JP4939701B2 - ブーム式クレーンを用いた荷物の地切り方法、および、装置 - Google Patents

ブーム式クレーンを用いた荷物の地切り方法、および、装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブーム式クレーンを用いた荷物の地切り方法、および、地切り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、ブーム式クレーンは、基台1に水平旋回作動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2に起伏作動自在に取り付けた伸縮作動自在なブーム3、旋回台2に取り付けられたウインチ4からのワイヤーロープ5を介してブーム3先端部に巻き上げ巻き下げ作動自在に吊下したフック6とを備えている。旋回台2の旋回作動、ブーム3の起伏作動、ブーム3の伸縮作動、および、ウインチ4の巻上巻下作動は、それぞれ旋回用油圧モータ7、起伏用油圧シリンダ8、伸縮用油圧シリンダ9、および、ウインチ用油圧モータ10で行われるようになっている。
【0003】
図6は、旋回用油圧モータ7、起伏用油圧シリンダ8、伸縮用油圧シリンダ9、および、ウインチ用油圧モータ10の作動制御回路を示している。
【0004】
旋回油圧モータ7は、旋回コントローラ7bからの正方向旋回指令信号7b1および逆方向旋回指令信号7b2により切り換えられる四方向三位置型の旋回制御弁7aにより作動制御されるようになっている。7cは、旋回コントローラ7bに旋回操作信号7c1を入力する操作入力部である。旋回コントローラ7bは、操作入力部7cからの旋回操作信号7c1に応じて正方向旋回指令信号7b1あるいは逆方向旋回指令信号7b2を出力し、旋回制御弁7aを操作入力部7cの操作に応答して切換制御するようになっている。
【0005】
起伏用シリンダ8は、起伏コントローラ8bからの起仰指令信号8b1および倒伏指令信号8b2により切り換えられる四方向三位置型の起伏制御弁8aにより作動制御されるようになっている。8cは、起伏コントローラ8bに起伏操作信号8c1を入力する操作入力部である。起伏コントローラ8bは、操作入力部8cからの起伏操作信号8c1に応じて起仰指令信号8b1あるいは倒伏指令信号8b2を出力し、起伏制御弁8aを操作入力部8cの操作に応答して切換制御するようになっている。
【0006】
伸縮用シリンダ9は、伸縮コントローラ9bからの伸長指令信号9b1および縮小指令信号9b2により切り換えられる四方向三位置型の伸縮制御弁9aにより作動制御されるようになっている。9cは、伸縮コントローラ9bに伸縮操作信号9c1を入力する操作入力部である。伸縮コントローラ9bは、操作入力部9cからの伸縮操作信号9c1に応じて伸長指令信号9b1あるいは縮小指令信号9b2を出力し、伸縮制御弁9aを操作入力部9cの操作に応答して切換制御するようになっている。
【0007】
ウインチ用油圧モータ10は、ウインチコントローラ10bからの巻上指令信号10b1および巻下指令信号10b2により切り換えられる四方向三位置型のウインチ制御弁10aにより作動制御されるようになっている。10cは、ウンイチコントローラ10bに巻上巻下操作信号10c1を入力する操作入力部である。ウインチコントローラ10bは、操作入力部10cからの巻上巻下操作信号10c1に応じて巻上指令信号10b1あるいは巻下指令信号10b2を出力し、ウインチ制御弁10aを操作入力部10cの操作に応答して切換制御するようになっている。
【0008】
そして、この種のブーム式クレーンによるクレーン作業は、クレーンオペレータが操作入力部7c、8c、9c、および、10cを操作して、旋回台2の旋回作動、ブーム3の起伏作動、ブーム3の伸縮作動、ウインチ4の巻き上げ巻き下げ作動(フック6の巻き上げ巻き下げ作動)を併用することで、フック6に吊具11(玉掛用のワイヤーロープ等…図5参照)を介して係止した荷物12を吊り上げて所要の位置へ移動させることで行う。
【0009】
なお、図5では、前記基台1はアウトリガを備えた車両として示されている。また、図5では、前記ウインチ4を旋回台2に取り付けられているが、このウインチ4は、ブーム3の基端部に配置したものも知られている。
【0010】
この種のブーム式クレーンでは、クレーン作業時に、地上あるいは構造物に載置された荷物12を吊上げるいわゆる地切りが行われるのであるが、従来の地切りは、次の手順で行われたいた。
(第1手順)
先ず、旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、ウインチ4によるフック6の巻き上げ巻き下げ(ウインチ4の巻き上げ巻き下げ作動)の各作動を併用して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介してフック6を係止すると共に、係止したフック6がブーム3の先端部の鉛直下方に位置するようにする。
(第2手順)
次いで、フック6を巻き上げ作動(ウインチ4を巻き上げ作動)して荷物12の地切りを行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
地上あるいは構造物上に載置された荷物12をブーム式クレーンで地切りを行う場合には、荷物12の重量Wが次第にクレーンのブーム3により分担保持されていき、このブーム3による荷物12の分担支持力が荷物12の全重量Wを凌駕したときにクレーンにより荷物12が吊上げられて地切りが行われる。このため、荷物12の地切り時点(ブーム3先端部に荷物12の全重量Wが作用した時点)では、ブーム3には、荷物12の全重量Wに応じた撓みが生じる。
