JP3250784B2 - 作業台レベリング装置 - Google Patents

作業台レベリング装置

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JP3250784B2 JP12672096A JP12672096A JP3250784B2 JP 3250784 B2 JP3250784 B2 JP 3250784B2 JP 12672096 A JP12672096 A JP 12672096A JP 12672096 A JP12672096 A JP 12672096A JP 3250784 B2 JP3250784 B2 JP 3250784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起伏作動が自在な
ブームの先端に配設された作業台を、ブームの起伏角度
の如何に拘わらず所望の角度に維持させるとともに、異
常が発生した場合でも作業者の安全を確保することので
きる作業台レベリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基台に対して起伏作動が自在なブームの
先端に作業者が搭乗可能な作業台を有する作業装置とし
ては、図1に示すような高所作業車10がある。この高
所作業車10は、車体11上にブーム13を起伏自在に
配設するとともに、このブーム13の先端部に前後方向
に揺動自在な垂直ポスト18を配設し、この垂直ポスト
18に対して水平旋回自在な作業台14を設けて構成さ
れている。このように構成された高所作業車10におい
ては、作業台レベリング装置が設けられ、ブーム13の
起伏角度の如何に拘らず作業台14は常時水平に維持さ
れている。
【0003】作業台レベリング装置は、ブーム13と垂
直ポスト18との間に配設された上部レベリングシリン
ダ23と、旋回台12とブーム13との間に配設された
下部レベリングシリンダ22とから構成されている。な
お、これら両レベリングシリンダ22,23は油圧伸縮
シリンダである。そして、図4に示すように各レベリン
グシリンダ22,23のボトム側油室同士22a,23
aを送油管71によって繋ぐとともにロッド側油室同士
22b,23bも送油管72によって繋ぐことにより、
旋回台12とブーム13との間に配設された起伏シリン
ダ21の伸縮作動を行ったときに、下部レベリングシリ
ンダ22の伸縮量に応じて上部レベリングシリンダ23
の伸縮作動を行わせ、作業台14を常時水平に維持させ
る。
【0004】このように構成された作業台レベリング装
置においては、各送油管71,72に不具合が発生して
油漏れが生じたときに作業台14の傾斜角度が大きくな
らないように、各送油管71,72にパイロットチェッ
クバルブ81,82が設けられている。
【0005】ここで、ブーム13の起伏作動の停止後
に、作業台14の旋回作動を行ったり、作業台14へ荷
物の積み降ろしを行ったり、作業台14に配設したウイ
ンチ(図示せず)による物の吊上げ等を行ったりする
と、パイロットチェックバルブ81,82の前後(図4
においては「左右」)で、すなわち、下部レベリングシ
リンダ側の送油管71a,72aと上部レベリングシリ
ンダ側の送油管71b,72bとの間で圧力差が発生す
る。例えば、ウインチによる吊上げを行った場合には、
上部レベリングシリンダ23のボトム側油室23aおよ
び上部レベリングシリンダ側のボトム側送油管71b内
の圧力が上昇する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような状態で、ブ
ーム13の倒伏作動を行った場合、下部レベリングシリ
ンダ22が縮小作動を行うことにより、ボトム側油室2
2a内の作動油が送油管71aを流れて、ボトム側油室
23a内に供給されるが、パイロットチェックバルブ8
1の前後の油圧が同一になるまで(送油管71a内が昇
圧するまで)パイロットチェックバルブ81が開かない
ため、上部レベリングシリンダ23の伸長作動がなされ
ない。従って、ブーム13が倒伏しても作業台14の起
