JP5535558B2 - フック格納システム及びクレーン - Google Patents

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Description

本発明は、フック格納システム及びクレーンに関するものである。
従来から、移動式のクレーンでは、走行している間にワイヤで吊ったフックが揺れることを防止するため、あらかじめワイヤを巻上げてフックをブーム先端の格納位置まで移動させておくことが一般的である。
例えば、特許文献1では、フックを格納する際に、ブームの旋回位置・長さ・起伏位置のすべての条件が格納準備状態になっていれば、格納状態にあることを表示するとともに、巻上げ駆動規制手段が作動して巻上げ駆動力を低減する車載式クレーンのフック格納制御装置が開示されている。
この構成によれば、フックが過剰に巻上げられることがなく、フックがブーム先端に衝突することを防止できる。
特開2001−287890号公報
しかしながら、前記特許文献1は、ブームの旋回位置・長さ・起伏位置のすべての条件を満足したうえで表示するものであるため、いずれかの条件を満たさなかった場合には表示されず、オペレータはどの条件を満足しなかったか知ることができない。
さらに、オペレータが表示されなかったことに気付かなかった場合には、油圧回路が高圧状態のままでフックを格納することとなり、ワイヤがドラムに食い込む可能性がある。
そこで、本発明は、フック格納準備状態になったことを確実にオペレータに知らせるとともに、格納準備範囲内に入っていない条件をオペレータが認識することができるフック格納システムと、このフック格納システムを備えるクレーンと、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のフック格納システムは、伸縮、旋回及び起伏可能なブームと、前記ブームの姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記ブームを制御する制御手段と、を備えており、格納準備範囲内に入っている前記ブームの先端近傍の格納位置までフックを移動させるフック格納システムであって、前記制御手段を通常モードからフック格納モードへ移行させるフック格納モード設定スイッチを備えており、前記制御手段は、フック格納モードが設定されると、検出された前記ブームの長さ、旋回角又は起伏角のすべての条件が格納準備範囲内に入るまで、格納準備範囲内に入っていない条件をオペレータに報知することを特徴とする。
このように、本発明のフック格納システムは、ブームと姿勢検出手段と制御手段とを備えており、格納準備範囲内に入っているブームの格納位置までフックを移動させるフック格納システムであり、フック格納モード設定スイッチを備えており、制御手段は、フック格納モードが設定されると、検出されたブームの長さ、旋回角又は起伏角のすべての条件が格納準備範囲内に入るまで、格納準備範囲内に入っていない条件をオペレータに報知する。
このため、オペレータはフック格納準備状態になったことを確実に知ることができるうえに、フック格納準備状態となっていない条件を認識することができる。
本発明のフック格納システムの制御系統の構成を説明するブロック図である。 ラフテレーンクレーンの全体構成を説明する側面図である。 ブームヘッドとフックの構成を拡大して説明する側面図である。 油圧系統の構成を説明する油圧回路図である。 実施例1のフック格納モードの処理手順を説明するフローチャートである。 実施例2のフック格納モードの処理手順を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本発明のフック格納システムSを備えるクレーンであるラフテレーンクレーン1全体の機械的構成を説明する。なお、以下では、クレーンとしてラフテレーンクレーン1を例にして説明するが、これに限定されるものではなく、オールテレーンクレーン、トラッククレーン、積載型トラッククレーンなどの移動式クレーンにも本発明を適用できる。
本実施例のラフテレーンクレーン1は、図2に示すように、走行機能を有する車両の本体部分となる車体10と、車体10の四隅に設けられたアウトリガ11,・・・と、車体10に水平旋回可能に取り付けられた旋回台12と、旋回台12に立設されたブラケット13に取り付けられたブーム14と、を備えている。
アウトリガ11は、ラフテレーンクレーン1の転倒を防止するものであり、車体10のフロント側とリヤ側の左右に設けられ、油圧によって張出・接地がおこなわれる。
また、旋回台12は、図4に示すように、旋回駆動手段43によって制御される旋回モータ33の動力を伝達されるピニオンギヤを有しており、このピニオンギヤが車体10に設けた円形状のギヤに噛み合うことで旋回軸を中心に回動する。
