JPH11263590A - クレーンのブーム制御装置 - Google Patents

クレーンのブーム制御装置

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JPH11263590A
JPH11263590A JP7089898A JP7089898A JPH11263590A JP H11263590 A JPH11263590 A JP H11263590A JP 7089898 A JP7089898 A JP 7089898A JP 7089898 A JP7089898 A JP 7089898A JP H11263590 A JPH11263590 A JP H11263590A
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JP
Japan
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boom
hook
lowering
switching valve
raising
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JP7089898A
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Tomohiro Takashima
朋広 高島
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Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フックの格納状態からブームの起伏動作が行
えるようにする。 【解決手段】 ブーム起伏用油圧シリンダ11と、ブー
ム伸縮用油圧シリンダ3と、ウインチ用油圧モータ12
と、巻過状態を検出しブームの起立、伸長動作、及びフ
ックの巻上動作を不能とする巻過防止装置と、フックの
自動格納装置とを備えたクレーンにおいて、ブーム起伏
用油圧シリンダ11の伏側油室11Bとブーム起伏用切
換弁23の伏側出力ポートAとを接続する伏管路25の
途中に、伏側油室11Bをウインチ用油圧モータ12の
巻下管路28と連通させ、ウインチ用油圧モータ12の
巻上管路27をブーム起伏用切換弁23の伏側出力ポー
トAと連通させるよう切換え可能な起立巻下用電磁切換
弁50を設けると共に、この起立巻下用電磁切換弁50
の切換えと併せて、フックの巻過状態でもブームの起立
動作を許容するよう巻過防止装置を切換える切換スイッ
チを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックの運転室
と荷台との間に架装搭載されるクレーンのブームを制御
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クレーンには、ワイヤロープの
切断を防止するため、巻過防止装置が設けられている。
巻過防止装置は、図5に示すように、巻過検出用ウェイ
ト8を、ブーム2の先端部に取付けた巻過検出スイッチ
7の作動リンクから、巻過用ワイヤロープ9で吊下して
いる。フック巻上用ワイヤロープ5によりフック6がブ
ーム先端近くまで巻上げられると、巻過検出用ウェイト
8がフック6上端部に当接して持上げられ、巻過用ワイ
ヤロープ9が弛んで巻過検出用ウェイト8により引下げ
られていた作動リンクが元の位置に復帰し、巻過検出ス
イッチ7がフック6の巻過状態を検出する。
【0003】そこで、巻過防止装置は警報を発し自動的
にウインチ4の巻上動作を停止させると共に、ブーム2
の先端とフック6との間の距離が短くなるようなブーム
2の起立動作、ブーム2の伸長動作も停止させる。但
し、ブーム2の先端とフック6との間の距離が長くなる
ような、ウインチ4の巻下動作、ブーム2の倒伏動作、
ブーム2の短縮動作は可能となるよう構成されている。
【0004】これには、図3の油圧回路及び図4の電気
回路が用いられている。図3に示すように、油圧ポンプ
18の吐出管路であるクレーン1作動用の主管路38に
は、ブーム伸縮用切換弁20、ブーム起伏用切換弁2
3、ウインチ用切換弁26が設けられている。ブーム伸
縮用油圧シリンダ3には、ブーム伸縮用切換弁20から
伸管路21と縮管路22とが接続されており、伸長時に
は油圧ポンプ18からブーム伸油路21を経て圧油が供
