JP4390919B2 - クレーンのフック操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フックの格納解除とブームの起立の作動、及びフックの格納とブームの倒伏の作動を、一つの切換弁の操作によって行えるようにするクレーンのフック操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両搭載型のクレーンは、図2に示すように、トラック1の荷台2と運転室3の間のシャーシフレーム4上にベース5が連結固定されており、ベース5上にコラム6が旋回自在に設けられ、このコラム6の上端部にブーム7が起伏自在に枢支されている。
【0003】
ベース5の左右両側には、図3に示すアウトリガシリンダ16L、16Rを備えたアウトリガ8が設けられている。このアウトリガ8は、トラック1の走行時にはアウトリガシリンダ16L、16Rを縮小して格納し、クレーン作業時にはアウトリガシリンダ16L、16Rを伸長して接地し、トラック1の安定を確保するようになっている。コラム6は旋回用モータ12で左右に旋回される。ブーム7は、基端ブーム7、中間ブーム7B、先端ブーム7Cからなる多段伸縮ブームであって、ブーム伸縮用シリンダ13によって伸縮され、ブーム起伏用シリンダ14によって起伏される。
【0004】
また、コラム6にはウインチ9が設けられており、このウインチ9からワイヤロープ10をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(図示略)を介してフック11に掛回すことにより、フック11をブーム7の先端部から吊下している。フック11は、ウインチ用モータ15で巻上巻下作動される。
このクレーンでは、図3に示すように、旋回用モータ12が旋回用切換弁22、ブーム伸縮用シリンダ13がブーム伸縮用切換弁23、ブーム起伏用シリンダ14がブーム起伏用切換弁24、ウインチ用モータ15がウインチ用切換弁25、アウトリガ用シリンダ16L、16Rがアウトリガ切換弁26L、26Rを介して、油圧ポンプ21から圧油が供給される主管路27と、タンク28への戻り管路29とに接続されている。
【0005】
これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rは、3位置の手動操作切換弁であり、オペレータが手動操作することにより、旋回用モータ12と、ブーム伸縮用シリンダ13と、ブーム起伏用シリンダ14と、ウインチ用モータ15と、アウトリガ用シリンダ16L、16Rとを作動させることができる。中立位置では主管路27を戻り管路29と連通させる。
【0006】
吐出管路27と戻り管路29との間には、主リリーフ弁30が設けられている。また、主管路27と戻り管路29との間には、主リリーフ弁30と並列に、フック11が巻過状態になったときアンロード用電磁弁31で作動されて主管路27の圧油をタンク28に逃がすアンロード弁32が設けられている。
このクレーンでは、ブーム7の先端部下部とフック11の上部との間の距離が所定長以下の巻過状態になったら、ブーム7の先端部下部とフック11の上部とが接近する巻過方向へのクレーンの作動、即ち、ウインチ9によるフック11の巻上、ブーム7の伸長、ブーム7の起立の各作動を停止してブーム7とフック11との衝突を防止するようになっている。
【0007】
このため、ブーム伸縮用切換弁23、ブーム起伏用切換弁24、ウインチ用切換弁25には、それぞれ、ブーム伸長側、ブーム起立側、ウインチ巻上側に操作したときonとなるブーム伸リミットスイッチS3 、ブーム起リミットスイッチS4 、ウインチ巻上リミットスイッチS5 が設けられている。そして、このブーム伸リミットスイッチS3 、ブーム起リミットスイッチS4 、ウインチ巻上リミットスイッチS5 は、図4に示すように、巻過検出スイッチSl とアンロード用電磁弁31のソレノイド31Sとを接続する巻過防止回路40に互いに並列に接続されている。
【0008】
いま、ウインチ用切換弁25でウインチ9の巻上操作を行ってフック11が巻過状態になったとすると、ウインチ巻上リミットスイッチS5 と巻過検出スイッチSl とがonとなるので、ソレノイド31Sが励磁され、アンロード用電磁弁31が切換わり、アンロード弁32が作動してウインチ用モータ15の巻上管路33に供給されていた圧油をタンク29側へ逃がし、フック11の巻上作動は自動停止する。
【0009】
ブーム伸縮用切換弁23又はブーム起伏用切換弁24で、ブーム7の伸長操作又はブーム7の起立操作を行った場合も、フック11が巻過状態になれば、ブーム伸リミットスイッチS3 又はブーム起リミットスイッチS4 と巻過検出スイッチSl とがonとなるので、同様にソレノイド31Sが励磁され、ブーム7の伸長又はブーム7の起立作動は自動停止する。
