JP2003285992A - クレーンのフック水平移動制御装置 - Google Patents

クレーンのフック水平移動制御装置

Info

Publication number
JP2003285992A
JP2003285992A JP2002090793A JP2002090793A JP2003285992A JP 2003285992 A JP2003285992 A JP 2003285992A JP 2002090793 A JP2002090793 A JP 2002090793A JP 2002090793 A JP2002090793 A JP 2002090793A JP 2003285992 A JP2003285992 A JP 2003285992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
valve
telescopic
control
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002090793A
Other languages
English (en)
Inventor
Suekazu Satohigashi
末和 郷東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2002090793A priority Critical patent/JP2003285992A/ja
Publication of JP2003285992A publication Critical patent/JP2003285992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、伸縮ブーム3の先端部3dから吊下
げたフックブロック6を現在の地上高さHbを維持して
略水平方向に移動させるフック水平移動制御を効率的に
行えるようにしたクレーンのフック水平移動制御装置を
提供する。 【解決手段】 伸縮ブーム3を伸縮動させた際にフック
ブロック6の吊下げ長さLが略一定になるよう修正する
フック吊下げ長さ維持機構を設けると共に、伸縮制御弁
7と起伏制御弁9を主動側制御弁を切換制御して伸縮ブ
ーム3を駆動した際にブーム先端部3dが現在の地上高さ
Hbを維持して略水平方向に移動するよう従動側制御弁
を連動して切換制御するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮ブームの伸縮
動と起伏動の連動駆動により伸縮ブーム先端部から吊下
げたフックブロックをブーム起伏軌跡面に沿って略水平
方向に移動制御するクレーンのフック水平移動制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図6に基づきフック水平移動制御
装置が装備されるクレーンの構成を、トラックの運転室
後部位置に搭載され荷台等への荷物の積降し作業に用い
られる車輌搭載型クレーンを例に説明する。
【0003】当該車輌搭載型クレーンAは、図6に示す
如くトラックの車輌フレーム(図示せず)上に搭載され
た基台1、当該基台1上に旋回自在に搭載した旋回ポス
ト2、当該旋回ポスト2の上部に起伏自在に枢支され基
端ブーム3a内に先端側ブーム3b,3cを伸縮自在に嵌挿し
た伸縮ブーム3、前記旋回ポスト2あるいは伸縮ブーム
3基端部に取付けたウインチ装置4から繰出したワイヤ
ロープ5によって当該伸縮ブーム先端部3dから巻上げ巻
下げ自在に吊下げたフックブロック6、伸縮ブーム3の
基端ブーム3aと先端側ブーム3b間に介装され伸縮制御弁
7からの制御油で駆動されて伸縮ブーム3を伸縮駆動す
る伸縮シリンダ8、及び起伏制御弁9からの制御油で駆
動されて伸縮ブーム3を起伏駆動する起伏シリンダ10と
で構成されている。なお、11は前記ウインチ装置4に圧
油を給排して巻上げ巻下げ駆動するウインチ制御弁であ
る。また、12は圧油を発生する油圧ポンプ、13は駆動圧
を規制するリリーフ弁である。
【0004】このように構成した車輌搭載型クレーンA
は、フックフロック6に荷物を吊持した状態で旋回ポス
ト2を旋回駆動し、伸縮制御弁7を切換制御して伸縮ブ
ーム3を伸縮駆動すると共に起伏制御弁9を切換制御し
て伸縮ブーム3を起伏駆動し、更にウインチ制御弁11を
切換制御してウインチ装置4を巻上げ巻下げ駆動するこ
とで、フックフロック6を任意な位置に移動させ荷物の
積降し作業を行うようになっている。
【0005】ところで、この種のクレーンを用いた荷役
作業の1つに、フックブロック6に吊持した荷物を伸縮
ブーム3の伸縮あるいは起伏動により作業半径増減方向
に移動させる作業がある。通常伸縮ブーム3を伸縮ある
いは起伏動させた場合、ブーム先端部3dの変移に伴って
フックブロック6が昇降動(伸縮動の場合は図6一点鎖
線図示、起伏動の場合は二点鎖線図示)する。この際フ
ックブロック6が必要以上に上昇すれば周辺の作業者が
危険となり、必要以上に下降すれば荷物が地面等に接触
して損傷する恐れがある。このため、この種の荷役作業
ではフックブロック6の地上高さHを略一定に維持して
水平方向に移動させるのが望ましい(図6実線図示)。
そして、このようなフックブロック6の移動制御を、一
般にフック水平移動制御と呼んでいる。
【0006】しかしながら、このようにフックブロック
6の地上高さHを略一定に維持して水平方向に移動させ
るためには、伸縮ブーム3の伸縮あるいは起伏駆動に連
動してフックブロック6が略水平方向に移動するようウ
インチ装置4を駆動制御する必要があり、この連動制御
は熟練した高度な操作技術が必要であった。このため、
このような高度な操作技術を必要とする連動制御を自動
化して、一般の作業者が容易に制御可能にしたフック水
平移動制御装置が開発されていた。
【0007】従来のフック水平移動制御装置は、伸縮ブ
ーム3の駆動に連動してウインチ制御弁を切換制御して
フック水平移動制御を行う方式と、例えば特公昭57-293
94号公報に記載された如く伸縮ブーム3を駆動する駆動
油を分流弁で分流して伸縮シリンダ(あるいは起伏シリ
ンダ)とウインチ装置に供給しフック水平移動制御を行
う方式、の2方式が一般的であった。
【0008】前者の方式を、図6に基づき伸縮連動のフ
ック水平移動制御を行う制御装置を例に説明すると、作
業者が伸縮制御弁7を切換操作して伸縮ブーム3を伸縮
駆動し、この伸縮駆動に際しコントローラ14が伸縮制御
弁7の弁切換量a、伸縮ブーム3のブーム起伏角Θ、前
記ワイヤロープ5の繰出長さWに基づき現在のブーム姿
勢における伸縮ブーム3が伸縮制御弁7からの制御油で
伸縮動(例えばLo1からLo2に伸縮動)した時にフック
ブロック6が現在の地上高さHを維持して略水平方向に
移動し得る如きウインチ制御弁11の弁切換量を求め、ウ
インチ制御弁11を当該弁切換量になるよう切換制御して
フックブロック6を巻下げ巻上げ駆動するようになって
いた。このため、この方式のフック水平移動制御装置
は、作業者が伸縮制御弁7を切換操作して伸縮ブーム3
を伸縮駆動すれば、コントローラ14が当該伸縮動に連動
してフックブロック6が現在の地上高さHを維持して略
水平方向に移動するようウインチ制御弁11を自動制御す
るので、熟練した作業者でなくても簡単にフック水平移
動制御を行うことができ、操作性が大きく向上するもの
であった。また、起伏連動のフック水平移動制御を行う
制御装置も、略同様の構成で作業者が起伏制御弁9を切
換操作して伸縮ブーム3を起伏駆動すれば、コントロー
ラ14が当該起伏動に連動してフックブロック6が現在の
地上高さHを維持して略水平方向に移動するようウイン
チ制御弁11を自動制御するようになっていた。
【0009】また、後者の方式は、図7に基づき起伏連
動のフック水平移動制御を行う制御装置を例に説明する
と、起伏制御弁9と起伏シリンダ10の起仰側油室10aと
を接続する油路9aに分流弁15aを介装して当該分流弁15a
の2次側油路をウインチ装置4の巻下げ側油路4aに接続
すると共に、起伏制御弁9と起伏シリンダ10の倒伏側油
室10bとを接続する油路9bに分流弁15bを介装して当該分
流弁15bの2次側油路をウインチ装置4の巻上げ側油路4
bに接続し、起伏制御弁9からの制御油で伸縮ブーム3
の起伏動とフックブロック6の巻下げ巻上げ動を連動し
て駆動するよう構成し、更に前記両分流弁15a,15bの分
流比率をコントローラ20でブーム長さL、ブーム起伏角
Θ、ワイヤロープ繰出長さWに基づきフックブロック6
が現在の地上高さHを維持して略水平方向に移動し得る
如き値に制御するようになっていた。このため、この方
式のフック水平移動制御装置は、作業者が起伏制御弁9
を切換操作すれば、当該起伏制御弁9から起伏シリンダ
10に供給される制御油の一部(この制御油は、分流弁15
a,15bでフック水平移動制御が達成し得るウインチ駆動
油量になるよう分流制御されている)が分流弁15a,15b
で分流制御されてウインチ装置4に供給されるようにな
っているので、伸縮ブーム3の起伏動とフックブロック
6の巻下げ巻上げ動が連動して駆動され、熟練した作業
者でなくても簡単にフック水平移動制御を行うことがで
きるようになっていた。また、伸縮連動のフック水平移
動制御を行う制御装置も、略同様の構成で伸縮制御弁7
からの制御油を分流弁16a,16bで分流制御して伸縮シリ
ンダ8とウインチ装置4に供給し、伸縮ブーム3の伸縮
動とフックブロック6の巻下げ巻上げ動を連動駆動し
て、熟練した作業者でなくても簡単にフック水平移動制
御を行うことができるようになっていた。なお、17は伸
縮ブーム3のブーム長さLを検出するブーム長さ検出手
段、18はブーム起伏角Θを検出するブーム起伏角検出手
段、19はワイヤロープ5の繰出長さWを検出するワイヤ
繰出長さ検出手段である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フック水平移動制御装置は、伸縮ブーム3を伸縮あるい
は起伏動させた際に生じるフックブロック6の上下方向
変移をウインチ装置4で補正制御することでフック水平
移動制御を行うように構成されていたため、次のような
問題があった。すなわち、例えば図6においてフック水
平移動制御により荷物をC1からC2に移動させようとし
た場合、従来のものは伸縮ブーム3の伸縮あるいは起伏
動のみで荷物を水平方向に移動させる必要があるため、
伸縮連動制御の場合には伸縮ブーム3の伸縮駆動量(L
o1からLo2への駆動)が、また起伏連動制御の場合には
伸縮ブーム3の起伏駆動量(Θo1からΘo2への駆動)が
大きく、更にこの伸縮ブーム3の駆動に伴い発生するブ
ーム先端部3dの上下方向変移を相殺するためのウインチ
装置4の修正駆動量(伸縮連動制御の場合はWo1からW
o2への駆動、起伏連動制御の場合はWo3からWo2への駆
動)も大きくなるため、油圧ポンプ12の吐出油量に余裕
のないこの種の車輌搭載型クレーンAでは、制御速度が
遅くなり迅速な作業が行えないという問題である。
【0011】また、従来のフック水平移動制御装置は、
ウインチ装置4を高精度に駆動制御する必要があり、ワ
イヤロープ5の繰出し長さWを検出するワイヤ繰出し長
さ検出手段18を設けてフイードバック制御を行っていた
ため、ロータリーエンコーダや複数の近接スイッチ等で
構成したワイヤ繰出し長さ検出手段18が必要となり、そ
の分コストが高くなるという問題である。
【0012】本発明は、上記従来のフック水平移動制御
装置の持つ問題点を解決することを目的とし、フック水
平移動制御を伸縮ブームの伸縮動と起伏動の連動制御に
より行うよう構成して制御全体の駆動量を減らし、これ
により制御を高速化して迅速な作業を可能にすると共
に、高精度な制御が可能なものでありながらワイヤ繰出
し長さ検出手段を不要にしてコストを低減したクレーン
のフック水平移動制御装置を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、次の如き構成を有している。
【0014】すなわち、請求項1記載のクレーンのフッ
ク水平移動制御装置は、基台上に旋回自在に搭載した旋
回ポスト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した
伸縮ブーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部
に取付けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによ
って当該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロッ
ク、伸縮制御弁からの制御油で駆動され伸縮ブームを伸
縮駆動する伸縮シリンダ、及び起伏制御弁からの制御油
で駆動され伸縮ブームを起伏駆動する起伏シリンダとで
構成したクレーンのフック水平移動制御装置を対象にし
ている。
【0015】そして、当該請求項記載のフック水平移動
制御装置は、伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端
部に吊下げたフックブロックの吊下げ長さLが略一定に
なるよう修正するフック吊下げ長さ維持機構を設けると
共に、伸縮制御弁あるいは起伏制御弁のうち主動側とな
る制御弁の弁切換量を指示する弁切換信号を出力する弁
操作手段、伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長
さ信号を出力するブーム長さ検出手段、伸縮ブームのブ
ーム起伏角を検出してブーム起伏角信号を出力するブー
ム起伏角検出手段、及びこれら各手段からの弁切換信
号、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信号を受取り、伸縮
制御弁と起伏制御弁を切換制御するための弁切換制御信
号を生成して各制御弁に出力するコントローラとを設
け、当該コントローラは、前記弁切換信号に基づき主動
側制御弁を当該弁切換信号が指示する弁切換量に切換制
御するための主動側弁切換制御信号を生成して当該制御
弁に出力すると共に、当該主動側弁切換制御信号、ブー
ム長さ信号、ブーム起伏角信号に基づき主動側弁切換制
御信号で主動側制御弁を切換制御して伸縮ブームを駆動
した際にブーム先端部が現在の地上高さHbを維持して
略水平方向に移動し得る如き従動側制御弁の弁切換量を
求め、従動側制御弁を当該弁切換量に切換制御するため
の従動側弁切換制御信号を生成して当該制御弁に出力す
るよう構成している。
【0016】このように構成したフック水平移動制御装
置は、作業者が弁操作手段を操作して伸縮あるいは起伏
制御弁のうち主動側となる制御弁(例えば伸縮制御弁)
の弁切換量を指示すると、この弁切換信号を受けたコン
トローラは、まず当該弁切換信号に基づき主動側制御弁
(同、伸縮制御弁)を当該弁切換信号が指示する弁切換
量に切換制御するための主動側弁切換制御信号を生成し
て当該制御弁に出力し、主動側制御弁を切換制御して伸
縮ブームを駆動(この場合は、伸縮駆動)するようにな
っている。
【0017】そして、当該コントローラは、この主動側
弁切換制御信号の出力と同時に次の如く従動側弁切換制
御信号を出力して従動側制御弁を切換制御するようにな
っている。すなわち、コントローラは、主動側弁切換制
御信号、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信号に基づき、
当該主動側弁切換制御信号で主動側制御弁(同、伸縮制
御弁)を切換制御して伸縮ブームを駆動した際にブーム
先端部が現在の地上高さHbを維持して略水平方向に移
動し得る如き従動側制御弁(同、起伏制御弁)の弁切換
量を求め、当該制御弁を求めた弁切換量に切換制御する
ための従動側弁切換制御信号を生成して従動側制御弁に
出力するようになっている。これにより、従動側制御弁
(同、起伏制御弁)が切換制御されて伸縮ブームが従動
駆動(この場合は、起伏駆動)し、この主・従両連動駆
動によりブーム先端部が現在の地上高さHbを維持した
ままで略水平方向に移動制御されるようになっている。
【0018】一方、この連動制御に際しフックブロック
は、フック吊下げ長さ維持機構によって伸縮ブームの伸
縮動に係わらずブーム先端部からの吊下げ長さLが略一
定になるよう案内されており、このためフックブロック
は前記ブーム先端部の移動軌跡と略平行に移動、すなわ
ち現在の地上高さHを維持したままで略水平方向に移動
し、フック水平移動制御を行うことができるのである。
【0019】そして、この連動制御における伸縮ブーム
の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1からL2への駆動)
と起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の合計値は、従来
のフック水平移動制御における駆動量、すなわち伸縮連
動制御の場合は伸縮駆動量(Lo1からLo2への駆動)と
これに連動するウインチ駆動量(Wo1からWo2への駆
動)、あるいは起伏連動制御の場合は起伏駆動量(Θo1
からΘo2への駆動)とこれに連動するウインチ駆動量
(Wo3からWo2への駆動)の合計値より大幅に少なくな
り、このため制御が高速化され迅速な作業が可能になる
のである。また、この連動制御は、図1に示す如く伸縮
ブーム先端部の上下方向変移が少なく建物内での荷役作
業の如く障害物の多い作業環境でも障害物に邪魔されな
いで効率的な作業を行うことができるのである。更に、
この連動制御は、伸縮ブームの伸縮動と起伏動のみで行
われるので、ワイヤロープの繰出し長さを検出するワイ
ヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、その分コストを低
減することができるのである。
【0020】また、請求項2記載のフック水平移動制御
装置は、伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端部に
吊下げたフックブロックの吊下げ長さLが略一定になる
よう修正するフック吊下げ長さ維持機構を設けると共
に、フックブロックの水平遠近両方向への駆動量を指示
するフック水平操作信号を出力するフック水平操作手
段、伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ信号
を出力するブーム長さ検出手段、伸縮ブームのブーム起
伏角を検出してブーム起伏角信号を出力するブーム起伏
角検出手段、及びこれら各手段からのフック水平操作信
号、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信号を受取り、伸縮
制御弁と起伏制御弁を切換制御するための弁切換制御信
号を生成して各制御弁に出力するコントローラとを設
け、当該コントローラは、前記フック水平操作信号、ブ
ーム長さ信号、ブーム起伏角信号に基づきブーム先端部
がフック水平操作信号の指示する駆動量で現在の地上高
さHbを維持して略水平方向に移動し得る如き伸縮制御
弁と起伏制御弁の弁切換量を求め、両制御弁を対応する
弁切換量に切換制御するための伸縮弁切換制御信号と起
伏弁切換制御信号を生成して両制御弁に出力するよう構
成している。
【0021】このように構成したフック水平移動制御装
置は、作業者がフック水平操作手段を操作してフックブ
ロックの水平遠近両方向への駆動量を指示すると、この
フック水平操作信号を受けたコントローラは、当該フッ
ク水平操作信号、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信号に
基づき、ブーム先端部がフック水平操作信号の指示する
駆動量で現在の地上高さHbを維持して略水平方向に移
動し得る如き伸縮制御弁と起伏制御弁の弁切換量を求
め、両制御弁を求めた当該弁切換量に切換制御するため
の伸縮弁切換制御信号と起伏弁切換制御信号を生成して
両制御弁に出力するようになっている。これにより、伸
縮制御弁と起伏制御弁が切換制御され、ブーム先端部が
現在の地上高さHbを維持したままで略水平方向に移動
するよう伸縮ブームの伸縮動と起伏動が連動制御される
ようになっている。
【0022】一方、この連動制御に際しフックブロック
は、フック吊下げ長さ維持機構によって伸縮ブームの伸
縮動に係わらずブーム先端部からの吊下げ長さLが略一
定になるよう案内されており、このためフックブロック
は前記ブーム先端部の移動軌跡と略平行に移動、すなわ
ち現在の地上高さHを維持したままで略水平方向に移動
し、フック水平移動制御を行うことができるのである。
【0023】そして、この連動制御における伸縮ブーム
の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1からL2への駆動)
と起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の合計値は、従来
のフック水平移動制御における駆動量、すなわち伸縮連
動制御の場合は伸縮駆動量(Lo1からLo2への駆動)と
これに連動するウインチ駆動量(Wo1からWo2への駆
動)、あるいは起伏連動制御の場合は起伏駆動量(Θo1
からΘo2への駆動)とこれに連動するウインチ駆動量
(Wo3からWo2への駆動)の合計値より大幅に少なくな
り、このため制御が高速化され迅速な作業が可能になる
のである。また、この連動制御は、図2に示す如く伸縮
ブーム先端部の上下方向変移が少なく建物内での荷役作
業の如く障害物の多い作業環境でも障害物に邪魔されな
いで効率的な作業を行うことができるのである。更に、
この連動制御は、伸縮ブームの伸縮動と起伏動のみで行
われるので、ワイヤロープの繰出し長さを検出するワイ
ヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、その分コストを低
減することができるのである。
【0024】また、請求項3記載のフック水平移動制御
装置は、基台上に旋回自在に搭載した旋回ポスト、当該
旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブーム、前
記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付けたウイ
ンチ装置から繰出したワイヤロープによって当該伸縮ブ
ーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮ブームを
伸縮駆動する伸縮シリンダ、伸縮ブームを起伏駆動する
起伏シリンダ、及び当該両シリンダに制御油を給排して
駆動制御するブーム制御弁とで構成したクレーンのフッ
ク水平移動制御装置を対象にしている。
【0025】そして、当該請求項記載のフック水平移動
制御装置は、ブーム制御弁のアクチュエータ側油路に外
部信号によって分集流比率を連続的に変更可能でその2
次側油路を前記伸縮シリンダの伸長側油室と起伏シリン
ダの倒伏側油室、あるいは伸縮シリンダの縮小側油室と
起伏シリンダの起仰側油室に接続した分集流弁を設け、
当該分集流弁でブーム制御弁からの制御油を所定の分集
流比率になるよう分集流して伸縮シリンダと起伏シリン
ダに給排し伸縮ブームの伸縮動と起伏動を連動して駆動
するよう構成すると共に、伸縮ブームの伸縮動に係わら
ずブーム先端部に吊下げた前記フックブロックの吊下げ
長さLが略一定になるよう修正するフック吊下げ長さ維
持機構、伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ
信号を出力するブーム長さ検出手段、伸縮ブームのブー
ム起伏角を検出してブーム起伏角信号を出力するブーム
起伏角検出手段、及びこれら両手段からのブーム長さ信
号、ブーム起伏角信号を受取り、前記分集流弁の分集流
比率を制御するための分集流弁制御信号を生成して当該
分集流弁に出力するコントローラとを設け、当該コント
ローラは、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信号に基づ
き、ブーム制御弁からの制御油で伸縮ブームを連動駆動
した際にブーム先端部が現在の地上高さHbを維持して
略水平方向に移動し得る如き分集流弁の分集流比率を求
め、分集流弁を当該分集流比率に制御するための分集流
弁制御信号を生成して当該分集流弁に出力するよう構成
している。
【0026】このように構成したフック水平移動制御装
置は、作業者がブーム制御弁を切換操作すれば、当該制
御弁からの制御油が分集流弁で所定の分集流比率になる
よう制御されて伸縮シリンダの伸長側油室と起伏シリン
ダの倒伏側油室に、あるいは伸縮シリンダの縮小側油室
と起伏シリンダの起仰側油室に夫々供給され、これによ
り伸縮ブームの伸長動と倒伏動が、あるいは縮小動と起
仰動が連動して駆動されるようになっている。
【0027】一方、この連動駆動に際しコントローラ
は、次の如く分集流弁制御信号を出力して前記分集流弁
の分集流比率を制御するようになっている。すなわち、
