JP3096005B2 - フック格納装置 - Google Patents

フック格納装置

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JP3096005B2
JP3096005B2 JP08207319A JP20731996A JP3096005B2 JP 3096005 B2 JP3096005 B2 JP 3096005B2 JP 08207319 A JP08207319 A JP 08207319A JP 20731996 A JP20731996 A JP 20731996A JP 3096005 B2 JP3096005 B2 JP 3096005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装架される
クレーンのフックを格納する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に装架されるクレーンは、図7に示
すように、旋回するコラム10の上端部に伸縮するブー
ム1を枢軸11で枢支して起伏用シリンダ12により起
伏自在とし、このブーム1の先端部にフック4を吊下す
るための滑車3を収納した滑車収納体2を設け、コラム
10に設けたウインチ8からのワイヤロープ5を滑車収
納体2の滑車3に導き、この滑車3からワイヤロープ5
をフック4の滑車に掛回してフック4をブーム1の先端
部から吊下している。
【0003】このクレーンには、巻過警報装置60が設
けられており、作業時にフック4を巻上げた際にフック
4がブーム1の先端部に近づいて巻過警報位置に達した
とき、巻過ブザーが警報を発することによりフック4の
巻過を防止する。
【0004】また、車両に装架されるクレーンは、車両
の走行時には、図8に示すように、フック4をブーム1
の先端部に当接する格納位置まで巻上げて固定し格納状
態とする。このときは、巻過警報後さらにウインチ8を
操作して巻上げ、フック4がブーム1の先端部に当接す
ると同時にウインチ8を停止する必要がある。
【0005】しかし、このようなウインチ8の操作は極
めて難しく、停止が遅れるとフック4がブーム1の先端
部に衝突し、ワイヤロープ5には過大な張力が発生し
て、ブーム1の先端部やフック4やワイヤロープ5に損
傷を生ずる。
【0006】そこで、ウインチ8の油圧モータを駆動す
る油路に、巻過警報装置60のスイッチが作動したとき
に機能する低圧リリーフ弁を設け、巻過警報装置60の
スイッチの作動時にウインチ8の巻上力を低減させてい
る(実公平6−38857号参照)。
【0007】これにより、フック4がブーム1の先端部
に当接するときには、ウインチ8の油圧モータの駆動油
路は低圧となっていて、ウインチ8の巻上力が低減して
いるので、ブーム1の先端部やフック4やワイヤロープ
5に損傷は生じない。
【0008】また、この低圧リリーフ弁により、巻過状
態ではブーム1の伸縮シリンダ、起伏シリンダ、旋回モ
ータの駆動油路も低圧となるよう構成されており、巻過
状態となった後は、クレーンの伸縮、起伏、旋回も低圧
で作動する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】通常、クレーン作業で
は、巻過状態になると、さらにフックを巻上げるウイン
チの操作は行わない。また、ウインチを停止した状態で
ブームを伸長させるとフックが上昇するので、ブームの
伸長も行わない。
【0010】しかしながら、巻過状態であっても、もう
少しだけ揚程がほしいような場合には、さらにウインチ
を操作してフックを巻上げたり、ブームを伸長させてフ
ックを上昇させたりすることがある。
【0011】この場合、従来のものでは、巻過状態でウ
インチの油圧モータの駆動油路とブームの伸縮シリンダ
の駆動油路の圧力は低圧になっているので、吊荷が重い
と巻上げられなかったり、ブームを伸長できなかったり
することがある。
【0012】また、このように構成されたクレーンで
は、ワイヤロープを巻取り繰出すウインチがブーム側で
なくコラム側に設けられているので、ブームを起伏した
場合、ウインチと滑車収納体の滑車との間のワイヤロー
プの長さが変化する。即ち、ブームを起立させた場合に
は、ウインチと滑車収納体の滑車との間の距離が大とな
って、ウインチと滑車収納体の滑車との間のワイヤロー
プの長さが長くなり、ブームを倒伏させた場合には、ウ
インチと滑車収納体の滑車との間の距離が小となって、
ウインチと滑車収納体の滑車との間のワイヤロープの長
さが短くなる。
【0013】このため、フックをブーム先端部に格納し
