JP3607740B2 - 杭打機におけるリーダの旋回アーム - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、油圧式クレーンのブーム先端に、アースオーガ,杭打撃用のハンマ,スイングシーブ等を装備したリーダを旋回可能に取り付けた杭打機に係り、詳しくは旋回ストッパ装置を操作してリーダの旋回および位置決め作業を行う旋回アームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の杭打機を図面に基づいて説明する。図5はオーガ兼用杭打機の側面図、図6は旋回ストッパ装置の一部破断の正面図である。図5に示すように自走車両1には、旋回かつ俯仰自在に搭載されたブーム2と、このブーム2の先端部に固設され、周縁に多数の位置決め孔が穿設されたリーダブラケット3と、このリーダブラケット3に旋回可能に取り付けた上部旋回座4と、この上部旋回座4の下部に吊設したリーダ5を装備してある。リーダ5は平断面が四角形の柱状体に形成され、図示するように上部旋回座4に取り付けたスイングシーブ6のボールフック6aがリーダ5の一側面側を昇降するようにしてあるとともに、図中正面には省略してあるがオーガ駆動装置を、また背面には杭打撃用ハンマをそれぞれ備えてある。
【0003】
上記オーガ兼用杭打機により、たとえば杭を直線状に打ち込み連続壁を施工する場合には、既に仕込んだ杭の隣接する位置にブーム2を伸縮あるいは旋回させて移動した後、旋回ストッパ装置の操作によって、リーダブラケット3に対して上部旋回座4に吊設したリーダ5を旋回させ、位置合わせを行っている。
【0004】
この旋回ストッパ装置は、その本体7aとワイヤロープ7bからなり、図6に示すように、上部旋回座4のブラケット4aに穿設したピン孔4bの下部にストッパピン7cを内蔵する円筒状のホルダー7dをボルト4cによって固定してある。ストッパピン7cは、その上部をピン孔4bに挿通可能にしてあり、ホルダー7dとの間にはスプリング7eを弾発的に介装して、ストッパピン7cの上部を常時ピン孔4bから突出させている。ストッパピン7cの下端部には、シャックル7fを介してワイヤロープ7bが接続され、リーダ5の基部、つまり杭打設位置まで末端が延びて吊り下げられている。
【0005】
これにより、スプリング7eの弾発力に抗してワイヤロープ7bを下方(矢印で示す)に引くと、図6に仮想線で示すように、ストッパピン7cの上部をリーダブラケット3の位置決め孔3aより下げた状態になるので、上部旋回座4を旋回可能にする。そして、リーダブラケット3の多数の位置決め孔3aの所定位置でワイヤロープ7bの引張力を解除することにより、ストッパピン7cが上方に位置する位置決め孔3aに嵌入されて、リーダブラケット3に対しリーダ5を吊設した上部旋回座4を固定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リーダの旋回および位置決め作業は、地上で1名のオペレータが手動によりワイヤロープ7eを引っ張り、その状態を維持したまま、他のオペレータが手動でリーダ5を旋回させていた。このため、リーダの旋回および位置決め作業には、少なくとも2名のオペレータを要し、しかも操作が面倒で作業労力が多くかかった。
【0007】
この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、1名のオペレータが容易に、しかも作業労力を軽減してリーダの旋回および位置決め作業を可能にする杭打機におけるリーダの旋回アームを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するために、自走車両に旋回かつ俯仰自在に搭載したブームの先端部に固設され、周縁に多数の位置決め孔が穿設されたリーダブラケットと、このリーダブラケットに旋回自在に取り付けた上部旋回座と、この上部旋回座の下部に吊設したリーダと、前記上部旋回座に取り付けられたホルダーにスプリングを介して内蔵され、接続されたワイヤロープの操作によって出没自在なストッパピンが前記リーダブラケットの位置決め孔に弾発的に嵌入されてリーダの旋回位置を決める旋回ストッパ装置とを備える杭打機において、前記リーダにブラケットを介して回動自在な旋回アームを軸着するとともに、この旋回アームの基端部に前記ワイヤロープを接続し、前記旋回アームの垂下位置から水平位置への回動に伴うワイヤロープ接続箇所の移動変化によって、前記ストッパピンを位置決め孔に出没自在にするとともに、水平状態の旋回アームを梃子にしてリーダを旋回自在にした杭打機におけるリーダの旋回アームを構成したものである。また、前記旋回アームを伸縮自在に構成してもよい。