さらに、ブーム14は、複数段のブームによって入れ子式に構成されており、図4に示すように、伸縮駆動手段45によって制御される伸縮シリンダ35によって伸縮できるようになっている。
このうち基端ブームは、その付け根においてブラケット13に水平に設置された支持軸に回動自在に取り付けられており、上下に起伏できるようになっている。
また、ブラケット13とブーム14の間には、図4に示すように、起伏駆動手段44によって制御される起伏シリンダ34が架け渡されており、この起伏シリンダ34を伸縮することでブーム14全体を起伏することができる。
さらに、図3に示すように、ブーム14の先端にはブームヘッド15が取付けられており、このブームヘッド15の下部にはカム機構のアーム153が回動自在に取付けられている。
そして、ブームヘッド15の側板150,150の間にはシーブ151,152が回転可能に支持されており、このシーブ151,152にはフック17が取付けられたワイヤ16が掛け回されている。
また、このワイヤ16には、過巻検出手段26(図1参照)に連繋された重錘18が挿通されており(図2参照)、フック17が所定の位置まで上昇すると、重錘18を押し上げることで過巻検出手段26によって過巻状態となっていることが検出される。
さらに、図3に示すように、アーム153の回動軸はシーブ152に対して偏心して取付けられているため、ワイヤ16を巻上げていてフック17がアーム153に接触すると、フック17を内側に折りたたむようにアーム153及びフック17が一体となって回動するように構成されている。
次に、本実施例のラフテレーンクレーン1の油圧系統の構成について、図4の油圧回路図を用いて説明する。
本実施例のラフテレーンクレーン1の油圧系統は、図4に示すように、エンジン31からPTOによって動力を取出して駆動される油圧ポンプ32と、この油圧ポンプ32によって駆動されるアクチュエータである旋回モータ33、起伏シリンダ34、伸縮シリンダ35及びウインチモータ36と、後述するコントローラ40によって制御される6ポート3位置の切換弁である旋回駆動手段43、起伏駆動手段44、伸縮駆動手段45及びウインチ駆動手段46と、リリーフ弁47の設定圧を変える低圧切換ソレノイドバルブ41及びアンロードソレノイドバルブ42と、を備えている。
この低圧切換ソレノイドバルブ41は、リリーフ弁47のベント回路に配置される2ポート2位置のスプリングオフセット型の切換弁であり、リリーフ弁47の設定圧を低圧にすることで油圧回路内の圧力を低圧に切換える。
同様に、アンロードソレノイドバルブ42は、リリーフ弁47のベント回路に配置される2ポート2位置のスプリングオフセット型の切換弁であり、リリーフ弁47をアンロード状態とすることで圧油をタンクに開放してアクチュエータの動作を規制する。
次に、本実施例のフック格納システムSの制御系統の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。
本実施例のフック格納システムSの制御系統は、図1に示すように、フック格納モード設定スイッチ21と、フック格納モードキャンセルスイッチ22と、ブーム14とともに旋回する旋回台12の基準位置からの旋回角を計測する姿勢検出手段としての旋回角検出手段23と、ブーム14の基準角(水平)からの起伏角を計測する姿勢検出手段としての起伏角検出手段24と、ブーム14の長さを計測する姿勢検出手段としてのブーム長さ検出手段25と、フック17が過巻状態となっていることを検出する過巻検出手段26と、ブーム14を制御する制御手段としてのコントローラ40と、油圧回路を低圧に切換える低圧切換ソレノイドバルブ41と、キャビン内に配置される安全装置のモニタなどの報知手段としての表示手段48と、を備えている。
このフック格納モード設定手段としてのフック格納モード設定スイッチ21は、安全装置の操作盤などに配置されるボタンスイッチであり、ブーム14をフック格納モードで制御するために用いられる。
また、フック格納モード解除手段としてのフック格納モードキャンセルスイッチ22は、安全装置の操作盤などに配置されるボタンスイッチであり、フック格納モードで制御されているブーム14を通常モードに戻すために用いられる。
なお、フック格納モード設定スイッチ21及びフック格納モードキャンセルスイッチ22は、ボタンスイッチでなくてもよく、トグルスイッチやスライドスイッチやロッカースイッチなど、モード切替可能なスイッチであればどのようなものであってもよい。
さらに、過巻検出手段26は、ブーム14先端から吊下げられた重錘18に連繋されるもので、フック17が重錘18に接触して押し上げることによってフック17が過巻範囲に入っていることを検出する。