仰作動(レベリング作動)に追従遅れが生じて、ブーム
の倒伏作動当初、作業台14が前下がりになってしまう
という問題がある。
【0007】また、ブーム13の起仰作動を行った場合
には、下部レベリングシリンダ22が伸長作動を行うこ
とにより送油管72a内が昇圧するとともにパイロッチ
ェックバルブ82が開き昇圧した送油管72bによって
パイロットチェックバルブ81が開く。しかし、パイロ
ットチェックバルブ81の前後に作動油の圧力に差が生
じており、この油圧が同一になるまで上部レベリングシ
リンダ23の縮小作動が一気になされるため、ブームの
作動当初、作業台14が勢いよく倒伏作動を行うという
問題もある。
【0008】上記の問題を解決するために、図5に示す
ように、両レベリングシリンダ22,23のロッド側油
室22b,23bへの作動油の補給を行う補給回路を設
けることがある。この補給回路は、ロッド側送油管72
における下部レベリングシリンダ側のロッド側送油管7
2aに減圧弁91を介して作動油の補給を行うものであ
り、補給用送油管73におけるロッド側送油管72に繋
がる側の送油管73a内の圧力が、油圧供給源に繋がる
送油管73b内の圧力および減圧弁91の設定圧力より
も小さい場合に、送油管73aに作動油の供給がなされ
る。逆に、送油管73a内の圧力が減圧弁91の設定圧
力よりも大きい場合には、送油管73aへの作動油の供
給は遮断される。
【0009】しかしながら、上記のように構成された補
給回路においては、減圧弁91の設定圧力は一定である
が、パイロットチェックバルブ81前後での圧力の差は
必ずしも一定ではないため、作動油の補給不足により追
従性の向上を図ることができなかったり、補給し過ぎに
よって作業台14が傾斜してしまうという問題がある。
また、減圧弁91やチェックバルブ92等が必要となる
ため、製造コストの増加に繋がるという問題もあった。
【0010】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、ブームの起伏作動に伴う作業台の起伏作動
(レベリング作動)の追従性を向上させることができる
とともに、作業中のレベリングホースの切断など、油圧
回路に異常が生じた場合にはいち早く作業者に異常を知
らせることができ、また、油圧回路に異常が生じても作
業台が所定角度以上傾斜することがない安全な作業台レ
ベリング装置を安価に提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る作業台レベリング装置は、起伏作動が
自在に配設されたブームの先端に、ブームに対し揺動が
自在に配設された作業台を、ブームの起伏作動に追従し
て所望の傾斜角以内に保持させるものであり、ブームと
作業台との間に配設した上部レベリングシリンダを、ブ
ームの起伏作動により伸縮作動を行う下部レベリングシ
リンダの伸縮量に応じて伸縮作動させることにより達成
しようとするものである。
【0012】このため、上部レベリングシリンダのボト
ム側油室と下部レベリングシリンダのボトム側油室とを
ボトム側油路によって繋ぎ、上部レベリングシリンダの
ロッド側油室と下部レベリングシリンダのロッド側油室
とをロッド側油路によって繋いでいる。そして、ボトム
側油路及びロッド側油路には油路開閉手段を設け、この
油路開閉手段を、少なくともブームの起伏作動を行わせ
ることが可能な作動手段からの作動信号に連動して開作
動させるようにしている。
【0013】この油路開閉手段は外部からの圧力によっ
て開閉するように構成されており、外部からの圧力を与
えるための作動油の給送排出を行うパイロット油路が開
閉作動制御手段を介して油圧ポンプと油路開閉手段とを
連結している。そして、このパイロット油路には作動油
の給排によって生じるパイロット油路の作動油圧(以
下、パイロット圧という)が所定の圧力値を越えるか否
かによってオンオフ作動する圧力検出器が設けられてい
る。
【0014】この圧力検出器の検出出力はコントローラ
に入力され、作動手段の作動信号との組み合わせによっ
て作業台レベリング装置の異常を検出する。そしてコン