【0009】
【作用】
この発明の旋回アームは、リーダの旋回および位置決め作業の際に、垂下状態にある旋回アームを水平状態に回動することにより、この旋回アームの基端部に接続されたワイヤロープの接続箇所が元の位置より下方に移動変化するので、ワイヤロープが下方に引っ張られて、旋回ストッパ装置のストッパピンを下方に下げる。このように、旋回アームを水平状態に起こすだけで、旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔から抜くことができる。
【0010】
水平状態の旋回アームを保持したまま、すなわち旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔から抜いた状態で、旋回アームを梃子にしてこれに直交な水平方向に力のモーメントを加えることにより、リーダを所望方向に旋回可能にする。
【0011】
そして、リーダを所定量もしくは所定角度だけ旋回した後、旋回アームを水平状態から垂下状態に回動することにより、ワイヤロープの接続箇所が下方の位置から上方の元の位置に移動変化するので、スプリングの弾発力で助勢されてワイヤロープが引き上げられ、旋回ストッパ装置のストッパピンを上方に上げる。これにより、上方に位置する位置決め孔にストッパピンが嵌入する。このように、旋回アームを垂下状態に伏すだけで、旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔に嵌入して、リーダの位置決めならびに固定を行うことができる。
【0012】
また、旋回アームを伸縮自在にしたことから、不使用時は縮退垂下させてリーダ側部にコンパクトに納まり、リーダ旋回時に伸長することによって、リーダからの距離が長くなり力のモーメントが小さくて済む。
【0013】
【実施例】
この発明に係る旋回アームの一実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る旋回ストッパ装置を備えたリーダの側面図、図2は旋回アームとワイヤロープの関係を示す説明図、図3は旋回ストッパ装置の作動状態を示す説明図である。なお、実施例の説明にあたり、従来例と同一部材,同一部位には同一符号を付してある。
【0014】
図1および図3に示すように、旋回ストッパ装置Aは従来例同様の本体7aと、リーダ5に取り付けた旋回アーム10と、本体7aのストッパピン7cと旋回アーム10を接続するワイヤロープ7bで構成されている。
【0015】
旋回アーム10は、リーダ5の側面に取り付けたブラケット10aに支軸10bによって回動自在に取り付けられている。この旋回アーム10の取り付け高さは、リーダ5を旋回する際に梃子として使用することを考慮して、リーダ5の下端部から1mないし1.5mの範囲が好適である。さらに、ブラケット10a下方のリーダ5には、旋回アーム10を垂下状態に保持するため、そのアーム部を嵌着する板ばね作用のキャッチャー10cを取り付けてある。
【0016】
ワイヤロープ7bは、図2,図3に示すように、末端の一方をストッパピン7cの下端部に接続してあるとともに、スプリング7eの弾発力で上限位置にあるときのワイヤロープ7bの末端の他方を、旋回アーム10を垂下状態にしたときの基端部に接続してある。このワイヤロープ接続箇所の移動変化量がワイヤロープ7bの引張量になる。
【0017】
したがって、旋回アーム10が垂下状態(仮想線で示す)にあるときのワイヤロープ接続箇所を点Pとすると、水平状態(実線で示す)に回動することによって、ワイヤロープ接続箇所は点Pから矢印で示すように円弧を描きながら、点P′に移動することになり、移動変化量Sだけワイヤロープ7bを引き下げる。この移動変化量Sは、ストッパピン7cがリーダブラケット3の位置決め孔3aから抜けるのに十分なストロークであることが要件である。
【0018】
以上のように構成した旋回ストッパ装置Aによるリーダの旋回および位置決め作業を説明する。図1に示すように、垂下状態にある旋回アーム10(仮想線で示す)をキャッチャー10cから外して、矢印で示すように水平方向に回動する(起こす)。この作業により、図2に示すように、ワイヤロープ接続箇所が点Pから点P′に移動し、ワイヤロープ7bを矢印で示すように下方に引っ張るので、接続してあるストッパピン7cを実線で示すように引き下げ、リーダブラケット3の位置決め孔3aから抜くことになる(図3参照)。
