JP2011026061A - ブーム制御システム及び作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】アウトリガが接地していない状態でも、走行用キャビンをチルトさせることができるブーム制御システムを提供する。
【解決手段】動力取出機構72とブーム14と動力取出機構72の稼動に連動して電気が供給される制御装置4とを備え、制御装置4はアウトリガ19a,・・・,19dが接地していない状態でのブーム操作を規制するブーム制御システムSである。
そして、動力取出機構72が停止していても、チルトモードへの切替に連動して制御装置4に電気が供給されるとともに、制御装置4は、アウトリガ19a,・・・,19dが接地していない状態での所定の起伏角までの補助動力装置65によるブーム起伏操作のみを可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブームを制御するブーム制御システム及び作業車に関するものである。
一般に、作業車のエンジンは、走行用キャビンの下に配置されることが多く、エンジンのメンテナンスの際には、走行用キャビンを前方に傾斜(チルト)させる必要がある。
また、高所作業車やトラッククレーンなどのブームを備える作業車では、ブームを格納した状態において、バケットやブームが走行用キャビンの上方に位置するように構成されることが多い。
このため、走行用キャビンをチルトアップさせる際には、走行用キャビンと接触しないような位置まで、あらかじめブームを起仰させておかなければならない(図6参照)。
一方、一般に作業車には安定を保持するためにアウトリガが設けられており、このアウトリガが接地した状態でなければブーム等による作業が規制されるように構成されている。
したがって、エンジンをメンテナンスする際にブームを起仰させようとしても、アウトリガが接地していない状態ではブームの起仰ができず、走行用キャビンをチルトさせることができないという問題があった。
この問題を解決するために、例えば、特許文献1には、走行用キャビンのチルト時に干渉する可能性のある所定範囲にブーム、作業台が位置することが干渉位置検出手段により検出された場合には、ブームを所定範囲外へ移動させる高所作業車のチルトアップ作動機構が開示されている。
この構成によれば、ブーム及び作業台と走行用キャビンが干渉することなく、迅速にチルト作動を行うことができる。
実開平7−40698号公報
しかしながら、制御装置への電気の供給は、動力取出機構に連動して行われる場合がある。
この場合には、前記特許文献1の構成では、アウトリガが接地していない状態で走行用キャビンをチルトさせようとしても、動力取出機構が稼動していないため制御装置に電気が供給されず、制御装置によってブーム操作を制御することができないという問題があった。
そこで、本発明は、アウトリガが接地していない状態でも、走行用キャビンをチルトさせることができるブーム制御システムと、このブーム制御システムを備えた作業車と、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のブーム制御システムは、動力装置から動力を取出す動力取出機構と、取出された動力によって駆動されるブームと、前記動力取出機構の稼動に連動して電気が供給される制御装置と、を備え、前記制御装置はアウトリガが接地していない状態でのブーム操作を規制するブーム制御システムであって、走行用キャビンをチルトさせるチルトモードへ切替えるモード切替手段と、前記ブームを駆動する補助動力装置と、が配置されており、前記動力取出機構が停止していても、チルトモードへの切替に連動して前記制御装置に電気が供給されるとともに、前記制御装置は、アウトリガが接地していない状態での所定の起伏角までの補助動力装置によるブーム起伏操作のみを可能とすることを特徴とする。
このように、本発明のブーム制御システムは、動力取出機構と、ブームと、動力取出機構の稼動に連動して電気が供給される制御装置と、を備え、制御装置はアウトリガが接地していない状態でのブーム操作を規制するブーム制御システムであって、走行用キャビンをチルトさせるチルトモードへ切替えるモード切替手段と、ブームを駆動する補助動力装置と、が配置されており、動力取出機構が停止していても、チルトモードへの切替に連動して制御装置に電気が供給されるとともに、制御装置は、アウトリガが接地していない状態での所定の起伏角までの補助動力装置によるブーム起伏操作のみを可能とする。