【0010】
なお、図4からも明らかなように、巻過状態であっても、巻過方向以外へのクレーンの作動、即ち、ウインチ9によるフック11の巻下、ブーム7の縮小、ブーム7の倒伏の各作動は自由に行うことができ、これにより巻過状態を解除することができる。
ところで、フック11を格納する場合には、フック11を巻過状態からさらに巻上げることが必要である。
【0011】
そこで、ウインチ用モータ15の巻上管路33と巻下管路34とが、フック格納用切換弁35を介して主管路27と戻り管路29とに接続されている。フック格納用切換弁35は、2位置の手動操作切換弁であって、オペレータが切換えることにより主管路27と巻上管路33とが連通し、ウインチ用モータ15が巻上作動してフック11が巻上げられるので、フック11がブーム7の先端部に当接し、回動して図2に示すようにブーム7の下面に添って平行に格納される。
【0012】
ノーマル位置では主管路27を戻り管路29と連通させる。このフック格納用切換弁35は、フック11の巻上操作のみが可能で巻下操作を行うことはできない。
なお、フック格納用切換弁35からウインチ用モータ15の巻上管路33に接続されている格納管路36と、戻り管路29との間には、格納用リリーフ弁37が設けられている。この格納用リリーフ弁37は、主リリーフ弁30より低圧に設定されており、フック11がブーム7の先端部に当接するとき、フック11やブーム7の先端部に損傷を生じないよう適度の当接力で当接格納される。
【0013】
このフック格納操作では、フック11が巻過状態であるか否かに関わらずフック格納用切換弁35を操作すればフック11が巻上げられてフック11が格納される。しかし、通常フック11を格納する場合は、まずウインチ用切換弁25でフック11の巻上操作を行って巻過状態にした後に、フック格納用切換弁35を操作してフック11を格納することが多い。これは巻過位置まではウインチ用切換弁25で巻上操作した方がフック11を高速で巻上げることができるからである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このようなクレーンでは、図2に示すようにブーム7を水平にしてフック11を格納した走行姿勢から、作業姿勢にする場合に、フック11が格納されて巻過状態になっているので、このままでブーム7の起立作動はできない。従って、一旦フック11を巻下げて巻過状態を解除した後に、ブーム7を起立させなければならなかった。
【0015】
また、図2のようにトラック1の荷台2に積荷50が積載されている場合には、フック11は積荷50に当たって巻下げることができないので、一度ブーム7を旋回させてフック11を荷台2の外側に位置させた後、フック11を巻下げて巻過状態を解除してから、ブーム7を起立させなければならない。
一方、作業終了後にクレーンを走行姿勢にするには、図5に示すように、ブーム7を後方水平位置にした後、フック11を巻上げて図2のように格納する。
【0016】
ところが、荷台2に積荷50があるとブーム7を荷台2の上に移動させてフック11を格納することができない。
この場合、図6に示すように、ブーム7を起立させた状態でフック11を格納し、その後ブーム7を倒伏して水平にすることが考えられるが、ブーム7が水平になるにつれてウインチ9とブーム7の先端部との間の距離が短くなり、ワイヤロープ10が弛むため、フック11がたれ下がって格納位置からずれ、再度フックの巻上格納操作をしなければならなくなる。
【0017】
従って走行姿勢からクレーン作業を開始できるようにするまでの操作、及び作業終了後フックを格納して走行姿勢にするまでの操作が面倒であった。
本発明は、クレーンにおける上記問題を解決するものであって、作業開始時ににはフックの格納状態からフックの格納解除とブームの起立の作動を、また、作業終了後はフックの格納とブームの倒伏の作動とを、一つの切換弁を操作するだけで可能にするクレーンのフック操作装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明のクレーンのフック操作装置は、起伏作動を行うブームと、このブーム先端からワイヤロープを介して吊下されたフックの巻上巻下作動を行うウインチとを備え、フックを巻上げてブーム先端部にフックを格納するよう構成したクレーンにおいて、フックを巻上げるフック格納操作とフックを巻下げるフック格納解除操作とを行うフック格納用切換弁と、フック格納用切換弁のフック格納操作に伴ってブームを倒伏作動させ、フック格納用切換弁のフック格納解除操作に伴ってブームを起立作動させる格納起伏連動用切換弁と、前記格納管路と油圧回路の戻り管路との間に設けられて、フックがブームの先端部に当接するときに適度の当接力で当接格納されるように油圧回路の主リリーフ弁よりも低圧に設定された格納用リリーフ弁とを備え、前記格納起伏連動用切換弁は、前記フック格納用切換弁からの格納管路および格納解除管路を介して供給されるパイロット圧により作動して切り換わり、前記フック格納用切換弁のフック格納解除操作に伴ってブームを起立作動させるように且つフックが巻下げられるように油圧回路の管路を連通させ、前記フック格納用切換弁のフック格納操作に伴ってブームを倒伏作動させるように且つフックが巻上げられるように油圧回路の管路を連通させることにより、上記課題を解決している。