【0019】
次に、旋回アーム10を水平状態に維持したまま、その旋回アーム10を梃子にしてアーム軸心に直交する水平方向から押すことにより、リーダ5は所望方向に所望角度だけ旋回する。
【0020】
リーダ5を所定位置まで旋回したら、水平状態にある旋回アーム10を元の垂下状態に回動する(伏す)。この際、スプリング7eの弾発力が作用して旋回アーム10は容易に垂下状態に復帰する。スプリング7eの弾発力が助勢してストッパピン7cを自動的に押し上げるので、ワイヤロープ7bに接続されている旋回アーム10も容易に元の位置に戻る。最後に、キャッチャー10cにアーム部を嵌着して、旋回アーム10を固定しておく。これにより、ストッパピン7cがリーダブラケット3の位置決め孔3aに嵌入してリーダ5を固定する。
【0021】
以上、ストッパピン7cを位置決め孔3aに嵌脱する旋回アーム10の回動操作から、旋回アーム10を梃子にして押すリーダ5の旋回操作まで、1名のオペレータによって達成できるので、その作業は手間がかからず、しかも作業労力が軽減できる。
【0022】
なお、旋回アーム10が水平状態にあるとき、オペレータはスプリング7eの弾発力に抗してその状態を維持することになる。旋回アーム10による安定的な旋回操作を行うために、水平状態の旋回アーム10を保持する係止具をブラケット10aに回動自在に設けてもよい。すなわち、旋回アーム10を水平状態にしたときに、係止具をアーム部に係止して、オペレータが旋回アーム10から手を離しても垂下状態に戻ろうとしないで水平状態が保持されるように構成することによって、旋回アーム10を梃子にしてリーダ5を旋回する旋回作業の操作性をより向上させることができる。
【0023】
次に、旋回アームの他の実施例を図面に基づいて説明する。図4は他の旋回アームの実施例を示す説明図である。図示するように、旋回アーム11のアーム部11aを筒状に形成し、しかも多段的嵌入が可能なように外径,内径を変えて軸心方向に伸縮自在に構成したものである。この例では、2本のアーム部11aからなる一段の伸縮形式であるが、3本以上のアーム部によって複数段の伸縮形式を採用してもよい。
【0024】
以上のように構成することによって、旋回アーム11の不使用時はアーム部11aを縮退させてキャッチャー10cに保持させることによってリーダ5の側部にコンパクトに納まり、リーダ旋回時にアーム部11aを伸長することによって、リーダ5からの距離が長くなり力のモーメントが小さくて済むことから、軽い力でリーダ5の旋回を可能にする。
【0025】
【発明の効果】
この発明に係る旋回アームは以上のように構成したので、次の特有の効果を奏する。
リーダの旋回および位置決め作業の際に、垂下状態にある旋回アームを水平状態に回動することにより、この旋回アームの基端部に接続されたワイヤロープの接続箇所が元の位置より下方に移動変化するので、ワイヤロープが下方に引っ張られて、旋回ストッパ装置のストッパピンを下方に下げ、旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔から抜くことができる。次に、水平状態の旋回アームを保持したまま、旋回アームを梃子にしてこれに直交する水平方向から力のモーメントを加えることにより、リーダを所望方向に旋回可能にする。そして、リーダを所定量もしくは所定角度だけ旋回した後、旋回アームを水平状態から垂下状態に回動することにより、ワイヤロープの接続箇所が下方の位置から上方の元の位置に移動変化するので、スプリングの弾発力に助勢されてワイヤロープが引き上げられ、旋回ストッパ装置のストッパピンを上方に上げ、位置決め孔にストッパピンが嵌入して、リーダの位置決めを行うことができる。
【0026】
以上、この発明の旋回アームによると、従来のように作業に2名以上の従事者を必要とせず1名のオペレータによって簡単に達成でき、しかもその作業労力は僅かで、従来の作業に比べて大幅に軽減できる。
【0027】
また、旋回アームを伸縮自在に構成したので、リーダ旋回時にアーム部を伸長してリーダからの距離を長くすることによって、軽い力でリーダを旋回可能にして作業労力を一層軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る旋回ストッパ装置を備えたリーダの側面図である。
【図2】旋回アームとワイヤロープの関係を示す説明図である。
【図3】旋回ストッパ装置の作動状態を示す説明図である。
【図4】旋回アームの他の実施例を示す説明図である。