当該コントローラは、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信
号に基づき、前述した如くブーム制御弁からの制御油で
伸縮ブームを連動駆動した際にブーム先端部が現在の地
上高さHbを維持して略水平方向に移動し得る如き分集
流弁の分集流比率を求め、分集流弁を当該分集流比率に
制御するための分集流弁制御信号を生成して当該分集流
弁に出力するようになっている。これにより、分集流弁
の分集流比率がブーム先端部を現在の地上高さHbを維
持して略水平方向に移動し得る比率に制御されるので、
当該分集流弁で制御された制御油で駆動される伸縮ブー
ムは、ブーム先端部が現在の地上高さHbを維持して略
水平方向に移動するよう連動駆動されるのである。
【0028】一方、この連動制御に際しフックブロック
は、フック吊下げ長さ維持機構によって伸縮ブームの伸
縮動に係わらずブーム先端部からの吊下げ長さLが略一
定になるよう案内されており、このためフックブロック
は前記ブーム先端部の移動軌跡と略平行に移動、すなわ
ち現在の地上高さHを維持したままで略水平方向に移動
し、フック水平移動制御を行うことができるのである。
【0029】そして、この連動制御における伸縮ブーム
の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1からL2への駆動)
と起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の合計値は、従来
のフック水平移動制御における駆動量、すなわち伸縮連
動制御の場合は伸縮駆動量(Lo1からLo2への駆動)と
これに連動するウインチ駆動量(Wo1からWo2への駆
動)、あるいは起伏連動制御の場合は起伏駆動量(Θo1
からΘo2への駆動)とこれに連動するウインチ駆動量
(Wo3からWo2への駆動)の合計値より大幅に少なくな
り、このため制御が高速化され迅速な作業が可能になる
のである。また、この連動制御は、図3に示す如く伸縮
ブーム先端部の上下方向変移が少なく建物内での荷役作
業の如く障害物の多い作業環境でも障害物に邪魔されな
いで効率的な作業を行うことができるのである。更に、
この連動制御は、伸縮ブームの伸縮動と起伏動のみで行
われるので、ワイヤロープの繰出し長さを検出するワイ
ヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、その分コストを低
減することができるのである。
【0030】また、請求項4記載のフック水平移動制御
装置は、フック吊下げ長さ維持機構を、伸縮ブームをブ
ーム同時伸縮機構により基端ブームに対する中間ブーム
の伸縮動と中間ブームに対する先端ブームの伸縮動を同
時に駆動する3段同時伸縮ブームで構成し、当該基端ブ
ームの先端部と中間ブームの基端部に夫々折返し滑車を
取付けて、前記ウインチ装置から繰出したワイヤロープ
を当該両折返し滑車に順次掛廻してブーム先端部に案内
するワイヤ折返し案内機構で構成している。
【0031】このように構成したフック水平移動制御装
置は、伸縮ブームが3段同時伸縮ブームで構成されてい
るため、伸縮ブームを伸長駆動すれば先端ブームが中間
ブームの2倍量伸長する。一方、伸縮ブームに掛廻され
たワイヤロープは、伸縮ブームの伸長動によって基端ブ
ーム先端部に取付けた折返し滑車と中間ブーム基端部に
取付けた折返し滑車間のワイヤロープ長が短くなりブー
ム伸長量の2倍量だけブーム先端側に引出されるので、
先端ブームの移動量とワイヤロープの移動量が同量とな
り、このため伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端
部から吊下げたフックブロックの吊下げ長さLが略一定
に維持されるようになるのである。
【0032】また、請求項5記載のフック水平移動制御
装置は、フック吊下げ長さ維持機構を、伸縮シリンダに
供給される制御油をウインチ連動用分集流弁で分集流し
て伸縮シリンダとウインチ装置に供給し、伸縮ブームの
伸縮動に係わらずブーム先端部から吊下げたフックブロ
ックの吊下げ長さLが略一定になるよう連動駆動する伸
縮・ウインチ連動駆動機構で構成している。
【0033】このように構成したフック水平移動制御装
置は、伸縮シリンダに供給される制御油をウインチ連動
用分集流弁で分集流して伸縮シリンダとウインチ装置に
供給して、伸縮ブームの伸縮動とウインチ装置の巻下げ
巻上げ動を連動駆動するようになっている。このため、
伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端部から吊下げ
たフックブロックの吊下げ長さLが略一定に維持される
ようになるのである。
【0034】また、請求項6記載のフック水平移動制御
装置は、フック吊下げ長さ維持機構を、伸縮シリンダと
ウインチ装置のいずれか一方を駆動した後の戻り油を他
方に供給して、伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先
端部から吊下げたフックブロックの吊下げ長さLが略一
定になるよう連動駆動させる伸縮・ウインチ連動駆動機
構で構成している。
【0035】このように構成したフック水平移動制御装
置は、伸縮シリンダとウインチ装置のいずれか一方を駆
動した後の戻り油を他方に供給して伸縮ブームの伸縮動
とウインチ装置の巻下げ巻上げ動を連動駆動するように
なっている。このため、伸縮ブームの伸縮動に係わらず
ブーム先端部から吊下げたフックブロックの吊下げ長さ
Lが略一定に維持されるようになるのである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5に基づき本発明
の具体的な実施形態について説明する。図1は請求項1
に対応した第1実施形態におけるフック水平移動制御装
置の説明図、図2は請求項2に対応した第2実施形態に
おけるフック水平移動制御装置の説明図、図3は請求項
3に対応した第3実施形態におけるフック水平移動制御
装置の説明図、図4は請求項4に対応したフック吊下げ
長さ維持機構の説明図、図5は請求項5に対応したフッ
ク吊下げ長さ維持機構の説明図である。
【0037】(第1の実施形態)図1に基づき第1の実
施形態について説明する。当該実施形態のフック水平移
動制御装置は、ブーム先端部3dからフックブロック6を
吊下げたフックブロック吊下装置にフック吊下げ長さ維
持機構を取付けると共に、フックブロック6が現在の地
上高さHを維持して略水平方向に移動するようコントロ
ーラで伸縮制御弁と起伏制御弁を切換制御するよう構成
したものであり、以下の説明ではこのフック吊下げ長さ
維持機構とコントローラの構成を中心に説明するものと
する。このため、従来技術の説明で用いたA、1〜13及
び17、18の各符号は、以下の説明でも同義のものとして
援用するものとする。
【0038】当該実施形態における伸縮ブーム3は、図
4に示す如く3段同時伸縮ブームで構成されている。当
該3段同時伸縮ブーム3は、基端ブーム3a内に中間ブー
ム3bと先端ブーム3cを摺動自在に嵌挿した3段ブームで
構成されており、基端ブーム3aに対する中間ブーム3bの
伸縮動は両ブーム間に介装した伸縮シリンダ8で行い、
中間ブーム3bに対する先端ブーム3cの伸縮動は一端を基
端ブーム3a適所に固定し中間部を中間ブーム3b先端部に
取付けた伸長用ワイヤ折返し滑車22で折返して他端を先
端ブーム3c適所に固定した伸長用ワイヤロープ21と、一
端を基端ブーム3a適所に固定し中間部を中間ブーム3b基
端部に取付けた縮小用ワイヤ折返し滑車24で折返して他
端を先端ブーム3c適所に固定した縮小用ワイヤロープ23
で構成した同時伸縮機構25を用いて前記中間ブーム3bの
伸縮動に連動して行うようになっている。このため、伸
縮シリンダ8を駆動すれば、基端ブーム3aに対する中間
ブーム3bの伸縮動と中間ブーム3bに対する先端ブーム3c
の伸縮動が同時に行われるのである。
【0039】また、基端ブーム3aの先端部と中間ブーム
3bの基端部には夫々ワイヤ折返し滑車26,27が取付けら
れており、ウインチ装置4から繰出されたワイヤロープ
5を当該両ワイヤ折返し滑車26,27で順次折返してブー
ム先端部3dに案内し、当該位置でフックブロック6を吊
下げるよう構成している。このため、例えば図4に示す
如く伸縮ブーム3を伸長駆動すれば、中間ブーム3bと共
にワイヤ折返し滑車27がブーム先端方向に移動し、ワイ
ヤ折返し滑車26,27間のワイヤロープ長が短くなってそ
の分ワイヤロープ5がブーム先端側に引出されるのであ
る。そして、このワイヤロープ5の変移量はワイヤ折返
し滑車27で折返されているため中間ブーム3bの移動量の
2倍量となり、一方先端ブーム3cの移動量も中間ブーム
3bの移動量の2倍量となるため両者は同期して移動し、
伸縮ブーム3の伸縮動に係わらずフックブロック6の吊
下げ長さLが一定に維持されるのである。このワイヤロ
ープ5の折返し案内機構が、請求項4におけるワイヤ折
返し案内機構に相当している。
【0040】本実施形態における伸縮制御弁7、起伏制
御弁9、ウインチ制御弁11の各制御弁は、図1に示す如
くコントローラ28が出力する弁切換制御信号に応じて弁
切換量が連続的に制御される公知の3位置電磁比例制御
弁で構成されている。
【0041】また、29は作業者が携帯して遠隔操作可能
な操作装置であり、当該操作装置29には伸側あるいは縮
側への操作で伸縮制御弁7の弁切換量を指示する伸縮操
作信号tを出力する伸縮操作手段30と、起側あるいは倒
側への操作で起伏制御弁9の弁切換量を指示する起伏操
作信号eを出力する起伏操作手段31、巻上側あるいは巻
下側への操作でウインチ制御弁11の弁切換量を指示する
ウインチ操作信号wを出力するウインチ操作手段32が取
付けられている。そして、これら操作手段30,31,32の
各操作信号t,e,wは、無線送受信装置等(図示せ
ず)を介してコントローラ28に入力されている。
【0042】なお、当該操作装置29の各操作手段30,3
1,32は、各制御弁7,9,11に対応して設けられ各制
御弁の弁切換方向を指示する複数の切換方向指示スイッ
チと、各制御弁7,9,11の弁切換量を指示する共通の
弁切換量指示手段で構成することも可能である(図示せ
ず)。この場合には、切換方向指示スイッチによる弁切
換方向と弁切換量指示手段による弁切換量を合成して各
制御弁7,9,11の弁切換量を指示する操作信号t,
e,wを生成するよう構成すればよい。このように構成
すれば、操作パネル部の小型化を図ることができ、小型
化の要望が強い車輌搭載型クレーンの操作装置として適
したものとなる。なお、操作装置29は、有線式の遠隔操
作装置、あるいはクレーン本体に取付けた固定式の操作
装置で構成してもよいこと勿論である。
【0043】17は、伸縮ブーム3のブーム長さを検出す
るブーム長さ検出手段であり、当該ブーム長さ検出手段
17は基端ブーム3aに取付けた繰出長さ検出機構付きのコ
ード巻取器から引出したコードの先端を先端ブーム3cの
適所に固定し、伸縮ブーム3を伸縮動した際に生じる当
該コードの繰出長さを前記繰出長さ検出機構で検出して
ブーム長さ信号Lとしてコントローラ28に出力するよう
構成されている。なお、当該ブーム長さ検出手段17は、
超音波等を発しその到達時間を計測して測長する測長手
段で構成してもよい。
【0044】また、18は伸縮ブーム3のブーム起伏角Θ
を検出するブーム起伏角検出手段であり、当該ブーム起
伏角検出手段18は伸縮ブーム3の対地角度を基端ブーム
3aに取付けた振り子式の対地角度検出手段で検出してブ
ーム起伏角信号Θとしてコントローラ28に出力するよう
構成されている。
【0045】33は、伸縮ブーム3を単独で駆動する単独
駆動モードと、伸縮ブーム3の駆動に連動してフックブ
ロック6を略水平に移動制御するフック水平移動モード
とを選択可能なモード選択手段である。当該モード選択
手段33は、操作の度に単独駆動モードとフック水平移動
モードを交互に選択可能な押しボタンスイッチ、あるい
は傾動操作によって両モードを選択可能なトグルスイッ
チ等で構成されている。
【0046】コントローラ28は、伸縮駆動信号出力手段
34、起伏駆動信号出力手段35、ウインチ駆動信号出力手
段36、起伏連動伸縮駆動信号出力手段37、伸縮連動起伏
駆動信号出力手段38、及び連動規制手段39とで構成され
ており、前記操作手段30,31,32からの各操作信号、ブ
ーム長さ検出手段17からのブーム長さ信号L、ブーム起
伏角検出手段18からのブーム起伏角信号Θ、モード選択