【0012】
荷物12の地切りを、上記した第1および第2手順で行う従来のやり方では、第1手順の終了時点で、図5に実線で示した状態(荷物12の重量Wを殆ど支持しないか一部のみを支持した状態にあり、撓みが些少な状態)にあるブーム3が、第2手順の終了時点すなわち地切り時点では図に仮想線で示した状態(図5に一点鎖線で示した状態)に撓み、この間に、ブーム作業半径(ブーム起伏支点軸3aとブーム3先端部との間の水平距離)R0がR1まで増大する。
【0013】
したがって、荷物12の地切りが完了し荷物12が吊り上げられたときに、荷物12が大きく振れて危険であるという問題があった。このときに生じる荷物の揺動振幅は、ブーム作業半径の増大分(R1−R0)の倍となる。
【0014】
この発明の目的は、地切り時点(ブーム3先端部に荷物12の全重量Wが作用した時点)でブーム3に生じる撓みは従来と同様に生じるものの、当該ブーム3に生じる撓みによるブーム作業半径の増大をきわめて些少なものに抑え、地切りが完了し荷物12が吊り上げられた時の荷物12の振れを小さくすることのできる新規なブーム式クレーンにおける荷物の地切り方法、および、装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明(請求項1の発明)は、ブーム式クレーンにおける荷物の地切り方法に関し、下記の手順で荷物を地切りするようにしたことを特徴とする。
(第1手順)旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を併用して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置し、且つワイヤーロープ5ならびに吊具11が弛まないように緊張させて、前記各作動を停止する。
(第2手順)次いで、ブーム3のみを起仰作動させて荷物を地切りさせる。
【0016】
本発明の第2の発明(請求項2の発明)は、ブーム式クレーンの荷物の地切り装置に関するもので、当該装置は、ブーム3先端部に作用する下向き負荷を検出する負荷検出手段、地切指令手段、負荷検出手段からの負荷信号及び地切指令手段からの地切指令信号を受け取ってウインチ用油圧モータ10の巻上巻下作動を制御するウインチ制御弁10aおよび起伏用油圧シリンダ8の起伏作動を制御する起伏制御弁8aへ指令信号を出力する演算処理部とからなり、前記演算処理部は、地切指令手段からの地切指令信号が入力されると、負荷検出手段の検出負荷がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る所定値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ巻上作動を指示する巻上指令信号10b1を出力し、負荷検出手段14の検出負荷が前記所定値に達すると、巻上指令信号10b1の出力を停止し、起伏制御弁8aに対しブーム起仰作動を指示する起仰指令信号8b1を出力するよう構成してあることを特徴とする。
【0017】
本発明の第3の発明(請求項3の発明)は、ブーム式クレーンの荷物の地切り装置に関するもので、当該装置は、ブーム3先端部に作用する下向き負荷を検出する負荷検出手段、地切指令手段、負荷検出手段からの負荷信号及び地切指令手段からの地切指令信号を受け取ってウインチ用油圧モータ10の巻上巻下作動を制御するウインチ制御弁10および起伏用油圧シリンダ8の起伏作動を制御する起伏制御弁8aへ指令信号を出力する演算処理部とからなり、前記演算処理部は、地切指令手段からの地切指令信号が入力されると、負荷検出手段の検出負荷がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る所定値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ巻上作動を指示する巻上指令信号10b1を出力し、負荷検出手段14の検出負荷が前記所定値に達した後は、巻上指令信号10b1の出力を停止し、負荷検出手段14の検出負荷が増加しなくなるまで、起伏制御弁8aに対しブーム起仰作動を指示する起仰指令信号8b1を出力するよう構成してあることを特徴とする。
【0018】
本発明の第4の発明(請求項4の発明)は、上記した第2および第3の発明に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置において、
地切指令手段は、地切モード選択信号を出力する地切モード選択手段と、地切実行信号を出力する地切実行指示手段とを備えており、前記演算処理部は、地切モード選択手段からの地切モード選択信号と、地切実行指示手段からの地切実行信号を受け取ったときに、地切指令手段から地切指令信号を受け取ったと判断するよう構成してあることを特徴とする。
【0019】
本発明の第5の発明(請求項5の発明)は、上記した第4の発明に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置において、
地切指令手段における地切実行指令手段が、ウインチ制御弁10aの操作入力部10cがウインチ巻上側に操作されたことを検出して地切実行指令信号を出力する巻上操作検出手段で構成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の第6の発明(請求項6の発明)は、上記した第4の発明に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置において、