したがって、アウトリガが接地していない状態でも、モード切替手段に連動して制御装置に電気が供給され、ブーム起伏操作のみが可能となるため、作業車の安定を損なわずに、走行用キャビンをチルトさせることができる。
本発明の構成を示すブロック図である。 本発明のブーム制御システムを搭載した高所作業車の側面図である。 本発明の制御系の構成を示すブロック図である。 通常のブーム操作の流れを示すフローチャートである。 キャブチルトの際のブーム操作の流れを示すフローチャートである。 走行用キャビンをチルトさせた状態の高所作業車の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本発明のブーム制御システムSを備える高所作業車1の全体構成を説明する。ここにおいて、本発明における作業車とは、高所作業車1に限定されるものではなく、トラッククレーンなどブーム14やバケット15などが格納状態で走行用キャビン11の上に位置する車両であればどのような車両にも適用できる。
本実施例の高所作業車1は、走行機能を有する車両の本体部分である車体10と、車体10の前方に取付けられた走行用キャビン11と、車体10に旋回可能に取り付けられた旋回台12と、旋回台12に立設されたブラケット13と、ブラケット13に取り付けられたブーム14と、車体10の四隅に設けられたアウトリガ19a〜19dと、を備えている。
この走行用キャビン11は、車体10の車両進行方向の前端に回動軸を有しており、メンテナンスの際などに回動軸を回転中心としてエンジン71の上に位置する後部が所定量だけ持ち上げられるように構成されている。
加えて、車体10と走行用キャビン11の間には、走行用キャビン11がチルトアップされたことを検知して制御装置4に通知するキャブチルト検出手段33が配置されている。
また、ブーム14は、基端ブームと中間ブームと先端ブームとによって入れ子式に構成されており、内部の伸縮シリンダ(不図示)を伸縮することによって伸縮できるようになっている。
さらに、基端ブームは、ブラケット13に水平に設置された支持軸によって付根側の基端部が回動可能に取り付けられており、ブラケット13と基端ブームとの間に架け渡された起伏シリンダ16を伸縮することで起伏させることができる。
また、先端ブームの先端には、作業者が高所作業を行うために搭乗する作業台としてのバケット15が水平を維持した状態で左右に回動自在に取り付けられている。
このバケット15には、作業者がバケット15に乗った状態でブーム14の旋回・起伏・伸縮操作とバケット15の首ふり(回動)操作ができるように、操作レバーや操作選択スイッチなどを有する上部操作盤21が設けられている。
同様に、車体10の後部には下部操作盤22が設けられており、ブーム14の旋回・起伏・伸縮操作ができるように、操作レバーや操作選択スイッチなどが配置されている。なお、図示しないが、この下部操作盤22には、後述するチルトモードがONになっていることを示すランプや、音声出力のためのスピーカが設けられている。
さらに、アウトリガ19a〜19dは、高所作業車1の転倒を防止するためのもので、車体10のフロント側とリヤ側の左右に互い違いに張り出すように設けられている。
このアウトリガ19a〜19dは、左右に張出・格納可能なスライド部と、このスライド部の先端から上下に伸縮可能なジャッキ部とを備えている。このアウトリガ19aには、ジャッキ部が地面に接触したことを検出するジャッキ接地検出手段32(図3参照)が取付けられている。
そして、上記した作業機である起伏シリンダ16やアウトリガ19a,・・・,19dは、通常時には、動力装置としてのエンジン71から動力を取出す動力取出機構としてのPTO72によって回転される常用ポンプ73の油圧によって駆動される。
一方、キャブチルト時には、バッテリ61から給電されて回転する補助動力装置としての非常用ポンプ稼動モータ65によって回転される非常用ポンプ74によって駆動される。
次に、主に車体10に内蔵されているブーム制御システムSの制御系の構成について、図1,3を用いて説明する。
本実施例のブーム制御システムSは、図1,3に示すように、操作入力系統として上部操作盤21と下部操作盤22とアウトリガ操作盤23と、検出系統として検出手段31とジャッキ接地検出手段32とキャブチルト検出手段33と、出力系統としてアンロード弁51とブーム制御手段57とアウトリガ制御手段58と、これらを制御する制御装置4と、を備えている。
