られフックブロック格納状態が安定するのである。
【0013】
また、請求項2における2速油圧モータの制御装置は、フックブロックを巻切り状態に格納する際に操作するフック格納スイッチと、当該フック格納スイッチの操作信号を受けて高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にする容量切換規制手段を設けて構成している。
【0014】
このように構成した請求項2における2速油圧モータの制御装置は、オペレータがフックブロック格納操作を行うためフック格納スイッチを操作すれば、この操作信号を受けた容量切換規制手段がフックブロックの格納操作が指示されているとして、高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にして、油圧モータが高速駆動状態に切換わらないよう規制するようになっている。このため、フックブロックは通常速度で巻上げ駆動され、フックブロックがブーム先端部に衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク等の損傷が未然に防止できるのである。また、フックブロックを格納する際には、駆動トルクの大きな低速駆動状態で巻上げ駆動されるので、充分な格納保持力が得られ安定したフックブロック格納操作が行えるのである。
【0015】
また、本発明の請求項3記載の2速油圧モータの制御装置は、起伏自在なクレーンブームの先端部からワイヤロープによって吊下げられると共に不使用時にはクレーンブーム先端部に巻切り状態に格納されるフックブロック、単位回転当りの吸収油量を高低速切換弁の切換制御により大容量と小容量に切換え可能な2速油圧モータで駆動され前記ワイヤロープを巻上げ巻下げ駆動するウインチ装置、油圧ポンプからの圧油を前記油圧モータに給排制御するウインチ制御弁、及び前記フックブロックを巻切り状態に格納する際に操作するフック格納操作手段の操作を受けて前記ウインチ制御弁を巻上げ側に所定切換量で切換制御してフックブロックを低速で巻上げ駆動するフック格納駆動手段とで構成した2速油圧モータの制御装置を対象にしている。
【0016】
そして、請求項3における2速油圧モータの制御装置は、ウインチ制御弁の巻上げ側への切換量が前記所定切換量より大きな値に設定した基準切換量以下であることを検出する操作量検出手段と、当該操作量検出手段の検出信号を受けて高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にする容量切換規制手段を設けて構成している。
【0017】
このように構成した請求項3における2速油圧モータの制御装置は、フックブロック格納操作を行うためオペレータがフック格納操作手段を操作すれば、この操作信号を受けたフック格納駆動手段がウインチ制御弁を巻上げ側に少しだけ(所定切換量だけ)切換制御してフックブロックを低速で巻上げ駆動してブーム先端部に格納する。この際、操作量検出手段は、ウインチ制御弁の巻上げ側への切換量が前記所定切換量より大きな値に設定した基準切換量より小さな切換量であるため検出信号を出力し、この検出信号を受けた容量切換規制手段がフックブロックの格納操作中、あるいはフックブロックの高速巻上げ駆動が要求されていない操作状態であるとして、高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にして、油圧モータが高速駆動状態に切換わらないよう規制するようになっている。このため、フックブロックは低速で巻上げ駆動され、フックブロックがブーム先端部に衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク等の損傷が未然に防止できるのである。また、フックブロックを格納する際には、駆動トルクの大きな低速駆動状態で巻上げ駆動されるので、充分な格納保持力が得られ安定したフックブロック格納操作が行えるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4に基づき、本発明の好適な実施形態について説明する。
【0019】
なお、図5に基づき従来例として説明したA、及び1〜19の符号は、以下の説明においても同義のものとして流用し、詳細な説明も省略するものとする。
