JP2883860B2 - クレーンのジブ張出、格納装置及びその張出、格納方法 - Google Patents

クレーンのジブ張出、格納装置及びその張出、格納方法

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JP2883860B2 JP8224356A JP22435696A JP2883860B2 JP 2883860 B2 JP2883860 B2 JP 2883860B2 JP 8224356 A JP8224356 A JP 8224356A JP 22435696 A JP22435696 A JP 22435696A JP 2883860 B2 JP2883860 B2 JP 2883860B2
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    • B66C23/62Constructional features or details
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    • B66C23/70Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths
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    • B66C23/702Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic with a jib extension boom

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
ジブ張出、格納装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンには、伸縮自在なブーム
の他にジブを有するものがあり、このようなジブ装着の
クレーンは例えば図32で表される。以下、図32によ
って従来のジブ装着の移動式クレーンを説明する。移動
式クレーンは、車輪を有する下部走行体1の上に旋回自
在な上部旋回体8を有し、上部旋回体8の略中央に伸縮
自在なブーム3を起伏自在に備えている。また、クレー
ン作業時の車体の安定性を保つために、下部走行体1の
前後左右にアウトリガー2を設けている。ブーム3は、
例えば3段伸縮ブームのときは、基段ブーム4と中間ブ
ーム5と先端ブーム6とから構成されている。
【0003】先端ブーム6の先端部に吊り下げられた主
フック用のワイヤロープ11の先端に主フック10を有
し、主フック10によって荷を吊り上げる。そして、ウ
インチ操作によりワイヤロープ11の巻き上げ、巻き下
げを行なったり、あるいはブーム3の伸縮、起伏及び旋
回を行って、吊り荷を所定の高さ及び位置に移動するこ
とができる。ところが、移動式クレーンを設置している
作業現場の周囲状況によっては、ブーム3だけの作業範
囲では狭いのでさらに作業範囲を拡大したい場合があ
る。
【0004】このような作業範囲の拡大に対応するため
に、先端ブーム6の先端部にジブ7を連結してジブ7で
作業できるようになっている。ジブ7は、未使用時は先
端ブーム6との連結を外され、例えば図32の例では基
端ブーム4の左側方に格納されている。使用するときに
は、ジブ7を回動させて先端ブーム6の前方に張り出す
が、このために、まず、先端ブーム6及びジブ7を先端
ブーム6の先端部の左側面の上下に設けられた連結ピン
35a、35bにより回動自在に連結する。次に、ジブ
7は先端ブーム6の側方から前方に亘る角度範囲で連結
ピン35a、35bの回りに回動させて先端ブーム6の
前方に張り出すようにしている。
【0005】ジブ7は、ジブ本体40と、ジブ本体40
を先端ブーム6の先端部に連結するためのジブブラケッ
ト30と、ジブ本体40をジブブラケット30に対して
起伏させるためのジブ起伏シリンダ50とから構成され
ている。ジブブラケット30とジブ本体40とは、水平
面内にあってジブ本体40の長手方向の軸線に垂直な枢
軸ピン31によって回動自在に連結される。また、ジブ
起伏シリンダ50とジブブラケット30とは枢軸ピン3
1に平行な枢軸ピン51により、また、ジブ起伏シリン
ダ50とジブ本体40とは枢軸ピン31に平行な枢軸ピ
ン52により、それぞれ回動自在に連結されている。ジ
ブ起伏シリンダ50の伸縮によって、ジブブラケット3
0に対してジブ本体40が枢軸ピン31の回りに起伏さ
れる。
【0006】先端ブーム6の先端部上面に補助フック2
0用のワイヤロープ21をガイドするガイドシーブ22
が設けられ、先端ブーム6の先端部前面にはガイドシー
ブ22からのワイヤロープ21を補助フック20に導く
先端シーブ23が設けられている。また、ジブブラケッ
ト30の上面には、補助フック20用のワイヤロープ2
1をガイドしてジブ本体40の先端に導くガイドシーブ
32を設けている。ジブ7を使用してないときは、先端
シーブ23を経由して補助フック20用のワイヤロープ
の巻上げ及び巻下げが行われる。ジブ7での吊り荷作業
時には、補助フック20を使用するのでワイヤロープ2
1を掛け換える必要がある。ワイヤロープ21は先端シ
ーブ23から外され、ジブ張出後に先端ブーム6の先端
部のガイドシーブ22からこのガイドシーブ32を経由
してジブ本体40の先端部のシーブまで導かれ、ジブ作
業用として使用される。
【0007】通常、ジブ7は未使用時には基段ブーム4
の側面に格納されている。ジブ7が基段ブーム4の左側
面に格納されているときにジブ本体40を固定するため
に、基段ブーム4及びジブ本体40にブラケットをそれ
ぞれ設けている。図33は、基段ブーム4にジブ本体4
0が固定されている状態の平面図である。ジブ本体40
の右側面の略中央位置には係止ピン46a、46bを有
するブラケット46が固設され、ジブ本体40の右側面
の先端部40bにはブラケット47bが固設されてい
る。また、基段ブーム4の左側面には、上記ブラケット
46及びブラケット47bにそれぞれ対応する所定の位
置にブラケット45とブラケット47aを固設してい
る。
【0008】ブラケット47a及びブラケット47bに
はそれぞれ固定ピン48が挿入される孔が設けられ、ジ
ブ格納時は両者の孔を合わせて固定ピン48で固定して
いる。図34は、図33におけるブラケット45及びブ
ラケット46のY視図である。ブラケット45は、基段
ブーム4の長手方向に貫通する孔45a、45bを有し
ている。また、ブラケット46は上記孔45a、45b
にそれぞれ基段ブーム4の前方から挿入されて係合する
係止ピン46a、46bを有している。ジブ格納時は、
係止ピン46a、46bが孔45a、45bにそれぞれ
係合した状態でジブ本体40が基段ブーム4に固定され
ている。
【0009】図35に、先端ブーム6とジブブラケット
30との連結部の平面図を示しており、以下図35に基
づいて詳細に説明する。先端ブーム6の先端部の左側面
6aに上下にそれぞれブラケット27a、27bを設
け、右側面6bに上下にそれぞれブラケット28a、2
8bを設けている。また、ジブ7が基段ブーム4の左側
面に格納されている状態でブーム3の前方を見て、ジブ
ブラケット30の先端部の右側面には上下にそれぞれブ
ラケット33a、33bを設け、左側面には上下にそれ
ぞれブラケット34a、34bを設けている。各ブラケ
ットには連結孔が設けられていて、各ブラケット27a
と33a、27bと33b、28aと34a、28bと
34bはそれぞれ連結ピン35a、35b、36a及び
36bによって連結される。本実施例では、連結ピン3
5a、35bの芯を結ぶ軸線は、鉛直面内に含まれると
同時に、ブーム3の長手方向の軸線に垂直な方向を向い
ている。