地切指令手段における地切実行指令手段が、起伏制御弁8aの操作入力部8cがブーム起仰側に操作されたことを検出して地切実行指令信号を出力する起仰操作検出手段で構成されていることを特徴とする。
【0021】
【作用および効果】
前記した第1の発明(請求項1の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り方法によれば、第1手順で、旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を併用して、地切り対象の荷物12に所要の吊具(玉懸け用ワイヤーロープ等)11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置し、且つワイヤーロープ5ならびに吊具11が弛まないように緊張させる。
この第1手順の完了時には、フック6は起仰状態にあるブーム3先端部の鉛直下方に位置しており、且つワイヤーロープ5ならびに吊具11は弛むことなく緊張状態(図5の実線図示の状態)にある。
【0022】
次いで、第2手順で、ブーム3を起仰作動させて荷物12の地切りを行うのである。この第2手順により最終的には、ブーム3の起仰作動に伴うブーム3先端部の上昇により荷物12は地切りするのであるが、第2手順開始後(ブーム3の起仰作動開始後)荷物12が地切りする(持ち上げられる)までの間は、起伏用油圧シリンダ8によりブーム3の基端部の起伏角度が次第に増大してゆくものの、ブーム3先端部が緊張状態にあるワイヤーロープ5および吊具11を介して地上または構造部に載置された荷物12によって拘束されているので、ブーム3先端部の高さは殆ど変化しない。このため、ブーム3の起仰作動(ブーム3基端部の起仰作動)に応じてブーム3の撓みが増大し、この撓みの増大に応じてブーム3先端部からワイヤーロープ5ならびに吊具11を介して荷物12に作用する持ち上げ力が増大する。このようにして増大する持ち上げ力が、荷物12の全自重Wを凌駕した時点で荷物12が地切りする(持ち上げられる)。この地切り時点では、ブーム3は、荷物12の全重量Wに見合う撓みが生じた状態(図5に二点鎖線で示した状態)となっている。
【0023】
ところで、この種のクレーンにあっては、ブーム3の有効長さ(ブーム3の起伏支点軸3aとブーム3先端部…フック6の吊下ポイント…との間の距離)のブーム3の撓みによる減少分はきわめて少ない(換言すれば、この種のクレーンにおいては、最大許容荷重に係る荷物12を吊上げた場合であっても、ブーム3の有効長さが大きく変化するほどの撓みを生じないよう製作されている)のが常である。
【0024】
このため、第2手順による荷物12の地切り時点においては、ブーム3先端部の高さおよびブーム3の有効長さは、第1手順の完了時点におけるそれに比して殆ど変化せず、したがって、地切り時点におけるクレーンの作業半径(ブーム3の起伏支点軸3aとブーム3先端部の水平距離)は、第1手順終了時点におけそれR0とほぼ同一の値となっている。
【0025】
すなわち、第1の発明(請求項1の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り方法によれば、荷物12の地切りが完了し荷物12が吊り上げられたときに、荷物12が大きく振れるという問題は解消されるのである。
【0026】
前記した第2の発明(請求項2の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置は、第1の発明に係るブーム式クレーンの荷物の地切り方法における第1手順の一部および第2手順を自動的に実施するための装置に関するものである。
【0027】
より具体的に述べると、第2の発明(請求項2の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置は、上記第1手順のうち、ワイヤーロープ5ならびに吊具11が弛まないように緊張させるためのウインチ4の巻き上げ作動を自動的に行うことができ、且つ、このウインチ3の巻き上げ作動の完了に続けて、第2手順たるブーム3の起仰作動を自動的に行うことができるものである。
【0028】
すなわち、この第2の発明に係るブーム式クレーンを用いた荷物の地切り装置は、上述した構成を持つものであるから、クレーンオペレータが、旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を個別に操作して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置するよう調整する。その上で、地切り指令手段を操作して当該地切り指令手段からの地切り指令信号を演算処理部に入力する。演算処理部に地切り指令信号が入力されると、演算処理部は、負荷検出手段から演算処理部に入力される検出負荷を監視し当該検出負荷の検出値がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ4巻き上げ作動を指示する巻き上げ指令信号を出力する。
【0029】