トローラが異常と判断した場合にランプの点滅や警報等
によって作業者に異常を知らせる。また、作業者に異常
を知らせると共に、コントローラの条件設定により作動
手段の全操作若しくは作業者に危険となる一部操作を規
制するように構成してもよい。
【0015】また、本発明に係る作業台レベリング装置
では作業台の傾斜角を検出する作業台角度検出手段が設
けられており、この作業台角度検出手段により所定角度
以上の傾斜角が検出されたときは、作動手段の作動内容
の如何に拘わらず開閉作動制御手段によって油路開閉手
段の閉作動を行わせるようにしている。
【0016】このように構成された作業台レベリング装
置では、通常の正常な状態では開閉作動制御手段がポン
プからの作動油を油路開閉手段に供給可能な状態に保持
されている。そして、作動手段が操作されたときに、油
路開閉手段を開状態にして上部及び下部レベリングシリ
ンダの各油室同士を連通させる。これにより、各油路内
の圧力を常時均一にすることができ、両レベリングシリ
ンダ間の作動油の給排が速やかに行われる。このため、
下部レベリングシリンダの伸縮作動に応じた上部レベリ
ングシリンダの伸縮が遅れなく追従してなされ、作業台
の垂直面内での揺動作動が速やかに行われる。なお、ブ
ームの作動だけでなく作業台の首振作動やウィンチ作動
時にも油路開閉手段を開状態にして油路内に圧力差が生
じることを防止し、追従性の向上を図っている。
【0017】また、作動手段の非操作時においては、油
路開閉手段は閉状態にあるため、ボトム側油路若しくは
ロッド側油路において作動油の漏れが生じても上部レベ
リングシリンダにおける作動油の供給若しくは排出がな
されず作業台の傾斜角が大きくなることはない。さら
に、作業者が作業台レベリング装置の異常に気がついて
作動手段を作動状態から非作動状態にさせたときには、
これに連動して直ちに油路開閉手段が閉作動されるた
め、作業台をそのままの状態に保持することができる。
【0018】さらに、作動手段が作動状態にあるにも拘
わらずパイロット圧が上がらないとき、若しくは作動手
段が作動状態にないにも拘わらずパイロット圧が上昇し
たときにはパイロット油路の異常を検出し、ランプ点滅
や警報等によって作業者にいち早く異常を知らせて安全
を確保することができる。或いはブーム起伏作動を含む
作業者の操作可能な全作動操作を不能とするか、少なく
とも作業者に危険を及ぼす可能性のある作動操作を不能
とすることによって作業者が誤って危険な作動をさせて
しまうことを防止することができる。
【0019】また、万が一、作業台の垂直面内での傾斜
が所定角以上になった場合には作業台の傾斜角度検出手
段が作動して自動的にパイロット圧を低下させ、油路開
閉手段を閉じて作業台を保持する。従って、このように
構成された作業台レベリング装置によれば、ブームを起
仰した状態で油路からの漏れが生じた場合であっても、
所定角以上に作業台が傾斜することがなく、作業者の安
全を確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業台レベリ
ング装置を設けた高所作業車10について図1および図
2を参照しながら説明する。高所作業車10は、車体1
1上に図示しない油圧モータの回転作動により車体11
に対して旋回自在な旋回台12を有し、この旋回台12
に起伏自在に伸縮ブーム13が取り付けられている。こ
の伸縮ブーム13はテレスコピックに(入れ子式に)伸
縮自在な基端ブーム13a,中間ブーム13bおよび先
端ブーム13cからなり、基端ブーム13aが旋回台1
2に枢支されることにより起伏自在に構成されている。
【0021】この伸縮ブーム13は内部に配設されたブ
ーム伸縮シリンダ(図示せず)の伸縮作動により伸縮
し、旋回台12と基端ブーム13aとの間に配設された
起伏シリンダ21の伸縮作動により起伏作動される。ま
た、車体11の前後左右の4箇所には伸縮ブーム13の
作動時に車体11を安定支持するためのジャッキ25,
25が配設され、このジャッキ25,25も、内蔵され
たジャッキシリンダ(図示せず)の伸縮作動によって接