手段33からの操作信号を受取り、前記各制御弁7,9,
11を切換制御するための弁切換制御信号を生成して各制
御弁7,9,11に出力するようになっている。
【0047】伸縮駆動信号出力手段34は、前記伸縮操作
手段30からの伸縮操作信号tを受けて伸縮制御弁7を当
該操作信号tが指示する弁切換量に切換制御するための
伸縮弁切換制御信号Vtを生成して当該制御弁7に出力
するよう構成されている。これにより、伸縮制御弁7
は、伸縮操作手段30の操作量に対応した弁切換量に切換
制御され、制御油が伸縮シリンダ8に供給されて伸縮ブ
ーム3が伸縮駆動するようになっている。また、起伏駆
動信号出力手段35は、前記起伏操作手段31からの起伏操
作信号eを受けて起伏制御弁9を当該操作信号eが指示
する弁切換量に切換制御するための起伏弁切換制御信号
Veを生成して当該制御弁9に出力するよう構成されて
いる。これにより、起伏制御弁9は、起伏操作手段31の
操作量に対応した弁切換量に切換制御され、制御油が起
伏シリンダ10に供給されて伸縮ブーム3が起伏駆動する
ようになっている。また、ウインチ駆動信号出力手段36
は、前記ウインチ操作手段32からのウインチ操作信号w
を受けてウインチ制御弁11を当該操作信号wが指示する
弁切換量に切換制御するためのウインチ弁切換制御信号
Vwを生成して当該制御弁11に出力するよう構成されて
いる。これにより、ウインチ制御弁11は、ウインチ操作
手段32の操作量に対応した弁切換量に切換制御され、制
御油がウインチ装置4に供給されてフックブロック6が
巻上げ巻下げ駆動するようになっている。
【0048】また、起伏連動伸縮駆動信号出力手段37
は、前記起伏駆動信号出力手段35からの起伏弁切換制御
信号Veと、ブーム長さ検出手段17からのブーム長さ信
号L、ブーム起伏角検出手段18からのブーム起伏角信号
Θを受取り、これら各信号Ve,L,Θに基づき、起伏
弁切換制御信号Veで起伏制御弁9を切換制御して伸縮
ブーム3を起伏動(例えば、図1において伸縮ブーム3
をΘ1からΘ2に倒伏動)させた際にブーム先端部3dが現
在の地上高さHbを維持して略水平方向に移動するため
に必要な伸縮制御弁7の連動伸縮弁切換量(伸縮ブーム
3をL1からL2に伸長駆動させるために必要な弁切換
量)を求め、伸縮制御弁7を当該弁切換量に切換制御す
るための連動伸縮弁切換制御信号Vtrを生成して伸縮制
御弁7に出力するよう構成されている。具体的には、伸
縮ブーム3のブーム起伏基準面fとブーム先端滑車3eと
のオフセット量gを便宜上0と仮定した場合、 L1×sinΘ1=L2×sinΘ2 ※但し、L1;制御開始時のブーム長さ Θ1;制御開始時のブーム起伏角 L2;制御後のブーム長さ Θ2;制御後のブーム起伏角 の演算式を満足する如きブーム起伏変移量に対する伸縮
駆動量を求め、伸縮ブーム3を当該伸縮駆動量で駆動す
るために必要な伸縮制御弁7の連動伸縮弁切換制御信号
Vtrを生成して伸縮制御弁7に出力するよう構成すれば
よい。このように構成した起伏連動伸縮駆動信号出力手
段37は、起伏制御弁9を前記起伏弁切換制御信号Veで
切換制御して伸縮ブーム3を起伏動させた際に、伸縮ブ
ーム3のブーム先端部3dが現在の地上高さHbを維持し
て略水平方向に移動する如き伸縮制御弁7の連動伸縮弁
切換制御信号Vtrを生成して当該制御弁7に出力するの
で、前記起伏動に連動して伸縮ブーム3が伸縮駆動さ
れ、ブーム先端部3dが略水平方向に移動制御されるので
ある。
【0049】また、伸縮連動起伏駆動信号出力手段38
は、前記伸縮駆動信号出力手段34からの伸縮弁切換制御
信号Vtと、ブーム長さ検出手段17からのブーム長さ信
号L、ブーム起伏角検出手段18からのブーム起伏角信号
Θを受取り、これら各信号Vt,L,Θに基づき、伸縮
弁切換制御信号Vtで伸縮制御弁7を切換制御して伸縮
ブーム3を伸縮動(例えば、図1において伸縮ブーム3
をL1からL2に伸長動)させた際にブーム先端部3dが現
在の地上高さHbを維持して略水平方向に移動するため
に必要な起伏制御弁9の連動起伏弁切換量(伸縮ブーム
3をΘ1からΘ2に倒伏駆動させるために必要な弁切換
量)を求め、起伏制御弁9を当該弁切換量に切換制御す
るための連動起伏弁切換制御信号Verを生成して起伏制
御弁9に出力するよう構成されている。具体的には、伸
縮ブーム3のブーム起伏基準面fとブーム先端滑車3eと
のオフセット量gを便宜上0と仮定した場合、 L1×sinΘ1=L2×sinΘ2 ※但し、L1;制御開始時のブーム長さ Θ1;制御開始時のブーム起伏角 L2;制御後のブーム長さ Θ2;制御後のブーム起伏角 の演算式を満足する如きブーム伸縮変移量に対する起伏
駆動量を求め、伸縮ブーム3を当該起伏駆動量で駆動す
るために必要な起伏制御弁9の連動起伏弁切換制御信号
Verを生成して起伏制御弁9に出力するよう構成すれば
よい。このように構成した伸縮連動起伏駆動信号出力手
段38は、伸縮制御弁7を前記伸縮弁切換制御信号Vtで
切換制御して伸縮ブーム3を伸縮動させた際に、伸縮ブ
ーム3のブーム先端部3dが現在の地上高さHbを維持し
て略水平方向に移動する如き起伏制御弁9の連動起伏弁
切換制御信号Verを生成して当該制御弁9に出力するの
で、前記伸縮動に連動して伸縮ブーム3が起伏駆動さ
れ、ブーム先端部3dが略水平方向に移動制御されるので
ある。
【0050】なお、当該起伏連動伸縮駆動信号出力手段
37は、フック水平移動制御を行うために必要な伸縮駆動
油量と起伏駆動油量の合計油量が油圧ポンプ12の吐出油
量を上回った場合に、前記伸縮駆動信号出力手段34に介
入して伸縮弁切換制御信号Vtrを低減させ合計油量がポ
ンプ吐出油量になるよう補正制御する流量飽和補正機能
を備えたものとするのがよい。また、伸縮連動起伏駆動
信号出力手段38も同様に、フック水平移動制御を行うた
めに必要な伸縮駆動油量と起伏駆動油量の合計油量が油
圧ポンプ12の吐出油量を上回った場合に、前記起伏駆動
信号出力手段35に介入して起伏弁切換制御信号Verを低
減させ合計油量がポンプ吐出油量になるよう補正制御す
る流量飽和補正機能を備えたものとするのがよい。この
ように構成すれば、フック水平移動制御時にポンプ吐出
油量が不足して制御が不能になるという不具合を未然に
防止することができるのである。
【0051】また、連動規制手段39は、前記モード選択
手段33の信号により次の如く伸縮制御弁7への連動伸縮
弁切換制御信号Vtrの出力と、起伏制御弁9への連動起
伏弁切換制御信号Verの出力を制御するようになってい
る。すなわち、当該連動規制手段39は、モード選択手段
33がフック水平移動モードの時には両弁切換制御信号V
tr,Verの出力を許容し、単独駆動モードの時に両弁切
換制御信号Vtr,Verの出力を規制するようになってい
る。また、伸縮操作手段30と起伏操作手段31が同時に操
作された時、あるいは当該両操作手段30,31の一つとウ
インチ操作手段32が同時に操作された時には、作業者自
身による手動連動制御が要求されていると判断して両弁
切換制御信号Vtr,Verの出力を規制(手動操作を有
効)するようになっている。なお、伸縮操作手段30の
「伸」と起伏操作手段31の「伏」、あるいは伸縮操作手
段30の「縮」と起伏操作手段31の「起」が同時に操作さ
れた時に限り、この同時操作がフック水平移動制御を意
図した操作であるとして、伸縮弁切換制御信号Vtと連
動起伏弁切換制御信号Ver、あるいは起伏弁切換制御信
号Veと連動伸縮弁切換制御信号Vtrを対とするいずれ
か一方の弁切換制御信号を対応する制御弁7,9に出力
するよう構成してもよい。この場合には、モード選択手
段33が不要となり、操作装置の更なる小型化が可能であ
る。また、伸縮ブーム3の単独駆動が必要でない場合に
は、モード選択手段33と連動規制手段39を省略してもよ
いこと勿論である。
【0052】次に、作動について説明する。まず、伸縮
ブーム3を単独で駆動する場合について説明する。この
場合は、モード選択手段33を単独駆動モードに切換えて
伸縮操作手段30あるいは起伏操作手段31を操作すればよ
い。モード選択手段33を単独駆動モードに切換えれば、
連動規制手段39が連動伸縮弁切換制御信号Vtrと連動起
伏弁切換制御信号Verの出力を規制するので、伸縮操作
手段30を操作すれば伸縮駆動信号出力手段34から伸縮弁
切換制御信号Vtが出力され伸縮制御弁7が切換わって
伸縮ブーム3が伸縮駆動するのである。また、起伏操作
手段31を操作すれば起伏駆動信号出力手段35から起伏弁
切換制御信号Veが出力され起伏制御弁9が切換わって
伸縮ブーム3が起伏駆動するのである。なお、この実施
形態の場合には、前述した如くフック吊下げ長さ維持機
構が装備されているため、伸縮ブーム3の伸縮動に際し
フックブロック6の吊下げ長さLは略一定に維持される
のである。
【0053】次に、フック水平移動制御を行う場合につ
いて説明する。この場合は、モード選択手段33をフック
水平移動モードに切換えて、伸縮操作手段30あるいは起
伏操作手段31を操作すればよい。モード選択手段33をフ
ック水平移動モードに切換えれば、連動規制手段39が連
動伸縮弁切換制御信号Vtrと連動起伏弁切換制御信号V
erの出力を許容するので、次の如くフック水平移動制御
が可能になるのである。すなわち、伸縮操作手段30を操
作すれば、伸縮駆動信号出力手段34から伸縮制御弁7に
伸縮弁切換制御信号Vtが出力され、これにより当該制
御弁7が切換わって伸縮ブーム3が伸縮駆動するのであ
る。一方、これと同時に伸縮連動起伏駆動信号出力手段
38から起伏制御弁9に前記伸縮弁切換制御信号Vtで伸
縮制御弁7を切換制御して伸縮ブーム3を伸縮動させた
際にブーム先端部3dが現在の地上高さHbを維持して略
水平方向に移動する如き連動起伏弁切換制御信号Verが
出力され、これにより当該制御弁9が切換わって伸縮ブ
ーム3が起伏駆動し、前記伸縮動との連動駆動によりブ
ーム先端部3dが図1に示す如く略水平方向に移動制御さ
れるのである。そして、この連動制御に際しフックブロ
ック6は、フック吊下げ長さ維持機構によって伸縮ブー
ム3の伸縮動に係わらず吊下げ長さLが略一定になるよ
う維持されているので、ブーム先端部3dが略水平方向に
移動するよう制御されればフックブロック6も所定の吊
下げ長さLを維持して略水平方向に移動し、フック水平
移動制御を行うことができるのである。
【0054】同様に、起伏操作手段31を操作すれば、起
伏駆動信号出力手段35から起伏制御弁9に起伏弁切換制
御信号Veが出力され、これにより当該制御弁9が切換
わって伸縮ブーム3が起伏駆動するのである。一方、こ
れと同時に起伏連動伸縮駆動信号出力手段37から伸縮制
御弁7に前記起伏弁切換制御信号Veで起伏制御弁9を
切換制御して伸縮ブーム3を起伏動させた際にブーム先
端部3dが現在の地上高さHbを維持して略水平方向に移
動する如き連動伸縮弁切換制御信号Vtrが出力され、こ
れにより当該制御弁7が切換わって伸縮ブーム3が伸縮
駆動し、前記起伏動との連動駆動によりブーム先端部3d
が図1に示す如く略水平方向に移動制御されるのであ
る。そして、この連動制御に際しフックブロック6は、
フック吊下げ長さ維持機構によって伸縮ブーム3の伸縮
動に係わらず吊下げ長さLが略一定になるよう維持され
ているので、ブーム先端部3dが略水平方向に移動するよ
う制御されればフックブロック6も所定の吊下げ長さL
を維持して略水平方向に移動し、フック水平移動制御を
行うことができるのである。
【0055】そして、この連動制御における伸縮ブーム
の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1からL2への駆動)
と起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の合計値は、従来
のフック水平移動制御における駆動量、すなわち伸縮連
動制御の場合は伸縮駆動量(Lo1からLo2への駆動)と
これに連動するウインチ駆動量(Wo1からWo2への駆
動)、あるいは起伏連動制御の場合は起伏駆動量(Θo1
からΘo2への駆動)とこれに連動するウインチ駆動量
(Wo3からWo2への駆動)の合計値より大幅に少なくな
り、このため制御が高速化され迅速な作業が可能になる
のである。また、この連動制御は、図1に示す如く伸縮
ブーム先端部の上下方向変移が少なく建物内での荷役作
業の如く障害物の多い作業環境でも障害物に邪魔されな
いで効率的な作業を行うことができるのである。更に、
この連動制御は、伸縮ブームの伸縮動と起伏動のみで行