【0020】
図1は、請求項1に対応した第1実施形態の説明図、図2は請求項2に対応した第2実施形態の説明図、図3は請求項3に対応した第3実施形態の説明図である。また、図4は、第3実施形態における油圧モータ3の速度切換制御の特性図である。
【0021】
まず、図1に基づき、第1実施形態の構成について説明する。
【0022】
図1において、20は、フックブロック5がクレーンブーム先端部4aに所定長L以内に近づいたことを検出するフック近接状態検出スイッチである。当該フック近接状態検出スイッチ20は、ブーム先端部4aに取付けたスイッチ本体20aと、当該スイッチ本体20aから一定長の検出用ワイヤ20cで吊下げられた検出用重錘20bとで構成されており、前記フックブロック5の巻上げ駆動により当該フックブロック5がブーム先端部4aから所定長L以内の吊下げ高さとなった時に、フックブロック5が前記検出用重錘20bに当接して検出用ワイヤ20cの吊持力が減少するのをスイッチ本体20aが検出して検出信号を出力するようになっている。すなわち、当該フック近接状態検出スイッチ20は、フックブロック格納操作が行われる可能性のある巻上げ状態を、フックブロック5がブーム先端部4aから所定長L以内に巻上げられたことで検出するようになっているのである。
【0023】
なお、当該フック近接状態検出スイッチ20は、重錘吊下げ方式の他に、巻上げ動によりフックブロック5が格納用リンク15や格納用カム部材に当接した当接状態、あるいは当接直前の状態を検出する近接センサ等の検出手段で構成してもよい。また、当該フック近接状態検出スイッチ20は、この種の車載式クレーンAに一般的に装備されているフックブロック5の過巻き状態を検出するための過巻き検出スイッチ(図示せず)の検出信号を流用して用いてもよい。この場合には、フック近接状態検出スイッチ20を別途設ける必要がなく、コスト低減の他、取付けスペースの削減等の効果が期待できるものである。
【0024】
21は、容量切換規制手段である。当該容量切換規制手段21には、高低速切換スイッチ13の操作信号と前記フック近接状態検出スイッチ20の検出信号が入力されており、フック近接状態検出スイッチ20の検出信号がフックブロック5がブーム先端部4aに所定長L以内に近づいた状態(検出状態)であった場合に、フックブロック格納操作が行われる可能性のある巻上げ状態であるとして、例え高低速切換スイッチ13が高速位置に切換えられていたとしても高低速切換弁11に高速位置bへの切換信号を出力しないよう規制するようになっている。このため、高低速切換弁11は低速位置aへの切換状態が維持され、油圧モータ3は大容量位置、すなわち低速駆動状態のままで低速で駆動されるのである。これにより、フックブロック5はブーム先端部4aに衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク15等の損傷が未然に防止できるのである。
【0025】
一方、フック近接状態検出スイッチ20の検出信号が、フックブロック5がブーム先端部4aから所定長L以上離間した状態(非検出状態)であった場合には、フックブロック5の高速巻上げ駆動が許容できる状態であるとして、高低速切換スイッチ13が高速位置に切換えられた場合には、高低速切換弁11に対し高速位置bへの切換信号を出力して当該弁11を高速位置bに切換えるようになっている。このため、油圧モータ3は、傾転角制御シリンダ10に圧油が供給され、斜板3bが小容量位置、すなわち高速駆動状態に操作されて、高速で巻上げ駆動することができるのである。
【0026】
このように構成した第1実施形態の2速油圧モータの制御装置によれば、フックブロック5の巻上げ動によりフックブロック5がブーム先端部4aに所定長L以内に巻上げられた場合には、フック近接状態検出スイッチ20がこの状態を検出して検出信号を出力し、この検出信号を受けた容量切換規制手段21がフックブロック5の格納操作が行われる可能性のある巻上げ状態であるとして、高低速切換弁11の高速位置bへの切換えを不能にして、油圧モータ3が高速駆動状態に切換わらないよう規制するようになっている。このため、フックブロック5は通常速度で巻上げ駆動され、フックブロック5がブーム先端部4aに衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク15等の損傷が未然に防止できるのである。また、フックブロック5を更に巻上げ駆動してブーム先端部4aに格納する際には、駆動トルクの大きな低速駆動状態で巻上げ駆動されるので、充分な格納保持力が得られフックブロック格納状態が安定するのである。