そして、制御手段としてのコントローラ40は、CPU、メモリ、HDD、SSDなどによって構成される汎用のマイクロコンピュータであり、フック格納モード設定スイッチ21及びフック格納モードキャンセルスイッチ22、姿勢検出手段及び過巻検出手段26からの入力を受けて、すべての条件が格納準備範囲内にあるかどうかを判断して、低圧切換ソレノイドバルブ41や表示手段48に出力する。
なお、図示しないが、コントローラ40は、旋回駆動手段43、起伏駆動手段44、伸縮駆動手段45、ウインチ駆動手段46などの駆動手段を制御することで、ブーム14の旋回・起伏・伸縮やフック17の巻上・巻下などを制御している。
さらに、表示手段48は、オペレータに対して格納準備範囲内に入っていない条件を報知する報知手段の1つであり、表示手段48以外にも肉声を録音した音声手段、警報音(ブザー)、警報灯(ランプ)などを用いることができる。
次に、本実施例のフック格納システムSによって実行されるフック格納モードについて、図5のフローチャートを用いて説明する。
はじめに、ブーム14等を使用した所定の作業の終了後、オペレータがフック格納モード設定スイッチ21を押すと(ステップS1のYES)、コントローラ40によって以下で説明するフック格納モードが実行される。他方、フック格納モード設定スイッチ21が押されていない場合には(ステップS1のNO)、処理が終了される。この後、オペレータは手動で操作レバーを操作して、格納準備範囲内に入るようにブーム14を移動させていくことになる。
次に、フック格納モードキャンセルスイッチ22が押されていない場合には(ステップS2のNO)、起伏角検出手段24によって計測された起伏角が格納準備範囲内に入っているかどうか、コントローラ40において判断される(ステップS3)。他方、フック格納モードキャンセルスイッチ22が押されている場合には(ステップS2のYES)、処理を終了する。
この起伏角の格納準備範囲としては、ラフテレーンクレーン1の走行時のブーム格納姿勢にあるブーム14の起伏角の前後の所定範囲(例えば±3度など)が設定される。
そして、操作されて移動したブーム14の起伏角が格納準備範囲内にない場合には(ステップS3のYES)、表示手段48に「起伏角が設定値を超過しています」などのメッセージを出力する(ステップS4)。他方、起伏角が設定値を超過せずに格納準備範囲内にある場合には(ステップS3のNO)、メッセージを出力しない。
次に、旋回角検出手段23によって計測された旋回角が格納準備範囲内に入っているかどうか、コントローラ40において判断される(ステップS5)。なお、この旋回角の格納準備範囲としては、ラフテレーンクレーン1の走行時のブーム格納姿勢にあるブーム14の旋回角の前後の所定範囲(例えば±3度など)が設定される。
そして、操作されて移動したブーム14の旋回角が格納準備範囲内にない場合には(ステップS5のYES)、表示手段48に「旋回角が設定値を超過しています」などのメッセージを出力する(ステップS6)。他方、旋回角が設定値を超過せずに格納準備範囲内にある場合には(ステップS5のNO)、メッセージを出力しない。
次に、ブーム長さ検出手段25によって計測されたブーム長さが格納準備範囲内に入っているかどうか、コントローラ40において判断される(ステップS7)。なお、このブーム長さの格納準備範囲としては、ラフテレーンクレーン1の走行時のブーム格納姿勢にあるブーム14の長さに余裕長さを加えた範囲が設定される。
そして、操作されて移動したブーム14の長さが格納準備範囲内にない場合には(ステップS7のYES)、表示手段48に「ブーム長さが設定値を超過しています」などのメッセージを出力する(ステップS8)。他方、ブーム長さが設定値を超過せずに格納準備範囲内にある場合には(ステップS7のNO)、メッセージを出力しない。
つづいて、前記した「起伏角が設定値を超過しています」「旋回角が設定値を超過しています」「ブーム長さが設定値を超過しています」の出力メッセージの有無を判断する(ステップS9)。
出力メッセージが無い場合には(ステップS9のYES)、表示手段48に「フックを格納してください」などのフック格納メッセージを表示する(ステップS10)。
この場合、引き続いて過巻検出手段26によって過巻状態が検出されていれば(ステップS11のYES)、低圧切換ソレノイドバルブ41を開弁してリリーフ弁47の設定圧を低圧にして油圧回路を通常より低圧に切換えて(ステップS12)、ステップS2に戻る。他方、過巻状態が検出されていなければ(ステップS11のNO)、そのままステップS2に戻る。