われるので、ワイヤロープの繰出し長さを検出するワイ
ヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、その分コストを低
減することができるのである。
【0056】なお、請求項1における主動側制御弁は、
伸縮連動のフック水平移動制御を行う場合は伸縮制御弁
7であり、起伏連動のフック水平移動制御を行う場合は
起伏制御弁9である。また、従動側制御弁は、伸縮連動
制御の場合は起伏制御弁9であり、起伏連動制御の場合
は伸縮制御弁7である。
【0057】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について、図2に基づき説明する。この実施形態におけ
るフック水平移動制御装置は、前述した第1の実施形態
におけるフック水平移動制御装置に比し、フック水平移
動制御専用のフック水平操作手段を設け、連動制御にお
ける弁切換制御信号の生成方法を変更したものであり、
以下の説明はこの変更点を中心に説明するものとする。
【0058】40は、操作装置29に付加されたフック水平
操作手段である。当該フック水平操作手段40は、「遠」
側あるいは「近」側への操作によりフックブロック6の
水平遠近両方向への駆動量、すなわち「遠」側への操作
により作業半径増大側への駆動量を、また「近」側への
操作により作業半径減少側への駆動量を指示するフック
水平操作信号cを出力するようになっている。
【0059】また、コントローラ41には、前記第1実施
形態のものと同様な構成の伸縮駆動信号出力手段34、起
伏駆動信号出力手段35、ウインチ駆動信号出力手段36、
及び連動規制手段39が設けられている。
【0060】42は、連動駆動信号出力手段であり、当該
連動駆動信号出力手段は前記フック水平操作手段40のフ
ック水平操作信号cと、ブーム長さ検出手段17からのブ
ーム長さ信号L、ブーム起伏角検出手段18からのブーム
起伏角信号Θを受取り、これら各信号c,L,Θに基づ
きブーム先端部3dがフック水平操作信号cの指示する駆
動量で現在の地上高さHbを維持して略水平方向に移動
し得る如き伸縮制御弁7の伸縮弁切換量trと起伏制御弁
9の起伏弁切換量erを求め、伸縮制御弁7を弁切換量tr
に切換制御するための連動伸縮弁切換制御信号Vtrを生
成して当該制御弁7に出力し、更に起伏制御弁9を弁切
換量erに切換制御するための連動起伏弁切換制御信号V
erを生成して当該制御弁9に出力するよう構成されてい
る。具体的には、伸縮ブーム3のブーム起伏基準面fと
ブーム先端滑車3eとのオフセット量gを便宜上0と仮定
した場合、 L1×sinΘ1=L2×sinΘ2 ※但し、L1;制御開始時のブーム長さ Θ1;制御開始時のブーム起伏角 L2;制御後のブーム長さ Θ2;制御後のブーム起伏角 の演算式を満足する伸縮駆動量と起伏駆動量を求め、伸
縮ブーム3を当該両駆動量で駆動するために必要な伸縮
制御弁7の連動伸縮弁切換制御信号Vtrと起伏制御弁9
の連動起伏弁切換制御信号Verを生成して各制御弁7,
9に出力するよう構成すればよい。このように構成した
連動駆動信号出力手段42は、ブーム先端部3dが現在の地
上高さHbを維持して略水平方向に移動する如き伸縮制
御弁7の連動伸縮弁切換制御信号Vtrと起伏制御弁9の
連動起伏弁切換制御信号Verを生成して両制御弁7,9
に出力するので、伸縮ブーム3の伸縮動と起伏動が連動
駆動され、ブーム先端部3dが略水平方向に移動制御され
るのである。
【0061】このように構成された第2の実施形態にお
けるフック水平移動制御装置は、フック水平操作手段40
を「遠」側あるいは「近」側に操作すれば、当該操作手
段40からのフック水平操作信号cを受けた連動駆動信号
出力手段42が、ブーム先端部3dが現在の地上高さHbを
維持して略水平方向に移動する如き伸縮制御弁7の連動
伸縮弁切換制御信号Vtrと起伏制御弁9の連動起伏弁切
換制御信号Verを生成して両制御弁7,9に出力するの
で、伸縮ブーム3の伸縮動と起伏動が連動駆動され、ブ
ーム先端部3dが略水平方向に移動制御されるのである。
そして、この連動制御に際しフックブロック6は、フッ
ク吊下げ長さ維持機構によって伸縮ブーム3の伸縮動に
係わらず吊下げ長さLが略一定になるよう維持されてい
るので、ブーム先端部3dが略水平方向に移動するよう制
御されればフックブロック6も所定の吊下げ長さLを維
持して略水平方向に移動し、フック水平移動制御を行う
ことができるのである。
【0062】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について、図3に基づき説明する。当該実施形態におけ
るフック水平移動制御装置は、図7に基づき第2の従来
技術として説明したフック水平移動制御装置に比し、分
流弁を分集流弁に変更して連動制御対象を伸縮ブームの
伸縮動と起伏動にすると共に、伸縮ブームの伸縮動に係
わらずフックブロックの吊下げ長さLを略一定に維持す
るフック吊下げ長さ維持機構を付加して構成したもので
あり、以下の説明ではこの変更点を中心に説明するもの
とする。このため、従来技術の説明で用いたA,1〜13
及び17,18の各符号は、以下の説明でも同義のものとし
て援用するものとする。
【0063】図3において、伸縮制御弁7は伸長位置a
と縮小位置bを備えた3位置手動切換弁で構成されてお
り、起伏制御弁9も起仰位置aと倒伏位置bを備えた3
位置手動切換弁で構成されている。なお、請求項3にお
けるブーム制御弁は、本実施形態の場合伸縮制御弁7と
起伏制御弁9である。また、当該ブーム制御弁は、別途
設けたフック水平移動専用の制御弁(図示せず)で構成
してもよいこと勿論である。また、11はウインチ制御弁
であり、巻下げ位置aと巻上げ位置bを備えた3位置手
動切換弁で構成されている。
【0064】43は、伸縮連動位置aと起伏連動位置bと
を備えた第1のモード切換弁である。当該モード切換弁
43の伸縮連動位置aは伸縮ブーム3を単独で駆動する場
合と伸縮制御弁7の切換えによりフック水平移動制御を
行う場合に切換え、起伏連動位置bは起伏制御弁9の切
換えによりフック水平移動制御を行う場合に切換えるよ
うになっている。伸縮連動位置aは、伸縮制御弁7の伸
長側油路7aを後述する第2のモード切換弁45を介して伸
縮シリンダ8の伸長側油室8aに接続し、縮小側油路7bを
後述する伸縮・ウインチ連動弁46を介して伸縮シリンダ
8の縮小側油室8bに接続して伸縮制御弁7の切換制御に
よる伸縮シリンダ8の伸縮駆動を可能にしている。ま
た、起伏制御弁9の起仰側油路9aを起伏シリンダ10の起
仰側油室10aに接続し、倒伏側油路9bを起伏シリンダ8
の倒伏側油室10bに接続して起伏制御弁9の切換制御に
より起伏シリンダ10の起伏駆動を可能にしている。一
方、起伏連動位置bは、起伏制御弁9の起仰側油路9aを
伸縮・ウインチ連動弁46を介して伸縮シリンダ8の縮小
側油室8bに接続し、倒伏側油路9bを第2のモード切換弁
45を介して伸縮シリンダ8の伸長側油室8aに接続するよ
うになっている。
【0065】45は、単独駆動位置aと連動駆動位置bと
を備えた第2のモード切換弁である。当該モード切換弁
45の単独駆動位置aは伸縮ブーム3を単独で駆動する場
合に切換え、連動駆動位置bはフック水平移動制御を行
う場合に切換えるようになっている。単独駆動位置a
は、前記第1のモード切換弁43の後段油路47を伸縮シリ
ンダ8の伸長側油室8aに接続し伸縮シリンダ8の伸縮駆
動を可能にしている。一方、連動駆動位置bは、当該接
続を絶ち、後段油路47を後述する分集流弁49の1次側ポ
ート49aに接続し、後段油路48を連通油路50を介して起
伏シリンダ10の起仰側油室10aに接続するようになって
いる。
【0066】分集流弁49は、外部信号によって分集流比
率(1次側ポート49aに供給された制御油を一対の2次
側ポート49b,49cに分流する分流比率と、一対の2次側
ポート49b,49cからの戻り油を1次側ポート49aに集流
する集流比率)を連続的に変更可能な圧力補償機能付き
の一対の可変絞りで構成されている。そして、一方の2
次側ポート49bは伸縮シリンダ8の伸長側油室8aに接続
され、他方の2次側ポート49cは起伏シリンダ10の倒伏
側油室10bに接続されている。このため、第1のモード
切換弁43を伸縮連動位置aに第2のモード切換弁45を連
動駆動位置bに切換えて伸縮制御弁7を伸長位置aに操
作すれば、伸縮制御弁7からの制御油が第1のモード切
換弁43、第2のモード切換弁45を介して分集流弁49に供
給され、当該分集流弁49で所定の分流比(外部信号によ
って制御された分流比)に制御されて一方の分流油が2
次側ポート49bから伸縮シリンダ8の伸長側油室8aに供
給され、他方の分流油が2次側ポート49cから起伏シリ
ンダ10の倒伏側油室10bに夫々供給されるようになって
いる。一方、伸縮シリンダ8の縮小側油室8bの油は前記
伸縮・ウインチ連動弁46、後段油路48、第1のモード切
換弁43を順次経過して伸縮制御弁7に還流し、起伏シリ
ンダ10の起仰側油室10aの油は連通油路50、第2のモー
ド切換弁45、第1のモード切換弁43を順次経過して伸縮
制御弁7に還流するようになっている。このため、伸縮
制御弁7の伸長位置aへの切換操作で伸縮ブーム3の伸
長動と倒伏動が連動駆動されるようになっている。
【0067】また、伸縮制御弁7を縮小位置bに操作す
れば、伸縮制御弁7からの制御油の一部が伸縮・ウイン
チ連動弁46を経過して伸縮シリンダ8の縮小側油室8bに
供給され、残りの制御油が第2のモード切換弁45、連通
油路50を経過して起伏シリンダ10の起仰側油室10aに夫
々供給されるようになっている。一方、伸縮シリンダ8
の伸長側油室8aの油は分集流弁49の一方の2次側ポート
49bに、また起伏シリンダ10の倒伏側油室10bの油は分集
流弁49の他方の2次側ポート49cに排出され、当該分集
流弁49で所定の集流比(外部信号によって制御された集
流比)に集流されて第2のモード切換弁45、第1のモー
ド切換弁43を経過して伸縮制御弁7に還流するようにな
っている。このため、伸縮制御弁7の縮小位置bへの切
換操作で伸縮ブーム3の縮小動と起仰動が連動駆動され
るようになっている。
【0068】また、第2のモード切換弁45を連動駆動位
置bに切換えた状態で第1のモード切換弁43を起伏連動
位置bに切換えれば、起伏制御弁9の起仰側油路9aが前
記後段油路48に接続され、倒伏側油路9bが前記後段油路
47に夫々接続されるので、起伏制御弁9を起仰位置aに
操作すれば起伏制御弁9からの制御油の一部が第2のモ
ード切換弁45、連通油路50を経過して起伏シリンダ10の
起仰側油室10aに供給され、残りの制御油が伸縮・ウイ
ンチ連動弁46を経過して伸縮シリンダ8の縮小側油室8b
に夫々供給されるようになっている。一方、起伏シリン
ダ10の倒伏側油室10bの油は分集流弁49の他方の2次側
ポート49cに、また伸縮シリンダ8の伸長側油室8aの油
は分集流弁49の一方の2次側ポート49bに排出され、当
該分集流弁49で所定の集流比(外部信号によって制御さ
れた集流比)に集流されて第2のモード切換弁45、第1
のモード切換弁43を経過して起伏制御弁9に還流するよ
うになっている。このため、起伏制御弁9の起仰位置a
への切換操作で伸縮ブーム3の起仰動と縮小動が連動駆
動されるようになっている。
【0069】また、起伏制御弁9を倒伏位置bに操作す
れば、起伏制御弁9からの制御油が第1のモード切換弁
43、第2のモード切換弁45を介して分集流弁49に供給さ
れ、当該分集流弁49で所定の分流比(外部信号によって
制御された分流比)に分流制御されて一方の分流油が2
次側ポート49cから起伏シリンダ10の倒伏側油室10bに接
続され、他方の分流油が2次側ポート49bから伸縮シリ
ンダ8の伸長側油室8aに夫々供給されるようになってい
る。一方、起伏シリンダ10の起仰側油室10aの油は連通
油路50、第2のモード切換弁45、第1のモード切換弁43
を経過して起伏制御弁9に還流し、伸縮シリンダ8の縮
小側油室8bの油は伸縮・ウインチ連動弁46、後段油路4
8、第1のモード切換弁43を経過して伸縮制御弁7に還
流するようになっている。このため、起伏制御弁9の倒
伏位置bへの切換操作で伸縮ブーム3の倒伏動と伸長動
が連動駆動されるようになっている。
【0070】また、前記伸縮・ウインチ連動弁46は、単
独駆動位置aと連動駆動位置bに切換可能に構成されて
いる。当該連動弁46を単独駆動位置aに切換えれば、後
段油路48が伸縮シリンダ8の縮小側油室8bに接続され伸
