JP2004091142A - クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】作業内容等に応じて適正な差し込み量を持ったブーム伸長状態を確保するとともに、ブーム体の差し込み量に適合した定格総荷重を設定する。
【解決手段】予め、ブーム体同士の差し込み量が異なる2種類のブーム伸長モードを設定し、モード切換スイッチ28によって選択されたモードでブームを伸長させる。また、この差し込み量に応じて過負荷防止のための定格総荷重を設定するように構成した。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多段伸縮ブームを備えたクレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クレーンの多段伸縮ブームは、箱形の複数段のブーム体をテレスコープ状に嵌合させて構成され、油圧シリンダ、または油圧シリンダとロープ機構を組み合わせた伸縮駆動手段によって伸縮駆動される。
【0003】
たとえば、3段式ブームでかつ油圧シリンダを伸縮駆動手段とするブームを例にとって従来の技術とその問題点を説明する。
【0004】
3段式ブームは、一段(基本)ブーム体に二段ブーム体、この二段ブーム体に三段(先端)ブーム体がそれぞれ嵌合されて構成され、隣り合うブーム体間に設けられた二つの油圧シリンダによって伸縮駆動される。
【0005】
ここで、従来のクレーンでは、一般に、ブーム伸長時にはまず二段ブーム体を伸長させた後、三段ブーム体を伸長させ、ブーム縮小時には逆に三段ブーム体を縮小させた後、二段ブーム体を縮小させる順次作動方式がとられ、最伸長状態で、隣り合うブーム体同士の差し込み量(重なり代)が最小、最縮小状態で差し込み量が最大となる。
【0006】
なお、二,三段両ブーム体を同時に伸長及び縮小させる同時作動方式をとる場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のクレーンでは、ブーム最伸長時に、常に差し込み量が最小となるパターンでしか伸長しないため、通常のクレーン作業では高揚程が得られる点で有利である反面、ブームに土木アタッチメントを取付けて行う土木作業時に、差し込み量が小さいことから強度、剛性が不足し、ブームの破損や疲労破壊が発生するおそれがある。
【0008】
なお、土木専用仕様として、差し込み量が大きくなるようにブーム最伸長状態を設定することは可能であるが、こうすると通常のクレーン作業時に揚程が減少するため、本来の吊り能力を活かせなくなる。
【0009】
また、手動操作により、クレーン作業時と土木作業時とに応じて差し込み量を変化させることは可能であるが、操作が面倒で作業性が悪い上に、どうしても差し込み量にばらつきが生じ、定まったブーム伸長状態が得られ難い。
【0010】
一方、クレーンには過負荷防止装置が標準装備され、ブームの長さと角度、それに吊り荷重によって決まる実荷重が、予め設定された定格総荷重を超えて転倒や機械の破損が発生しないように制御される。
【0011】
この場合、ブームの強度は、前記のように同じブーム長さでもブーム体同士の差し込み量(ブーム伸長状態)によって変わるため、前記のように手動操作によって差し込み量を変化させる場合、この差し込み量に応じて過負荷防止のための定格総荷重を設定すべきである。
【0012】
ところが、従来のクレーンでは、この差し込み量に関係なく単純にブーム長さを検出して定格総荷重を設定しているため、この定格総荷重が実際のブーム強度に合わない値に設定され、危険事態が発生するおそれがあった。
【0013】
そこで本発明は、作業内容等に応じて、適正な差し込み量を持ったブーム伸長状態を確実に得ることができるクレーンを提供するものである。
【0014】
また本発明は、ブーム体の差し込み量に適合した定格総荷重を設定することができるクレーンを提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数段のブーム体がテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成されたブームと、このブームを伸縮駆動する伸縮駆動手段と、この伸縮駆動手段を制御する制御手段と、ブーム伸長モードを切換えるモード切換手段とを備え、上記制御手段は、上記ブームを伸長させるブーム伸長モードとして、隣り合うブーム体同士の差し込み量が異なる複数種類のモードを予め設定し、上記モード切換手段によって選択されたブーム伸長モードに応じて上記伸縮駆動手段を制御するように構成されたものである。