したがって、格納準備状態かつ過巻状態でオペレータがウインチレバーを操作すると、通常よりも低圧でウインチモータ36が駆動してワイヤ16が巻上げられる。
一方、出力メッセージが有る場合には(ステップS9のNO)、過巻検出手段26によって過巻状態が検出されていれば(ステップS13のYES)、アンロードソレノイドバルブ42を開弁してリリーフ弁47をアンロード状態にして、ウインチモータ36を停止させて(ステップS14)、ステップS2に戻る。他方、過巻状態が検出されていなければ(ステップS13のNO)、そのままステップS2に戻る。
そして、フック17が格納位置まで移動するなどしてフック格納モードキャンセルスイッチ22が押されるまで、ステップS2〜ステップS11(S12)又はステップS2〜ステップS13(S14)を繰り返す。
このようにして、低圧で駆動されたウインチモータ36によってワイヤ16を巻き取り、フック17をアーム153に当接させつつ回動することで、フック17を格納位置に移動させる。
ここにおいて、ステップS2〜ステップS11(S12)又はステップS2〜ステップS13(S14)の一連の処理は、ごく短いサイクル時間毎に繰り返し実行されている。
例えば、作業直後のサイクルなどで、起伏角、旋回角、ブーム長さの3つの条件いずれもが格納準備範囲内に入っていない場合には、3つのメッセージが一度に表示されることとなる。
次に、本実施例のフック格納システムSの有する効果を列挙して説明する。
(1)このように、本発明のフック格納システムSは、ブーム14と、姿勢検出手段としての旋回角検出手段23、起伏角検出手段24及びブーム長さ検出手段25と、制御手段としてのコントローラ40と、を備えており、格納準備範囲内に入っているブーム14の先端近傍の格納位置までフック17を移動させるフック格納システムSである。
そして、制御手段としてのコントローラ40を通常モードからフック格納モードへ移行させるフック格納モード設定スイッチ21を備えており、制御手段としてのコントローラ40は、フック格納モードが設定されると、検出されたブームの長さ、旋回角又は起伏角のすべての条件が格納準備範囲内に入るまで、格納準備範囲内に入っていない条件をオペレータに報知する。
このため、オペレータはフック格納準備状態になったことを確実に知ることができるうえに、格納準備範囲内にない条件を認識することができる。
このように、格納準備範囲内にない場合にフック格納準備状態になっているかどうか確実に知ることができれば、油圧回路が高圧状態のままでフック17を格納することがなくなり、ブーム14先端へのフック17の衝突や、ワイヤ16のウインチドラムへの食い込みを防止できる。
加えて、格納準備範囲内にない条件を知ることができれば、条件を満足しないアクチュエータのみを特定して動作させることで、迅速にブーム14をフック格納準備状態とすることができる。
(2)また、フック17がブーム14の先端から所定の過巻範囲に入ったことを検出する過巻検出手段26を備えており、制御手段としてのコントローラ40は、検出されたブーム14の長さ、旋回角及び起伏角のすべての条件が格納準備範囲内に入っている状態で、フック17が過巻範囲に入れば、フック17を吊るワイヤ16を巻くウインチを駆動するウインチモータ36を通常よりも低圧で駆動させることができる。
このように、ウインチを低圧で駆動させれば、ブーム14先端へのフック17の衝突や、ウインチドラムへのワイヤ16の食い込みを防止してフックを安全に格納することができる。
加えて、フック17が過巻範囲に入ったことを低圧に切換える条件とすることで、過巻範囲外では通常の油圧でアクチュエータを駆動できるため、迅速にフック格納準備状態へ移行できる。
(3)さらに、フック17がブーム14の先端から所定の過巻範囲に入ったことを検出する過巻検出手段26を備えており、制御手段としてのコントローラ40は、検出されたブーム14の長さ、旋回角又は起伏角のいずれかの条件が格納準備範囲内に入っていない状態で、フック17が過巻範囲に入れば、フック17を吊るワイヤ16を巻くウインチを駆動するウインチモータ36を停止させることができる。
このように、ウインチを停止させれば、ブーム14先端へのフック17の衝突や、ウインチドラムへのワイヤ16の食い込みを防止することができる。その後、フック格納準備状態になれば低圧でウインチモータ36を駆動させてフック17を格納できる。
(4)そして、本実施例のラフテレーンクレーン1は、前記したいずれかのフック格納システムSを備えることで、フックを迅速かつ安全に格納できるクレーンとなる。
以下、図6を用いて、前記実施例1とは別のフック格納モードについて説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