縮シリンダ8の伸縮駆動が可能になっている。また、連
動駆動位置bに切換えれば、伸縮シリンダ8の縮小側油
室8bからの油が連通油路51を介してウインチ装置4の巻
下げ側油路4aに供給され、ウインチ装置4の巻上げ側油
路4bからの油が連通油路52を介して後段油路48に供給さ
れるようになっている。このため、伸縮シリンダ8を伸
長駆動した戻り油がウインチ装置4に供給されて連動し
て巻下げ駆動、あるいはウインチ装置4を巻上げ駆動し
た戻り油が伸縮シリンダ8に供給されて連動して縮小駆
動するのである。一方、伸縮シリンダ8の容量とウイン
チ装置4の容量は、伸縮ブーム3の伸縮動に係わらずフ
ックブロック6の吊下げ長さLが略一定になるようその
容量が設計的に設定されており、このためフックブロッ
ク6の吊下げ長さLが伸縮ブーム3の伸縮動に係わらず
略一定に維持されるのである。なお、当該伸縮・ウイン
チ連動弁46で、請求項6における伸縮・ウインチ連動機
構、すなわち請求項1〜請求項3におけるフック吊下げ
長さ維持機構を構成している。
【0071】53は、モード選択スイッチである。当該モ
ード選択スイッチ53を単独駆動位置nに操作すれば、第
1のモード切換弁43が伸縮連動位置aに、第2のモード
切換弁45と伸縮・ウインチ連動弁46が夫々単独駆動位置
aに切換えられるようになっている。また、伸縮連動位
置sに操作すれば、第1のモード切換弁43が伸縮連動位
置aに、第2のモード切換弁45と伸縮・ウインチ連動弁
46が夫々連動駆動位置bに切換えられるようになってい
る。また、起伏連動位置eに操作すれば、第1のモード
切換弁43が起伏連動位置bに、第2のモード切換弁45と
伸縮・ウインチ連動弁46が夫々連動駆動位置bに切換え
られるようになっている。また、54はバッテリである。
【0072】55は、前記分集流弁49に分集流弁制御信号
を出力して分集流比率を制御するコントローラである。
当該コントローラ55は、伸縮ブーム3のブーム長さを検
出するブーム長さ検出手段17からのブーム長さ信号Lと
ブーム起伏角を検出するブーム起伏角検出手段18からの
ブーム起伏角信号Θに基づき、次の如き分集流弁制御信
号Vqを生成して分集流弁49に出力するよう構成されて
いる。すなわち、当該コントローラ55は、ブーム長さ検
出手段17からのブーム長さ信号Lとブーム起伏角検出手
段18からのブーム起伏角信号Θに基づき、前記伸縮制御
弁7あるいは起伏制御弁9を切換制御して当該制御弁か
らの制御油で伸縮ブーム3の伸縮動と起伏動を連動駆動
した際にブーム先端部3dが現在の地上高さHbを維持し
て略水平方向に移動し得る如き分集流弁49の分集流比率
を求め、分集流弁49を当該分集流比率に制御するための
分集流弁制御信号Vqを生成して当該分集流弁49に出力
するよう構成している。具体的には、伸縮ブーム3のブ
ーム起伏基準面fとブーム先端滑車3eとのオフセット量
gを便宜上0と仮定した場合、 L1×sinΘ1=L2×sinΘ2 但し、L1;制御開始時のブーム長さ Θ1;制御開始時のブーム起伏角 L2;制御後のブーム長さ Θ2;制御後のブーム起伏角 の演算式を満足する伸縮ブーム3の伸縮駆動量と起伏駆
動量の比(伸縮と起伏の駆動速度比)を求め、分集流弁
49の分集流比率を当該比に制御するための分集流弁制御
信号Vqを生成して分集流弁49に出力するよう構成すれ
ばよい。このように構成したコントローラ55は、ブーム
先端部3dが現在の地上高さHbを維持して略水平方向に
移動する如き分集流弁制御信号Vqを生成して分集流弁4
9に出力するので、ブーム先端部3dが略水平方向に移動
するよう伸縮ブーム3の伸縮動と起伏動が連動駆動され
るのである。
【0073】次に、作動について説明する。まず、伸縮
ブーム3を単独で駆動する場合について説明する。この
場合は、モード選択スイッチ53を単独駆動位置nに操作
して伸縮制御弁7あるいは起伏制御弁9を切換制御すれ
ばよい。モード選択スイッチ53を単独駆動位置nに操作
すれば、第1のモード切換弁43が伸縮連動位置aに第2
のモード切換弁45と伸縮・ウインチ連動弁46が夫々単独
駆動位置aに切換えられるので、伸縮制御弁7を切換制
御すれば伸縮シリンダ8が伸縮駆動され、起伏制御弁9
を切換制御すれば起伏シリンダ10が起伏駆動され、伸縮
ブーム3の単独駆動が可能になるのである。
【0074】次に、伸縮連動のフック水平移動制御を行
う場合について説明する。この場合は、モード選択スイ
ッチ53を伸縮連動位置sに操作して伸縮制御弁7を切換
制御すればよい。モード選択スイッチ53を伸縮連動位置
sに操作すれば、第1のモード切換弁43が伸縮連動位置
aに、第2のモード切換弁45と伸縮・ウインチ連動弁46
が夫々連動駆動位置bに切換えられるようになってい
る。このため、伸縮制御弁7を伸長位置aに切換えれ
ば、当該制御弁7からの制御油は第1のモード切換弁4
3、第2のモード切換弁45を順次経過して分集流弁49に
供給され、当該分集流弁49で所定の分流比に分流されて
一方の分流油が2次側ポート49bから伸縮シリンダ8の
伸長側油室8aに供給され、他方の分流油が2次側ポート
49cから起伏シリンダ10の倒伏側油室10bに供給されて伸
縮ブーム3の伸長動と倒伏動が連動駆動するようになっ
ている。そして、この連動駆動に際しコントローラ55
は、ブーム長さ信号Lとブーム起伏角信号Θに基づき、
ブーム先端部3dが現在の地上高さHbを維持して略水平
方向に移動する如き分集流弁制御信号Vqを生成して分
集流弁49に出力するので、当該分集流弁49で分流制御さ
れた伸縮駆動油量と起伏駆動油量はフック水平移動制御
を達成し得る流量比に制御され、これにより伸縮ブーム
3はブーム先端部3dが略水平方向に移動するよう伸長動
と倒伏動が連動制御されるのである。一方、伸縮シリン
ダ8を伸長駆動した後の縮小側油室8bの油は、伸縮・ウ
インチ連動弁46を経過してウインチ装置4の巻下げ側油
路4aに供給され、伸縮ブーム3の伸縮動に係わらずフッ
クブロック6の吊下げ長さLを略一定に維持するようウ
インチ装置4を連動駆動するようになっている。このた
め、結果的にフックブロック6はブーム先端部3dからの
吊下げ長さLが略一定のままで現在の地上高さHbを維
持して略水平方向に移動し、フック水平移動制御を行う
ことができるのである。
【0075】また、伸縮制御弁7を縮小位置bに切換え
れば、当該制御弁7からの制御油の一部は第1のモード
切換弁43、伸縮・ウインチ連動弁46、連通油路52を順次
経過してウインチ装置4の巻上げ側油路4bに供給され当
該ウインチ装置4を巻上げ駆動すると共に、ウインチ装
置4を巻上げ駆動した後の巻下げ側油路4aの油は連通油
路51、伸縮・ウインチ連動弁46を順次経過して伸縮シリ
ンダ8の縮小側油室8bに供給され伸縮シリンダ8を縮小
駆動するようになっている。また、残りの制御油は第1
のモード切換弁43、第2のモード切換弁45、連通油路50
を順次経過して起伏シリンダ10の起仰側油室10aに供給
され起伏シリンダ10を起仰駆動するようになっている。
一方、伸縮シリンダ8を縮小駆動した後の伸長側油室8a
の油は分集流弁49の一方の2次側ポート49bに、また起
伏シリンダ10を起仰駆動した後の倒伏側油室10bの油は
分集流弁49の他方の2次側ポート49cに夫々排出され当
該分集流弁49で所定の集流比に集流されて伸縮制御弁7
に還流するようになっている。このため、伸縮ブーム3
の縮小動と起仰動が、また伸縮ブーム3の縮小動とウイ
ンチ装置4の巻上げ動が夫々連動駆動するようになって
いる。そして、前者の連動駆動に際しコントローラ55
は、ブーム長さ信号Lとブーム起伏角信号Θに基づき、
ブーム先端部3dが現在の地上高さHbを維持して略水平
方向に移動する如き分集流弁制御信号Vqを生成して分
集流弁49に出力するので、当該分集流弁49で集流制御さ
れた伸縮駆動油量と起伏駆動油量はフック水平移動制御
を達成し得る流量比に制御され、これにより伸縮ブーム
3はブーム先端部3dが略水平方向に移動するよう縮小動
と起仰動が連動制御されるのである。一方、後者の連動
制御は、伸縮ブーム3の伸縮動に係わらずフックブロッ
ク6の吊下げ長さLを略一定に維持する如き伸縮ブーム
3の縮小動とウインチ装置4の巻上げ動であるため、結
果的にフックブロック6はブーム先端部3dからの吊下げ
長さLが略一定のままで現在の地上高さHbを維持して
略水平方向に移動し、フック水平移動制御を行うことが
できるのである。
【0076】次に、起伏連動のフック水平移動制御を行
う場合について説明する。この場合は、モード選択スイ
ッチ53を起伏連動位置eに操作して起伏制御弁9を切換
制御すればよい。モード選択スイッチ53を起伏連動位置
eに操作すれば、第1のモード切換弁43が起伏連動位置
bに、第2のモード切換弁45と伸縮・ウインチ連動弁46
が夫々連動駆動位置bに切換えられるようになってい
る。このため、起伏制御弁9を起仰位置aに切換えれ
ば、当該制御弁9からの制御油の一部は第1のモード切
換弁43、第2のモード切換弁45、連通油路50を順次経過
して起伏シリンダ10の起仰側油室10aに供給され起伏シ
リンダ10を起仰駆動するようになっている。また、残り
の制御油は第1のモード切換弁43、伸縮・ウインチ連動
弁46、連通油路52を順次経過してウインチ装置4の巻上
げ側油路4bに供給され当該ウインチ装置4を巻上げ駆動
すると共に、ウインチ装置4を巻上げ駆動した後の巻下
げ側油路4aの油は連通油路51、伸縮・ウインチ連動弁46
を順次経過して伸縮シリンダ8の縮小側油室8bに供給さ
れ伸縮シリンダ8を縮小駆動するようになっている。一
方、起伏シリンダ10を起仰駆動した後の倒伏側油室10b
の油は分集流弁49の他方の2次側ポート49cに、また伸
縮シリンダ8を縮小駆動した後の伸長側油室8aの油は分
集流弁49の一方の2次側ポート49bに夫々排出され当該
分集流弁49で所定の集流比に集流されて起伏制御弁9に
還流するようになっている。このため、伸縮ブーム3の
起仰動と縮小動が、また伸縮ブーム3の縮小動とウイン
チ装置4の巻上げ動が夫々連動駆動するようになってい
る。そして、前者の連動駆動に際しコントローラ55は、
ブーム長さ信号Lとブーム起伏角信号Θに基づき、ブー
ム先端部3dが現在の地上高さHbを維持して略水平方向
に移動する如き分集流弁制御信号Vqを生成して分集流
弁49に出力するので、当該分集流弁49で集流制御された
起伏駆動油量と伸縮駆動油量はフック水平移動制御を達
成し得る流量比に制御され、これにより伸縮ブーム3は
ブーム先端部3dが略水平方向に移動するよう起仰動と縮
小動が連動制御されるのである。一方、後者の連動制御
は、伸縮ブーム3の伸縮動に係わらずフックブロック6
の吊下げ長さLを略一定に維持する如き伸縮ブーム3の
縮小動とウインチ装置4の巻上げ動であるため、結果的
にフックブロック6はブーム先端部3dからの吊下げ長さ
Lが略一定のままで現在の地上高さHbを維持して略水
平方向に移動し、フック水平移動制御を行うことができ
るのである。
【0077】また、起伏制御弁9を倒伏位置bに切換え
れば、当該制御弁9からの制御油は第1のモード切換弁
43、第2のモード切換弁45を順次経過して分集流弁49に
供給され、当該分集流弁49で所定の分流比に分流されて
一方の分流油が2次側ポート49cから起伏シリンダ10の
倒伏側油室10bに供給され、他方の分流油が2次側ポー
ト49bから伸縮シリンダ8の伸長側油室8aに供給されて
伸縮ブーム3の倒伏動と伸長動が連動駆動するようにな
っている。そして、この連動駆動に際しコントローラ55
は、ブーム長さ信号Lとブーム起伏角信号Θに基づき、
ブーム先端部3dが現在の地上高さHbを維持して略水平
方向に移動する如き分集流弁制御信号Vqを生成して分
集流弁49に出力するので、当該分集流弁49で分流制御さ
れた起伏駆動油量と伸縮駆動油量はフック水平移動制御
を達成し得る流量比に制御され、これにより伸縮ブーム
3はブーム先端部3dが略水平方向に移動するよう倒伏動
と伸長動が連動制御されるのである。一方、伸縮シリン
ダ8を伸長駆動した後の縮小側油室8bの油は、伸縮・ウ
インチ連動弁46を経過してウインチ装置4の巻下げ側油
路4aに供給され、伸縮ブーム3の伸縮動に係わらずフッ
クブロック6の吊下げ長さLを略一定に維持するようウ
インチ装置4を連動駆動するようになっている。このた
め、結果的にフックブロック6はブーム先端部3dからの
吊下げ長さLが略一定のままで現在の地上高さHbを維
持して略水平方向に移動し、フック水平移動制御を行う
ことができるのである。