【0019】
この発明のクレーンのフック操作装置は、フックを格納した走行姿勢から作業姿勢にする場合には、フック格納用切換弁のフック格納解除操作を行う。このとき、フック格納解除操作に伴って格納起伏連動用切換弁が切換えられて、フックの巻下作動と共にブーム起立作動が行われる。
従って、ブームを起立させる前に、一旦フックを巻下げて巻過状態を解除する必要はない。また、荷台に積荷が積載されている場合に、フックが積荷に当たることもなくなるので、一度ブームを旋回させてフックを荷台の外側に位置させた後、フックを巻下げて巻過状態を解除してから、ブームを起立させるような手間も不要となり、速やかにクレーン作業を開始できるようになる。
【0020】
一方、作業終了後にクレーンを走行姿勢にするには、フック格納用切換弁のフック格納操作を行う。このとき、フック格納操作に伴って格納起伏連動用切換弁が切換えられて、フックの巻上作動とブーム倒伏作動が行われる。
ブームを起立させた状態でフックを格納し、ブームを倒伏して水平にすることができ、ブームの倒伏によるワイヤロープの弛みがなく再度のフック巻上操作は不要になるので、速やかに走行を開始できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施の一形態であるクレーンのフック操作装置の構成を示す油圧回路図である。
クレーンの基本的構成は、従来のものと同様であるので、同一の部分は図2〜図4を参照し、同一の符号を付して説明する。
【0022】
本発明のクレーンのフック操作装置は、車両搭載型のクレーンに用いられている。このクレーンは、図2に示すように、トラック1の荷台2と運転室3の間のシャーシフレーム4上にベース5が連結固定されており、ベース5上にコラム6が旋回自在に設けられ、このコラム6の上端部にブーム7が起伏自在に枢支されている。
【0023】
ベース5の左右両側には、図1に示すアウトリガシリンダ16L、16Rを備えたアウトリガ8が設けられている。このアウトリガ8は、トラック1の走行時にはアウトリガシリンダ16L、16Rを縮小して格納し、クレーン作業時にはアウトリガシリンダ16L、16Rを伸長して接地し、トラック1の安定を確保するようになっている。コラム6は旋回用モータ12で左右に旋回される。ブーム7は多段伸縮ブームであって、ブーム伸縮用シリンダ13によって伸縮され、ブーム起伏用シリンダ14によって起伏される。
【0024】
また、コラム6にはウインチ9が設けられており、このウインチ9からワイヤロープ10をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(図示略)を介してフック11に掛回すことにより、フック11をブーム7の先端部から吊下している。フック11は、ウインチ用モータ15で巻上巻下作動される。
このクレーンでは、図1に示すように、旋回用モータ12が旋回用切換弁22、ブーム伸縮用シリンダ13がブーム伸縮用切換弁23、ブーム起伏用シリンダ14がブーム起伏用切換弁24、ウインチ用モータ15がウインチ用切換弁25、アウトリガ用シリンダ16L、16Rがアウトリガ切換弁26L、26Rを介して、油圧ポンプ21から圧油が供給される主管路27と、タンク28への戻り管路29とに接続されている。
【0025】
これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rは、3位置の手動操作切換弁であり、オペレータが手動操作することにより、旋回用モータ12と、ブーム伸縮用シリンダ13と、ブーム起伏用シリンダ14と、ウインチ用モータ15と、アウトリガ用シリンダ16L、16Rとを作動させることができる。中立位置では主管路27を戻り管路29と連通させる。
【0026】
吐出管路27と戻り管路29との間には、主リリーフ弁30が設けられている。また、主管路27と戻り管路29との間には、主リリーフ弁30と並列に、フック11が巻過状態になったときアンロード用電磁弁31で作動されて主管路27の圧油をタンク28に逃がすアンロード弁32が設けられている。