給され、ブーム縮油路22からタンク19へ圧油が排出
され、縮小時にはその逆の流れとなる。ブーム起伏用油
圧シリンダ11には、ブーム起伏用切換弁23から起管
路24と伏管路25とが接続されており、起立時には油
圧ポンプ18から起管路24を経て圧油が供給され、伏
管路25からタンク19へ圧油が排出され、倒伏時には
その逆の流れとなる。ウインチ用油圧モータ12には、
ウインチ用切換弁26から巻上管路27と巻下管路28
とが接続されており、巻上時には油圧ポンプ18から巻
上管路27を経て圧油が供給され、巻下管路28からタ
ンク19へ圧油が排出され、巻下時にはその逆の流れと
なる。
【0005】また、主管路38には、この他に左右のア
ウトリガ用油圧シリンダ45L、45Rを操作するアウ
トリガ切換弁46L、46R、ブーム2の旋回用油圧モ
ータ47を操作する旋回用切換弁48が設けられ、更
に、主管路38とタンク管路41との間には、主管路3
8の圧力が所定の圧力より上昇しないようにし回路内の
機器を保護する主リリーフ弁39と、主管路38の圧油
をアンロードするリリーフ弁31とが設けられている。
リリーフ弁31のベント回路には、ベント回路を開閉す
る電磁切換弁32が設けられており、そのソレノイド3
2aが励磁されたとき電磁切換弁32が作動してベント
回路を開通し、リリーフ弁31が作動して主管路の圧油
をアンロードするようになっている。即ち、リリーフ弁
31と電磁切換弁32とでアンロード弁を構成してい
る。
【0006】ここで、ブーム起伏用切換弁23、ウイン
チ用切換弁26、ブーム伸縮用切換弁20の近傍には、
ブーム2の先端とフック6との間の距離が短くなる操
作、即ち、ブーム2の起立操作、ウインチ4の巻上操
作、ブーム2の伸長操作の際にONとなるリミットスイ
ッチL1 、L2 、L3 が設けられている。
【0007】このリミットスイッチL1 、L2 、L
3 は、図4に示すように、巻過検出回路30の電源33
と巻過検出スイッチ7との間に互いに並列に接続されて
いる。また、巻過検出回路30の途中には、電磁切換弁
32のソレノイド32aとブザー51とが互いに並列に
設けられている。
【0008】クレーン1による作業中、ブーム2の先端
とフック6との間の距離が短くなる操作、即ち、ブーム
2の起立操作、ウインチ4の巻上操作、又はブーム2の
伸長操作を行っているときには、リミットスイッチ
1 、L2 、L3 の何れかがONとなっているので、こ
のときに巻過状態になって巻過検出スイッチ7がONと
なると、ブザー51が警報を発すると共に、電磁切換弁
32のソレノイド32aが励磁される。すると、電磁切
換弁32が作動し、リリーフ弁31が作動して、主管路
38の圧油をタンク19側にアンロードさせるので、ア
クチュエータ側へは圧油は流れなくなり、ブーム2の起
立動作、ウインチ4の巻上動作、又はブーム2の伸長動
作が停止する。
【0009】なお、ブーム2の先端とフック6との間の
距離が長くなるような、ウインチ4の巻下操作、ブーム
2の短縮操作、ブーム2の倒伏操作を行っているときに
は、リミットスイッチL1 、L2 、L3 は何れもOFF
となっているので、巻過検出スイッチ7がONとなって
も、電磁切換弁32のソレノイド32aは励磁されず、
ウインチ4の巻下動作、ブーム2の短縮動作、ブーム2
の倒伏動作は行うことができる。
【0010】また、近年、トラック走行時前にクレーン
1のフック6を格納する際の格納操作を簡易化自動化す
るため、ブーム2の先端部にフック6を格納するように
したフックの自動格納装置が用いられるようになってい
る。このフック6の自動格納装置は、図6に示すよう
に、ブーム2先端部に弧状の案内面15Fを形成したフ
ックガイド15を取付け、フック6の上端にフックガイ
ド15の案内面15Fに接して転動するローラ16を設
けて、フック6を格納する場合には、巻過検出スイッチ
7が作動した後も更にフック6を巻上げ、巻上げられた
フック6が上昇してローラ16がフックガイド15の案
内面15Fに当接し、ローラ16が案内面15Fに沿っ
て転動して、ブーム2先端部の格納位置に格納されるよ
うになっている(特許第2548473号参照)。
【0011】このように、巻過検出スイッチ7が作動し
た後も更にフック6を巻上げて格納位置に格納しておく
ために、主管路38にはフック格納切換弁35が設けら
れており、このフック格納切換弁35からは、その切換