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、制御手段は、相対的に差し込み量が大きい第1のブーム伸長モードと差し込み量が小さい第2のブーム伸長モードを予め設定し、モード切換手段はブーム伸長モードをこの両モード間で切換えるように構成されたものである。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、制御手段は、ブーム伸縮作動を指令する操作手段と、ブームの伸長状態を検出する検出手段と、上記操作手段からの指令信号及び上記検出手段からの検出信号を受けて伸縮駆動手段を制御するコントローラとを備え、このコントローラは、ブームが、モード切換手段によって選択されたブーム伸長モードに対応する伸長状態となったときに上記検出手段からの検出信号に基づいてブームの伸長作動を停止させるように構成されたものである。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、制御手段は、ブーム伸長時に、各段ブーム体のうち下位側のブーム体の伸長後に上位側のブーム体が伸長する順次作動方式で伸縮駆動機構を制御するように構成されたものである。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、制御手段は、作業時の実荷重と予め設定された定格総荷重とを比較して過負荷防止動作を行わせる過負荷防止手段を備え、選択されたブーム伸長モードに応じて上記定格総荷重を設定するように構成されたものである。
【0020】
請求項6の発明は、請求項5の構成において、制御手段は、ブームが最縮小またはその付近の状態にあるときにのみモード切換手段によるモードの切換えを有効とするように構成されたものである。
【0021】
請求項7の発明は、複数段のブーム体がテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成されたブームと、このブームを伸縮駆動する伸縮駆動手段と、この伸縮駆動手段を制御する制御手段と、隣り合うブーム体同士の差し込み量を検出する差し込み量検出手段とを備え、上記制御手段は、作業時の実荷重と予め設定された定格総荷重とを比較して安全動作を行わせる過負荷防止手段を備え、上記差し込み量検出手段によって検出される差し込み量に応じて上記定格総荷重を設定するように構成されたものである。
【0022】
請求項1〜6の構成によると、予め、ブーム体同士の差し込み量が異なる複数種類(請求項2では二種類)のブーム伸長モードを設定し、モード切換手段によって選択されたモードでブームを伸長させるため、たとえばクレーン作業時には差し込み量が小さいモード(請求項2では第2のブーム伸長モード)でブームを伸長させることにより、揚程や作業半径を最大限にとって吊り能力を活かし、土木作業時には差し込み量が大きいモード(同、第1のブーム伸長モード)でブームを伸長させることにより、ブーム強度が高い状態としてブームの破損や疲労破壊の発生を防止することができる。
【0023】
すなわち、作業内容に応じてブーム伸長状態を変え、クレーンが持つ能力を最大限に活かすことが可能となる。
【0024】
また、請求項4の構成によると、順次作動方式でブームを伸長させるため、ブーム伸長モードが決まれば各段ブーム体個々の伸長量とブーム全長が決まる。従って、ブーム伸長状態を検出する手段として一つの長さ計だけを設ければ良いため、コストが安くてすむとともに構成を簡素化することができる。
【0025】
請求項5の構成によると、クレーンに標準装備された過負荷防止手段における定格総荷重を、差し込み量に応じて設定(変更)するため、適正な定格総荷重のもとで正確な過負荷防止作用を得ることができる。
【0026】
ところで、請求項5の構成において、たとえば差し込み量(定格総荷重)が小さいモードでクレーン作業を行っているときに、モード切換手段が切換えられると、定格総荷重のみが大きく設定されてしまう。一方、モード切換手段が切換操作されても差し込み量は変わらず、ブーム強度はクレーンモードのままであるため、定格総荷重が過大に設定されることとなり、ブーム破損等の危険事態が発生するおそれがある。
【0027】
この場合、各段ブーム体同士の差し込み量を検出した上でモード切換えを有効とする構成をとることもできるが、各段ブーム体ごとに差し込み量センサが必要となり、コスト面で不利となるとともに構成が複雑になる。
【0028】
これに対し、請求項6の構成によると、ブーム最縮小付近でのみモード切換えを有効とするため、定格総荷重と実際の差し込み量の関係に食い違いが生じるおそれがない。しかも、センサは、ブーム全長を検出する一つのみでよいため、コスト面で有利となるとともに構成を簡素化することができる。