【0027】
次に、図2に基づき、第2実施形態の構成について説明する。
【0028】
前記第1実施形態では、フックブロック5がブーム先端部4aから所定長L以内に巻上げられたことを検出して油圧モータ3の高速駆動状態への切換えを規制するように構成されていたが、この第2実施形態では、フックブロック5を巻切り状態に格納する際に操作するフック格納スイッチの操作信号で油圧モータ3の高速駆動状態への切換えを規制するように構成されている。
【0029】
18aは、フックブロック5を巻切り状態に格納する際にオペレータが手動操作するフック格納スイッチである。この実施形態では、従来例として図5に基づき説明した低圧リリーフ弁17を作動制御するフック格納スイッチ18、すなわちフックブロック格納操作時にフックブロック5を低圧で巻上げ駆動するために主リリーフ弁16を低圧に設定するための低圧リリーフ弁17を作動制御するフック格納スイッチ18を共用(以下、フック格納スイッチ18aという)している。なお、フックブロック格納操作時にフックブロック5を低圧で巻上げ駆動させない場合、あるいは共用させない場合には、別途オペレータが手動操作するフック格納スイッチ18aを設ければよい。また、当該フック格納スイッチ18a は、フックブロック格納操作専用の制御弁(図示せず)を設けてフックブロック格納操作を行うよう構成したものにおいては、当該制御弁が操作されたことを検出する検出スイッチを設けて構成してもよい。このように構成した当該フック格納スイッチ18a は、オペレータの意志に基づき操作されるため、的確にフック格納操作を検出することができるのである。
【0030】
22は、容量切換規制手段であり、当該容量切換規制手段22には高低速切換スイッチ13の操作信号と当該フック格納スイッチ18a の操作信号が入力され、当該フック格納スイッチ18aの操作信号がフックブロック5の格納操作を指示するもの(操作状態)であった場合には、フックブロック格納操作が指示されているとして、例え高低速切換スイッチ13が高速位置に切換えられていたとしても高低速切換弁11に高速位置bへの切換信号を出力しないよう規制するようになっている。このため、高低速切換弁11は低速位置aへの切換状態が維持され、油圧モータ3は低速駆動状態のままで低速で駆動されるのである。これにより、フックブロック5はブーム先端部4aに衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク15等の損傷が未然に防止できるのである。
【0031】
一方、フック格納スイッチ18aの操作信号がフックブロック格納操作を指示しないもの(非操作状態)であった場合には、フックブロック格納操作が指示されておらずフックブロック5の高速駆動が許容できる状態であるとして、高低速切換スイッチ13が高速位置に切換えられた場合には、高低速切換弁11に対し高速位置bへの切換信号を出力して高速位置bに切換えるようになっている。このため、油圧モータ3は、高速駆動状態に切換えられて高速で巻上げ駆動することができるのである。
【0032】
このように構成した第2実施形態の2速油圧モータの制御装置によれば、オペレータがフックブロック格納操作を行うためフック格納スイッチ18aを操作すれば、この操作信号を受けた容量切換規制手段22がフックブロック格納操作が指示されているとして、高低速切換弁11の高速位置bへの切換えを不能にして、油圧モータ3が高速駆動状態に切換わらないよう規制するようになっている。このため、フックブロック5は通常速度で巻上げ駆動され、フックブロック5がブーム先端部4aに衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク15等の損傷が未然に防止できるのである。また、フックブロック5の格納操作時には、駆動トルクの大きな低速駆動状態で巻上げ駆動されるので、充分な格納保持力が得られ安定したフックブロック格納操作が行えるのである。