【0010】また、ジブ7を先端ブーム6に対して連結
ピン35a、35bの回りに略180度回動するための
回動シリンダ55を備えている。ジブブラケット30の
後端部(ジブ本体40寄り)の右側面にブラケット37
を設け、回動シリンダ55の一端側は枢軸ピン38によ
って回動自在にブラケット37に取着される。回動シリ
ンダ55の他端側は、ブラケット56の一端に取着され
る。ブラケット56の他端は、リンク部材57及びリン
ク部材58の一端に枢軸ピン59によって回動自在に連
結される。先端ブーム6の先端部の左側面6aにブラケ
ット25を設け、リンク部材57の他端がブラケット2
5に枢軸ピン26によって回動自在に連結される。リン
ク部材58の他端は、ジブブラケット30の先端部右側
面の上部にある前記ブラケット33aの先端部寄りに枢
軸ピン39によって回動自在に連結される。
【0011】枢軸ピン26、59、39及び連結ピン3
5aは4節リンクを構成している。いま、回動シリンダ
55が伸長すると、枢軸ピン59が先端ブーム6の前方
に押され、上記4節リンクはリンク部材57及びリンク
部材58のなす角度が開く方向に作用する。これに伴
い、枢軸ピン26及び枢軸ピン39は連結ピン35aを
中心にしてお互いに離れる方向に力を受け、よってジブ
ブラケット30は先端ブーム6の前方に連結ピン35a
の回りを回動することになる。回動シリンダ55が縮小
すると、上記と反対に枢軸ピン59が先端ブーム6の後
方に引っ張られ、4節リンクはリンク部材57及びリン
ク部材58のなす角度が小さくなる方向に作用する。よ
って、ジブブラケット30は先端ブーム6の側方に連結
ピン35aの回りを回動することになる。
【0012】このような構成において、ジブ7を使用す
るときには、先端ブーム6の先端部にジブ7を張出て連
結し、この後補助フック20用のワイヤロープ21を先
端ブーム6の先端部からジブ本体40の先端部まで導く
ために、ワイヤロープ21を掛け換える必要がある。図
36に、ジブ7の張出及びワイヤロープ21の掛換え方
法の手順を示しており、また図37から図40はこの手
順を説明するための図である。以下に、図36ないし図
40を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明で
は、手順の各ステップを「S」で表す。図37は、手順
の初期状態を表している。ここで、ジブ張出作業の準備
として、下部走行体1のアウトリガー2を最大長さに張
出ているものとする。
【0013】(S21)ブーム3を略水平で、かつ、最
縮小状態にする。 (S22)ウインチを巻き下げて補助フック用のワイヤ
ロープ21を弛め(図37のワイヤロープ21aの状
態)、補助フック20を地面GLに接地させて寝かせ
る。 (S23)ジブ7の固定ピン48(図33参照)を抜
き、人力又は油圧アクチュエータ等でジブブラケット3
0を先端ブーム6側に押す。(この操作を「ジブを振り
出す」と言う。)
【0014】(S24)先端ブーム6の先端部の左側面
6aにあるブラケット27a、27bの連結孔と、ジブ
ブラケット30の前方右端部にあるブラケット33a、
33bの連結孔とを係合させ、連結ピン35a、35b
をそれぞれ挿入して連結する。 (S25)先端シーブ23から補助フック用のワイヤロ
ープ21を外し、先端ブーム6の右側面に垂らす。(図
37のワイヤロープ21の状態)
【0015】(S26)ブーム3を徐々に所定角度まで
起こす。このとき、補助フック20が地面に接地した状
態を保てるように、ワイヤロープ21を弛めながらブー
ム3を起こして行く。 (S27)ブーム長を最縮小状態から所定長さだけ伸長
する。
【0016】図38は、このときの移動式クレーンの側
面図を表す。ブーム3が起きるのに伴って、ワイヤロー
プ21は先端ブーム6の先端部上面のガイドシーブ22
から先端ブーム6の右側面に垂れた状態を保つ。そし
て、ブーム長を最縮小状態から所定長さだけ伸長する
と、ジブブラケット30の先端部は連結ピン35a、3
5bによって先端ブーム6に連結されているので、ジブ
本体40がブーム3の伸長に伴ってブーム前方に引き上
げられる。よって、ジブ7の係止ピン46a、46bが
ブラケット45の孔45a、45bから抜かれる。(図
34参照)この状態では、ジブ起伏シリンダ50は停止
状態で作動ロックされているので、ジブ本体40はジブ
ブラケット30にジブ起伏シリンダ50によって支持さ
れている。
【0017】(S28)ジブ起伏シリンダ50を作動さ
せてジブ本体40を伏せ、ブーム3の長手方向の軸線に
対して略垂直になるようにする。このときの様子を、図
39に示す。ジブ本体40は、ジブ起伏シリンダ50に
よって枢軸ピン31の回りに回動させられて40aの位
置になり、ブーム3の長手方向の軸線に対して略垂直な
方向を向く。このとき、ブーム3が所定角度だけ起き
て、また所定ブーム長だけ伸長しているので、ジブ先端
部が地面GLの近傍になる。
【0018】(S29)回動シリンダ55を伸長させて
ジブブラケット30及びジブ本体40を連結ピン35
a、35bの回りに180度回動させ、先端ブーム6の
前方(図39の40bの位置)にジブ本体40を張り出
す。
【0019】(S30)ジブ起伏シリンダ50を作動さ
せてジブ本体40を枢軸ピン31の回りに回転させて起
こしながら、ブーム3を徐々に伏せ、ジブ本体40とブ
ーム3を略水平の状態にする。図40は、この様子を示
している。ジブ本体40とブーム3が略水平になったと
き、補助フック20は手順の初期段階で地面GLに置い
たときと同じ位置20a、すなわち先端ブーム6の先端
部近傍に寝かせてある。
【0020】(S31)先端ブーム6の先端部の右側面
6bにあるブラケット28a、28bの孔と、ジブブラ
ケット30のブラケット34a、34bの孔との位置を
合わせ、連結ピン36a、36bをそれぞれ挿入して連
結する。(図35参照) (S32)補助フック20やワイヤロープ21をジブ7
の先端部近傍に移動し、ジブブラケット30の上面のガ
イドシーブ32や、ジブ本体40の先端部にあるロード
シーブ41及びガイドシーブ42にワイヤロープ21を
挿入する。このとき、図40のように、オペレータは補
助フック20をジブ7の先端部近傍の20bの位置まで
持って移動する。また、ワイヤロープ21の掛換えのた
めに、オペレータはワイヤロープ21も持って移動する
ことになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】これまで説明したよう
に、従来のジブ張出方法においては、ジブ7の張出終了
後にオペレータは補助フック20をブーム3の先端部近
傍からジブ7の先端部近傍まで持って移動しなければな
らない。このとき、オペレータは重い補助フック20を
持って移動するので、作業性が良くなく、またオペレー
タの疲労度が大きくなるという問題があった。
【0022】また、ワイヤロープ21の掛換えのとき、
このロープが重いので、オペレータはワイヤロープ21
を地面に接触させたまま移動させている。このとき、ワ
イヤロープ21が汚れてしまうので、ワイヤロープ21
の寿命の低下や他の部分の磨耗等を発生し易い。
【0023】補助フックを地面に置いたままワイヤロー
プ21を繰り出す作業のとき、ワイヤロープ21にテン
ションを加えずにウインチをほどくため、ウインチドラ
ムへの巻き取り時に乱巻きを発生し易くなる。
【0024】さらに、ジブ7の張出終了後にワイヤロー
プ21を前記枠体のガイドシーブ、ジブ7のガイドシー
ブ及びジブ7のロードシーブに掛け換える必要があり、
この掛換え作業は脚立を使用した高所での作業となり、
オペレータにとって危険であり、大変な苦渋作業となっ
ている。
【0025】これらの作業はオペレータが直接ワイヤロ
ープに手を触れての重作業となるため、ワイヤロープ独