た状態でブームを起立させると、ワイヤロープが引張ら
れワイヤロープの切断、あるいは、滑車収納体やフック
の損傷等が生じ、逆にブームを倒伏させるとワイヤロー
プが弛み、フックが格納状態から緩んだ状態となる。
【0014】この発明は、クレーンにおける上記課題を
解決するものであって、巻過状態でもウインチの油圧モ
ータやブームの伸縮シリンダ、起伏シリンダを高圧で駆
動することができ、フックの格納時には、格納位置に達
する前にウインチの油圧モータの駆動油路の圧力を低圧
とし、ブームの伸縮シリンダの伸長を自動停止するよう
にして、当接時におけるブームの先端部やフックやワイ
ヤロープの損傷を生じないようにすることができ、さら
に、フック格納状態でブームの起伏を行ったときのブー
ムの先端部、フック、ワイヤロープの損傷や、ワイヤロ
ープの弛みを防止することのできるフック格納装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のクレーンのフッ
ク格納装置は、上記課題を解決するため、伸縮起伏する
ブームの先端部に吊下されたフックと、フックを巻上げ
巻下げするウインチと、フックが巻上げられて巻過警報
位置に達したとき警報を発する巻過警報装置とを備えた
油圧駆動のクレーンにおいて、巻過警報位置を越えてさ
らにフックを巻上げたときフックの格納位置に近接する
所定位置で作動するフック格納用スイッチと、フック格
納用スイッチの作動によりウインチ用の油圧モータの巻
上側油路を低圧に規制する減圧手段と、フック格納用ス
イッチの作動によりブームの伸長を不能とする伸長停止
手段とを設けている。
【0016】この構成により、フックの格納時には、ブ
ームの伸長を停止させ、ウインチの油圧モータの巻上側
油路の圧力を低圧に規制して、フックの当接時における
ブームの先端部やフックやワイヤロープに損傷を生じな
いようにする。ウインチの油圧モータやブームの伸縮用
シリンダ、起伏用シリンダなどによるその他の操作は、
巻過状態でも通常どおり高圧で行うことができる。
【0017】また、ウインチ用の油圧モータを駆動する
油路に、フック格納用スイッチの作動状態においてブー
ムの起伏操作により作動するウンイチ巻下巻上用電磁弁
を、ウインチ操作弁と並列に設けることにより、ブーム
が起立した状態でフックが格納されている場合に、ブー
ムを倒伏させるとき、連動してフックが巻上げられてワ
イヤロープの緩みを防止し、ブームが倒伏した状態でフ
ックが格納されている場合にブームを起立させるとき、
連動してフックが巻下げられてブームの先端部やフック
やワイヤロープに損傷を生じないようにすることができ
る。
【0018】なお、フック格納用スイッチを常閉とする
ことにより、フック格納用スイッチが故障した場合や、
その回路の途中が断線した場合にも、ブームの伸長を停
止させ、ウインチの油圧モータの巻上側油路の圧力を低
圧に規制して、フックの当接時におけるブームの先端部
やフックやワイヤロープに損傷を生じないようにするこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の一形態で
あるフック格納装置の油圧回路図、図2はフック格納装
置の電気回路図、図3は一部を切欠いて示すブームの先
端部の正面図、図4はフックの格納前の状態を示す説明
図、図5は図4のA−A線断面図、図6は、フックの格
納状態を示す説明図である。
【0020】ここで、クレーンの全体的な構成は、図7
に示す従来のものと同様であって旋回するコラム10の
上端部に伸縮するブーム1を枢軸11で枢支して起伏用
シリンダ12により起伏自在とし、このブーム1の先端
部にフック4を吊下するための滑車3を収納した滑車収
納体2を設け、コラム10に設けたウインチ8からのワ
イヤロープ5を滑車収納体2の滑車3に導き、この滑車
3からワイヤロープ5をフック4の滑車に掛回してフッ
ク4をブーム1の先端部から吊下している。
【0021】図1に示すように、ウインチ8の油圧モー
タ80の巻上側油路81と巻下側油路82とは、並列に
設けられたウインチ操作弁83とウインチ巻上巻下用電
磁弁84とを介して油圧ポンプ13の吐出油路14とタ
ンク15への戻り油路16とに切換可能に接続されてい
る。巻上側油路81の途中には、減圧用電磁弁86の切
換作動によって作動するウインチ巻上用減圧弁85と、
逆止弁87とが並列に設けられている。
【0022】ブーム1の伸縮用シリンダ9の伸長側油路
91と縮小側油路92とは、ブーム伸縮操作弁93を介
して油圧ポンプ13の吐出油路14とタンク15への戻
り油路16とに切換可能に接続されている。
【0023】ブーム1の起伏用シリンダ12の起立側油