【図5】従来のオーガ兼用杭打機の側面図である。
【図6】従来の旋回ストッパ装置の一部破断の正面図である。
【符号の説明】
A 旋回ストッパ装置
1 自走車両
2 ブーム
3 リーダブラケット
3a 位置決め孔
4 上部旋回座
4a ブラケット
4b ピン孔
5 リーダ
6 スイングシーブ
6a ボールフック
7a 旋回ストッパ装置本体
7b ワイヤロープ
7c ストッパピン
7d ホルダー
7e スプリング
7f シャックル
10 旋回アーム
10a ブラケット
10b 支軸
10c キャッチャー
11 旋回アーム
11a アーム部
【産業上の利用分野】
この発明は、油圧式クレーンのブーム先端に、アースオーガ,杭打撃用のハンマ,スイングシーブ等を装備したリーダを旋回可能に取り付けた杭打機に係り、詳しくは旋回ストッパ装置を操作してリーダの旋回および位置決め作業を行う旋回アームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の杭打機を図面に基づいて説明する。図5はオーガ兼用杭打機の側面図、図6は旋回ストッパ装置の一部破断の正面図である。図5に示すように自走車両1には、旋回かつ俯仰自在に搭載されたブーム2と、このブーム2の先端部に固設され、周縁に多数の位置決め孔が穿設されたリーダブラケット3と、このリーダブラケット3に旋回可能に取り付けた上部旋回座4と、この上部旋回座4の下部に吊設したリーダ5を装備してある。リーダ5は平断面が四角形の柱状体に形成され、図示するように上部旋回座4に取り付けたスイングシーブ6のボールフック6aがリーダ5の一側面側を昇降するようにしてあるとともに、図中正面には省略してあるがオーガ駆動装置を、また背面には杭打撃用ハンマをそれぞれ備えてある。
【0003】
上記オーガ兼用杭打機により、たとえば杭を直線状に打ち込み連続壁を施工する場合には、既に仕込んだ杭の隣接する位置にブーム2を伸縮あるいは旋回させて移動した後、旋回ストッパ装置の操作によって、リーダブラケット3に対して上部旋回座4に吊設したリーダ5を旋回させ、位置合わせを行っている。
【0004】
この旋回ストッパ装置は、その本体7aとワイヤロープ7bからなり、図6に示すように、上部旋回座4のブラケット4aに穿設したピン孔4bの下部にストッパピン7cを内蔵する円筒状のホルダー7dをボルト4cによって固定してある。ストッパピン7cは、その上部をピン孔4bに挿通可能にしてあり、ホルダー7dとの間にはスプリング7eを弾発的に介装して、ストッパピン7cの上部を常時ピン孔4bから突出させている。ストッパピン7cの下端部には、シャックル7fを介してワイヤロープ7bが接続され、リーダ5の基部、つまり杭打設位置まで末端が延びて吊り下げられている。
【0005】
これにより、スプリング7eの弾発力に抗してワイヤロープ7bを下方(矢印で示す)に引くと、図6に仮想線で示すように、ストッパピン7cの上部をリーダブラケット3の位置決め孔3aより下げた状態になるので、上部旋回座4を旋回可能にする。そして、リーダブラケット3の多数の位置決め孔3aの所定位置でワイヤロープ7bの引張力を解除することにより、ストッパピン7cが上方に位置する位置決め孔3aに嵌入されて、リーダブラケット3に対しリーダ5を吊設した上部旋回座4を固定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リーダの旋回および位置決め作業は、地上で1名のオペレータが手動によりワイヤロープ7eを引っ張り、その状態を維持したまま、他のオペレータが手動でリーダ5を旋回させていた。このため、リーダの旋回および位置決め作業には、少なくとも2名のオペレータを要し、しかも操作が面倒で作業労力が多くかかった。
【0007】
この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、1名のオペレータが容易に、しかも作業労力を軽減してリーダの旋回および位置決め作業を可能にする杭打機におけるリーダの旋回アームを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するために、自走車両に旋回かつ俯仰自在に搭載したブームの先端部に固設され、周縁に多数の位置決め孔が穿設されたリーダブラケットと、このリーダブラケットに旋回自在に取り付けた上部旋回座と、この上部旋回座の下部に吊設したリーダと、前記上部旋回座に取り付けられたホルダーにスプリングを介して内蔵され、接続されたワイヤロープの操作によって出没自在なストッパピンが前記リーダブラケットの位置決め孔に弾発的に嵌入されてリーダの旋回位置を決める旋回ストッパ装置とを備える杭打機において、前記リーダにブラケットを介して回動自在な旋回アームを軸着するとともに、この旋回アームの基端部に前記ワイヤロープを接続し、前記旋回アームの垂下位置から水平位置への回動に伴うワイヤロープ接続箇所の移動変化によって、前記ストッパピンを位置決め孔に出没自在にするとともに、水平状態の旋回アームを梃子にしてリーダを旋回自在にした杭打機におけるリーダの旋回アームを構成したものである。また、前記旋回アームを伸縮自在に構成してもよい。