【0029】
一方、請求項7の構成によると、差し込み量によってブーム強度が変わる点に着目し、この差し込み量に応じて定格総荷重を変えるため、差し込み量に関係なくブーム長さのみに基づいて定格総荷重を決定する方式において手動操作により差し込み量を変化させたときのように、設定された定格総荷重が小さ過ぎてクレーン能力を活かせなかったり、逆に設定された定格総荷重が大き過ぎて過負荷防止機能が適正に働かなかったりするおそれがない。
【0030】
また、オペレータが作業に応じて適当な差し込み状態にすることができ、クレーンの能力を最大限に活用することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図によって説明する。
【0032】
第1実施形態(図1〜図4参照)
図1,2において、1はクローラ式の下部走行体、2はこの下部走行体1上に縦軸まわりに旋回自在に搭載された上部旋回体で、この上部旋回体2に伸縮式のブーム3が取付けられている。4は上部旋回体2に設けられたキャビン、5はブーム3を起伏させるブーム起伏シリンダである。
【0033】
この実施形態では、3段式ブームを例にとっている。
【0034】
すなわち、ブーム3は、一段(基本)ブーム体6に二段ブーム体7、この二段ブーム体7に三段(先端)ブーム体8がそれぞれテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成され、一段、二段両ブーム体6,7間に設けられた第1油圧シリンダ9によって二段ブーム体7が伸縮作動し、二段、三段両ブーム体7,8間に設けられた第2油圧シリンダ10によって三段ブーム体8が伸縮作動するように構成されている。
【0035】
この両油圧シリンダ9,10の駆動回路を図3に示す。
【0036】
図3において、11はブーム伸縮を含むクレーン各作動用油圧源としての油圧ポンプで、この油圧ポンプ11と両油圧シリンダ9,10との間に、油圧パイロット式のブーム伸縮用のコントロールバルブ12が設けられ、このコントロールバルブ12によって両シリンダ9,10の伸縮作動が制御される。
【0037】
すなわち、コントロールバルブ12が中立位置イから図下側の伸長位置ロに切換わるとシリンダ9または10が伸長作動し、縮小位置ハに切換わるとシリンダ9または10が縮小作動する。
【0038】
ここで、コントロールバルブ12と両シリンダ9,10の伸長側管路13,14との間に切換弁15が設けられている。
【0039】
この切換弁15は、パイロット圧によって二段伸縮位置イと三段伸縮位置ロとの間で切換わるパイロット弁16と、後述するコントローラからの信号により作動してこのパイロット弁16を両位置イ,ロ間で切換える制御弁(電磁弁)17から成り、ブーム伸長開始時に、パイロット弁16が二段伸縮位置イにあって第1油圧シリンダ9が伸長作動し、パイロット弁16が三段伸縮位置ロに切換わると第2油圧シリンダ10が伸長作動する。
【0040】
また、ブーム縮小時には、パイロット弁16が三段伸縮位置ロにあって第2油圧シリンダ10が縮小作動し、同シリンダ最縮小後にパイロット弁16が二段伸縮位置イに切換わって第1油圧シリンダ9が縮小作動する。
【0041】
18はパイロット弁16のパイロット油圧源である。
【0042】
19はコントロールバルブ12を切換制御するリモコン弁で、このリモコン弁19の伸長側パイロットライン20に、コントローラによって制御される伸長停止弁(電磁弁)21が設けられている。
【0043】
この伸長停止弁21は、ブーム伸長時には開通位置イにセットされ、コントローラからの伸長停止信号によって遮断位置ロに切換わる。これにより、両油圧シリンダ9,10(ブーム3)の伸長作動が停止する。
【0044】
また、油圧ポンプ11の吐出回路に接続されたリリーフ弁22のバネ側圧力ポートにタンクTに連なるタンクライン23が接続され、このタンクライン23に、コントローラによって制御される過負荷自動停止弁24が設けられている。
【0045】
この過負荷自動停止弁24は、過負荷時以外は図左側のブロック位置イにあり、過負荷時に右側の開通位置ロに切換わる。これにより、リリーフ弁22がアンロード作用を行ってクレーン作動が停止する。
【0046】
図1は各段ブーム体同士の差し込み量が小さい(差し込み量L1)ブーム伸長状態、図2は差し込み量が大きい(差し込み量L2)ブーム伸長状態をそれぞれ示し、図1の状態で高揚程、大作業半径を要する作業(たとえばクレーン作業、以下この例で説明する)、図2の状態で高いブーム強度を要する作業(たとえば土木作業、以下この例で説明する)がそれぞれ行われる。