【0033】
次に、図3に基づき、第3実施形態の構成について説明する。
【0034】
前述した第1実施形態、及び第2実施形態のものは、オペレータがウインチ制御弁9を巻上げa位置に操作してフックブロック5の格納操作を行うように構成されているが、この第3実施形態では、フック格納操作手段の操作によりウインチ制御弁9が巻上げa位置に自動的に切換わってフックブロック5の格納操作が行われるように構成されている。
【0035】
当該実施形態におけるウインチ制御弁9は、電磁−パイロット操作式の3位置切換弁で構成されており、携帯式操作装置23等からの操作信号を無線あるいは有線を介して受信したコントローラ24が出力する弁切換信号を受けて、巻上げ位置aと巻下げ位置bに切換えられるようになっている。
【0036】
25は、フックブロック5を巻切り状態に格納する際にオペレータが手動操作するフック格納操作手段であり、この実施形態では前記携帯式操作装置23に設けた手動操作スイッチで構成している。当該手動操作スイッチ25の操作信号は、前記コントローラ24の格納操作信号発生手段24aに入力されており、次の如くウインチ制御弁9に対し弁切換信号を出力するようになっている。すなわち、当該手動操作スイッチ25からの操作信号を受けた格納操作信号発生手段24aは、前記携帯式操作装置23からの操作信号に係わらず、前記ウインチ制御弁9の切換量Sが巻上げ側に所定切換量S0、すなわちフックブロック格納時におけるフックブロック巻上げ速度が衝接時に格納用リンク15等を損傷させない程度の低速駆動となる所定切換量S0(例えば、全切換量の1/2程度の弁切換量[図4参照])となる如き弁切換信号を出力し、当該制御弁9を巻上げ側に少しだけ切換えて前記油圧モータ3を低速で巻上げ駆動するようになっている。このため、フックブロック5は、自動的に低速で巻上げ駆動され、ブーム先端部4aに巻切り状態に格納されるようになっている。この際、フックブロック格納操作は、低速で行われるので、フックブロック5がブーム先端部4aに衝接した際の衝撃を小さくすることができるのである。なお、コントローラ24における格納操作信号発生手段24aが、請求項3記載のフック格納駆動手段に相当している。
【0037】
また、この実施形態の場合には、前記手動操作スイッチ25の操作信号で前記低圧リリーフ弁17を作動させる電磁弁19を切換制御するようになっている。このため、フックブロック格納操作時には、低圧リリーフ弁17が作動して主リリーフ弁16が低圧状態となり、油圧モータ3が低圧で駆動されてフックブロック5の格納が行われるようになっているのである。なお、当該低圧リリーフ弁17の作動制御は、必須のものではなくこれを省略して構成することも可能である。
【0038】
なお、上記の実施形態では、ウインチ制御弁9が電気的に切換制御されているが、次の如くウインチ制御弁9が手動操作されるものにも適応することが可能である。すなわち、図3二点鎖線図示の如くウインチ制御弁9を切換制御する主操作レバー9aの他にフックブロック格納操作時にオペレータが手動操作する格納操作専用の操作レバー9b(請求項3記載のフック格納操作手段に該当)を取付け、当該操作レバー9bとウインチ制御弁9間に例えば長穴等(図示せず)からなる操作レバー9bに対するウインチ制御弁9の操作連動量を低減させる連動量変更機構9c(請求項3記載のフック格納駆動手段に相当)、すなわち操作レバー9bの最大操作時にウインチ制御弁9の弁切換量が所定切換量S0となるよう連動量を低減する連動量変更機構9cを介装し、操作レバー9bの操作でウインチ制御弁9が巻上げ側に所定切換量S0以下の切換量で切換えられて、フックブロック5を低速で巻上げ駆動するよう構成してもよい。このように構成した場合には、オペレータが操作レバー9bを操作するだけでウインチ制御弁9が巻上げ側に切換えられ、前述のものと同様にフックブロック5が低速で巻上げ駆動されフックブロック格納操作を行うことができるのである。
【0039】