【0009】
【作用】
この発明の旋回アームは、リーダの旋回および位置決め作業の際に、垂下状態にある旋回アームを水平状態に回動することにより、この旋回アームの基端部に接続されたワイヤロープの接続箇所が元の位置より下方に移動変化するので、ワイヤロープが下方に引っ張られて、旋回ストッパ装置のストッパピンを下方に下げる。このように、旋回アームを水平状態に起こすだけで、旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔から抜くことができる。
【0010】
水平状態の旋回アームを保持したまま、すなわち旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔から抜いた状態で、旋回アームを梃子にしてこれに直交な水平方向に力のモーメントを加えることにより、リーダを所望方向に旋回可能にする。
【0011】
そして、リーダを所定量もしくは所定角度だけ旋回した後、旋回アームを水平状態から垂下状態に回動することにより、ワイヤロープの接続箇所が下方の位置から上方の元の位置に移動変化するので、スプリングの弾発力で助勢されてワイヤロープが引き上げられ、旋回ストッパ装置のストッパピンを上方に上げる。これにより、上方に位置する位置決め孔にストッパピンが嵌入する。このように、旋回アームを垂下状態に伏すだけで、旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔に嵌入して、リーダの位置決めならびに固定を行うことができる。
【0012】
また、旋回アームを伸縮自在にしたことから、不使用時は縮退垂下させてリーダ側部にコンパクトに納まり、リーダ旋回時に伸長することによって、リーダからの距離が長くなり力のモーメントが小さくて済む。
【0013】
【実施例】
この発明に係る旋回アームの一実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る旋回ストッパ装置を備えたリーダの側面図、図2は旋回アームとワイヤロープの関係を示す説明図、図3は旋回ストッパ装置の作動状態を示す説明図である。なお、実施例の説明にあたり、従来例と同一部材,同一部位には同一符号を付してある。
【0014】
図1および図3に示すように、旋回ストッパ装置Aは従来例同様の本体7aと、リーダ5に取り付けた旋回アーム10と、本体7aのストッパピン7cと旋回アーム10を接続するワイヤロープ7bで構成されている。
【0015】
旋回アーム10は、リーダ5の側面に取り付けたブラケット10aに支軸10bによって回動自在に取り付けられている。この旋回アーム10の取り付け高さは、リーダ5を旋回する際に梃子として使用することを考慮して、リーダ5の下端部から1mないし1.5mの範囲が好適である。さらに、ブラケット10a下方のリーダ5には、旋回アーム10を垂下状態に保持するため、そのアーム部を嵌着する板ばね作用のキャッチャー10cを取り付けてある。
【0016】
ワイヤロープ7bは、図2,図3に示すように、末端の一方をストッパピン7cの下端部に接続してあるとともに、スプリング7eの弾発力で上限位置にあるときのワイヤロープ7bの末端の他方を、旋回アーム10を垂下状態にしたときの基端部に接続してある。このワイヤロープ接続箇所の移動変化量がワイヤロープ7bの引張量になる。
【0017】
したがって、旋回アーム10が垂下状態(仮想線で示す)にあるときのワイヤロープ接続箇所を点Pとすると、水平状態(実線で示す)に回動することによって、ワイヤロープ接続箇所は点Pから矢印で示すように円弧を描きながら、点P′に移動することになり、移動変化量Sだけワイヤロープ7bを引き下げる。この移動変化量Sは、ストッパピン7cがリーダブラケット3の位置決め孔3aから抜けるのに十分なストロークであることが要件である。
【0018】