このクレーンでは、ブーム7の先端部下部とフック11の上部との間の距離が所定長以下の巻過状態になったら、ブーム7の先端部下部とフック11の上部とが接近する巻過方向へのクレーンの作動、即ち、ウインチ9によるフック11の巻上、ブーム7の伸長、ブーム7の起立の各作動を停止してブーム7とフック11との衝突を防止するようになっている。
【0027】
このため、ブーム伸縮用切換弁23、ブーム起伏用切換弁24、ウインチ用切換弁25には、それぞれ、ブーム伸長側、ブーム起立側、ウインチ巻上側に操作したときonとなるブーム伸リミットスイッチS3 、ブーム起リミットスイッチS4 、ウインチ巻上リミットスイッチS5 が設けられている。そして、このブーム伸リミットスイッチS3 、ブーム起リミットスイッチS4 、ウインチ巻上リミットスイッチS5 は、図4に示すように、巻過検出スイッチSl とアンロード用電磁弁31のソレノイド31Sとを接続する巻過防止回路40に互いに並列に接続されている。
【0028】
いま、ウインチ9による巻上操作を行ってフック11が巻過状態になったとすると、ウインチ巻上リミットスイッチS5 と巻過検出スイッチSl とがonとなるので、ソレノイド31Sが励磁され、アンロード用電磁弁31が切換わり、アンロード弁32が作動してウインチ用モータ15の巻上管路33に供給されていた圧油をタンク29側へ逃がし、フック11の巻上作動は自動停止する。
【0029】
ブーム7の伸長操作又はブーム7の起立操作を行った場合も、フック11が巻過状態になれば、ブーム伸リミットスイッチS3 又はブーム起リミットスイッチS4 と巻過検出スイッチSl とがonとなるので、同様にソレノイド31Sが励磁され、ブーム7の伸長作動又はブーム7の起立作動は自動停止する。
なお、図4からも明らかなように、巻過状態であっても、巻過方向以外へのクレーンの作動、即ち、ウインチ9によるフック11の巻下、ブーム7の縮小、ブーム7の倒伏の各作動は自由に行うことができ、これにより巻過状態を解除することができる。
【0030】
このクレーンのフック操作装置は、さらに、フック格納用切換弁45と格納起伏連動用切換弁44とを備えている。フック格納用切換弁45は4ポート3位置の手動操作切換弁、格納起伏連動用切換弁44は6ポート3位置の自己切換型切換弁である。
フック格納用切換弁45は、入力ポートが主管路27と、リターンポートが戻り管路29と接続されている。フック格納用切換弁45の出力ポートは格納管路36と格納解除管路38でブーム起立用切換弁44の入力ポートP2 、Pl と接続されている。
【0031】
格納起伏連動用切換弁44の4つの出力ポートのうち、切換位置で入力ポートPl と連通する出力ポートAはブーム起伏用シリンダの起管路41と、出力ポートBはウインチ用モータ15の巻下管路34と接続されている。切換位置で入力ポートP2 と連通する出力ポートCはウインチ用モータ15の巻上管路33と、出力ポートCDはブーム起伏用シリンダの伏管路42と接続されている。
【0032】
この発明のクレーンのフック操作装置は、フック11を格納した走行姿勢から作業姿勢にする場合には、フック格納用切換弁45のフック格納解除操作を行う。
オペレータがフック格納用切換弁45をフック格納解除側へ操作すると、主管路27と格納解除管路38が連通し、格納管路36は戻り管路29と連通するので、格納起伏連動用切換弁44も格納解除管路38の圧力でフック格納解除側へ切換えられ、格納解除管路38と巻下管路34、格納管路36と巻上管路33が連通される。
【0033】
このとき、格納解除管路38と起管路41、格納管路36と伏管路42もそれぞれ連通される。ここで、フック11を巻下げるための作動圧とブーム7を起立させるための作動圧とは、ほぼ同じであるので、巻下管路34と起管路41には同時に格納解除管路38から圧油が供給され、巻上管路33と伏管路42とから格納管路36へ排出される。
【0034】
よって、フック11が巻下げられると共に、ブーム起伏用シリンダ14が伸長しブーム7が起立する。
このように、フック11を格納した状態から作業状態にする場合に、フック格納用切換弁45のフック格納解除操作に伴って格納起伏連動用切換弁44が切換えられてフック11の巻下作動と共にブーム7の起立作動が行われるので、ブーム7を起立させる前に、一旦フック11を巻下げて巻過状態を解除する必要はない。
【0035】
また、荷台2に積荷50が積載されている場合に、フック11が積荷50に当たることもなくなるので、一度ブーム7を旋回させてフック11を荷台2の外側に位置させた後、フック11を巻下げて巻過状態を解除してから、ブーム7を起立させるような手間も不要となり、速やかにクレーン作業を開始できるようになる。
【0036】
一方、作業終了後にクレーンを走行姿勢にするには、フック格納用切換弁45のフック格納操作を行う。