路121と倒伏側油路122とは、ブーム起伏操作弁1
23を介して油圧ポンプ13の吐出油路14とタンク1
5への戻り油路16とに切換可能に接続されている。
【0024】ウインチ操作弁83とブーム伸縮操作弁9
3とブーム起伏操作弁123とは、3位置の手動操作切
換弁であり、中立位置では油圧ポンプ13の吐出油路1
4をタンク15への戻り油路16と連通させる。
【0025】ブーム伸縮操作弁93には、油圧ポンプ1
3の吐出油路14と伸縮用シリンダ9の伸長側油路91
とを連通させる位置へ切換操作したときONとなるブー
ム伸長マイクロスイッチ95が設けられている。
【0026】また、ブーム起伏操作弁123には、油圧
ポンプ13の吐出油路14と起伏用シリンダ12の起立
側油路121とを連通させる位置へ切換操作したときO
Nとなるブーム起立マイクロスイッチ125と、油圧ポ
ンプ13の吐出油路14と起伏用シリンダ12の倒伏側
油路122とを連通させる位置へ切換操作したときON
となるブーム倒伏マイクロスイッチ126とが設けられ
ている。
【0027】油圧ポンプ13の吐出油路14とタンク1
5への戻り油路16との間には、メインリリーフ弁17
と、自動停止用電磁弁19の切換作動により作動するブ
ーム伸長アンロード弁18とが並列に設けられている。
【0028】前記の滑車収納体2には、巻過警報装置6
0の巻過スイッチ6と、フック格納用スイッチ7とが取
付けられている。巻過スイッチ6の作動アーム61に
は、重錘62が吊下されており、フック4が巻上げられ
て上昇し、滑車収納体2に近づいて巻過警報位置に達し
たとき、この重錘62はフック4で押上げられて作動ア
ーム61が回動し、巻過スイッチ6がONとなる。図2
に示すように、電源64から巻過ブザー63と巻過スイ
ッチ6が直列に接続されており、巻過スイッチ6がON
になると、巻過ブザー63が作動し警報を発する。
【0029】フック格納用スイッチ7の作動レバー71
には、重錘となるプレート72の前端部(図5上右端
部)が連結吊下されている。このプレート72の後端部
には、上下方向を長軸とする長穴73が穿設されてい
て、滑車収納体2に突設されたピン21にこの長穴73
が係合され、プレート72の後端部はピン21から吊下
されている。
【0030】フック4の上端には、プレート72と係合
する係合材41が設けられている。フック4が巻上げら
れて上昇し、格納位置に接近すると、係合材41により
プレート72が押上げられ、作動レバー71が回動して
常閉のフック格納用スイッチ7がOFFとなる。このフ
ック格納用スイッチ7の作動位置は、巻過警報位置より
上方に設定されている。
【0031】フック格納用スイッチ7は、図2に示すよ
うに、常開のリレー74のコイルを経て電源64と接続
されており、フック格納用スイッチ7がOFFになる
と、リレー74が作動しONとなる。
【0032】このリレー74と電源64との間には、ウ
インチ巻上用減圧弁85を作動させる減圧用電磁弁86
のソレノイド86Sが接続されている。また、リレー7
4と電源64との間には、ブーム伸長マイクロスイッチ
95と、ブーム伸長アンロード弁18を作動させる自動
停止用電磁弁19のソレノイド19Sとが直列に接続さ
れている。
【0033】さらに、リレー74と電源64との間に
は、ブーム起立マイクロスイッチ125とウインチ巻下
巻上用電磁弁84の巻下用ソレノイド84Dが直列に接
続されており、これと並列に、ブーム倒伏マイクロスイ
ッチ126とウインチ巻下巻上用電磁弁84の巻上用ソ
レノイド84Uが直列に接続されている。
【0034】作業時には、ウインチ操作弁83の操作レ
バーを巻上側へ操作、又はブーム伸縮操作弁93の操作
レバーを伸長側へ操作すると、巻上側油路81、又は伸
長側油路91に圧油が供給されるので、フック4が巻上
げられ、又はブーム1が伸長してフック4が上昇する。
【0035】巻過スイッチ6の作動アーム61に吊下さ
れている重錘62は、フック格納用スイッチ7の作動レ
バー71に吊下されているプレート72より下方にある
ので、フック4は巻上げられて上昇すると、まず重錘6
2に当接する。すると、重錘62はフック4で押上げら
れて作動アーム61が回動し、巻過スイッチ6がONと
なり、巻過ブザー63が作動し警報を発する。そこで、
通常は巻上げを中止する。
【0036】もし、このような巻過状態であっても、も
う少しだけ揚程がほしいような場合には、さらにフック
4を巻上げたり、ブーム1を伸長させてフック4を上昇
させたりすることができる。このとき、まだフック格納
用スイッチ7はON、従ってリレー74はOFFの状態
であるので、減圧用電磁弁86、自動停止用電磁弁19