その結果、ウインチ4は巻き上げ作動してワイヤーロープ5および吊具11が弛まないよう緊張させられ、その後ウインチ4の巻き上げ作動は自動的に停止する(この状態では、第1の発明における第1手順が完了した状態となっている。すなわち、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置し、且つ、ワイヤーロープ5および吊具11が弛まない緊張状態となっている)。
【0030】
続いて、演算処理部は、ブーム3の起伏制御弁8aに対してブーム3起仰作動を指令する起仰指令信号を出力する。その結果、ブーム3が起仰作動され荷物12が地切りする。すなわち、第1の発明における第2手順が実行されるのである。
【0031】
このように構成した第2の発明に係るブーム式クレーンを用いた荷物の地切り装置によれば、クレーンオペレータが、旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を併用して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置するよう調整した後、地切指令手段を操作するのみで、上記した第1の発明に係る荷物の地切り方法が実行される。このようにして荷物12の地切りが完了し荷物12が吊り上げられたときに、荷物12が大きく振れるという問題が解消される点は、上記第1の発明と同様である。
【0032】
前記した第3の発明(請求項3の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置は、
上記第2の発明(請求項2の発明)と同様、第1の発明に係るブーム式クレーンの荷物の地切り方法における第1手順の一部および第2手順を自動的に実施するための装置に関するものである。
【0033】
但し、上記第2の発明(請求項2の発明)に係る地切り装置では、第2手順でのブーム3の起仰作動が、荷物12が地切り後も引き続き行われる。このため、荷物12が地切りした後にクレーンオペレータが地切指令手段を操作して当該地切指令手段からの地切指令信号の出力を停止させ、地切り後のブーム3の起仰作動を停止させる必要がある。
【0034】
第3の発明(請求項3の発明)に係る地切り装置では、演算処理部から起伏制御弁8aに対して出力されるブーム起仰作動を指示する起仰指令信号が、負荷検出手段の検出負荷が増加しなくなると停止するようになっている。すなわち、荷物12の地切りが完了すると(荷物12が持ち上げられると)、ブーム3が起仰作動してもブーム3先端部に作用する下向き負荷を検出する負荷検出手段の検出負荷が増加しなくなるので、荷物12の地切りの完了を負荷検出手段の検出負荷の非増加を介して検知して、第2手順におけるブーム3の起仰作動を停止させるようになっている。
【0035】
このように構成した第3の発明(請求項3の発明)に係る地切り装置は、第2手順でのブーム3の起仰作動が、荷物12が地切りした後に自動的に停止するので使い勝手が良い。
【0036】
前記した第4の発明(請求項4の発明)は、上記した第2の発明(請求項2の発明)および第3の発明(請求項3の発明)に係る地切り装置における、地切指令手段を、地切りモード選択手段と地切実行指令手段で構成すると共に、演算処理部は、地切モード選択手段から地切モード選択信号と、地切実行指令手段からの地切実行指令信号を受け取ったときに、地切指令手段からの地切指令信号を受け取ったと判断して、所定の演算処理を行うようように構成したものである。
【0037】
前記した第5の発明(請求項5の発明)は、第4の発明(請求項4の発明)で地切りモード選択手段と地切実行指令手段で構成した地切指令手段の、地切実行指令手段を、ウインチ制御弁10aの操作入力部10cがウインチ巻上側に操作されたことを検出して地切実行指令信号を出力する巻上操作検出手段で構成したものである。
【0038】
このように構成した第5の発明(請求項5の発明)は、地切りモード選択手段で地切りモードを選択した上で、ウインチ制御弁10aの操作入力10cをウインチ巻き上げ側に操作することで、先ず上記第1手順の一部(ワイヤーロープ5および吊具11が弛まないよう緊張させるためのウインチ4の巻き上げ作動)が実行され、次いで上記第2手順が実行されるのである。
【0039】
この場合、本発明の地切り装置で先ず実行される第1手順の一部が、ウインチ4の巻き上げ作動であるから、地切実行指令信号をウインチの操作入力部10cのウインチ巻き上げ側操作に関連して出力するようにした第5の発明(請求項5の発明)は、違和感なく荷物12の地切りの開始を指令できるのである。
【0040】
前記した第6の発明(請求項6の発明)は、第4の発明(請求項4の発明)で地切りモード選択手段と地切実行指令手段で構成した地切指令手段の、地切実行指令手段を、起伏制御弁8aの操作入力部8cがブーム起仰側に操作されたことを検出して地切実行指令信号を出力する起仰操作検出手段で構成したものである。
【0041】
このように構成した第6の発明(請求項6の発明)は、地切りモード選択手段で地切りモードを選択した上で、起伏制御弁8aの操作入力部8cをブーム起仰側に操作することで、先ず上記第1手順の一部(ワイヤーロープ5および吊具11が弛まないよう緊張させるためのウインチ4の巻き上げ作動)が実行され、次いで上記第2手順が実行されるのである。
【0042】
この場合、本発明の地切り装置では、荷物12の地切りが、主としてブーム3の起仰作動により行われるものであるから、地切実行指令信号を起伏操作部8cのブーム起仰側への操作に関連して出力するようにした第6の発明(請求項6の発明)は、地切り実行過程を違和感なく実行できるものである。
【0043】