【0047】
このクレーン作業時と土木作業時とに応じた差し込み量(ブーム伸長モード)の切換えと、このモード切換えに応じたブーム伸縮作動の制御を行う制御手段の全体構成を図4に示す。
【0048】
この制御手段は、コントローラ25と、外部からこのコントローラ25に信号を送る信号入力部26と、コントローラ25によって制御される弁部27(切換弁15、伸長停止弁21、過負荷自動停止弁24)によって構成される。
【0049】
信号入力部26は、ブーム伸長モードをクレーンモードと土木モードとの間で切換えるモード切換スイッチ28と、ブーム長さを検出するブーム長さ計29と、ブーム角度を検出するブーム角度計30と、図1,2に示すブーム起伏シリンダ5の圧力(負荷)を検出する圧力検出器31から成っている。
【0050】
コントローラ25の作用を含めたこのクレーンの作用を次に説明する。
【0051】
図4にはコントローラ25の各機能をブロック分けして示している。
【0052】
ブーム伸長動作に先立ってモード切換スイッチ28によってクレーンモードと土木モードのいずれかが選択される。
【0053】
この後、図3のリモコン弁19が伸長側に操作されると、前記切換弁15の作用により、まず第1油圧シリンダ9が駆動されて二段ブーム体9が伸長作動を開始する。
【0054】
一方、モード切換スイッチ28からの信号に基づいて、クレーンモードと土木モードのいずれが選択されたかのモード判別Aが行われるとともに、選択されたモードに対応する差し込み量(L1またはL2)の選択Bが行われる。
【0055】
また、この差し込み量の選択結果と、ブーム長さ計29からの信号に基づくブーム長さの演算Cの結果(ブーム長さ)とに基づいて、選択された差し込み量で二段ブーム体7が最伸長状態に達したかどうかの判断Dが行われ、最伸長状態に達したと判断されると、コントローラ25からの信号によって図3の切換弁15が二段伸縮位置イから三段伸縮位置ロに切換わる。
【0056】
これにより、二段ブーム体7(第1油圧シリンダ9)の伸長作動が停止するのと入れ替わりに三段ブーム体8(第2油圧シリンダ10)が伸長作動を開始し、上記と同じフローで三段ブーム体8が最伸長状態に達したと判断されたときに、コントローラ25から伸長停止弁21に伸長停止信号が送られて三段ブーム体8(第2油圧シリンダ10)の伸長作動が停止する。
【0057】
この作用により、ブーム3が、選択されたモード(図1のクレーンモードまたは図2の土木モード)で最伸長した状態となり、図1のクレーンモードが選択されたときは高揚程、大作業半径が得られ、図2の土木モードが選択されたときは高いブーム強度が得られる。
【0058】
すなわち、作業内容に応じたブーム伸長状態が自動的に得られ、クレーン能力を最大限に活かすことができる。
【0059】
また、作業中、ブーム角度計30からの信号に基づくブーム角度の演算E、圧力検出器31からの信号に基づく圧力演算Fがそれぞれ行われるとともに、ブーム長さと角度から作業半径の演算Gが行われ、作業半径と圧力とから実荷重の演算Hが行われる。
【0060】
一方、モード判別Aに基づいて、モードごとに予め設定された定格総荷重表の選択Iが行われるとともに、この選択された定格総荷重表と作業半径及びブーム長さが照合されて定格総荷重の演算Jが行われ、この定格総荷重と実荷重の比較Kの結果、過負荷と判断されると、コントローラ25から過負荷自動停止弁24に信号が送られて図3のリリーフ弁22がアンロード作用を行い、クレーン作動が停止する。
【0061】
このように、クレーンモードと土木モードでブーム体同士の差し込み量が異なり、この差し込み量によってブーム強度が異なることから、過負荷防止のための定格総荷重もモードごとに異なる値(クレーンモードで小さく、土木モードで大きい値)に設定される。
【0062】
これにより、両モードに適合した定格総荷重での過負荷防止制御が行われるため、モードに関係なく作業半径とブーム長さとに基づいて定格総荷重を設定した場合のように、定格総荷重が過大に設定されてクレーンの転倒や破壊が発生したり、逆に定格総荷重が過小に設定されてクレーン能力が活かされなかったりするおそれがない。
【0063】
ところで、クレーンモードでクレーン作業を行っているときに、モード切換スイッチ28が土木モード側に切換えられると、上記フロー中の定格総荷重表の選択I、同演算Jによって定格総荷重のみが大きく設定されてしまう。一方、モード切換スイッチ28が切換操作されても差し込み量は変わらず、ブーム強度はクレーンモードのままであるため、定格総荷重が過大に設定されることとなり、ブーム破損等の危険事態が発生するおそれがある。
【0064】