地・格納作動を行う。
【0022】先端ブーム13cの先端には上下(垂直面
内)に首振作動自在(揺動自在)に支持部材15が取り
付けられている。この支持部材15は上方に延びる垂直
ポスト18を有し、垂直ポスト18には、作業者が搭乗
可能に構成された作業台14が水平旋回自在に取り付け
られている。また、この作業台14には作業者の作業補
助のために配設されたウィンチ等を作動させるための或
いは作業台14を所望の位置まで移動させるための操作
レバー17が設けられている。
【0023】作業台14には作業者が搭乗するため、作
業台14は伸縮ブーム13の起伏の如何に拘らず常時水
平に保持する必要がある。このため、この高所作業車1
0には、下部レベリングシリンダ22と上部レベリング
シリンダ23とを有して構成される作業台レベリング装
置が取り付けられている。下部レベリングシリンダ22
は旋回台12と基端ブーム13aとの間に配設されてお
り、上部レベリングシリンダ23は先端ブーム13cと
支持部材15との間に配設されている。
【0024】起伏シリンダ21、下部レベリングシリン
ダ22、上部レベリングシリンダ23は、図2に示すよ
うに、それぞれボトム側油室21a〜23aおよびロッ
ド側油室21b〜23bを有して形成され、ボトム側油
室およびロッド側油室への作動油の給排制御を行うこと
により伸縮作動を行う油圧伸縮シリンダである。なお、
ブーム伸縮シリンダおよびジャッキシリンダも上記の各
シリンダ21等と同様に構成された油圧伸縮シリンダで
ある。
【0025】このように構成された高所作業車10にお
いては、作業台本体14に配設された操作レバー17の
操作によって各シリンダへの作動油の給排制御を行うこ
とにより伸縮ブーム13の起伏作動や伸縮作動、旋回台
12の旋回作動等を行う。例えば、操作レバー17によ
って伸縮ブーム13の起伏操作がなされた場合には、ポ
ンプPから供給される作動油を起伏シリンダ21のボト
ム側油室21a若しくはロッド側油室21bへ給排する
ことにより、起伏シリンダ21の伸縮作動がなされ、伸
縮ブーム13の起伏作動がなされる。
【0026】伸縮ブーム13の起伏作動がなされたとき
は、作業台14がほぼ水平状態となるように作業台レベ
リング装置が作動する。以下に、作業台レベリング装置
について図2を参照しながら説明する。下部レベリング
シリンダ22及び上部レベリングシリンダ23において
は、ボトム側油室22a,23a同士がボトム側レベリ
ングホース(ボトム側油路)31によって繋がれ、ロッ
ド側油室22b,23b同士がロッド側レベリングホー
ス(ロッド側油路)32によって繋がれている。
【0027】レベリングホース31には、閉作動時(パ
イロット圧が作用していない時)に下部レベリングシリ
ンダ22のボトム側油室22aから上部レベリングシリ
ンダ23のボトム側油室23aへの作動油の流れのみを
許容するパイロットチェックバルブ41が設けられてお
り、レベリングホース32にも同じく、下部レベリング
シリンダ22のロッド側油室22bから上部レベリング
シリンダの23のロッド側油室23bへの作動油の流れ
のみを許容するパイロットチェックバルブ42が設けら
れている。これにより、いずれかのレベリングホース3
1、32において作動油の漏れが生じても上部レベリン
グシリンダ23の伸縮作動はなされないため、作業台1
4が急激に傾斜してしまうことがない。
【0028】パイロットチェックバルブ41、42は同
時に外部からのパイロット圧によって開閉する外部制御
バルブでもあり、このパイロットチェックバルブ41、
42へのパイロット圧の供給は、供給用油路62から分
岐して設けられたパイロット油路によってなされる。こ
のパイロット油路は、ポンプ側油路64とパイロットチ
ェックバルブ側油路65とから構成され、両油路64、
65の間にはソレノイドバルブ(開閉作動制御手段)5
1が配設されている。このソレノイドバルブ51はソレ
ノイド51aの励磁状態においてポンプ側油路64とパ
イロットチェックバルブ側油路65とを連通させ、非励
磁状態においてポンプ側油路64とパイロットチェック