【発明実施の形態】
本発明の実施形態を図1〜図4を用いて説明する。
本発明のブーム式クレーンによる荷物の地切り方法、および、装置の適用対象たるブーム式クレーンは、図5および図6に示し上述したようなブーム式クレーン、すなわち、基台1に旋回用油圧モータ7により水平旋回作動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2に起伏用油圧シリンダ8により起伏作動自在に取り付けられ伸縮用油圧シリンダ9により伸縮作動自在なブーム3、および、旋回台2またはブーム3の基端部に取り付けられてウインチ用油圧モータ10により巻上巻下作動自在なウインチ4からのワイヤーロープ5を介してブーム3の先端部に巻上巻下作動自在に吊下したフック6とを備えたブーム式クレーンである。
したがって、発明実施の形態を説明するにあたり、図5および図6に示し上述したブーム式クレーンの構成および符号はそのまま援用するものとする。
【0044】
本発明の第1の発明(請求項1の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り方法については、上述の(課題を解決するための手段)および(作用および効果)の欄における該当個所で説明しているので、ここでの説明は省略する。
【0045】
したがって、ここでは、本発明の第2〜第6の発明(請求項2〜6の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置について図1〜図4に基づいて説明することにする。
【0046】
図1は、図5に示したブーム式クレーンの作動制御回路に、本発明に係るブーム式クレーンにおける荷物の地切り装置を付加したものである。図1において、13は、地切り装置であり、この地切り装置13は、ブーム3先端部に作用する下向き負荷を検出する負荷検出手段14、地切指令手段15、負荷検出手段14からの負荷信号14a及び地切指令手段15からの地切指令信号15aを受け取ってウインチ用油圧モータ10の巻上巻下作動を制御するウインチ制御弁10a、および、起伏用油圧シリンダ8の起伏作動を制御する起伏制御弁8aへ指令信号を出力する演算処理部16とで構成している。
【0047】
第2の発明(請求項2の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置、および、第3の発明(請求項3の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置は、このような構成を持っている。
【0048】
そして、第2の発明(請求項2の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置における上記演算処理部16は、地切指令手段15からの地切指令信号15aが入力されると、負荷検出手段14の検出負荷がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る所定値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ巻上作動を指示する巻上指令信号10b1を出力し、負荷検出手段14の検出負荷が前記所定値に達すると、起伏制御弁8aに対しブーム3起仰作動を指示する起仰指令信号8b1を出力するよう構成している。
【0049】
このような構成を持つ第2の発明に係るブーム式クレーンを用いた荷物の地切り装置は、クレーンオペレータが、旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を個別に操作して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置するよう調整する。その上で、地切り指令手段15を操作して当該地切り指令手段15からの地切り指令信号15aを演算処理部16に入力する。演算処理部16に地切り指令信号15aが入力されると、演算処理部16は、負荷検出手段14から演算処理部16に入力される検出負荷を監視し当該検出負荷の検出値がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ4巻き上げ作動を指示する巻き上げ指令信号10b1を出力する。
【0050】
その結果、ウインチ4は巻き上げ作動してワイヤーロープ5および吊具11が弛まないよう緊張させられ、その後ウインチ4の巻き上げ作動は自動的に停止する(この状態では、第1の発明における第1手順が完了した状態となっている。すなわち、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置し、且つ、ワイヤーロープ5および吊具11が弛まない緊張状態となっている)。
【0051】
続いて、演算処理部は、ブーム3の起伏制御弁8aに対してブーム3起仰作動を指令する起仰指令信号8b1を出力する。その結果、ブーム3が起仰作動され荷物12が地切りする。すなわち、第1の発明における第2手順が実行されるのである。
【0052】
このように構成した第2の発明に係るブーム式クレーンを用いた荷物の地切り装置によれば、クレーンオペレータが、旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を併用して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置するよう調整した後、地切指令手段を操作するのみで、上記した第1の発明に係る荷物の地切り方法が実行される。このようにして荷物12の地切りが完了し荷物12が吊り上げられたときに、荷物12が大きく振れるという問題が解消される点は、上記第1の発明と同様である。