この場合、各段ブーム体同士の差し込み量を検出し、その上でモード切換えを有効とする構成をとることもできるが、各段ブーム体ごとに差し込み量センサが必要となり、コスト面で不利となる。
【0065】
そこでこの実施形態では、図4のモード判別Aにおいて、ブーム長さ演算Cで求められたブーム長さをモード判別材料として取込み、ブーム3が最縮小またはそれに近い状態でのみモード切換スイッチ28によるモード切換えを有効とし、それ以外ではモード切換えをキャンセルするように構成されている。
【0066】
この構成により、定格総荷重と実際の差し込み量の関係に食い違いが生じるおそれがない。しかも、センサは、ブーム長さ計29のみでよいため、コスト面で有利となる。
【0067】
なお、ブーム縮小時には、前記のように伸長時とは逆に三段ブーム体8(第2油圧シリンダ10)が先に縮小作動し、その後、二段ブーム体7(第1油圧シリンダ9)が縮小作動する。
【0068】
第2実施形態(図5参照)
第2実施形態では、第1実施形態のようなブーム伸長モードの切換え機能を持たず、ブーム伸長状態(差し込み量)がオペレータの操作によって種々変化するクレーンにおいて、ブーム体同士の差し込み量を検出し、この差し込み量に応じて定格総荷重を設定する構成をとっている。
【0069】
詳述すると、信号入力部32のセンサとして、ブーム角度計30及び圧力検出器31のほか、第1及び第2両油圧シリンダ9,10のストロークを検出するシリンダストロークセンサ33が設けられ、これらの信号がコントローラ34に入力される。
【0070】
コントローラ34では、シリンダストロークセンサ32からの信号に基づいて、差し込み量の演算aとブーム長さの演算bが行われるとともに、ブーム角度計30からの信号に基づくブーム角度の演算c、圧力検出器31からの信号に基づく圧力演算dが行われる。
【0071】
そして、演算されたブーム長さとブーム角度から作業半径の演算eが行われ、この作業半径と圧力から実荷重の演算fが行われる。
【0072】
一方、差し込み量ごとに予め設定された定格総荷重表と作業半径及びブーム長さとを照合して定格総荷重の演算gが行われ、この演算された定格総荷重と実荷重との比較hの結果、過負荷と判断されたときに過負荷自動停止弁24に停止信号が送られてクレーン作動が停止する。
【0073】
この構成により、ブーム体同士の差し込み量に応じた正確な定格総荷重が設定され、適正な過負荷防止作用が行われる。
【0074】
ところで、第1実施形態においては、クレーンモードと土木モードの2種類のブーム伸長モードの間で切換える構成をとったが、作業内容をより細かく分類して3種類またはそれ以上のモード(差し込み量)でブーム伸長モードを切換えるようにしてもよい。
【0075】
また、二、三段両ブーム体7,8(第1、第2両油圧シリンダ9,10)を同時に伸長、縮小させるように構成してもよい。
【0076】
さらに、本発明は三段式ブームに限らず、四段式またはそれ以上の段数を備えたブームに適用することができる。
【0077】
【発明の効果】
上記のように請求項1〜6の発明によると、予め、ブーム体同士の差し込み量が異なる複数種類のブーム伸長モードを設定し、モード切換手段によって選択されたモードでブームを伸長させるため、たとえばクレーン作業時には差し込み量が小さいモード(請求項2では第2のブーム伸長モード)でブームを伸長させることにより、揚程と作業半径を最大限にとって吊り能力を活かし、土木作業時には差し込み量が大きいモード(同、第1のブーム伸長モード)でブームを伸長させることにより、ブーム強度が高い状態としてブームの破損や疲労破壊の発生を防止することができる。
【0078】
すなわち、作業内容に応じてブーム伸長状態を変え、クレーンが持つ能力を最大限に活かすことが可能となる。
【0079】
また、請求項5の発明によると、クレーンに標準装備された過負荷防止手段における定格総荷重を、差し込み量に応じて設定するため、適正な定格総荷重のもとで正確な過負荷防止作用を得ることができる。
【0080】
さらに、請求項6の構成によると、ブーム最縮小付近でのみモード切換えを有効とするため、定格総荷重と実際の差し込み量の関係に食い違いが生じるおそれがない。しかも、センサは、ブーム全長を検出する一つのみでよいため、コスト面で有利となるとともに構成を簡素化することができる。
【0081】
一方、請求項7の発明によると、差し込み量に応じて定格総荷重を変えるため、差し込み量に関係なくブーム長さのみに基づいて定格総荷重を決定する方式において手動操作により差し込み量を変化させたときのように、設定された定格総荷重が小さ過ぎてクレーン能力を活かせなかったり、逆に設定された定格総荷重が大き過ぎて過負荷防止機能が適正に働かなかったりするおそれがない。