特の油や汚れが手に着く他、怪我の原因ともなってい
る。
【0026】全体を通じて時間がかかるため、作業効率
が悪く、オペレータの負担が大きい。
【0027】また、ジブを振り出してジブブラケットの
一側とトップブームの一側とを連結する場合、両者を連
結する連結孔の係合が難しく、連結穴係合後もオペレー
タはピンの挿入をしなければならず、人手がかかる。
【0028】本発明は、上記従来の問題を鑑みてなされ
たものであり、補助フック及びワイヤロープを持って移
動すること無しに、容易に補助フックの着脱を可能とす
ると共に、ワイヤロープの掛換え作業の省力化が図れ、
また、ジブ振り出し時の回転ブラケットとトップブーム
の連結穴の係合、ならびに連結ピンの挿入が容易に行え
るクレーンのジブ張出、格納装置及び方法を提供するこ
とを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わるクレーンのジブ張出、格納装置の
第1の発明は、移動式クレーンのブーム3の側面に並設
して格納したジブ7と、このジブ7を起伏自在に取着
し、かつ、ブーム3の先端に回動自在に取着される回転
ブラケット30とを備え、使用時には回転ブラケット3
0を回動させてジブ7をブーム3の前方に張出、ブーム
3とジブ7とをブーム3の先端部で連結するジブ張出、
格納装置において、前記ブーム3の前方下端に着脱自在
に取着される先端シーブ23と、前記回転ブラケット3
0を格納位置からブーム3の前方へ向かって横方向へ回
動装置80により回動するときに、前記先端シーブ23
をブーム3の前方上方に位置させるために、前記先端シ
ーブ23と前記ブーム3の先端上部とを上下方向に回動
自在に連結するリンク123とを備えた構成としてい
る。
【0030】第1の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第2の発明は、前記ブーム3に付設され
る先端シーブ23が、ジブ7を張出たときの補助フック
20用のワイヤロープ21のガイドシーブとからなる。
【0031】第1の発明あるいは第2の発明を主体とす
るクレーンのジブ張出、格納装置の第3の発明は、前記
ジブ7をブーム3の格納位置で俯伏させ、ブーム3の前
方へ回動したときに、前記ジブ7が地面に対してほぼ鉛
直で、かつ、ブーム3との相対角度が約85°以下とな
るような、回転ブラケット30とジブ7とを連結するジ
ブ起伏シリンダ50を備えている。
【0032】第1の発明、第2の発明あるいは第3の発
明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第4の
発明は、前記ジブ7を俯伏して回動するときに、前記ジ
ブ7の重心位置がほぼ回転ブラケット30のブーム3に
対する回転軸の中心線上に位置している。
【0033】第1の発明から第4の発明のいずれかを主
体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第5の発明
は、前記ジブ7が地面に対してほぼ鉛直姿勢であるとき
に、前記先端シーブ23と、ジブ7先端部に取着された
ガイドシーブ42と、ジブ7先端に取着されたロードシ
ーブ41とが前方より見てほぼ一直線上にある。
【0034】第1の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第6の発明は、ブーム3の先端部にリン
ク123を回動するリンク回動駆動装置140を備えて
いる。
【0035】第1の発明を車体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第7の発明は、前記リンク123を上方
に所定の位置まで回動したときに、前記リンク123の
先端部とブーム3の先端部とを連結する連結リンク15
0を備えている。
【0036】第1の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第8の発明は、前記回動装置80は、ジ
ブ7とブーム3とを離脱あるいは連結する回転ブラケッ
ト30と、この回転ブラケット30の上面に固着された
ピン101に一端が回動自在に装着された第1リンク1
02と、この第1リンク102の他端に一端が回動自在
に装着された第2リンク104と、前記ブーム3と前記
回転ブラケット30との左右方向の一端部を伸長して連
結するロックシリンダ110と、このロックシリンダ1
10に回転自在に装着され、かつ、前記第2リンク10
4の他端と回動自在に連結する第3リンク112と、前
記一端が回転ブラケット30に、他端が前記第1リンク
102に連結する回転シリンダ106とからなる。
【0037】第6の発明あるいは第8の発明を主体とす
るクレーンのジブ張出、格納装置の第9の発明は、前記
リンク回動駆動装置140は、ブーム3と回転ブラケッ
ト30との左右方向の一端部を連結するロックシリンダ
110により駆動される中間レバー141と、リンク1
23と前記中間レバー141とを連結する連結ロッド
48とからなる。
【0038】第8の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第10の発明は、前記回転ブラケット3
0が、その基端の左右の一側にブーム3の先端の一側と
垂直方向の連結ピン113、117により連結するピン
穴91c、93cを備え、その基端の左右の他側にブー
ム3の先端の左右の他側と垂直方向の連結ピンにより連
結するピン穴94c、95cを備えている。
【0039】第8の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第11の発明は、前記第2リンク104
の他端が、前記第3リンク112及びトップブーム6の
先端の左右の一側と連結ピン114により連結するピン
穴105cを備えている。
【0040】第8の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第12の発明は、前記ロックシリンダ1
10が、シリンダ111の後端部及びピストンロッド1
15の先端部に、それぞれ回転ブラケット30の基端の
左右の一側ピン穴91c、93cに係合する連結ピン1
13、117を備えるとともに、前記シリンダ111に
回転自在に装着された第3リンク112の先端部に前記
第2リンク104の他端のピン穴105cに係合する連
結ピン114を備えている。
【0041】第8の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第13の発明は、前記回転シリンダ10
6を短縮したときに、前記第3リンク112の連結ピン
114を所定の場所に位置させるための位置調整手段を
設けている。
【0042】第8の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納装置の第14の発明は、前記回転ブラケット3
0を回動させてブーム3の前方に張出たときの、前記回
転ブラケット30と前記ブーム3との相対位置を調整す
るための位置調整手段を設けている。
【0043】本発明に係わるクレーンのジブ張出、格納
方法の第1の発明は、ブームの側面にジブを格納し、ト
ップブームの前方下端に補助フック用のワイヤロープを
導くガイドシーブを有するクレーンの、ジブ張出及び格
納時のワイヤロープの掛け換え方法において、ジブ使用
時には、トップブームの前方下端に位置している先端シ
ーブをトップブームの前方上方へ回動させたのち、ジブ
を格納位置で俯伏させ、ブームの前方へ回動する。
【0044】第1の発明を主体とするクレーンのジブ張
出、格納方法の第2の発明は、地面に対してほぼ鉛直な
ジブを、ブームの前方へ回動したのち前方へ起立させた
とき、補助フック用のワイヤロープがジブ先端のガイド