はOFFであり、ウインチ巻上用減圧弁85、ブーム伸
長アンロード弁18は作動しない。よって、巻上側油路
81、又は伸長側油路91には、メインリリーフ弁17
で規制される通常の圧力の圧油が供給されるので、吊荷
が巻上げられなくなったり、ブームを伸長できなくなっ
たりすることはない。
【0037】フック4の格納時には、フック4をさらに
上方まで巻上げる。すると、図5に示すように、フック
4の係合材41がフック格納用スイッチ7の作動レバー
71に吊下されているプレート72に当接する。プレー
ト72はフック4で押上げられて作動レバー71が回動
し、フック格納用スイッチ7がOFFとなる。すると、
リレー74はONとなり、減圧用電磁弁86のソレノイ
ド86Sが励磁されて減圧用電磁弁86が作動するの
で、ウインチ巻上用減圧弁85が作動する。よって、巻
上側油路81の圧力が低圧となり、そのまま巻上げ操作
を続けると、図6に示すようにフック4が滑車格納体2
の下部に当接して格納される。
【0038】このとき、フック4が格納位置に達する前
に巻上側油路81の圧力が低圧となっているので、衝突
によるブームの先端部やフックやワイヤロープの損傷は
生じない。
【0039】巻過状態からブーム1を伸長させてフック
4を上昇させるときにも、フック4の係合材41がフッ
ク格納用スイッチ7の作動レバー71に吊下されている
プレート72に当接する位置まで上昇すると、プレート
72はフック4で押上げられて作動レバー71が回動
し、フック格納用スイッチ7がOFFとなる。すると、
リレー74はONとなり、ブーム伸縮操作弁93の操作
レバーの伸長側への操作でブーム伸長マイクロスイッチ
95がONとなっているので、自動停止用電磁弁19の
ソレノイド19Sが励磁され自動停止用電磁弁19が作
動する。よって、ブーム伸長アンロード弁18が作動し
圧油は吐出油路14から戻り油路16を経てタンク15
に戻るので、ブーム1の伸長作動は停止され衝突による
ブームの先端部やフックやワイヤロープの損傷は生じな
い。
【0040】なおフック4の格納状態からのウインチ8
の巻下げ操作及びブーム1の縮小操作は、自由に通常の
作動圧で行うことができる。ブーム1が倒伏した状態で
フック4が格納されている場合に、ブーム1を起立させ
ると、ブーム起立マイクロスイッチ125がONとな
り、リレー74はONとなっているので、ウインチ巻下
巻上用電磁弁84の巻下用ソレノイド84Dが励磁さ
れ、ウインチ巻下巻上用電磁弁84が作動して吐出油路
14と巻下側油路82とを連通させ、ウインチ8の油圧
モータ80を巻下側に作動させる。即ち、フック4が格
納された状態では、ブーム1を起立させると、それと同
時にウインチ8からワイヤロープ5を繰出すようにする
ので、ワイヤロープ5が切断したり、ブーム1の先端部
やフック4が損傷することはない。
【0041】また、ブーム1がある程度起立した状態で
フック4が格納されている場合に、ブーム1を倒伏させ
ると、ブーム倒伏マイクロスイッチ126がONとな
り、リレー74はONとなっているので、ウインチ巻下
巻上用電磁弁84の巻上用ソレノイド84Uが励磁さ
れ、ウインチ巻下巻上用電磁弁84が作動して吐出油路
14と巻上側油路81とを連通させ、ウインチ8の油圧
モータ80を巻上側に作動させる。即ち、フック4が格
納された状態では、ブーム1を倒伏させると、それと同
時にウインチ8がワイヤロープ5を弛まないように巻上
げるので、格納状態にあるフック4が緩むことがなく格
納状態に保持される。
【0042】なお、フック格納用スイッチ7は常閉のス
イッチとしているので、フック格納用スイッチ7が故障
した場合や、その回路の途中が断線した場合には、リレ
ー74はONの状態に保持され、フック4の巻上げやブ
ーム1の伸長の操作を行ったときに巻上側油路81は低
圧となり、伸長側油路91はアンロードされる。このよ
うにすることで、故障や断線を知らないでフック4の格
納操作を行っても滑車格納体2やフック4やワイヤロー
プ5の損傷が生じない。また、フック4の格納操作時で
なく通常の作業時において、フック4の巻上げやブーム
1の伸長の操作を行った場合に、低圧状態やアンロード
状態となることにより、故障や断線を知らせることがで
きるという効果もある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、このフック格納装
置は、巻過状態でもウインチの油圧モータやブームの伸
縮シリンダ、起伏シリンダを高圧で駆動することがで
き、フックの格納時には、格納位置に達する前にウイン
チの油圧モータの駆動油路の圧力を低圧とし、ブームの