【0053】
また、第3の発明(請求項3の発明)に係るブーム式クレーンの荷物の地切り装置における上記演算処理部16は、地切指令手段15からの地切指令信号15aが入力されると、負荷検出手段14の検出負荷がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る所定値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ4巻上作動を指示する巻上指令信号10b1を出力し、負荷検出手段14の検出負荷が前記所定値に達した後は、負荷検出手段14の検出負荷が増加しなくなるまで、起伏制御弁8aに対しブーム起仰作動を指示する起仰指令信号8b1を出力するよう構成している。
【0054】
この第3の発明(請求項3の発明)に係る地切り装置では、演算処理部16から起伏制御弁8aに対して出力されるブーム起仰作動を指示する起仰指令信号8b1が、負荷検出手段14の検出負荷が増加しなくなると停止するようになっている。すなわち、荷物12の地切りが完了すると(荷物12が持ち上げられると)、ブーム3が起仰作動してもブーム3先端部に作用する下向き負荷を検出する負荷検出手段14の検出負荷が増加しなくなるので、荷物12の地切りの完了を負荷検出手段14の検出負荷の非増加を介して検知して、第2手順におけるブーム3の起仰作動を自動停止させるようになっている。

【0055】
このように構成した第3の発明(請求項3の発明)に係る地切り装置は、上記した第2の発明(請求項2の発明)と同様、クレーンオペレータが、旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を併用して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置するよう調整した後、地切指令手段を操作するのみで、上記した第1の発明に係る荷物の地切り方法が実行され、地切り完了時の荷物12が大きく振れるという問題が解消される。但し、この第3の発明(請求項3の発明)に係る地切り装置によれば、地切り完了時点で、第2手順に係るブーム3の起仰作動が自動的に停止するので使い勝手が良い。なお、第2の発明(請求項2の発明)について付言すると、地切り装置13における演算処理部16にブーム3の起伏角度検出器(図示せず)からのブーム3起伏角度信号を取りこみ、演算処理部16は、第2手順開始時のブーム3起伏角度が所定量だけ増加した時に第2手順(ブーム3起仰作動)を実行させるために演算処理部16からの起仰指令信号8b1の出力を停止させるようにしても良い。この場合の所定量は、荷物12を地切りさせるに足る必要最小限度のブーム3起仰角度に設定しておくと良い。

【0056】
図2は、第4の発明(請求項4の発明)に係る地切り装置の説明図であり、上記した図1に示した地切り装置13に比して、その地切り指令手段15の構成が異なっている。すなわち、図4に示すように、地切り指令手段15は、地切りモード選択手段17と地切実行指令手段18で構成しており、演算処理部16は、地切モード選択手段17から地切モード選択信号17aと、地切実行指令手段18からの地切実行指令信号18aを受け取ったときに、地切指令手段15からの地切指令信号15aを受け取ったと判断して、所定の演算処理を行うようように構成している。
【0057】
このように構成した第4の発明(請求項4の発明)に係る地切り装置は、地切りモード選択手段17を操作し、当該地切りモード選択手段17から地切りモード選択信号17aを演算処理部16に入力すると共に、地切り実行指令手段18を操作して当該地切実行指令手段18から地切り実行指令信号18aを演算処理部16に入力することで、上記第2および第3の発明(請求項2および請求項3の発明)と同様にして荷物12の地切りが実行されるのである。
【0058】
図3は、図2に示し上述した第4の発明(請求項4の発明)の発展例としての第5の発明(請求項5の発明)説明図である。この第5の発明(請求項5の発明)の地切り装置は、
図2に示し上述した第4の発明(請求項4の発明)における地切り実行指令手段18を、特に、ウインチ制御弁10aの操作入力部10cがウインチ巻上側に操作されたことを検出して地切実行指令信号18aを出力する巻上操作検出手段で構成したものである。
【0059】
このように構成した第5の発明(請求項5の発明)は、地切りモード選択手段17で地切りモードを選択した上で、ウインチ制御弁10aの操作入力10cをウインチ巻き上げ側に操作することで、先ず上記第1手順の一部(ワイヤーロープ5および吊具11が弛まないよう緊張させるためのウインチ4の巻き上げ作動)が実行され、次いで上記第2手順が実行されるのである。

【0060】
この場合、本発明の地切り装置で先ず実行される第1手順の一部が、ウインチ4の巻き上げ作動であるから、地切実行指令信号18aをウインチの操作入力部10cのウインチ巻き上げ側操作に関連して出力するようにした第5の発明(請求項5の発明)は、違和感なく荷物12の地切りの開始を指令できるのである。
【0061】