シーブに自動的に挿入される。
【0045】
【作用】上記のようにジブの張出、格納装置の、トップ
ブームの前方下端の先端シーブとトップブームの先端上
部とをリンクで回動自在に連結するようにしたため、先
端シーブをトップブームの前方上方へ回動させることが
できるとともに補助フック用ワイヤロープのガイドシー
ブを兼ねさせることができる。
【0046】そして、先端シーブをトップブームの前方
上方へ回動したのちに、ジブを地面に対してほぼ鉛直に
俯伏させたジブブラケットをブーム前方に回動させ、ジ
ブの重心位置をジブブラケットの回転軸中心線上に位置
させたため、ジブを回転させる回転駆動力が小さくです
む。
【0047】また、ジブを地面に対してほぼ鉛直姿勢に
したときに、先端シーブとジブ先端に装着したガイドシ
ーブとを前方から見てほぼ一直線上にあるようにしたた
め、先端シーブを介して地面近くまで補助フックを吊り
下げ、ジブを起立させるとワイヤロープは自動的にガイ
ドシーブに挿入される。したがって、補助フックやワイ
ヤロープを地面に引きずったり、オペレータが持ち運ぶ
必要はなく、ワイヤロープの掛換え作業は不要となる。
【0048】回動装置は第2リンクの他端のピン穴(第
5貫通ピン穴)の位置が安定して固定され、ブームの側
面に並設して格納していたジブを振り出した場合、トッ
プブームと回転ブラケットの係合部を容易に係合させる
ことができる。また、回転シリンダを伸長して回転ブラ
ケットをブームに対して回転させ、ジズを短縮したとき
に、第3リンクの連結ピン(第2連結ピン)と回転ブラ
ケットの係合部(第5貫通ピン穴)は位置調整手段(調
整ボルト)により容易に整合することができる。また、
回転シリンダを伸長して回転ブラケットをブームに対し
て回転させ、ジブを張出たときに、トップブーム(トッ
プブーム第4ピン、トップブーム第5ピン)と回転ブラ
ケットの係合部(第3貫通ピン穴、第5貫通ピン穴)は
位置調整手段(上用調整ボルト、下用調整ボルト)によ
り容易に整合し、ロックすることができる。
【0049】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、図を参照しなが
ら実施例を説明する。尚、以下の説明で使用する構成部
品の番号は、従来技術を説明したときに用いた構成部品
と同じものについては同じ番号で表している。
【0050】以下に、本発明に係るクレーンのジブ張
出、格納装置のワイヤロープ掛換え装置及びその方法に
ついて説明する。図1は本装置を装着したクレーンの側
面図である。トップブーム6の前方下端には先端シーブ
23が着脱自在に装着されており、補助フック20のワ
イヤロープ21はトップブーム6の先端上部に設けられ
たガイドシーブ22を経て先端シーブ23に挿入されて
いる。
【0051】図2はジブ7の先端部の斜視図であり、ジ
ブ7の先端部にはロードシーブ41及びガイドシーブ4
2が装着されており、ワイヤロープ21を導くワイヤロ
ープガイド120が設けられている。
【0052】図3はトップブーム6の先端部に装着され
たワイヤロープ掛換え装置の第1実施例の詳細を示す側
面図である。トップブーム6の前方下端に設けられたブ
ラケット125にはシングルトップ121が固定ピン1
26により着脱自在に取着されている。シングルトップ
121には先端シーブ軸122により先端シーブ23が
軸着されている。また、シングルトップ121にはシン
グルトップリンク123の一端が固着され、シングルト
ップリンク123の他端はトップブーム6の上部に設け
られたガイドシーブ22のガイドシーブ軸124に回動
自在に装着されている、又はこの近傍に装着されてい
る。この状態ではトップブーム6の先端で補助フック2
0を使用して荷物等の吊り上げ作業が可能である。な
お、図示では多段式クレーンを示したが、1個のブーム
にジブを回動自在に設けても良い。
【0053】回転ブラケット30の図示の右側の先端上
部には、シングルトップ121をトップブーム6の前方
上方に持ち上げ、回転ブラケット30をトップブーム6
の前方に180°回動させたときにシングルトップ12
1の下面(M)に当接して、シングルトップ121及び
先端シーブ23を支える支持台127が固設されてい
る。
【0054】つぎに上記構成における作動、及びジブ張
出、格納時のワイヤロープの掛換え方法について、図4
に示す手順に従い、図5〜図12を使って詳述する。手
順の各ステップは「T」で表す。
【0055】(T1)固定ピン126を抜き、トップブ
ーム6とシングルトップ121との係合を外す。 (T2)図5に示すように、ブーム3を所定の角度起立
させ、かつ、縮小状態にする。補助フック20は吊り下
げられた状態にある。 (T3)つぎに、図6に示すように、ワイヤロープ21
を巻き上げ、補助フック20をシングルトップ121の
下面(N)に当接させる。 (T4)図7に示すように、更にワイヤロープ21を巻
き上げ、シングルトップ121及びシングルトップリン
ク123を軸124を中心として回動させ、シングルト
ップ121をトップブーム6の前方上方に位置させる。
【0056】(T5)つぎに、ジブ7をジブ起伏シリン
ダ50を短縮して図8に示す細い2点鎖線のように俯伏
させる。そして、後述の回動装置80により回転ブラケ
ット30を180°回動させ、ジブ7を図8に示す実線
位置にする。このときジブ7は地面に対してほぼ鉛直と
なる。したがって、ブーム3とジブ7との相対角度αは
約85°以下となる。ジブ起伏シリンダ50はジブ7を
この姿勢にするのに十分なストロークを有している。ま
た、この状態でのジブ7の重心Gの位置は、ほぼ回転ブ
ラケット30の回動中心線X−X線上にある。したがっ
て回転中心線X−X回りの回転モーメントは従来のもの
より小さくなり、回転ブラケット30を小さな力で回動
させることができる。回転ブラケット30を180°回
動させた状態では、回転ブラケット30の先端に設けた
支持台127はシングルトップ121の下面(M)に来
る。支持台127が下面(M)に来たら、補助フック2
0を緩めると図9に示すように支持台127はシングル
トップ121の下面(M)に当接してこれを支える。
【0057】(T6)つぎに、図10に示すように、補
助フック20をジブ7の先端より下の位置まで吊り下げ
る。このとき、ジブ7を前方から見た図11に示すよう
に、ワイヤロープ21の中心とジブ7の先端に設けられ
たロードシーブ41及びガイドシーブ42の中心とはほ
ぼ一致し、ワイヤロープガイド120の内側に位置す
る。この場合、ワイヤロープ21の中心が多少ずれても
ワイヤロープガイド120にガイドされてロードシーブ
41及びガイドシーブ42の中心とほぼ一致する。 (T7)最後に、図12に示すように、ジブ起伏シリン
ダ50を伸長させてジブ7を起立させる。補助フック2
0のワイヤロープ21は自動的にジブ7先端に設けられ
たロードシーブ41及びガイドシーブ42に挿入され
る。
【0058】図13はワイヤロープの掛換え装置の第2
実施例の側面図である。基本的な構成は第1実施例と同
様なので、異なる部分についてのみ説明する。すなわ
ち、リンク123とトップブーム6とを油圧シリンダ1
28等により連結し、油圧シリンダ128等の伸縮等に
よりシングルトップ121の回動操作を行うものであ
る。
【0059】上記のように、オペレータは当初トップブ
ーム6とシングルトップ121を係合している固定ピン
126を取り外すだけで、以降は運転席においてジブ7
の起伏や張出操作、及び補助フック20のワイヤロープ
21の操作を行えば自動的にワイヤロープの掛換えがな
される。したがって、重い補助フックやワイヤロープを
持ち運んだり、ワイヤロープをガイドシーブに挿入する
必要はなく、容易に、効率的にジブの張出、格納作業を
行うことができる。