この上部操作盤21は、バケット15に配置されており、ブーム14を伸縮する伸縮操作手段21a、ブーム14を起伏する起伏操作手段21b、旋回台12を旋回する旋回操作手段21cなどによって構成されている。
同様に、下部操作盤22は、車体10の後部に配置されており、伸縮操作手段22a、起伏操作手段22b、旋回操作手段22c、モード切替手段としてのキャブチルトスイッチ24などによって構成されている。
このモード切替手段としてのキャブチルトスイッチ24は、通常モードとチルトモードとを切換えるためのもので、チルトモードへの切替に連動して制御装置4に電気が供給されるように構成されている。
なお、このキャブチルトスイッチ24は、荷台と走行用キャビンとの中間に操作盤が位置するトラッククレーンなどでは、中間位置の操作盤に配置されることで、エンジン71の近傍に配置するように構成してもよい。
また、アウトリガ操作盤23は下部操作盤22に並設して配置されており、アウトリガ19a〜19dを横にスライドさせるスライド操作手段23aと、縦にジャッキアップさせるジャッキ操作手段23bと、によって構成されている。
さらに、検出手段31は、ブーム14の長さを検出するブーム長さ検出手段31a、ブーム14の水平からの起伏角を検出するブーム起伏角検出手段31b、ブーム14の旋回角を検出するブーム旋回角検出手段31c、などによって構成されている。
そして、ジャッキ接地検出手段32は、アウトリガ19a,・・・,19dのジャッキ部が地面に接地したことを検知するためのもので、それぞれのジャッキ部に配置されている。
また、キャブチルト検出手段33は、走行用キャビン11と車体10との相対的な回転を検出するもので、走行用キャビン11が傾斜(チルト)されて所定量だけ回転したことによってチルトされたことを検知する。
さらに、アンロード弁51は、油圧回路全体を無負荷状態にするもので、図1に示すように、常時開の電磁パイロット弁として構成されており、全作業機の制御手段の上流側に配置されている。
そして、ブーム14のアクチュエータとしてのブーム制御手段57は、ブーム14を伸縮させる電磁パイロット弁である伸縮制御手段52、ブーム14を起伏させる電磁パイロット弁である起伏制御手段53、ブーム14を旋回させる電磁パイロット弁である旋回制御手段54、などによって構成されている。
また、アウトリガ19a,・・・,19dのアクチュエータとしてのアウトリガ制御手段58は、スライド部を横方向にスライドさせる電磁パイロット弁であるスライド制御手段55、ジャッキ部を縦方向にジャッキアップさせる電磁パイロット弁であるジャッキ制御手段56、によって構成されており、アウトリガ19a,・・・,19dのそれぞれに対応して配置されている。
そして、制御装置4は、検出手段31と上部操作盤21と下部操作盤22とアウトリガ操作盤23とジャッキ接地検出手段32とキャブチルト検出手段33とが接続される入力部42と、アンロード弁51とブーム制御手段57とアウトリガ制御手段58とが接続される出力部43と、入力部42や出力部43の入出力を制御するとともに記憶部44と連繋して演算を行う演算部41と、を備えている。
加えて、この制御装置4には、PTO連動スイッチ62又はキャブチルト連動スイッチ63を介して、バッテリ61から電気が供給されている(図1参照)。
このPTO連動スイッチ62は、ワイヤなどによってPTO72の動作部位と機械的に連繋されており、PTO72が稼動されると自動的にON(通電)状態にされる。
また、キャブチルト連動スイッチ63は、リレーR63の接点として構成されており、リレースイッチとしてのキャブチルトスイッチ24がチルトモードへ切替えられると、リレーR63のコイルに通電されてキャブチルト連動スイッチ63が閉じられた状態となって(自己保持状態)、電気が流れ続ける。このように構成することで、制御装置4へ電気が供給されるとともに、制御装置4の入力部42にチルトモードへの切替が通知される。
さらに、バッテリ61からは、非常用ポンプスイッチ64を介して、非常用ポンプ稼動モータ65へ電気が供給される(図1参照)。この非常用ポンプスイッチ64は、キャブチルトスイッチ24のチルトモードへの切替によって制御装置4によってON状態にされる。
次に、本実施例のブーム制御システムSの作用について図4,5を用いて説明する。なお、以下に述べる通常制御、キャブチルト制御は、制御装置4への通電後には主として制御装置4によって実行される。