バルブ65とを遮断する(図2に示す状態とする)。ま
た、遮断状態においては、パイロット圧を降圧するため
パイロット油路65内の作動油を送油管66によってタ
ンクTに戻している。
【0029】また、パイロット油路64、65への作動
油の供給は油圧ポンプPによって行われる。ポンプPか
ら送出される作動油はインターロックバルブ19および
操作レバー17に連動する操作バルブ17aを介して供
給用油路62に接続されている。そして、操作レバー1
7が操作されていない状態ではポンプPによって送出さ
れた作動油はインターロックバルブ19によってアンロ
ードされ、戻り管67を介してタンクTに戻される。こ
のインターロックバルブ19は同時に操作バルブ17a
側からポンプPへの作動油の流入も防止している。ま
た、操作レバー17が作動操作されると、これに連動し
てインターロックバルブ19は導通し、操作バルブ17
aが開放される。
【0030】供給用油路62から分岐した油路63は作
業台上で操作レバー17によって指令された作業台14
の首振作動や作業台14に配設されたウィンチ作動等に
使用される作動油を供給するための送油管であり、操作
レバー17が作動操作されてインターロックバルブ19
の戻り管67からの作動油の戻りが遮断され、操作バル
ブ17aが開放されると、ポンプPが作動油を供給用配
管62を介して油路63に供給できるように構成されて
いる。従って、作業者は操作レバー17の作動操作によ
ってブームの作動だけでなく、作業台の首振り作動やウ
ィンチ等による荷物の吊り上げ作動等を行うことができ
る。
【0031】パイロットチェックバルブ側のパイロット
油路65には所定のパイロット圧によってオンオフ作動
する圧力スイッチ53が設けられている。そして、パイ
ロット圧が所定値を越えた場合にはオン状態になり、所
定のパイロット圧を下回ったときにオフ状態となるよう
に作動する。一方、図示しないが操作レバー17の操作
状態を検出するスイッチが操作レバー17に設けられて
おり操作レバー17の操作によってオン状態となり、非
操作時にオフ状態となる。また、作業台14には作業台
14の傾斜角を検出する傾斜センサ16が設けられてお
り、所定角以上作業台が傾斜したときにはセンサ出力を
切り換えて異常を検出するように構成されている。
【0032】ソレノイドバルブ51のソレノイド51a
の励磁電源は車両に搭載されたバッテリBからパワーテ
イクオフ機構(以後PTOという)の作動操作によって
取得しており、スイッチ52を介してバッテリBよりソ
レノイド51aに電流が供給されている。また、圧力ス
イッチ53の出力、操作レバー17の操作状態を検出す
るスイッチ出力、及び傾斜センサ16の出力はコントロ
ーラ54に入力されており、これらの出力に連動してス
イッチ52がオンオフ作動し、ソレノイドバルブ51の
切換制御を行うことができるように構成されている。
【0033】このように構成された作業台レベリング装
置において、伸縮ブーム13の起伏、伸縮作動や作業台
の首振作動、若しくはウィンチ等の吊り上げ作動等を行
うときの作業台レベリング装置の作用について、図3に
示すタイミングチャートを参照しながら説明する。作業
者はブーム等の各作動を行おうとするときは、車両に併
設されたPTO機構のスイッチを入れ、スイッチ52を
閉じてソレノイド51aを励磁させる。そして、パイロ
ット油路のポンプ側油路64とパイロットチェックバル
ブ側油路65とを連動させておく。操作レバー17の非
操作時においては作動油はインターロックバルブ19を
介してアンロードされておりパイロット油路に作動油が
供給されることはない。
【0034】その後、操作レバー17による作動操作が
なされ(起伏、伸縮作動のみとは限らない)、操作バル
ブ17aによる作動油の給排制御がなされると、インタ
ーロックバルブ19の戻り管67からの作動油の戻りが
遮断され、パイロット油路64、65への作動油の供給
がなされる。そのため、パイロット圧が上昇していき、
パイロットチェックバルブ41、42が開状態になるた
め、各油室同士22a、23aおよび22b,23bが