【0060】以下に、本発明に係るジブ張出、格納装置
の回動装置80について詳述する。図14は回転ブラケ
ット30及びブーム3のトップブーム6の平面図であ
り、ジブ7をブーム3の側面に並設して格納した状態を
示している。図15はジブブラケット30及びトップブ
ーム6の斜視図であり、回動装置80の構成を示してい
る。
【0061】図14及び図15において、トップブーム
6の先端の左右方向の一側側面(ジブとブームとの並設
時のブーム先端近傍側面側)には上部にトップブーム第
1ピン穴82a、及びトップブーム第2ピン穴82bを
有するブラケット82が固着され、ブラケット82の上
面にはガイド83aが固着されている。また下部にはト
ップブーム第3ピン穴84aを有するブラケット84が
固着され、ブラケット84の下面にはガイド83bが固
着されている。トップブーム6先端の他側側面(ジブと
ブームとの並設時のブーム先端遠方側面側)には上部に
トップブーム第4ピン穴85a及び上用調整ボルト87
aを有するブラケット85が固着され、下部にはトップ
ブーム第5ピン穴86a及び下用調整ボルト87bを有
するブラケット86が固着されている。
【0062】回転ブラケット30の基端の一側上部には
トップブーム6のトップブーム第1ピン穴82aに係合
する第1貫通ピン穴91cを有する二股ブラケット91
a、91bが設けられており、二股ブラケット91aの
上面には円筒部材92aが固着されている。また、下部
にはトップブーム6のトップブーム第3ピン穴84aに
係合する第2貫通ピン穴93cを有する二股ブラケット
93a、93bが設けられ、二股ブラケット93bの下
面には円筒部材92bが固着されている。回転ブラケッ
ト30の基端の他側上部にはトップブーム6のトップブ
ーム第4ピン穴85aに係合する第3貫通ピン穴94
c、及び上用ストッパ96aを有する二股ブラケット9
4a、95bが設けられ、下部にはトップブーム6のト
ップブーム第5ピン穴86aに係合する第4貫通ピン穴
95c及び下用ストッパ96bを有する二股ブラケット
95a、95bが設けられている。
【0063】回転ブラケット30の上面に固着された第
1ピン101には第1リンク102の一端が回動自在に
装着され、他端には第2ピン103により第2リンク1
04の一端が連結されている。第2リンク104の他端
には第5貫通ピン穴105cを有する二股ブラケット1
05a、105bが設けられている。回転ブラケット3
0の上面に固着された第3ピン107と第1リンク10
2の中央部とは回転シリンダ106により連結されてい
る。回転ブラケット30の上面に設けられたブラケット
97には調整ボルト98が取着されている。
【0064】図16はロックシリンダ110の側面図で
あり、図18に示す回転ブラケット30をトップブーム
6に対して振り出した状態でのA矢視の一部断面図であ
る。図17は、ロックシリンダ110の後端部の一部断
面図であり、また、図18は図16に示すロックシリン
ダ110のB−B断面図である。図15及び図16とも
にロックシリンダ110を短縮した状態を示している。
【0065】図17において、ロックシリンダ110の
シリンダ111の後端部111aには第3リンク112
が回転自在に装着され、その後部には回転ブラケット3
0の第1貫通ピン穴91cに係合する第1連結ピン11
3がシリンダ111の後端部111aに挿入されるとと
もに、第4ピン119aにより固定されている。第一連
結ピン113とシリンダ111の後端部111aの間に
は、回転自在に第3リンク112が挟まれている。
【0066】また、図18に示すように、シリンダ11
1が回転ブラケット30の回転中につれ回りするのを防
ぐために、シリンダ111の外周には回り止め部材11
8aが固着されている。回り止め部材118aはU字形
状にスリットQが設けられ、このスリットQの間には回
転ブラケット30の板部材90aが挿入されている。第
3リンク112の先端には第2リンク104の他端の第
5貫通ピン穴105cに係合する第2連結ピン114が
固着されている。ロックシリンダ110のピストンロッ
ド115の先端にはフランジ部116を設け、その先端
には回転ブラケット30の第2貫通ピン穴93cに係合
する第3連結ピン117が第5ピン119bにより固定
されている。また、ピストンロッド115が回転ブラケ
ット30の回転中につれ回りするのを防ぐために、シリ
ンダ111の外周には回り止め部材118bが固着され
ている。回り止め部材118bには、前記と同様にスリ
ットQが設けられ、このスリットQの間には回転ブラケ
ット30の板部材90aが挿入されている。
【0067】ロックシリンダ110を短縮した状態では
シリンダ111の先端は回転ブラケット30に固着され
たストッパ99の上面に当接し、第1連結ピン113の
先端は回転ブラケット30の二股ブラケット91bに係
合しており、第1貫通ピン穴91cに貫通していない。
また、第3リンク112の先端の第2連結ピン114の
先端は第2リンク104の二股ブラケット105bに係
合しており、第5貫通ピン穴105cに貫通していな
い。ピストンロッド115のフランジ部116の後端は
ストッパ99の下面に当接し、第3連結ピン117の先
端はジブブラケット30の二股ブラケット93bに係合
しており、第2貫通ピン穴93cに貫通していない。
【0068】この状態で回転ブラケット30と、第1リ
ンク102と、第2リンク104と、第3リンク112
とは連結しており、4節リンクを形成し、第1リンク1
02は回転シリンダ106で回転ブラケット30に位置
決めされている。従って、トップブーム6から回転ブラ
ケット30が離脱しても各リンク相互の位置関係は変わ
らない。また、4節リンクの位置は回転シリンダ36の
シリンダストローク(シリンダピン間距離)で決まり、
このシリンダストロークは調整ボルト98で調整するこ
とにより第1リンク102の位置が調整される。これに
より、トップブーム第1ピン穴82a及びトップブーム
第2ピン穴82bと、第1連結ピン113及び第2連結
ピン114との位置を一致させることができる。
【0069】次に、作動について説明する。トップブー
ム6に対してジブ7を張り出す場合には、ジブ7を図示
しない横抱き装置により横方向に振り出す。図19はジ
ブ7を振り出した状態における回転ブラケット30とト
ップブーム6との関係を示す平面図であり、図16はそ
の状態におけるロックシリンダ110の側面の一部断面
図である。
【0070】すなわち、トップブーム6のブラケット8
2及びブラケット84はそれぞれジブブラケット30の
二股ブラケット91a,91b及び二股ブラケット93
a,93bに挿入され、トップブーム第1ピン穴82a
及びトップブーム第3ピン穴84aはそれぞれ第1貫通
ピン穴91c及び第2貫通ピン穴93cに整合する。位
置がずれた場合にはブラケット82に設けられたガイド
83a、及びブラケット84に設けられたガイド83b
が、二股ブラケット91aに設けられた円筒部材92a
及び二股ブラケット93bに設けられた円筒部材92b
をガイドして所定の場所に位置させる。同時にトップブ
ーム6のブラケット82は第2リンク104の二股ブラ
ケット105a,105bに挿入される。
【0071】回転シリンダ106が短縮した状態では第
1リンク102は調整ボルト98に当接しており、調整
ボルト98の長さは第2リンク104の第5貫通ピン穴
105cはトップブーム6のブラケット82のトップブ
ーム第2ピン穴82bとが整合するように調整される。
したがってトップブーム6のトップブーム第2ピン穴8
2bと第2リンク104の第5貫通ピン穴105cとは
整合する。
【0072】つぎに図20に示すように連結シリンダ1
10を伸長し、第1連結ピン113及び第2連結ピン1
14をそれぞれトップブーム第1ピン穴82a、第1貫