図4は、図2に示し上述した第4の発明(請求項4の発明)の発展例としての第6の発明(請求項6の発明)説明図である。この第6の発明(請求項6の発明)の地切り装置は、図2に示し上述した第4の発明(請求項4の発明)における地切り実行指令手段18を、特に、起伏制御弁8aの操作入力部8cがブーム3起仰側に操作されたことを検出して地切実行指令信号18aを出力する起仰操作検出手段で構成したものである。
【0062】
このように構成した第6の発明(請求項6の発明)は、地切りモード選択手段17で地切りモードを選択した上で、起伏制御弁8aの操作入力8cをブーム3起仰側に操作することで、先ず上記第1手順の一部(ワイヤーロープ5および吊具11が弛まないよう緊張させるためのウインチ4の巻き上げ作動)が実行され、次いで上記第2手順が実行されるのである。

【0063】
この場合、本発明の地切り装置では、荷物12の地切りが、主としてブーム3の起仰作動により行われるものであるから、地切実行指令信号18aを起伏制御弁8aの操作入力部8cのブーム3起仰側への操作に関連して出力するようにした第6の発明(請求項6の発明)は、地切り実行過程を違和感なく実行できるものである。
【0064】
なお、第2〜第6の発明(請求項2〜6の発明)における地切り装置において、第2手順のブーム3起仰作動が実行されている途中に、ブーム3に作用する負荷がブーム式クレーンの許容荷重を超えるような事態に至ることがある。このような場合に、第2手順を続行するとブーム式クレーンが転倒あるいは破損することになる。このような事態を回避するためには、第2〜第6の発明(請求項2〜6の発明)における地切り装置13の演算処理部16に、この種のブーム式クレーンに装備されている過負荷防止装置からの過負荷信号を入力し、この過負荷信号が入力されると当該地切り装置による第2手順(ブーム3の起仰作動)を中止するようにすれば良い。
【0065】
本発明は、上述したように、第2手順(ブーム3の起仰作動)の実行時に生じるブーム3の撓み(この撓みはブーム3による荷物12の分担重量の増加に対応して増加する)による作業半径の増加分と、第2手順の実行時に生じるブーム起伏角度の増加に伴う作業半径の減少分が、ほぼ相殺されることに着目してなしたものである。しかし実際には僅かだが、ワイヤーロープ5は引っ張り力に応じて伸び変形する。第2手順の実行過程で発生するワイヤーロープ5の伸び変形は、第2手順でのブーム3の所要起仰角度が大きくなるよう作用する。換言すれば、第2手順終了時(荷物12が地切りした時)の作業半径が減少するように作用する。しかしながら、通常のブーム式クレーンでは、このワイヤーロープ5の伸び変形があっても、当該の伸び変形による作業半径の減少分は些少であり、特に問題にする必要はない。
但し、ワイヤーロープ5の伸び変形が大きく大きいブーム式クレーンに、本発明の第2〜第6の発明(請求項2〜6の発明)に係る地切り装置を適用する際には、第2手順実行時に、演算処理部16において、ワイヤーロープ5の伸び変形(量)を負荷検出手段14の検出に係る負荷信号14aの関数として算出すると共に当該算出に係る伸び変形(量)をウインチ4の巻き上げ作動で解消するための巻上指令信号を生成し、この巻上指令信号でウインチ制御弁10aを制御するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2および第3の発明(請求項2および請求項3の発明)に係るブーム式クレーンにおける荷物の地切り装置の説明図である。
【図2】本発明の第4の発明(請求項4の発明)に係るブーム式クレーンにおける荷物の地切り装置の説明図である。
【図3】本発明の第5の発明(請求項5の発明)に係るブーム式クレーンにおける荷物の地切り装置の説明図である。
【図4】本発明の第6の発明(請求項6の発明)に係るブーム式クレーンにおける荷物の地切り装置の説明図である。
【図5】本発明の地切り方法および地切り装置の適用対処たるブーム式クレーンのクレーン作業状態側面図である。
【図6】図に示したブーム式クレーンの作動制御回路の説明図である。
【符号の説明】
1;基台、
2;旋回台、
3;ブーム、
3a;起伏支点、
4;ウインチ、
5;ワイヤーロープ、
6;フック、
7;旋回用油圧モータ、
7a;旋回制御弁、
7b;旋回コントローラ、
7b1;正方向旋回指令信号、
7b2;逆方向旋回指令信号、
7c;操作入力部、
7c1;旋回操作信号、
8;起伏用油圧シリンダ、
8a;起伏制御弁、
8b;起伏コントローラ、
8b1;起仰指令信号、
8b2;倒伏指令信号、
8c;操作入力部、
8c1;起伏操作信号、
9;伸縮用油圧シリンダ、
9a;伸縮制御弁、
9b;伸縮コントローラ、
9b1;伸長指令信号、
9b2;縮小指令信号、
9c;操作入力部、
9c1;伸縮操作信号、
10;ウインチ用油圧モータ、
10a;ウインチ制御弁、
10b;ウインチコントローラ、
10b1;巻上指令信号、
10b2;巻下指令信号、
10c;操作入力部、
10c1巻上巻下操作信号、
11;吊具、
12;荷物、
W;荷物12の重量、
R0;作業半径(ブーム3が撓んでない状態)
R1;作業半径(ブーム3が撓んだ状態)
13;地切り装置、
14;負荷検出手段、
14a;負荷信号、
15;地切り指令手段、
15a;地切り指令信号、
16;演算処理部、
17;地切りモード選択手段、
17a;地切りモード選択信号、
18;地切り実行指令手段、
18a;地切り実行指令信号、

Claims (6)