時にウインチ用油圧モータ12を巻上側へ回転させるよ
うに、フック格納管路37が巻上管路27に、格納用戻
り管路36が巻下管路28に接続されている。フック格
納管路37とタンク管路41との間には、主リリーフ弁
39より低圧に設定したフック格納用リリーフ弁40が
設けられており、フック6を巻上げてブーム2の先端部
に格納する場合に、フック6がブーム2の先端部のフッ
クガイド15に当接した際にフック巻上用ワイヤロープ
5の切断、フック6の損傷等が生じないないようになっ
ている。
【0012】なお、フック格納管路37の途中には、フ
ック格納切換弁35からウインチ用油圧モータ12への
圧油の流れを許容し、その逆流を阻止するチェック弁4
2が設けられており、ウインチ用切換弁26を切換えて
ウインチ用油圧モータ12の巻上動作を行うときにその
圧油がフック格納用リリーフ弁40に行かないようにな
っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このよう
に、巻過状態となったとき自動的にウインチ4の巻上動
作を停止させると共に、ブーム2の起立、伸長動作を停
止させる巻過防止機構と、巻過状態検出後更に巻上げを
継続してフック6を格納するフックの自動格納機構とを
備えたクレーン1では、例えば図7に示すように、トラ
ック13の荷台14に荷Wを高く積んで、フック6を格
納しブーム2を荷台14と平行な走行状態として目的の
場所までトラック13を走行させた後、クレーン1を作
業状態にする場合、先ずブーム2を起立させなければな
らないが、巻過状態となっているので起立動作は不能で
ある。そこで、巻過状態を解除するため、ウインチ4の
巻下動作を行う必要が生ずるが、荷Wが高く積まれてい
るのでフック6が荷Wに当たって下がらず巻過状態を解
除できない。ブーム2の伸長も同様に不能である。
【0014】一旦、フック6が荷Wに当たらない位置ま
でクレーン1を旋回させ、ウインチ4を巻下げて巻過状
態を解除した後、ブーム2を起立させクレーン1を再度
旋回させて戻すことは可能であるが操作が面倒で作業能
率が悪い。また狭隘箇所ではフック6が荷Wに当たらな
い位置までクレーン1を旋回できないこともある。
【0015】本発明は、クレーンにおけるかかる問題を
解決するものであって、フックの格納状態からブームの
起伏動作を行うことができるクレーンのブーム制御装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のクレーンのブー
ム制御装置は、ブームの起伏動作を行うブーム起伏用油
圧シリンダと、ブームの伸縮動作を行うブーム伸縮用油
圧シリンダと、ブームの先端部から吊下されるフックの
巻上巻下動作を行うウインチ用油圧モータと、フックの
巻過状態を検出してブームの起立動作、伸長動作、及び
フックの巻上動作を不能とする巻過防止装置と、フック
が巻過状態になった後も更にフックを巻上げてブームの
先端部にフックを格納させるフックの自動格納装置とを
備えたクレーンにおいて、ブーム起伏用油圧シリンダの
伏側油室とブーム起伏用切換弁の伏側出力ポートとを接
続する伏管路の途中に、ブーム起伏用油圧シリンダの伏
側油室をウインチ用油圧モータの巻下管路と連通させ、
ウインチ用油圧モータの巻上管路をブーム起伏用切換弁
の伏側出力ポートと連通させるよう切換え可能な起立巻
下用電磁切換弁を設けると共に、この起立巻下用電磁切
換弁の切換えと併せて、フックの巻過状態でもブームの
起立動作を許容するよう巻過防止装置を切換える切換ス
イッチを設けることにより、上記課題を解決している。
【0017】フックを格納した状態から、ブームの起立
動作を行う場合には、まず、切換スイッチを操作して起
立巻下用電磁切換弁を切換えることにより、ブーム起伏
用油圧シリンダの伏側油室をウインチ用油圧モータの巻
下管路と連通させ、ウインチ用油圧モータの巻上管路を
ブーム起伏用切換弁の伏側出力ポートと連通させる。同
時に、巻過防止装置はフックの巻過状態でもブームの起
立動作を許容するよう切換えられる。
【0018】そこで、ブーム起伏用切換弁をブーム起側
へ切換え操作すると、圧油がブーム起伏用切換弁からブ
ーム起伏用油圧シリンダの起側油室に供給され、伏側油
室の圧油は、起立巻下用電磁切換弁、巻下管路を経てウ
インチ用油圧モータに流入し、巻上管路、起立巻下用電