ここにおいて、実施例2の機械的構成、油圧系統の構成及び制御系統の構成については、前記実施例1と略同様であるから説明を省略する。
つづいて、本実施例のフック格納システムSによって実行されるフック格納モードについて、図6のフローチャートを用いて説明する。
はじめに、所定の作業の終了後、オペレータがフック格納モード設定スイッチ21を押すと(ステップS21のYES)、コントローラ40によって以下で説明するフック格納モードが実行される。他方、フック格納モード設定スイッチ21が押されていない場合には(ステップS21のNO)、処理が終了される。この後、オペレータは手動で操作レバーを操作して、格納準備範囲内に入るようにブーム14を移動させていくことになる。
次に、フック格納モードキャンセルスイッチ22が押されていない場合には(ステップS22のNO)、ブーム長さ検出手段25によって計測されたブーム長さが格納準備範囲内に入っているかどうか、コントローラ40において判断される(ステップS23)。他方、フック格納モードキャンセルスイッチ22が押されている場合には(ステップS22のYES)、処理を終了する。
そして、操作されて移動したブーム14の長さが格納準備範囲内にない場合には(ステップS23のYES)、表示手段48に「ブーム長さが設定値を超過しています」などのメッセージを出力して(ステップS24)、ブーム14を移動させて長さが格納準備範囲内に入るまでステップS22〜S24を繰り返す。
他方、ブーム長さが設定値を超過せずに格納準備範囲内にある場合には(ステップS23のNO)、メッセージを出力せずに、ステップS25へ移行する。
次に、旋回角検出手段23によって計測された旋回角が格納準備範囲内に入っているかどうか、コントローラ40において判断される(ステップS25)。
そして、操作されて移動したブーム14の旋回角が格納準備範囲内にない場合には(ステップS25のYES)、表示手段48に「旋回角が設定値を超過しています」などのメッセージを出力して(ステップS26)、ブーム14を移動させて旋回角が格納準備範囲内に入るまでステップS22〜S26を繰り返す。
他方、旋回角が設定値を超過せずに格納準備範囲内にある場合には(ステップS25のNO)、メッセージを出力せずに、ステップS27へ移行する。
次に、起伏角検出手段24によって計測された起伏角が格納準備範囲内に入っているかどうか、コントローラ40において判断される(ステップS27)。
そして、操作されて移動したブーム14の起伏角が格納準備範囲内にない場合には(ステップS27のYES)、表示手段48に「起伏角が設定値を超過しています」などのメッセージを出力して(ステップS28)、ブーム14を移動させて起伏角が格納準備範囲内に入るまでステップS22〜S28を繰り返す。
他方、起伏角が設定値を超過せずに格納準備範囲内にある場合には(ステップS27のNO)、メッセージを出力せずに、ステップS29へ移行する。
つづいて、ブーム長さ、旋回角、起伏角のすべての条件を満足して、いずれのメッセージも出力されない場合には、表示手段48に「フックを格納してください」などのフック格納メッセージを表示する(ステップS29)。
この場合、引き続いて過巻検出手段26によって過巻状態が検出されていれば(ステップS30のYES)、低圧切換ソレノイドバルブ41を開弁してリリーフ弁47の設定圧を低圧にして油圧回路を通常より低圧に切換えて(ステップS31)、ステップS22に戻る。他方、過巻状態が検出されていなければ(ステップS31のNO)、そのままステップS22に戻る。
したがって、格納準備状態かつ過巻状態でオペレータがウインチレバーを操作すると、通常よりも低圧でウインチモータ36が駆動してワイヤ16が巻上げられる。
そして、フック17が格納位置まで移動するなどしてフック格納モードキャンセルスイッチ22が押されるまで、ステップS22〜ステップS30(S31)を繰り返す。
このようにして、低圧で駆動されたウインチモータ36によってワイヤ16を巻き取り、フック17をアーム153に当接させつつ回動することで、フック17を格納位置に移動させる。
ここにおいて、ステップS22〜ステップS24、ステップS22〜S26、ステップS22〜S28のそれぞれの処理は、ごく短いサイクル時間毎に繰り返し実行されているが、ブーム長さ、旋回角、起伏角のそれぞれの条件を1つずつ判断していくため、メッセージが一度に複数表示されることはない。
例えば、作業直後には、ブーム長さの条件のみを判断するため、「ブーム長さが設定値を超過しています」という1つのメッセージのみが表示されることになる。
次に、効果について説明する。