以上のように構成した旋回ストッパ装置Aによるリーダの旋回および位置決め作業を説明する。図1に示すように、垂下状態にある旋回アーム10(仮想線で示す)をキャッチャー10cから外して、矢印で示すように水平方向に回動する(起こす)。この作業により、図2に示すように、ワイヤロープ接続箇所が点Pから点P′に移動し、ワイヤロープ7bを矢印で示すように下方に引っ張るので、接続してあるストッパピン7cを実線で示すように引き下げ、リーダブラケット3の位置決め孔3aから抜くことになる(図3参照)。
【0019】
次に、旋回アーム10を水平状態に維持したまま、その旋回アーム10を梃子にしてアーム軸心に直交する水平方向から押すことにより、リーダ5は所望方向に所望角度だけ旋回する。
【0020】
リーダ5を所定位置まで旋回したら、水平状態にある旋回アーム10を元の垂下状態に回動する(伏す)。この際、スプリング7eの弾発力が作用して旋回アーム10は容易に垂下状態に復帰する。スプリング7eの弾発力が助勢してストッパピン7cを自動的に押し上げるので、ワイヤロープ7bに接続されている旋回アーム10も容易に元の位置に戻る。最後に、キャッチャー10cにアーム部を嵌着して、旋回アーム10を固定しておく。これにより、ストッパピン7cがリーダブラケット3の位置決め孔3aに嵌入してリーダ5を固定する。
【0021】
以上、ストッパピン7cを位置決め孔3aに嵌脱する旋回アーム10の回動操作から、旋回アーム10を梃子にして押すリーダ5の旋回操作まで、1名のオペレータによって達成できるので、その作業は手間がかからず、しかも作業労力が軽減できる。
【0022】
なお、旋回アーム10が水平状態にあるとき、オペレータはスプリング7eの弾発力に抗してその状態を維持することになる。旋回アーム10による安定的な旋回操作を行うために、水平状態の旋回アーム10を保持する係止具をブラケット10aに回動自在に設けてもよい。すなわち、旋回アーム10を水平状態にしたときに、係止具をアーム部に係止して、オペレータが旋回アーム10から手を離しても垂下状態に戻ろうとしないで水平状態が保持されるように構成することによって、旋回アーム10を梃子にしてリーダ5を旋回する旋回作業の操作性をより向上させることができる。
【0023】
次に、旋回アームの他の実施例を図面に基づいて説明する。図4は他の旋回アームの実施例を示す説明図である。図示するように、旋回アーム11のアーム部11aを筒状に形成し、しかも多段的嵌入が可能なように外径,内径を変えて軸心方向に伸縮自在に構成したものである。この例では、2本のアーム部11aからなる一段の伸縮形式であるが、3本以上のアーム部によって複数段の伸縮形式を採用してもよい。
【0024】
以上のように構成することによって、旋回アーム11の不使用時はアーム部11aを縮退させてキャッチャー10cに保持させることによってリーダ5の側部にコンパクトに納まり、リーダ旋回時にアーム部11aを伸長することによって、リーダ5からの距離が長くなり力のモーメントが小さくて済むことから、軽い力でリーダ5の旋回を可能にする。
【0025】
【発明の効果】
この発明に係る旋回アームは以上のように構成したので、次の特有の効果を奏する。
リーダの旋回および位置決め作業の際に、垂下状態にある旋回アームを水平状態に回動することにより、この旋回アームの基端部に接続されたワイヤロープの接続箇所が元の位置より下方に移動変化するので、ワイヤロープが下方に引っ張られて、旋回ストッパ装置のストッパピンを下方に下げ、旋回ストッパ装置のストッパピンを位置決め孔から抜くことができる。次に、水平状態の旋回アームを保持したまま、旋回アームを梃子にしてこれに直交する水平方向から力のモーメントを加えることにより、リーダを所望方向に旋回可能にする。そして、リーダを所定量もしくは所定角度だけ旋回した後、旋回アームを水平状態から垂下状態に回動することにより、ワイヤロープの接続箇所が下方の位置から上方の元の位置に移動変化するので、スプリングの弾発力に助勢されてワイヤロープが引き上げられ、旋回ストッパ装置のストッパピンを上方に上げ、位置決め孔にストッパピンが嵌入して、リーダの位置決めを行うことができる。
【0026】
以上、この発明の旋回アームによると、従来のように作業に2名以上の従事者を必要とせず1名のオペレータによって簡単に達成でき、しかもその作業労力は僅かで、従来の作業に比べて大幅に軽減できる。
【0027】