通ピン穴91c及びトップブーム第2ピン穴82b、第
5貫通ピン穴105cに貫通させ、第3連結ピン117
をトップブーム第3ピン穴84a、第2貫通ピン穴93
cに貫通させて連結ブラケット30とトップブーム6の
一側を連結する。
【0073】つぎに回転シリンダ106を伸長すると図
21に示すように回転ブラケット30は第1連結ピン1
13を中心として回動し、トップブーム6の他側のブラ
ケット85及びブラケット86は、回転ブラケット30
の他側の二股ブラケット94a,94b及び二股ブラケ
ット95a,95bに挿入される。そして回転ブラケッ
ト30のストッパ96a,96bはトップブーム6のブ
ラケット85,86に設けられた上用調整ボルト87a
及び下用調整ボルト87bに当接する。このときトップ
ブーム第4ピン穴85aは第3貫通ピン穴94cに、ま
た、トップブーム第5ピン穴86aは第4貫通ピン穴9
5cに、それぞれ整合するように上用調整ボルト87a
及び下用調整ボルト87bは長さを調整される。
【0074】つぎに、図示しないロック装置によりトッ
プブーム6と回転ブラケット30の他側はロックされ、
ジブ7の張出は完了する。
【0075】ロックシリンダ110には図示しない油圧
ホースが取りついているため、回転ブラケット30に対
して回転しないように回り止め部材118a、118b
が装着されている。このため、ジブ回転時にロックシリ
ンダ110は回転ブラケット30と同様にトップブーム
6のトップブーム第1ピン穴82aの回りを回転する。
また、第3リンク112の位置はトップブーム6に対し
てジブ回転中も相対動きがない。これらの理由により、
第3リンク112はロックシリンダ110に回転自在に
装着されているが、別の方法として、ロックシリンダ1
10を回転ブラケット30に対して回転可能にすれば第
3リンク112はロックシリンダ110に固着しても良
い。このとき図示しない油圧ホースはトップブーム6か
ら取り出すことが必要である。
【0076】回転ブラケット30の回動装置80を上記
のような構成としたため、回転シリンダ106を短縮し
た状態でジブ7を振り出したときに、トップブーム6の
一側のトップブーム第1ピン穴82aと回転ブラケット
30の一側の第1貫通ピン穴91cの位置、及びドップ
ブーム6のトップブーム第2ピン穴82bと第2リンク
104の先端の第5貫通ピン穴105cの位置は自動的
に整合する。そして回転シリンダ106を伸長し、回転
ブラケット30を180°回動したのち、トップブーム
6の他側のトップブーム第4ピン穴85aと回転ブラケ
ット30の他側の第3貫通ピン穴94cの位置は自動的
に整合する。したがって、ジブ7の張出作業を容易に行
うことができる。
【0077】図22はワイヤロープ掛換え装置の第3実
施例の側面図である。トップブーム6の前方下端に取着
されたブラケット130にはシングルトップ131が固
定ピン132により着脱自在に取着されている。シング
ルトップ131には先端シーブ軸122により先端シー
ブ23が軸着されている。また、先端シーブ軸122に
はシングルトップリンク123の一端が軸着され、シン
グルトップリンク123の他端はトップブーム6の上部
に設けられたガイドシーブ22のガイドシーブ軸124
に回動自在に装着されている。シングルトップリンク1
23は上部リンク123aと下部リンク123bとより
なり、複数の連結ピン123cにより着脱自在に結合さ
れている。トップブーム6の先端部にはシングルトップ
リンク123を回動するリンク回動駆動装置140が設
けられている。この状態ではトップブーム6の先端で先
端シーブ23にワイヤロープ21を掛け、補助フック2
0を使用して荷物の吊り上げ作業が可能である。
【0078】回転ブラケット30の図示の右側の先端上
部には、シングルトップ131をトップブーム6の前方
上方に持ち上げ、回転ブラケット30をトップブーム6
の前方に180°回動させたときにシングルトップ13
1の下面(P)に当接してシングルトップ131及び先
端シーブ23を支持する支持台133が固設されてい
る。
【0079】図23はリンク回動駆動装置140の側面
図であり、図24は図23のD−D矢視図である正面断
面図であり、図25は部品構成を示す斜視図である。ト
ップブーム6の先端部には第1レバー142に固設され
たレバー軸143が軸支されて、第1レバー142の先
端部にはローラ144が取着されている。レバー軸14
3の先端部には第2レバー145の一端がセレーション
あるいはキーにより固設され、プレート146及びボル
ト147により締着されて中間レバー141を構成して
いる。第2レバー145の他端は、トップブーム6の上
部に設けられたガイドシーブ軸124に回動自在に装着
されたシングルトップリンク123の上部リンク123
aの基端部に固設された二股レバー123dと連結ロッ
148を介してピン149により連結されている。第
1レバー142のローラ144の下端は、ロックシリン
ダ110を短縮したとき、ロックシリンダ110に固設
された第3リンク112の下部プレート112aの上面
に近接しており、ロックシリンダ110を伸長すると下
部プレート112aはローラ144に当接して押し上
げ、第1レバー142を回動することによってシングル
トップリンク123を回動させ、先端シーブ23を上方
に持ち上げるようになっている。
【0080】図26はシングルトップ131部の側面図
であり、図27はその平面図である。トップブーム6の
先端、下部にはブラケット130が左右一対のピン13
4、134により着脱自在に取着されており、ブラケッ
ト130は図27の矢印のように、一方(たとえば図の
上方)のピン134を外せば他方(図の下方)のピン1
34を中心として左右方向に回動自在である。ブラケッ
ト130には先端シーブ23及び下部リンク123bを
先端シーブ軸122で軸着したシングルトップ131が
固定ピン132により着脱自在に取着されている。シン
グルトップリンク123の下部リンク123bの一端は
連結ピン123cにより上部リンク123aと結合され
ているが、他端は位置決めピン135によりシングルト
ップ131に位置決めされている。連結ピン123cを
抜いて上部リンク123aとの結合を解除し、位置決め
ピン135を抜き、下部リンク123bを細い2点鎖線
に示す位置に回動させ、位置決めピン135をシングル
トップ131に設けられたピン穴136及び下部リンク
123bに設けられたピン穴123eを整合させて嵌入
することにより下部リンク123bを細い2点鎖線に示
す位置に位置決めすることができる。
【0081】図28は先端シーブ23を格納した状態を
示している。すなわち、下部リンク123bを図26の
細い2点鎖線に示す位置に位置決めしたのち、ブラケッ
ト130の一方のピン134を取り外し、他方のピン1
34を中心として図27に示す矢印のようにブラケット
130を回動させ、図28に示すようにシングルトップ
131を格納姿勢にする。このとき、上部リンク123
aは細い2点鎖線の位置から実線の位置に矢印のように
回動して格納姿勢になる。
【0082】以下にジブ張出、格納時のワイヤロープの
掛換え手順について説明する。 (1)図22に示すように、シングルトップリンク12
3の上部リンク123aと下部リンク123bを連結ピ
ン123c連結し、固定ピン132を外してブラケット
130とシングルトップ131とを切り離す。 (2)つぎに図19に示したようにジブ7を振り出し、
ロックシリンダ110を伸長して第1連結ピン113及
び第3連結ピン117でトップブーム6の一方と回転ブ
ラケット30の一方とを連結する。このとき、前述のよ
うにシングルトップリンク123はリンク回動駆動装置
140により図29に示すように上方に回動する。 (3)つぎに図30に示すようにジブ7を俯伏させ、回