まず、図4を用いて、ブーム14を使用して通常のブームインターロック制御やジャッキインターロック制御を実行する通常モードの流れを説明する。
この通常モードでは、前提条件としてPTO72がON状態にされており(ステップS10)、このPTO72の稼動に機械的に連動してPTO連動スイッチ62が閉じられて、制御装置4にバッテリ61から給電される(ステップS11,図1参照)。その後、制御装置4による制御が開始される。
そして、上部操作盤21や下部操作盤22に配置される各操作手段が操作されると、これを検出手段31が検出して制御装置4に入力される(ステップS12,S13)。
次に、制御装置4は、ブーム14が格納されている場合には(ステップS14のYES)、ジャッキが接地されているかどうか判断する(ステップS15)。他方、ブーム14が格納されていない場合には(ステップS14のNO)、ジャッキが接地されているとみなして制御が続行される。
ジャッキが接地されていない場合には(ステップS15のNO)、ブーム操作されていれば(ステップS22のYES)、アンロード弁51をアンロード状態にして操作・検出(ステップS12)まで戻る(ステップS26)。
ジャッキが接地されている場合や(ステップS15のYES)、ジャッキが接地されていなくてもブーム操作されていない場合には(ステップS22のNO)、制御装置4はジャッキ操作されたかどうか判断する(ステップS16)。
ジャッキ操作されていない場合には(ステップS16のNO)、ブーム操作に連動してアンロード弁51がオンロード状態にされるとともに(ステップS17,S18)、ブーム操作に基づいてブーム制御手段57にブーム制御出力がされる(ステップS19)。
さらに、ジャッキ操作もされている場合には(ステップS20のYES)、アンロード弁51をアンロード状態にして(ステップS21)、操作・検出(ステップS12)まで戻る。
一方、ジャッキ操作されていない場合には(ステップS20のNO)、アンロード弁51はオンロード状態にしたままで、操作・検出(ステップS12)まで戻る。
ジャッキ操作されている場合には(ステップS16のYES)、ブーム操作されると(ステップS23のYES)、アンロード弁51をアンロード状態にして操作・検出(ステップS12)まで戻る(ステップS26)。
ジャッキ操作されている場合でも(ステップS16のYES)、ブーム操作されていなければ(ステップS23のNO)、アンロード弁51をオンロード状態にして(ステップS24)、ジャッキ操作に基づいてジャッキ制御出力がされる(ステップS25)。
次に、図5を用いて、エンジン71が故障した際などに、走行用キャビン11をチルトさせるチルトモードの流れを説明する。
このチルトモードでは、前提条件としてPTO72がOFF状態にされる一方で(ステップS30)、下部操作盤22に配置されるキャブチルトスイッチ24がチルトモードへ切替えられると(ステップS31)、この切替に機械的に連動してキャブチルト連動スイッチ63が閉じられて、制御装置4にバッテリ61から給電される(ステップS32,図1参照)。その後、制御装置4による制御が開始される。
そして、下部操作盤22に配置される各操作手段が操作されると、これを検出手段31が検出して制御装置4に入力され(ステップS33,S34)、制御装置4は起伏操作以外の操作を規制する(ステップS35)。
具体的には、ソフトを用いた制御によって伸縮制御手段52及び旋回制御手段54を停止状態のまま保持し、起伏制御手段53のみに出力してスプールを移動させて制御する。
つづいて、制御装置4は、ブーム起伏角検出手段31bによる起伏角の検出値を受けて、ブーム14が所定の起伏角に達しているかどうか判断する(ステップS36)。なお、この所定の起伏角は、走行用キャビン11をチルトさせる際に、走行用キャビン11がブーム14及びバケット15と干渉しないような角度に設定される。
そして、所定の起伏角に達している場合には(ステップS36のYES)、「キャブチルト可能です」などの音声を出力して(ステップS37)、キャブチルトが完了しているかどうかを判断する(ステップS38)。
制御装置4は、キャブチルト検出手段33からの通知を受け、キャブチルトが完了している場合には(ステップS38のYES)、音声出力を停止し(ステップS39)、アンロード弁51をアンロード状態にしてはじめに戻る(ステップS40)。その後、走行用キャビン11をチルトアップさせた状態で、エンジン71の修理等をすることになる。