磁切換弁、ブーム起伏用切換弁を経てタンク戻るように
なるので、ブームの起立動作とフックの巻下動作が同時
に行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るクレーンのブーム制御装置の油圧回路図、図2はその
電気回路図である。
【0020】クレーンの基本的構成は図3〜図7に示す
従来のクレーンと同様であり、同一の構成要素には同一
の符号を付して説明する。クレーン1は、ブーム2の起
伏動作を行うブーム起伏用油圧シリンダ11と、ブーム
2の伸縮動作を行うブーム伸縮用油圧シリンダ3と、ブ
ーム2の先端部から吊下されるフック6の巻上巻下動作
を行うウインチ4と、フック6の巻過状態を検出する巻
過検出装置と、フック6が巻過状態になった後も更にフ
ック6を巻上げてブーム2の先端部にフック6を格納さ
せるフックの自動格納装置とを備えている。
【0021】図1に示すように、油圧ポンプ18の吐出
管路であるクレーン1作動用の主管路38には、ブーム
伸縮用切換弁20、ブーム起伏用切換弁23、ウインチ
用切換弁26が設けられている。ブーム伸縮用油圧シリ
ンダ3には、ブーム伸縮用切換弁20から伸管路21と
縮管路22とが接続されており、伸長時には油圧ポンプ
18からブーム伸油路21を経て圧油が供給され、ブー
ム縮油路22からタンク19へ圧油が排出され、縮小時
にはその逆の流れとなる。ブーム起伏用油圧シリンダ1
1には、ブーム起伏用切換弁23から起管路24と伏管
路25とが接続されており、起立時には油圧ポンプ18
から起管路24を経て圧油が供給され、伏管路25から
タンク19へ圧油が排出され、倒伏時にはその逆の流れ
となる。ウインチ用油圧モータ12には、ウインチ用切
換弁26から巻上管路27と巻下管路28とが接続され
ており、巻上時には油圧ポンプ18から巻上管路27を
経て圧油が供給され、巻下管路28からタンク19へ圧
油が排出され、巻下時にはその逆の流れとなる。
【0022】また、主管路38には、この他に左右のア
ウトリガ用油圧シリンダ45L、45Rを操作するアウ
トリガ切換弁46L、46R、ブーム2の旋回用油圧モ
ータ47を操作する旋回用切換弁48が設けられ、更
に、主管路38とタンク管路41との間には、主管路3
8の圧力が所定の圧力より上昇しないようにし回路内の
機器を保護する主リリーフ弁39と、主管路38の圧油
をアンロードするリリーフ弁31とが設けられている。
リリーフ弁31のベント回路には、ベント回路を開閉す
る電磁切換弁32が設けられており、そのソレノイド3
2aが励磁されたとき電磁切換弁32が作動してベント
回路を開通し、リリーフ弁31が作動して主管路の圧油
をアンロードするようになっている。即ち、リリーフ弁
31と電磁切換弁32とでアンロード弁を構成してい
る。
【0023】巻過防止装置は、巻過検出用ウェイト8
を、ブーム2の先端部に取付けた巻過検出スイッチ7の
作動リンクから、巻過用ワイヤロープ9で吊下してい
る。ウインチ4によりフック巻上用ワイヤロープ5が巻
上げられフック6がブーム先端近くまで上昇すると、巻
過検出用ウェイト8がフック6上端部に当接して持上げ
られ、巻過用ワイヤロープ9が弛んで巻過検出用ウェイ
ト8により引下げられていた作動リンクが元の位置に復
帰し、巻過検出スイッチ7がONとなってフック6の巻
過状態を検出する。
【0024】ブーム起伏用切換弁23、ウインチ用切換
弁26、ブーム伸縮用切換弁20の近傍には、ブーム2
の先端とフック6との間の距離が短くなる操作、即ち、
ブーム2の起立操作、ウインチ4の巻上操作、ブーム2
の伸長操作の際にONとなるリミットスイッチL1 、L
2 、L3 が設けられている。
【0025】このリミットスイッチL1 、L2 、L
3 は、巻過検出回路30の電源33と巻過検出スイッチ
7との間に互いに並列に接続されている。また、巻過検
出回路30の途中には、電磁切換弁32のソレノイド3
2aとブザー51とが互いに並列に設けられている。
【0026】クレーン1による作業中、ブーム2の先端
とフック6との間の距離が短くなる操作、即ち、ブーム
2の起立操作、ウインチ4の巻上操作、又はブーム2の
伸長操作を行っているときには、リミットスイッチ
1 、L2 、L3 の何れかがONとなっているので、こ
のときに巻過状態になって巻過検出スイッチ7がONと
なると、ブザー51が警報を発すると共に、電磁切換弁