連通する。なお、本実施例にかかる作業台レベリング装
置では伸縮ブーム13の起伏、伸縮作動の操作時だけで
なく、作業台14の首振作動、ウィンチ等の吊り上げ作
動等によってもパイロットチェックバルブ41、42が
連通する。
【0035】そして、例えば伸縮ブーム13の起仰作動
が(起伏シリンダ21の伸長作動)がなされたときは、
下部レベリングシリンダ22のロッド22c(図1参
照)が引っ張られるため、下部レベリングシリンダ22
のロッド側油室22bから作動油が排出され、この作動
油が上部レベリングシリンダ23のロッド側油室23b
に供給されるとともに、上部レベリングシリンダ23の
ボトム側油室23aから排出される作動油が下部レベリ
ングシリンダ22のボトム側油室22a供給されること
によりに上部レベリングシリンダ23の縮小作動がなさ
れることになる。
【0036】また、伸縮ブーム13の倒伏作動(起伏シ
リンダ21の縮小作動)がなされたときは、上記とは逆
の作動油の給排が行われ、上部レベリングシリンダ23
の伸長作動がなされる。これにより、起伏作動と逆の揺
動作動が支持部材15にあたえられるため、垂直ポスト
18が伸縮ブーム13に対して垂直面内で揺動作動を行
うことにより常時垂直状態を維持し、作業台14の姿勢
が常時水平に保持される。
【0037】ところで、本発明にかかる作業台レベリン
グ装置においては、上部レベリングシリンダ23の伸縮
作動時以前にパイロットチェックバルブ41、42が開
作動されており、それぞれのレベリングホース31、3
2内の圧力が均一となっているため、下部レベリングシ
リンダ22の伸縮作動に応じて作動油の給排が速やかに
かつ円滑に行われ、上部レベリングシリンダ23の作動
遅れや急激な伸縮作動が行われることがなく、レベリン
グの追従性が向上する。
【0038】レベリングホース31、32から作動油の
漏れが生じた場合(例えばレベリングホース切断時等)
において作業者がこの漏れを発見したときには、作業者
が操作レバー17を非操作状態に戻すことによって操作
バルブ17aが閉じられパイロット油路への作動油の供
給を停止させる。これによって、パイロット圧が低下し
てパイロットチェックバルブ41、42が閉作動し、上
部レベリングシリンダ23の伸縮作動がなされなくなっ
て作業台14が保持される。すなわち、作業台14の傾
斜角がこれ以上大きくなることがなくなる。
【0039】作業者が漏れを発見できなかった場合には
作業台14が水平状態から傾斜してしまうことになる。
このため、本作業台レベリング装置においては、作業台
14の傾斜角度を検出する傾斜センサ16を設け、この
傾斜センサ16が所定角以上の傾斜角を検出したときに
上部レベリングシリンダ23の伸縮作動を停止させ、作
業台14に搭乗した作業者や積載物の安全を確保するよ
うにしている。
【0040】この傾斜センサ16は作業台14の近傍に
配設されており、PTO電源のオン操作と同時に作動
し、作業台14の垂直面内での揺動角度が水平状態から
上下方向にそれぞれ所定傾斜角以上の角度になったとき
にオフ状態となって傾斜過大の検出信号を出力するよう
に構成されている(図3参照)。この検出信号はコント
ローラ54に入力され、コントローラからの制御信号に
よってスイッチ52を開くため、ソレノイド51aが非
励磁状態になってソレノイドバルブ51が右動する。こ
れにより、パイロット油路のポンプ側油路64とパイロ
ットチェックバルブ側油路65が遮断すると同時にパイ
ロットチェックバルブ側油路65とタンクへの送油管6
6とを連通し、パイロット作動油がアンロードされてパ
イロット圧が低下し、パイロットチェックバルブ41、
42が閉じられる。
【0041】従って、作業装置の格納作動を行うため、
伸縮ブーム13の縮小、倒伏作動を行っていても、或い
はまた、作業中において首振りやウィンチ等の作動を行
っていても、パイロット油路64、65への作動油の供
給がなされなくなるため、上部レベリングシリンダ23
の伸縮作動がなされない。このため、傾斜センサ16が
検出信号を出力した時点での伸縮ブーム13に対する作