転ブラケット30を180°回動させてトップブーム6
の前方に張り出す。このとき回転ブラケット30の支持
台133はシングルトップ131の下面(P)に当接し
これを支持する。
【0083】以上の作業はシングルトップリンク123
はロックシリンダ110を伸長すると同時に所定の位置
に上昇するため、極めて容易である。
【0084】図31はシングルトップリンク123の先
端に装着された先端シーブ23の他の利用方法を示す図
である。すなわち、シングルトップリンク123を所定
の角度だけ回動させて先端シーブ23を持ち上げ、先端
シーブ軸122とトップブーム6の先端部とを支持リン
ク150で連結する。これにより先端シーブ23を図の
細い2点鎖線に示す位置よりも高い位置にサポートでき
るため、吊り代の少ない現場における揚程アップに利用
することができる。
【0085】
【発明の効果】本発明に係るジブ張出、格納装置及びそ
の方法のワイヤロープ掛換え装置においては、トップブ
ームの先端に回動可能に装着した先端シーブを前方上方
に持ち上げ、ジブを俯伏してトップブームの前方に18
0°回動したときにジブを地面に対してほぼ鉛直になる
ようにした。そのため、補助フックを地上近傍まで吊り
下げ、ジブを起立させることにより自動的にワイヤロー
プをジブの先端シーブに挿入することが可能となり、オ
ペレータは補助フックやワイヤロープの運搬や、ワイヤ
ロープを先端シーブに挿入する必要がなくなり、容易
に、短時間でワイヤロープのかけかえ作業を行うことが
できる。
【0086】また、ジブの回動装置は、回転シリンダ短
縮時の第2リンクの貫通ピン穴位置が固定され、ジブを
振り出したときにトップブームの一側と回転ブラケット
の一側のピン穴は整合し、トップブームの他側と回転ブ
ラケットの他側ともピン穴が整合するので、トップブー
ムと回転ブラケットの連結を容易に、短時間で行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジブ張出、格納装置のワイヤロー
プ掛換え装置を装着したクレーンの側面図である。
【図2】同、ジブの先端部の斜視図である。
【図3】同、トップブームの先端部に装着されたワイヤ
ロープ掛換え装置の第1実施例を示す詳細側面図であ
る。
【図4】同、ワイヤロープの掛換え方法の手順を説明す
るフローチャート図である。
【図5】同、ワイヤロープの掛換え方法の手順を説明す
る図である。
【図6】同、補助フックをシングルトップ下面に当接さ
せた状態を示す図である。
【図7】同、シングルトップを持ち上げた状態を示す図
である。
【図8】同、ジブを俯伏させ、回動させた状態を示す図
である。
【図9】同、ジブを張出た状態を示す図である。
【図10】同、補助フッグを吊り下げた状態を示す側面
図である。
【図11】同、図10のC矢視で、補助フックを吊り下
げた状態を示す正面図である。
【図12】同、ワイヤロープ掛換え作業完了状態を示す
図である。
【図13】本発明に係るワイヤロープ掛換え装置の第2
実施例の側面図である。
【図14】本発明に係るジブ回動装置のジブ格納状態を
示す平面図である。
【図15】本発明に係るジブ回動装置の構成を示す斜視
図である。
【図16】同、ロックシリンダの短縮状態を示す一部断
面図である。
【図17】同、ロックシリンダの後端部の一部断面図で
ある。
【図18】同、図16のB−B断面図である。
【図19】同、ジブ振り出し状態を示す平面図である。
【図20】同、ロックシリンダの伸長状態を示す平面図
である。
【図21】同、ジブ張出状態を示す平面図である。
【図22】本発明に係るワイヤロープ掛換え装置の第3
実施例の側面図である。
【図23】同、リンク回動駆動装置の側面図である。
【図24】同、正面断面図である。
【図25】同、構成を示す斜視図である。
【図26】同、シングルトップ部の側面図である。
【図27】同、平面図である。
【図28】同、シングルトップ格納状態を示す側面図で
ある。
【図29】同、ワイヤロープ掛換えの第1手順を示す説
明図である。
【図30】同、第2手順を示す説明図である。
【図31】シングルトップリンクの他の利用方法を示す
説明図である。
【図32】従来技術のワイヤロープ掛換え装置を説明す
る図である。
【図33】従来技術のワイヤロープ掛換え装置を説明す
る図である。
【図34】従来技術のワイヤロープ掛換え装置を説明す
る図である。
【図35】従来技術のワイヤロープ掛換え装置のジブ連
結部の平面図である。
【図36】従来技術のワイヤロープ掛換え方法の手順を
説明するフローチャートである。
【図37】従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明す
る図である。
【図38】従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明す
る図である。
【図39】従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明す
る図である。
【図40】従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明す
る図である。
【符号の説明】
3…ブーム、6…トップブーム、7…ジブ、20…補助
フック、21…ワイヤロープ、22,32,42…ガイ
ドシーブ、23…先端シーブ、30…回転ブラケット、
41…ロードシーブ、50…ジブ起伏シリンダ、80…
回動装置、83a,83b…ガイド、87a…上用調整
ボルト、87b…下用調整ボルト、96a,96b,9
9…ストッパ、98…調整ボルト、101…第1ピン、
102…第1リンク、103…第2ピン、104…第2
リンク、106…回転シリンダ、110…ロックシリン
ダ、111…シリンダ、112…第3リンク、113…
第1連結ピン、114…第2連結ピン、115…ピスト
ンロッド、117…第3連結ピン、120…ワイヤロー
プガイド、121、131…シングルトップ、123…
シングルトップリンク、123a…上部リンク、123
b…下部リンク、126、132…固定ピン、127、
133…支持台、135…位置決めピン、140…リン
ク回動駆動装置、141…中間レバー、142…第1レ
バー、144…ローラ、145…第2レバー、148
連結ロッド、150…支持リンク。
フロントページの続き 審査官 野崎 ひろみ (56)参考文献 特開 平8−48494(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 19/00 - 23/94

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動式クレーンのブーム(3) の側面に並
    設して格納したジブ(7) と、このジブ(7) を起伏自在に
    取着し、かつ、ブーム(3) の先端に回動自在に取着され
    る回転ブラケット(30)とを備え、使用時には回転ブラケ
    ット(30)を回動させてジブ(7) をブーム(3) の前方に張
    出、ブーム(3) とジブ(7) とをブーム(3) の先端部で連
    結するジブ張出、格納装置において、 前記ブーム(3) の前方下端に着脱自在に取着される先端
    シーブ(23)と、前記回転ブラケット(30)を格納位置から
    ブーム(3) の前方へ向かって横方向へ回動装置(80)によ
    り回動するときに、前記先端シーブ(23)をブーム(3) の
    前方上方に位置させるために、前記先端シーブ(23)と前
    記ブーム(3) の先端上部とを上下方向に回動自在に連結
    するリンク(123) とを備えたことを特徴とするクレ−ン
    のジブ張出、格納装置。