また、旋回アームを伸縮自在に構成したので、リーダ旋回時にアーム部を伸長してリーダからの距離を長くすることによって、軽い力でリーダを旋回可能にして作業労力を一層軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る旋回ストッパ装置を備えたリーダの側面図である。
【図2】旋回アームとワイヤロープの関係を示す説明図である。
【図3】旋回ストッパ装置の作動状態を示す説明図である。
【図4】旋回アームの他の実施例を示す説明図である。
【図5】従来のオーガ兼用杭打機の側面図である。
【図6】従来の旋回ストッパ装置の一部破断の正面図である。
【符号の説明】
A 旋回ストッパ装置
1 自走車両
2 ブーム
3 リーダブラケット
3a 位置決め孔
4 上部旋回座
4a ブラケット
4b ピン孔
5 リーダ
6 スイングシーブ
6a ボールフック
7a 旋回ストッパ装置本体
7b ワイヤロープ
7c ストッパピン
7d ホルダー
7e スプリング
7f シャックル
10 旋回アーム
10a ブラケット
10b 支軸
10c キャッチャー
11 旋回アーム
11a アーム部
Claims (2)
- 自走車両に旋回かつ俯仰自在に搭載したブームの先端部に固設され、周縁に多数の位置決め孔が穿設されたリーダブラケットと、このリーダブラケットに旋回自在に取り付けた上部旋回座と、この上部旋回座の下部に吊設したリーダと、前記上部旋回座に取り付けられたホルダーにスプリングを介して内蔵され、接続されたワイヤロープの操作によって出没自在なストッパピンが前記リーダブラケットの位置決め孔に弾発的に嵌入されてリーダの旋回位置を決める旋回ストッパ装置とを備える杭打機において、
前記リーダにブラケットを介して回動自在な旋回アームを軸着するとともに、この旋回アームの基端部に前記ワイヤロープを接続し、前記旋回アームの垂下位置から水平位置への回動に伴うワイヤロープ接続箇所の移動変化によって、前記ストッパピンを位置決め孔に出没自在にするとともに、水平状態の旋回アームを梃子にしてリーダを旋回自在にしたことを特徴とする杭打機におけるリーダの旋回アーム。 - 前記旋回アームを伸縮自在にしたことを特徴とする請求項1記載の杭打機におけるリーダの旋回アーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03514795A JP3607740B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 杭打機におけるリーダの旋回アーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03514795A JP3607740B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 杭打機におけるリーダの旋回アーム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08226125A JPH08226125A (ja) | 1996-09-03 |
| JP3607740B2 true JP3607740B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=12433799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03514795A Expired - Fee Related JP3607740B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 杭打機におけるリーダの旋回アーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3607740B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108821115B (zh) * | 2018-09-04 | 2024-01-23 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 一种卡板翻转机构 |
-
1995
- 1995-02-23 JP JP03514795A patent/JP3607740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08226125A (ja) | 1996-09-03 |
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