業台14の傾斜角をそのまま維持することができる。
【0042】ところで、本発明にかかる作業台レベリン
グ装置では操作レバー17に連動する操作バルブ17a
の開閉によってパイロット油路64、65に作動油を供
給するように構成している。従って、操作レバー17が
操作されるとパイロット油圧も上昇するように連動する
のが正常な動作である。しかし、パイロット油路64、
65のゴミ詰まりや、インターロックバルブ19又は油
路切換用のソレノイドバルブ51の切り替わり不良等に
よって両者に不一致が生じる場合がある。このような状
態が生じると伸縮ブーム13が起伏作動されているのに
作業台レベリング装置がこの作動に全く追従せずに作業
台14が傾斜したり、操作レバー17が全く操作されて
いないのに、レベリングホース31、32の切断などに
よって突然作業台14が傾斜するおそれもある。
【0043】このため、パイロット油路65には、この
パイロット油路65に送り込まれた作動油の油圧(パイ
ロット圧)を検出する圧力スイッチ53が設けられてい
る。この圧力スイッチはパイロット圧が所定値以上にな
ると閉じ、それ以下では開いたまま維持されるように構
成されている。そして、その検出信号はコントローラ5
4に入力される。
【0044】コントローラ54にはこの圧力スイッチ5
3からの出力のほか、操作レバー17の操作状態を検出
するスイッチ(図示しない)からの信号も入力されてお
り、コントローラ54はこの二つの信号の組み合わせに
よって作業台レベリング装置の異常を検出するように構
成されている。すなわち、圧力スイッチ53が所定のパ
イロット圧を検出しているにも拘わらず、操作レバー1
7が非操作状態の検出信号を出力している場合及び操作
レバー17は操作状態にあるのにパイロット圧が上昇せ
ず圧力スイッチ53が開状態にある場合には作業台レベ
リング装置の異常を検出し、ランプの点滅や警報等によ
って作業者に注意を促すように構成されている。
【0045】さらに、本実施例では安全を確実にするた
め、このコントローラ54の異常検出制御信号により、
ソレノイド51aの励磁用スイッチ52を開きソレノイ
ドバルブ51を右動させてパイロット油路65の作動油
をアンロードさせている。従って、操作バルブ17aの
状態如何に拘わらず作業台14は保持され、操作レバー
17の全作動操作が規制される。なお、コントローラ5
4の異常検出制御信号によってスイッチ52を開放する
ことに変えて、或いは開放すると共にインターロックバ
ルブ19を切り換えて、ポンプPからの作動油をそのま
まタンクTにアンロードして操作レバー17の全作動操
作を規制することもできる。
【0046】また、コントローラ54内で設定された条
件に基づき、作業者にとって危険となる操作のみを規制
するように構成することもできる。このようにすれば作
業者の安全を確保することができるだけでなく、作業台
14から地上への降下も、新たに規制解除スイッチを設
けることなく連動して操作することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の作業台レ
ベリング装置によれば、ブームの作動時には上下のレベ
リングシリンダを繋ぐ油路は連通しているため、油圧は
均一化しており、ブームに起伏作動に速やかに追従した
作業台の起伏作動がなされる。従って、ブームの起伏角
度の如何に拘わらず作業台の傾斜角度を一定に維持する
ことができる。このため、従来から作業台レベリング装
置の追従性の向上を図るために使用されていた作動油の
補給回路を必要とせず、レベリング装置の製造コストの
低減を図ることができる。
【0048】また、万一上下のレベリングシリンダを繋
ぐ油路に油漏れ等が生じたような場合であっても、操作
レバーが非操作状態にあれば作業台は保持され、さらに
パイロット圧の検出器を備えて事前に異常を検出するこ
とができるため、作業台が急激に傾斜することを防止す
ることができる。そして、この検出器出力と操作レバー
の作動状態の組合せによって異常を検出した場合には、
作業台を保持すると共にブーム等の作動を規制する手段