26は、ウインチ制御弁9に取付けられた操作量検出手段である。当該操作量検出手段26は、ウインチ制御弁9の弁切換量Sが巻上げ側に前記所定切換量S0より少しだけ大きな値に設定した基準切換量S1以下、すなわち前記格納操作信号発生手段24aが手動操作スイッチ25の操作を受けてウインチ制御弁9を自動的に切換える所定切換量S0より少しだけ大きな値に設定した基準切換量S1以下に操作された際に、検出信号を出力するリミットスイッチや近接センサ、あるいはストロークセンサ等で構成されている。
【0040】
24bは、前記コントローラ24における容量切換規制手段である。当該容量切換規制手段24bは、前記高低速切換スイッチ13からの操作信号と前記操作量検出手段26からの検出信号が入力されており、当該操作量検出手段26からの検出信号が巻上げ側に基準切換量S1以下の切換量であった場合(検出状態)には、ウインチ制御弁9がフックブロック格納操作中の弁切換状態、あるいはフックブロック5の高速巻上げ駆動が要求されていない弁切換状態であるとして、例え高低速切換スイッチ13が高速位置に切換えられていたとしても高低速切換弁11に高速位置bへの切換信号を出力しないよう規制するようになっている。このため、高低速切換弁11は低速位置aへの切換状態が維持され、油圧モータ3は低速駆動状態のままで低速で駆動されるのである。これにより、フックブロック5はブーム先端部4aに衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク15等の損傷が未然に防止できるのである。
【0041】
一方、操作量検出手段26からの検出信号が巻上げ側に基準切換量S1以上の切換量であった場合(非検出状態)には、フックブロック格納操作以外の高速巻上げ駆動が許容できる弁切換状態であるとして、高低速切換スイッチ13が高速位置に切換えられた場合には、高低速切換弁11に対し高速位置bへの切換信号を出力して高速位置bに切換えるようになっている。このため、油圧モータ3は、高速駆動状態に切換えられて高速で巻上げ駆動することができるのである。
【0042】
このように構成した第3実施形態の2速油圧モータの制御装置は、フックブロック格納操作を行うためオペレータが手動操作スイッチ25を操作すれば、この操作信号を受けた格納操作信号発生手段24aがウインチ制御弁9に対し巻上げ側に所定切換量S0だけ切換える切換信号を出力して当該制御弁9を巻上げ側に切換え、フックブロック5を低速で巻上げ駆動してブーム先端部4aに格納するようになっている。この際のウインチ制御弁9の切換量Sは、基準切換量S1以下の所定切換量S0であるため操作量検出手段26は検出信号を出力し、この検出信号を受けた容量切換規制手段24bがフックブロック5の格納操作中、あるいはフックブロック5の高速巻上げ駆動が要求されていない操作状態であるとして、高低速切換弁11の高速位置bへの切換えを不能にして、油圧モータ3が高速駆動状態に切換わらないように規制するようになっている。このため、フックブロック5は低速で巻上げ駆動され、フックブロック5がブーム先端部4aに衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク15等の損傷が未然に防止できるのである。また、フックブロック格納時には、駆動トルクの大きな低速駆動状態で巻上げ駆動されるので、充分な格納保持力が得られフックブロック格納状態が安定するのである。
【0043】
【発明の効果】
以上の如く構成した本発明の2速油圧モータの制御装置は、フックブロック格納操作時には2速油圧モータが高速駆動状態に切換わらないよう規制するようになっているので、フックブロックがブーム先端部に衝接する際の衝撃が小さくなり、格納用リンク等の損傷が未然に防止できるのである。また、フックブロック格納時に充分な格納保持力が得られ安定したフックブロックの格納が行えるのである。
【0044】
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【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における2速油圧モータの制御装置の説明図である。
【図2】同、第2実施形態における2速油圧モータの制御装置の説明図である。