伸縮シリンダの伸長を自動停止するようにして、当接時
におけるブームの先端部やフックやワイヤロープの損傷
を生じないようにすることができる。
【0044】また、ウインチ用の油圧モータを駆動する
油路に、フック格納用スイッチの作動状態においてブー
ムの起伏操作により作動するウンイチ巻下巻上用電磁弁
を、ウインチ操作弁と並列に設けることにより、ブーム
が起立した状態でフックが格納されている場合に、ブー
ムを倒伏させるとき、連動してフックが巻上げられてワ
イヤロープの弛みを防止して格納状態を保持し、ブーム
が倒伏した状態でフックが格納されている場合にブーム
を起立させるとき、連動してフックが巻下げられてブー
ムの先端部やフックやワイヤロープに損傷を生じないよ
うにすることができる。
【0045】なお、フック格納用スイッチを常閉とする
ことにより、フック格納用スイッチが故障した場合や、
その回路の途中が断線した場合にも、ブームの伸長を停
止させ、ウインチの油圧モータの巻上側油路の圧力を低
圧に規制して、フックの当接時におけるブームの先端部
やフックやワイヤロープに損傷を生じないようにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるフック格納装置の
油圧回路図である。
【図2】フック格納装置の電気回路図である。
【図3】一部を切欠いて示すブームの先端部の正面図で
ある。
【図4】フックの格納前の状態を示す説明図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】フックの格納状態を示す説明図である。
【図7】従来のクレーンの全体構成を示す側面図であ
る。
【図8】従来のクレーンのフックの格納状態の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ブーム 2 滑車収納体 3 滑車 4 フック 5 ワイヤロープ 6 巻過スイッチ 7 フック格納用スイッチ 8 ウインチ 9 伸縮用シリンダ 10 コラム 12 起伏用シリンダ 13 油圧ポンプ 14 吐出油路 15 タンク 16 戻り油路 17 メインリリーフ弁 18 ブーム伸長アンロード弁 19 自動停止用電磁弁 21 ピン 41 係合材 60 巻過警報装置 63 巻過ブザー 64 電源 71 作動レバー 72 プレート 73 長穴 74 リレー 80 油圧モータ 81 巻上側油路 82 巻下側油路 83 ウインチ操作弁 84 ウインチ巻下巻上用電磁弁 85 ウインチ巻上用減圧弁 86 減圧用電磁弁 91 伸長側油路 92 縮小側油路 93 ブーム伸縮操作弁 95 ブーム伸長マイクロスイッチ 121 起立側油路 122 倒伏側油路 123 ブーム起伏操作弁 125 ブーム起立マイクロスイッチ 126 ブーム倒伏マイクロスイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 23/88 B66D 1/54

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮起伏するブームの先端部に吊下さ
    れたフックと、該フックを巻上げ巻下げするウインチ
    と、フックが巻上げられて巻過警報位置に達したとき警
    報を発する巻過警報装置とを備えた油圧駆動のクレーン
    において、 巻過警報位置を越えてさらにフックを巻上げたときフッ
    クの格納位置に近接する所定位置で作動するフック格納
    用スイッチと、該フック格納用スイッチの作動によりウ
    インチ用の油圧モータの巻上側油路を低圧に規制する減
    圧手段と、前記フック格納用スイッチの作動によりブー
    ムの伸長を不能とする伸長停止手段とを設けたことを特
    徴とするクレーンのフック格納装置。
  2. 【請求項2】 ウインチ用の油圧モータを駆動する油
    路に、フック格納用スイッチの作動状態においてブーム
    の起伏操作により作動するウンイチ巻下巻上用電磁弁
    を、ウインチ操作弁と並列に設けたことを特徴とする請
    求項1記載のクレーンのフック格納装置。
  3. 【請求項3】 フック格納用スイッチが常閉であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のクレーン
    のフック格納装置。
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Cited By (1)

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