一方、キャブチルトが完了していない場合には(ステップS38のNO)、ステップS33に戻って操作、検出、判断のステップを繰り返す(ステップS33〜S38)。
他方、所定の起伏角に達していない場合には(ステップS36のNO)、アンロード弁51をオンロード状態にしたうえで(ステップS41)、起伏操作手段22bの操作量に基づいて起伏制御手段53のスプールが移動される(ステップS42)。
つづいて、制御装置4は、ブーム起伏角検出手段31bによる起伏角の検出値を受けて、ブーム14が格納されているかどうか判断し、格納されている場合には(ステップS43のYES)、ブーム倒伏操作が終了したと判断してステップS33に戻る。
また、格納されていない場合には(ステップS43のNO)、「ブームを格納するか、キャブチルトさせても干渉しない位置に起伏させてください」などの音声を出力して(ステップS44)、ステップS33に戻る。
次に、本実施例のブーム制御システムSの効果を列挙して説明する。
(1)このように、本実施例のブーム制御システムSは、動力取出機構としてのPTO72と、ブーム14と、PTO72の稼動に連動して電気が供給される制御装置4と、を備え、制御装置4はアウトリガ19a,・・・,19dが接地していない状態でのブーム操作を規制するブーム制御システムSである。
したがって、通常モードでは、アウトリガ19a,・・・,19dが接地していなければブーム14を使用できないため、不安定な状態で作業することによる高所作業車1の転倒を防止することができる。
そして、走行用キャビン11をチルトさせるチルトモードへ切替えるモード切替手段としてのキャブチルトスイッチ24と、ブーム14を駆動する補助動力装置としての非常用ポンプ稼動モータ65と、が配置されており、PTO72が停止していても、チルトモードへの切替に連動して制御装置4に電気が供給されるとともに、制御装置4は、アウトリガ19a,・・・,19dが接地していない状態での所定の起伏角までの非常用ポンプ74によるブーム起伏操作のみを可能とする。
したがって、アウトリガ19a,・・・,19dが接地していない状態でも、キャブチルトスイッチ24に連動して制御装置4に電気が供給され、ブーム起伏操作のみが可能となるため、図6に示すように、作業車としての高所作業車1の安定を損なわずに、走行用キャビン11をチルトさせることができる。
すなわち、一般に、走行用キャビン11をチルトさせる程度のブーム14の起仰操作によっては安定性を損なうことはないため、制御装置4はこれを許容することができる。
しかしながら、PTO72に連動して制御装置4に給電されるようにシステムが構成されている場合には、エンジン71が故障している状態ではPTO72が稼動しないため制御装置4に給電されずにブーム14を起仰させることができない。
そこで、モード切替手段としてのキャブチルトスイッチ24を設けて、チルトモードへの切替に連動して制御装置4に給電しつつ、補助動力装置としての非常用ポンプ稼動モータ65を稼動させることで、制御装置4によるブーム14の起伏操作を可能としている。
この場合、ブーム14は起伏操作のみ許容されるとともに、ブーム14の起仰は所定の起伏角までに限定されるため、高所作業車1の安定を損なうこともない。
さらに、実際の操作は、作業者が目視しながら起伏操作手段22bを操作するものであり、自動制御ではないため、例えば、高さ制限のある場合にブーム起仰の途中で中止することができる。
(2)また、ブーム14及びアウトリガ19a,・・・,19dのアクチュエータが配置される油圧回路には、油圧回路全体を無負荷状態にするアンロード弁51が設置されており、制御装置4は、チルトモードへの切替に連動してアンロード弁51を負荷状態(オンロード)にしつつ、ブーム起伏用のアクチュエータとしての起伏制御手段53の動作のみを許可する。
このため、通常モードではアクチュエータの誤作動を防止しつつ、チルトモードでは必要に応じてキャブチルトさせることができる。
つまり、アンロード弁51を有することで、油圧回路全体を無負荷状態にすることができるため、走行用キャビン11をチルトさせない通常モードにおいて誤ってブーム14やアウトリガ19a,・・・,19dを操作することを防止できる。