32のソレノイド32aが励磁される。すると、電磁切
換弁32が作動し、リリーフ弁31が作動して、主管路
38の圧油をタンク19側にアンロードさせるので、ア
クチュエータ側へは圧油は流れなくなり、ブーム2の起
立動作、ウインチ4の巻上動作、又はブーム2の伸長動
作が停止する。
【0027】なお、ブーム2の先端とフック6との間の
距離が長くなるような、ウインチ4の巻下操作、ブーム
2の短縮操作、ブーム2の倒伏操作を行っているときに
は、リミットスイッチL1 、L2 、L3 は何れもOFF
となっているので、巻過検出スイッチ7がONとなって
も、電磁切換弁32のソレノイド32aは励磁されず、
ウインチ4の巻下動作、ブーム2の短縮動作、ブーム2
の倒伏動作は行うことができる。
【0028】フック6の自動格納装置は、ブーム2先端
部に弧状の案内面15Fを形成したフックガイド15を
取付け、フック6の上端にフックガイド15の案内面1
5Fに接して転動するローラ16を設けて、フック6を
格納する場合には、巻過検出スイッチ7が作動した後も
更にフック6を巻上げ、巻上げられたフック6が上昇し
てローラ16がフックガイド15の案内面15Fに当接
し、ローラ16が案内面15Fに沿って転動して、ブー
ム2先端部の格納位置に格納されるようになっている。
【0029】このように、巻過検出スイッチ7が作動し
た後も更にフック6を巻上げて格納位置に格納しておく
ために、主管路38にはフック格納切換弁35が設けら
れており、このフック格納切換弁35からは、その切換
時にウインチ用油圧モータ12を巻上側へ回転させるよ
うに、フック格納管路37が巻上管路27に、格納用戻
り管路36が巻下管路28に接続されている。フック格
納管路37とタンク管路41の間には、主リリーフ弁3
9より低圧に設定したフック格納用リリーフ弁40が設
けられており、フック6を巻上げてブーム2の先端部に
格納する場合に、フック6がブーム2の先端部のフック
ガイド15に当接した際にフック巻上用ワイヤロープ5
の切断、フック6の損傷等が生じないないようになって
いる。
【0030】なお、フック格納管路37の途中には、フ
ック格納切換弁35からウインチ用油圧モータ12への
圧油の流れを許容し、その逆流を阻止するチェック弁4
2が設けられており、ウインチ用切換弁26を切換えて
ウインチ用油圧モータ12の巻上動作を行うときにその
圧油がフック格納用リリーフ弁40に行かないようにな
っている。
【0031】このクレーン1において、ブーム起伏用油
圧シリンダ11の伏側油室11Bとブーム起伏用切換弁
23の伏側出力ポートAとを接続する伏管路25の途中
には、切換作動時にブーム起伏用油圧シリンダ11の伏
側油室11Bをウインチ用油圧モータ12の巻下管路2
8と連通させ、ウインチ用油圧モータ12の巻上管路2
7をブーム起伏用切換弁23の伏側出力ポートAと連通
させる起立巻下用電磁切換弁50が設けられている。
【0032】この起立巻下用電磁切換弁50を切換える
ための切換スイッチ55は、図2に示すように巻過検出
回路の電源33とブーム2の起立操作でONとなるリミ
ットスイッチL1 との間に設けられており、起立巻下用
電磁切換弁50のソレノイド50aを励磁するよう切換
えると、フック6の巻過状態でもブームの起立動作を許
容するようリミットスイッチL1 側の回路が遮断される
ようになっている。
【0033】図7のように、フック6を格納しブーム2
を荷台14と平行にした走行姿勢から、ブーム2を作業
姿勢にするためには、切換スイッチ55を操作して起立
巻下用電磁切換弁50を切換えることにより、ブーム起
伏用油圧シリンダ11の伏側油室11Bをウインチ用油
圧モータ12の巻下管路28と連通させ、ウインチ用油
圧モータ12の巻上管路28をブーム起伏用切換弁23
の伏側出力ポートBと連通させる。
【0034】そこで、ブーム起伏用切換弁23をブーム
起側へ切換え操作すると、ポンプポートPと起側出力ポ
ートBとが連通して、油圧ポンプ18からの圧油が起管
路24からブーム起伏用油圧シリンダ11の起側油室1
1Bに入り、ブーム起伏用油圧シリンダ11が伸長して
ブーム2が起立し始める。このとき、伏側油室11Bの
圧油は、起立巻下用電磁切換弁50、巻下管路28を経
てウインチ用油圧モータ12に流入し、巻上管路27、
起立巻下用電磁切換弁50、ブーム起伏用切換弁23の
伏側出力ポートA、タンクポートTを経てタンク19へ