【図3】同、第3実施形態における2速油圧モータの制御装置の説明図である。
【図4】第3実施形態における油圧モータ3の速度切換制御の特性図である。
【図5】従来の2速油圧モータの制御装置の説明図である。
【符号の説明】
1,ウインチ装置、 2,車輌、 2a,運転室、 3,2速油圧モータ、
3a,油圧モータ本体、 3b,斜板、 4,クレーンブーム、 4a,先端部、
5,フックブロック、 6,ワイヤロープ、 7,ウインチドラム、
7a,巻胴、 8,油圧ポンプ、 9,ウインチ制御弁、 10,傾転角制御シリンダ、
11,高低速切換弁、 12,シャトル弁、 13,高低速切換スイッチ、
14,フック格納装置、 15,格納用リンク、 16,主リリーフ弁、
17,低圧リリーフ弁、 18,18a,フック格納スイッチ、 19,電磁弁、
20,フック近接状態検出スイッチ、 20a,スイッチ本体、 20b,検出用重錘、
20c,検出用ワイヤ、 21,22,容量切換規制手段、 23,携帯式操作装置、
24,コントローラ、
24a,フック格納操作手段(格納操作信号発生手段、及び連動機構9c)、
25,フック格納操作手段(手動操作スイッチ、及び操作レバー9b)、
26,操作量検出手段、 A,車載式クレーン、 a,低速位置、 b,高速位置、
L,所定長、 S0,所定切換量、 S1,基準切換量、
Claims (3)
- 起伏自在なクレーンブームの先端部からワイヤロープによって吊下げられると共に不使用時にはクレーンブーム先端部に巻切り状態に格納されるフックブロック、単位回転当りの吸収油量を高低速切換弁の切換制御により大容量と小容量に切換え可能な2速油圧モータで駆動され前記ワイヤロープを巻上げ巻下げ駆動するウインチ装置、及び油圧ポンプからの圧油を前記油圧モータに給排制御するウインチ制御弁とで構成した2速油圧モータの制御装置であって、
前記フックブロックがクレーンブーム先端部に所定長以内に近づいたことを検出するフック近接状態検出スイッチと、当該フック近接状態検出スイッチの検出信号を受けて前記高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にする容量切換規制手段を設けたことを特徴とする2速油圧モータの制御装置。 - 起伏自在なクレーンブームの先端部からワイヤロープによって吊下げられると共に不使用時にはクレーンブーム先端部に巻切り状態に格納されるフックブロック、単位回転当りの吸収油量を高低速切換弁の切換制御により大容量と小容量に切換え可能な2速油圧モータで駆動され前記ワイヤロープを巻上げ巻下げ駆動するウインチ装置、及び油圧ポンプからの圧油を前記油圧モータに給排制御するウインチ制御弁とで構成した2速油圧モータの制御装置であって、
前記フックブロックを巻切り状態に格納する際に操作するフック格納スイッチと、当該フック格納スイッチの操作信号を受けて前記高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にする容量切換規制手段を設けたことを特徴とする2速油圧モータの制御装置。 - 起伏自在なクレーンブームの先端部からワイヤロープによって吊下げられると共に不使用時にはクレーンブーム先端部に巻切り状態に格納されるフックブロック、単位回転当りの吸収油量を高低速切換弁の切換制御により大容量と小容量に切換え可能な2速油圧モータで駆動され前記ワイヤロープを巻上げ巻下げ駆動するウインチ装置、油圧ポンプからの圧油を前記油圧モータに給排制御するウインチ制御弁、及び前記フックブロックを巻切り状態に格納する際に操作するフック格納操作手段の操作を受けて前記ウインチ制御弁を巻上げ側に所定切換量で切換制御してフックブロックを低速で巻上げ駆動するフック格納駆動手段とで構成した2速油圧モータの制御装置であって、
前記ウインチ制御弁の巻上げ側への切換量が前記所定切換量より大きな値に設定した基準切換量以下であることを検出する操作量検出手段と、当該操作量検出手段の検出信号を受けて前記高低速切換弁の小容量側への切換えを不能にする容量切換規制手段を設けたことを特徴とする2速油圧モータの制御装置。
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