【0078】そして、この連動制御における伸縮ブーム
3の駆動量、すなわち伸縮駆動量(L1からL2への駆
動)と起伏駆動量(Θ1からΘ2への駆動)の合計値は、
従来のフック水平移動制御における駆動量、すなわち伸
縮駆動量(Lo1からLo2への駆動)とこれに連動するウ
インチ駆動量(Wo1からWo2への駆動)あるいは起伏駆
動量(Θo1からΘo2への駆動)とこれに連動するウイン
チ駆動量(Wo3からWo2への駆動)の合計値より大幅に
少なくなり、このため制御が高速化され迅速な作業が可
能になるのである。また、この連動制御は、図3に示す
如く伸縮ブーム先端部3dの上下方向変移が少なく建物内
での荷役作業の如く障害物の多い作業環境でも障害物に
邪魔されないで効率的な作業を行うことができるのであ
る。更に、この連動制御は、伸縮ブームの伸縮動と起伏
動のみで行われるので、ワイヤロープの繰出し長さを検
出するワイヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、その分
コストを低減することができるのである。
【0079】また、当該実施形態におけるフック吊下げ
長さ維持機構は、上記構成の他に図5に示す如く構成す
ることも可能である。すなわち、56は前記第2のモード
切換弁45と同様な弁切換構造を持つ伸縮・ウインチ連動
弁であり、単独駆動位置aと連動駆動位置bに切換可能
に構成されている。また、57はウインチ連動用分集流弁
である。伸縮・ウインチ連動弁56を単独駆動位置aに切
換えれば、後段油路47の制御油が第2のモード切換弁4
5、当該伸縮・ウインチ連動弁56を順次経過して伸縮シ
リンダ8の伸長側油室8aに供給され伸縮シリンダ8が単
独で伸縮駆動可能になっている。一方、連動駆動位置b
に切換えれば、前記分集流弁49の一方の2次側ポート49
bからの分流油が当該伸縮・ウインチ連動弁56を経過し
てウインチ連動用分集流弁57に供給され当該分集流弁57
で所定の分流比(この分流比は、伸縮ブーム3の伸縮動
に係わらずフックブロック6の吊下げ長さLが略一定に
制御される値に設定されている)に分流されて一方の分
流油が2次側ポート57bから伸縮シリンダ8の伸長側油
室8aに、また他方の分流油が2次側ポート57cからウイ
ンチ装置4の巻下げ側油路4aに夫々供給され、伸縮ブー
ム3の伸長動とウインチ装置4の巻下げ動が連動して駆
動されるようになっている。また、伸縮シリンダ8の伸
長側油室8aからの戻り油が分集流弁57の2次側ポート57
bに、ウインチ装置4の巻下げ側油路4aからの戻り油が
分集流弁57の2次側ポート57cに夫々戻り、当該分集流
弁57で所定の集流比に集流されて伸縮・ウインチ連動弁
56に排出され、伸縮ブーム3の縮小動とウインチ装置4
の巻上げ動が連動して駆動されるようになっている。こ
のため、前記のフック吊下げ長さ維持機構と同様にフッ
クブロック6の吊下げ長さLが伸縮ブーム3の伸縮動に
係わらず略一定に維持されるのである。なお、当該第2
の伸縮・ウインチ連動弁56とウインチ連動用分集流弁57
で、請求項5における伸縮・ウインチ連動機構、すなわ
ち請求項1〜請求項3におけるフック吊下げ長さ維持機
構を構成している。
【0080】なお、第3実施形態における伸縮・ウイン
チ連動機構は、図4に示す如きワイヤ折返し案内機構に
よるフック吊下げ長さ維持機構に変更してもよい。ま
た、第1及び第2実施形態におけるワイヤ折返し案内機
構は、図3,図5に示す如き伸縮・ウインチ連動機構に
よるフック吊下げ長さ維持機構に変更してもよいこと勿
論である。
【0081】
【発明の効果】以上の如く構成した本発明のクレーンの
フック水平移動制御装置は、フック水平移動制御を伸縮
ブーム3の伸縮動と起伏動の連動制御により行うよう構
成したので、従来のフック水平移動制御に比して連動制
御時における伸縮ブーム3の駆動量を少なくすることが
でき、このため制御が高速化されて迅速な作業が可能に
なるのである。また、連動制御中の伸縮ブーム先端部3d
は上下方向変位が少なく障害物の多い作業環境でも障害
物に邪魔されないで効率的な作業を行うことができるの
である。更に、ワイヤロープ5の繰出し長さを検出する
ワイヤ繰出し長さ検出手段が不要となり、その分コスト
を低減することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるクレーンのフッ
ク水平移動制御装置の説明図である。
【図2】同、第2実施形態におけるクレーンのフック水
平移動制御装置の説明図である。
【図3】同、第3実施形態におけるクレーンのフック水
平移動制御装置の説明図である。
【図4】同、フック吊下げ長さ維持機構の説明図であ
る。
【図5】同、他の実施形態におけるフック吊下げ長さ維
持機構の説明図である。
【図6】従来のフック水平移動制御装置の説明図であ
る。
【図7】従来のフック水平移動制御装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
A;車輌搭載型クレーン、 1;基台、 2;旋回ポスト、 3;伸縮ブーム、 3a;基端ブーム、 3b;中間ブーム、 3c;先端ブーム、 3d;ブーム先端部、 3e;ブーム先端滑車、 4;ウインチ装置、 4a;巻下げ側油路、 4b;巻上げ側油路、 5;ワイヤロープ、 6;フックブロック、 7;伸縮制御弁、 7a;伸長側油路、 7b;縮小側油路、 8;伸縮シリンダ、 8a;伸長側油室、 8b;縮小側油室、 9;起伏制御弁、 9a;起仰側油路、 9b;倒伏側油路、 10;起伏シリンダ、 10a;起仰側油室、 10b;倒伏側油室、 11;ウインチ制御弁、 12;油圧ポンプ、 13;リリーフ弁、 14,20,28,41,55;コントローラ、 15a,15b,16a,16b;分流弁、 17;ブーム長さ検出手段、 L;ブーム長さ信号、 18;ブーム起伏角検出手段、 Θ;ブーム起伏角信号、 19;ワイヤ繰出長さ検出手段、 21;伸長用ワイヤロープ、 22;伸長用ワイヤ折返し滑車、 23;縮小用ワイヤロープ、 24;縮小用ワイヤ折返し滑車、 25;同時伸縮機構、 26,27;ワイヤ折返し滑車、 29;操作装置、 30;伸縮操作手段、 t;伸縮操作信号、 31;起伏操作手段、 e;起伏操作信号、 32;ウインチ操作手段、 w;ウインチ操作信号、 33;モード選択手段、 34;伸縮駆動信号出力手段、 Vt;伸縮弁切換制御信号、 35;起伏駆動信号出力手段、 Ve;起伏弁切換制御信号、 36;ウインチ駆動信号出力手段、 Vw;ウインチ弁切換制御信号、 37;起伏連動伸縮駆動信号出力手段、 Vtr;連動伸縮弁切換制御信号、 38;伸縮連動起伏駆動信号出力手段、 Ver;連動起伏弁切換制御信号、 39;連動規制手段、 40;フック水平操作手段、 42;連動駆動信号出力手段、 43;第1のモード切換弁、 45;第2のモード切換弁、 46,56;伸縮・ウインチ連動弁、 47,48,50,51,52;連通油路、 49;分集流弁、 49a;1次側ポート、 49b,49c;2次側ポート、 53;モード選択スイッチ、 57;ウインチ連動用分集流弁 57a;1次側ポート、 57b,57c;2次側ポート、 f;ブーム起伏基準面、 g;オフセット量、 Hb;地上高さ、 L;フック吊下げ長さ、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に旋回自在に搭載した旋回ポス
    ト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブ
    ーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付
    けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによって当
    該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮
    制御弁からの制御油で駆動され伸縮ブームを伸縮駆動す
    る伸縮シリンダ、及び起伏制御弁からの制御油で駆動さ
    れ伸縮ブームを起伏駆動する起伏シリンダとで構成した
    クレーンのフック水平移動制御装置であって、 伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端部に吊下げた
    前記フックブロックの吊下げ長さLが略一定になるよう
    修正するフック吊下げ長さ維持機構を設けると共に、 前記伸縮制御弁あるいは起伏制御弁のうち主動側となる
    制御弁の弁切換量を指示する弁切換信号を出力する弁操
    作手段、 伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ信号を出
    力するブーム長さ検出手段、 伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブーム起伏角信号
    を出力するブーム起伏角検出手段、 及びこれら各手段からの弁切換信号、ブーム長さ信号、
    ブーム起伏角信号を受取り、前記伸縮制御弁と起伏制御
    弁を切換制御するための弁切換制御信号を生成して各制
    御弁に出力するコントローラとを設け、 当該コントローラは、前記弁切換信号に基づき主動側制
    御弁を当該弁切換信号が指示する弁切換量に切換制御す
    るための主動側弁切換制御信号を生成して当該制御弁に
    出力すると共に、当該主動側弁切換制御信号、ブーム長
    さ信号、ブーム起伏角信号に基づき主動側弁切換制御信
    号で主動側制御弁を切換制御して伸縮ブームを駆動した
    際にブーム先端部が現在の地上高さHbを維持して略水
    平方向に移動し得る如き従動側制御弁の弁切換量を求
    め、従動側制御弁を当該弁切換量に切換制御するための
    従動側弁切換制御信号を生成して当該制御弁に出力する
    よう構成したことを特徴とするクレーンのフック水平移
    動制御装置。
  2. 【請求項2】 基台上に旋回自在に搭載した旋回ポス
    ト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブ
    ーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付
    けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによって当
    該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮
    制御弁からの制御油で駆動され伸縮ブームを伸縮駆動す
    る伸縮シリンダ、及び起伏制御弁からの制御油で駆動さ
    れ伸縮ブームを起伏駆動する起伏シリンダとで構成した
    クレーンのフック水平移動制御装置であって、 伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端部に吊下げた
    前記フックブロックの吊下げ長さLが略一定になるよう
    修正するフック吊下げ長さ維持機構を設けると共に、 前記フックブロックの水平遠近両方向への駆動量を指示
    するフック水平操作信号を出力するフック水平操作手
    段、 伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ信号を出
    力するブーム長さ検出手段、 伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブーム起伏角信号
    を出力するブーム起伏角検出手段、 及びこれら各手段からのフック水平操作信号、ブーム長
    さ信号、ブーム起伏角信号を受取り、前記伸縮制御弁と
    起伏制御弁を切換制御するための弁切換制御信号を生成
    して各制御弁に出力するコントローラとを設け、 当該コントローラは、前記フック水平操作信号、ブーム
    長さ信号、ブーム起伏角信号に基づきブーム先端部がフ
    ック水平操作信号の指示する駆動量で現在の地上高さH
    bを維持して略水平方向に移動し得る如き伸縮制御弁と
    起伏制御弁の弁切換量を求め、両制御弁を対応する弁切
    換量に切換制御するための伸縮弁切換制御信号と起伏弁
    切換制御信号を生成して両制御弁に出力するよう構成し
    たことを特徴とするクレーンのフック水平移動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 基台上に旋回自在に搭載した旋回ポス