戻るようになるので、ブーム2の起立動作とフック6の
巻下動作が同時に行われる。
【0035】なお、このように起立巻下用電磁切換弁5
0を切換えた状態で、ブーム起伏用切換弁23をブーム
伏側へ切換え操作すると、油圧ポンプ18からの圧油は
起立巻下用電磁切換弁50を介してウインチ用油圧モー
タ12の巻上管路27に至り、ウインチ用油圧モータ1
2に巻上動作を行わせるが、フック6が格納された状態
では巻上動作は好ましくない。従って、起立巻下用電磁
切換弁50はブーム2を起立させるときだけ切換えるよ
うにしておくことが好ましく、切換スイッチ55はこの
ときだけ切換えるようにしておく。
【0036】起立巻下用電磁切換弁50を切換えない状
態では、図3に示す従来の油圧回路の場合と同様に作動
する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクレーン
のブーム制御装置は、フックの格納状態からブームの起
伏動作を行って作業姿勢にすることができ操作が容易で
作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるクレーンのブーム
制御装置の油圧回路図である。
【図2】クレーンのブーム制御装置の電気回路図であ
る。
【図3】従来のクレーンのブーム制御装置の油圧回路図
である。
【図4】従来のクレーンのブーム制御装置の電気回路図
である。
【図5】クレーンの説明図である。
【図6】フック格納装置の説明図である。
【図7】トラックの走行状態の説明図である。
【符号の説明】
1 クレーン 2 ブーム 3 ブーム伸縮用油圧シリンダ 4 ウインチ 6 フック 7 巻過検出スイッチ 11 ブーム起伏用油圧シリンダ 12 ウインチ用油圧モータ 18 油圧ポンプ 19 タンク 20 ブーム伸縮用切換弁 23 ブーム起伏用切換弁 24 起管路 25 伏管路 26 ウインチ用切換弁 27 巻上管路 28 巻下管路 30 巻過検出回路 33 電源 35 フック格納切換弁 38 主管路 41 タンク管路 50 起立巻下用電磁切換弁 50a ソレノイド 55 切換スイッチ L1 リミットスイッチ L2 リミットスイッチ L3 リミットスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームの起伏動作を行うブーム起伏用油
    圧シリンダと、ブームの伸縮動作を行うブーム伸縮用油
    圧シリンダと、ブームの先端部から吊下されるフックの
    巻上巻下動作を行うウインチ用油圧モータと、フックの
    巻過状態を検出してブームの起立動作、伸長動作、及び
    フックの巻上動作を不能とする巻過防止装置と、フック
    が巻過状態になった後も更にフックを巻上げてブームの
    先端部にフックを格納させるフックの自動格納装置とを
    備えたクレーンにおいて、 ブーム起伏用油圧シリンダの伏側油室とブーム起伏用切
    換弁の伏側出力ポートとを接続する伏管路の途中に、ブ
    ーム起伏用油圧シリンダの伏側油室をウインチ用油圧モ
    ータの巻下管路と連通させ、ウインチ用油圧モータの巻
    上管路をブーム起伏用切換弁の伏側出力ポートと連通さ
    せるよう切換え可能な起立巻下用電磁切換弁を設けると
    共に、該起立巻下用電磁切換弁の切換えと併せて、フッ
    クの巻過状態でもブームの起立動作を許容するよう巻過
    防止装置を切換える切換スイッチを設けたことを特徴と
    するクレーンのブーム制御装置。
JP7089898A 1998-03-19 1998-03-19 クレーンのブーム制御装置 Pending JPH11263590A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106829815A (zh) * 2017-03-27 2017-06-13 徐工消防安全装备有限公司 高空作业平台的臂架控制系统和高空作业平台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106829815A (zh) * 2017-03-27 2017-06-13 徐工消防安全装备有限公司 高空作业平台的臂架控制系统和高空作业平台

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