  2. 【請求項2】 前記ブーム(3) に付設される先端シーブ
    (23)が、ジブ(7) を張出たときは補助フック(20)用のワ
    イヤロープ(21)のガイドシーブと兼用されることを特徴
    とする請求項1のクレーンのジブ張出、格納装置。
  3. 【請求項3】 前記ジブ(7) をブーム(3) の格納位置で
    俯伏させ、ブーム3の前方へ回動したときに、前記ジブ
    (7) が地面に対してほぼ鉛直で、かつ、ブーム(3) との
    相対角度が約85°以下となるような、回転ブラケット
    (30)とジブ(7) とを連結するジブ起伏シリンダ(50)を備
    えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2のクレ
    ーンのジブ張出、格納装置。
  4. 【請求項4】 前記ジブ(7) を俯伏して回動するとき
    に、前記ジブ(7) の重心位置がほぼ回転ブラケット(30)
    のブーム(3) に対する回転軸の中心線上に位置している
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、あるいは請求項
    3のクレーンのジブ張出、格納装置。
  5. 【請求項5】 前記ジブ(7) が地面に対してほぼ鉛直姿
    勢であるときに、前記先端シーブ(23)と、ジブ(7) 先端
    部に取着されたガイドシーブ(42)と、ジブ(7) 先端に取
    着されたロードシーブ(41)とが前方より見てほぼ一直線
    上にあることを特徴とする請求項1から請求項4のいず
    れかのクレーンのジブ張出、格納装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のクレーンのジブ張出、格
    納装置において、ブーム(3) の先端部にリンク(123) を
    回動するリンク回動駆動装置(140) を備えたことを特徴
    とするクレーンのジブ張出、格納装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のクレーンのジブ張出、格
    納装置において、前記リンク(123) を上方に所定の位置
    まで回動したときに、前記リンク(123) の先端部とブー
    ム(3) の先端部とを連結する連結リンク(150) を備えた
    ことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のクレーンのジブ張出、格
    納装置において、前記回動装置(80)は、ジブ(7) とブー
    ム(3) とを離脱あるいは連結する回転ブラケット(30)
    と、この回転ブラケット(30)の上面に固着されたピン(1
    01) に一端が回動自在に装着された第1リンク(102)
    と、この第1リンク(102) の他端に一端が回動自在に装
    着された第2リンク(104) と、前記ブーム(3) と前記回
    転ブラケット(30)との左右方向の一端部を伸長して連結
    するロックシリンダ(110) と、このロックシリンダ(11
    0) に回転自在に装着され、かつ、前記第2リンク(104)
    の他端と回動自在に連結する第3リンク(112) と、前
    記一端が回転ブラケット(30)に、他端が前記第1リンク
    (102) に連結する回転シリンダ(106) とからなることを
    特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。
  9. 【請求項9】 請求項6又は請求項8記載のクレーンの
    ジブ張出、格納装置において、前記リンク回動駆動装置
    (140)は、ブーム(3)と回転ブラケット(30)
    との左右方向の一端部を連結するロックシリンダ(11
    0)により駆動される中間レバー(141)と、リンク
    (123)と前記中間レバー(141)とを連結する連
    結ロッド(148)とよりなることを特徴とするクレー
    ンのジブ張出、格納装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のクレーンのジブ張出、
    格納装置において、前記回転ブラケット(30)が、その基
    端の左右の一側にブーム(3) の先端の一側と垂直方向の
    連結ピン(113)(117)により連結するピン穴(91c)(93c)を
    備え、その基端の左右の他側にブーム(3) の先端の左右
    の他側と垂直方向の連結ピンにより連結するピン穴(94
    c)(95c)を備えたことを特徴とするクレーンのジブ張
    出、格納装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のクレーンのジブ張出、
    格納装置において、前記第2リンク(104) の他端が、前
    記第3リンク(112) 及びトップブーム(6) の先端の左右
    の一側と連結ピン(114) により連結するピン穴(105c)を
    備えたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載のクレーンのジブ張出、
    格納装置において、前記ロックシリンダ(110) が、シリ
    ンダ(111) の後端部及びピストンロッド(115) の先端部
    に、それぞれ回転ブラケット(30)の基端の左右の一側ピ
    ン穴(91c)(93c)に係合する連結ピン(113)(117)を備える
    とともに、前記シリンダ(111) に回転自在に装着された
    第3リンク(112) の先端部に前記第2リンク(104) の他
    端のピン穴(105c)に係合する連結ピン(114) を備えたこ
    とを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。
  13. 【請求項13】 請求項8記載のクレーンのジブ張出、
    格納装置において、前記回転シリンダ(106) を短縮した
    ときに、前記第3リンク(112) の連結ピン(114) を所定
    の場所に位置させるための位置調整手段を設けたことを
    特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。
  14. 【請求項14】 請求項8記載のクレーンのジブ張出、
    格納装置において、前記回転ブラケット(30)を回動させ
    てブーム(3) の前方に張出たときの、前記回転ブラケッ
    ト(30)と前記ブーム(3) との相対位置を調整するための
    位置調整手段を設けたことを特徴とするクレーンのジブ
    張出、格納装置。
  15. 【請求項15】 ブームの側面にジブを格納し、トップ
    ブームの前方下端に補助フック用のワイヤロープを導く
    ガイドシーブを有するクレーンの、ジブ張出及び格納時
    のワイヤロープの掛け換え方法において、 ジブ使用時には、トップブームの前方下端に位置してい
    る先端シーブをトップブームの前方上方へ回動させたの
    ち、ジブを格納位置で俯伏させ、ブームの前方へ回動す
    ることを特徴とするクレーンのジブ張出、格納方法。
  16. 【請求項16】 地面に対してほぼ鉛直なジブを、ブー
    ムの前方へ回動したのち前方へ起立させたとき、補助フ
    ック用のワイヤロープがジブ先端のガイドシーブに自動
    的に挿入されることを特徴とする請求項15のクレーン
    のジブ張出、格納方法。
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