を設けているため、作業者が誤って危険となるような操
作を行うことがなく安全である。さらに、傾斜センサに
よって作業台の傾斜角が所定角以上になることがないよ
うに規制されているため、ブームの作動を行った場合で
も、傾斜センサの検出時のブームに対する作業台傾斜角
で作業台を保持しておくことができ安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業台レベリング装置を備えた高
所作業車を示す正面図である。
【図2】本発明に係る作業台レベリング装置の実施の態
様を示す油圧回路図である。
【図3】作業台レベリング装置の動作の状態を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】従来の作業台レベリング装置の構成を示す油圧
回路図である。
【図5】従来の他の作業台レベリング装置の構成を示す
油圧回路図である。
【符号の説明】
10 高所作業車 13 伸縮ブーム 16 傾斜センサ 17 操作レバー 19 インターロックバルブ 21 起伏シリンダ 22 下部レベリングシリンダ 23 上部レベリングシリンダ 41、42 パイロットチェックバルブ 51 ソレノイドバルブ 53 圧力検出器 54 コントローラ P 油圧ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−67094(JP,A) 実開 平6−1392(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に少なくとも起伏作動が自在に配
    設されたブームと、 このブームの先端に垂直面内での揺動が自在に配設され
    た作業台と、 少なくとも前記ブームの起伏作動を行なわせる作動手段
    と、 前記ブームと前記作業台との間に配設され、伸縮作動を
    行うことにより前記作業台の垂直面内での揺動作動を行
    わせる上部レベリングシリンダと、 前記ブームの起伏作動に応じて伸縮作動を行う下部レベ
    リングシリンダと、 前記上部レベリングシリンダのボトム側油室と前記下部
    レベリングシリンダのボトム側油室とを繋ぐボトム側油
    路と、 前記上部レベリングシリンダのロッド側油室と前記下部
    レベリングシリンダのロッド側油室とを繋ぐロッド側油
    路と、 前記ボトム側油室同士および前記ロッド側油室同士の連
    通開閉制御をおこなう油路開閉手段と、 この油路開閉手段を開閉作動させるための作動油が給送
    排出されるパイロット油路と、 作動油の給送排出によって生じる前記パイロット油路の
    作動油圧が所定の圧力値を超えたときに作動する圧力検
    出器と、 前記作動手段からの作動信号に基づいて前記パイロット
    油路に作動油を供給し前記油路開閉手段の開作動を行わ
    せる開閉作動制御手段と、 前記作動手段の作動状態と前記圧力検出器の検出値とに
    基づいて異常検出を行う異常検出手段とからなることを
    特徴とする作業台レベリング装置。
  2. 【請求項2】 前記作動手段が作動状態にあるにもかか
    わらず、前記圧力検出器が所定の検出値を検出していな
    い場合及び前記作動手段が非作動状態にあるにもかかわ
    らず、前記圧力検出器が所定の検出値を検出している場
    合に作業台レベリング装置の異常を検出するように構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の作業台レベリン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 前記作業台レベリング装置の異常を検出
    したときは、前記作動手段にかかる全ての作動若しくは
    一部の作動を規制するように構成したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の作業台レベリング装置。
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