  1. 基台1に旋回用油圧モータ7により水平旋回作動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2に起伏用油圧シリンダ8により起伏作動自在に取り付けられ伸縮用油圧シリンダ9により伸縮作動自在なブーム3、および、旋回台2またはブーム3の基端部に取り付けられてウインチ用油圧モータ10により巻上巻下作動自在なウインチ4からのワイヤーロープ5を介してブーム3の先端部に巻上巻下作動自在に吊下したフック6とを備えてなるブーム式クレーンによる荷物の鉛直地切り方法であって、下記の手順で荷物を鉛直に地切りするようにしたことを特徴とするブーム式クレーンによる荷物の地切り方法。
    (第1手順)旋回台2の旋回、ブーム3の伸縮ならびに起伏、および、フック6の巻き上げ巻き下げの各作動を併用して、地切り対象の荷物12に所要の吊具11を介して係止したフック6がブーム3先端部の鉛直下方に位置し、且つワイヤーロープ5ならびに吊具11が弛まないように緊張させて、前記各作動を停止する。
    (第2手順)次いで、ブーム3のみを起仰作動させて荷物12を地切りさせる。
  2. 基台1に旋回用油圧モータ7により水平旋回作動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2に起伏用油圧シリンダ8により起伏作動自在に取り付けられ伸縮用油圧シリンダ9により伸縮作動自在なブーム3、および、旋回台2またはブーム3の基端部に取り付けられてウインチ用油圧モータ10により巻上巻下作動自在なウインチ4からのワイヤーロープ5を介してブーム3の先端部に巻上巻下作動自在に吊下したフック6とを備えてなるブーム式クレーンによる荷物の地切り装置であって、ブーム3先端部に作用する下向き負荷を検出する負荷検出手段14、地切指令手段15、負荷検出手段14からの負荷信号14a及び地切指令手段15からの地切指令信号15aを受け取ってウインチ用油圧モータ10の巻上巻下作動を制御するウインチ制御弁10aおよび起伏用油圧シリンダ8の起伏作動を制御する起伏制御弁8aへ指令信号を出力する演算処理部16とからなり、前記演算処理部16は、地切指令手段15からの地切指令信号15aが入力されると、負荷検出手段14の検出負荷がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る所定値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ巻上作動を指示する巻上指令信号10b1を出力し、負荷検出手段14の検出負荷が前記所定値に達すると、巻上指令信号10b1の出力を停止し、起伏制御弁8aに対しブーム3起仰作動を指示する起仰指令信号8b1を出力するよう構成してあることを特徴とするブーム式クレーンによる荷物の地切り装置。
  3. 基台1に旋回用油圧モータ7により水平旋回作動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2に起伏用油圧シリンダ8により起伏作動自在に取り付けられ伸縮用油圧シリンダ9により伸縮作動自在なブーム3、および、旋回台2またはブーム3の基端部に取り付けられてウインチ用油圧モータ10により巻上巻下作動自在なウインチ4からのワイヤーロープ5を介してブーム3の先端部に巻上巻下作動自在に吊下したフック6とを備えてなるブーム式クレーンによる荷物の地切り装置であって、ブーム3先端部に作用する下向き負荷を検出する負荷検出手段14、地切指令手段15、負荷検出手段14からの負荷信号14a及び地切指令手段15からの地切指令信号15aを受け取ってウインチ用油圧モータ10の巻上巻下作動を制御するウインチ制御弁10aおよび起伏用油圧シリンダ8の起伏作動を制御する起伏制御弁8aへ指令信号を出力する演算処理部16とからなり、前記演算処理部16は、地切指令手段15からの地切指令信号15aが入力されると、負荷検出手段14の検出負荷がワイヤーロープ5および吊具11を弛まないよう緊張させるに足る所定値となるまでの間、ウインチ制御弁10aに対しウインチ巻上作動を指示する巻上指令信号10b1を出力し、負荷検出手段14の検出負荷が前記所定値に達した後は、巻上指令信号10b1の出力を停止し、負荷検出手段14の検出負荷が増加しなくなるまで、起伏制御弁8aに対しブーム起仰作動を指示する起仰指令信号8b1を出力するよう構成してあることを特徴とするブーム式クレーンによる荷物の地切り装置。
  4. 地切指令手段15は、地切モード選択信号17aを出力する地切モード選択手段17と、地切実行信号18aを出力する地切実行指示手段18とを備えており、前記演算処理部16は、地切モード選択手段17からの地切モード選択信号17aと、地切実行指示手段18からの地切実行信号18aを受け取ったときに、地切指令手段15から地切指令信号15aを受け取ったと判断するよう構成してあることを特徴とする請求項2および3記載のブーム式クレーンによる荷物の地切り装置。
  5. 地切指令手段15における地切実行指令手段18が、ウインチ制御弁10aの操作入力部10cがウインチ巻上側に操作されたことを検出して地切実行指令信号18aを出力する巻上操作検出手段で構成されていることを特徴とする請求項4記載のクレーンにおける荷物の地切り装置。
  6. 地切指令手段15における地切実行指令手段18が、起伏制御弁8aの操作入力部8cがブーム起仰側に操作されたことを検出して地切実行指令信号18aを出力する起仰操作検出手段で構成されていることを特徴とする請求項4記載のクレーンにおける荷物の地切り装置。
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