【0082】
また、オペレータが作業に応じて適当な差し込み状態にすることができ、クレーンの能力を最大限に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態においてブーム体同士の差し込み量を小さくした状態の側面図である。
【図2】同差し込み量を大きくした状態の側面図である。
【図3】同実施形態におけるブーム伸縮回路の構成を示す図である。
【図4】同実施形態の制御ブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態の制御ブロック図である。
【符号の説明】
3 ブーム
6 一段ブーム体
7 二段ブーム体
8 三段ブーム体
9 二段ブーム体を伸縮させる伸縮駆動手段としての第1油圧シリンダ
10 三段ブーム体を伸縮させる伸縮駆動手段としての第2油圧シリンダ
L1,L2 差し込み量
15 制御手段を構成する切換弁
19 制御手段を構成する操作手段としてのリモコン弁
21 同伸長停止弁
24 制御手段のうちの過負荷防止手段を構成する過負荷自動停止弁
25 制御手段を構成するコントローラ
28 モード切換手段としてのモード切換スイッチ
29 過負荷防止手段を構成するブーム長さ計
30 同ブーム角度計
31 同圧力検出器
33 差し込み量検出手段としてのシリンダストロークセンサ
34 制御手段を構成するコントローラ

Claims (7)

  1. 複数段のブーム体がテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成されたブームと、このブームを伸縮駆動する伸縮駆動手段と、この伸縮駆動手段を制御する制御手段と、ブーム伸長モードを切換えるモード切換手段とを備え、上記制御手段は、上記ブームを伸長させるブーム伸長モードとして、隣り合うブーム体同士の差し込み量が異なる複数種類のモードを予め設定し、上記モード切換手段によって選択されたブーム伸長モードに応じて上記伸縮駆動手段を制御するように構成されたことを特徴とするクレーン。
  2. 請求項1記載のクレーンにおいて、制御手段は、相対的に差し込み量が大きい第1のブーム伸長モードと差し込み量が小さい第2のブーム伸長モードを予め設定し、モード切換手段はブーム伸長モードをこの両モード間で切換えるように構成されたことを特徴とするクレーン。
  3. 請求項1または2記載のクレーンにおいて、制御手段は、ブーム伸縮作動を指令する操作手段と、ブームの伸長状態を検出する検出手段と、上記操作手段からの指令信号及び上記検出手段からの検出信号を受けて伸縮駆動手段を制御するコントローラとを備え、このコントローラは、ブームが、モード切換手段によって選択されたブーム伸長モードに対応する伸長状態となったときに上記検出手段からの検出信号に基づいてブームの伸長作動を停止させるように構成されたことを特徴とするクレーン。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のクレーンにおいて、制御手段は、ブーム伸長時に、各段ブーム体のうち下位側のブーム体の伸長後に上位側のブーム体が伸長する順次作動方式で伸縮駆動機構を制御するように構成されたことを特徴とするクレーン。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のクレーンにおいて、制御手段は、作業時の実荷重と予め設定された定格総荷重とを比較して過負荷防止動作を行わせる過負荷防止手段を備え、選択されたブーム伸長モードに応じて上記定格総荷重を設定するように構成されたことを特徴とするクレーン。
  6. 請求項5記載のクレーンにおいて、制御手段は、ブームが最縮小またはその付近の状態にあるときにのみモード切換手段によるモードの切換えを有効とするように構成されたことを特徴とするクレーン。
  7. 複数段のブーム体がテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成されたブームと、このブームを伸縮駆動する伸縮駆動手段と、この伸縮駆動手段を制御する制御手段と、隣り合うブーム体同士の差し込み量を検出する差し込み量検出手段とを備え、上記制御手段は、作業時の実荷重と予め設定された定格総荷重とを比較して安全動作を行わせる過負荷防止手段を備え、上記差し込み量検出手段によって検出される差し込み量に応じて上記定格総荷重を設定するように構成されたことを特徴とするクレーン。
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