(3)さらに、ブーム14の先端に取付けられるバケット15に搭載される上部操作盤21と、車両本体である車体10に搭載される下部操作盤22と、を備えており、モード切替手段としてのキャブチルトスイッチ24は、下部操作盤22のみに配置されることで、上部操作盤21で操作してしまって危険な状態となることを防止できる。
(4)そして、モード切替手段としてのキャブチルトスイッチ24は、動力装置としてのエンジン71の近傍に配置されることで、チルト動作とモード切替を同じ位置でできるため操作が簡便になる。
(5)また、本実施例の作業車としての高所作業車1は、上記したいずれかのブーム制御システムSを備えることで、キャブチルト時の操作が簡単で、かつ、安全な作業車となる。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、補助動力装置として非常用ポンプ稼動モータ65を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、夜間作業用の低騒音の小型エンジンを搭載した作業車では、この低騒音用の小型エンジンを補助動力装置として用いることができる。
また、前記実施例では、キャブチルトスイッチ24をリレースイッチとするとともにキャブチルト連動スイッチ63をリレーの接点とする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、キャブチルト連動スイッチ63自体をモード切替手段として操作盤に配置するとともに、PTO連動スイッチ62と別系統で制御装置4へ通電することによってチルトモードへの切替を制御装置4へ通知するように構成してもよい。
S ブーム制御システム
1 高所作業車(作業車)
11 走行用キャビン
14 ブーム
16 起伏シリンダ
19a〜19d アウトリガ
21 上部操作盤
22 下部操作盤
24 キャブチルトスイッチ(モード切替手段)
32 ジャッキ接地検出手段
33 キャブチルト検出手段
4 制御装置
51 アンロード弁
52 伸縮制御手段(アクチュエータ)
53 起伏制御手段(アクチュエータ)
54 旋回制御手段(アクチュエータ)
55 スライド制御手段(アクチュエータ)
56 ジャッキ制御手段(アクチュエータ)
61 バッテリ
62 PTO連動スイッチ
63 キャブチルト連動スイッチ
64 非常用ポンプスイッチ
65 非常用ポンプ稼動モータ(補助動力装置)
71 エンジン(動力装置)
72 PTO(動力取出機構)
73 常用ポンプ
74 非常用ポンプ

Claims (5)

  1. 動力装置から動力を取出す動力取出機構と、取出された動力によって駆動されるブームと、前記動力取出機構の稼動に連動して電気が供給される制御装置と、を備え、前記制御装置はアウトリガが接地していない状態でのブーム操作を規制するブーム制御システムであって、
    走行用キャビンをチルトさせるチルトモードへ切替えるモード切替手段と、前記ブームを駆動する補助動力装置と、が配置されており、前記動力取出機構が停止していても、チルトモードへの切替に連動して前記制御装置に電気が供給されるとともに、
    前記制御装置は、アウトリガが接地していない状態での所定の起伏角までの補助動力装置によるブーム起伏操作のみを可能とすることを特徴とするブーム制御システム。
  2. 前記ブーム及び前記アウトリガのアクチュエータが配置される油圧回路には、前記油圧回路全体を無負荷状態にするアンロード弁が設置されており、
    前記制御装置は、チルトモードへの切替に連動してアンロード弁を負荷状態にしつつ、ブーム起伏用のアクチュエータの動作のみを許可することを特徴とする請求項1に記載のブーム制御システム。
  3. 前記ブームの先端に取付けられるバケットに搭載される上部操作盤と、車両本体に搭載される下部操作盤と、を備えており、前記モード切替手段は、前記下部操作盤のみに配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブーム制御システム。
  4. 前記モード切替手段は、前記動力装置の近傍に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブーム制御システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブーム制御システムを備えることを特徴とする作業車。
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