(1)このように、本実施例のフック格納システムSでは、制御手段としてのコントローラ40は、ブーム14の長さ、旋回角、起伏角の順で、それぞれの条件が格納準備範囲内に入るまで、表示手段48に1つずつメッセージを表示することでオペレータに報知する。
したがって、表示手段48に一度に多くのメッセージが表示されることがなく、オペレータにとってわかりやすい表示となる。
加えて、ブーム14の長さ、旋回角、起伏角の順は、一般的にオペレータが安全などを考慮して実行する操作順と一致するため、安全かつわかりやすい操作手順となる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施例と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、フック格納モード設定スイッチ21とフック格納モードキャンセルスイッチ22を別個に有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、これらは単一のスイッチによって構成されるものであってもよい。
また、前記実施例では、出力メッセージとして「ブーム長さが設定値を超過しています」などの設定値超過の有無のみを表示する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、出力メッセージとして設定値を満足する割合を表示するものであってもよい。
さらに、前記実施例では、オペレータが手動で操作レバーを操作してブーム14を移動させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、コントローラ40によって自動的にブーム14を移動させる場合に本発明を適用して格納準備範囲内にない条件をオペレータに報知してもよい。
S フック格納システム
1 ラフテレーンクレーン(クレーン)
14 ブーム
15 ブームヘッド
16 ワイヤ
17 フック
18 重錘
21 フック格納モード設定スイッチ(フック格納モード設定手段)
22 フック格納モードキャンセルスイッチ(フック格納モード解除手段)
23 旋回角検出手段(姿勢検出手段)
24 起伏角検出手段(姿勢検出手段)
25 ブーム長さ検出手段(姿勢検出手段)
26 過巻検出手段
40 コントローラ(制御手段)
41 低圧切換ソレノイドバルブ
42 アンロードソレノイドバルブ
47 リリーフ弁
48 表示手段

Claims (5)

  1. 伸縮、旋回及び起伏可能なブームと、前記ブームの姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記ブームを制御する制御手段と、を備えており、格納準備範囲内に入っている前記ブームの先端近傍の格納位置までフックを移動させるフック格納システムであって、
    前記制御手段を通常モードからフック格納モードへ移行させるフック格納モード設定スイッチを備えており、
    前記制御手段は、フック格納モードが設定されると、検出された前記ブームの長さ、旋回角及び起伏角のすべての条件が格納準備範囲内に入るまで、格納準備範囲内に入っていない条件をオペレータに報知することを特徴とするフック格納システム。
  2. 前記フックが前記ブームの先端から所定の過巻範囲に入ったことを検出する過巻検出手段を備えており、
    前記制御手段は、検出された前記ブームの長さ、旋回角及び起伏角のすべての条件が格納準備範囲内に入っている状態で、前記フックが前記過巻範囲に入れば、前記フックを吊るワイヤを巻くウインチを通常よりも低圧で駆動させることを特徴とする請求項1に記載のフック格納システム。
  3. 前記フックが前記ブームの先端から所定の過巻範囲に入ったことを検出する過巻検出手段を備えており、
    前記制御手段は、検出された前記ブームの長さ、旋回角又は起伏角のいずれかの条件が格納準備範囲内に入っていない状態で、前記フックが前記過巻範囲に入れば、前記フックを吊るワイヤを巻くウインチを停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフック格納システム。
  4. 前記制御手段は、ブームの長さ、旋回角、起伏角の順で、それぞれの条件が格納準備範囲内に入るまでオペレータに報知することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のフック格納システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のフック格納システムを備えることを特徴とするクレーン。
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