オペレータがフック格納用切換弁45をフック格納側へ操作すると、主管路27と格納管路36が連通し、格納解除管路38は戻り管路29と連通するので、格納起伏連動用切換弁44も格納管路36の圧力でフック格納側へ切換えられ、格納管路36と巻上管路33、格納解除管路38と巻下管路34が連通される。
【0037】
このとき、格納管路36と伏管路42、格納解除管路38と起管路41もそれぞれ連通される。ここで、フック11を巻上げるための作動圧はブーム7を倒伏させるための作動圧より低いので、まず圧油が格納管路36から巻上管路33へ供給され、巻下管路34から格納解除管路38側へ排出される。よって、ウインチ用モータ15が巻上作動してフック11が巻上げられ、フック11がブーム7の先端部に当接し、回動して図2に示すようにブーム7の下面に添って平行に格納される。
【0038】
なお、格納管路36と戻り管路29との間には、格納用リリーフ弁37が設けられている。この格納用リリーフ弁37は、主リリーフ弁30より低圧に設定されており、フック11がブーム7の先端部に当接するとき、フック11やブーム7の先端部に損傷を生じないよう適度の当接力で当接格納される。
次いで、圧油が格納管路36から伏管路42へ供給され、起管路41から格納解除管路38側へ排出され、ブーム7の倒伏作動が行われる。ブーム7の倒伏作動中には、巻上管路33には常に格納用リリーフ弁37で低圧に設定された圧油が作用しているので、格納されたフック11は適切な当接力で格納位置に保持され、ワイヤロープ10が弛んでたれ下がることはない。
【0039】
このように、ブーム7を起立させた状態でフック11を格納し、ブーム7を倒伏して水平にすることができ、ブーム7の倒伏によるワイヤロープ10の弛みは生じないので再度のフック巻上操作をする必要がなくなり、速やかに走行を開始できるようになる。
フック格納用切換弁45は、中立位置では主管路27を戻り管路29と連通させる。このとき格納起伏連動用切換弁44も中立位置となり、入力ポートPl 、P2 と出力ポートA、B、C、Dとの間は遮断される。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のクレーンのフック操作装置は、作業開始時ににはフックの格納状態からフックの格納解除とブームの起立の作動を、また、作業終了後はフックの格納とブームの倒伏の作動とを、一つの切換弁を操作するだけで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるクレーンのフック操作装置の構成を示す油圧回路図である。
【図2】車両搭載型クレーンの側面図である。
【図3】従来のクレーンのフック操作装置の構成を示す油圧回路図である。
【図4】クレーンの巻過防止回路図である。
【図5】車両搭載型クレーンのフック格納の説明図である。
【図6】車両搭載型クレーンのフック格納の説明図である。
【符号の説明】
1 トラック
2 荷台
3 運転室
5 ベース
6 コラム
7 ブーム
8 アウトリガ
9 ウインチ
11 フック
13 ブーム伸縮用シリンダ
14 ブーム起伏用シリンダ
15 ウインチ用モータ
21 油圧ポンプ
23 ブーム伸縮用切換弁
24 ブーム起伏用切換弁
25 ウインチ用切換弁
27 主管路
28 タンク
29 戻り管路
33 巻上管路
34 巻下管路
36 格納管路
38 格納解除管路
41 起管路
42 伏管路
44 格納起伏連動用切換弁
45 フック格納用切換弁

Claims (1)

  1. 起伏作動を行うブームと、このブーム先端からワイヤロープを介して吊下されたフックの巻上巻下作動を行うウインチとを備え、フックを巻上げてブーム先端部にフックを格納するよう構成したクレーンにおいて、
    フックを巻上げるフック格納操作とフックを巻下げるフック格納解除操作とを行うフック格納用切換弁と、フック格納用切換弁のフック格納操作に伴ってブームを倒伏作動させ、フック格納用切換弁のフック格納解除操作に伴ってブームを起立作動させる格納起伏連動用切換弁と、前記格納管路と油圧回路の戻り管路との間に設けられて、フックがブームの先端部に当接するときに適度の当接力で当接格納されるように油圧回路の主リリーフ弁よりも低圧に設定された格納用リリーフ弁とを備え、
    前記格納起伏連動用切換弁は、前記フック格納用切換弁からの格納管路および格納解除管路を介して供給されるパイロット圧により作動して切り換わり、前記フック格納用切換弁のフック格納解除操作に伴ってブームを起立作動させるように且つフックが巻下げられるように油圧回路の管路を連通させ、前記フック格納用切換弁のフック格納操作に伴ってブームを倒伏作動させるように且つフックが巻上げられるように油圧回路の管路を連通させるようになっていることを特徴とするクレーンのフック操作装置。
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