    ト、当該旋回ポストの上部に起伏自在に枢支した伸縮ブ
    ーム、前記旋回ポストあるいは伸縮ブーム基端部に取付
    けたウインチ装置から繰出したワイヤロープによって当
    該伸縮ブーム先端部から吊下げたフックブロック、伸縮
    ブームを伸縮駆動する伸縮シリンダ、伸縮ブームを起伏
    駆動する起伏シリンダ、及び当該両シリンダに制御油を
    給排して駆動制御するブーム制御弁とで構成したクレー
    ンのフック水平移動制御装置であって、 前記ブーム制御弁のアクチュエータ側油路に外部信号に
    よって分集流比率を連続的に変更可能でその2次側油路
    を前記伸縮シリンダの伸長側油室と起伏シリンダの倒伏
    側油室、あるいは伸縮シリンダの縮小側油室と起伏シリ
    ンダの起仰側油室に接続した分集流弁を設け、当該分集
    流弁でブーム制御弁からの制御油を所定の分集流比率に
    なるよう分集流して伸縮シリンダと起伏シリンダに給排
    し伸縮ブームの伸縮動と起伏動を連動して駆動するよう
    構成すると共に、 伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端部に吊下げた
    前記フックブロックの吊下げ長さLが略一定になるよう
    修正するフック吊下げ長さ維持機構、 伸縮ブームのブーム長さを検出してブーム長さ信号を出
    力するブーム長さ検出手段、 伸縮ブームのブーム起伏角を検出してブーム起伏角信号
    を出力するブーム起伏角検出手段、 及びこれら両手段からのブーム長さ信号、ブーム起伏角
    信号を受取り、前記分集流弁の分集流比率を制御するた
    めの分集流弁制御信号を生成して当該分集流弁に出力す
    るコントローラとを設け、 当該コントローラは、ブーム長さ信号、ブーム起伏角信
    号に基づき、ブーム制御弁からの制御油で伸縮ブームを
    連動駆動した際にブーム先端部が現在の地上高さHbを
    維持して略水平方向に移動し得る如き分集流弁の分集流
    比率を求め、分集流弁を当該分集流比率に制御するため
    の分集流弁制御信号を生成して当該分集流弁に出力する
    よう構成したことを特徴とするクレーンのフック水平移
    動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記フック吊下げ長さ維持機構は、伸縮
    ブームをブーム同時伸縮機構により基端ブームに対する
    中間ブームの伸縮動と中間ブームに対する先端ブームの
    伸縮動を同時に駆動する3段同時伸縮ブームで構成し、
    当該基端ブームの先端部と中間ブームの基端部に夫々折
    返し滑車を取付けて、前記ウインチ装置から繰出したワ
    イヤロープを当該両折返し滑車に順次掛廻してブーム先
    端部に案内するワイヤ折返し案内機構で構成したことを
    特徴とする請求項1乃至3記載のクレーンのフック水平
    移動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記フック吊下げ長さ維持機構は、伸縮
    シリンダに供給される制御油をウインチ連動用分集流弁
    で分集流して伸縮シリンダとウインチ装置に供給して、
    伸縮ブームの伸縮動に係わらずブーム先端部から吊下げ
    たフックブロックの吊下げ長さLが略一定になるよう連
    動駆動させる伸縮・ウインチ連動駆動機構で構成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至3記載のクレーンのフック
    水平移動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記フック吊下げ長さ維持機構は、伸縮
    シリンダとウインチ装置のいずれか一方を駆動した後の
    戻り油を他方に供給して、伸縮ブームの伸縮動に係わら
    ずブーム先端部から吊下げたフックブロックの吊下げ長
    さLが略一定になるよう連動駆動させる伸縮・ウインチ
    連動駆動機構で構成したことを特徴とする請求項1乃至
    3記載のクレーンのフック水平移動制御装置。
JP2002090793A 2002-03-28 2002-03-28 クレーンのフック水平移動制御装置 Pending JP2003285992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002090793A JP2003285992A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 クレーンのフック水平移動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002090793A JP2003285992A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 クレーンのフック水平移動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003285992A true JP2003285992A (ja) 2003-10-07

Family

ID=29236045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002090793A Pending JP2003285992A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 クレーンのフック水平移動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003285992A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058856A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Tadano Ltd クレーンの過負荷防止装置及び自走式クレーン
JP2010070311A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Tadano Ltd クレーンの移動制御装置及び移動式クレーン
KR101114030B1 (ko) * 2009-03-20 2012-03-14 박실룡 지브크레인
ITRE20120037A1 (it) * 2012-05-11 2013-11-12 Andrea Benassi Sistema idraulico che mantiene costante la lunghezza di fune appesa all'estremita' di un braccio telescopico dotato di verricello idraulico, durante la variazione di estensione telescopica
KR101786896B1 (ko) * 2017-03-22 2017-10-17 디엠씨(주) 유압 비례 밸브와 plc를 이용한 래티스 붐 오프쇼어 크레인용 위치 유지 시스템
WO2019172415A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 株式会社タダノ クレーン

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058856A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Tadano Ltd クレーンの過負荷防止装置及び自走式クレーン
JP2010070311A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Tadano Ltd クレーンの移動制御装置及び移動式クレーン
KR101114030B1 (ko) * 2009-03-20 2012-03-14 박실룡 지브크레인
ITRE20120037A1 (it) * 2012-05-11 2013-11-12 Andrea Benassi Sistema idraulico che mantiene costante la lunghezza di fune appesa all'estremita' di un braccio telescopico dotato di verricello idraulico, durante la variazione di estensione telescopica
KR101786896B1 (ko) * 2017-03-22 2017-10-17 디엠씨(주) 유압 비례 밸브와 plc를 이용한 래티스 붐 오프쇼어 크레인용 위치 유지 시스템
WO2019172415A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 株式会社タダノ クレーン
JP2019156536A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 株式会社タダノ クレーン
CN111819149A (zh) * 2018-03-09 2020-10-23 株式会社多田野 起重机
CN111819149B (zh) * 2018-03-09 2022-06-21 株式会社多田野 起重机
US11434113B2 (en) * 2018-03-09 2022-09-06 Tadano Ltd. Crane
EP4219381A1 (en) * 2018-03-09 2023-08-02 Tadano Ltd. Crane
EP4219382A1 (en) * 2018-03-09 2023-08-02 Tadano Ltd. Crane

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5018256B2 (ja) クレーン作業車
JPH07144884A (ja) 移動式リーチタワークレーン
JP2003285992A (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
US11511977B2 (en) Crane
CN111819151B (zh) 起重机
JP4163879B2 (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
JP4163886B2 (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
JP2001233587A (ja) 車載式作業機のブーム倒伏規制装置
JP2004091142A (ja) クレーン
JP2001261285A (ja) クレーンの操作装置
JP4556152B2 (ja) 車載式クレーンのブーム自動格納装置
JPH0781882A (ja) クレーン
JP2004359421A (ja) クローラクレーンの油圧装置
JP4708698B2 (ja) クレーンのブーム格納装置
JP4447107B2 (ja) 車載式クレーンのブーム制御装置
JP2002321892A (ja) フック吊下長さ保持装置
JP2001220089A (ja) クレーンのフック格納制御装置
JPH0570086A (ja) 移動式クレ−ンにおけるジブ起伏角一定制御装置
JP4037077B2 (ja) クレーンのウインチ制御装置
JP2003026393A (ja) クレーンのフック吊下げ長さ保持装置
JP2000335887A (ja) クレーンのジブ起伏・伸縮装置
JP4829430B2 (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
JP4116338B2 (ja) 車載式クレーンのジブ駆動制御装置
JP4057288B2 (ja) クレーンのフック水平移動制御装置
JP2578636Y2 (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080701

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080827

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090210